CSTCNEWS206号

地域産業科学技術情報誌 システックニュース
CSTC NEWS
The Public Foundation of Chubu Science & Technology Center
公益財団法人 中部科学技術センター
Summer vacation already?
表紙デザインに込めたメッセージ
季節はいつも繰り返しめぐります。そこから広がる、暮ら
しや人と人との繋がりは無限大です。その無限が繋がっ
て大きな流れとなり、未来が形作られていくのでしょう。
特集
顕彰受賞技術の紹介───中部科学技術センター振興賞
「加工条件探索機能「加工ナビ」の開発」
オークマ株式会社
活動報告
第54回科学技術週間 記念講演会・映像祭 開催報告
「エレベーターに乗って宇宙へ行こう! 〜宇宙エレベーターの構想を語る〜」
No.206
2013.07
夏号
CSTC NEWS No.206 2013.07
夏号
CONTENTS
巻頭言
03
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~子供達を見て思う~
公益財団法人中部科学技術センター監事
株式会社東郷製作所 取締役社長 相羽 繁生
加工ナビ
1 特集
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
04
─顕彰受賞技術の紹介─ 中部科学技術センター振興賞(平成24年度)
加工条件探索機能「加工ナビ」の開発
オークマ株式会社 研究開発部 要素開発課 吉野 清氏
オークマ株式会社 「加工ナビ」
2 Center Guide
(センターガイド)・・・・・・・・・・・・・・・・08
・モノづくり現場体験学習2013
・青少年のための科学の祭典2013 名古屋大会
・中部イノベネット活動紹介
・平成24年度補正予算事業「地域新産業創出基盤強化事業」(中部地域)
・平成25年度賛助会員名簿
・平成25年度役員名簿
・平成25年度第1回イノベーション推進研究会 公募案内
3 活動報告
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14
科学技術週間 映像祭
・第54回科学技術週間 記念講演会・映像祭 開催報告
・第3回通常理事会、第2回定時評議員会 開催報告
・CSTC 活動結果 2013.04~05
・戦略的基盤技術高度化支援事業
4 顕彰
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
17
・第39回(平成25年度)発明大賞 候補者推薦
・平成25年度文部科学大臣表彰創意工夫功労者賞 受賞者紹介
・平成25年度文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門) 受賞者紹介
中島特殊鋼株式会社
アブレーシブウォータージェットマシーン
5 Information
(関係機関)・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
・名古屋市科学館だより
・学会だより
・中部経済産業局だより
豊田バンモップス株式会社
ロータリドレッサ
6 新技術の広場
23
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「先端材料のナノ分析評価技術」
あいち産業科学技術総合センター
共同研究支援部 計測分析室 杉本 貴紀
7 Center Network
(掲示板・会員情報)・ ・・・・・・・・・24
・中島特殊鋼株式会社
・豊田バンモップス株式会社
・株式会社小糸製作所
・株式会社中部プラントサービス
株式会社小糸製作所
LEDヘッドランプ
コラム「コーヒーブレイク」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
編集後記・奥付
株式会社中部プラントサービス 大江第1工場
02
CSTC NEWS
No.206
巻 頭 言
~子供達を見て思う~
公益財団法人中部科学技術センター監事
株式会社東郷製作所 取締役社長 相羽 繁生
子供達の「理科離れ」が危惧されるようになってから
作った記憶があります。モノに触れる、作ることが好き
随分時間が経ちました。息子の様子を見ていてもそれを
でたまらなかった子供時代でした。その影響か、理工系
強く感じます。子供は興味の無いことには見向きもしま
の学部に進学し、最初は車の設計の仕事に従事しまし
せんが、一度興味を持つと夢中になって黙々と遣り続け
た。「三つ子の魂百までも」と言うところでしょうか。
ます。また、興味が湧いたことにはしつっこく「何で」
「どうして」を繰り返します。しばしば大人が根負けし
今の子供は、外で遊ぶ機会が極端に少なくなったと感
てしまいます。私も息子の質問攻めに答え切れなかった
じます。オモチャひとつを取っても完璧に出来上がった
ことが何度かありました。このような子供達の行動は今
モノばかりです。自分で手を加える余地はありません。
も昔も何ら変わりはありません。つまり「理科離れ」は
残念ながら年長者からいろいろなワザを教えられること
子供達に科学に触れる、興味を持たせる機会が減ってし
もなくなり、自然の中で失敗して覚える機会も少なく
まったことに起因するのではないかと思います。
なってしまいました。機会が減ればおのずと自然やそこ
にある科学に興味を持つこともなくなります。どうした
私達の子供のころを思い返してみますと、昼は外で駆
ら子供達が自然に興味を持ってくれるのか、まずは私達
け回り、ザリガニや蛙を捕まえたり、セミやカブトムシ
大人が子供達に自然の面白さを教える、これが第一歩で
などの昆虫を捕まえたりしていました。どこに行けば何
はないでしょうか。
が捕まえられるか、どんな餌や仕掛けで捕まえることが
できるのかを年長の子に教わったり、何度も失敗するこ
中部科学技術センターの事業のひとつに「青少年のた
とでコツを覚えたものでした。また、遊び道具は自分の
めの科学の祭典」があります。この事業は、今後の日本
手で作ることが当たり前で、竹とんぼや紙鉄砲を良く作
を背負う子供達にとって自然科学に触れる貴重な体験の
り、どうやったら人より良く飛ぶものが作れるか、仲間
場であり、自然科学と向き合うまたとないチャンスと
と競い合いながら自然と科学の知恵を学びました。家で
なっています。多くの子供達に足を運んでもらい、これ
はテレビを見たり、漫画本を読んだりしました。鉄腕ア
を機会に科学好きな子供が一人でも二人でも増えるよう
トムを代表として科学の発展は私達の未来を素晴らしい
中部科学技術センターの積極的な事業展開に期待をいた
ものにしてくれる、そんなことを思いながらテレビを観
します。科学好きの大人のひとりとして、そうなること
ていました。プラモデルも流行っていました。当時テレ
を願うばかりです。
ビで流行っていたサンダーバードのプラモデルをよく
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03
─顕彰受賞技術の紹介─
中部科学技術センター振興賞
(平成24年度)
中部科学技術センターでは、科学技術水準の向上と中部地域における産業発展に寄
与することを目的として、優れた研究・技術開発に携わった企業の研究者等を表彰し
ています。今回は第11回(平成24年度)振興賞を受賞された技術をご紹介します。
加工条件探索機能
「加工ナビ」
の開発
オークマ株式会社 研究開発部 要素開発課 吉野 清氏
1.
はじめに
高齢化による熟練技術者の減少や、適切な
を限界まで引出した高効率な加工が可能と
加工条件を探すための時間が十分に取れ
なる。
ず、実績のある加工条件に頼らざるをえな
消費者ニーズの多様化に伴って加工対象
いことが一因としてある。
の多品種少量化が進む一方で、グローバル
このような背景から開発した加工条件探
競争の激化の中で価格競争力を高めるため
索機能
「加工ナビ」について開発技術の紹介
3.
製造コストを下げることが求められてい
と活用事例について報告する(図1)。
切削加工を行う際に効率を高めるため
切込み量を増やしていくと、限界を超えた
る。このような背景から、切削型工作機械
による加工も従来よりも加工条件を上げた
びびり振動とは
場合にはびびり振動とよばれる激しい振
る加工時間の短縮は、消費電力の削減につ
2.
ながり、経済的にも昨今の電力事情からも
びびり振動には、後述する
「強制びびり」
すると、被加工部の仕上面にびびりマーク
重要である。しかし、工作機械の高速化や
や
「再生びびり」といった他にも多くの種
と言われる周期的な模様が残り、製品とし
工具の発達によって、従来よりも条件を上
類があるため、どんなびびり振動であるか
て不合格となるだけでなく、工具破損や機
げた高能率加工が可能になる環境が整って
を見分けて対策することは、人の感覚だけ
械故障の原因にもつながるため問題となる
きているにもかかわらず、生産現場では従
からでは容易ではない。
「 加工ナビ」では、
来のままの加工条件が使われていること
びびり振動をセンサで取得し分析するこ
切削加工で生ずるびびり振動は、フライ
が多い。この理由としては、加工条件を上
とで、発生しているびびり振動の種類を判
ス加工やエンドミル加工など、断続切削が
げると、びびり振動が発生し易くなること
定し、対策を表示する。実際のびびり振動
原因となる「力外乱型強制びびり振動」
(以
が挙げられる。以前は、熟練作業者が経験
の対策を機械がサポートすることで、オペ
後、
「強制びびり」という)と、工具と被加工
を活かし、発生したびびり振動の対策を行
レータはびびり振動の対策を容易に行うこ
物との間での振動と加振力のフィードバッ
い、高効率な加工条件を見つけてきたが、
とができるようになり、機械と工具の性能
クが原因の「再生型自励びびり振動」
(以後、
高能率加工が求められている。効率化によ
加工条件探索機能
「加工ナビ」
動が発生してしまう。びびり振動は加工中
に発生する異常振動で、びびり振動が発生
(図2)。
加工ナビ
正常
図1 「加工ナビ」を搭載した立形マシニングセンタMU-6300V
04
CSTC NEWS
No.206
びびり面
図2 びびり振動が発生した仕上面
1
特集
図3 安定限界線図と高速域の対応
図4 安定限界線図と低速域の対応
「再生びびり」という)の二つが問題となる
ことが多い。
し、回転速度が低くなるに従ってそのよう
に搭載した3つの技術を紹介する。
なスポットがなくなってくるため、別の対
強制びびりの場合、送り速度を下げるな
策を採ることでびびり振動を抑制する。低
4-1.びびり振動の診断技術
どして加工負荷を軽減する必要がある。一
速域では回転速度を変動することで、安定
「加工ナビ」はびびり振動を分析し、診断
方で再生びびりの場合、適切に回転速度を
領域を底上げし安定加工を実現する
(図4)
。
結果をシンボルマークで表示する。図5は
選択することで安定して加工することがで
加工時に発生したびびり振動の事例で、左
き、この現象を視覚的に表現したものに安
上のシンボルマークから、安定限界線図を
切り込み量、横軸に主軸回転速度をとり、
4.
