業 務 概 要 - 大分県産業科学技術センター

平成 17 年度
業 務 概 要
大分県産業科学技術センター
1
▲目次
目
次
Ⅰ. 沿革
1
Ⅱ. 組織・職員配置
2
Ⅲ. 施設
3
Ⅳ. 予算の状況
4
Ⅴ. 平成 17 年度業務計画
5
1. 技術支援業務の計画
2. 研究開発業務の計画
3. 関連業務の計画
5
6
8
Ⅵ. 平成 16 年度業務実績
1.
2.
3.
4.
10
技術支援業務の実績
研究開発業務の実績
関連業務の実績
平成 16 年度業務実績総括表
10
13
15
17
Ⅶ. 参考資料
18
○ 平成16年度大分県農水産物加工総合指導センター
業務実績
24
2
Ⅰ. 沿革
明治 43 年
大分県醸造試験場開設、県内酒造・醤油業界の指導、試験を開始
大正 10 年 12 月
内務部商工課から独立し、大分県工業試験場として発足
11 年 9 月
大分県工業試験場を大分市舞鶴町に庁舎を建設、業務を開始
昭和 13 年 1 月
大分県工業試験場別府工芸指導所を別府市浜脇に設置
22 年 1 月
大分県日田工芸指導所を日田市(商工会議所内)に設置
23 年 4 月
別府工芸指導所を大分県工業試験場から分離、独立させ大分県別府工芸指導所とする
24 年 4 月
大分県日田工芸指導所を日田市中央 1 丁目に新築移転
29 年 4 月
大分県別府工芸指導所を大分県別府産業工芸試験所、大分県日田工芸指導所を大分県
日田産業工芸試験所と改称
38 年 10 月
大分県別府産業工芸試験所を別府市東荘園町に新築移転
41 年 1 月
大分県日田産業工芸試験所を日田市玉川町に新築移転
44 年 1 月
大分県工業試験場を大分市下郡に新築、移転
平成 2 年 3 月
6年 4月
大分県・工業技術院研究交流センターを発足
大分県工業試験場、別府産業工芸試験所、日田産業工芸試験所を統合して大分県産業
科学技術センターを発足
管理部、企画・デザイン部、材料開発部、機械電子部、工業化学部、食品工業部、
別府産業工芸試験所、日田産業工芸試験所の 6 部 2 所制とする
6年 5月
13 年 4 月
大分市高江西 1 丁目の新庁舎に移転
別府産業工芸試験所を分離して、別府高等技術専門校との統合により新たに発足した
竹工芸・訓練支援センターに業務を移管
14 年 4 月
企画管理部、技術支援部、情報産業部、生産技術部、材料科学部、日田産業工芸
試験所の 5 部 1 所制とし、研究グループ制を導入
16 年 3 月
大分県・産業技術総合研究所研究交流センターを統合
17 年 4 月
大分県農水産物加工総合指導センターとの食品部門の再編統合により、産業科学技術セン
ターに食品産業部(通称;食品産業研究所)を新設
1
▲目次
Ⅱ. 組織・職員配置
(平成 17 年 4 月 1 日現在)
職員 62 名(内業務援助 1 名)
事務職 6 名、研究職 53 名、技労職 3 名
商
工
労
働
部
産 業 技 術 開 発 室
産業科学技術センター
センター長
1名
石井 格
次
長
1名
佐藤正博
参
事
1名
(内兼務 1)
石黒 潔
企画管理部
9名
部長
副部長
久保正俊
中原 恵
技術支援部
3名
※兼務職員 4
(日田産工試 1、竹工芸 1、情報産業部 1、生産技術部 1)
部長
北坂 学
情報産業部
※兼務職員 3
9名
(内兼務 3)
13 名
(内兼務 1)
(日田産工試 2、竹工芸 1)
部長
副部長
坂下仁志
佐藤哲哉
生産技術部
部長
副部長
鶴岡一廣
佐藤辰雄
材料科学部
8名
※兼務職員 4
(日田産工試 3、竹工芸 1)
部長
副部長
玉造公男
後藤文治
食品産業部
10 名
※兼務職員 2 (参事 1、水産試験場 1)
部長
副部長
石黒 潔
樋田宣英
日田産業工芸試験所
所長
石井信義
竹工芸・訓練支援センター 研究指導課
※兼務職員 2
6名
(内兼務 6)
3名
(内兼務 3)
(情報産業部 2)
研究指導課長
宮崎 徹
財団法人大分県産業創造機構業務援助
1名
※兼務職員とは、他部所からの兼務職員数を示す
2
▲目次
Ⅲ. 施設
大分県産業科学技術センター
64,980.22 m2
敷地
(大分市高江西 1 丁目 4361-10)
建物(延べ面積)
10,413.49 m2
管理研究棟
1F+2F+3F
エネルギー棟
1F
388.43 m2
材料開発棟
1F
1,200.08 m2
機械電子棟
1F
1,117.98 m2
化学食品棟
1F
817.52 m2
349.61 m2
倉庫・車庫等
14,287.10 m2
合計
大分県産業科学技術センター日田産業工芸試験所
6,611.77 m2
敷地
(日田市石井町 3 丁目)
建物(延べ面積)
管理棟
1F+2F
736.50 m2
試験棟
1F
421.20 m2
作業棟
1F
472.00 m2
付属棟
1F
144.00 m2
その他
1F
53.96 m2
合計
1,837.46 m2
3
▲目次
Ⅳ. 予算の状況
収入
項
目
17 年度当初
使用料及び手数料
国庫支出金
財産収入
諸収入
一般財源
合
計
項
目
16 年度決算
7,646
9,868
18,364
21,043
5,019
5,523
61,901
20,289
193,163
178,209
286,093
234,932
支出
1. 産業科学技術センター費
17 年度当初
先導型共同研究事業
-
企業ニーズ対応型研究事業
16 年度決算
3,930
5,000
-
-
448
47,977
44,517
-
5,658
提案型技術開発受託研究事業
46,574
17,811
研究開発事業
14,259
7,529
技術指導・試験事業
10,227
6,223
139,956
118,058
263,993
204,174
技術支援強化事業
産業科学技術センター機器整備事業
新技術実用化促進研究開発事業
産業科学技術センター運営費
合
計
項
目
2. 工鉱業振興費
17 年度当初
技術高度化・連携促進事業(科学技術振興事業)
16 年度決算
3,103
1,717
ナノテクノロジー調査研究事業
-
2,052
技術研修事業
-
606
異分野技術融合化事業
-
895
公設試農工連携促進事業(共同研究)
2,102
-
地域産業集積中小企業活性化事業
-
1,816
半導体関連企業支援プロジェクト創出事業
-
258
486
486
休廃止鉱山鉱害対策事業等
知的財産創出支援事業(特許情報利用促進事業)
ものづくりインキュベータ推進事業
インキュベート施設入居企業育成支援事業
合
計
2,790
561
-
1,019
859
-
9,340
9,410
3.農水産物加工総合指導センター費
項
目
17 年度当初
16 年度決算
試験研究費
7,060
-
研修指導事業費
1,225
-
施設整備事業
1,799
-
運営費
2,676
-
12,760
21,348
合
計
4
▲目次
Ⅴ. 平成17年度業務計画
1. 技術支援業務の計画
技術支援は、センター業務の基本として捉え、技術相談への柔軟な対応や積極的な企業訪問など県内中小企
業の抱える技術的課題などの解決に努める。また、技術相談、企業訪問などのデータは、県内中小企業の企業実
態や技術ニーズを把握するためのデータとして、今後、センターが実施すべき技術支援策の策定に活用する。
① 企業訪問
本年度も、引き続き県内企業 500 社程度を訪問して、企業ニーズや業界実態の把握に努めるとともに、技術情
報の提供等を行う。
② 技術相談・指導等
技術相談に伴うセンター内での指導や現地指導等、幅広い指導業務を行う。
・ 技術相談を 21:00 まで延長する。(但し事前の調整が必要)
・ 大分県知的所有権センターに派遣されている特許情報活用支援アドバイザーや特許流通アドバイザーと緊密
に連携して、企業の特許戦略全般を積極的に支援する。
・ センターが保有している技術をホームページやセンター成果集で公開し、研究員の名刺にも明示する。
③ 依頼試験、試作支援等
企業からの依頼に応じて、原材料、製品等の分析、試験及び機械・器具の測定、設計、試作などを行う。また、
企業等の OB 技術者とセンターが連携して、ベンチャー企業等のアイデアや計画を実現するための試作を受託
する。
④ 機器貸付
企業独自の研究や試験のためにセンターの機械・器具の貸付業務を行う。また、センターの所有する機械器
具を使用する企業の利便性拡大のため、操作に習熟を要する機械器具について研修を行い、修了者にはライセ
ンスを発行して、研究員不在時においても使用できるようにする。
⑤ 技術研修
県内企業技術者の技術レベルの向上を目的に、センター職員や外部講師による最新技術情報の提供や、各
企業のニーズに対応した、品質管理、生産技術、分析技術等の実践的な研修を実施する。また、農村女性起業
等農業者による食品加工に対する技術支援研修会も開催する。
⑥ デザイン活用新商品開発支援事業
