212号 - 中部科学技術センター

地域産業科学技術情報誌 システックニュース
CSTC NEWS
The Public Foundation of Chubu Science & Technology Center
公益財団法人 中部科学技術センター
No.212
表紙デザインに込めたメッセージ
2015.01
試行錯誤と行動で少しずつ前にすすみます。
冬号
急な坂や平坦な道も、考えながら動くことで変わっていくことでしょう。
特集
中部科学技術センター顕彰 大賞受賞技術の紹介
「COA HVAC(コア エイチバック)の開発」
活動報告
株式会社デンソー
「青少年のための科学の祭典 名古屋大会」
開催報告
「テクノフェア・TECH Biz EXPO 展示会」
出展報告
「東海地域オープンイノベーションガイド」
発刊
CSTC NEWS No.212 2015.01
冬号
CONTENTS
巻頭言
03
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
年頭所感
公益財団法人中部科学技術センター
会長 宮池 克人
1 特集
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
04
HVACの搭載イメージ
─顕彰受賞技術の紹介─ 平成26年度中部科学技術センター 大賞
車種を跨いで搭載可能な世界初のカーエアコンユニット“COA HVAC”
株式会社デンソー 栗山 直久氏、今東 昇一氏、酒井 雅晴氏
2 Center Guide
(センターガイド)・・・・・・・・・・・・・・・・08
・「青少年のための科学の祭典2014・東三河大会」開催のご案内
・車載組込みシステムフォーラム2015開催案内
・CSTC 活動予定 2015.01~03
3 活動報告
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
当センターからは2つの工作ブースを出
展しました
10
・「青少年のための科学の祭典2014・名古屋大会」開催報告
・平成25年度補正予算事業「地域オープンイノベーション促進事業」
(東海地域)活動報告
・中部イノベネット シーズ発表会 開催報告
・サイエンスワールド「秋の工房アラカルト」出展報告
・第13回(平成26年度)中部科学技術センター顕彰表彰式挙行
・平成26年度中部科学技術推進会開催報告
・平成26年度アドバイザリー委員会開催報告
・CSTC 活動結果 2014.10~12
4 新技術の広場
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
低温試験室での環境適応試験
19
熱可塑性 CFRP の立体成形技術
岐阜県工業技術研究所 複合材料部 道家 康雄氏
5 Information
総合容器メーカー 石塚硝子の様々な製品
(関係機関)・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
・平成26年度 役員名簿
・公益財団法人中部科学技術センター 賛助会員名簿
・名古屋市科学館だより
・中部経済産業局だより
・学会だより
6 Center Network
(掲示板・会員情報)・ ・・・・・・・・・25
銚子大橋
・愛三工業株式会社
・石塚硝子株式会社
・瀧上工業株式会社
・日新電機株式会社
コラム「コーヒーブレイク」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
編集後記・奥付
550kW太陽光発電システム
02
CSTC NEWS
No.212
巻頭言
年頭所感
公益財団法人中部科学技術センター
会長 宮池 克人
中部地域における科学技術の普及啓発と地域産業の
振興に貢献する中核的公益財団法人を目指します
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
また、地域産業の振興を目的として、平成20年
年頭にあたり、会員の皆さまをはじめ関係各位
7月に発足した「中部イノベネット」については、
のご健勝とご発展を心より祈念申し上げます。
参加機関が中部8県・61機関に拡大するとともに、
昨年を振り返ってみますと、広島における豪雨
利用者も着実に増加しております。本活動は、当
や御岳山噴火にともなう災害など、自然の脅威を
地域の研究開発関係機関による中堅・中小企業へ
実感した1年となりました。一方、日本経済は、輸
の技術支援の場となり、広域的かつユニークな取
出企業を中心として明るさもみえておりますが、
り組みとして、高い評価をいただいており、更な
消費税増税後の国内消費の低迷、緊迫した国際情
る拡充を図ってまいります。
勢や TPP などの難しい課題も抱えております。
当財団は民間が担う公益財団として運営してお
こうした中、昨年10月には、赤﨑勇・名城大学
り、事業活動の多くは賛助会員の会費などにより
教授、天野浩・名古屋大学教授のノーベル物理学
支えられております。これからも「科学技術の普
賞受賞の嬉しい知らせが届きました。今回の受賞
及啓発」と「地域産業の振興」を両輪として活動
は、お二人の強い信念と長年の研究努力の賜物で
を展開し、当地域の発展に寄与できますよう、今
はありますが、中部地域における科学技術への関
後とも賛助会員の皆さまをはじめとして、関係各
心が高まるとともに、次世代を担う若者への希望
位の更なるご支援・ご協力を賜りたくお願い申し
となり、「モノづくり中部」のさらなる発展に繋が
あげます。
ることが期待されます。
今年の干支は「羊」です。古くから羊は安泰や
しかしながら、今後、当地域においても少子・
平和をもたらす象徴とされ、縁起の良い動物とさ
高齢化の進展にともないモノづくりに携わる人材
れております。これにちなみ、安定した政治・経
の確保が危惧される状況にあります。
済情勢のもと、中部地域が更なる発展を図れる年
こうしたことから、当財団は、これからの科学
になりますことを祈念致しまして、年頭のご挨拶
技術人材として嘱望される次世代層や女性を対象
とさせていただきます。
とした活動に積極的に取り組み、当地域における
科学技術の普及啓発活動の中核的な役割を担うと
ともに、当地域の産業を支えてまいります。
CSTC NEWS
No.212
03
特 集 中部科学技術センター 顕彰受賞技術の紹介
平成26年度中部科学技術センター
大 賞
中部科学技術センターでは、科学技術水準の向上と中部地域にお
ける産業発展に寄与することを目的として、優れた研究・技術開
発に携わった企業の研究者等を表彰しています。今回は第13回
(平成26年度)大賞を受賞された技術をご紹介します。
車種を跨いで搭載可能な世界初の
カーエアコンユニット“COA HVAC”
コア
エイチバック
株式会社デンソー 栗山 直久氏、今東 昇一氏、酒井 雅晴氏
1にもかかわらず、冷房・暖房の能力はとも
ジンを動力源としてコンプレッサを駆動さ
に約2倍必要なのです。これは、一般家庭で
せて冷房し、エンジンの熱で暖房をしてい
は屋根や壁、あるいは窓が断熱構造になっ
るため、エンジンが止まる、あるいは無い
「HVAC」 と は、Heating、Ventilation
ており温度上昇や低下を防ぐようになって
ということは基本機能である冷やす・暖め
and Air-Conditioningの略です。車室内の
いるに対して、車は夏場の炎天下で駐車し
るということが十分に出来ません。そのた
温度を快適に調整するために、風の温度、
ていると車内は60~70℃まで上昇し、冬
めアイドリングストップ車には蓄冷エバポ
吹き出し口の風量を調整するカーエアコ
場においても、外気温度まで冷え切ってし
レーターというエンジンが止まってもある
ンの主要部品で、冷媒を通して周りの熱を
まうからです。このように大能力が必要な
程度冷風を供給できるエバポレーターや、
奪って冷却する働きのエバポレーター、エ
カーエアコンの主要部品であるHVACは、
ハイブリッド車のような熱源が不十分な車
ンジンの熱で暖められたクーラントを通し
通常車両のインスツルメントパネル内に搭
には内外気2層ブロワという車室内の空気
て暖気を得るヒーターコア、冷気や暖気を
載されているために、ナビゲーションシス
循環と外気を車内へ取り込むことを同時に
車内に送風するブロワモータ付ファン、冷
テムやリーンホースという骨格の位置やデ
行う構造を開発し対応してきました。
気と暖気の混合割合を調節して吹出し温度
ザインによって形状も大きく左右されるう
こ の よ う に、HVACは 車 種 毎 に 大 き さ
を変えるためのドア作動用サーボモータな
えに、与えられるスペースは非常に厳しい
や構造などが異なっており、製品設計や生
どから構成されます。
(図1参照)
状況です。
(図2参照)
産工程は個別でバラバラなものとなって
カーエアコンは家庭用エアコンに対して
また、車は小型車~大型車までサイズが
い ま し た。今 回 開 発 し たHVACは 構 成 部
約2倍の能力が必要です。具体的に言いま
まちまちなため、HVACに要求される性能
品の共通化を進めつつ、要求されるさま
すと、8畳
(≒30m3)用ルームエアコンの能
も異なってきます。機能も高級車にはオー
ざまな性能・機能を実現できる構造とした
力は冷房で約2400W、暖房で約1800W程
トエアコンや運転席と助手席で設定温度が
世界初のカーエアコンユニット(HVAC)
度です。一方カーエアコンは、一般のセダ
変えられる左右独立温度コントロールなど
です。この新開発HVACを私たちは「COA
ン車(≒3m3)の能力は冷房で約5000W、
が装着され、さまざまなバリエーションが
HVAC」と 名 付 け ま し た。
「COA」と は、
暖房で約4000Wです。つまり、車の容積
要求されます。さらに近年はアイドリング
Common、Compact、Collaboration Air-
は一般家庭の一部屋と比較して約10分の
ストップ車、ハイブリッド車や電気自動車
conditionerの略で、徹底的な共通化、小型
等さまざまなパワートレイ
化、技術・製造の総智総力を結集したエア
ンのエコカーが台頭してい
コンにしたいという開発メンバー全員の想
ます。カーエアコンはエン
いを込めています。
1
はじめに
図1:カーエアコンの仕組み
04
CSTC NEWS
No.212
図2:HVACの搭載イメージ
1
特集
2
開発コンセプトの構築
世界の車需要は中・小型車へ、また市場
トを、そして生産工程では製品の標準化構
す。これは、ファンが回転することで風
想を活かした高効率でコンパクトなグロー
流れ(動圧)を起こし、ファン周りを囲
バルで標準となる工程コンセプトを作り上
むスクロールと呼ばれる渦巻状のケー
げました。
(図3、4参照)
シングによってファンから吐出さ
れる流れを静圧変換しながら一方
も新興国へと移っています。また、ハイブ
リッド車、電気自動車の台頭をきっかけに
従来の自動車部品メーカーとは異なる家電
メーカー等が自動車業界への進出を強化し
3
製品を支える小型要素
技術の開発
向に集めて送風します。また送風機には、
風を送り出すという役割以外にも、燃費規
制強化に対応するため消費電力低減も大
ており、激しい競争環境となっています。
製品コンセプトを具現化するに当たって
きな要求となっており、さらには静粛性も
このような環境下、デンソーはHVACを
最大のポイントは、求められる性能・機能を
向上させなければなりません。なぜなら近
グローバルで年間約2000万台、シェア約
標準化可能となるスペースで成立させる小
年普及が進むアイドリングストップ車や
30%を持つTOPメーカーです。しかし、さ
型要素技術でした。特にHVACの構成部品
ハイブリッド車はエンジンが停止状態に
まざまな車種やバリエーションに対応する