波形状の実線より下側が安定して加工でき
前述のように、びびり振動には種類があ
度が低く安定スポットが存在しない低速
る領域で、上側が不安定になる領域を表し
り、それぞれ対策も異なるため対応は容易
域の再生びびりの場合には、変動制御が有
ている。回転速度が高い領域は、安定領域
ではない。加工現場で使える機能として開
効であるマーク、強制びびりの場合には網
と不安定領域が交互に現れ、適切な回転速
発した
「加工ナビ」は、対策を表示し加工を
掛けの安定限界線図のマークが表示され
度を選ぶことで、より切り込みを大きくし
サポートするため、オペレータは難しい判
る。このように、びびり振動の種類を診断
ても再生びびりが発生することなく安定
断や煩雑な作業をする必要がなく簡単に加
し、一目で次に何をしたら良いかが判断で
した加工ができるケースが生まれる。しか
工条件を探索できる。ここでは
「加工ナビ」
きるようにしている。
定限界線図がある(図3)
。縦軸に軸方向の
「加工ナビ」の技術
使用することが有効である高速域の再生
びびりであることが分かる。他に、回転速
高速域の再生びびり
低速域の再生びびり
強制びびり
図5 びびり振動の診断(高速域の再生びびり)
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No.206
05
4-2.びびり振動の対策技術
線図を活用し、さらに上の安定スポットを
4-3.びびり振動の検知技術
診断に従って、それぞれの対策を行う画
選択することを推奨している。これはプロ
びびり振動の対策が行われるまでの時間
面へ移る。図6は高速域の再生びびりに対
グラムを毎回転送りとしておくと、回転速
が長くなると、加工面にびびりマークが残
応する画面で、安定限界線図の各山の間隔
度を上げた分、送り速度も上がり、加工効
り加工面品位が損なわれてしまうため、高
が十分に空いており、山の頂上付近に主軸
率を上げることができるためであり、工具
速で処理する必要がある。また、工作機械の
回転速度を合わせることで対策できるこ
の許容回転速度付近の安定な速度が最も効
使用環境は切削液や油が飛散している場合
とが分かる。このとき、自動的に回転速度
率が良い加工条件と言える。この他にも、
があるため、市販の計測器をそのまま使用
を探す機能を用いると、最も近くにある安
低速域の再生びびりや、強制びびりの場合
することは信頼性の観点から難しい。そこ
定速度に直ちに自動変更する。一方、オペ
には、それぞれの対策に適した画面が表示
で、信頼性の高い大量の振動データを高速
レータが画面を見ながら手動で調整するこ
されるため、オペレータはこの表示に従い
かつ正確に処理した上で、NC装置に転送す
とも可能である。この場合には、安定限界
簡単に操作できる。
ることを可能にするため
「振動センサユニッ
ト」
と
「振動情報分析ユニット」
を新開発した
(図7)
。振動センサユニットは生産現場で生
初期主軸回転速度
じる多くのノイズに影響を受けないよう設
計されている。振動情報分析ユニットは、振
自動で調整した
場合の結果
動センサユニットより転送された大容量の
振動データを高速に解析する機能を有し、
それらを高速にNC装置へ転送する。これら
オーバーライドで
変更した結果
専用開発した装置を用いることで、
「加工ナ
ビ」
の高速で安定した性能を実現している。
図6 高速域の再生びびり振動への対策
振動
センサユニット
振動情報
分析ユニット
NC装置
図7 「加工ナビ」の構成
5.
ると、径が小さくなった分、回転速度が上が
加工現場での成果
[事例1] 側面加工における加工効率の向
り、1刃当たりの送り量を同じとすると送り
用することで安定限界を引き上げ、突き出
速度が上がる。結果、効率は2.6倍になり、
し量を長くしても安定した加工ができるよ
工具費は2分の1にすることができた
(図8)
。
うになり、2工程に削減することができた。
[事例2] ロングシャフトワークにおける
技術とを組み合わせることで機械の能力
上と工具費の削減
お客様は当初φ12のエンドミルで加工
していたが、同じ切り込み深さのままφ6へ
本事例は、工程の見直しという工夫と、本
工程集約
変更し、びびり振動のない条件を見つける
ワーク剛性が低くびびりやすいため、お
ことができた。周速を両者の工具でそろえ
客様は当初チャッキングの位置を変えなが
06
CSTC NEWS
No.206
ら4工程で加工していた
(図9)
。本機能を使
を最大限活用し、加工を効率化できた例で
ある。
1
特集
[事例 1]
◦サイクルタイム 60秒 ⇒ 23秒
◦工具費 1/2
機 械:マシニングセンタ
材 質:S45C
切込み深さ:17 mm
工 具:φ12 エンドミル
工 具:φ6 エンドミル
回転速度:2,123 min-1
回転速度:5,535 min-1
周 速:80 m/min
周 速:100 m/min
図8 エンドミルによる加工の例
[事例3] ロングボーリングバーによる加工
グセンタにおける、φ30のL/D(長さ/直
設定して加工する必要がある。しかし回転
突き出しの大きいボーリングバーは工具
径)= 5 ボーリングバーでの穴加工の事例
速度を下げると、加工能率が下がってしま
が原因のびびり振動が生じて加工条件が上
を示す。通常このような工具でびびらずに
う。この対策として「加工ナビ」の変動制御
がらないことがある。図10に横形マシニン
加工するためには、主軸回転速度を低めに
を適用することでびびりの抑制に成功し
た。写真は穴加工の途中で機能を有効にし
た結果で、当初の目標通りの加工時間が可
能になった。
[事例 2]
6.
おわりに
「加工ナビ」は発売から4年経過して、こ
れまでに1,700台を越える販売実績があ
る。お 客 様 に 本 技 術 が 認 知 さ れ、有 効 性
を認めていただきつつある。熟練の技や
機 械:旋盤
材 質:S45C 調質
加工ノウハウとしてオペレータに依存し
サイズ:φ22×L320
てきた課題が、数値化され見えるように
主軸回転速度:2,400 min-1
なったことで加工条件探索だけにとどま
らず、
「加工の見える化」を活用して状態を
図9 ロングシャフトワーク加工の例
把握しながら加工するという新たな流れ
も生まれている。特に、オペレータのレベ
[事例 3]
ルが高い日本においてこそ、本技術を活
用して加工効率を飛躍的に上げ、世界と
の競争に打ち勝つことができると確信し
ている。
●掲載内容に関する照会先
オークマ株式会社
〒480-0193
愛知県丹羽郡大口町下小口5-25-1
︵TEL︶ 0587-95-7133
︵FAX︶ 0587-95-7958
研究開発部 要素開発課
機 械:横形マシニングセンタ
加工径:φ33.4
材 質:S45C 調質
主軸回転速度:1,800 min
-1
吉野 清
︵[email protected]︶
図10 ボーリングバーによる加工の例
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センターガイド
enter
■中部科学技術センター
からのご案内です
uide
モノづくり現場体験学習2013
開催趣旨
中部科学技術センターでは、小、中学生を対象に、毎年、
「モノづくり見学会」として地元
企業の現場見学会を開催してきました。
本年度も2コースを用意しましたが、現場見学に作業体験を加え、
「モノづくり現場体験学
習2013」と銘打って開催します。
次代を担う層である参加者に、一つの製品が完成していく現場を自分の目で確かめてもら
い、更には、実際の作業を体験してもらうことで、
「モノづくり」への興味を高めてもらいます。
また、
「モノづくり」の現場で働く人に、現場や製品に対する熱い思いを語っていただく時
間も設けました。これは、働く人のナマの声を聴くことで、参加者に、
「モノづくり」や「働く」
ことの大変さを知ってもらい、強いては、働くお父さんやお母さんの大変さに気付いてもら
うことが狙いになります。
見学先企業の負担も増えますが、本事業の趣旨を十分に理解していただき、両社に快く引
き受けてもらいました。
■対象者 小学4年生~中学3年生まで
■定 員 A・B コース共に30名(貸切バス利用)
※応募者多数の場合は、抽選になります。
■参加費 昼食、飲物込1,000円(昼食持参者には、昼食代相当を返金)
■開催日/見学先
A コース 平成25年7月30日(火)7:30(集合)
~15:30(解散)
◦株式会社 M 式水耕研究所(愛知県弥富市)
【野菜の水耕栽培の農場(工場)を見学し、収穫と種まき作業を体験します。
】
B コース 平成25年8月5日(月)8:30(集合)
~15:30(解散)
◦株式会社 東海メディカルプロダクツ(岐阜県土岐市)
【医療用カテーテルの生産ラインを見学し、カテーテル挿入と検査を体験します。
】
※集合/解散は、両コースとも中部科学技術センター(一光大須ビル)前
●申込方法●
ファックス、ハガキ又は携帯メール
ファックスの場合、ハガキ裏面に
同じ内容を記載してください。
ハガキ 裏面
①見学コース
(A又はBを選択)
申込締切7月10日(当日消印有効) ②氏名
③学年
●申込先●
④住所
〒460-0011
⑤電話番号
名古屋市中区大須1-35-18
一光大須ビル7階
公益財団法人 中部科学技術センター「モノづくり見学会」係
ファックス 052-204-1469
(電話 052-231-3043)
「青少年のための科学の祭典2013・名古屋大会」
10月5日(土)
・6日(日)開催
rrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr
中部科学技術センターでは、次世代層の科学技術への関心と理解増
昨年度の会場内の様子
進を図るため、
「青少年のための科学の祭典」を毎年開催しています。
今回もたくさんのご来場をお待ちしております!
rrrrrr DATArrrrrr
日 時●平成25年10月5日
(土)
・6日
(日)9:30~17:00
(入場は16:30まで)
会 場●名古屋市科学館・でんきの科学館(名古屋市栄地区)
内 容●「ものづくり」や「音・光・力」など6つをテーマにした
工作ブース(50ブース程度)や実験、迫力あるサイエンス
ステージショー(5演目程度)など
主 催●青少年のための科学の祭典2013・名古屋大会実行委員会
(公財)中部科学技術センター、名古屋市科学館、中日新聞社
どこのブースも子供達でいっぱい!
開催期間の2日間で約5200名の来場者がありました。
(公財)日本科学技術振興財団・科学技術館
入場料●無料(ただし、高校生以上は名古屋市科学館の展示室・プラ
ネタリウムは有料です。別途チケットをお買い求め下さい)
【予告】
青少年のための科学の祭典2013・東三河大会
開催日●平成26年1月25日
(土)
・26日
(日)
会 場●こども未来館「ここにこ」
(豊橋市松葉町)
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CSTC NEWS
No.206
「モーターをつくろう」
当センターで初めて出展、大好評でした。
2
センターガイド
中部イノベネット活動紹介
〔Chubu Innovation Creation Network〕
― 中部地域の大学・高専・公的研究機関・技術支援団体等58機関が参加するネットワーク ―
中部イノベネットは平成20年7月に中部科学技術センターが事務
岐阜・三重・富山・石川)35機関(平成24年8月)から
局となり、地域のイノベーションを担う関係機関が協働した広域連
中部8県(さらに福井・長野・静岡からの加入)に拡大し、
携組織として設立され、本年度で5年目を迎えました。
現在58機関に参画いただいております。
平成24年度には産学官連携中小企業支援事業として「産業技術
本年度は、広域的に中小企業を支援する一環として、シーズ発表
の芽」
(研究開発化技術シーズ集)および「中部の技術ガイド」
(技
会を開催する予定です。
術支援者データベース)をホームページで紹介し、有効で利用しや
今後もさらなる総合力で中部地域の産業支援体制の構築を目指し
すい技術支援環境を整備しています。
ています。
また、新規参加機関の勧誘活動に努め、これまでの中部5県(愛知・
中部イノベネット活動予定等をホームページに掲載していますので、是非ご覧下さい。
技術支援ツールの紹介
中部イノベネット ホームページ http://www.cstc.or.jp/cicn/
産業技術の芽
中部イノベネット参加機関からの共同研究を目指した技術シーズ情報集です。
多数の研究機関の技術シーズを掲載しており、分かりやすく共同研究のパー
トナーが探せます。
冊子版・目録版がありウェブ公開もしています。
技術シーズ ウェブサイト 488件掲載(さらに追加予定)
http://www.cstc.or.jp/cicn/seeds/
中部の技術ガイド
企業の技術課題解決の為、中部イノベネットが保有する中部地域全域にまた
がる技術支援者の情報を集約・整理したデータベースです。お困りの技術の
相談先を見つける便利なツール!