企業の競争力を強化するため、独自技術をもつ企業とセンター研究員及びデザイナーがプロジェクトを組んで、
デザインを活用した付加価値の高い商品の開発支援を行う。4 企業程度を公募により募集する。
⑦ 知的財産創出支援事業(特許情報利用促進事業)
・ 特許電子図書館情報活用事業
特許情報活用支援アドバイザーを知的所有権センター(産業科学技術センター内)に配置して、特許庁が保
有する特許情報の積極的活用による地域産業の活性化を支援する。
・ 特許流通支援事業
特許流通アドバイザーを知的所有権センターに配置し、大学等の研究機関や大企業等が保有する特許の
円滑な導入や、自身が保有する特許権の活用をはかる。
⑧ インキュベート・ラボ「ものづくりプラザ」入居企業への技術支援
ものづくりプラザに入居しているベンチャー企業や産業科学技術センターとの共同研究企業等に対して、イン
キュベーションマネージャーを配置して技術支援を行う。
⑨ 「大分県LSIクラスター構想(仮称)」の実現に向けた支援
大分県LSIクラスター構想の実現に向けて、産学官で構成する大分県LSIクラスター形成推進会議を運営す
るための事務局をセンター内に設置して職員を配置し、企画・運営支援を行う。
5
▲目次
2. 研究開発業務の計画
研究開発は、原則として「おおいた産業活力創造戦略」のもと、下記の重点研究開発区分に基づくものに限定し、
当センターの専門研究グループと新事業を目指す企業とが一体となった共同研究を基本に、大学等の助言も得な
がら設定したミッションを達成する。
また、産学官連携や事業化等を目指したプロジェクト研究の実施においては、外部資金の獲得に努める。(提案
型技術開発受託研究事業)
研究開発テーマの選定に際しては、センター長を長とし、次長、各部(副)部所長より構成する技術審査会におい
て、研究計画書に基づきヒアリング等を実施し、技術の優位性や実用化の可能性などを見極め、その可否を決定
するとともに、研究内容のブラッシュアップに努める。
① 企業ニーズに基づく先導的研究開発
技術相談や企業訪問等で把握した企業ニーズを基にした先導的研究開発テーマを最優先として、これを実施
する。これら研究開発テーマに対しては、センター内予算を優先的に配分する。また、企業が自社だけでは解決
できない技術課題や知財導入の可能性等について、企業との短期的な共同研究や受託研究によって課題の解
決や技術の見極めを行う(企業ニーズ対応型研究事業)。
② 地域資源の活用につながる研究開発
他地域と差別化できる豊富な県内資源の積極的を図ることを目的とした研究開発テーマを立案し、これを実施
する。また、研究開発の進展にあわせ、企業との共同研究体制を構築する。
③ 新産業の創出につながる研究開発
新技術の導入により企業の新たな事業展開が可能な研究開発テーマを立案し、これを実施する。また、研究
開発の進展にあわせ、企業との共同研究体制を構築する。
(1) 特別研究
事業名
研究テーマ
担当部所
目的
モータの高効率・高エネルギー密度化技術
の開発
生産技術部
(地域新生コンソーシアム研究開発事業:経
済産業省)
高密度エネルギーモータの製造に取り組み、無歪加工法の検討
や磁気特性の評価、製造ライン計測評価システムの開発を行
う。
地場半導体企業連携を支援する情報通信上
の機密管理に関する調査・研究
情報産業部
(新産業創出重点研究開発事業:大分県産
提 案 型 技 業創造機構)
術 開 発 受 採石スラッジを有効利用した再生路盤材及
託 研 究 事 びコンクリート2次製品の製造技術に関する
材料科学部
業
調査研究
(新産業創出重点研究開発事
(確定分)
業:大分県産業創造機構)
前工程を行う半導体企業から、統一的に後工程を受注・納品す
ることを可能とする受託プラットホームに関する研究開発を行う。
主に、データ交換用ネットワークや仕様、認証等要素技術の調
査を行う。
流出油回収処理材の微生物分解処理技術
実用化に関する研究
材料科学部
(受託研究:海上災害防止センター)
実用化に向けた油汚染海岸・土壌の現場での浄化処理実験を
行うとともに、難分解性重質油の白色腐朽菌との複合的分解を
試みる。
ハーブを用いた機能性食品の開発に向けて
の有用成分の同定
食品産業部
(都市エリア産学官連携促進事業:文部科
学省)
平成 14 年度から 3 カ年都市エリア産学官連携促進事業の一環
として行ってきた機能性食品の開発スキームの構築を目的と
した研究のフォローアップとして、有用成分の同定及び企業
での実用化に向けた研究を行う。
企業ニーズ
対応型研
究事業
未利用の採石スラッジを再生路盤材等として有効利用するため
に、固形化するための硬化材の選択や混合割合等を検討し、製
品化を目指す。
企業が自社だけでは解決できない技術課題や知財導入の可能
性等課題を募集し、企業との短期的な共同研究や受託研究によ
って課題の解決や技術の見極めを行う。
公募:共同研究(5 課題)
次世代型のセンシング技術を用いた家畜生 情 報 産 業 県内の公設試験研究機関が連携して、農工連携により大分県の
部 ・ 生 産 技 地域資源をより付加価値の高い製品として提供するできる技術
体情報の監視システムの開発
公設試農
術部
課題を選定し、共同研究を実施する。本年度は、家畜生体情報
工連携促
を監視する遠隔システムの構築、及び県内で排出される大量の
日
田
産
工
進事業
杉皮の利用促進のための加工並びに利用
試 ・ 生 産 技 杉樹皮の有効利用に向けた研究をに取り組む。
技術開発
術部
6
▲目次
食品産業部
消費者の安全・安心志向が高まっているが、小規模な加工事業
所では衛生管理技術が不十分であり、消費期限の設定も科学的
根拠のないまま行われている。そこで、HACCP 手法による食品
加工システムを確立することによりこれら加工事業所の安全性
向上を図る。
食品産業部
地元の農産物を用い添加物を使用していない加工品は、その安
心感から注目を集め期待されている反面、無添加であるために
保存性が低く品質保持が難しい。そこでこれら食品の品質保持
に関する要因を明らかにし、安全・安心な製品作りの指標を作成
する。
食品産業部
カボス果汁の製造時に搾汁残さが年間500t程度排出されてい
るが、野菜や他の柑橘類などの搾汁残さに比べ分解が遅く堆肥
化も困難で環境への影響が大きく問題となっている。そこで、カ
ボス搾汁残さの食品素材化方法を確立し、各種食品への利用技
術を開発する。
食品産業部
最近、業務用として無核カボスの需要が高まっているが、無核カ
ボスの成分等の品質についてはこれまで詳細なデータがなく、
主流系統に比べ品質が劣る可能性も示唆されている。そこで、
無核カボスの品質を主流系統と比較調査し特性を明らかにす
る。
活力ある水
田農業振
県産小麦を利用した加工品製造技術の開発 食品産業部
興対策事
業
県内小麦の需要拡大を図るため地場食品企業による県産小麦
の利用が期待されている中、製麺企業からは生麺の需要回復お
よび消費拡大のため県産ブランド麺開発の要望が強い。そこで
県産小麦の特徴を活かした高品質生麺製造技術を開発する。
おおいた地
産地消スロ
地域固有野菜の品質評価
ーフード推
進事業
食品産業部
本県には地域に埋もれている本県固有の特産野菜が数多くあ
る。これらは食味が優れる等の優秀な特性を有しているが、品
質、形状にバラツキがあったり生育が劣る等の理由で地域に埋
もれたままになっているものが多い。そこでこれらを掘り起こし地
域特産物として確立するために栄養成分、加工適性等の品質評
価を行う。
食品産業部
シカは近年の鳥獣害対策により捕獲頭数が増加しており、捕獲
されたシカの多くは生肉として流通しているのが現状である。そ
こで、シカ肉の特徴を活かした加工品を開発し付加価値向上を
図る。
HACCP 手法による食品加工システム
の確立
安全・安心
な農産物流
通・加工推
進事業
無添加食品の品質向上技術の開発
カボス搾汁残さの有効利用
「大分カボ
ス 」 産地改
革総合対
策事業
無核カボスの品質評価
野生鳥獣と
の共生総
シカ肉を利用した加工品の開発
合対策事
業
(2) 経常研究
研究テーマ
担当部所
区分
目的
携帯電話サイト構築用キャリア及
び機種対応ファイル自動生成モ
ジュールの研究開発
情報産業部
企業ニーズ
携帯電話サイト構築用として汎用性を高めたソースファイル・画像ファ
イルの自動生成モジュールを開発する。
ネットワーク経由で起動するOS
に関する研究
情報産業部
新産業
CDから起動できる「で誰でも手軽に使える」KNOPPIXについて、更新
等の手間を省くネットワーク経由でOSを起動する仕組みについて検証
する。
中小企業製造業における商品開
発プロセスの導入
情報産業部
企業ニーズ
商品開発プロセスの「落ち」や「抜け」を未然に防ぐためチェックリスト
兼、指示マニュアルとなる「商品開発支援ツール」を作成する。
エンドミル微細加工用の高能率
