オラクルのバックアップとリカバリの必須要件 すべてのオラクル

オラクルのバックアップとリカバリの必須要件
すべてのオラクル データベース管理者に
不可欠な情報
(オラクル データベースの
バックアップ リストア リカバリ)
02-20444
1
目次
はじめに...................................................................................................................................................................... 3
オラクル バックアップの基本 ....................................................................................................................................... 3
手動バックアップ方法の限界........................................................................................................................................ 4
NetBackup for Oracle による Oracle9i のシングルステップ バックアップとリカバリ................................................................ 5
オラクルのバックアップとリカバリの要件 ....................................................................................................................... 6
VERITAS NetBackup for Oracle................................................................................................................................. 6
VERITAS NetBackup for Oracle のアーキテクチャ .................................................................................................7
NetBackup for Oracle によるオラクル データベースのアベイラビリティの向上..........................................................7
ホットバックアップ サポート .......................................................................................................................................7
バックアップとリカバリのスクリプトを簡単に作成できる、GUI ベースのオラクル RMAN スクリプト生成ウィザード .........7
新しい機能: NetBackup for Oracle と Checkpoint/Restart......................................................................................9
高度なオラクル DBA: その他のオラクルのバックアップとリカバリの方法...................................................................... 9
VERITAS NetBackup for Oracle Advanced BLI Agent によるオラクルのパフォーマンスの向上 ..............................9
仕組み: NetBackup for Oracle Advanced BLI Agent (VERITAS Database Edition™ for Oracle が必須)......................9
ストレージチェックポイントの概要.............................................................................................................................10
ハードウェア スナップショット テクノロジ: NetBackup Array Integration Option .......................................................11
NetBackup Array Integration Option の機能:........................................................................................................11
サーバーフリー オラクル バックアップ ....................................................................................................................12
ストレージ エリア ネットワーク(SAN) ........................................................................................................................ 13
VERITAS NetBackup Database Archiver: オラクルのバックアップとリカバリの今後の課題 ....................................... 14
課題: 長期的なデータストレージ .............................................................................................................................14
緊急: 監査 .............................................................................................................................................................15
結果: DBA の仕事が楽になる ................................................................................................................................16
結論: ベリタスはお客様のオラクル データを保護する先進のソリューションを 提供しています..................................... 16
©Copyright 2002 VERITAS Software Corporation. All rights reserved. VERITAS、VERITAS SOFTWARE、VERITAS ロゴ、およびその他の VERITAS 製品は、
米国および各国の VERITAS Software Corporation の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名等は、それぞれ各社の商標または登録商標です。製品の
仕様・性能等は予告なく変更する場合がありますので、ご了承ください。Printed in USA. 2002 年 5 月
2
はじめに
オラクル データベースのバックアップとリカバリはそのデータベースソフトウェアの持つ特性から、複雑な作業手順が必要
となります。また、データベースの規模が増大し、またデータベースのアベイラビリティへの要求が増大するにもかかわらず、
バックアップの時間が限られてくることも多く、このようなケースの場合にはさらに複雑さは増します。多くの企業は、特注の