ウェブで公開しています。
技術支援者データベース ウェブサイト 679件掲載(さらに追加予定)
http://www.cstc.or.jp/cicn/supporterslist/
お問合せは (公財)
中部科学技術センター イノベーション創出支援室まで [email protected]
平成24年度補正予算事業
「地域新産業創出基盤強化事業」
(中部地域)
中部科学技術センターでは平成24年度補正予算事業「地域新産
本事業では今後、広域連携コーディネータにより、中部地域の企
業創出基盤強化事業」
(中部地域)を中部経済産業局から受託し
業に向けて整備した試験研究・検査設備の幅広い PR 活動を行い、
ファインセラミックスセンターと合同で事務局を運営しています。
地域企業と試験研究機関の連携による新事業の研究開発・事業支援
に貢献していきます。
本事業は、中部地域における成長産業の育成を図るため、地域に
おける新産業の創出に向けて、地域の中核的な試験研究機関の基盤
本事業で、設置する試験研究・
強化を行うことを目的としています。
検査設備機器につきましては設置
具体的には、広域的に連携する公設試験研究機関に地域が技術
次第、順次ホームページ等で紹介
的な強みを有する分野を中心とした試験研究・検査設備を整備する
いたします。
(9月頃を予定)
ことによって、地域企業の研究
また広域的な利活用に向けて見
利用、国際規格への対応、安全
学会・講習会等の開催も予定して
性の確認等のための評価試験を
います。
行うために必要な基盤を強化す
るための事業を実施致します。
事業実施者(事務局)
公益財団法人中部科学技術センター
一般財団法人ファインセラミックスセンター
第1回運営協議会での事務局事業説明の様子
事業期間:平成25年3月25日~平成26年3月31日
CSTC NEWS
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センターガイド
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■中部科学技術センター
からのご案内です
uide
公益財団法人中部科学技術センター賛助会員名簿(平成25年6月5日現在)
<順不同・敬称略>
団体 124社
アイカ工業
(株)
愛三工業
(株)
アイシン・エィ・ダブリュ
(株)
(株)
ジェイテクト
(株)
デンソー
清水建設
(株)名古屋支店
(株)
十六銀行
萩原電気
(株)
東亞合成
(株)
(株)
日立製作所 中部支社
東海コンクリート工業
(株)
(株)
ヒメノ
東海タイプ商会
(株)
フジクラ 中部支店
アイシン化工
(株)
昌和合成
(株)
アイシン精機
(株)
昭和電線ケーブルシステム
(株)中部支店 (株)
東海メディカルプロダクツ
富士特殊紙業
(株)
アイシン高丘
(株)
白川電気土木
(株)
ブラザー工業
(株)
愛知金属工業
(株)
新東工業
(株)
愛知製鋼
(株)
新日本ヘリコプター
(株)名古屋支社
(株)
東郷製作所
(一財)
北陸産業活性化センター
愛知時計電機
(株)
西濃運輸
(株)
(株)
東芝 中部支社
(株)
マキタ
アサダ
(株)
(株)
東海理化電機製作所
東海旅客鉄道
(株)
総合技術本部
セキソー
(株)
朝日インテック
(株)
天野エンザイム
(株)
(株)
荒川印刷
東邦液化ガス
(株)
(株)
ソラ・ユニバーサルアーカイブス
大同特殊鋼
(株)
東邦ガス
(株)
(株)
トーエネック
(株)
豊栄工業
(株)
大丸松坂屋百貨店
松下エコシステムズ
(株)
(株)
丸ウ製陶所
(株)
大同分析リサーチ
豊田合成
(株)
マルヤス工業
(株)
石塚硝子
(株)
(株)
ダイヘン 中部支社
トヨタ自動車
(株)
マルヤスエンジニアリング
(株)
イビデン
(株)
(株)
高岳製作所 中部支社
(株)
FTS
瀧上工業
(株)
エナジーサポート
(株)
(株)
大垣共立銀行
岡谷鋼機
(株)
オザワ科学
(株)
(株)
豊田自動織機
トヨタ車体
(株)
中央精機
(株)
(株)
豊田中央研究所
中央電気工事
(株)
豊田バンモップス
(株)
中電興業
(株)
トヨタ紡織
(株)
(株)
中電シーティーアイ
中島特殊鋼
(株)
(株)
三井住友銀行 名古屋支店
三菱重工業
(株)中部支社
三菱電機
(株)中部支社
三菱電線工業
(株)中部支店
(株)
三菱東京UFJ銀行
美濃窯業
(株)
兼房
(株)
中電不動産
(株)
中日本建設コンサルタント
(株) (株)
メイエレック
河合石灰工業
(株)
中部ガス
(株)
名古屋商工会議所
川北電気工業
(株)
関西電力
(株)東海支社
(株)
キクテック
北川工業
(株)
クロダイト工業
(株)
(株)
小糸製作所
小島プレス工業
(株)
(一社)
産業環境管理協会
(株)
シーテック
(一社)
中部航空宇宙技術センター
中部精機
(株)
(一財)
中部電気保安協会
中部電力
(株)
名古屋鉄道
(株)
中部冷熱
(株)
メイラ
(株)
日新電機
(株)中部支社
名菱電子
(株)
矢作建設工業
(株)
日本車輌製造
(株)
(株)
ユニバンス
日本特殊陶業
(株)
(株)
LIXIL
(株)
槌屋
日本メナード化粧品
(株)
(株)
テクノ中部
野村證券
(株)名古屋支店
電源開発
(株)中部支店
(株)
明電舎 中部支社
名古屋トヨペット
(株)
日本ガイシ
(株)
(株)
中部プラントサービス
名港海運
(株)
(株)
ノリタケカンパニーリミテド
リンナイ
(株)
(株)
ワーロン
UHT
(株)
個人 12名
アルファ
(株)
(株)
精研
タイムオートマシン
(株)
(一社)
中部航空宇宙産業技術センター
代表取締役
10
CSTC NEWS
No.206
(株)
プリンシプル
代表取締役社長
中西 高義
代表取締役副社長 坂野 和佳子
前田特許事務所
所長
前田 勘次
技術部 部長
武藤 和彦
前田特許事務所
副所長
大矢 正代
参与
近藤 靖彦
丸ス釉薬
(資)
代表社員
鈴木 貞彦
東海タイプ商会
日本エムティ
(株)
堀 富士夫
代表取締役社長
山田 茂人
(資)
マルワイ矢野製陶所
代表社員
矢野 仁
伊藤 和勝
(株)
レーテック
代表取締役社長
糸井川 均
2
センターガイド
平成25年度 役員名簿(平成25年6月5日現在)
<順不同・敬称略>
氏 名
団体名・役職
会長
宮池 克人
中部電力株式会社 代表取締役 副社長執行役員
専務
理事
神﨑 修三
公益財団法人中部科学技術センター 専務理事
野村 一衛
愛知製鋼株式会社 取締役技術本部副部長
理事
21名
永井 淳
新東工業株式会社 代表取締役社長
浅田 一吉
アサダ株式会社 代表取締役会長
岡部 道生
大同特殊鋼株式会社 代表取締役副社長
岩田 義文
イビデン株式会社 代表取締役会長
本川 正明
東邦ガス株式会社 代表取締役副社長執行役員
吉田 文彦
岡谷鋼機株式会社 取締役豊田本部長
吉貴 寛良
トヨタ自動車株式会社 常務役員
前田 泰広
小島プレス工業株式会社 専務取締役
鈴木 清美
名古屋鉄道株式会社 取締役
久野 博司
株式会社シーテック 総務部長
川崎 真司
日本ガイシ株式会社 基盤技術研究所長
髙宗 誠二
株式会社ダイヘン 中部支社長
服部 親将
ブラザー工業株式会社 執行役員生産技術部長
藤岡 旭
中電興業株式会社 代表取締役社長
川本 睦
アイシン・エイ・ダブリュ株式会社
取締役社長
石原 正
中電不動産株式会社 代表取締役社長
石川 雅信
アイシン精機株式会社 常務役員
髙木 洋隆
中部精機株式会社 代表取締役社長
中嶋 勝司
アイシン高丘株式会社 専務取締役
浅野 晴彦
久留島豊一
株式会社LIXILプロダクツカンパニー
技術開発本部 常滑研究所長
株式会社中部プラントサービス 代表取締役社長
小林 郁生
中部冷熱株式会社 代表取締役社長
伊藤 寛
株式会社ジェイテクト 技監
徳田 寛
株式会社デンソー 取締役副社長
大原 康之
株式会社槌屋 代表取締役会長
近藤 寛通
東海コンクリート工業株式会社 代表取締役社長
筒井 宣政
株式会社東海メディカルプロダクツ 会長
野村 聡一
大竹 敏雄
東海旅客鉄道株式会社 総合技術本部技術開発部次長
東亜合成株式会社 取締役 研究開発本部長 兼 R&D総合研究センター長
吉岡 正純
株式会社東芝 執行役常務中部支社長
後藤 真一
豊田合成株式会社 取締役生産技術開発センター長
大谷 康夫
株式会社豊田中央研究所 常務取締役
板谷 研二
日新電機株式会社 中部支社長
中田 悟
日本メナード化粧品株式会社 専務取締役
萩原 義昭
萩原電気株式会社 代表取締役会長
髙木 勲
監事
2名
氏 名
評議員 山田 英生
24名
株式会社トーエネック 取締役常務執行役員
団体名・役職
愛三工業株式会社 取締役
野崎 晃平
株式会社豊田自動織機 常務執行役員
佐口 温
トヨタ車体株式会社 執行役員
湯原 政文
株式会社日立製作所 中部支社 支社長 執行役員
藤森 利雄
名港海運株式会社 代表取締役社長
内藤 進
リンナイ株式会社 代表取締役会長
田島 和憲
田島和憲公認会計士事務所 公認会計士
山田 信二
マルヤス工業株式会社 取締役副社長
相羽 繁生
株式会社東郷製作所 取締役社長
梶田 吉晴
美濃窯業株式会社 取締役執行役員 生産部長
CSTC NEWS
No.206
11
C
G
センターガイド
enter
■中部科学技術センター
からのご案内です
uide
平成25年度第1回イノベーション推進研究会
公募案内
公益事業
研究会の趣旨
公益財団法人中部科学技術センター(以下「この法人」という。)は、中部地域(愛知、岐阜、
三重、富山、石川、静岡、長野、福井の8県)を中心とした新事業・新産業の創出を促進するため、
情報提供や共同研究開発の支援等の地域産業振興事業を実施しております。
この事業の一環として、産学官連携による競争的資金制度等への応募を促進することを目
的としたイノベーション推進研究会(以下「研究会」という。)を公募致します。
奮ってご応募下さい。
(注)第2回目の公募期間は、平成25年8月下旬から9月上旬の予定です。正式には、後日、
この法人のホームページにてご確認下さい。
研究会の概要
(1)研究会の種類
②回数
≪ニーズ発掘型研究会≫
原則4回。但し、期間内に競争的資金制度に応募を完
企業における実用化ニーズを基に、
「産」
「学」及びこ
の法人で構成し、実用化や事業化をめざす競争的資金
了した場合はその時点で終了となります。
(4)実施内容
制度等へ応募提案するための調査、検討活動を行いま
ア 共同研究開発構想、内容の検討
す。
イ 実用化構想、内容の検討
≪シーズ展開型研究会≫
ウ 競争的資金制度への応募提案の検討
「学」における技術シーズを基に、
「産」
「学」及びこ
エ その他研究会の推進に必要な事項
の法人で構成し、実用化を視野に入れた共同研究開発
を行う競争的資金制度等へ応募提案をするための調
査、検討活動を行います。
(注)「産」とは、民間企業、個人事業及びその他を指しま