工具パス生成機能を持つCAM
の開発
生産技術部
企業ニーズ
微細加工について、工具の長寿命化と製品の高精度化を図るため、切
削抵抗とエンゲージ角制御によるFF制御技術に基づいて微小経エンド
ミル用の高機能CAMを開発する。
マイクロシステムの開発
生産技術部
企業ニーズ
研究シーズのTiNi形状記憶合金薄膜を用いた電子回路に組み込める
マイクロブレーカーの開発に取り組み、パッケージ化とその評価を行
う。
簡易金型による射出成型手法
生産技術部
企業ニーズ
平成 16 年度先導型共同研究で試作した樹脂型を用いた射出成形の問
題点の抽出と、実製品用の型製造に向けた具体的手法確立を行う
天然ナノフィラーを用いた環境適
合型ナノコンポジットに関する研
究
材料科学部
地域資源
県内埋蔵資源を用いた環境適合型ナノコンポジットについて研究を行
う。
圧密化処理を施した竹製接合具
の開発
材料科学部
地域資源
産学官研究成果の建築用竹製接合具の強度や耐久性の向上を目指し
て、圧密処理による品質検証と製造技術確立を目指す。
酒類の製造・流通における品質
管理に関する研究
食品産業部
企業ニーズ
クレームの原因となる製造段階や流通段階での問題点把握とその原
因追求、酒類の簡便な評価方法の確立による製品管理について研究
を行う。
7
▲目次
麦焼酎産地形成のための原料及
び製造技術に関する研究
食品産業部
地域資源
原料及び製造技術・品質に関する規格の設定により、高品質の麦焼酎
として広く認知される“大分焼酎”ブランドを確立し、県産麦焼酎の消費
拡大の一助とする。
ナシを利用した高付加価値加工
食品の開発
食品産業部
地域資源
近年増加傾向にあるナシの規格外品の有効利用を図るため、ナシの
新規果汁製品および機能性を強調した加工食品を開発する。
食品加工残さの特性解明
食品産業部
地域資源
県内では食品の製造工程で発生する加工残さの食品への再生利用が
少ない状況にある。そこで、県内の食品加工残さの実態を調査するとと
もにそれらの特性を解明することにより食品への利用促進を図る。
カボスの機能性解明と機能性を
活用した食品の開発
食品産業部
地域資源
カボスは本県特産の香酸カンキツで加工品の種類も多い。しかし、近
年これらの需要が頭打ちで新たな特徴を活かした新製品開発が急務と
なっている。そこで、カボス果実の機能性を解明し、機能性を活用した
食品を開発する。
竹材の緑色保持技術の実用化研
究
日田産業
工芸試験所
企業ニーズ
これまでの竹材緑色保持技術成果の実用化に向けて、装置化を目指
した表目処理条件の確立と安全性の高い洗浄処理技術の確立に取り
組む。
木竹材の粉末化技術の研究
日田産業
工芸試験所
企業ニーズ
具体的には、粉末化した未利用地域資源を、面塗り材、木タイルなどの
建築内装材への利用への応用を検討しているグループに面塗り材の
性能データを提供し、製品化を目指す。
竹工芸・訓練
支援センター
企業ニーズ
現代の生活にフィットしたもので業界のヒット商品になりうるような別府
竹製品を開発することを目標とする。
ヒット商品の創出研究
3. 関連業務の計画
① 多様な連携
○ 客員研究員制度
国や大学の基礎研究開発段階の成果を、生産現場で応用できる技術として移転し、また、産業科学技術セ
ンター研究員の研究能力向上のため、独立行政法人研究機関や大学等の各々の分野の専門家を招へいす
る。
○ 農工連携連絡会議
農工連携連絡会議に参画し、県内公設試験研究機関や団体等の農工(異分野)連携を図る。
○ 産学官交流会
産学官交流会へセンター職員が参加し、共同研究の推進等を行う。
② 普及/広報
○ ホームページの最新情報への随時更新
○ 年4回の「大分県産業科学技術センターニュース」の発行
○ 研究成果発表会の開催
○ 研究報告書の発行
○ 講習会の開催
③ 科学技術の振興
○ 科学技術フェアの開催
次世代を担う青少年(小学校 4~6 年生)を対象に、実験や体験を通して「科学」の心を育成するため、科学
技術フェアを開催する。
○ 平成17年度に2クラブの少年少女発明クラブ増設に協力する。
○ インターンシップ制度による研修生を受け入れる。
④ 研究会活動
産業科学技術センターに事務局を置く次の技術研究会活動を通じて、研究開発支援や技術指導等を行う。
・ 大分県味噌醤油技術研究会
・ 大分県本格焼酎技術研究会
・ 日田家具研究会
・ 日田塗装デザイン研究会
・ 日田木の意匠研究会
・ 木竹材用途拡大研究会
8
▲目次
⑤ 団体などへの業務支援
産業科学技術センターに事務局を置く次の協会等の活動を支援する。
・ (社)発明協会大分県支部
・ 大分県プラスチック工業会
・ (社)日本溶接協会大分県支部
⑥ その他
○ 研究評価委員会
センターが取り組んでいる重点的な研究や技術開発の課題や成果に対して、内部での技術審査を受けると
ともに、外部有識者から幅広い視点からの客観的な評価を受けることによって、研究の妥当性や方向性を見
定める。
9
▲目次
Ⅵ. 平成 16 年度業務実績
1. 技術支援業務の実績
① 企業訪問
県内企業 482 社を訪問して、企業ニーズや業界実態の把握、技術情報の提供を行った。
② 技術相談・指導
・ 技術相談件数:1,988 件、技術指導件数:932 件
・ 特許電子図書館の特許情報活用支援アドバイザー、特許流通アドバイザーと緊密に連携して企業の特許戦
略全般を積極的に支援した。
③ 依頼試験
企業からの依頼に応じて、原材料、製品等の分析、試験及び機械・器具の測定、設計、試作などについて、
合計 2,554 件、4,028 項目を実施した。
④ 機器貸付
企業独自の研究や試験のためにセンターの機械・器具の貸付業務を実施した。(合計 2,069 件、5,015 時間)
⑤ 技術支援強化事業
中国等東アジア諸国に製造業がシフト傾向にある中、県内の基幹産業である”ものづくり”製造業の活性化を
図るため、技術支援事業を実施した。
・ ものづくりIT融合化支援事業 (担当:生産技術部)
実 施 項 目
年月日
内
容
デジタルシミュレーションのあるものづくり~生産現場における CAE
活用法~
第 1 回ものづくり IT 融合化推進研究会
H16.7.8
第 2 回ものづくり IT 融合化推進研究会
H16.10.28
第 3 回ものづくり IT 融合化推進研究会
H17.2.21
「IT 化推進プラットフォーム」について
第 4 回ものづくり IT 融合化推進研究会
H17.3.28
「MZプラットフォーム」活用事例報告
勝ちに行く製造業へのソリューション e-F@ctory~製造現場から始め
る経営改革~
⑥ 半導体関連企業支援プロジェクト創出事業
半導体関連産業の現状と動向の調査・把握、産学官連携の検討、問題点の分析等を行い、大分県のコア技術
としての特徴を捉えた次の世代に向けた半導体関連産業支援プロジェクトを検討し、関連するセミナーを開催し
た。(担当:生産技術部)
実 施 項 目
年月日
内
容
第 1 回半導体関連企業ビジネスチャンス
研究会
H16.7.7
技術経営(MOT)で「死の谷」を越える-半導体ビジネスの競争力強
化のために-
第 2 回半導体関連企業ビジネスチャンス
研究会・半導体先端技術セミナー
H16.8.26
高付加価値システムデバイスとしての MEMS(微小電気機械システ
ム)
第 3 回半導体関連企業ビジネスチャンス
研究会・半導体先端技術セミナー
H16.12.6
シリコンバレーに見る企業立ち上げのコツ
第 4 回半導体関連企業ビジネスチャンス
研究会・半導体先端技術セミナー
H16.12.15
半導体関連企業ビジネスチャンス研究
会・第 1 回次世代 LSI テスト技術分科会
H17.3.9
第 5 回半導体関連企業ビジネスチャンス
研究会・半導体先端技術セミナー
H17.3.11
LSI のテストとテスト容易化設計:現状と動向
STIL の技術動向,概要等について
300 ミリ枚葉 QTAT ファブの実際
10
▲目次
⑦ 技術研修事業
県内企業技術者の技術レベルの向上を目的に、センター職員や外部講師による最新技術情報の提供や、各
企業のニーズに対応した、品質管理、生産技術、分析技術等の研修を実施した。
研 修 名
担当部所
内
容
3 次元湯流れ凝固解析システムを用い
た鋳造シミュレーション技術研修
生産技術部
鋳造シミュレーションの概略についての座学、及び操作及び評価方法
の実習を実施した。(参加 2 社 5 名)
食品中の特定原材料の検出法に関する
講習会
材料科学部
食品中の特定原材料の検出法として、アレルゲン検査方法の原理など
の講習と検査キットを使用した研修を実施した。
(参加 10 社 18 名)
表面高倍率観察技術(高分解能走査電
子顕微鏡)研修
材料科学部
受講者のこれまでの SEM の利用度や主な利用目的にあわせて、適宜、
講習内容の主点を変えて、研修を実施した。
①電子光学系軸調整等の画像調整方法、②10~20 万倍の高倍率観察技