スクリプトや手動バックアップの方法を使用して自社のオラクル データを保護しています。ただし、このような方法はエン
タープライズ環境に不可欠な信頼性がなく、クリティカルなシステムのアベイラビリティの改善にはほとんど役に立たない
ケースも見受けられます。このようなシステムでは今日の急速に拡大するデータ環境に対応できません。
実稼動環境におけるオラクル データベースのバックアップ オーバーヘッドを排除することも、今日の 24 時間稼動を必要
とするクリティカルなビジネス アプリケーションの要件です。オラクルは多くのビジネス アプリケーションの基盤であり、オ
ラクル データベースに対する非常にわずかな影響やダウンタイムでも重大なビジネス上の損失につながる可能性があり
ます。バックアップとリカバリのソリューションは、このような環境をサポートするための効率性と迅速性の両方を備えている
必要があります。
VERITAS NetBackup™ は、エンタープライズ全体におよぶバックアップとリカバリのソリューションです。ベリタスソフトウェ
アは、非常にスケーラブルで信頼性が高いオラクル データベース向けオンライン バックアップとリカバリのソリューション
をオラクル社と共同開発しました。VERITAS NetBackup™ for Oracle は、オラクル アプリケーションのデータとアベイラ
ビリティの両方を保護します。
本書では、オラクルのバックアップ、リストア、およびリカバリの戦略を作成するときに、すべてのオラクル データベース管
理者(DBA)が知る必要があり、従う必要がある基本的な知識と必須要件について説明します。さらに、ブロックレベル イ
ンクリメンタル バックアップ、スプリットミラー バックアップ、サーバーフリー バックアップなどオラクルの他のバックアップ
方法についても説明します。すでに説明したオラクル RMAN のバックアップとリカバリの戦略は、管理するデータベース
が 1 GB の小さなデータベースでも、数テラバイトや数ペタバイトの大きなデータベースでも、すべてのオラクル DBA に
有効です。本書では、オラクル データベースのバックアップとリカバリの今後の方向性についても説明します。
オラクル バックアップの基本
オラクル データベースを利用したクリティカルなアプリケーションが稼動している場合には、オラクルのバックアップとリカ
バリのソリューションがすでに導入されていることでしょう。多くの企業のソリューションは、スクリプトと手動によるプロセス
を組み合わせたものであり、多くの場合、社内の DBA により保守・運営されています。様々な理由で、多くの企業では自社
のデータをあまり効率的でないバックアップ方法を利用して実行しています。リカバリが失敗するまで問題がわからず、そ
の結果データベースの停止やデータの消失で多額の損失をこうむることが往々にしてあります。
小規模のデータベースでは有効だったバックアップ ソリューションも、大規模なオラクル データベースや、高いレベルのア
ベイラビリティを必要としているデータベースの要求には対応できません。不適切なバックアップとリカバリのソリューション
には次のような兆候があります。
•
スケジュールされた自動バックアップがなく、データベース管理者がバックアップの維持と管理に費やす時間が非常に
長い。
•
バックアップの回数が少なく、リカバリしても最新のデータは損失してしまったり、時間が非常にかかることがある。
•
データ リストア エラーやファイル検索エラーによりデータベースの停止が長引く。
•
テープの交換にオペレータによる操作が必要。
次にエンタープライズ環境における、オラクル データベース固有のバックアップとリカバリの課題をあげます。
•
大量のデータの管理 − データベースのバックアップは膨大な処理になりやすく、このようなバックアップを管理すると
いうことは、数十、数百ギガバイトはおろか、数テラバイトのセカンダリ ストレージを管理するということになります。
•
ハイアベイラビリティの維持 − データベースの規模が大きくなると、バックアップ作成に費やされる時間が指定された
バックアップ ウィンドウを超える場合があります。
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米国および各国の VERITAS Software Corporation の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名等は、それぞれ各社の商標または登録商標です。製品の
仕様・性能等は予告なく変更する場合がありますので、ご了承ください。Printed in USA. 2002 年 5 月
3
•
複雑なリカバリ シナリオの処理 − オラクル データベースのリカバリは、単にテープからファイルを復元するだけでは
済みません。障害の原因の特定、適切なファイルやテーブルスペースの特定と復旧、アーカイブされた適切な REDO
ログの復旧、現状に応じたデータベースのリカバリなどが不可欠です。
オラクル データベースのエキスパートが社内にいるだけでは不十分です。大量のバックアップを処理および管理して最適
なパフォーマンスと管理性を実現するストレージ管理能力も必要です。VERITAS NetBackup は、エンタープライズ レベ
ルのストレージ管理機能とオラクル固有のデータベース機能を組み合わせて、ユーザーのオラクル データベース データ
を保護する非常にスケーラブルなバックアップとリカバリのソリューションを提供します。
手動バックアップ方法の限界
オラクルは様々な種類のバックアップとリカバリのオプションを提供しています。これらのオプションについては、『Oracle
Administration Guide』やオラクル データベースの管理に関するサードパーティのマニュアルに詳しく説明されています。
本書では、これらのプロセスの最も基本的な事柄を説明して、手動バックアップ方法に固有の問題を明らかにします。
オラクル バックアップは次の 2 種類に分類できます。
•
コールド バックアップはデータベースを停止して実行し、整合性のあるバックアップイメージを作成します(データベー
スは整合性のある状態です)。
•
ホットバックアップはデータベースがオンラインの状 態 で実 行 します。これらのバックアップでは、フル バックアッ
プとインクリメンタル バックアップのどちらも可 能 です。非 常 に大 きなデータベースでは、たとえば、1 日 に 1
つのテーブルスペースをバックアップし、翌 日 には次 のテーブルスペースを処 理 するというようなバックアップが
必 要 な場 合 があります。加 えて、ホットバックアップは本 質 的 に整 合 性 が取 れている保 証 がないので、アーカイ
ブ REDO ログやオンライン REDO ログと共 に管 理 して、データベースを整 合 性 のある状 態 にする必 要 があ
ります。さらに、リストアとバックアップが同 時 に実 行 されるような状 況 もあります(たとえば、ユーザーがテーブ
ルスペースを削 除 したため、データベース バックアップ進 行 中 にそのテーブルスペースを復 旧 する必 要 がある
場 合 など)。ホットバックアップを実 行 するには、オラクル データベースを特 別 なバックアップ モードにして、
バックアップ中 に追 加 の REDO およびロールバック情 報 を作 成 する必 要 があります。
フル コールド バックアップを週に 1 回、テーブルスペース レベルのホットバックアップを毎日というように、この 2 つの
方法を組み合わせて使用することができます。さらに、オラクルは REDO ログに絶えず情報を追加しています。このログ
はデータベースのトランザクションごとの履歴を収め、リストアおよび(または)リカバリ時にデータベースを整合性のある状
態にするために使用されます。データベース バックアップ プロセスは、データファイル、コントロール ファイル、パラメータ
ファイル、アーカイブ REDO ログなど、データベースを構成するすべてのファイルを管理する必要があります。
障害からのリカバリはバックアップより複雑な作業であり、その正確な手順は発生した障害の種類によります。基本的には、
データベースのリカバリには次の 2 つの段階があります。
1.
データのリストア − 適切なデータファイル、アーカイブ REDO ログ、コントロール ファイル、パラメータ ファイルを
特定して、セカンダリ メディアからプライマリ ディスク上の適切な場所にリストアします。
2.
