発行：株式会社オリーブガーデン [email protected] 東京都新宿区高田馬場2-14-2-1105 オリーブガーデン・ニュース / 2015.05.15. Volume 1505 The monthly newspaper of the Olive Garden and the world of the olive business ＜関東でも広がるオリーブ栽培：ネットワーク作りのお手伝いします＞日本のオリーブの栽培面積はここ 10年近くで約5倍に広がり、関東地方にも広がっています。栽培を始めて10年以上になる農家の方々に加え、企業や自治体による栽培支援も始まっています。その一つ伊豆急電鉄パイロット事業は、伊豆観光の柱温泉と地元産の食材に地元のオリーブオイル、オリーブ林の散策などを展望しています。神奈川県では小田原市、南足柄市、二宮町、綾瀬市などで栽培がおこなわれています。すでにオイルを生産している生産者や、みかんからオリーブ栽培に切替え、オリーブの木のオーナーなった人たちと収穫イベントを企画している農園など実用化が広がってきました。さらに幾つかの自治体ではオリーブ栽培の支援を始めています。伊豆新聞 2015年3月には「伊豆高原オリーブ記念植樹式典」をローマ教皇庁枢機卿を招き実施しました。商品ニュース神奈川県二宮町（左）、小田原市（右）の支援するオリーブ栽培試験圃場店頭でもお求め出来ます！・東京JR新宿駅南口より徒歩3分「いのちのことば社オアシス新宿店」でオリーブオイル、オリーブ石鹸をお求めいただけるようになりました。石鹸は手に取って香りを嗅いでいただけます。 http://www.wlpm.or.jp/index.htm ・イスラエル・ユダヤ文化を日本へ紹介する会社「みるとす」では、聖書とヘブライ語入門などの公開講座を東京日本橋栃殻町のオフィスで開催。その会場でもオリーブオイルを購入いただけるようになりました。世界のオリーブ広がるXfの被害とその防止策欧州連合EUは、イタリアやフランスでオリーブやコーヒーの木に広がるキシレラ病原菌（略してXf）の新たな対策を発表しました。Xfはバッタの1種が媒介するブドウ病原菌で、日本ではブドウのピアス氏病やモモのホニイ病などの病原菌として知られています。対策は、菌に侵された木の半径100m以内の全ての樹木の伐採、根絶が難しい地域の封じ込め、疑わしい植物の移動や輸入の禁止などです。日本でも5月からオリーブやカエデ類などの輸入検疫の強化が行われています。 http://myrtos.co.jp/ オレア・オリーブ ◎オリーブの葉は平和のシンボルと知られ国連旗にもありますが、古代エジプトでは薬としても使われていました。1900年代にその葉から「オレウロペイン (oleuropein)」という苦い成分が見つかり、利尿、降圧、血糖降下などの効果が明らかになりました。オリーブガーデンでは、オリーブが作り出す８つの新たな楽しみ「栽培・オリーブ園・世界のオリーブ物語・収穫と油絞り体験・オリーブオイル・オリーブの漬物・料理・加工食品」を、オリーブ栽培・苗木生産を行うプランツギフト社と共同で提案しています。 ◎1960年代には米国大手の製薬会社 Upjoin(現Pfizer)がオレウロペインの研究を進めオレウロペンから抽出された「エレノール酸カルシウム」に感染症の原因となる細菌に直接働き、強力な殺菌作用があることがわかりました。このオリーブの葉から抽出されるエレノール酸はオリーブの果実の成熟度を示すマーカーであるとも言われています。◎地中海地方では何千年もオリーブの葉を煎じて飲んできましたが、今は世界各地 Xfの被害にあったオリーブの木出典：EPPO Gallery で葉を乾燥して飲むお茶に加え、葉の粉末や抽出エキスが作られています。これらはお茶やサプリメントに加え、食材に用いてオリーブ入り食品の商品開発も行われています。会議に出されたオリーブパウダーから作ったお茶オレア・オリーブ(Olea.olive）オリーブの学名はOlea europaeaです。このコラムではオリーブの品種・栽培・産業など様々な情報をお伝えします。ご意見・ご要望などお聞かせください。 [email protected]