術や試料作成方法、③ミクロン程度の異物の高速な EDS 分析方法や元
素マッピング方法、EDS 分析での重要な条件決定などについて実習を
行った。(参加 3 社 3 名)
CD から起動できる Linux ( KNOPPIX )
に関する技術研修
情報産業部
KNOPPIX の概要や最新の技術動向、活用事例などについて、講義と実
習を交えて解説した。(参加 4 社 4 名)
企業に必要な情報セキュリティに関す
る技術研修
情報産業部
座学・実演を含め、必要な技術を総論的に解説した。
(参加 10 社 10 名)
木竹工芸製品の漆塗装ケーススタディ
製造技術研修
竹センター
研究指導課
個々の企業の製品にあわせた漆塗装工程を実習する技術研修を行い、
その実用的な技術普及をはかった。(参加 14 社 14 名)
⑧ デザイン活用新商品開発支援事業
企業の競争力を強化するため、独自技術をもつ企業とセンター研究員及びデザイナーがプロジェクトを組んで、
デザインを活用した付加価値の高い商品の開発支援を県内企業4社に対して実施した。また、新商品開発に関
する研修会を実施した。(担当:情報産業部)
テ ー マ 名 等
開
発
支
援
研
修
会
内
容
少ロットに対応できるトータルパッケージの
開発
大分折箱㈲に研究会を組織。開発成果は、由布院の旅館へ提案。
大分県産米を原料とする米粉パンの形状及び
パッケージのデザイン開発
大分市中央米穀協同組合に研究会を組織。大分の食材を楽しむ米
パンを開発。
シート状乾燥剤の製造シーズを活かした商品
の開発
(株)鳥繁産業に研究会を組織。特許取得を見込める開発成果を得
た。
発泡アルミニウムの用途開発
(株)日本ピットに研究会を組織。特許取得を見込める開発成果を
得た。
新商品開発研修会(H16.6.4)
「デザイン導入時に、心すべき事」豆の力屋・大地の実の商品開
発事例報告
新商品開発研修会(H16.6.12)
「ありそうでないものをデザインする ―INFOBAR の開発事例を
もとに」
新商品開発研修会(H17.3.16)
「地場中小製造業の商品開発と今後」
⑨ 知的財産創出支援事業(特許情報利用促進事業)
・ 特許電子図書館情報活用事業
特許情報活用支援アドバイザーを知的所有権センター(産業科学技術センター内)に配置して、特許庁が保
有する特許情報を積極的に活用するための支援活動を行った。(特許情報の検索指導件数:263 件)
11
▲目次
講習会の開催
内
容
特許で知る食品開発のヒント
食品開発に関する特許情報の講習会(参加者数:18 名)
特許電子図書館検索講習会(後期)
特許・実用新案検索(初級・中級)/特許マップの作成/商標検索
(延べ参加者:25 名)
特許電子図書館検索講習会(前期)
特許・実用新案検索(初級・中級)/特許マップの作成/商標検索
(延べ参加者:23 名)
・ 特許流通支援事業
特許流通アドバイザーを知的所有権センターに配置し、県内企業が大学等の研究機関や大企業等が保有
する特許の円滑な導入や、自身が保有する特許権の活用を促進するための支援活動を行った。
・企業訪問件数:145 件、シーズの紹介件数:77 件、ライセンシング数:12 件
⑩ インキュベート・ラボ〔ものづくりプラザ〕入居企業への技術支援
創業間もない企業、産業科学技術センターと共同研究等を実施する中小企業の方々を対象に、事務室や研
究室として利用していただくための施設「ものづくりプラザ」をセンター内に整備し(5室)、入居企業に対して技術
面を中心にサポートする事業を実施した。
入居企業名
利用目的
セミコンネットワーク大分
半導体後工程(パッケージ及び解析)の技術開発と半導体関連の業務受託及びテ
クニカルサポート
(有)サードエレクトロン
USB によるロボット及びアプリケーション並びにセンサーアプリケーションの開
発・製造・販売
(株)テオリック
金型部品における高硬度材の高精度切削加工技術の共同研究
(株)エコアップ
有機廃棄物再資源化システムの改良による未利用バイオマスの有効利用に関する
研究開発
(合)グランベルク
光造形装置に関する研究開発
12
▲目次
2. 研究開発業務の実績
(1)特別研究
事 業 名
研 究 テ ー マ
担当部所
内 容 ・ 成 果
リニアモータ工作機械の切削抵抗を加工中に検出・制御する
磨きレス加工が可能な金型用CCM加工シス
生産技術部 ことにより、合理的に高品質の金型が製作できるCCM加工
テムの開発研究
システムを開発した。
(地域新生コンソーシアム研究開発事業)
モータの高効率・高エネルギー密度化技術の
高効率・高エネルギー密度モータの鉄心試作製造を実施し
生産技術部
構築
た。
(地域新生コンソーシアム研究開発事業)
後工程ファウンダリとして企業群をクラスター化する「受託
地場半導体企業連携を支援する情報通信上の
機密管理に関する調査・研究
(新産業創 情報産業部 プラットホーム構想」において、必要となる情報の機密化等
の各要素技術に関して調査研究を実施した。
出重点研究開発事業:大分県産業創造機構)
採石スラッジを有効利用した再生路盤材及び
固化剤として無機系廃棄物と混合、乾燥させることによっ
コンクリート2次製品の製造技術に関する調
材料科学部 て、採石スラッジ固化物を製造した。混合条件等の最適化の
提 案 型 技 術 査研究
(新産業創出重点研究開発事業:
結果、強度の目標規格は達成できた。
開 発 受 託 研 大分県産業創造機構)
究事業
醤油麹分解液およびハ-ブ類についての機能性のin vitro系で
醤油麹分解液を用いた心臓疾患予防効果を有
の評価を実施し、7種のハーブが特に強い抗酸化性等の機能
する機能性飲料の開発
材料科学部
を有する事を確認した。また、ハーブのその他の機能性など
(都市エリア産学官連携促進事業)
に関連して特許を2件出願した。
FRP廃材の曲げ応力と炭化反応後のFRP炭化物の曲げ応力に
相関関係があること,炭化反応の前段として安定化反応をす
FRP漁船の炭化による有効利用に関する研究
材料科学部
ることにより,FRP炭化物の曲げ強度を2.5倍あるいは3.2倍
(受託研究:(独)水産総合研究センター)
に向上させることができた。
杉樹皮製油吸着材についてさらなる環境負荷低減を目指し
杉樹皮製油吸着材の有効利用及び微生物分解
て微生物分解処理技術の開発を行い、油分減少の推移、微生
材料科学部
処理技術に関する研究
物相の変化、油種の変化、実海域の油濁事故での実用性など
(受託研究:(独)海上災害防止センター)
を確認した。
ワイヤ放電加工機を3次元形状加工に応用する放電軸加工
放電加工による微細・特殊形状加工に関する
生産技術部 法の確立。Φ60μmの微細軸や超硬材の形状加工を実現。角
研究
度割出し機能付放電軸加工装置を開発し、実用化。
新技術実用
化 促 進 研 究 マイクロシステムの開発
開発事業
竹材の緑色保持技術の実用化研究
ナノテクノ
ナノテクノロジーに関する調査研究
ロジー調査
研究事業
マイクロシステムの構造を検討、ウェットエッチング実験装
置を構築しシリコンウェハ、パイレックスガラスのエッチン
生産技術部
グ条件を把握した。また、マイクロシステム作製プロセスを
検討、一部試作し形状を評価した。
県内竹製品関連の企業ニーズに基づき、竹材の緑色を保持す
竹センター
る簡便な処理技術の確立を目標として、緑色保持処理工程と
研究指導課
その乾燥性や安全性を研究した。
材料科学部
前年度までの検討結果をもとに、温泉成分の高機能化研究、
ナノコンポジットの構築、炭素複合機能材料の試作検討な
ど、地域資源を活かしたナノテクノロジーの可能性について
検討を行った。
とこずれケア用ツールのための画像検索技術
情報産業部 画像補正,肌色検出等の基本的な技術の開発
に関する共同研究
簡易金型の製造技術に関する共同研究
年間2,000個程度の中量生産に対応できる射出成形用簡易金
生産技術部 型の製造方法について樹脂型の試作を行い、追加工時の問題
点を抽出した。
切削抵抗を一定化できる工具パスをSKD11材(硬度HRC60)の
高硬度材の高精度切削加工技術の研究に関す
生産技術部
エンドミル加工に適用し、有効性を確認した。
る研究
欧州連合における家電製品への有害物質削減指令の対象元
先 導 型 共 同 温度ヒューズ感温素子用低融点合金の開発に
素となっている鉛・カドミウムを含まない低融点合金を開発
生産技術部
研究事業
するため、低融点合金の溶製方法について検討し、合金の融
関する共同研究
点を低下させる元素を調査した。
魚醤油の製品化に関する共同研究
材料科学部
魚醤油を大量製造する際の至適条件等を検討し、製造現場で
の試作を行井、量産化の目処がついた。
当センター特許をもとにFRP粉末を原料とするコンプレ
コンプレッサードレン水浄化装置の開発に関
材料科学部 ッサードレン水の油分浄化装置の実用化を企業と共に行っ