で空気を送り出す送風機、空気の吹き出し
なり、エンジン以外の音が非常に目立って
必要があるため個別の製品設計や生産工程
口や吹き出し温度を切り替えるドアを駆動
くるためです。
となっておりその数量メリットを活かしき
させるサーボモータ、吹き出す空気の温度
静粛性を向上させるには大きなファンを
れていませんでした。
を調整するためのエアミックスドアについ
ゆっくり回すのが常識です。しかし私たち
2009年初めに、私たちは、まず過去か
て世界TOPの性能との両立を図る小型高性
は敢えて小さなファンを使い、モータの作
ら現在までデンソー HVAC事業の推移、顧
能な要素技術を開発する必要がありました。
動点効率が最大となるように高回転で作
3-1:小 型高効率送風機の開発:風
も、作動音を低減する、つまり極限まで効率
動させることで消費電力低減を狙いながら
客からデンソーがどのように見られてい
るのか、また生産現場では何が起こってい
るのかといったことを分析し、この次期型
の流れを可視化する
や低騒音を追及する開発を進めました。こ
HVACで何がしたいのか、次期型HVACを
エアコン用の送風機は、冷風や温風を車
れにはファンにおける風流れの無駄を徹底
開発する目的を熟考することからはじめま
内に送風する役割を担っています。また特
的に排除して流れを均一化し、乱れの少な
した。そして、今までの顧客要求SPECに
徴としては、幅広い通風抵抗をカバーで
いスムーズな風流れの実現が必要でした。
基づいて製品を作り上げることからデン
き、インスツルメントパネル内に収納する
まず送風機内部を風が今どのように流れ
ソー標準のHVACを開発しそれを顧客に
ため比較的小型な遠心式を採用していま
ているのか? ファンの翼と翼の間を風が
受け入れてもらうといったモノづくりに変
革したい、そのためにはすべての顧客に認
められ、ボリュームを確保する製品構想と
ボリュームを活かす安い製品作りの構想を
たてる必要があると考えました。
具体的には、過去10年間の日米欧主要
メーカーのSPECを洗い出し、そこから将
来のトレンドを導き出した上で目標値を設
定しました。また同様に過去10年間の日米
欧主要メーカーの車両におけるHVAC搭載
要件を洗い出し、それらを包括するHVAC
図3:製品コンセプト
の外形、レイアウトを作り上げました。
実際、各車両メーカーから競合他社より
優れたものを造りたい、差別化したいとい
う要望を常に受けている顧客担当技術部
や、それらさまざまな製品を要求どおりに
忠実に生産してきた製造部は、このデン
ソー標準HVACの開発について
「あり得な
い」と思っていました。しかし
「モノづくり
を変革する」という目的を共有し、社外で
の合宿や現場でモノを使っての議論を何度
も重ねた結果、図に示すように、製品設計
では小型化と世界TOPの性能確保との両
立を図りながらメーカー、セグメント、パ
ワートレインを跨いだ製品標準化コンセプ
図4:COA HVACの構成及び写真
CSTC NEWS
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特 集 中部科学技術センター 顕彰受賞技術の紹介
どのように流れているのか? と風の流れ
こうして出来上がったのが、翼面に沿っ
事業部、グループ会社を跨いだ総智総力で
を可視化して流れを正確に捉えることに取
て風が剥がれることなく流れるように翼の
の開発を実施しました。特に、モータと回
り組みました。グループ会社である日本自
先端部が薄く、中間部が厚い
“木の葉”のよ
路の機電接続部については、接続信頼性と
動車部品総合研究所と共同で実機での時系
うな翼形状と、翼から吐出された風が安定
組付け性の両立にこだわり、各担当が互い
列風流れを可視化することに成功し、CFD
した旋回流となるように3次元的な形状と
に現場に足を運びながら、幾度の議論と試
(Computational Fluied Dynamics)
を使
したスクロールです。この“小型高効率送
作を通じて最適形状を導き出し、HVACの
いながら、粘り強くとことんまで効率や低
風機”は、従来よりも体積で約15%小型化
側面視面積は当社従来製品に対し約30%
騒音を追求しファンの翼形状やスクロール
するとともに、同一風量時の消費電力を約
低減することに成功しました。
(図7参照)
形状を具現化していきました。
(図5参照)
20%、作動音を約4dB低減可能としまし
た。
(図6参照)
3-3:薄 肉スライドドアの開発:柔
3-2:サ ーボモータ・モジュールの
吹き出し口の温度を切り替えるエアミッ
開発:事業部・グループ会社を
クスドアにも革新的な技術を織り込みまし
超えた総智総力の結集
た。このエアミックスドアは一般的には回
サーボモータは吹き出す空気の温度を切
転式のドアを使っており、ドアの開度によ
り替えるエアミックスドアや吹き出し口を
り冷風と温風の量を調整して吹出口から出
切り替えるモードドア、さらには空気を車
る風を最適な温度にしています。暑い夏に
室内循環か外気から取り入れるかを切り替
はドアが温風通路を完全に遮断すること
える内外気切り替えドアを駆動する部品で
で、ひんやりした冷たい風を提供し、寒い
す。運転席側と助手席側で吹き出す風の温
冬にはドアが冷風通路を完全に遮断するこ
度を独立して調節するタイプのHVACで
とで、暖かい風が足元を暖めます。このよ
らかくて硬いものへの挑戦
図5:風の流れを可視化
図6:小型高効率送風機概要
は、一般的には助手席側
うに、ドアには遮断性能が要求されるため、
の側面に1つ、運転席側
一般的には剛性のある板材とゴムやウレタ
に2つ、合計3つのサーボ
ンなどのシール材で構成されています。
モータが搭載されていま
今回の開発では、HVACの前後方向を小
す。こ の サ ー ボ モ ー タ、
型化するために、回転式ではなくスライド
過去から小型、軽量化を
式のドアを採用しました。また、部品を簡
推進してきましたがもは
素化させるために風圧でドア自身が撓ん
や限界に来ていました。
でシールする構造に取り組み、シール材を
そこで、モジュール化を
廃止しドアを駆動させるギヤとシールする
することでこの限界を超
部材を一体としました。つまり、ギヤが変
えようと考えました。
形しないほど硬く、風圧で変形するほど柔
サーボモータ部はグ
らかい、
“硬くて柔らかいもの”に挑戦した
ループ会社であるアスモ
のです。ポリプロピレン(PP)樹脂を1mm
株式会社、HVACへの装
にも満たない薄さでしかも均一に成形する
着についてはデンソー熱
ため、成形方法を根本的に見直し、グルー
事業部、そして駆動回路
プ会社であるシミズ工業
(株)と成形の限
は電子事業部が担当し、
界に挑戦しました。その結果、従来品では
110mmだったHVACの前後
長 を40mmに ま で 小 型 化 で
きました。
(図8参照)
図7:サーボモータ・モジュール概要
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CSTC NEWS
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特集
図8:薄肉スライドドア概要
4
生産工程:
モノづくりの変革
100 % を 目 指 し て
い き ま す。ま た、グ
ローバル共通の製
HVACの工程では、大小様々な部品を組
品・工程ラインコン
立てています。例えば、ドアを動かすための
セプトであるため、
レバーと空気を冷やすエバポレーターでは
ASEANや中国等現
体格が100倍も違います。さらに車種個別
在手組み工程を展開
で製品構成もバラバラで組む順番もバラバ
している比較的低
ラでした。そのため種類の違う製品を同じ
労務費地域において
ラインで生産する場合には、工程の違いに
も、その労務費上昇
よる大きなロスが発生し非効率的な生産を
に合わせて自動化を
強いられていました。そこで、製品設計と製
展開することができ
造が徹底した工程の共通化を狙い工程一致
ます。さらに震災等
度という指標を作り、従来の2倍という目
によるリスクに対し
標を掲げ一体で活動しました。(図9参照)
てもグローバルでの相互補完が可能となり
バルどこでも生産対応・互換可能となるよ
し か し、HVACに は オ ー ト エ ア コ ン や
ます。
うに、いままで職人の手によるチューニン
図9:工程一致度2倍のイメージ
マニュアルエアコン、左右独立温度コント
ロール等さまざまなバリエーションが存在
し、さらにメーカー毎に設計思想が異なっ
ています。このようなさまざまなニーズに
グ、摺り合せだったものを治具化したり、
5
公差をとことん追及したりと作りこみ現場
おわりに
では大変な苦労でしたが、開発、製品設計
と製造さらにはグループ会社まで含めた総
対応できるように、設計―製造一体とな
このHVACは2013年12月にトヨタ自
智総力で作り上げました。
り、工程一致度合い2倍を目標に、守るべき
動車の「ハリアー」に搭載され量産流動開始
これからも、世界中のお客様の期待に応
ところと変えていいところを定義してその
しました。HVACの開発は昔から苦労ばか
えながら、地球環境と安全に貢献する製品
工程コンセプトを作り上げていきました。
りで実が少ないと言われていましたよう
を提供していきたいと思います。
また、自動化工程でも従来は部品個々に
に、車種個別のデザイン・要求性
異なるロボット用の把持形状を持ってい
能による一品一様の“作りこみ”の
ました。共通で簡単な形状にして、工程ロ
世界でした。これを何とかしたい
株式会社デンソー
ボットの仕様も共通化する活動を進めまし
という想いから始まった開発です
熱機器開発1部
た。従来は製品構想が完了してから製造要
が、最初に量産されるプロジェク
望を反映してきましたが、今回は工程構想
トでは、今後でてくるさまざまな
から製品構想へと仕事の流れを変えるため
車種・バリエーションを想定して
に、3Dプリンタを使って試作品を作りな
の開発でとても苦労しました。
がら製造側からの提案活動に取り組みまし
製造や性能の作りこみの際に出
た。こうして製品設計と製造が一体となっ
てきたさまざまな課題に対し、こ
た活動により、組立易い製品形状や従来不
の車種だけ対処する
“バンドエイ
研究開発2部
可能であった部品の自動化を進めることが
ド”的な解決ではなく、常に汎用
酒井 雅晴
出来ました。
的になるよう根本解決に努めま
今後は、日本生産においては自動化率
した。部品一つ一つに対しグロー
問い合わせ先
栗山 直久
TEL:0566-25-8958
E-Mail:[email protected]
今東 昇一
TEL:0566-61-3202
E-Mail:[email protected]
TEL:0566-25-6921
E-Mail:[email protected]
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Center
Guide
センターガイド
中部科学技術センターからのご案内です
「青少年のための科学の祭典2014・東三河大会」開催のご案内
名古屋大会につづいて愛知県東部を中心とする子ど
も達を対象に、青少年のための科学の祭典 東三河大会
を、1月24・25日に、豊橋のこども未来館ここにこ
で開催します。今年はサブテーマを水として、環境を
学ぶ中で大切な水についてのブースも展開します。
新しく!
スタンプ
ラリーも
実施
おもしろ工作や科学のふしぎ実験、サイエンスステー
ジショーなど楽しく学べる企画が盛りだくさんです。
たくさんの方のご来場をお待ちしています。
2013年度開催時の様子
特別出展として、ミニロボットの操縦体験や豊橋少年少女発明クラブ作品展示をします。トヨッキーロボも登場します!