す。又、
「学」とは、日本国内に所在する大学、高
等専門学校、大学共同利用機関法人、独立行政法人、
て戴きます。
(5)運営
①事務局
この法人のイノベーション創出支援室に置き、研究会
の運営に関する業務を担当します。
②経費
験研究を実施する公益財団法人、公益社団法人、一
研究会の実施に伴う下記の経費は、この法人の規定に
をいいます。
(2)募集分野
製造に係わる科学・技術に関するもの
(3)実施期間・回数
①実施期間
採択決定通知により指定した日(本年度第1回は9月
CSTC NEWS
★研究会の終了後、原則として競争的資金制度へ応募し
地方独立行政法人、国公立試験研究機関及び自ら試
般財団法人、一般社団法人、特定非営利活動法人等
12
上旬頃の予定)から平成26年3月末日までとします。
以下の2つの種類があります。
No.206
基づき支給又は負担します。
ア 講師に関する謝金及び旅費
イ 「学」に所属する者に対する旅費
ウ 会場費及び会議費
(6)採択予定件数
ニーズ発掘型研究会とシーズ展開型研究会併せて最大
10件程度
2
センターガイド
応募方法・選考方法
(4)選考及び選考結果の通知等
(1)受付期間等
平成25年6月17日(月)~平成25年7月26日(金)
①選考
この法人に設置された外部有識者で構成される選考委
(除:土曜・日曜・祝日)
員会にて実施します。
受付時間:10:00~12:00、13:00~17:00
(2)応募における留意事項
②主な選考(審査)基準(詳細は当財団のホームページ
にてご確認下さい)
①申請代表者
研究会のリーダーが申請代表者となること。
ア 共同研究開発の必要性、目的・目標及び計画が
具体的かつ的確なこと
②研究会種類毎の応募要件
≪ニーズ発掘型研究会≫
イ 実用化ニーズ及び実用化をめざす技術、製品 ・
商品の優位性等が明確かつ妥当なこと
「産」において実用化をめざすニーズがあり、更に
「学」と共同研究開発を実施する構想があること。
ウ 競争的資金制度への応募・採択への期待ができ
ること
構成員は以下の者とする。
ア リーダーは、中部地域に所在する「産」に所
属する者
③選考結果
書面にて研究会の採択若しくは不採択をリーダーへ通
知します。
イ サブリーダーは、
「学」に所属する者
ウ リーダー、サブリーダー以外の委員を1名以
上置くこと。尚、委員は、リーダー、サブリー
ダーと同一の「産」
、
「学」に所属する者であ
ることを妨げない。
④選考結果の通知時期
平成25年9月上旬頃の予定
(5)研究会名等の公開
採択された研究会については、リーダーの氏名、所属企
≪シーズ展開型研究会≫
業名(又は研究機関名)及び研究会名をこの法人のホー
「学」において、
「産」と実用化を視野に入れた共同
ムページ等で公開します。
研究開発を行う技術シーズがあること。構成員は以
下の者とする。
(6)申請書類の送付先・連絡先(事務局)
①担当窓口
ア リーダーは、
「学」に所属する者。
公益財団法人中部科学技術センター
イ サブリーダーは、中部地域に所在する「産」
イノベーション創出支援室 成田、松岡
に所属する者。
ウ リーダー、サブリーダー以外の委員を1名以
②所在地及び連絡先
〒460-0011
上置くこと。尚、委員は、リーダー、サブリー
名古屋市中区大須一丁目35番18号
ダーと同一の「産」
、
「学」に所属する者であ
一光大須ビル7階
ることを妨げない。
T E L 052-231-6723(直通)
(3)応募方法
052-231-3043(代表)
①提案書
F A X 052-204-1469
こ の 法 人 ホ ー ム ペ ー ジ(http://www.cstc.or.jp/)
E-mail [email protected]
に掲載の「平成25年度第1回イノベーション推進研
ホームページ http://www.cstc.or.jp/
究会公募要領」及び別添の様式1又は様式2に必要事
③問い合わせ時間
項を記載の上、電子データにて(6)項(申請書類の
土曜・日曜・祝日を除く
送付先)へ提出して下さい。
10:00~12:00、13:00~17:00
②参考資料
リーダー若しくはサブリーダー就任予定者の所属企業
の「会社案内(パンフレット)
」の1部(電子データ
でも可)を(6)項(申請書類の送付先)へ、平成25
年7月26日
(金)17:00必着で送付して下さい。なお、
採択後、財務諸表等を提出頂くことがあります。
CSTC NEWS
No.206
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活 動 報 告
第54回科学技術週間
記念講演会・映像祭 開催報告
公益事業
54回目となる科学技術週間に、一般の方々の科学技
講 演 会
術への関心と理解を深めてもらう目的で、記念講演会
と科学技術映像祭入選作品の上映会を名古屋市科学館
サイエンスホールにおいて開催しました。
今回の講演テーマは、宇宙エレベーター構想でした。
聴講者は、スケールの大きな構想を興味深く聴いてい
ました。
また、上映作品の「NHK スペシャル 大海原の決闘! クジラ対シャチ」は、内閣総理大臣賞受賞作品らしく
見応え十分でした。
305名の来場がありましたが、これは、常設の正規
昨年、世界一の高さの電波塔であるスカイツリーが完成しました
が、そこに使われた技術をベースとして、宇宙空間を高速移動(静
止軌道まで、わずかに8日)する宇宙エレベーターの建造という雄
大な構想が発表されました。
まさに夢のような構想ですが、同構想をまとめられた株式会社大
林組技術本部主席技師の石川洋二氏に、
「スカイツリーの先は宇宙
に向かって」という演題で、判り
やすくご講演いただきました。
イス席数に同じです。また、昨年を大きく上回る578
名の応募がありました。過去の当日キャンセル率を参考
に400枚の入場整理券を発行しましたが、うち76.3%
が来場したことになります。これも、昨年に比べ10ポ
イント近い伸びになっています。
多数の応募および満席に近い来場者数は、講演テー
マの選定、上映作品の選定、広報・周知が良かった結
入場風景
主催者挨拶をする神崎専務理事
盛況だった講演会場
気さくな石川講師
果と判断します。
DATA
開催日時●平成25年4月20日
(土)14:00~16:30
開催場所●名古屋市科学館 サイエンスホール(B2)
主催●中部科学技術センター・名古屋市科学館
共催●名古屋商工会議所
映 像 祭
今回の科学技術映像祭は、第54回科学技術映像祭入選作の中から、内閣総理大臣
賞を受賞した「大海原の決闘!クジラ対シャチ」を上映しました。
毎年、4万頭のクジラが、北米アリューシャンの狭い海峡を抜けてベーリング海
に大集結しますが、200頭以上のシャチも、海峡を通過する親子クジラを狙って現
れます。そこでは、まさに命がけの攻防戦が繰り広げられています。
視聴者は、赤道付近からベーリング海まで、豊富なエサ(オキアミ)を求めて
5000km を旅するクジラの生態に感心し、息もつかずにクジラとシャチの死闘に見
入っていました。
また、世界で初めて映像に捉えられたシーンも多く、親にはぐれてシャチから必
死に逃げるゴンドウクジラの子どもを、別の種類であるザトウクジラが助けるシー
ンも含まれていました。このシーンには、多くの方が感動したはずです。
迫力の映像、貴重な映像は、まさに必見モノでした。
科学技術普及部では、平成26年度も、科学技術週間の記念行事として「記念講演会」と「科学技術映像祭入賞作品上映会」を企画する
予定です。
(開催予定日は、例年通り、
「科学技術の日」を含む週の土曜日)
講演会テーマは、聴講者の希望テーマ、話題性のあるテーマを吟味し、よりタイムリーなテーマを選定する予定です。
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CSTC NEWS
No.206
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活動報告
第3回通常理事会、第2回定時評議員会 開催報告
第3回通常理事会
法人会計業務
第2回定時評議員会
●5月21日
(火)15:00~16:00
●6月5日(水)15:00~16:00
●名古屋ガーデンパレスホテル(桜の間)
●名古屋ガーデンパレスホテル(翼の間)
理事23名中14名、監事2名のご出席により、平成25年度
評議員24名中22名、監事2名、代表理事2名の出席によ
事業の実施状況について ( 報告 )、平成24年度事業報告(案)、
り、公益認定移行後初めてとなる平成24年度事業報告と決
決算報告(案)及び監査結果について、第2回定時評議員会
算報告及び監査結果について、公益財団法人中部科学技術セ
の開催(案)について、並びに青少年に対する科学技術普及
ンター評議員及び役員の報酬等並びに費用に関する規則の一
啓発活動について(報告)の各議案の審議がなされ了承され
部改正(案)について、並びに事業実施状況及び今後の取組
ました。
みについての報告の各議案の審議がなされ了承されました。
理事会議長 宮池会長
第3回通常理事会
評議員会議長 徳田評議員会会長
第2回定時評議員会
CSTC活動結果 2013.04〜05
事業区分
事業名
Ⅰ 公益目的事業
1.科学技術に関する普及啓発事業
*青少年のための科学の祭典 名古屋大会第1回実行委員会 平成25年5月29日
*科学技術講演会等の開催 平成25年4月20日
*中部科学技術センター学術奨励研究助成事業
公募:平成25年4月8日 募集期間:平成25年4月15日~5月17日
*中部科学技術センター顕彰
候補者推薦の公募:平成25年4月1日 募集期間:平成25年5月7日~7月26日
*中部公設試験研究機関研究表彰
候補者推薦の公募:平成25年4月1日 募集期間:平成25年5月7日~6月21日
2.地域産業振興事業
*共同研究開発支援事業
イノベーション推進研究会
研究会テーマの公募:平成25年5月29日 募集期間:平成25年6月17日~7月26日
*インターネット等による情報提供事業 CSTCNEWS205号 4月発刊
*中部イノベネット 2013年度産業技術の芽 web サイトの掲載
*名古屋駅前イノベーションハブ 運営委員会:平成25年5月13日
*地域新産業創出基盤強化事業 第1回運営協議会 平成25年4月17日
第2回運営協議会 平成25年5月22日
第1回設備設置ワーキング 平成25年5月31日
公益事業
Ⅱ 収益・その他事業
収益事業
その他の事業
*研究会「車載組込みシステムフォーラム」に関する事務局事業
2013年度総会 平成25年4月16日
勉強会幹事会 平成25年4月4日
全体幹事会 平成25年5月20日
スキルアップセミナー 平成25年5月30日
*名古屋少年少女発明クラブの業務支援
・ものづくり事業(デリバリー)
第1期テーマ:
「自動シャボン玉発生器をつくろう」
千種教室(愛知工業大学)4月6,
13,20,27日
天白教室(天白生涯学習センター)5月12,