する共同研究
た。
造形ベース(積層構造体)の耐久性向上を目的とし、接着剤
光造形装置の造形ベースの改良に関する共同
材料科学部
の改良や、木質多孔質材料の特性を検討した。
研究
13
▲目次
先導型共同
竹製温泉冷却装置の開発に関する共同研究
研究事業
牛体温の常時監視システムの開発
異分野技術
融合化事業
大分県でも特に別府地域に多い源泉温度の高い温泉を冷却
竹センター する装置を、竹を材料として開発した。高温多湿環境下でも
研究指導課 十分な冷却能力があることが確認され、実用新案出願の準備
を行った。
生産技術部
有線温度センサを用いた牛体温測定実験により膣内と耳介
奥を装着部位と決定し、試作開発した無線温度センサを牛へ
装着した48時間の体温測定実験を行い、牛体温の遠隔監視の
可能性を確認できた。
栽培、加工方法による桑茶の機能性評価として、アミノ酸含
県産桑茶を用いた保健機能食品の開発に関す
材料科学部 有量や糖分解酵素に対する阻害活性等の検討を行い、動物に
る研究
対する血圧降下作用も検討した。
(2)経常研究
研 究 テ ー マ
担当部所
区分
内 容 ・ 成 果
利用履歴に基づく関連強度反映型自動ディレ
クトリの構築法に関する研究
情報産業部
企業ニーズ
ファイルの関連性を自動算出することにより、探索性を向上
させる。特許出願済み。
デザイン開発プロセス化研究
情報産業部
企業ニーズ
商品開発支援の取り組みを元に、開発ツールの整理と見直
しを行うとともに,ツールの効果的な運用のための情報通信
機器の活用について検討を行った。
センターWeb システムの開発研究
情報産業部
企業ニーズ
企業支援をより効果的なものにするために,Web 関連の最新
の技術動向を把握し,現在のネットワーク環境の潜在的な可
能性を見極め,企業支援環境としてのセンターWeb システム
の再開発を行う。
3D-FAX 用三次元計測装置の改良に関する
検討
情報産業部
企業ニーズ
ノイズ除去等の技術改良
肉体的苦痛を軽減させるパソコン用入力装置
の研究開発
情報産業部
新事業
基礎的な調査研究は終了。データ的には弱いが可能性はあ
る。ニーズ先を得た場合は、本格的な製品開発に着手。
豊の国ハイパーネットワークの活用に関する
研究
情報産業部
地域資源
H15 年度に購入していたシステムについて、外部から映像を
視聴できるよう調整やコンテンツの登録をした。竹工芸・訓練
支援センターを豊の国ハイパーネットワークで接続し、大分
の映像を高速広帯域な回線を介して視聴可能とした。
高硬度材の微小径エンドミル加工に関する研
究
生産技術部
企業ニーズ
微小径エンドミルを用いた凹部形状加工のため、加工ソフト
のアルゴリズムを構築した。
CAE 支援ネットワークシステムの開発
生産技術部
企業ニーズ
製品の開発や既存製品の改良などを効率的に行う手段であ
る CAE によるシミュレーション評価の実施をより効率的かつ
効果的に行うための CAE 支援ネットワークシステムを構築し
た。
機能性薄膜作成技術に関する研究
生産技術部
企業ニーズ
スパッタ法を用いた多層薄膜の形成による構造色発色手法
について検討、予備実験として屈折率の異なる 3 種類の酸化
膜の成膜レートを取得した。
食品の製造・流通における微生物管理と品質
管理に関する研究
材料科学部
企業ニーズ
加熱済みチルド流通食品の品質保持と安全性の確保及び非
加熱チルド流通食品の品質保持と安全性の確保のため変敗
原因菌の分離同定等を行った。
麦焼酎の産地形成のための製造技術に関す
る研究
材料科学部
企業ニーズ
地域資源
新産業
麦焼酎の原料特性の把握と製麹条件の把握を目的に現場で
の原料評価、仕込みの異なる麦焼酎の試醸・分析を実施し
た。
低質ハックベリー材の調色
材料科学部
企業ニーズ
汚染材の有効利用を目的とし、漂白剤による汚染の除去効
果や色戻り、及び淡着色塗装による提案、塗装効果、変退色
を検討した。
木竹材の粉末化技術の研究 -面塗り材の
性能-
日田産工試
企業ニーズ
粉末化し粉末のサイズを揃えた木質未利用地域資源を、接
着剤などと混合した面塗り材について、建築物の面材として
使用するための基礎的データを収集した。ホルムアルデヒド
の放散、吸湿性、付着強さ試験などの結果、実用に耐えうる
と推察された。
県産木材を活用した教育施設用家具の開発
研究
日田産工試
地域資源
ほぞ組み高さ調節型学校用机・いすを改良し意匠出願した。
幼稚園家具の天板硬度向上の表面処理を行った。スライド
式の学校用机・いすを試作検討した。
竹のロングラン商品とヒット商品の創出研究
竹センター
研究指導課
企業ニーズ
ロングラン商品では竹のインテリア部材の商品化を目指して
「竹編組板フルチョイスシステム」の試作提案を行い、ヒット
商品としては旅行者を対象とした小物入れと化粧筆入れを開
発した。
14
▲目次
熱軟化による丸竹材の整形システムの開発
竹センター
研究指導課
企業ニーズ
地域資源の活用をはかるために、従来の丸竹材の通直整形
作業を省力化する機械化を目標として、丸竹材の物性及び
現場技術の解析実験を京都府立大と共同で実施した。
(3)調査研究及びその他の研究
分類
研 究 テ ー マ
調査研究
地域産業
集積中小
企業活性
化事業
担当部所
内 容 ・ 成 果
立体形状物の外観検査技術に関する
調査研究
情報産業部
立体形状物の上面、側面が同時に観察できる平面鏡や曲面鏡など
の光学部品とカメラを組み合わせた画像入力系について検討し
た。計測精度が確保できなかった。
3次元画像の生成に関する調査研究
情報産業部
3次元画像入力系について検討・試作した。今後アルゴリズム等
について検討する。
豊の国ハイパーネットワークを利用
した,仮想的かつ動的な研究環境の
構築に関する調査研究
情報産業部
SOBA フレームワークの評価、および、センター外のネットとの
あいだで利用できるようにネットワーク環境を整備した。
SoftEther による VPN 環境を利用してセキュアな利用環境を構築
した。
排水処理に関する調査研究
生産技術部
懸濁廃液の凝集処理法について検討した。
コンピュータによる設計、試作(仮
想試作)技術に関する調査研究
生産技術部
実用段階にあるシミュレーション技術は、本技術を使用しない予
測方法との連携が重要であることが分かった。
マグネシウム合金の利用技術に関す
る調査研究
生産技術部
マグネシウム加工事業参入を検討中の県内企業を支援するため
に、導入に必要な技術情報を調査した。
県産材を使った新たな木製品開発
日田産工試
日田玖珠地方の地域産材であるスギ材を活用し、ユニバーサルデ
ザイン的視点から「人へのやさしい配慮」をした椅子のデザイン
開発を行い、5種9点の試作品を製作した。
3. 関連業務の実績
① 多様な連携
○ 客員研究員制度
国や大学の基礎研究開発段階の成果を、生産現場で応用できる技術として移転し、また、産業科学技術セ
ンター研究員の研究能力向上のため、各分野の 6 名の専門家(大学 3 名、独法研究機関1名、民間1名、財団
1名)を延べ 11 回招へいした。
○ 大分県試験研究機関連絡会議
県内の 10 公設試験研究機関の連携と科学技術の振興を図るため、試験研究機関連絡会議を 6 回開催し
た。
○ 産学官交流会
共同研究の推進等のため、産学官交流会へセンター職員が参加した。
(運営委員1名、交流グループコーディネータ:13 名)
② 普及/広報
○ ホームページを随時更新し、講演会の開催や研修の募集などのの最新情報の提供。
(新着情報として 49 件掲載し、うち 29 件の情報については 234 名にメール配信を行った。)
○ 「大分県産業科学技術センターニュース」を発行。(4 回/6 月、9 月、12 月、2 月、発送:2000 部/回)
○ 研究成果発表会の開催。(センター:1 回、日田産工試:1回、竹センター:1回)
・平成 16 年 12 月 10 日(金)産業科学技術センター10 周年記念事業(大分市) 72 名参加
基調講演、研究成果発表 2 テーマ、技術支援事例 2 テーマ
・平成 17 年 3 月 25 日(金) 日田産工試(日田市):研究成果発表5テーマ
・平成 17 年 3 月 23 日(水) 竹工芸・訓練支援センター(別府市):発表 6 件(研究成果 5 テーマ)
○ 平成 16 年度業務概要及び研究報告書及びを発行。(270 機関への発送)
○ 講習会の開催 :事業に伴う講習会等を含み、19 回(参加者総数:642 名)の講習会、研修会を開催した。
15
▲目次
③ 科学技術の振興
○ 科学技術フェアの開催
実験や体験を通して「科学」の心を育成するため、次世代を担う青少年を対象に開催した。
会 期: 平成 16 年 11 月 3 日(水)文化の日
会 場: 産業科学技術センター
参加者: 441 名(対象:事前に申し込んだ小学校 4,5,6 年生の延べ参加人数)