データベースのリカバリ − オラクルで適切な手順を実行して、データベースを特定の時点または障害発生直前の時
点まで復旧します。
リストアするファイルを判別するのは難しい作業です。コールド バックアップを実行しないでホットバックアップを長期間実
行していた場合には特に難しくなります。特定時点までのリカバリには、障害直前までのリカバリとは異なる手順が必要で
す。不適切なファイルをリストアすると(たとえば、リストアする必要がないのにコントロール ファイルをリストアすると)、最
初の障害より多くの問題が生じます。必要なアーカイブ ログの判別もリカバリを遅らせます。
多くのオラクル環境では、定期的なオラクル バックアップを管理するバックアップ スクリプトの作成と実行を DBA にまか
せています。このスクリプトにより、コールド バックアップまたはホットバックアップを実行することができ、バックアップがあ
る程度自動化されます。ただし、ユーザーが作成したスクリプトを使用することは、次のような理由で基本的には手動によ
るオラクルのバックアップといえます。
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•
スクリプトのメンテナンスは手作業による継続的なプロセスです。たとえば、新しいテーブルスペースやデータファイルを
データベースに追加する場合、スクリプトを更新する必要がでる可能性があります。
•
スクリプトには典型的に強力なエラー管理や市販ソフトウェア再利用の機能が欠けており、そのため継続的なメンテナ
ンスが不可欠です。
•
スクリプトでバックアップが自動化されますが、リカバリは手動プロセスなので、経験のある DBA の立会いと指導が不
可欠です。
•
バックアップの途中で手作業でテープを交換するオペレータが依然として必要です。
手動による方法が適している設備もあります。たとえば、データベースが小さく、しかも十分なバックアップ ウィンドウが得
られる場合には、DBA はデータベースを停止して、整合性のあるコールド バックアップを実行するというような贅沢ができ
ます。同様に、データベースがあまり変更されない場合には、頻繁にバックアップする必要はありません。
ただし、データベースが大きくなると、手動による方法では管理が難しくなります。大きなデータベースには数百のデータ
ファイルが存在するので、セカンダリ メディア上のバックアップ ファイルの追跡とバックアップには時間のかかる編成が不
可欠です。非常に大きなバックアップではバックアップの途中でテープを交換する必要があり、そのため自動化の必要性
が増します。
最も重要な点は、手動バックアップではリカバリのプロセスでエラーや遅延が起こりやすくなるという点です。自社のバック
アップとリカバリのソリューションが自社のデータだけでなく自社のクリティカルなシステムのアベイラビリティも保護している
か、入念に調べる必要があります。
NetBackup for Oracle による Oracle9i のシングルステップ バックアップとリカバリ
次の実例は、データベース環境での最も一般的な障害であるアプリケーション障害により消失した Oracle9i データベー
ス全体をリストアするために必要な手順を示しています。Oracle Recovery Manager と VERITAS NetBackup for
Oracle を併用するときに必要な簡単な手順が右側に、ネイティブ Oracle9i ユーティリティとオペレーティングシステムの
手順を使用するときに必要な手順が左側に示されています。
NetBackup と RMAN によるリストア
1
RMAN を使用しないリストア
2
1. マウントの起動
1. 復旧する必要があるデータファイルを判別する
2. データベースのリストア
2. バックアップ レコードとユーティリティ(bplist など)を使用して、
リストアするバックアップを見つける
3. データベースのリカバリ
4. データベースのオープン
3
3. データベースを停止する
4. データファイルをリストアする
5. テーブルスペースのリカバリに必要なアーカイブ REDO ログを
判別する
6. アーカイブ REDO ログをリストアする
7. マウントを起動する
8. アーカイブ REDO ログを使用してデータベースを復旧する
9. データベースをオープンする
表 1: Oracle9i データベースのリカバリに使用できる 2 つの方法の比較
1
2
3
このデータベースのコントロール ファイルが存在すると仮定する
NetBackup 標準ポリシーを使用してファイルをバックアップしたと仮定する
最初の Oracle RMAN 構成が設定されたら、NetBackup for Oracle を使用する以降のすべてのリストアとリカバリは 1 つの手順で済む
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オラクルのバックアップとリカバリの要件
優れたオラクルのバックアップとリカバリのソリューションは次の要件を満たす必要があります。
•
現在のシステムのハイアベイラビリティ − バックアップ ウィンドウが小さいか、まったくない場合には、ホットバック
アップをサポートし、実稼動オラクル データベースに対する影響を最小限に抑えるパフォーマンスが優れたソリュー
ションが必要です。
•
信頼できる結果 − オラクルのリカバリは複雑になることがあるので、バックアップ ソリューションは信頼性があり、オ
ラクル データベースの様々な障害から復旧する機能を備えている必要があります。
•
管理性 − 優れたバックアップとリカバリのソリューションは、無人バックアップがいつでもできるように、バックアップ
プロセスを完全に自動化する必要があります。バックアップの途中で問題が発生して、すべてのデータが正常にバック
アップされるとは限らない場合に、最もクリティカルなオラクル データが最初にバックアップされるように、DBA がバッ
クアップをスケジュールして優先順位を付ける必要があります。さらに、適切なファイルの追跡とリストアから古いバック
アップの廃棄まで、エンド・ツー・エンドのバックアップ管理が不可欠です。
•
柔軟性 − オラクルのバックアップとリカバリのソリューションは、単一のテーブルスペースのリカバリ、可能な場合の
オンライン リカバリ、または特定時点までのリカバリを可能にします。このためには、バックアップ ソリューションとオラ
クル データベースが緊密に統合されている必要があります。
クリティカルなデータが危険にさらされているエンタープライズ環境で、このような機能をすべて実現するには、データベー
ス固有の機能とエンタープライズクラスのストレージ管理機能の両方を備えたソリューションが必要です。
VERITAS NetBackup for Oracle