19,26日
瑞穂教室(ブラザー工業)5月11,
18,25日
・科学館内事業
ロボット工房(4/7,5/19)
ロボット教室(4/21,5/19)
ものづくり教室(4/20,5/18)
ものづくり工房(4/4,
13,20,27,5/11,
18,25)
地球工房(4/6,7,13,14,20,21,27,28,29,5/3,4,5,6,18,19,25,26)
Ⅲ 法人会計
法人会計業務
*第3回通常理事会 平成25年5月21日 CSTC NEWS
No.206
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3
活動報告
活 動 報 告
戦略的基盤技術高度化支援事業
下記の2件は「戦略的基盤技術高度化支援事業」の平成24年度終了プロジェクトです。
終了したプロジェクトについては補完研究を実施し、実用化および事業化へ向けた推進を図ります。また各種展示会等への出展等によ
る成果のPR、普及を支援します。
高性能炭素繊維織物基材の高効率製織技術開発
軽量でリサイクル可能な自動車用衝撃吸収部品の開発
総括研究代表者:創和テキスタイル株式会社 総括研究代表者:株式会社ホワイトインパクト 生産4部 部長 大野 和浩
代表取締役 田内 英樹
研 究 期 間:3年間(平成22年~24年度)
研 究 期 間:3年間(平成22年~24年度)
研究開発成果の概要
研究開発成果の概要
従来、レピア織機では、様々なトラブルが生じ難しかった製織
環境、安全問題に配慮した自動車用の車内衝撃吸収部品の搭載
が、エアジェット織機を導入し技術開発を進めることで、スムー
個数は年々増加している。そこで本研究開発では、ポリプロピレ
ズによこ糸挿入ができる手法や巻取り条件を見出し、本研究開発
ンの薄肉シートを中空のカップコーン形状に真空成形すること
によって製織量のアップ(約6倍)および低コスト化(約65%)
で、従来より軽量でリサイクル可能な衝撃吸収部品を開発した。
の実現が見込まれる。
衝撃吸収性を左右するカップコーン形状は CAE を活用し最適化
目視検査や、溶剤を使った粒子除去前後の重量差分からの計測
すると共に、生産面では成形シートの急速均一加熱技術を確立す
する方法であったが、画像処理を使った自動検査および、自動粒
ることでサイクルタイム短縮が可能な新技術を開発した。これに
子量測定技術の開発に成功し、検査時間を従来からの半減、また
より、従来品に対して、同等性能でありながら30%軽量化を達
粒子量測定時間を1/6以下まで削減が見込める。
成した。
なお、本研究開発の実現により、多用途向けの基材製織への展
開や検査も可能となり、コスト削減の実現も見込まれるうえ、各
種基材の製織と検査が可能であり、技術開発との活用を研究中。
ポリプロピレン製衝撃吸収部品(中空)
【新技術】
製織工程新技術(補完研究継続中)
【目標】
熱可塑性樹脂
リサイクル性
○
軽量化
○
コスト
○
真空成形
衝撃吸収性能
○
形状で調整、CAE で最適化
(ポリプロピレン)
中空
(カップコーン)
(1)広幅織機による2幅(2ロール)
同時製織
(2)エ アジェット織機による製織量増量のための製織
速度のアップ
検査技術
検反:自動検査
・よこ糸欠点も含め、層間強化粒子付き織物基材に
特化した自動欠点検出技術を確立
粒子量(上面からの投影面積)の計測
・短 時間での計測が可能、検査画像から粒子分布
ばらつきなどの評価も可能
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CSTC NEWS
No.206
CAE で形状最適化
最適デザインに忠実に精密成型する
同等の衝撃吸収性能を確保して ・・・
【特徴】
1.リサイクル可能
2.軽量
3.低コスト
3
顕
● ● ●
4
顕彰
-Commending-
彰
第39回
(平成25年度)
発明大賞 候補者推薦いたします
~独創的な製品・技術の応募をお待ちしています~
募集期間 7月1日~9月30日
「発明大賞」 は、優秀な研究開発によって、わが国科学技術の振興、産業の発展、国民
生活の向上、環境問題の解決等に寄与した中小企業または発明研究者を表彰し、その功
績を広く社会に紹介するものです。中堅・中小企業を対象とする表彰制度の中では最も
歴史が古く、各方面より高い評価を受けております。
主 催/公益財団法人 日本発明振興協会、日刊工業新聞社
後 援/文部科学省、経済産業省、特許庁、中小企業庁、東京都、日本商工会議所、日本弁理士会、
東京商工会議所、(地独)東京都立産業技術研究センター
応募資格 中堅企業・中小企業(資本金10億円以下の企業)及び個人またはグループで、独創性に富む優秀な技術・
製品を生み出した方。
賞の種類 1.発 明 大 賞
発明大賞本賞
1件 賞状・副賞100万円
発明大賞東京都知事賞
1件 賞状・副賞 50万円
発明大賞日本発明振興協会会長賞
1件 賞状・副賞 50万円
発明大賞日刊工業新聞社賞
1件 賞状・副賞 50万円
2.発 明 功 労 賞 7件 賞状・副賞 20万円
3.考 案 功 労 賞 10件 賞状・副賞 10万円
4.発 明 奨 励 賞 5件 賞状
審査及び審査結果 学識経験者による審査を行い、 結果は3月に申請者宛てに通知します。
受賞者の発表と表彰式 日刊工業新聞紙上に発表。表彰式は3月中旬、東京都内にて行います。
前回(第38回)の主な受賞者
発明大賞本賞 ◆ 「羽根の無い遠心攪拌装置」 ㈱エディプラス
発明大賞東京都知事賞 ◆ 「エレクトロポレーション法による外来遺伝子導入法」 ネッパジーン㈱
発明大賞日本発明振興協会会長賞 ◆ 「自浄機能を有するばね式フィルター」 ㈱モノベエンジニアリング
発明大賞日刊工業新聞社賞 ◆ 「心なし歯車ラッピング盤」 ㈱カシフジ
【お問い合わせ先】公益財団法人 日本発明振興協会 東京都渋谷区桜丘町4番22号
電話 03(3464)6991 FAX 03(3464)6980 E メール [email protected]
◎詳細はホームページをご覧ください。http://www.jsai.org/
<照会先> 公益財団法人中部科学技術センター総務部 岡本
〒460-0011 名古屋市中区大須1-35-18 一光大須ビル7F
電話 052-231-3043 FAX 052-204-1469
CSTC NEWS
No.206
17
-Commending-
顕
● ● ●
彰
平成25年度 文部科学大臣表彰創意工夫功労者賞 受賞者紹介
当財団からの推薦で152名が受賞 推薦団体全国1位
文部科学大臣表彰創意工夫功労者賞は、優れた創意工夫提案をもって科学技術振興の基礎づくりに貢献
した方に対し、文部科学大臣が表彰するもので、創意工夫の最高峰に位置づけられているものです。
〈順不同・敬称略〉
会社名
愛知県
アイシン・エィ・ダブリュ(株) 伊神 弘雅
服部 瞬太
アイシン・エーアイ(株)
瓜生 英信
アイシン化工(株)
稲垣 達也
アイシン辰栄(株)
小笠原 幸夫
アイシン精機(株)
緒方 昭文
アイシン高丘(株)
阿知波 昭
(株)アドヴィックス
後 弘臣
内浜化成(株)
谷口 大徳
小島プレス工業(株)
太田 広
田口 佑介
(株)ジェイテクト
坂本 剛
新東工業(株)
伊藤 総隆
真和工業(株)
小野田 雅彦
(株)中部プラントサービス
大 進司
(株)デンソー
生田 和久
熊谷 克也
田中 豪
豊田合成(株)
西垣 昇
トヨタ自動車(株)
穴井 康彦
黒下 雄一
玉川 了一
中村 健一
牧野 眞二
山本 将廣
トヨタ車体(株)
江頭 祐一
長谷川 拓也
トヨタ車体精工(株)
岡田 哲也
(株)豊田中央研究所
金子 貴範
トヨタ紡織(株)
池田 裕也
鳥居 力
(株)日本自動車部品総合研究所 生駒 裕二
河野 秀一
森 俊和
23社
日本車輌製造(株)
今泉 宗久
122名
豊和化成(株)
小田 広明
三重県 (株)ジェイテクト亀山工場
安藤 武司
中部電力(株)
安井 康晃
トヨタ車体(株)いなべ工場
田道 英明
藤塚 克幸
牧野 友一
4社
谷﨑 哲朗
28名
トヨタ車体精工(株)いなべ工場 増永 智丈
岐阜県
岐阜協和(株)
大脇 雄一
1社
1名
静岡県 (株)小糸製作所榛原工場
村松 勝佳
1社
1名
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CSTC NEWS
No.206
氏名
神谷 理恵
福嶋 康成
吉野 浩一
寺部 裕美
松川 太郎
橋本 恵一
三輪 将也
長田 利幸
吉永 貴信
辻 健一
西森 圭介
吉田 隆二
内藤 輝和
古川 京
加門 義雄
中西 秀夫
福井 隆幸
森川 勲
佐藤 智之
孕石 晃一
福留 清美
髙見 彩
矢野 淑樹
瀧澤 洋樹
米田 伸也
市橋 祐樹
栗田 健太
塚本 雄一
岡本 裕也
榊原 一貴
土山 暁寛
神﨑 典光
佐藤 龍太
服部 敏臣
木原 直人
鈴木 伸昌
浦上 忠生
小貫 博昭
柘植 恵子
中村 浩二
牧野 吉展
渡邉 康臣
小野塚 翔太
曲谷 哲郎
小橋 健二
佐伯 優美
井上 多喜男
船田 洋一
小川 幸慈
中川 大督
遠藤 翼
小舟 真輝
辻 義行
半田 基泰
馬渕 浩
大原 雅晃
佐藤 正則
寺島 昌志
平内 隆一
村川 弘輔
笠松 秀幸
田邉 博一
永井 克彦
福安 勝
山口 公一
河合 弘吏
山西 郁男
戸上 昌彦
三浦 篤志
近藤 裕二
小森 淳平
吉田 洋平
寺地 優
柴田 和宗
角田 晃
加納 宏
中本 幸伸
木戸 直樹
久田 秀和
釘宮 正明
藤枝 宏樹
堀 裕紀
秋山 嘉幸
柴田 貴史
石川 琢也
児玉 達矢
伊藤 健雄
河原 一正
岩村 洸太
村上 孝一
難波 賢二
鈴木 麻裕
下山 順
生田 裕一
鹿子木 豊美
春成 誠
長野 将輝
福田 昭良
田中 藤雄
仁保 宏明
上山 誠
野村 勉
藤岡 祥広
清水 栄次
島田 隼輔
瀬古 成彦
飯野 嵩征
4
顕彰
-Commending-
顕
● ● ●
彰
平成25年度 文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門) 受賞者紹介
当財団からの推薦で4名が受賞
文部科学大臣表彰科学技術賞は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を
収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって
我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的として行われているものです。
主 催 文部科学省
表彰式 平成25年4月16日
(火)
受賞者 株式会社小糸製作所 研究所 主 管 志藤 雅也
主管補 市川 知幸
製品開発部 主 管 永縄 祐仁
すいぎん
受賞者 株式会社今仙技術研究所 技術部企画開発課
課長 鈴木 光久
かいはつ
ぎ そくよう た
しきあんぜんひざつぎ て
かいはつ
業績名 水銀フリーディスチャージヘッドランプの開発