内 容: 11 の体験型教室と 2 の展示
○ 少年少女発明クラブの増設協力
開設を希望する地域に対して、開設に必要な情報の提供などの協力を行った。(平成 17 年度に 2 クラブが開
設予定。/豊後高田少年少女発明クラブ、ひた少年少女発明クラブ)
○ インターンシップ制度による研修生等を受け入れ
事業名
テ ー マ
担当部所
年月日
内
容
インターンシップ
VHDLによる回路操作
生産技術部
H16.7.26
~8.6
VHDLによる回路操作(大分工業高等専門学校)
国際交流事業
ネットワークサーバ管
理技術に関する研修
情報産業部
H16.9.1
~H171.21
ファイアウオール、メールサーバ、Webサーバ、
DNSサーバなどの基礎学習と構築実習
④ 研究会活動
産業科学技術センターに事務局を置く次の技術研究会活動を通じて、研究開発支援や技術指導等を行った。
・ 大分県味噌醤油技術研究会
・ 大分県本格焼酎技術研究会
・ 日田家具研究会
・ 日田塗装デザイン研究会
・ 日田木の意匠研究会
・ 木竹材用途拡大研究会
⑤ 団体などへの業務支援
産業科学技術センターに事務局を置く次の協会等の活動を支援した。
・ (社)発明協会大分県支部
・ 大分県プラスチック工業会
・ (社)日本溶接協会大分県支部
⑥ その他
○ 他機関への事業協力
他の機関、団体などが主催する事業や催事に対して、情報の提供や支援を行った。(14 事業)
○ 講師・審査員・外部委員等の派遣
他の機関からの依頼により、講師・審査員・外部委員等の派遣を行った。(延べ数 40 件、45 名)
○ 研究評価委員会の開催
センターが取り組んでいる研究や技術開発の課題や成果に対して、究の妥当性や方向性を見定める。外
部有識者から幅広い視点からの客観的な評価を受ける研究評価委員会を開催した。
・外部評価委員 6 名
・平成 17 年 3 月 22 日(火) 産業科学技術センター(大分市) 6 テーマ
※評価結果をセンターホームページで公開
○ 技術審査会の開催
センターが取り組んでいる研究や技術開発の課題や成果について、内部での技術審査を実施した。
・研究実施計画に対する内部審査
平成 16 年 5 月 12 日(水)~13 日(木)
・研究実績に対する内部審査
平成 17 年 3 月 17 日(木)~18 日(金)
○ 展示ホールの活用
中小企業のショールームとして、県内企業 4 社の研究開発成果を展示した。
16
▲目次
4. 平成 16年度業務実績総括表
項
目
企業訪問
技術相談
技術指導
技
術
支
援
業
務
依頼試験
設備利用
(内 時間外利用)
技術者・研究者の養成
講習会・研修会の開催
研究テーマ
特許等
研究発表
研
究
開
発
業
務
特別研究
経常研究
調査研究
その他の研究
試作開発・製品開発
出願
登録
実施許諾
論文投稿
その他投稿
学会口頭発表
その他口頭発表
客員研究員招聘
試験研究機関連絡会議等活動
産学官交流会等活動
産業技術連携推進会議等活動
その他の会議等活動
関
連
業
務
等
技術情報誌発行
研究開発成果普及
報告書等発行
報道取材等
視察・見学対応
展示会出展
科学技術フェア(来場者数)
体験型催事関係
※延べ参加者数
学生実習
研究会活動
他機関への事業協力
研究員の派遣
講師派遣
審査委員派遣
外部委員等派遣
単位
社
件
件
件数
項目
件
時間
件
時間
日
人
件
人
件
件
件
件
点
件
件
件
件
件
件
件
回
回
人
回
人
回
人
回
人
回
回
回
回
件
人
回
点
人
催事数
参加者
日
人
会数
件
件
人
件
人
件
人
情報
産業部
生産
技術部
材料
科学部
日田
産工試
竹センタ
ー研究
指導課
技術
支援部
企画
管理部
97
90
54
0
0
0
0
0
0
171
8
5
197
2
6
3
0
3
1
0
0
0
2
2
1
2
0
0
1
1
0
0
5
5
-
0
-
3
4
10
0
0
-
2
63
0
0
0
3
1
1
1
2
3
3
142
500
296
754
937
402
1,337
77
123
2
5
10
372
8
3
3
0
0
0
0
0
0
1
0
3
2
0
0
13
19
2
2
2
5
-
0
-
6
0
0
4
4
-
3
108
10
1
2
1
0
0
3
4
1
1
111
841
422
1,788
3,078
506
1,840
23
388
2
21
1
7
9
3
0
0
0
2
3
1
2
1
4
1
3
0
0
8
16
7
9
0
0
-
0
-
9
0
0
3
3
-
3
68
0
0
2
0
2
2
7
10
5
8
72
310
45
5
6
621
946
0
0
0
0
0
0
0
2
0
1
482
2
6
0
0
0
1
5
0
0
0
3
6
0
0
0
0
-
1
-
4
20
215
0
0
-
1
17
0
0
4
0
0
0
1
1
2
2
60
247
115
7
7
540
892
0
0
21
14
1
45
2
2
0
0
21
0
0
0
0
0
0
5
4
0
0
3
3
0
0
0
0
-
1
-
3
58
294
2
12
-
1
24
0
0
2
5
2
3
1
1
3
3
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
3
66
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2
9
4
0
2
7
18
318
0
0
-
1
161
0
0
0
5
0
0
4
4
2
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
6
27
0
0
4
5
0
0
-
1
-
0
0
0
0
0
-
0
0
0
0
0
0
1
1
0
0
2
2
合計
482
1,988
932
2,554
4,028
2,069
5,015
100
511
196
48
20
687
21
16
6
1
506
6
9
1
2
4
7
15
11
6
27
28
45
13
16
9
19
4
3
2
32
100
837
9
19
787
11
441
10
1
10
14
6
7
17
22
18
21
17
▲目次
Ⅶ. 参考資料
(1) 職員数の変遷
年度
10 年度
11 年度
12 年度
13 年度
14 年度
15 年度
16 年度
17 年度
事務職員
6
6
6
5
4
4
4
6
技術職員
53
53
55
44(4)
46(4)
46(4)
46(2)
52(2)
技能・労務職員
3
2
2
2
2
2
1
3
嘱託職員
1
1
2
2
3
2
2
3
臨時職員
6
6
6
6
4
4
4
6
69
68
71
59(4)
59(4)
58(4)
57(2)
70(2)
計
( )は竹工芸・訓練支援センター勤務を別掲
(2) 経費の変遷
歳入の部(決算)
年度
11 年度
依頼試験手数料
12 年度
13 年度
14 年度
15 年度
16 年度
11,247
12,283
12,487
11,868
8,727
9,181
機器貸付料
2,446
2,939
2,454
2,411
3,428
5,119
国庫支出金
27,434
55,173
46,025
35,790
81,869
21,043
自転車振興会補助金
13,822
10,946
10,122
12,232
12,337
11,208
791,670
779,670
673,947
649,008
621,548
586,713
846,619
861,011
745,035
711,309
727,909
633,264
一般財源他
計
(加工センター分除く)
歳出の部(決算)
年度
11 年度
人件費
12 年度
13 年度
14 年度
15 年度
16 年度
533,193
528,209
465,533
458,224
424,580
419,680
旅費
22,165
22,135
17,246
18,247
16,285
9,726
光熱水費
36,892
37,297
36,869
34,641
32,858
31,206
備品購入費
75,577
100,789
63,117
55,079
104,905
43,802
工事請負費
239
0
0
0
0
0
178,553
172,581
162,270
145,118
149,281
128,850
846,619
861,011
745,035
711,309
727,909
633,264
その他
計
(加工センター分除く)
(3) 視察・見学者数の変遷
13 年度
件
14 年度
人
112
件
569
15 年度
人
42
件
845
16 年度
人
79
件
725
人
100
837
18
▲目次
(
4)産業財産権の出願・取得状況
発明考案等の名称
発明考案者