VERITAS NetBackup は、様々なサーバーやクライアントのための非常にスケーラブルなサポートと幅広いメディア管理
機能を提供する、エンタープライズ バックアップとリカバリのソリューションです。VERITAS NetBackup は主要なすべて
のテープデバイス、リモートサイトも含めたテープ管理と光ディスク ライブラリをサポートし、安全で確実な分散バックアップ
の管理に優れています。
オラクル バックアップ ソリューション パートナーとして、ベリタスはオラクルにより提供されているインターフェイスを使用し
てオラクル データベースのためのデータベース限定サポートを開発しました。NetBackup for Oracle は、Oracle 8.x と
Oracle9i データベースの重要なコンポーネントであるオラクルの Recovery Manager(RMAN)と緊密に統合されていま
す。オラクル社がサポートしているこれらのインターフェイスは、基本的なバックアップとリカバリの処理を管理し、以前は
DBA が手作業で行う必要があった作業の多くを自動化します。
NetBackup サーバーはバックアップ ポリシーとスケジュールを管理し、ストレージ メディアと通信します。単一の
NetBackup サーバーで複数のオラクル データベース バックアップを管理できるため、ストレージの集中管理や高速大容
量のストレージ デバイスの利用が可能になります。このソリューションは、ストレージ管理とオラクルのテクノロジを組み合
わせて、オラクルのデータとサーバーのアベイラビリティ、管理性、信頼性を高めます。
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VERITAS NetBackup for Oracle のアーキテクチャ
NetBackup for Oracle のアーキテクチャとその機能を図 1 に示します。
図 1: RMAN ベースのオラクル バックアップのアーキテクチャ
NetBackup for Oracle によるオラクル データベースのアベイラビリティの向上
VERITAS NetBackup for Oracle は、エンタープライズ データベース バックアップのための柔軟でスケーラブルなソ
リューションです。小さなクリティカル データベースでも、多数の大きなデータベースでも、VERITAS NetBackup はデータ
自体およびオラクル データベースのアベイラビリティの両方を保護するために必要なツールを DBA に提供します。
VERITAS NetBackup はデータベースのアベイラビリティを 2 つの方法で最適化します。卓越したバックアップ パフォー
マンスとホットバックアップ サポートにより、実稼動オラクル システムに対する影響が最小限に抑えられます。データの迅
速なリストアと簡単なリカバリにより、障害発生後すぐにデータベースがオンラインに戻ります。
ホットバックアップ サポート
VERITAS NetBackup for Oracle はコールド バックアップとホットバックアップの両方をサポートしているので、DBA は
最適なバックアップ スケジュールを作成し、そのスケジュールをデータベースの拡大に合わせて調整できます。
オラクル RMAN との統合により、VERITAS NetBackup for Oracle ではホットバックアップの作成とメンテナンスが簡単
になります。VERITAS NetBackup for Oracle は、バックアップに備えたデータベースの状態変更、該当するすべてのファ
イルとアーカイブログ、REDO ログのバックアップ、迅速で信頼性のあるリカバリに必要なすべてのバックアップ情報の追
跡などのプロセスを管理します。
バックアップとリカバリのスクリプトを簡単に作成できる、GUI ベースのオラクル RMAN スクリプト
生成ウィザード
ベリタスは、オラクルのバックアップとリカバリのためのスクリプトをすばやく簡単に作成することができる、GUI ベースのオ
ラクル RMAN スクリプト生成ウィザードを開発しました。このウィザードでは、バックアップ スクリプトを作成するために必
要な情報、たとえば、バックアップされるデータの選択、実行されるバックアップの種類、使用されるバックアップ スケジュー
ル、RMAN I/O 値やバックアップセット リミットの設定などをユーザーが指定することができます。このウィザードを使用す
ると、リカバリ プロセスを簡素化してデータベースのダウンタイムを短くするリカバリ スクリプトをユーザーが簡単に作成で
きます。その結果、RMAN スクリプトの作成に必要な時間が短縮し、基本的にエラーフリーの実行が可能になります。この
ウィザードにより簡単なステップで RMAN スクリプトを作成できるので、トレーニング コストも最小限で済みます。
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ベリタスソフトウェアが開発した NetBackup for Oracle RMAN スクリプト生成ウィザードのいくつかの例を次に示します。
図 2: [Oracle Backup Wizard Archived Redo Logs] 画面により、バックアップ中および
バックアップ後のアーカイブ REDO ログの処理が簡単になります
図 3: [Oracle Recovery Wizard Recovery Options] 画面により、リストアとリカバリの様々な選択肢が可能になります
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VERITAS NetBackup for Oracle RMAN スクリプト生成ウィザードは次のベリタス製品に付属しています。
•
VERITAS NetBackup for Oracle Agent
•
VERITAS NetBackup for Oracle Advanced BLI Agent
•
VERITAS NetBackup ServerFree Agent for Oracle
新しい機能: NetBackup for Oracle と Checkpoint/Restart
VERITAS NetBackup for Oracle では、Oracle9i に備わっているバックアップとリカバリのチェックポイント/再始動機能
(オラクル社では Resumeable Backup & Restore と呼ばれています)を新たにサポートします。これにより、VERITAS
NetBackup for Oracle のユーザーは失敗したバックアップを最初のバックアップが失敗した時点から再開することができ