DATA
日 時●平成27年1月24日(土)・25日(日)9:30~16:30
会 場●こども未来館ここにこ
主 催●
「青少年のための科学の祭典」東三河大会実行委員会、豊橋商工会議所、
(公財)神野教育財団、中日新聞社、(公財)日本科学技術振興財団・科学技術館、
(公財)中部科学技術センター
後 援●文部科学省、経済産業省、(一社)中部経済連合会、
国立大学法人豊橋技術科学大学、愛知県教育委員会他 計44団体
協 賛●東三河地区企業15社(団体)
参加費●無料
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センターガイド
ASIF Automotive Embedded System Industry Forum 2015
車載組込みシステムフォーラム2015開催案内
車載組込みシステムフォーラム(ASIF)は、東海地区の車載組込みソフトウェア産業
を発展させることを目的として、2008年4月1日に設立されました。勉強会、スキルアッ
プセミナー、応用技術セミナーなど、人材や企業の育成のための活動を実施しています。
今般、広く組込みシステムに関連する方々を対象として、車載組込みシステム技術に関
する最新動向などの情報共有と、関係企業等の交流を目的としたフォーラムを開催します。
プログラム 10:20–11:00 ASIF 活動紹介 「車載組込みシステム開発の現状と ASIF の活動」
名古屋大学大学院 情報科学研究科 教授 ASIF 会長 高田 広章
11:05–12:05 基調講演 「クルマと IT 技術の連携と今後の展開(仮題)」
株式会社トヨタ IT 開発センター 取締役 井形 弘 氏
13:35–14:35 専門セミナー1 「自動車セキュリティ(仮題)」
昨年度開催時会場の様子
イータス株式会社
エンベデッドセキュリティ マネージャ Camille VUILLAUME 氏
14:40–15:40 専門セミナー2 「SysML を拡張した SafeML でシステムの安全性のモデル化(仮題)」
独立行政法人産業技術総合研究所 知能システム研究部門
ディペンダブルシステム研究グループ Geoffery Biggs 氏
16:00–17:00 招待講演 「The automotive electronics basic software and its applications in China」
浙江大学 教授 楊 国青 氏
17:30–19:30 交流会
主 催:車載組込みシステムフォーラム(ASIF)
後 援:一般社団法人組込みシステム技術協会 中部支部
組込みシステム産業振興機構
NPO 法人 TOPPERS プロジェクト
開催日時:2015年1月29日(木)10:20~17:00
会 場:デザインホール(名古屋市中区栄3-18-1 ナディアパーク3F)
定 員:350名
参 加 費:ASIF会員/無料、後援団体を通じて申し込み/2,500円、非会員/5,000円
参加申込・問合わせ先 車載組込みシステムフォーラム (ASIF)事務局
公益財団法人中部科学技術センター
イノベーション創出支援室
TEL:052-231-6723 FAX:052-204-1469
E-mail:[email protected]
CSTC活動予定 2015.01〜03
事業区分
Ⅰ 公益目的事業
事業名
1.科学技術に関する普及啓発事業
*青少年のための科学の祭典2014東三河大会(こども未来館ここにこ) 開催日:平成27年1月24日・25日
*海外研究者招へい事業助成 平成27年3月末助成先決定
公益事業
2.地域産業振興事業
* CSTC フォーラムの開催 中部科学技術交流会 開催日:平成27年2月17日
*インターネット等による情報提供事業 「CSTC NEWS 212号冬号」 平成27年1月発刊
*地域オープンイノベーション促進事業(設備機器の導入・利活用事業) 「自動車・航空機」技術講演会
開催日:平成27年1月20日
Ⅱ 収益・その他事業
*名古屋少年少女発明クラブの業務支援
(デリバリー事業)第2期テーマ:「トレースして走る車をつくろう」平成27年1月~平成27年2月
収益事業
その他の事業
中川教室(中川生涯学習センター) 1月3回 2月1回
西教室(トヨタ産業技術記念館) 1月4回
*研究会「車載組込みシステムフォーラム」に関する事務局事業
車載組込みシステムフォーラム2015:平成27年1月29日
Ⅲ 法人会計
法人会計業務
*第6回通常理事会 開催日:平成27年3月11日
CSTC NEWS
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活 動 報 告
「青少年のための科学の祭典2014・名古屋大会」
開催報告
公益事業
科学の祭典は、当センターの主要な事業「科学技術に関する普及啓発事業」の一つです。我が国が科学技術立国として引き続き力強く
歩み進める環境づくりに貢献するには、次代を担う子ども達に科学の面白さを広く伝えることが重要です。
本年も青少年のための科学の祭典名古屋大会は、
「名古屋市科学館」と「で
んきの科学館」の2会場で開催し、二日間で6,500名にご来場いただき、盛
況に開催することができました。
探検しよう!科学のおもしろさ
名古屋市科学館会場では、
【おもしろ工房】
【しぜんの屋台村】
【わくわくエコ
広場】
【なるほど実験室】
【ふしぎの広場】とテーマ分けした44のブースと、科
学の不思議さ・楽しさ・面白さを実感できるサイエンスステージとして「フラー
スコ博士とシャーレ博士の超低温の世界」
、
「クマちゃんブランコで大車輪」な
どを実施しました。
でんきの科学館会場では、
【でんきのオアシス】と題した5ブースと、サイエ
ンスステージにて「超電導の実験」
、
「エジソンに挑戦!明かりの実験」を実施し
ました。楽しいブースの出展内容を一部ご紹介します。
サイエンスステージ
おもしろ工房
Dr. ナダレンジャーの自然災害実験教室 (
(独)防災科学技術研究所)
自然現象を身の回りにある材料を使って再現! 用意するものは好奇心!
着地ねこ
(平城小学校・小垣江東小学校・
富士松北小学校)
紙で作ったねこをおとすと、ど
んな姿勢で着地するかな?足の
抵抗でゆっくりとおちるかわい
いねこで、重心の学習をしまし
た。
発砲スチロールで遊ぼう!
(愛知県知立市立知立南中学
校)
発砲スチロールはポリスチレ
ンと空気でできています。加
熱すると空気が外に出て小さ
くなります。洗濯のりの成分
を利用して表札作り。
どうしてそうなるのかな?
大人気でした!
わくわくエコ広場
しぜんの屋台村
LED 照明の明るさを変え
るには?~ LED の明るさ
と省エネを考えてみよう~
(電気学会東海支部)
LED 電球、コンデンサ、つ
まみ(可変抵抗)
、スイッ
チを組み立てて回路つくり。
どうして明るさと光る時間
を変えられるのかな。省エ
ネについて学習しました。
「石っこ星人」を作ろう!
(名古屋市科学館展示室ボ
ランティアチーム T & T)
地球の秘密がたくさん隠さ
れている石を観察して秘伝
の巻物つくりをしました。
なるほど実験室
なるほど~。
む、むずかしい…
おとうさんにもむずかしい!?
小さなビー玉で大きく
映そう!(日本ガイシ)
ビー玉と小さなライトだ
けの簡単プロジェクター
で映写の原理を学習しま
した。
すごい!
10
CSTC NEWS
No.212
連日200名を超える、県内外の小・中・高校・大学の理科
系の先生やボランティア、及び企業関係者などの多数の方々
の絶大なるご協力により来場者の方に満足していただける祭
典を開催することができました。
ご参加、ご協力いただきましてありがとうございました。
3
活動報告
当センターからは2つの工作ブースを出展しました
科学技術の普及啓発事業の一大イベントである“科学の
参加した子供達は小学生が多く、工作では「定規を使って寸法を測り、
祭典”を盛り上げるため、今回が3度目の参加となり、2つ
図を描く」ところが少し難しかった反面、
「孔あけパンチを使って孔あけ加
の工作を出展しました。
「不思議なひもと筒」の工作は、3本
工」や「道具や治具を使って組付け」の各作業はかなり真剣に取り組んで
の紐と色画用紙を使って、ものづくりの基礎である「定規を
くれて、紐を絡ませることにより、日ごろあまり使わない手作業で「もの」
使って寸法を測り、図を描く」
、
「工具を使って孔あけ加工」
、
を創り出す「ものづくり」作業を経験できました。科学技術が持つ不思議
「道具や治具を使って組付け」の各作業を経験し学ぶ趣旨で
とおもしろさ・楽しさを味わってもらえたのではと思います。
す。できた工作品を動かし、不思議な動きのもととなる「か
らくり」を考えようとしました。
⇨
「不思議なひもと筒」
青色の紐を引っ張ると赤い紐が縮む
また、電気の科学館のブース「振動で動く昆虫ロボを作ろう」の工作は、
振動モーターを使い、
“振動力により昆虫のように動く「昆虫ロボ」を作り、
動かしてみよう”の趣旨で出展しました。ペンチを使っての折り曲げ加工や、
ハンダ付け作業を体験し、熱を加えることでハンダが固体から液体への状
今後へ向けて
ものづくりの基礎となるこれらの工作を定番化し、
科学の祭典、近隣の科学教室をはじめとする様々な
科学イベントに参加し、継続していきます。
態変化や凝固する様子の観察や、手作業を通してものづくりを直に体験し
てもらう内容としました。出来上がった工作品をジオラマやテーブルの上
で動かしてみることにより、振動の力がどのように伝わっているか等を体
験し、学ぶ機会となったと思います。
子供達は日常では使用しない道具を使い、初めてハンダ付け作業を体験
し、真剣に取組んでくれました。中には小さいお子さんと親御さんの参加
もあり、親子で一緒にハンダづけ作業を行い、完成させる光景が多々見受
イベント内容、運営について多くの皆様からのご意
けられました。
(科学技術普及部 福嶋)
見を参考にし、次回以降の運営に反映させていきた
く存じます。当財団は今後も関係企業・団体の皆様
と力を合わせて科学技術の普及活動に取り組んでま
ご来場者の皆様、また開催にあたりご支援を賜りました企業・団体
いります。
の皆様に感謝申し上げます。
DATA
開催日時 平成26年10月4日(土)・5日(日) 9時30分~17時00分
会 場 名古屋市科学館 理工館地下2階イベントホール
でんきの科学館 1階、2階
主 催 「青少年のための科学の祭典」名古屋大会実行委員会、
(公財)中部科学技術センター、名古屋市科学館、中日新聞社、
(公財)日本科学技術振興財団・科学技術館
後 援 文部科学省、中部経済産業局、(一社)中部経済連合会、
名古屋商工会議所、愛知県教育委員会、他39団体
協 賛 (公財)中部科学技術センターの協賛企業等59社(団体)、個人2名
同時開催
芸術と科学の杜
サイエンス&アートフェスティバル
白川公園において芸
術と科学を楽しめる
イベントとして、名
古屋市美術館と合同
で開催しました。
参 加 費 無料
CSTC NEWS
No.212
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活 動 報 告
平成25年度補正予算事業「地域オープンイノベーション促進事業」
(
東海地域オープンイノベーションガイド
使おう!開放機器 と題した、東海地域公設試最新機器紹介冊子を発刊
オープンプラットフォームの一環として、中小
【東海地域オープンイノベーション事業】