出願番号
出願年月日
登録番号
1 竹材の表皮の改質処理法
小谷公人、他 平 5-77527
特許
H5.3.12
3291536 号
2 酒類蒸留廃液の処理方法
樋田宣英、他 平 5-300764
H5.11.8
3 回転体への電力供給用変圧器
4
工具の振動による木材や木質系材料等
の切断分割方法
5 樹皮と網からなる油吸着材
特許
2592399 号
H8.12.19
平 10-230375
H10.8.17
石井信義
平 10-230381
H10.8.17
斉藤雅樹
平 11-78257
H11.2.15 審査請求中
振動工具による木材や木質系材料等の
石井信義、他 平 11-135170
切断分割装置
7
鉄道ブレーキ用複合鋳鉄制輪子および
高橋芳朗、他 2000-59739
その製造方法
8
カラーパターン光投影を用いた三次元
形状計測法及び三次元形状測定装置
9 超音波振動加工法
H14.3.29
小田原幸生
6
登録年月日
実施許諾先
契約締結日
ぶんご有機肥料
㈱(竹田市)
H12.12.11
H11.5.17
H12.3.6
佐藤辰雄
2000-147232
H12.5.19
水江宏
2001-33031
H13.2.9
10 植物栽培用成型培地
石井信義、他 2001-318067
H13.10.16
特許
3435154 号
H15.5.30
日田小径木企業
組合(日田市)
H14.12.3
11 竹製車椅子意匠登録
坂下仁志、他 2001-32182
H13.11.1
意匠
1149385 号
H14.6.14
㈱エムツーアイ
(大分市)
H14.6.4
12 魚醤油
山本展久(他) 2001-401599
H13.12.28
特許
3598093 号
H16.9.17
まるはら醤油
(日田市)
H14.2.23
まるはら醤油
(日田市)
H14.2.22
H16.12.10
13
魚介類を主原料とする醤油様調味料の
製造方法
2001-401600
H13.12.28
特許
3598094 号
H16.9.17
14
粉末状に加工した廃木材からなる成型
石井信義、他 2002-037523
品
H14.2.15
特許
3426595 号
H15.5.9
15 鋳物ダストの再利用方法
山本展久
佐藤壱、他
2002-103793
H14.4.5 審査請求中
16
形状記憶合金薄膜駆動型ブレーカ及び
その製造方法
池田哲、他
2002-279678
H14.9.25
17
親水性FRP粉末の製造方法と親水性
FRP粉末
佐藤壱、他
2002-320690
H14.11.5
特許
3549877 号
H16.4.30
18
油含有液の油分除去粉粒体及び油分除
去方法と装置
佐藤壱、他
2002-320691
H14.11.5
特許
3521196 号
H16.2.13 西日本産業㈱
水江宏
2003-69214
H15.3.14
斉藤雅樹
2003-096674
H15.3.31 審査請求中
19 超音波振動子(国内優先権出願)
20
樹皮油吸着材の処理方法
(国内優先権出願)
H16.3.18
21 竹粒物または竹片の製造方法
大内成司、他 2003-322050
H15.9.16
22 テーブル
兵頭敬一郎、 意願
他
2004-000049
H16.1.6
23 テーブル
兵頭敬一郎、 意願
他
2004-000050
意匠
H16.1.6
1223401 号
24 子供用いす
兵頭敬一郎、 意願
他
2004-000051
H16.1.6
意匠
1239304 号
H17.3.25 ㈱アサヒ
H16.2.9
25 子供用いす
兵頭敬一郎、 意願
他
2004-000052
H16.1.6
意匠
1239305 号
H17.3.25 ㈱アサヒ
H16.2.9
26 子供用いす
兵頭敬一郎、 意願
他
2004-000053
H16.1.6
意匠
1239306 号
H17.3.25
27 子供用いす
兵頭敬一郎、 意願
他
2004-000055
H16.1.6
意匠
1239307 号
H17.3.25
28 血小板凝集抑制剤
山本展久、他 2004-300047
H16.10.14
グルタチオンSトランスフェラーゼ活
山本展久、他 2004-300048
性誘導剤
H16.10.14
29
30 いす
豊田修身、他
意願
2004-039821
H16.12.27
31 机
豊田修身、他
意願
2004-039822
H16.12.27
32
近接磁界結合による電力および情報の
伝送装置
小田原幸生
2005-000497
H17.1.5
33
電子ファイル関連強度自動算出プログ
ラム
幸嘉平太
特願
2005-87526
H17.3.25
意匠
1223400 号
H16.10.8 ㈱アサヒ
H16.2.9
H16.10.8
19
▲目次
(5) 研究会の活動状況
研 究 会 名
発足年月日
会 員 数
代 表 者
概
要
日田家具研究会
昭和 38 年
10 月 1 日
6名
岩崎悟
市内家具メーカー等に勤務し、デザイン開発及び試作を担当す
る者で構成され、月例の研究会では家具デザイン全般について
研究して展示会等で提案を行っている。
日田塗装デザイン
研究会
昭和 48 年
4月1日
18 名
羽野博文
木製家具メーカーで木材塗装にたずさわる技術者の研究会であ
り、木材塗装技術の向上を目的とする。
大分県味噌醤油技
術研究会
昭和 62 年
4 月 27 日
62 企業
麻生秀雄
技術講習会及びきき味会等の開催により、味噌醤油製造技術の
向上を図り、県産味噌醤油のレベルアップを目的とする。
大分県本格焼酎技
術研究会
平成 2 年
12 月 14 日
48 名
麻生益直
本格焼酎に関する技術の向上と試験研究の活性化を図り、併せ
て本格焼酎製造企業の健全な発展に寄与することを目的とす
る。
日田木の意匠研究
会
平成 11 年
6月1日
11 名
矢羽田匡
裕
木材を生業とする技能者で構成され、デザインの学習や共同の
展示会を行うことにより、各々の能力の向上を目的とする。
大分県半導体関連
企業ビジネスチャ
ンス研究会
平成 13 年
9 月 20 日
51 企業機関
古室昌徳
平成 15 年
4月1日
31 社 46 名
大川貞雄
平成 16 年
1 月 20 日
5名
毛利達男
伝統産業である別府竹細工の振興と活性化をはかるために、各
機関と連携しながら、海外におけるビジネス展開を実施する
木竹材用途拡大研
究会
平成 16 年
6 月 18 日
2 社 3 団体
1 大学 20 名
井上伸史
地域産材の用途拡大を図るため、月 1 回の例会を開催、面塗り
材等の開発を推進している。
巧匠竹学会(略称巧
竹会)
平成 16 年
10 月 15 日
10 名
中臣 一
新しい竹製品の開発を目指す他、竹ワークショップの開催など
を通して地域の環境や教育に提案
大分県ものづく
り・IT融合化推進
研究会
別府竹製品海外展
開研究会(発足準備
研究会)
大分県下半導体関連企業が集い情報交換・意見交換を行うこと
により、共通の基盤的問題点に立脚した大分県の特色を生かし
た支援プロジェクトを創出し、ビジネスチャンスの拡大を図る
ことを目的とする。
加工技術データベース、ものづくり支援ネットワークシステム
の開発を活動の中心にデジタル技術を活用して県下のものづく
り産業の活性化を支援する。
(6) 平成 16年度に購入した主要設備機器
機 器 名
用
途
担当部所
備考
熱分解ガスクロマトグラフ質量
分析装置
微小量の有機物を熱分解することによって質
量分析を行い、有機物を同定するもの
材料科学部
日本自転車振興会補助金
ソフト開発コンピュータ
アプリケーション開発用コンピュータ
情報産業部
電源地域特別交付金事業
三次元湯流れ凝固解析システム
鋳造時の溶湯の流れ状況と凝固状況の解析
生産技術部
電源地域特別交付金事業
原子吸光分析装置
食品等の試料に含まれるナトリウムやカリウ
ムなどのミネラル分の含有量を測定する
材料科学部
電源地域特別交付金事業
熱分析装置
プラスチック等の物質の温度変化による物理
的性質を測定する装置
材料科学部
電源地域特別交付金事業
pHメーター
液体のpHの測定装置
材料科学部
電源地域特別交付金事業
色彩分析ソフトウェア
塗装面の色の変化分析用ソフトウェア
材料科学部
電源地域特別交付金事業
20
▲目次
(7) 研究成果の発表
① 論文発表
テ ー マ ・ 著 者
掲載誌・巻号・頁
発行・出版
Induction of Glutathione S-Transferase
Activity by Extracts from 75 Herbs Cultivated
in Japan・A.Yanagi
ITE Letter on Batteries, New Technologies &
Medicine, Vol. 5, No. 5 (2004)
ITE-Hohwa Inc.