業績名 義足用多リンク式安全膝継手の開発
業績の概要
自動車用ディスチャージヘッドランプはもとより、一般
照明用も含め、放電灯には水銀が含まれている。水銀は放
電灯に不可欠な発光物質である反面、環境負荷物質である
ため水銀を使用しない放電灯を実現出来る技術が求められ
ている。そこで地球環境問題への取り組みとして、当社は
世界に先駆けてディスチャージヘッドランプ水銀フリー化
の研究開発に着手した。
本開発では、ディスチャージヘッドランプを構成する3
要素、ディスチャージバルブ・点灯装置・光学系の開発を
同時並行で進めた事により、2004年に技術開発を完了。
更に点灯装置は従来比半分の小型化にも成功、世界初で水
銀フリーディスチャージヘッドランプの量産を開始した。
本開発により、ヘッドランプの水銀フリー化と軽量化を
同時に実現、地球環境に配慮した製品を普及させる事が出
来た。
本成果は、自動車の環境物質の法規制にも波及、自動車
の水銀使用量削減に寄与している。また、点灯装置の小型
化を図った事で、大光量・省電力であるディスチャージヘッ
ドランプの普及に結びつき、自動車の夜間安全走行や交通
事故未然防止に寄与している。
業績の概要
1990年代半ば、海外の義肢メーカーから立脚での動的
安定機構を備えた膝継手が発売された。しかし、欧米人向
けで、重量、全長が大きく、動きのスムーズさがなく使用
し難かった。
本開発は、メカ的な力センサ、モード切替制御の安全機
構を備える人工の膝関節である。義足歩行で生ずる膝継手
の負荷ベクトルを分析し、動的に安定する5節リンク機構
を発明した。歩行での体重移動に伴い膝継手が動的に変化
する特性により、体重支持期の膝折れ転倒を防ぎ、踵着地
での衝撃吸収が可能となりスムーズな歩行を提供する。健
常者に近いエネルギー消費の低い楽な義足歩行が可能とな
り、筋力が弱い切断者も安全により長く歩くことが可能に
なった。
本開発により、滑らかで安全・安心、楽な義足歩行が可
能になり、従来の重くて大きい義足、故障などの暗いイメー
ジを一掃した革新的な義足生活を提供できた。
本成果は、下肢切断者がスムーズに歩ける喜びを提供す
るに留まらず、デザイン面でも、
「見せる義足」の提案を
行い、義足使用者の心の開放を高め、今まで隠してきた義
足をファッションとする事によって、コンプレックスの解
放とノーマライゼー
ションにも寄与して
いる。
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No.206
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Information
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特別展「深海たんけん!」
名古屋市科学館
だより
深海とは、太陽の届かなくなる深い海で、その深さはおおよそ200m を越えるところです。深海は、その深さ
のために、温度や圧力などが浅いところとはまったく違っていて、そこには不思議な生き物がたくさんいます。日
本は、国土のまわりが海なので、
昔からさまざまな海の恵みを受け
て来ました。最近ではメタンハイ
ドレートなど深海底にしかない物
質が資源として注目されています。
このような不思議な深海の世界に
ついての探査や研究は、世界的に
見ても日本がリードしていると言え
るでしょう。
本特別展は、「深海」 をテーマと
して、深海とはどのようなところで、
何がありどんな生き物がいるのか、
そして深海はどのように調べられ
何がわかってきたのかなどについ
て、実物や標本を展示・解説し、
また体験することで、深海につい
て総合的に知っていただこうとす
るものです。
●主な展示しんかい6500(1/2)模型、全長18M のダイオウイカ模型、リュウグウノツカイの剥製
オオグソクムシなどの生体展示、日本近海3D 海底地形図など ●期 間7月20日
(土)
~9月1日(日)
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 毎週月曜日 第3金曜日(8月12日、16日は特別開館)
●料 金
区 分
一 般
当日券
1,000円
700円
500円
前売券
800円
500円
300円
照会先
高校・大学生
小・中学生
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄2-17-1 (芸術と科学の杜(もり)
・白川公園内)
電話052-201-4486 FAX052-203-0788
交通 地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」駅下車、4・5番出口から南へ徒歩5分
ホームページ http://www.ncsm.city.nagoya.jp/
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関係機関インフォメーション
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学会行事案内︵7月~9月︶
学会
だより
催 事 名
高分子講演会
「動的機能性材料としての
高分子の設計と構造制御」
第18回陶磁器部会講演会
平成25年度若手研究者の
ためのセミナー
北陸地区講演会
平成25年度有機合成セミナー
色材オブザベーション
「三菱化学
(株)四日市事業所
見学会」
平成25年度日本接着学会
中部支部講演会
平成25年度東海化学工業会 見学会・講演会
第32回分析化学
中部夏期セミナー
日 時
7月12日(金)
13:00~16:45
会 場
岐阜大学
7月12日(金) ノリタケカンパニー
13:00~16:45 リミテド
7月12日(金)
14:00~17:00
7月12日(金)
15:00~17:00
7月13日(土)
14:20~18:00
三重大学
富山大学工学部
名古屋大学
ベンチャービジネス
ラボラトリー
7月19日(金) 三菱化学(株)
13:30~16:15 四日市事業所
7月22日(月) 愛知工業大学
15:00~17:45 本山キャンパス
7月25日(木) 資生堂・
9:00~16:00
ヤマハ発動機
8月30日(金)
~31日(土) 休暇村能登千里浜
13:00~
第91回 CSTC フォーラム
(第104回東海技術サロン)
9月13日(金)
「地球環境との共生のための
14:30~18:00
セラミックス」
主 催
高分子学会東海支部
陶磁器部会
有機合成化学協会
東海支部
日本分析化学会
中部支部
有機合成化学協会
東海支部
色材協会中部支部
日本接着学会中部支部
東海化学工業会
日本分析化学会
中部支部
中部科学技術センター、
今池ガスビル
東海化学工業会、
化学工学会東海支部
中部科学技術センターでは、科学技術関連団体の業務支援として、化学関係学協会合同事務局
事業を行っています。化学関係14団体の中部支部、東海支部等の合同事務局としてホームページ
の維持・管理を行うとともに、学術講演会、講習会等の諸行事の開催を支援します。
各学協会では毎月、多彩な行事を展開しています。ご参加をお待ちいたしてしております。
★詳細は学協会合同事務局ホームページ http://www.c-goudou.org をご覧ください。
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政府は、日本経済再生に向けた取組として、平成 年1月 日に「日本経済再生に向けた緊急経済対策」をとりまとめました。
当該とりまとめに関連し、同年1月 日に税制改正大綱を閣議決定し、平成 年度税制改正法案が国会で了承されました。
平成 年度税制改正において新設された制度をご紹介します。
25
経済対策に関連する平成 年度税制改正における新設制度について
中部経済産業局
だより
生産等設備投資促進税制について
■■
5
■
■■
■■
■■
○国内設備投資需要を喚起する観点から、国内設備投資を増加させた法人が新たに国内で取得等した
機械・装置について、30%の特別償却又は3%の税額控除を認める。
概要
【適用期間:2年間(平成26年度末まで)】
○以下の①及び②の要件を満たした場合、新たに国内において取得等をした機械・装置について、30%の特
別償却又は3%の税額控除(法人税額の20%を限度)を認める。
①国内における生産等設備への年間総投資額が適用事業年度の減価償却費を超えていること、
②国内における生産等設備への年間総投資額が前事業年度と比較して10%超増加していること
(注1)生産等設備とは、その法人の事業の用に直接供される減価償却資産(無形固定資産及び生物を除く。
)で構成されている
ものをいう。なお、本店、寄宿舎等の建物、事務用器具備品、乗用自動車、福利厚生施設等は該当しない。
(注2)損金経理をした金額は、前事業年度の償却超過額等を除き、特別償却準備金として積み立てた金額を含む。
所得拡大促進税制について
○個人の所得水準を底上げする観点から、給与等支給額を増加させた場合、当該支給増加額について、
10%の税額控除を認める。
概要
【適用期間:3年間(平成27年度末まで)】
○以下の①、②及び③の要件を満たした場合、国内雇用者に対する給与等支給増加額について、10%の税額
控除(法人税額10%(中小企業等は20%)を限度)を認める。
①給与等支給額が基準事業年度の給与等支給額と比較して5%以上増加していること、
②給与等支給額が前事業年度の給与等支給額を下回らないこと、
③平均給与等支給額が前事業年度の平均給与等支給額を下回らないこと
(注1)国内雇用者とは、法人の使用人(法人の役員及びその役員の特殊関係者を除く。
)のうち国内事業所に勤務する雇用者をいう。
(注2)給与等支給額とは、各事業年度の所得の金額の計算上損金の額に算入される国内雇用者に対する給与等の支給額をいう。
(注3)基準事業年度とは、平成25年4月1日以後に開始する各事業年度のうち最も古い事業年度の直前の事業年度をいう。
(注4)雇用促進税制、復興特区等に係る雇用促進税制と選択適用。
○また、雇用促進税制に係る税額控除額を現行の増加雇用者数1人当たり20万円から40万円に引き上げるな
どの措置を行う。
基準年度からの増加額
問合先
経済産業省中部経済産業局
地域経済部 地域経済課 電話052-951-8457
5
新技術の
広場
中部科学技術センターでは、中部地域8県の公設試験研究機
関、(独)産業技術総合研究所中部センターとの連携強化と地
域の科学技術振興課題に向けた対応策や、諸情報の相互交流強
化による地域産業の育成を目的とした「機関長会」を開催して
おります。このコーナーでは機関長会に参画する21の公設試験
研究機関を中心に、最新の新技術・研究情報をご紹介します。
先端材料のナノ分析評価技術
6
あいち産業科学技術総合センター 共同研究支援部 計測分析室 杉本 貴紀
1.概要
つとして注目されているシリコン基板上窒化
ガリウム半導体の分析事例を紹介します。