東海地域では、世界最強のものづくり先進地
企業の研究開発を支援するために、東海地域の
域を目指して、
「自動車関連産業」
、
「航空機産業」
公設試験研究機関に整備した試験研究・検査設
等の戦略産業を強化するとともに、これらを下支
備機器等の開放機器をご紹介する冊子を発刊し
えする「ものづくりマザー機能」の充実を図るこ
ました。是非ご活用ください。
ととしています。
(東海産業競争力協議会報告書
(TOKAI VISION)
)
このため、公設試験研究機関、大学、産業支
援機関等がオープンプラットフォームを構築し、
地域企業のイノベーション創出を支援します。
冊子のご希望がございましたらお送りしますの
で、事務局までご連絡ください。
事務局(イノベーション創出支援室)
TEL:052(231)-6723
E-mail:[email protected]
東海地域オープンイノベーション事業 自動車・航空機技術講演会を開催します。
開催日時 2015年1月20日(火)
13:30~15:40
開催場所 レセプションハウス名古屋逓信会館6F 菊の間(JR 名古屋駅より北へ徒歩6分)
講 演 「東海地域公設試導入機器紹介」
「トヨタ自動車における燃料電池自動車開発の現状と展望」
トヨタ自動車株式会社 材料技術設計部 触媒設計室 主査 石橋 一伸 氏
「民間航空機の開発動向」
三菱重工業株式会社 交通・輸送ドメイン 民間機事業部 技術部 次長 長嶋 哲矢 氏
申 込 み WEB : http://www.jfcc.or.jp/26_event/#tokai_open FAX : 052-871-3599
締 切 2015年1月16日(金)
定員 100名(先着順)
中部イノベネット シーズ発表会 開催報告
「中部イノベネット」は中部地域の企業の技術開発や研究開発を支援するための広域連携ネットワークです。
大学や公設試などの技術シーズ集「産業技術の芽」や、企業の困りごと相談に対応できる技術支援者検索ツール「中部の技術ガイド」
などの紹介と共同研究開発化技術シーズを企業の皆様とマッチングするシーズ発表会を名古屋と福井市で開催しました。
フクイ
北陸技術交流テクノフェア
福井県生活学習館 学習室にて開催
次世代ものづくり基盤技術産業展
TECH Biz EXPO 会場にて開催
北陸技術交流テクノフェアでは、金属
TECH Biz EXPO では、熱可塑性樹脂
周期構造体によるメタマテリアルの開発や、
部材のレーザー加工技術の開発や、CFRP
衣服性能評価技術、コーヒー残渣を原料
スタンパブルシート製造技術、断面微小
としたバイオマスペレットやバイオマス資
領域解析、新規高性能吸放湿材料、室内
源からのエタノール生産技術開発、未利
環境における熱中症対策や木材の無機系
用熱エネルギーの革新的活用技術などを
防腐防蟻処理、常温圧縮せん断法を用い
紹介しました。
た成形技術などを紹介しました。
10月16日 石川県工業試験場、富山県工業技術センター、
ナゴヤ
(独)
産業技術総合研究所 中部センター、三重県工業研究所
10月22日岐阜県工業技術研究所、石川県工業試験場、
名古屋市工業研究所 10月17日 静岡県工業技術研究所、長野県工業技術総合センター
10月23日(独)
産業技術総合研究所 中部センター、信州大学
12
あいち産業科学技術総合センター、信州大学より発表頂きました。
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No.212
静岡県工業技術研究所、富山県工業技術センターより発表頂きました。
3
活動報告
」
(東海地域)
活動報告
公益事業
事業紹介 WEB サイト開設しました http://www.cstc.or.jp/cicn/opn/
お気軽にアクセスしてください。
北陸技術交流テクノフェアと、次世代ものづくり基盤技術産業展 TECH Biz EXPO にブース出展
同時に東海地域公設試最新機器紹介として講演会を開催
地域オープンイノベーション促進事業(東海地域)のブー
スにて、あいち県産業科学技術総合センター、岐阜県工業技
術研究所、三重県工業研究所、名古屋市工業研究所の研究者
と共に、事業紹介を実施しました。
発刊したばかりの「東海地域オープンイノベーションガイド」
を来場者の皆様に配布するのに合わせて、セミナー会場にお
きまして、各導入最新機器のご紹介もしました。
各公設試に設置した機器
あいち産業科学技術総合センター産業技術センター……粗さ形状測定装置
岐阜県工業技術研究所……………………………高速高出力非破壊検査装置
三重県工業研究所窯業研究室………………………広帯域赤外分光分析装置
三重県工業研究所…………………航空機搭載機器向けノイズ耐性試験装置
名古屋市工業研究所……………………………………光学特性評価システム
TECH Biz EXPO のセミナー会場にお
きましても、東海地域公設試最新導入機器
紹介を実施しました。
福井県生活学習館におきまして、東海地
域公設試最新導入機器紹介を実施しまし
た。
最新導入機器をパネルにて紹介しました。
また公設試担当者から直接来場者の皆様
に、機器の特徴などの詳しい説明をさせて
いただきました。
ェア
テクノフ
交流
北陸技術
東海地域オープンイノベーションガイド
冊子を映像で紹介しました。今回の展示会
で多くの冊子を配布することができました。
ご来場ありがとうございました。
iz EXPO
TECH B
公益事業
展示会に中部イノベネットブースを出展
中部イノベネットは、福井、石川、富山
からの、大学・高専・公設試より参画いた
だいておりますが、北陸では、初めてのブー
ス出展となりました。
企業をはじめ、学生の参加者も多く、会
場は大変賑わっていました。地場の特徴を
生かした技術を開発する企業が多く出展さ
れていました。
DATA
中部での基盤技術産業展として定着しました、TECH Biz EXPO に今
年も出展しました。日本のものづくりを考える3日間というテーマのもと、
中部イノベネット参画機関のシーズ発表も行い、大変盛況に開催すること
ができました。今後も TECH Biz をはじめとする展示会への出店を検討し、
中部イノベネットを広めていきます。
ブースを訪問いただいた方々に、中部イ
ノベネットのネットワーク事業をご紹介さ
せていただきました。多くの方が事業内容
に関心を持ってくださいました。
ご来場者の皆様ありがとうございました。
DATA
北陸技術交流テクノフェア2014
第4回次世代ものづくり基盤技術産業展―TECH Biz EXPO 2014―
会 期●2014年10月16日(木)・17日(金)
会 期●2014年10月22日(水)~24日(金)
会 場●福井県産業会館(メイン会場)
会 場●ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)3号館
福井県生活学習館・福井県中小企業産業大学校
主 催●名古屋国際見本市委員会
主 催●技術交流テクノフェア実行委員会
【構成:名古屋市、愛知県、名古屋商工会議所、(独)日本貿易振興機構
【事務局:福井商工会議所(産業・地域振興課)】
(ジェトロ)名古屋貿易情報センター、(公財)名古屋産業振興公社】
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活 動 報 告
サイエンスワールド「秋の工房アラカルト」出展報告
公益事業
親子で楽しく電子工作
秋晴れの紅葉がきれいな日曜日に、岐阜県瑞浪市にあるサイエン
スワールドにて工作教室を出展しました。
「工房アラカルト」は、
「ドンドン変わる!科学実験工房。毎回変
わる内容で、科学の不思議に挑戦してみよう」という主題です。子
供だけでなく親も一緒になり科学実験・工作を気軽に楽しく体験し
科学技術を身近に感じてもらおうという企画で、初夏・秋・冬の土、
日に日替わりで開催されています。今回の出展においても親子で電
子工作に参加いただきました。各回、定員をオーバーするほどの大
盛況となりました。
サイエンスワールド入口
建物正面の逆円錐形の外観は、回転することで未分化なも
のを分解して整理する、
「遠心分離機」のイメージです。未
分化なものを明確にする「科学する心」が表現されています。
工作を通じて
大人気の「
振動で動く
昆虫ロボを
し た の で、
作ろう!」
予約表は
の教室を出
すぐにう
展
ま り、 各 回
えて10名
予定定員
の子どもた
6名 を 超
ちが集まり
賑やかにな
りました。
今後も科学技術普及のために、新しい工作を開発しながら、科学
工作教室の出展をしていく予定です。
け作業な
工 や ハ ンダ 付
の折り曲げ加
て
っ
使
を
」
チ
ひとつの「物
ラジ オ ペ ン
組み合わせて
を
」
料
材
「
、
通じて
び、科
どの手作業を
完 成 させ る喜
」 の 大 変 さと
り
く
づ
ノ
モ
います。
を創り出す「
えたのではと思
どを感じてもら
な
さ
ろ
し
も
お
学技術の
14
CSTC NEWS
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DATA
出展日●平成26年11月23日(日)
会 場●岐阜県先端科学技術体験センター サイエンスワールド サイエンス工房
参加費●無料
3
活動報告
第13回(平成26年度)中部科学技術センター顕彰 表彰式挙行
公益事業
この顕彰は、創造的研究開発への意欲高揚を図り、科学技術水準の向上と中部地域における産業の発展に
寄与するため、平成14年度に創設し、優れた研究開発、技術開発を行い、地域産業の発展と産業技術の振興
に顕著な業績を上げた企業の研究者等を毎年表彰しています。
12月9日、愛知県産業労働センター「1302会議室」にて、第13回中部科学技術センター顕彰表彰式を開催し、
以下の業績に対して、各賞が神﨑専務理事より授与されました。
株式会社デンソー
栗山 直久氏、今東 昇一氏、酒井 雅晴氏
業績の名称 「COA HVAC(コア エイチバック)の開発」
豊田合成株式会社
前田 英登氏、久野 浩司氏、丸岡 洋介氏
業績の名称 「高意匠ミリ波エンブレムの開発(高意匠ミリ波透過薄膜技術)
」
株式会社 FJ コンポジット
津島 栄樹氏
業績の名称 「銅-モリブデン・クラッド材による半導体用ヒートシンク材の開発」
富士機械製造株式会社
山蔭 勇介氏、石川 賢三氏、神山 和久氏
業績の名称 「電子部品自動装着機(NXT Ⅲ)の開発」
太平洋工業株式会社
清水 隆弘氏、野口 修次氏
業績の名称 「超軽量・発泡成形エンジンカバーの開発」
森長電子株式会社
高原 義光氏
業績の名称 「VAJ 型高速回線避雷ユニットの開発」
該当なし
CSTC NEWS
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活 動 報 告
平成26年度中部科学技術推進会開催報告
法人会計業務
本会は、賛助会員の皆様への毎年度の事業の進捗状況をご報告するとともに、賛助会員相互の交流の場として、
開催しております。本会を通して、事業内容の充実に努めてまいります。
正副会長会議
KKR ホテル名古屋「松の間」において会長1名、副会長7名で構成している正副会長会
議を開催しました。
「平成26年度事業の進捗状況について」
「事業運営の安定化に向けた検
討ワーキング中間とりまとめ」について事務局より説明を行い、正副会長から貴重なご意
見をいただきました。
