マイクロソフト株式会社

SUCCESS STORY
マイクロソフト株式会社
国内全拠点のデータのバックアップにベリタスソフトウェア製品を採用
THE SOLUTION
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VERITAS Backup ExecTM for Windows NT / Windows 2000
Microsoft Exchange Server エージェント
Microsoft SQL Server エージェント
Microsoft SharePoint Portal Server エージェント
THE CUSTOMER
マイクロソフト株式会社は、米マイクロソフトの日本法人として
個人向けからエンタープライズ向けまでの幅広いソフトウェア
製品を提供しています。また、マイクロソフトアジアリミテッドは
マイクロソフト株式会社を含むアジア地域の関連企業に対す
る業務支援サービスなどを行っています。
THE CHALLENGE
マイクロソフトは、日本国内のさまざまな拠点に分散して多数
のサーバーを運用しており、そこで扱われているデータの量
も膨大なものになります。これらのデータのバックアップ管理
を適確かつ効率的に行うことは、ビジネスの継続性の維持や
信頼性の確保などに欠かせません。
THE ADVANTAGE
バックアップソリューションとして VERITAS Backup Exec for
Windows NT / Windows 2000 を採用。Microsoft Exchange
サーバー、SQL サーバーなどの多様なサーバーのバックアッ
プやデータのリストアを少数のスタッフで効率的に管理できる
体制を実現しました。
オフィスからバックエンドまでビジネスを支えるソフト
ウェアを提供するマイクロソフト
マイクロソフトは、Microsoft Word、Excel そして PowerPoint
といったオフィス製品で知られています。また、エンタープライ
ズシステム向けにはグループウェアソリューションの
Microsoft Exchange、データベースでは SQL サーバー、プラ
ットフォームとしての Windows NT / 2000 など、多様なソフト
ウェア製品を提供することで現代のビジネスを支えています。
現在ではインターネット時代に最適なプラットフォームとして
「.NET」を中心として新たな展開を進めているのも広く知られ
ているところです。
200台のサーバーと数テラバイトのデータを少人数チーム
台のサーバーと数テラバイトのデータを少人数チーム
で管理
ビジネス全般に関わるソフトウェアの世界最大の開発・販売
企業であることから、マイクロソフトの持つ情報システムの規
模も非常に大きなものになっています。同社は、東京都内に
3 カ所のオフィスと技術センターを持ち、全国に 6 カ所の営業
所を展開しています。これらには同社の製品サポート部隊の
顧客データベースサーバーや、メール&グループウェアサー
バーである Exchange サーバーなどがあります。運用管理し
ているサーバーの総数は 200 台におよび、ストレージのデータ
量も全体で数テラバイトに達しています。
これらすべての IT インフラの運用管理を行っているのがマイ
クロソフトアジアリミテッドの富永和則氏を中心とするチームで
す。「ソフトウェア開発部門の専用システムや一部の社外向け
システムなどは別の部門が担当しています。しかし、全社員
が日常業務で利用する IT インフラは我々のチームで管理を
行っています」と富永氏は説明しています。
多くのサーバーに分かれたデータをいかに効率よく
管理するかが課題
このような規模のシステムではデータ量の大きさが問題にな
ると考えがちです。しかし、「ストレージ管理で問題になるのは
データ量の大きさよりも、ターゲットとなるサーバー数の多さで
す」と富永氏は強調します。
例えばサーバーのリストア作業を考えてみましょう。エンドユ
ーザーのミスによるデータの消去/削除に対応するため、ス
トレージ管理の中でもリストア作業は比較的に多く必要になっ
ています。サーバー数が多くても単純なバックアップは自動的
に実行できます。しかし、リストア作業はそうはいきません。サ
ーバーの種類や障害の状況に合わせたリストアを実行しなけ
ればならないからです。マイクロソフトの場合、各拠点にも常
駐する管理スタッフはいるのですが、テープの交換など基本
的な作業しか対応できない状況でした。したがって、担当のス
タッフは細かい指示を電話連絡で出す必要があり、多くの負
担がかかっていました。
また、バックアップにも問題がありました。Exchange サーバ
ーや SQL サーバーのデータに対しては、ファイルサーバーの
データバックアップとは別に、OS の備えた機能を使い、手作
業でバックアップを行っていたのです。その分作業が複雑に
なり、スタッフの負担が増えていました。
2000 年問題対応を機に VERITAS Backup Exec を
採用
そこで、99 年末情報システムの 2000 年問題への対応の実施
を機に、データバックアップリカバリリューションとして
VERITAS Backup Exec for Windows NT / 2000 を全面導
入しました。