ます。たとえば、Oracle9i データファイルの 80 % のバックアップが完了した後でバックアップが失敗した場合、ユーザー
はバックアップが成功した最後のデータファイルからバックアップを再開できるようになります。ユーザーは、最初に試みた
バックアップ中にバックアップされずに残っている 20 % のデータをバックアップするだけで済みます。以前は、バックアッ
プが失敗した時点からバックアップを再起動できず、最初からバックアップをやり直す必要がありました。この新しい機能の
利点は、バックアップが失敗した場合に VERITAS NetBackup for Oracle バックアップをより効率的かつ短時間で完了で
きることです。データベースの拡大に伴いデータベース バックアップ時間枠が急速に縮小しているので、この利点は非常
に重要です。この新しいテクノロジにより企業の IT リソースをより効率的に使用することができます。
高度なオラクル DBA: その他のオラクルのバックアップとリカバリの方法
VERITAS NetBackup for Oracle Advanced BLI Agent によるオラクルのパフォーマンスの向上
VERITAS NetBackup for Oracle Advanced BLI Agent は、ゼロ ダウンタイムと中断のないスナップショット ベースの
バックアップを実現します。高価なハードウェア ベースのスプリットミラー ソリューションとは異なり、NetBackup for
Oracle BLI Agent では、バックアップ プロセスにかかわるデータの量を大幅に削減することで、オラクルのバックアップと
リカバリに必要な時間を大幅に短縮します。さらに、Oracle Recovery Manager(RMAN)インターフェイスと完全に統合さ
れているため、Advanced BLI Agent は増大するハイパフォーマンスなデータプロテクションのニーズに対応し、RMAN
が可能にする高い管理性と簡単なリカバリをさらに改善します。
仕組み: NetBackup for Oracle Advanced BLI Agent (VERITAS Database Edition™ for Oracle が必須)
VERITAS NetBackup for Oracle Advanced BLI Agent を使用したバックアップは次の手順に従って行います。
1.
スナップショット/フローズンイメージの作成 − まず、ファイルシステムを停止して、数秒間だけオフラインにする必要
があります。このとき、VERITAS Database Edition for Oracle を使用してファイルシステムの ストレージチェックポイ
ントが作成されます。さらに、変更されたファイルシステム ブロックを追跡するブロックマップが作成されます。
2.
ブロックレベルのインクリメンタル バックアップ − 変更されたデータ ブロックは ストレージチェックポイントからバッ
クアップされます。ストレージチェックポイントはデータベースのスナップショット イメージであり、任意の時点の基底と
なるファイルシステムです。バックアップは ストレージチェックポイント以後のデータ ブロックにアクセスしているので、
ライブ ファイルシステムに対するオーバーヘッドが少なくてすみます。NetBackup メディアサーバーが RMAN Proxy
Copy を使用してテープにデータを読み書きするため、オラクル データベースサーバーへのオーバーヘッドも少なくて
すみます。
VERITAS NetBackup for Oracle Advanced BLI Agent は、オラクルの RMAN Proxy Copy を使用してバックアップを
実行します。Proxy Copy を利用して、オラクルの代わりに NetBackup for Oracle Advanced BLI Agent が、ユーザーの
指定したファイル中の変更されたファイルシステム ブロックのみをバックアップすることができます。これにより、ディスク上
のオラクル データファイルを、そのデータをテープに書き込むというストレージ デバイスに転送する処理を NetBackup
で管理することができます。その結果、オラクル RMAN ではなく NetBackup がデータを移動する方法と時期を指定でき
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ます。この手順により、バックアップのオーバーヘッドの大半が NetBackup メディアサーバーに移り、I/O ワークロードの
大部分がオラクル実稼動データベースサーバーから除かれます。さらに、バックアップ中の実稼動オラクル データベース
に対する CPU の使用率も下がります。その結果、バックアップがより速く効率的になります。
ストレージチェックポイントの概要
VERITAS NetBackup for Oracle Advanced BLI エージェントは、VERITAS Database Edition for Oracle の機能の 1
つである VERITAS ストレージチェックポイントを使用します。ストレージチェックポイントは、特定の時点のデータベースと
ファイルシステムのスナップショット イメージです。VERITAS Storage Checkpoint は、ディスク効率と I/O 効率に優れて
いて、コピーオンライト方法を使用したファイルシステムのポイントインタイム ビューを作成できます。このようなファイルシ
ステムのスナップショットは持続性があり、リブート後でも使用できます。ストレージチェックポイントは、通常のファイルシス
テムと同様に読取り専用または読み書きファイルシステムとしてマウントすることができます。
図 5: ストレージチェックポイントの初期化の簡略図
図 5 では、ストレージチェックポイントがプライマリ ファイルシステムを指しています。ストレージチェックポイントにはデー
タブロックが書き込まれていません。
図 6: プライマリ ファイルシステムへのアップデート
図 6 では、ブロック E0 が変更されています。プライマリ ファイルシステムには E1 が書き込まれるので、ストレージ
チェックポイントには E0 が書き込まれます。
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ストレージチェックポイントは、オンライン バックアップ/リカバリ、データ保全性の調査、ディシジョンサポート クエリの実行
など、幅広いアプリケーション ソリューションに使用することができます。
ハードウェア スナップショット テクノロジ: NetBackup Array Integration Option
大規模なディスクアレイを備えた IT 環境においては、ハードウェアのスプリット ミラーの使用など高度なバックアップとリ