愛知県では、付加価値の高いモノづくり
を支援するための研究開発拠点として、愛・
地球博会場跡地に「知の拠点あいち」を整
備しました。
「知の拠点あいち」は、
「あいち
2.シリコン基板上窒化ガリウム
半導体のナノ分析
産業科学技術総合センター 本部」とシン
地球温暖化問題や東日本大震災を契機と
クロトロン光利用施設である「あいちシンク
する原子力発電の稼働停止を背景に、電気
ロトロン光センター」の2つの施設から構成
エネルギーのより効率的な利用が重要な課
されています。
題となっております。本県の基幹産業であ
「あいち産業科学技術総合センター」は、
る工作機械や輸送機器(ハイブリッド自動
愛知県が運営する公設試験研究機関であ
車等)あるいは民生用電化製品等については、
り、県内7機関の体制で産業界の技術支援を
広汎に用いられるパワーデバイスの高性能・
行っております。特に「知の拠点あいち」内
高効率化(大容量化、駆動制御の緻密化、
にある「同センター 本部」には、ナノレベ
電気変換効率の向上等)が求められており
ルでの観察に不可欠な透過電子顕微鏡、ナ
ます。そのため、従来からのパワーデバイ
ノスケールでの最表面の分析を行う X 線光
ス材料であるシリコン(Si)に代わる、高性能・
電子分光装置や、有機物の分析に不可欠な
高効率デバイスの半導体材料の一つとして、
核磁気共鳴装置、質量分析装置などの高度
窒化ガリウム(GaN)の利用が注目を集め
な分析機器を備えております。企業の製品
ています。
開発や生産現場の課題解決のために、これ
名古屋工業大学の江川孝志教授は、知的
らを用いて試験・分析などを行うとともに、
クラスター創成事業の取組において、安価
図1 4インチのGaN/Siウェハ
(写真提供:名古屋工業大学江川研究室)
図2 GaN/SiのTEM観察
(試料提供:名古屋工業大学江川研究室)
技術上の諸問題について相談に応じ、地域
な Si 基板上に、Si と GaN の熱膨張係数差
により観察しました。図2中央の全体像から、
のモノづくり企業を技術支援しております。
を補完する超格子歪緩和層(SLS)を介し
シリコン基板上に GaN を設計通りに成膜
「あいちシンクロトロン光センター」は、
て GaN を大面積かつ高品質に成膜する技
できているかどうか、その膜厚などを調べ
付加価値の高いモノづくりに不可欠な最先
術(GaN/Si)を確立しました(図1)
。この
ることができます。また、図2右では GaN
端のシンクロトロン光利用施設として、産学
技術を地域企業に普及すべく、当センター
の中に黒い筋状の模様がみられますが、こ
行政の連携による「地域共同利用施設」と
では名古屋工業大学・江川研究室と連携を
れは転位などの結晶欠陥であると考えられ、
して設置されました。産業界、大学、愛知
深め、相互補完的に性能・品質評価を支援
TEM 観察により成膜した GaN の品質を評
県から支援を受けながら、
(公財)科学技術
する体制を構築し、取り組みを進めており
価することができます。
交流財団が主体となって運営しており、
「あ
ます。
このようなナノ分析評価技術は、半導体
いち産業科学技術総合センター」も連携し
この中で、シリコン基板上窒化ガリウム
材料のみならず、セラミックスや各種機能
て技術支援に取り組んでおります。
半導体のナノ分析手法を確立しました。図2
性薄膜、ナノ粒子などの評価に役立つもの
本稿では、
「あいち産業科学技術総合セン
左が今回分析した試料の模式図です。この
です。企業の皆様の製品開発や課題解決に
ター 本部」における高度分析機器を用い
試料を集束イオンビーム加工観察装置(FIB)
全力で取り組んでまいります。各種技術相
た分析事例として、次世代半導体材料の一
により試料作製し、透過電子顕微鏡(TEM)
談、お問い合わせをお待ちしております。
照会先
あいち産業科学技術総合センター 共同研究支援部 計測分析室 杉本 貴紀 電話●0561-76-8315(代表)
E-mail●[email protected]
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Center Network
(掲示板・会員情報)
中部科学技術センターでは、広く皆様のご支援・ご協力により、科学技術の向上・産業の発展に関する諸
事業の拡充強化を図り、中部地域の経済発展に貢献する為、賛助会員制度を設けています。平成25年度
より、新たに賛助会員に加わっていただいた企業をご紹介いたします。主旨にご賛同頂き感謝申し上げます。
新会員紹介
〈創業50周年〉
中島特殊鋼株式会社
未来を見つめ、未来を創造するために
チャレンジすることが私たちの使命です
企業紹介
₁₉₆₄ 昭和₃₉年 特殊鋼専売会社として名古屋市南区にて
創業開始。
₁₉₆₆ 昭和₄₁年 刈谷営業所開設。
₁₉₆₈ 昭和₄₃年 名古屋市天白区に本社・倉庫建設。
₁₉₈₅ 昭和₆₀年 法人組織、中島特殊鋼株式会社として
アブレーシブウォータージェットマシーン
スタート。
₁₉₈₈ 昭和₆₃年 愛知県大府市に倉庫・加工センター建設。
本社機能を移転。
₁₉₉₆ 平成 ₈ 年 資本金1,000万円に増資。
₂₀₀₄ 平成₁₇年 ISO9001認証取得 JQA-QMA10595
CFRP
₂₀₀₈ 平成₂₀年 グループ会社 メタルニクス株式会社設立
チタン
ステンレス
会社概要
企業理念
会 社 名 中島特殊鋼株式会社
メタルニクスとは「鋼(はがね)+ネットワーク」です。
「鋼に心」をテーマに機能・情報そして先進の技術を付加し、
本社工場 〒474-0001 愛知県大府市北崎町遠山211番地
電 話 0562-46-9111( 代表 )
独自のメタルニクス(Metalnics)という新しい視点で貢献
創 業 1964年 ( 昭和39年 ) 4月1日
します。
代 表 者 代表取締役 中島 利一
資 本 金 1,000万円
豊田バンモップス株式会社
生活のさまざまな『安心』や『快適さ』を、
見えないところでささえています
ダイヤモンド・CBN砥石
一般砥石に比べ加工時間の短縮、
ツルーイング回数が少ない、
といし交換が少ない事から大幅
な生産性向上が見込まれます。
企業紹介
1975年の創立以来、ダイヤモンドロータリードレッサ及び超砥粒
ホイールの専門メーカーとして着実にその歩を進めてきた当社は、
ダイヤモンド・CBN という素材の特性を生かした製品・技術の開発、
超精密加工への挑戦、新分野の開拓など、常に現状に満足すること
なく、よりお客様に満足していただける製品づくりに努めてまいり
ました。これからも一歩一歩着実な実行力を身に付け、
「ダイヤモン
ドのように小さくても世界中で一番輝きのある会社」
、
「物を作る喜
びを一人ひとりが味わえるような会社」を目指し、全社一丸となっ
て精進していきます。
ロータリドレッサ
単石ドレッサに比べツルーイング
時間の短縮、ツルーイング精度の
向上、寿命が長いメリットがあり
ます。
企業理念
会社概要
ダイヤモンドと CBN のツール技術、ツールを駆動させるマシン技術、
会 社 名 豊田バンモップス株式会社
さらに、これらのマッチングと性能維持の最適化技術を加えた、い
本社工場 〒444-3594 愛知県岡崎市舞木町字城山1-54
わゆる三位一体テクノロジーで、切削等の加工レベルの向上に貢献
設 立 1975年4月26日
します。
代 表 者 取締役社長 廣川 利夫
資 本 金 4億8125万円
従業員数 305名
公式サイト http://www.tvmk.co.jp
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CSTC NEWS
No.206
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センターネットワーク
現会員紹介
中部科学技術センターでは、広く皆様のご支援・ご協力により、科学技術の向上・産業の発展に関
する諸事業の拡充強化を図り、中部地域の経済発展に貢献する為、賛助会員制度を設けています。
会員企業をご紹介いたします。
株式会社小糸製作所
さまざまな製品で環境負荷を低減し、人と
地球にやさしいものづくりを目指しています
企業紹介
小糸グループは、日本及び海外10ヵ国において自動車用照明器を生
産、世界5極(日本、北米、欧州、中国、アジア)対応のグローバ
ルサプライヤーとして世界各国に製品を提供しています。
主要製品である自動車用ヘッドランプの開発では、主流のディス
チャージヘッドランプにおいて、代替が困難とされていた水銀フリー
化を2004年に実現しています。環境負荷物質の低減に寄与した功
績が評価され、2013年科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞し
ています。
更に2007年5月には世界で初めて LED ヘッドランプの実用化に成
LEDヘッドランプ……独自の光学制御システムを最適点灯システムにより
世界トップクラスの明るさと瞬時点灯を実現した新しいヘッドランプです
功しました。LED ヘッドランプは、省電力・長寿命という特長を持っ
会社概要
ており、クルマの燃費向上や CO2削減に貢献することから、今後の
採用拡大が期待されています。
会 社 名 株式会社小糸製作所
これからも、人と地球にやさしい「ものづくり」を推進してまいります。
本 社 〒108-8711 東京都港区高輪四丁目8番3号
TEL 03-3443-7111
企業理念
静岡工場 〒424-8764 静岡県静岡市清水区北脇500番地
小糸グループは、企業メッセージ「安全を光に託して」のもと、自
TEL 054-345-2251
動車照明器を柱に、鉄道・航空・船舶などの輸送機器や交通システ
創 業 1915年(大正4年)4月1日
ムのあらゆる分野で製品開発を進め、より安全で快適な社会づくり
代 表 者 取締役社長 大嶽昌宏
を目指し事業展開して参ります。
従業員数 連結 17,163名 単独 4,176名
株式会社中部プラントサービス
「お客さまの求める価値を創出するエンジ
ニアリングサービス企業」を目指します
企業紹介
当社は、昭和36年の創立以来半世紀にわたり、火力・原子力発電
所の設備をはじめ各種プラントの設計、据付およびメンテナンスを
配管工事 ワンストップサービスに対応
「基本設計・詳細設計」
「配管制作・加工」
「配管検査」
「現場施工」
「メ
ンテナンス」
の一連のサービスを高品質でスピーディーに提供します。
行う企業として、みなさまの期待にお応えし、成長を続けてまいり
ました。私たちは、中部電力グループとして、電力の安定供給に貢
献するとともに、発電設備の建設・メンテナンスで培った豊富な経
験と技術力を最大限に活かし、ガス供給設備、石油 ・ 化学プラント
設備、環境 ・ 廃棄物処理設備などの分野へも積極的な事業展開を
図っています。
企業理念
・お客さま第一 ・社会貢献 ・人間尊重
大江第1工場 配管加工状況
行動宣言
会社概要