米マイクロソフトでは、99 年にワールドワイドで VERITAS
Backup Exec の採用を決定していました。日本法人における
バックアップを週末に集中しないなど独自の方針で
スケジューリング
導入もこの流れを汲んだものです。Windows NT のバックア
ップユーティリティとしてベリタスソフトウェアを採用して以来、
米マイクロソフトはベリタスソフトウェアの技術力を高く評価し
ています。このような背景からマイクロソフトでは製品レベル
でも社内レベルでもベリタスソフトウェアのソリューションを活
用しています。Backup Exec の導入では、まず国内の都内の
各拠点と技術センターなどに BackupExec サーバーを設置し
ました。さらに、この導入に合わせて、大型のテープライブラリ
装置も導入しました。各地方の営業所にはファイルサーバー
が Backup Exec サーバーを兼ねる形で配置されています。こ
れらの Backup Exec サーバーを調布のセンターから WAN を
通じて集中管理しています。
この導入によって、マイクロソフトでは中央からの一元的なバ
ックアップ管理体制が実現され、作業効率が大幅にアップし
バックアップを取る場合、深夜もしくは休日の情報などシステ
ムがあまり利用されない時間帯に行うというのが一般的な考
え方です。しかし、マイクロソフトで行われているスケジューリ
ングは少し違います。長期にわたるバックアップ運用の経験
から、富永氏のチームでは独自のバックアップスケジュール
を見つけ出し、最適な運用を実施しています。できるだけウィ
ークデーに分散してバックアップを取り、週末のバックアップを
少なくするという運用サイクルです。
バックアップを週末中心に行うと、バックアップ対象のデータ
が膨大なために休日でもメディアを交換するためにスタッフが
出社する必要が生じてきます。これでは少人数の管理チーム
には大きな負担がかかり、より本質的な管理業務に支障をき
たしかねません。そこで、ウィークデーを中心にフルバックアッ
プを行うことで、休日出社を避け運用スタッフの負荷を軽減し
ています。サーバー群をグル-プ分けしてグループごとにフ
ルバックアップを取る日をずらすのも負荷を減らす工夫です。
特に3連休や4連休の前の週は平日に大量のバックアップを
取るようにしています。週末の負荷集中を避け、管理スタッフ
が通常通りに勤務できる体制を作っているのです。
Backup Exec はこのような独自の方針に基づいたスケジュー
ル設定も容易に行うことができます。情報システムは企業そ
れぞれのビジネスに最適な形で構成されており、バックアップ
管理もその形態に合わせて計画・実行していかなければなり
ません。同社のニーズに合わせた運用が実現容易である
Backup Exec の機能を富永氏は高く評価しています。
今後は NetBackup の導入や SAN への対応も検討中
ました。問題点の例として取り上げたリストア作業のような場
合でも、細かい設定はリモートで行えるようになり、各拠点の
スタッフにはテープ交換など単純な作業を依頼するだけで済
むようになっています。また、Backup Exec では、ベリタスソフ
トウェアからオプションとして Microsoft Exchange Server エ
ージェント、Microsoft SQL Server エージェントが提供されて
います。これを利用することで、Windows NT サーバーや
Windows 2000 サーバーのデータと同様にバックアップ管理
が 行 え る よ う に な り ま し た 。 同 社 で は 、 さ ら に Microsoft
SharePoint Portal Server エージェントも導入し、ローカルお
よびリモート SharePoint Portal Server のダッシュボード、ワ
ークスペース、インデックス、ポータル内のドキュメントも
Backup Exec で一元的にバックアップしています。
次のステップとして、富永氏はリモート環境でのバックアップ
の 運 用 や 管 理 を さ ら に 効 率 化 す る た め に VERITAS
NetBackup の導入を検討されています。また、急増するビジ
ネスデータに対応するために、同社でも SAN(Storage Area
Network)の導入といった対応策も検討されています。ストレ
ージを増設していくだけでは、データセンターの物理的な空間
の限界に達してしまいます。占有する空間当たりのデータ収
容効率のような条件も考慮した上で、ストレージシステムの構
成、バックアップメディアなども含めた検討しているということ
です。
今、企業情報システムのプラットフォームは「.NET」へと移行
しようとしています。データ容量の拡大への対応と同様に、こ
うしたシステムインフラの変化への対応もバックアップ管理者
としては気になるところですが「Backup Exec の.NET への対
応については心配していません。今後もビジネス環境の変化
に適切に対応して進化して行くと期待しています」とベリタスソ
フトウェアとその製品である Backup Exec に対する信頼を語
っています。
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