カバリのテクノロジが現実のものとなりました。IT ユーザーは、データのフローズンイメージやポイントインタイム コピーを
バックアップの元データとして使用することにより、オラクル データベース サーバーからバックアップによる影響の多くを
効果的に排除することができます。VERITAS NetBackup Array Integration Option は、ハードウェア ベースのスナップ
ショット テクノロジを使用して、ディスクアレイに格納されたデータを効率的にバックアップします。
サード ミラーとも呼ばれるハードウェア スナップショットは、通常はディスクアレイやサブシステムに常駐するデータの物
理コピーです。このようなデータセットはデータのボリューム レベルのコピーです。このデータをバックアップするために、ミ
ラーが分割され、実稼動システムに影響を及ぼさずにミラーをバックアップすることができます。バックアップが完了すると、
ミラーが再び同期化されて完全なデータセットになります。このプロセスではデータの物理コピーを作成しますが、ディスク
スペースが必要であり、個別のファイルではなくボリューム全体をリストアする必要があります。
NetBackup Array Integration Option の機能:
スプリットミラー バックアップでは、次の作業が図 7 に示すように実行されます。
ステップ 1 ― VERITAS NetBackup Array Integration Option は、ディスクアレイ内に作成されたサード ミラーを分割し、
データをバックアップ可能な状態にします。
ステップ 2 ― データは NetBackup サーバーに送られ、接続されたテープライブラリにバックアップされます。
ステップ 3 ― バックアップが完了すると、NetBackup はサード ミラーと元のミラーを再同期化します。
その結果、実稼動オラクル データベースサーバーへの影響を最小限に抑えてバックアップを作成することができます。
図 7: スプリットミラー バックアップと NetBackup Array Integration Option
NetBackup Array Integration Option はオラクル データベースのバックアップとリカバリを行い、EMC の TimeFinder、
HP の Surestore Business Copy XP、Hitachi Data System の ShadowImage との統合が可能です。また、Sun
Solaris と HP-UX に対応しています。
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VERITAS NetBackup Array Integration Option は NetBackup ServerFree Agent をサポートしているので、サーバー
フリーのオラクル バックアップが可能です。さらに、VERITAS Volume Manager™ と VERITAS File System™ もサポー
トしています。
サーバーフリー オラクル バックアップ
VERITAS NetBackup ServerFree Agent for Oracle は、スナップショット、マッピング、サードパーティ コピー データ転
送などのテクノロジを使用して、オラクル データベースのサーバーフリー バックアップを実現します。このテクノロジは、オ
ラクル データベースサーバーからバックアップのためのワークロードを取り除きます。バックアップ時にオラクル 実稼動
データベースからオーバーヘッドが取り除かれるので、バックアップ中にデータベースにアクセスするユーザーにとっては
パフォーマンスへの影響を排除することができます。
NetBackup ServerFree Agent for Oracle は、次の 3 つのステップから構成されています。
ステップ 1 データ スナップショット − VERITAS NetBackup は、データのポイントインタイム スナップショットを作成し
て、アプリケーションやデータベース サーバーをできる限り使用しないでバックアップを効率的に実行する必要があります。
フローズンイメージやスナップショットの作成プロセスの最初のステップは、オラクルをバックアップ モードにして、アプリ
ケーションやデータベースを数秒間停止します。このプロセスでは、すべてのバッファをフラッシュして、データがある特定
の時点で不変であることを確認します。このような時点を設定したら、VERITAS Volume Manager または VERITAS File
System のスナップショット テクノロジを使用して、スナップショット バックアップを実行することができます。多数のスナッ
プショット方法により、ユーザーに比類のない柔軟性がもたらされます。
ステップ 2 論理ディスク オブジェクト マッピング − スナップショットとサーバーフリー データ移動の間のベースとなるテ
クノロジ レイヤは論理ディスク オブジェクト マッピングです。VERITAS がこのテクノロジを開発したのは、データの物理
的な位置がわかるようにデータを確実にマッピングすることが非常に重要であるからです。スナップショットが取られたら、
I/O スタックを介して掘り下げ、論理ファイル名を実際の物理データ ブロックにリンクしてデータをマッピングします。バック
アップ中にファイルシステムの再編成、セクターのずれ、または RAID 5 のパフォーマンス低下が発生した場合には、
データを再マッピングして、データの保全性が維持されているか確認することができます。このテクノロジ レイヤはサー
バーフリー データ移動にとって不可欠です。これがないと、データをサーバーにリストアする必要があるときにデータ破壊
の可能性が高くなります。マッピング(ブロック リスト)が完了したら、それをサードパーティ コピー エンジンに送信するこ
とができます。
ステップ 3 真のサーバーフリー データ移動 − スナップショットとマッピングの処理が完了したら、SCSI Extended Copy
コマンド 4 でデータをいつでも移動することができます。このコマンドは、SAN ハードウェア デバイスまたは NetBackup
メディアサーバーのいずれかが実行できます。いずれのアーキテクチャでも、アプリケーションやデータベース サーバーに
よってデータが移動させられることはなくなり、SAN ハードウェア デバイスまたは NetBackup メディアサーバーのいず
れかによってサードパーティ(バックアップのサーバーでは別のデバイス)にオフロード(負荷)が移されます。SCSI
Extended Copy エンジンは、SAN でのディスクからテープへのバックアップ データの実際の移動を処理します。
4