常に高い倫理観を持ち
本 店 名古屋市熱田区五本松町11番22号
・私たちは、お客さま目線で常に考えます
設 立 昭和36年11月15日
・私たちは、お客さまに満足していただけるサービスを提供します
代 表 者 取締役社長 浅野 晴彦
・私たちは、社業を通じて社会の発展、自己実現に努めます
資 本 金 2億4千万円
・私たちは、個人を尊重し、いきいきと働ける職場をつくります
従業員数 1,840名(平成25年4月1日現在)
CSTC NEWS
No.206
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賛助会員入会のご案内
公益財団法人中部科学技術センターは、広く皆様のご支援・ご協
力により、科学技術の向上、産業の発展に関する諸事業の拡充強
化を図り、中部地域の経済発展に貢献するため、賛助会員制度を
設けております。ご賛同のうえ、ご入会くださるようにご案内申
し上げます。
◎会費/年会費 団体一口10万円(一口以上)
個人一口 1万円(一口以上)
◎入会手続き/センター事務局へご連絡ください。
「入会申込書」を送付させていただきます。
◎主な特典・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・中部科学技術センターが実施する講演会・フォーラム・セミ
ナー・技術交流会等へ無料または実費でご参加いただけます。
・公設試、大学等の試験研究機関の利用に関し、仲介・助言が受
けられます。
・調査報告書等の配付が受けられます。
・情報誌「CSTC NEWS」の配付が受けられます。
・新製品・新技術のPRができます(「CSTC NEWS」に無料で掲
載いたします)。
〒460-0003 名古屋市中区錦1-11-11 名古屋インターシティ10階
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CSTC NEWS
No.206
・叙勲・国家褒賞を始め科学技術に関する各種表彰の推薦が受け
られます。
・科学技術に関する施設の「無料入館券」の配付が受けられま
す。
◎賛助会費の税法上の優遇措置について・・・・・・・・・・・・・・・・・・
当財団は、内閣総理大臣より「公益財団法人」の認定(平成24年
3月19日付け認定、平成24年4月1日に法人登記)を受けておりま
す。このため、従来の「特定公益増進法人」の証明書は必要がな
くなりました。当財団が発行する賛助会費の領収書が、税法上の
優遇措置を受ける証明書となります。
また、制度改正で個人からの協賛金に関しても税法上の優遇措置
が受けられますので、別途お問い合わせください。
▶照会先
公益財団法人 中部科学技術センター 総務部 岡本英樹
〒460-0011 名古屋市中区大須1-35-18 一光大須ビル7階
電話●052-231-3043 FAX●052-204-1469
広告掲載の募集
●中部科学技術センターは、中部8県をエリアとする広域的・総
合的な科学技術振興を目的とする公益財団法人であり、普及啓
発・地域産業振興・研究開発促進・学協会等団体協力等の諸事
業を幅広く展開しています。
●その一環として機関誌「CSTC NEWS」を季月発行して賛助会
員企業、中部地域の大学・公設試験研究機関・学協会・関係団
体及び関係行政機関に配布し、ご活用頂いています。
●当紙面に、ぜひ貴社の広告をご掲載頂き、本誌面の充実に特段
のご協力・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
詳細は、下記へご照会下さい。
▶照会先
公益財団法人 中部科学技術センター 総務部 岡本英樹
〒460-0011 名古屋市中区大須1-35-18 一光大須ビル7階
電話●052-231-3043 FAX●052-204-1469
CSTC NEWS 広告料金表
広 告 紙 面
回数・契約
料 金
1
A4 全 面
1回・単 発
30,000円
2
A4 全 面
3回・年契約
75,000円
3
A4 全 面
4回・年契約
96,000円
4
A4 1/2面
1回・単 発
20,000円
5
A4 1/2面
3回・年契約
50,000円
6
A4 1/2面
4回・年契約
64,000円
7
A4 1/3面
1回・単 発
15,000円
8
A4 1/3面
3回・年契約
40,000円
9
A4 1/3面
4回・年契約
48,000円
備 考
全号掲載
全号掲載
全号掲載
【注】
※年契約の場合は割引料金
左記の料金表のように年3回の場合は約10%
の割引、年4回一括契約の場は20%の割引と
なります。
※なお、料金合計額は、上記表の額に消費税を加
えた額となります。
※掲載費については、当該年度の掲載がすべて完
了後の3月に請求させて頂きます。
※CSTC NEWSの発刊は、季刊〔4.7.10.
1月〕です。
✂
ご記入の上、切り取るかコピーして
ファクスでお送り下さい。送付書は不要です。
申込書
FAX(052)204-1469
申込内容
平成 年 月 日
公益財団法人 中部科学技術センター 御中
掲載紙面サイズ
A4 A4 A4
全面 1/2面 1/3面
掲載色
モノクロ
掲載内容変更
する ・ しない
(社名)
掲載回数
年 回の掲載
( 4 月 ・ 7 月 ・ 10 月 ・ 1 月 )
(該当個所に○印をしてください)
連絡先
情報誌「CSTC NEWS」への当社広告の掲載
について、右記のとおり申し込みます。
部署
担当者
TEL
FAX
CSTC NEWS
No.206
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Coffee Break
─コーヒーブレイク─
海
降っていた。朝食後テントを畳んで帰る
水浴場も減少し、近くに住んでいる子
ように厳しい姿を見せる。どんな時でも
準備に取り掛かる。潮が引き船は岸璧
どもたちも海で泳いで遊ぶことはほと
寄せる波を眺めているだけで癒されて
の相当下に移動していた。ゆっくりと降
んどないらしい。しかし、海辺で開かれ
くるから不思議である。夏は何と言って
りたつもりが足を踏み外し、海中に落ち
る花火大会は、夏の夜の一瞬といえど
も海が一番だ。
てしまった。雨でずぶぬれであるため
も、多くの人でごった返す。三河湾の蒲
海は母のように優しく、時として父の
我が家から30分程で海に行けるこ
気にも止めず荷物を乗せ悪天候の中、
郡で開かれる花火大会は海の上から打
とから子どもがまだ幼い頃、夏は毎週
帰路についた。岸から離れるに連れ風
ち上げられることもあって海面を美し
と言って良いほど海に遊びに行った。
も雨も強くなり、波がどんどん入りラジ
く彩る。とりわけスターマインは百花繚
潜って蟹を採ったり、高いところから
オも雨でショートし、聞こえなくなって
乱である。そして、最大の呼び物は直径
飛び降りて遊んだり、波に飲み込まれ
しまった。息子はセールのロープを握
91センチと言われている3発の3尺玉の
て全身を砂浜に打ち付けられたことな
り締め、小生はティラーを強く握って、
打ち上げである。轟音と共に一瞬では
ど、数え切れないほど貴重な体験をし
ただひたすら近くの岸を目指して進む
あるが空一杯に大きな花を咲かせ、そ
た。夏の思い出にと息子と二人でエン
ものの風向きが悪くジグザグに進まざ
の花びらが閑かに海面近くまで落ち、
ジンの無いヨットで20キロほど離れて
るを得ない。そうこうしていると前方に
何ともいえない風情と余韻が残る。観
いる佐久島を目指して旅に出た時のこ
50メートル程の空間だけ波も風も無く
客は一瞬、息を止め呆然と花火に見入
とテントや炊事道具を詰めて港から出
静まりかえっている光景が現れた。不
る。直径650メートルという大きな花火
ようとし、風にあおられて岸壁にティ
思議である。そこを通り抜けるとまた
だけあって感動もでかい。この花火を
ラー(舵)をぶつけ、折れてしまった。
荒波が騒いでいる。昼頃になると雨も
楽しみに毎年見に行っている。そして、
これを直して翌日再挑戦した。始めは
風も治まり、あっという間に晴天になっ
一夜明けるとまた静かな海に戻る。
順調だったものの沖に出たとたん無風
た。喜んだのも束の間、風は止み、炎天
子ども達が巣立った今は、春は潮干
状態となり全くヨットは動かなくなり止
下を漂流するはめとなった。
狩りから始まり、キス、ハゼ、アジ釣り
む無く艪で島に向かって漕いで見たも
また、ある時は、排水が上手く行かず
など冬の一時期を除いて一年中、海と
のの、なかなか島には近づかず手は疲
船内に溜まった水が勢いで船首に移動
付き合っている。帰りが遅くなった時の
れるし、どうしたものかと思案をしつつ
し、あっという間に船首から沈没してし
海から出月は幻想的で海面を美しく照
時間が過ぎ、夕刻になってやっと風が
まったこともある。この時はヨットを起
らし別世界の空間となる。風はないか、
出てきた。何とか島にたどり着いて、テ
こして何とか岸までたどり着けた。
潮はどうか、何時も気にしながら海と付
ントを張り食事を取り、疲れ果て直ぐに
子どもと楽しく遊んだ海も最近は、
き合うのもまた楽しいものである。
寝てしまった。翌日、起きてみると雨が
赤潮が頻繁に発生するようになり、海
☞公益財団法人中部科学技術センター事務局長 星野 章
CSTC NEWS No.206
編集後記
2013.07 夏号 ◎システック ニュース
■文部科学大臣表彰創意工夫功労者賞の受賞者数が推薦団体として全国1位となりました。
発行日◎平成25年7月(季刊発行)
編集◎公益財団法人 中部科学技術センター
事務局長◎星野 章
発行◎公益財団法人 中部科学技術センター
〒460-0011 名古屋市中区大須1-35-18 一光大須ビル7階
電 話◎052-231-3043(代表 総務部)
FAX◎052-204-1469
E-mail ◎ info@cstc.or.jp
ホームページ◎ http://www.cstc.or.jp/
印刷・製本◎荒川印刷
■公益法人となり初めての決算業務を無事終えることができ、ホッとしています。会計においても
平成26年度においても積極的に候補者を推薦をいたします。
(総務部 岡本)
「公益性」を継続していくことの大変さをじわじわと感じています。
(総務部 木本)
■SSPSをご存知ですか?宇宙空間における太陽光発電システムですが、2030年の商用実用化
を目指しているそうです。がんばれ、研究者!がんばれ、技術者!
(科学技術普及部 鈴木)
■いつものように夏が来ますが、同じようでいて全く違う夏がやってきます。
(イノベーション創出支援室 松岡)
■暑い夏がやってきました。熱中症には気を付けましょう! 今年の「ものづくり見学会」は体験
学習型の見学会になりました。小・中学生の夏休みの自由研究の一助となれば幸いです。
(研究開発推進部 宮島)
■今月号から、編集委員となりました。活動報告等、皆様により分かりやすくお伝えできるよう充
実した内容の誌面づくりを目指していきたいです。
(学協会合同事務局 犬飼)