日 時●平成26年11月28日(金)
13:30~14:25
場 所●KKR ホテル名古屋 2階「松の間」
正副会長会議
正副会長会議風景
会 長 宮池 克人(中部電力
(株)
顧問)
副会長 永井 淳(新東工業
(株)
代表取締役社長)
岡部 道生(大同特殊鋼(株) 代表取締役副社長)
宮木 正彦(
(株)
デンソー 取締役副社長)
中村 修(東邦ガス(株) 取締役常務執行役員)
吉貴 寛良(トヨタ自動車
(株)
常務役員)
鈴木 清美(名古屋鉄道(株) 取締役)
川崎 真司(日本ガイシ
(株)
基盤技術研究所長)
総会・講演会・交流会
KKR ホテル名古屋「芙蓉の間」において、総会・
講演会を行い、その後「名城観の間」において交流
会を開催いたしました。
総会においては、神﨑専務理事の進行の下、議
題である「平成26年度事業進捗状況報告について」
事務局から説明をしました。また、本年度は、賛助
会員企業3社(株式会社ワーロン、株式会社フジキ
カイ及び中島特殊鋼株式会社)から事業紹介をして
いただきました。
株式会社ワーロンからは、
「Wa-fu」空間の創造
をコンセプトに、日本人の持つ普遍的な感性である
会長挨拶
総会風景
〈賛助会員企業 事業紹介〉
「和」の本質を追求し、伝統的な和風空間に求めら
れる安らぎ・和らぎ・癒しの趣を現代的な「Wa-fu」
感性に進化・発展させた空間演出を例に製品紹介を
していただきました。
株式会社フジキカイからは、創業から「包装を通
じて社会に貢献し続ける」企業理念をもとに、各種
自動包装機械の開発・製造・販売・サービスを行う
メーカーとして、キャラメル用自動包装機から、最
(株)ワーロン
新の横形ピロー包装機の製品紹介をしていただきま
した。
中島特殊鋼株式会社からは、材料(速く)
・切断(き
れいに)
・粗加工(使いやすく)
・追加工(役に立つ)
を会社のモットーとし、お客様の信頼を得るために
日々努めており、導入したウォータージェット加工
などの紹介をしていただきました。
16
CSTC NEWS
No.212
中島特殊鋼(株)
(株)フジキカイ
3
活動報告
次に愛知淑徳大学 ビジネス学部長 真田幸光教授より、
ご講演(テーマ:混沌の国際情勢/現状と今後の展望そして
日本の在り方)をいただきました。
国際社会から見ると、経済の危機が顕在化する火種はあり、
日本経済に関しても、成長戦略に向けた期待は大きいもの、
政府の経済対策に浮かれてばかりいけない現状である。民間
からの再生が重要であり、そのためには何が必要かについて、
世界から見た日本の経済、成長戦略の鍵は何か、厚く語って
真田幸光教授によるご講演
いただきました。
最後に賛助会員相互交流の場として、交流会を開催いたし
ました。短時間ではございましたが、賛助会員の方々に参加
いただき、情報交換等交流の場とすることができました。
交流会風景
総 会(14:30~15:30)
場所:3階 芙蓉の間 (1)平成26年度事業進捗状況報告について
講演会(15:40~16:50)
場所:3階 芙蓉の間 テーマ●混沌の国際情勢/現状と今後の展望そして日本の
(2)賛助会員企業 事業紹介
在り方
●株式会社ワーロン
愛知淑徳大学 ビジネス学部長 真田 幸光 教授
●株式会社フジキカイ
交流会(17:00~18:00)
●中島特殊鋼株式会社
場所:4階 名城観の間 法人会計業務
平成26年度アドバイザリー委員会開催報告
アドバイザリー委員会委員
中部地域における科学技術
振興に関する諸事業を総合的
委員長
興団体、研究機関、経済団体、
産業界の有識者で構成される
アドバイザリー委員会を開催
しました。
研究機関
澤木委員長の議事進行のも
と、はじめに事務局から「平
成26年度事業計画の進捗状
況」について、説明を行い、
て、
「中部イノベネット」につ
委員
経済団体
つぎに地域産業振興事業とし
科学技術振興団体
に推進するため、科学技術振
氏 名
所属・役職等 澤木 宣彦 (公財)
名古屋産業科学研究所 専務理事
岩田 勇二 (公財)
科学技術交流財団 専務理事
小粥 正健 (公財)
名古屋産業振興公社 専務理事・事務局長
鈴木 寿雄 名古屋市科学館 副館長
飯尾 正和 岐阜県先端科学技術体験センター
(サイエンスワールド)
館長
大石 隆示 浜松科学館 館長
ご挨拶をされる澤木委員長
松尾 清一 (国)
名古屋大学 副総長
春日 敏宏 (国)
名古屋工業大学 副学長
王 志剛 (国)
岐阜大学 産官学連携推進本部 本部長・副学長
吉岡 基 (国)
三重大学 理事・副学長
立石 裕 (独)
産業技術総合研究所 中部センター所長
河野 義信 (一社)
中部経済連合会 産業振興部長
内田 吉彦 名古屋商工会議所 理事
いて現状報告を行いました。
後夷 光一 新東工業
(株)
技術・開発センター長
委員の皆様からは、貴重な
朝生 和光 大同特殊鋼
(株)
研究開発本部 企画管理部長
ことができ、今後の当センター
の事業運営に役立ててまいり
ます。
産業界
ご助言やご意見等をいただく
会場風景
北山 泰久 中部電力
(株)
技術開発本部 部長
DATA
坂 鉱一 (株)
デンソー 技術開発推進部 部長
野村 聡一 東亞合成
(株)
取締役 研究開発本部長 兼 R&D総合センター長
小菅 祥平 東邦ガス
(株)
執行役員 技術企画部長
平野 宗弘 トヨタ自動車(株) 技術管理部 企画室 渉外・学術団体グループ長
鈴木 健司 日本ガイシ
(株)
研究開発本部企画グループ マネージャー
(順不同・敬称略)
日 時●平成26年12月4日(木)
15:00~16:30
場 所●ウインクあいち
1208会議室
CSTC NEWS
No.212
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活 動 報 告
CSTC活動結果 2014.10〜12
事業区分
事業名
Ⅰ 公益目的事業
1.科学技術に関する普及啓発事業
*青少年のための科学の祭典2014名古屋大会(名古屋市科学館・でんきの科学館)
開催日:平成26年10月4日・5日
青少年のための科学の祭典2014名古屋大会 第2回実行委員会 開催日:平成26年11月7日
*エネルギー等科学技術広報事業
青少年のための科学の祭典2014名古屋大会 工作ブース(2ブース)出展:平成26年10月4日・5日
秋の工房アラカルト(主催:岐阜県先端科学技術体験センターサイエンスワールド)
電子工作教室出展:平成26年11月23日
*海外研究者招へい事業助成 申請受付:平成26年12月1日~12月19日
*中部科学技術センター顕彰 第2回選考委員会 開催日:平成26年10月20日
表彰式 開催日:平成26年12月9日
*中部公設試験研究機関研究者表彰 表彰式 開催日:平成26年10月1日
2.地域産業振興事業
*インターネット等による情報提供事業 「CSTC NEWS 211号秋号」 平成26年10月発刊
*中部イノベネット
北陸技術交流テクノフェア2014
事業紹介ブース出展・「産業技術の芽」シーズ発表会:平成26年10月16日・17日
第4回次世代ものづくり基盤技術産業展- TECH Biz EXPO 2014-
事業紹介ブース出展・「産業技術の芽」シーズ発表会:平成26年10月22日~24日
*名古屋駅前イノベーションハブ 快適性開発研究会セミナー 開催日:平成26年10月22日
*公設試験研究機関長会 開催日:平成26年10月1日
*地域オープンイノベーション促進事業(設備機器の導入・利活用事業)
北陸技術交流テクノフェア2014
東海地域公設試最新導入機器紹介ブース出展・説明会:平成26年10月16日・17日
第4回次世代ものづくり基盤技術産業展- TECH Biz EXPO 2014-
東海地域公設試最新導入機器紹介ブース出展・説明会:平成26年10月22日~24日
「試験研究・検査設備」講習・見学会
「光学特性評価システム」(名古屋市工業研究所) 開催日:平成26年11月12日
「高速高出力非破壊検査装置」(岐阜県工業技術研究所) 開催日:平成26年11月18日
「粗さ形状測定装置(真円度測定機、レーザー顕微鏡)」(あいち産業科学技術総合センター)
開催日:平成26年11月25日
「航空機搭載機器向け ノイズ耐性試験装置」(三重県工業研究所) 開催日:平成26年12月10日
「広帯域赤外分光分析装置」(三重県工業研究所 窯業研究室) 開催日:平成26年12月19日
3.グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ(GNI)事業
*第 2 回運営委員会 開催日:平成26年10月31日
*海外展開支援事業 国際コンポジットシンポジウム 開催日:平成26年11月14日
地域金融機関・商社連携カンボジア・タイミッション 開催日:平成26年12月7日~13日
*国際経済交流事業 フランス・ヴァルドワーズ県セミナー in 三重大学 開催日:平成26年11月1日
公益事業
Ⅱ 収益・その他事業
収益事業
*研究会「車載組込みシステムフォーラム」に関する事務局事業
第4回 ASIF スキルアップセミナー:平成26年12月1日
第5回 ASIF スキルアップセミナー:平成26年12月17日
*名古屋少年少女発明クラブの業務支援
(デリバリー事業) 第2期テーマ:「トレースして走る車をつくろう」
千種教室(愛工大自由ヶ丘キャンパス他) 10月4回
瑞穂教室(ブラザー工業(株)コミュニケーションスペース) 11月4回
天白教室(天白生涯学習センター) 11月4回
(科学館事業)
その他の事業 ロボット工房:10月1回 11月2回 12月1回
ロボット教室:10月1回 11月1回
ものづくり工房:10月3回 11月5回 12月3回
ものづくり教室:10月1回 11月1回 12月1回
地球工房:10月3回 11月6回 12月5回
*高校生燃料電池自動車プロジェクト
燃料電池実験研修会 10月5回 11月7回
講習会(モータ製作) 12月1回
講習会(名古屋工業大学講習) 12月1回
Ⅲ 法人会計
法人会計業務
18
3
活動報告
CSTC NEWS
No.212
*中部科学技術推進会(正副会長会議・総会・講演会・交流会) 開催日:平成26年11月28日
*アドバイザリー委員会 開催日:平成26年12月4日
3
技術の
新
広場
中部科学技術センターでは、中部地域8県の公設試験研究機関、(独)産業技術総合研究所中部
センターとの連携強化と地域の科学技術振興課題に向けた対応策や、諸情報の相互交流強化に
よる地域産業の育成を目的とした「機関長会」を開催しております。このコーナーでは機関長会
に参画する21の公設試験研究機関を中心に、最新の新技術・研究情報をご紹介します。
熱可塑性CFRPの立体成形技術
4
岐阜県工業技術研究所 複合材料部 道家 康雄氏
1.概要
プレス成形しました。
熱可塑性 CFRP の立体成形性は、φ
温度管理が重要であるため、電動サーボ
炭素繊維複合材料(CFRP)は、軽量で
30mm の半球形状を種々の成形条件で
プレスと成形治具の利用は非常に有意義
高強度という特性を活用して航空宇宙分
成形することで評価しました。試みた成
であると考えています。
野や風力発電・スポーツ用品等に利用さ
形条件は、試験片加熱温度は、260℃,
本研究のとおり、IR オーブンによる予
りました。今回のプレス成形では材料の
れていますが、近年、航空機・次世代自
280℃,300℃,320℃、プレス速度は、
備加熱と電動サーボプレスによるプレス