SCSI Copy コマンドは、デバイスからデバイスへのデータの移動を可能にする転送対象のブロックを指定するコマンドです。
©Copyright 2002 VERITAS Software Corporation. All rights reserved. VERITAS、VERITAS SOFTWARE、VERITAS ロゴ、およびその他の VERITAS 製品は、
米国および各国の VERITAS Software Corporation の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名等は、それぞれ各社の商標または登録商標です。製品の
仕様・性能等は予告なく変更する場合がありますので、ご了承ください。Printed in USA. 2002 年 5 月
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ストレージ エリア ネットワーク(SAN)
VERITAS NetBackup Shared Storage Option™ を使用すると、ヘテロジニアスなオラクル データベース サーバー環境
でストレージ デバイス(高速大容量テープ チェンジャなど)を動的に共有することができます。たとえば、ロボット デバイス
の 2 つのドライブを特定のオラクル データベース バックアップに割り当てることができます。そのバックアップが完了す
ると、NetBackup はそれらのドライブを自動的に解放します。この機能は SAN または SCSI スイッチ環境で使用できま
す。この機能により、企業は自社のストレージ ハードウェアを自社のオラクル データベースサーバーで有効かつ効率的
に使用することができます。SAN 環境で稼動しているオラクル データベースの例を次の図に示します。
図 8: ヘテロジニアスな SAN 環境におけるオラクル バックアップの例
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VERITAS NetBackup Database Archiver: オラクルのバックアップとリカバリ
の今後の課題
データベースのデータを長期間保存して、そのデータを数時間または数分以内に取り出すことが、かつてないほど重要に
なってきました。VERITAS NetBackup Database Archiver Agent を使用すると、ミッションクリティカルなデータベースの
データをオラクル データベースから取り出し、アーカイブすることができます。さらに、将来そのデータを取り出す必要が生
じたときにいつでも、そのデータを同じまたは別のオラクル データベースにすばやくリストアまたはインポートすることもで
きます。その際、その環境の最初の構成、オラクル データベースのバージョン、オペレーティングシステムのバージョン、
関連アプリケーションなどに左右されません。
課題: 長期的なデータストレージ
現在の数多くの米国企業は、自社のデータを長期間保存することを法律によって義務付けられています。たとえば、監査
のために、法人と個人はその記録を 7 年以上保存する必要があります。一部の金融機関はそのデータを 100 年間保
存する必要があります。これらは極端な例ですが、データを長期間保存する必要があることは事実です。
ソリューション: VERITAS NetBackup Database Archiver
バックアップを行うことのできる時間はほとんどなくなるにもかかわらず、バックアップする必要があるデータの量は飛躍的
に増大するため、お客様の IT リソースを効率的に使用する能力がますます重要になってきています。VERITAS
NetBackup Database Archiver Agent により、ユーザーはクリティカルなオラクル データをすばやく簡単にバックアップ
することができます。VERITAS NetBackup Database Archiver では、オラクル テーブルスペースまたはデータベース全
体をバックアップする必要はなく、オラクル の特定のテーブル、列または行をバックアップするバックアップ スケジュール
を作成することができます。データ損失の場合に特定のオラクル テーブルだけを復旧するというこの柔軟性により、クリ
ティカルなオラクル データを復旧するために必要な時間と努力が大幅に減少します。
VERITAS NetBackup Database Archiver Agent により、オラクル データベースにオンラインで保存されるデータの量が
低減します。オラクルのテーブル、列、または行(もしくはこのすべて)がアーカイブされたら、データベース管理者はデータ
ベースのチューニングをより効果的に行い、アプリケーションのパフォーマンスを高めることができます。さらに、定期的に
バックアップされるデータの量が減少するため、定期なバックアップを実行するために必要なバックアップ時間枠が縮小し
ます。アーカイブされてオンライン データベースから削除されたデータは、必要な場合にはすばやくリストアすることができ
ます。
VERITAS NetBackup Database Archiver Agent は最新のテクノロジを使用して、この機能を NetBackup ユーザーに
提供します。VERITAS Database Archiver では、まず選択したデータを XML フォーマットに変換し、次にこの XML
ファイルをテープにバックアップすることによって、オラクル データベースのテーブルから選択したデータを取り出します。
XML フォーマットは、システム、アプリケーションおよびデータベースに依存しないフォーマットです。さらに、XML フォー
マットは自己識別型のフォーマットなので、データのフォーマットやデータ自体を把握するための情報を含んでいます。
このアーカイブされたデータは、必要になるまで保存することができます。Database Archiver は、データが必要になる確
率が短期的には低い場合、つまりデータの長期保存に最適です。最も重要な点は、データベース、オペレーティングシステ
ム、アプリケーションに依存しないということです。ユーザーがこのデータを要求すると、アーカイブ データがテープからイ
ンポートされ、適切に構成されたデータベース テーブルに戻されます。
VERITAS NetBackup Database Archiver の機能:
仮想のケース スターディ:
XYZ 社
XYZ 社は、米国の法律によって記録を長期間保存する必要がある金融機関です。現在は、2002 年 4 月です。
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データベースのアーカイブ プロセス
XYZ 社の現在のストレージ環境は次のような製品で構成されています。