動車産業を中心に、CFRP の更なる利用
10mm/s,
100mm/s,200mm/s、金型温
成形で、熱可塑性 CFRP の立体成形に適
拡大に向けて素材や加工技術に関する研
度は30℃,80℃であり、これら各条件を、
した条件を検討することが可能です。今
究開発が進められています。特に熱可塑
適宜組合せてプレス成形実験をしまし
後、炭素繊維の構成(クロス材、一方向材
性 CFRP は、従来の熱硬化性 CFRP と
た。この条件の中では、試験片加熱温度
等)や切り出し方向、試験片形状、マトリッ
違い、短時間での成形が可能であるとと
は280℃以上、プレス速度は200mm/s、
クス樹脂を変えた試験片など様々な成形
もに、リサイクルにも適しているため、量
金型温度は80℃において、シワの無い半
条件を試みて、データを蓄積していきます。
産製品への応用が期待されています。
球形状の良好な成形品を得ることができ
得られたデータは研究成果発表会や学会
熱硬化性 CFRP では、成形加工・切断
ました。良好な成形品の内部構造を X 線
等で公表し、多くの企業に利用してもら
や穴あけ等の機械加工・表面処理加工等
CTシステム(エクストロン・インターナショ
えるよう、研究開発を進めていきたいと
について企業や研究機関において技術開
ナル
(株)
製 Y.CT PrecisionS)により観
考えています。
発が進み、ノウハウが蓄積されてきました。
察するとともに目視による切断面観察を
一方、熱可塑性 CFRP は、現段階では一
行ったところ、炭素繊維層間の剥離によ
般市場への普及が少なく、成形加工の技
る空隙は観察されず、内部も良好な成形
術情報が不足していますが、今後、熱可
品であることがわかりました。
塑性 CFRP を製品化する上では、立体形
状を成形する技術が重要となります。そ
こで当所では、熱可塑性 CFRP の成形加
2.特色
工における基礎技術の確立とデータの蓄
熱可塑性 CFRP 板材の成形加工は、IR
積を目的として、立体成形加工技術に関
オーブンによる予備加熱後、電動サーボ
する研究に取り組んでいます。
プレスによる短時間(1分程度を目標)での
これまでの研究内容を紹介します。炭
成形と冷却工程により実施しました。電
素繊維クロス材と PA66の複合材料であ
動サーボプレスはプレス速度が速い(実験
る 厚 さ2mm の 熱 可 塑 性 CFRP(Bond-
した最高速度は200mm/s)ため、成形時
Laminates製 TEPEX dynalite201) 板
の材料温度が維持しやすく、かつ、成形
材を130mm ×130mm のサイズに切り出
工程時間の短縮が可能です。また、プレ
し、プレス成形用試験片としました。その
ス位置の制御が正確であるため、成形品
試験片を成形治具に挟んだ状態で IR オー
の厚みを考慮した成形が可能となります。
ブンにて加熱し、φ30mm の半球形状が
一方、材料のハンドリングを良くするため
成形できるモデル金型にセットして、電
に用いた成形治具(モデル金型概要図参
動サーボプレス(
(株)
放電精密加工研究所
照)は、加熱後の材料運搬を容易にすると
製 ZENFormer MPS675DS)を 用い て
ともに、材料の温度低下を防ぐ効果があ
モデル金型概要図
熱可塑性CFRP成形例
岐阜県工業技術研究所 複合材料部 道家 康雄
照会先
〒501-3265 岐阜県関市小瀬1288
TEL●0575-22-0147 FAX●0575-24-6976 メール●[email protected]
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平成26年度 役員名簿(平成26年8月8日現在)
<順不同・敬称略>
氏 名
団体名・役職
氏 名
団体名・役職
会長
宮池 克人
中部電力株式会社 顧問
専務
理事
神﨑 修三
公益財団法人中部科学技術センター 専務理事
野村 一衛
愛知製鋼株式会社 取締役 技術本部副部長
理事
21名
永井 淳
新東工業株式会社 代表取締役社長
浅田 一吉
アサダ株式会社 代表取締役会長
岡部 道生
大同特殊鋼株式会社 代表取締役副社長
岩田 義文
イビデン株式会社 相談役
中村 修
東邦ガス株式会社 取締役常務執行役員 技術開発本部長
吉田 文彦
岡谷鋼機株式会社 取締役豊田本部長
吉貴 寛良
トヨタ自動車株式会社 常務役員
加藤 明男
小島プレス工業株式会社 専務取締役
鈴木 清美
名古屋鉄道株式会社 取締役
久野 博司
株式会社シーテック 総務部長
川崎 真司
日本ガイシ株式会社 基盤技術研究所長
髙宗 誠二
株式会社ダイヘン 中部支社長
鈴木 雅彦
ブラザー工業株式会社 執行役員
竹尾 聡
中電興業株式会社 取締役社長
山口 幸蔵
アイシン・エイ・ダブリュ株式会社 取締役副社長
石原 正
中電不動産株式会社 代表取締役社長
中村 隆次
アイシン精機株式会社 専務役員
髙木 洋隆
中部精機株式会社 代表取締役社長
山本 英二
アイシン高丘株式会社 専務役員
浅野 晴彦
久留島豊一
株式会社LIXIL SC本部生産技術統括部
窯業・外装技術部 部長
株式会社中部プラントサービス 代表取締役社長
髙木 浩
中部冷熱株式会社 代表取締役社長
熊谷 忠信
株式会社ジェイテクト 技監
宮木 正彦
株式会社デンソー 取締役副社長
大原 康之
株式会社槌屋 取締役会長
野村 聡一
筒井 宣政
株式会社東海メディカルプロダクツ 会長
東亞合成株式会社 取締役研究開発本部長兼R&D総合センター長
大竹 敏雄
東海旅客鉄道株式会社 総合技術本部技術開発部次長
内藤 雄順
東海コンクリート工業株式会社 取締役社長
株式会社トーエネック 取締役常務執行役員 情報通信本部長
鈴木 明
株式会社東芝 中部支社長
三石 拓治
宮本 康司
豊田合成株式会社 常務執行役員
山岸 俊哉
株式会社豊田自動織機 執行役員
吉村 一孝
株式会社豊田中央研究所 取締役
佐口 温
トヨタ車体株式会社 常務執行役員
菊野 仁史
株式会社日立製作所 中部支社 支社長
板谷 研二
日新電機株式会社 中部支社長
藤森 利雄
名港海運株式会社 代表取締役社長
中田 悟
日本メナード化粧品株式会社 専務取締役
内藤 進
リンナイ株式会社 代表取締役会長
萩原 義昭
萩原電気株式会社 取締役会長
田島 和憲
田島和憲公認会計士事務所 公認会計士
山田 信二
マルヤス工業株式会社 取締役副社長
相羽 繁生
株式会社東郷製作所 取締役社長
梶田 吉晴
美濃窯業株式会社 取締役執行役員
監事
2名
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評議員 山田 英生
24名
愛三工業株式会社 取締役
5
関係機関インフォメーション
公益財団法人中部科学技術センター賛助会員名簿
(平成26年12月10日現在)
公益財団法人中部科学技術センター賛助会員名簿
(平成26年12月10日現在)
<順不同・敬称略>
<順不同・敬称略>
団体 122社
アイカ工業
(株)
昌和合成
(株)
愛三工業
(株)
昭和電線ケーブルシステム
(株)中部支店
アイシン・エィ・ダブリュ
(株)
白川電気土木
(株)
(株)
東光高岳 中部支社
アイシン化工
(株)
新東工業
(株)
(株)
東郷製作所
アイシン精機
(株)
新日本ヘリコプター
(株)名古屋支社
(株)
東芝 中部支社
アイシン高丘
(株)
西濃運輸
(株)
愛知金属工業
(株)
愛知製鋼
(株)
アサダ
(株)
朝日インテック
(株)
(株)
荒川印刷
兼房
(株)
河合石灰工業
(株)
川北電気工業
(株)
関西電力
(株)東海支社
(株)
キクテック
クロダイト工業
(株)
(株)
小糸製作所
小島プレス工業
(株)
(一社)
産業環境管理協会
ブラザー工業
(株)
豊田合成
(株)
(一財)
北陸産業活性化センター
トヨタ自動車
(株)
(株)
マキタ
瀧上工業
(株)
(株)
豊田自動織機
中央精機
(株)
マルヤス工業
(株)
トヨタ車体
(株)
(株)
豊田中央研究所
(株)
中電シーティーアイ
マルヤスエンジニアリング
(株)
(株)
三井住友銀行 名古屋支店
豊田バンモップス
(株)
三菱日立パワーシステムズ(株)中部支社
トヨタ紡織
(株)
三菱電機
(株)中部支社
中電不動産
(株)
中島特殊鋼
(株)
三菱電線工業
(株)中部支店
中部ガス
(株)
中日本建設コンサルタント
(株) (株)
三菱東京UFJ銀行
(一社)
中部航空宇宙産業技術センター
中部精機
(株)
(株)
ナガラ
名古屋商工会議所
(一財)
中部電気保安協会
美濃窯業
(株)
(株)
メイエレック
名古屋鉄道
(株)
中部電力
(株)
名古屋トヨペット
(株)
(株)
中部プラントサービス
中部冷熱
(株)
名港海運
(株)
(株)
明電舎 中部支社
日新電機
(株)中部支社
メイラ
(株)
日本ガイシ
(株)
名菱電子
(株)
(株)
槌屋
日本車輌製造
(株)
矢作建設工業
(株)
(株)
テクノ中部
日本特殊陶業
(株)
電源開発
(株)中部支店
日本メナード化粧品
(株)
(株)
デンソー
UHT
(株)
(株)
LIXIL
野村證券
(株)名古屋支店
(株)
シーテック
東亞合成
(株)
(株)
ジェイテクト
東海コンクリート工業
(株)
(株)
十六銀行
富士特殊紙業
(株)
(株)
トーエネック
(株)
大丸松坂屋百貨店
中電興業
(株)
オザワ科学
(株)
(株)
フジキカイ
(株)
フジクラ 中部支店
(株)
ダイヘン 中部支社
イビデン
(株)
岡谷鋼機
(株)
(株)
ヒメノ
(株)
豊栄工業
中央電気工事
(株)
エナジーサポート
(株)
日比野工業
(株)
徳倉建設
(株)
石塚硝子
(株)
(株)
大垣共立銀行
ビーティーティー
(株)
東邦ガス
(株)
大同特殊鋼
(株)
(株)
大同分析リサーチ
(株)
日立製作所 中部支社
東海旅客鉄道
(株)
総合技術本部
東邦液化ガス
(株)
(株)
セキソー
愛知時計電機
(株)
天野エンザイム
(株)
(株)
東海理化電機製作所
リンナイ
(株)
(株)
ノリタケカンパニーリミテド (株)
ワーロン
(株)
東海メディカルプロダクツ
萩原電気
(株)
パナソニックエコシステムズ
(株)
個人 30名
浅野撚糸
(株)
代表取締役社長
淺野 雅己
杉原プレス研究所
代表取締役
日本エムティ
(株)
杉原 清春
アサヒテック
(株)
鈴木 元
代表取締役社長
伊藤 和勝
アサヒテック
(株)
水野 賢太
(株)
フタバ化学
代表取締役社長
志水 双葉
石田 慎一郎
(株)
プリンシプル
代表取締役社長
中西 高義
(株)
ペイントサービス
代表取締役会長
村瀬 栄次
アスカテック
(株)
代表取締役社長
アルファ
(株)
代表取締役
堀 富士夫
代表取締役社長
山田 博
前田工繊
(株)
名古屋支店長
村田 富彦
常務取締役
後藤 勝則
前田特許事務所
所長
前田 勘次
前田特許事務所
副所長
大矢 正代
代表取締役
加藤 孝保
代表社員
鈴木 貞彦
矢野 仁
(株)
今仙技術研究所
岐セン
(株)
(株)
航空システム研究
代表取締役
炭田 潤一郎
品野セラミックタイル工業
(株)
取締役技術開発部長
佐藤 市周
新興窯業
(株)
代表取締役社長
松原 義明
(株)
精研
タイムオートマシン
(株)
(一社)
中部航空宇宙産業技術センター
中部産商
(株)
東海タイプ商会
(株)
丸十
丸ス釉薬
(資)
代表取締役副社長 坂野 和佳子 (資)
マルワイ矢野製陶所
代表社員
技術部 部長
武藤 和彦
(株)
ヤマセ
代表取締役社長
各務 寛治
参与
近藤 靖彦
(株)
レーテック
代表取締役社長
糸井川 均
井上 幸次
(合)
X-TREME COMPOSITE JAPAN 代表者
代表取締役社長
山田 茂人
角屋 守
岡本 英樹
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特別展「夢と感動の宇宙展『宇宙兄弟』ムッタとヒビトが挑んだ空へ!」
名古屋市科学館
だより
日本の航空機・部品の半分以上を生産するこの地方において、アニメ「宇宙兄弟」の世界観を反映した宇宙展を開催し
ます。同作品で描かれている宇宙開発の夢と現実の宇宙開発関連の展示品を融合させ、宇宙の魅力や宇宙開発の意義を
知ってもらうとともに、夢を持つことの大切さや人との絆など、子どもたちに大切なメッセージを伝えます。
見どころ
(1)宇宙への挑戦「感動の宇宙飛行士物語」
第二次世界大戦後、アメリカ・ソ連の二大国の冷
戦を背景として進められた宇宙開発競争。この宇宙
レースとは一体なんだったのか。なぜ人類は宇宙へ
と向かったのか。宇宙に向かう宇宙飛行士のさまざ
まな感動のドラマを紹介。
○主な展示品:ソユーズ宇宙船実物大模型 等
(2)人類月に立つ「夢を成し遂げた栄光の10年」
月への有人飛行、月面着陸。人類最大の活動であ
る「アポロ計画」について紹介します。NASA の協
力で「月の海の石」
「月の山の石」2つの“月の石”
を日本初披露。また、旧ソ連が採取した“月の砂”
も同時に展示します。
○主な展示品:月の石、月の砂、月面車 等
(3)国際宇宙ステーション計画「宇宙で活躍する日本
の技術」
世界15ヵ国の協力による「国際宇宙ステーション
(ISS)計画」と日本が進める有人宇宙活動の現状、
それらを支える民間企業の技術について紹介します。
○主な展示品:ISS 個室、様々な宇宙服、はやぶさ
模型 等
料 金:
会 場:名古屋市科学館(地下2階イベントホール)
期 間:3月14日(土)~5月24日(日)
午前9時30分~午後5時
(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(ただし5月4日は開館)・第3金曜日、5月7日
主 催:名古屋市科学館、中京テレビ放送
大人
高大生
小人
当日券
¥1,300
¥800
¥500
前売券
¥1,100
¥600
¥300
(高大生は要学生証)
高校生による科学の祭典2014
日 時:平成27年2月1日(日)午前10時~午後4時30分
対 象:入館者
場 所:名古屋市科学館理工館地下2階イベントホール
参加費:無 料(ただし高校生以上は科学館の入館に観覧料が
内 容:名古屋市から科学者のタマゴ!?
必要です。)
高校生たちが日頃の研究成果
を発表します。プロの研究者
ではないけれど、だからこそ
科学を身近なものとしてみな
さんにご紹介します。
照会先
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄2-17-1 (芸術と科学の杜・白川公園内)
電話:052-201-4486 FAX:052-203-0788
交通 地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」駅下車、4・5番出口から南へ徒歩5分
ホームページ http://www.ncsm.city.nagoya.jp/
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関係機関インフォメーション
中部経済産業局
だより
「新市場創造型標準化制度」について
経済産業省では、既存の国内審議団体や原案作成団体では対応ができない、複数の関係団体に跨がる融合技術や中小企業
を含む特定の企業が保有する先端技術に係る標準化に国内標準・国際標準ともに対応するため、平成26年7月1日「新市場
創造型標準化制度」を創設しました。
■本制度の背景
戦略的に標準化を進めることは、新市場の創出や、グローバル市場での競争優位に直結するという観点で極めて重要
です。
そこで、既存の国内審議団体や原案作成団体では対応ができない、複数の関係団体に跨がる融合技術や中小企業を含
む特定の企業が保有する先端技術(以下「新技術等」といいます。)に係る標準化に対応するため、現行のトップスタンダー
ド制度を統合した「新市場創造型標準化制度」を創設することにより、国内標準(JIS)
・国際標準(ISO/IEC)ともに、
原案作成・標準提案・国内審議に迅速かつ円滑に取り組める総合的な仕組みを構築しました。
■「新市場創造型標準化制度」の概要
中小企業等が保有する新技術等に係る標準化に対応する「新市場創造型標準化制度」は、
「JSA 標準化支援スキーム」
(新設)と「国際標準直接提案スキーム」(現行のトップスタンダード制度)で構成されます。
○ JSA 標準化支援スキーム(新設)の概要
特定企業等※からの申請について、①標準化提案の内容が新市場創造や産業競争力強化といった政策目的に合致
すること、②標準化提案の内容が JIS 規格又は ISO / IEC 国際標準として適切に取り扱われるものであること、
③当該新技術等に関係する団体が原案作成団体又は国内審議団体を引き受けることが困難であること、を確認し
た上で、JSA が JIS 原案作成団体となり、又は JSA が国内審議団体となり JSA から国際標準提案を行う制度です。
※特定企業等:新技術等に関する標準化を企図する特定企業又はグループ。
照会先
経済産業省 産業技術環境局 基準認証ユニット 基準認証政策課
電話:03-3501-9232
経済産業省 中部経済産業局 産業技術・人材・情報政策課
電話:052-951-2774
日本規格協会「総合標準化相談室」
http://www.jsa.or.jp/aboutus/query.asp
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学会行事案内(2015年1月~3月)
学会
だより
中部科学技術センターでは、科学技術関連団体の業務支援として、化学関係学協会合同事務局事業を
行っています。化学関係14団体の中部支部、東海支部等の合同事務局としてホームページの維持・管
理を行うとともに、学術講演会、講習会等の諸行事の開催を支援します。
各学協会では毎月、多彩な行事を展開しています。ご参加をお待ちいたしてしております。
催 事 名
東海シンポジウム
日 時
1月15日(木)~
「キラル高分子の合成、物性、応用技術」 16日(金)
先端化学セミナー
1月15日(木)
「界面の修飾および制御による高機能化」 13:30~17:00
第96回講演見学会
「安全体感研修~設備・安全・運転に
強い人材をつくる」
高分子学会東海支部
じばさん三重
日本化学会東海支部
三井化学(株) 14:00~17:30
名古屋工場
1月23日(金)
新春懇話会
14:00~18:30
1月30日(金)
10:00~16:50
「貝印カミソリ等の刃先構造とその
2月10日(火)
15:30~19:00
化学工学会東海支部
名古屋大学
東海化学工業会
名古屋市工業研究所
日本接着学会中部支部
第107回東海技術サロン 第95回 CSTC フォーラム
主 催
名古屋国際会議場
1月22日(木)
東海化学工業会50周年記念式典・
接着講座マスターコース
会 場
化学工学会東海支部・
メルパルク NAGOYA 中部科学技術センター・
東海化学工業会
加工技術について」
平成26年度日本セラミックス協会
2月13日(金)
ファインセラミックス 日本セラミックス協会
東海支部講演会
15:00~17:00
センター
平成27年度電気化学会東海支部総会・ 2月13日(金)
日本ガイシ(株) 工場見学会
小牧工場
色材セミナー
「色材開発実用化最前線および染料
業界のエコロジー」
13:00~16:00
3月23日(月)
13:00~17:00
名古屋市工業研究所
東海支部
電気化学会東海支部
色材協会中部支部
★詳細は学協会合同事務局ホームページ http://www.c-goudou.org をご覧ください。
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Center Network
センターネットワーク
掲示板・会員情報
現会員紹介
中部科学技術センターでは、広く皆様のご支援・ご協力により、科学技術の向上・産業の発展に関する諸事業の拡充強化を図り、
中部地域の経済発展に貢献する為、賛助会員制度を設けています。
会員企業をご紹介いたします。
愛三工業株式会社
未来を拓く 流体制御テクノロジー
企業 愛三工業は、自動車の燃料系・吸排気系製品の専門メーカーとして、
紹介 クルマの燃費向上、排出ガス低減、さらには安全性・快適性に応
えられる技術を培ってきました。
私たちは、流体制御、電磁駆動、適合技術などをベースに、シス
テムや車両全体での評価・解析技術に磨きをかけることにより、
あらゆる動力源の制御で世界に貢献するシステムサプライヤーを
めざしています。
経営 1 お客様第一の心で商品を創り
理念 2 知恵と技術で高品質を実現し
3 人を大切にする明るい職場を築いて
企業の繁栄と豊かな環境作りで社会に貢献する
VISION 2020
低温試験室での環境適応試験
会社 会 社 名 愛三工業株式会社
概要 本 社 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1
Carving the Future for Customers 世界のお客様に感動を
目指す姿
システムサプライヤーとして、あらゆる動力源の制御で世界に貢献
する
代 表 者 取締役社長 小林 信雄
設 立 1938年(昭和13年)12月
資 本 金 10,258百万円(2014年9月30日現在)
従業員数 連結 9,551人 単独 3,345人
(2014年3月31日現在 臨時従業員含む)
石塚硝子株式会社 ガラスを究め、ガラスを超える。
企業 石塚硝子は1819年(文政2年)に創業して以来、190有余年にわたり“信
“企業は人なり”の理念で、人材の育成に努め、
“最高の品質”を
紹介 用第一”
求めて新技術を開発してまいりました。そして“革新と創造”に満ちた発
展を続けることで、社会に貢献してまいりました。
当社はこの理念に従い現在、ガラスびん、ガラス食器、機能性ガラス(ガ
ラス製抗菌剤等)といった「ガラス関連事業」と、PET 用プリフォーム・
紙容器・プラスチック容器・キャップ等の「容器関連事業」と多岐にわたっ
て展開しております。
当社は創業以来お客さまを全ての思考の原点におき、お客さまにご満足を
提供してまいりました。又一方では、早くから環境問題にも着目し環境に
総合容器メーカー 石塚硝子の様々な製品
配慮した製品をご提供するとともに、
「環境パートナーシップ・CLUB」の
メンバーとして循環型経済社会実現に向け積極的に参加して参りました。
これからも「ガラスを究め、ガラスを超える。
」を経営ビジョンとして全社員・
グループが一丸となって「より質の高い事業」をめざし、挑戦してまいります。
経営 1“信用第一”に心がけ、グループ企業内外の信頼を得る。
理念 2“企業は人なり”の理念で、人材の育成に努める。
3“最高の品質”を求め、絶えず新技術を開発する。