•
VERITAS NetBackup DataCenter™ 4.5 を搭載した NetBackup マスター/メディアサーバーが 1 台
•
NetBackup DataCenter 4.5 クライアントが 1 台
•
Solaris 8 を搭載した Sun E6500 が 1 台
•
Oracle 8.1.6 データベースが 1 つ
•
VERITAS NetBackup Database Archiver Agent
•
テープ ストレージ用の STK テープライブラリが 1 台
5
が 1 つ
XYZ 社が自社のオラクル データをアーカイブする一般的な方法は次のとおり。
XYZ 社は VERITAS NetBackup DataCenter を使用して、自社のオラクル データをアーカイブするポリシーを作成します。
この NetBackup ポリシーがインストールされると、Database Archiver が自動的にデータ抽出スクリプトを実行します。参照
したオラクル データを複数のオラクル データ ストリームの中の指定したレベルの詳細さ(テーブル、列、行など)でエクス
ポートすると、そのデータが VERITAS NetBackup Database Archiver Agent に渡されます。参照結果が XML フォーマット
に変換されて NetBackup マスター/メディアサーバーに送信され、このサーバーがそのデータをテープに書き込みます。
図 9: VERITAS NetBackup Database Archiver のエクスポート プロセス
緊急: 監査
現在は 2003 年 5 月です。XYZ 社は監査中で、2002 年 4 月からデータを復旧する必要があります。
Database Archiver を使用したリカバリ プロセス
XYZ 社の環境は 2002 年 4 月とは大きく異なっています。
2003 年 5 月時点の XYZ 社の環境には、Solaris 8 を搭載していた古い Sun E6500 に代わる、Solaris 9 を搭載し
た新しい Sun Fire E15000 が含まれています。さらに、自社のデータベースを Oracle 8.1.6 から Oracle 9.0.1 にアッ
プグレードしています。
XYZ 社には 2002 年 4 月時点の環境を再現する時間がありません。ただし、VERITAS NetBackup Database
Archiver を使用すると、現在の環境で自社のデータをすばやく取り出すことができます。
5
NetBackup Database Archiver は NetBackup DataCenter 4.5 を必要とする
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XYZ 社は、VERITAS NetBackup DataCenter を使用してデータのリストアを開始します。2002 年 4 月のデータを格
納しているテープからデータが取り出され、NetBackup マスター/メディアサーバーがそのデータを、Oracle9i インスタン
スが搭載されたマシンに常駐している NetBackup Database Archiver Agent に渡します。Database Archiver は XML
フォーマットのデータを SQL 準拠の挿入ステートメントに変換して、Oracle9i データベース インスタンスにインポートしま
す。これで、2002 年 4 月のデータをユーザーが使用できるようになりました。
データが復旧されたので、ユーザーはオラクル データベースからそのデータを取り出し、必要に応じてそのデータを使用し
てレポートを作成できます。その結果、XYZ 社は Database Archiver を使用して自社のデータをすばやく取り出すことが
でき、ハードウェアやソフトウェアを再構成する必要がありません。
データをオラクル データベースに戻す代わりに、XML フォーマットのデータやメタデータを直接オペレーティングシステム
にリストアして、標準の XML やオペレーティングシステムのツールでデータを表示および操作することができます。こうす
ることにより、既存のオラクル データベースに戻さなくても、必要な情報をすばやく取り出すことができます。
結果: DBA の仕事が楽になる
VERITAS NetBackup Database Archiver はデータベース管理者の仕事を楽にします。オラクル データベース管理者は、
クリティカルなデータを数日ではなく数時間で取り出すことができる製品に価値を見出すでしょう。したがって、管理者は、
重要なデータがすぐに使用できるこの製品に価値を見出すでしょう。時代遅れのソフトウェアやハードウェア構成を再現ま
たは維持するために人員やハードウェアの予算を割り当てる必要がなくなります。
結論: ベリタスはお客様のオラクル データを保護する先進のソリューションを
提供しています
ベリタスは、お客様のエンタープライズの要求を満たす最高級のオラクル データベース バックアップ/リカバリ ソリュー
ションを提供することをお約束します。お客様が小さなオラクル データベースを使用している新興企業でも、複数のオラク
ル データベースで数テラバイトまたは数ペタバイトのデータを管理している企業でも変わりません。お客様のミッションク
リティカルなオラクル データベースを守る VERITAS NetBackup ソフトウェア ソリューションには次のような製品があり
ます。
•
NetBackup for Oracle Agent
•
NetBackup for Oracle Advanced BLI Agent
•
NetBackup Array Integration Option (オラクル データベース対応)
•
NetBackup ServerFree Agent for Oracle
•
オラクル データベースで使用する NetBackup Shared Storage Option
•
NetBackup Database Archiver
ベリタスソフトウェアは、お客様のオラクル データベースに必要な最高級なソリューションを、現在および将来にわたって提
供することをお約束します。
ベリタスソフトウェア株式会社
〒100-0011
東京都千代田区内幸町 2 丁目 2 番 2 号 富国生命ビル
TEL.03-5532-8241 FAX.03-5532-0887
http://www.veritas.com/jp
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フィスの住所など詳細については、本社に
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