4“革新と創造”に満ちた永続的発展を続け、社会に貢献する
会社 会 社 名 石塚硝子株式会社
概要 本 社 愛知県岩倉市川井町1880番地
代 表 者 代表取締役会長 石塚 芳三
代表取締役社長 石塚 久継
創 業 1819年(文政2年)11月
設 立 1941年(昭和16年)4月16日
資 本 金 59億11百万円
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Center Network
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センターネットワーク
掲示板・会員情報
現会員紹介
中部科学技術センターでは、広く皆様のご支援・ご協力により、科学技術の向上・産業の発展に関する諸事業の拡充強化を図り、
中部地域の経済発展に貢献する為、賛助会員制度を設けています。
会員企業をご紹介いたします。
瀧上工業株式会社
長年にわたるゆるぎない品質の確かさで顧客との信頼関係を築く
企業 当社は、1937年に瀧上工業株式会社として創立いたしました。創業
紹介 は、瀧上卯内が名古屋市内で鍛冶屋をはじめた1895年までさかのぼり、
1995年に創業100周年を迎えました。
2014年9月に関連会社6社の子会社化へ舵を切り、来年2015年の創業
120周年を迎える筋目の年に「瀧上グループ企業」としてまた新しい歩
みを開始します。創業以来、橋梁・鉄骨、その他鋼構造物の設計から製作・
架設まで一貫した施工を行う専業メーカーとして、時代とともに成長し
て参りました。本社工場(愛知県半田市)、及び東京・大阪支店に加えて、
札幌営業所をはじめとした全国6ヶ所の営業所など拠点と瀧上グループ
企業のネットワークをフルに活用して、さまざまなプロジェクトに参画
銚子大橋
しています。
企業 「鋼のもつ可能性を広げるために」
理念 100年余りにわたる歴史と伝統の中で、瀧上工業は、「長年にわたるゆる
ぎない品質の確かさで顧客との信頼関係を築く」という理念のもと、橋
梁鉄骨事業を通じてそれぞれの時代の要請に応える企業活動を行ってき
ました。
瀧上工業は、今後もビッグプロジェクトはもとより地域に根ざした橋や
建物にいたるまで、人々の快適な生活を支えるさまざまな社会基盤を創
造していきたいと考えています。
日新電機株式会社
ミッ 人と技術の未来をひらく
ション 日新電機グループは、人と環境にやさしい永続的な社会の実現を目指
して、独創的な技術を生み出し、社会と産業の基盤を支えます。
行動 誠実・信頼・永いお付き合い
理念 私たちは「5つの信頼(お客様からの信頼・株主からの信頼・社会から
の信頼・パートナーからの信頼・社員相互の信頼)」の実現を私たちの
行動の原点とします。
これを通して、社員の成長と会社の成長を目指します。
CSTC NEWS
No.212
創 業 1895年(明治28年)
創 立 1937年(昭和12年)
資 本 金 13億6125万円
従業員数 単体:220人
連結:248人
人と技術の未来をひらく
企業 日新電機は創立以来、静止重電機器メーカとして100年近い歴史の中
紹介 でコンデンサやガス絶縁開閉装置などの電力機器をはじめ、独創的な
技術で、数多くの特色ある製品を国内外に送り出し、豊かな社会と産
業の基盤を支えてきました。近年は一貫して変電所全体の省スペース・
省資源化を実現する電力機器の「コンパクト化」に取り組んでいます。
さらに、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーの活用と、そ
れに伴う電力系統の安定化にも注力しています。
現在、日新電機グループには、国内外に約30社の子会社があります。
海外では、当社グループが永年培ってきたコア技術が現地の発展に寄
与できる中国、東南アジアを中心に生産拠点を設け、グローバルな事
業展開を図っています。
私たちは、これからも日新電機グループの総力をあげて新しい発想と
技術力を結集し、お客様にご満足をいただける製品とサービスの提供
に努めてまいります。
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会社 会 社 名 瀧上工業株式会社
概要 本 社 愛知県半田市神明町1-1
代 表 者 取締役社長 瀧上 晶義
550kW太陽光発電システム
会社 会 社 名 日新電機株式会社
概要 本 社 京都市右京区梅津高畝町47番地
(中部支社 名古屋市中村区名駅
南2丁 目14番19号( 住 友 生 命
名古屋ビル12階))
代 表 者 代表取締役社長 小畑 英明
(中部支社長 板谷 研二)
設 立 1917年(大正6)4月11日
資 本 金 102億5,284万円
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賛助会員入会のご案内
公益財団法人中部科学技術センターは、広く皆様のご支援・ご協
力により、科学技術の向上、産業の発展に関する諸事業の拡充強
化を図り、中部地域の経済発展に貢献するため、賛助会員制度を
設けております。ご賛同のうえ、ご入会くださるようにご案内申
し上げます。
◎会費/年会費 団体一口10万円(一口以上)
個人一口 1万円(一口以上)
◎入会手続き/センター事務局へご連絡ください。
「入会申込書」を送付させていただきます。
◎主な特典・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・中部科学技術センターが実施する講演会・フォーラム・セミ
ナー・技術交流会等へ無料または実費でご参加いただけます。
・公設試、大学等の試験研究機関の利用に関し、仲介・助言が受
けられます。
・調査報告書等の配付が受けられます。
・情報誌「CSTC NEWS」の配付が受けられます。
・新製品・新技術のPRができます(「CSTC NEWS」に無料で掲
載いたします)。
・叙勲・国家褒賞を始め科学技術に関する各種表彰の推薦が受け
られます。
・科学技術に関する施設の「無料入館券」の配付が受けられま
す。
◎賛助会費の税法上の優遇措置について・・・・・・・・・・・・・・・・・・
当財団は、内閣総理大臣より「公益財団法人」の認定(平成24年
3月19日付け認定、平成24年4月1日に法人登記)を受けておりま
す。このため、従来の「特定公益増進法人」の証明書は必要がな
くなりました。当財団が発行する賛助会費の領収書が、税法上の
優遇措置を受ける証明書となります。
また、制度改正で個人からの協賛金に関しても税法上の優遇措置
が受けられますので、別途お問い合わせください。
▶照会先
公益財団法人 中部科学技術センター 総務部 竹内
〒460-0011 名古屋市中区大須1-35-18 一光大須ビル7階
電話●052-231-3043 FAX●052-204-1469
〒460-0003 名古屋市中区錦1-11-11 名古屋インターシティ10階
CSTC NEWS
No.212
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Coffee Break
イク
ーブレ
コーヒ
新しい年に!
新年明けまして、おめでとうござい
ろは、システム手帳風に分厚くて、毎
するそうだ。長年勤めた職場を去る日
ます。本年もどうぞ宜しくお願い申し
年、記入する部分を入れ替えるタイプ
が近づき、なんとなく万感の思いが
上げます!
を使っていたが、現在は、ビジネスダ
あったのかもしれないと思った。
イアリー、日本能率協会発行で、薄い
さて、あれほどピンクにこだわって
例年、12月になると必ず買うもの
B6タイプに落ち着いている。出来れ
いたが、2015年の手帳を買いに行っ
がある。職場の机に置く卓上用のカレ
ば、月曜始まり、しかし最もこだわる
た。なぜか真紅を選んだ。そういえ
ンダーと手帳。我が家はカレンダー
のは色である。色はその年の1年の気
ば、2014年4月に、新しい門出に向
は、基本的には飾らない。玄関、リビ
分を表す。色の意味を特別に調べたこ
け、財布を新しくしようと思い、購入
ングなど各部屋には額を掛けているの
とはない。昔の手帳をみると黒や茶色
したのが真紅の財布だ。貧乏性のせい
で、カレンダーを飾ると壁が見苦しく
が多いのであまり色にこだわっていな
で、まだ箱に入ったままだ。財布は新
なるからである。トイレはというと壁
かったようだ。最近は、違う。昨年
年から使おうと思っているので、いつ
紙が花柄であり、やはりじゃま。とい
は、なぜかピンクに惹かれ、何でもピ
のまにか、気持ちはピンクから赤に変
うわけで、たまに頂いたカレンダーが
ンクにしていた。昨年、12月に購入
わっていたのだ。赤、言うまでもなく
あると部屋の扉の裏に飾るときがある
した車も車種よりピンク優先、もちろ
情熱、エネルギーを意味する。新しい
が、1月のまま、1年が過ぎるのが常
ん、2014年の手帳は迷わずピンクを
年、この1年に気合を入れて駆けて行
である。
選んだ。
きたい。
手帳、これにはこだわりがある。こ
昨年3月、前の職場を去る最後のブ
こ30年、毎年、手帳を買っている。
ラウスもピンクと思ったが、今まで着
よそからのもらい物でいろんな手帳を
たことがないピンクは顔に合わないよ
入手はできるが、私は、手帳にはこだ
うで、ダークピンクにするとよくある
わりがあるので、毎年、東急ハンズに
ババ色、ますます老けてしまう。結
買いに行く。手帳はスケジュールだけ
局、ブラウスは白で我慢した。今回、
ではなく、日記がわりにもなっている
あらためて色の意味を調べたところ、
ので貴重な品だ。当初、買い始めたこ
ピンクは幸福や愛、リラックスを意味
☞公益財団法人中部科学技術センター事務局長 竹村 初美
CSTC NEWS No.212 2015.01 冬号
システック ニュース
発 行 日 平成27年1月(季刊発行)
編 集 公益財団法人 中部科学技術センター
事務局長 竹村 初美
発 行 公益財団法人 中部科学技術センター
〒460-0011 名古屋市中区大須1-35-18
一光大須ビル7階
電 話 052-231-3043(代表 総務部)
F A X 052-204-1469
E - m a i l info@cstc.or.jp
ホームページ http://www.cstc.or.jp/
印刷・製本 株式会社荒川印刷
編集
後記
■新年あけましておめでとうございます。本年がみなさんにとって幸多き年であることを祈念していま
す。本年もよろしくお願いいたします。
(総務部 竹内)
■明けましておめでとうございます。新しい一年が始まりました。公私共に今より一歩前に踏み出せるよ
うな、チャレンジの一年にしたいと思います。
(総務部 木本)
■科学技術普及部の担当になってから、身近な現象にもすべて科学要素があることが解り、些細なこと
が興味深くなりました。謹賀新年。今年もよろしくお願い申し上げます。
(科学技術普及部 松岡)
■1/24、25に豊橋で「青少年のための科学の祭典(東三河大会)
」が開催されます。寒い時期ですが、
子供たちが科学の不思議や楽しさを体験している姿に触れると寒さも吹き飛びます。
(研究開発推進部 宮島)
■群れをなす羊は、家族の安泰を示しいつまでも平和に暮らす事を意味しているそうです。今年は平和
に穏やかに過ごしたいです。また、自宅の自転車圏内に羊神社があるのでお参りに訪れようかと思います。
ご利益にあずかることを期待して!
(学協会合同事務局 犬飼)