Adsorption of Di-n-butyl Phthalate by Chitosan
Beads Modified with Water-soluble Calixarenes
・N.Yamamoto
Chemistry Letters, Vol. 34, No.2, p.218-219
(2005)
日本化学会
② その他投稿
テ ー マ ・ 著 者
掲載誌・巻号・頁
発行・出版
Self-certifying File System からの
UML-KNOPPIX 利用・後藤,産総研 須崎氏
SoftwareDesign 誌,
2004 年 9 月号,8 頁
技術評論社
Self-certifying File System からの KNOPPIX
利用法・後藤,産総研 須崎氏
SoftwareDesign 誌,
2005 年 3 月号,10 頁
技術評論社
放電軸加工法による効率的微細加工への取組
み・城門由人
ツールエンジニア 2005 年 3 月号・第 46 巻第 3
号通巻 561 号・p60-65
2005 年 3 月 1 日発行・株
式会社大河出版
第7章九州・沖縄の地域特産物第2節「大分県」
Ⅱ
「スウィートバジルを中心としたハーブ類」
「地域特産物の生理機能・活用便覧」
p493~444(2004)
(株)サイエンスフォー
ラム
③ 学会口頭発表
年月日
学 会 名 ・ 会 議 名
場 所
発 表 題 名
大分県産ハーブの抗酸化性
発表者
H16.5.23
第 58 回日本栄養・食糧学会大会
仙台市
山本展久他
H16.7.31
~8.2
並列/分散/協調処理に関するサマ
ー・ワークショップ
青森市文化会
UML-KNOPPIX の起動における性能評価
館 (青森市)
H16.8.4
第 54 回日本木材学会大会
札幌市
大分県産スギを用いた幼稚園用テーブル・い
すの開発
山本幸雄
H16.9.17
第 53 回高分子討論会
札幌市
カリックスアレーン修飾キトサンビーズに
よるフタル酸エステル類の吸着挙動
柳 明洋
H16.11.7
WORLDNUTRA 2004
サンフランシスコ
Effect of 75 Herbs Cultivated in Japan on
Platelet Aggregation
山本展久他
H16.12.14
~15
第 6 回インターネットテクノロジ
ーワークショップ(WIT2004)
北陸先端科学
技術大学院大
学(石川県)
SFS を利用した KNOPPIX の起動と処理性能
の評価
後藤和弘
H17.3.26
日本化学会第 85 春季年会
横浜市
スルホン酸基を有するカリックスアレーン
により修飾されたキトサンビーズによるフ
タル酸ジ-n-ブチルの吸着挙動
柳 明洋
後藤和弘
21
▲目次
④ その他口頭発表
年月日
学 会 名 ・ 会 議 名
場 所
発 表 題 名
発表者
H16.9.1
第 8 回高性能 Mg 合金創成加工研究会
熊本大学(熊本市)
マグネシウム合金の福祉用具への応
用
園田正樹
H16.9.11
日本化学会・コロイドおよび界面化学
討論会
山口東京理科大学
(山口県)
水晶振動式エタノールセンサ
江田善昭
H16.9.16
平成16年度 産業技術連携推進会
議物質工学・資源・エネルギー・環境
部会合同九州地方部会
別府市
県産スギ材による教育施設用家具の
開発と導入
兵頭敬一郎
H16.12.10
大分県産業科学技術センター開設 10
周年記念事業
センター
ネットワーク環境におけるCDブー
タブルな Linux の新たな活用
後藤和弘
H16.12.10
大分県産業科学技術センター開設 10
周年記念事業
センター
放電加工による微細・特殊形状加工
城門由人
H17.3.25
日田産工試平成 16 年度成果発表会
日田産工試
低質ハックベリー材の調色
大野善隆
H17.3.25
日田産工試平成 16 年度成果発表会
日田産工試
県産材を使った新たな木製品開発
坂本 晃
H17.3.25
日田産工試平成 16 年度成果発表会
日田産工試
県産スギ部材を活用した教育施設用
家具の開発研究
兵頭敬一郎
H17.3.25
日田産工試平成 16 年度成果発表会
日田産工試
木竹材の粉末化技術の研究 -面塗
り材の性能-
山本幸雄
H17.3.25
日田産工試平成 16 年度成果発表会
日田産工試
面塗り材のための竹粒製造技術につ
いて
二宮信治
H17.3.23
平成 16 年度大分県竹工芸・訓練支援
センター 研究発表会
竹工芸・訓練支援
センター
竹材の緑色保持技術の実用化研究に
ついて
小谷公人
H17.3.23
平成 16 年度大分県竹工芸・訓練支援
センター 研究発表会
竹工芸・訓練支援
センター
熱軟化による丸竹材の整形システム
の開発
小谷公人
H17.3.23
平成 16 年度大分県竹工芸・訓練支援
センター 研究発表会
竹工芸・訓練支援
センター
ロングラン商品開発について「ユニ
ットスクリーンの商品化戦略」
豊田修身
H17.3.23
平成 16 年度大分県竹工芸・訓練支援
センター 研究発表会
竹工芸・訓練支援
センター
ヒット商品開発について「小振りな
高付加価値商品の開発」
濱名直美
H17.3.23
平成 16 年度大分県竹工芸・訓練支援
センター 研究発表会
竹工芸・訓練支援
センター
つげ細工の伝統意匠の研究について
濱名直美
(8) 研究員の派遣
① 講師等
会 議 名 等
年 月 日
担当者
H16.6.1
佐藤辰雄
竹の高度利用研究センター
同志社大学 竹の高度利用研究センター(工学部)
「平成 16 年度第 3 回ワークショップ」
H16.7.3
小谷公人
大分県立芸術会館
平成16年度ワークショップ
大分県立芸術会館
H16.7.23
豊田修身
阿部優
大分県立日田林工高等学校外部講師
県立日田林工高等学校
H17.1.27
大内成司
大分県立日田林工高等学校外部講師
県立日田林工高等学校
H16.10.26/
10.28
大野善隆
大分県木工専門校
大分県建具組合連合会
年 40 時間
玉造公男
県立芸術文化短期大学「地域社会特別
講義」
主
催
県立芸術文化短期大学
② 審査員
会 議 名 等
年 月 日
主
催
担当者
プラスチック技能検定
H16 年度
大分県職業能力開発協会
後藤文治
佐藤 壱
経営革新計画承認審査会
H16 年度
大分県
北坂 学
(独)酒類総合研究所
江藤 勧
日田市
石井信義
(独)酒類総合研究所
樋田宣英
平成 16酒造年度全国新酒鑑評会
H16.4.26~28
中小企業チャレンジサポート事業
H16.5.21
第 27 回全国本格焼酎鑑評会
H16.6.3~6.4
22
▲目次
ビジネスプラン事業化支援事業広告制作審査
会
H16.7.15
(財)産業創造機構
吉岡誠司
第 21 回伝統的工芸品月間
図面・作文コンクール大分県地区審査
H16.8.16
H16.8.18
伝統的工芸品月間推進九州協議会
宮崎 徹
華しょの夢博コンテスト
H16.9.30
大川総合インテリア産業振興センター
玉造公男
大分県発明くふう展
H16.10.7
大分県,(社)発明協会大分県支部
玉造公男
鶴岡一廣
坂下仁志
H16.10.18
大分県味噌醤油組合
樋田宣英
(社)日本溶接協会大分県支部
清高稔勝
大分県酒造組合
樋田宣英
江藤 勧
熊本国税局
樋田宣英
大分県酒造組合
樋田宣英
江藤 勧
H17.3.21~3.22
熊本国税局
樋田宣英
酒類鑑評会(本格焼酎決審)
H17.3.23
熊本国税局
江藤 勧
酒類鑑評会(清酒決審)
H17.3.24
熊本国税局
江藤 勧
全国味噌醤油鑑評会大分県審査会
大分県溶接技術競技会
大分県本格焼酎きき酒会
平成 16 年度酒類鑑評会本格焼酎(予審)
大分県新酒きき酒会
平成 16 年度酒類鑑評会清酒(予審)
H16.11.18,
11.28,H17.2.15
H17.2.14
H17.2.28~3.2
H17.3.10
③ 外部委員
会 議 名 等
年 月 日
主
催
担当者
専門調査委員
H16 年度
科学技術動向研究センター
佐藤 壱
日本農林規格醤油格付け検査きき味委員
H16 年度
醤油検査協会大分県検査所
樋田宣英
江藤 勧
大分県酒造協同組合推進委員会
H16 年度
大分県酒造協同組合
江藤 勧
大分県バイオテクノロジー懇談会役員
H16 年度
大分県バイオテクノロジー懇談会
古室昌徳
玉造公男
山本展久
おおいた温泉表示検討懇話会委員
H16 年度
おおいた温泉表示検討懇話会
斉藤雅樹
技術・市場交流プラザ日田助言者
H16 年度
技術・市場交流プラザ日田
石井信義
日田市工業連合会参与
H16 年度
日田市工業連合会
石井信義
(社)日本木材加工技術協会評議員
H16 年度
(社)日本木材加工技術協会
中原 恵
(社)日本木材加工技術協会九州支部理事
H16 年度
(社)日本木材加工技術協会九州支部
中原 恵
しょうちゅう乙類業委託調査研究
H16 年度
日本酒造組合中央会
樋田宣英
大分県技術・市場交流プラザ
樋田宣英
技術・市場交流プラザ
H16.4.27~3.31
竹ルネサンス実行委員会
H16.6.15
H16.9.28
竹ルネサンス実行委員会
宮崎 徹
目指せスペシャリスト運営委員会
H16.7.1~
H17.3.31
大分県教育委員会
鶴岡一廣
全国竹の大会おおいた大会準備検討委員会
H16.10.12
H17. 1.11
大分県竹産業連合会
小谷公人
大分県中小企業団体中央会
坂下仁志
H16.12.12
大分県職業能力開発協会
阿部 優
H16.12.22
H17.1.27/2.28
大分県職業能力開発協会
佐藤幸志郎
電気学会
佐藤辰雄
新連携対策委託事業委員会
平成16年度後期技能検定実技試験
地場・伝統産業後継者育成対策推進会議
電気学会非整備環境におけるパターン認識技
術の適用拡大協同研究委員会
H16.11.25~
H17.3.23
H17.2.25~
H17.2.26
23
▲目次
平成16年度大分県農水産物加工総合指導センター
業 務 実 績
目
次
Ⅰ
平成16年度研修実績
24
Ⅱ
平成16年度指導実績
25
Ⅲ
情報関係
28
Ⅳ
試作加工
28
Ⅴ
平成16年度試験成績の概要
29
▲目次
Ⅰ
平成16年度研修実績
1
技術高度化研修会
消費者の食の安全性に対する関心が益々高まるなかで、安全で信頼される加工食品製造のための衛生管
理及び品質管理技術の向上と新製品開発を技術的に支援するため研修会を開催した。
実
施
時
期
平成16年
研
修
内
容
参
加
者
研究報告「浅漬けの衛生管理と保存性向上」
7月2日(金)
加工指導センター主幹研究員
講
演
廣瀬正純
153名
「野菜、果実の特徴を活かした加工品開発の考え方」
くらしき作陽大学教授
真部孝明
研究報告「県産大豆の加工法」
10月4日(月)
加工指導センター研究員
講
演
佐藤裕一
「製麹機を利用した味噌麹作りのポイント」
104名
ヤエガキフードアンドシステム株式会社
営業部食品機械課長
平成17年
菅原
聡
研究報告「県産小麦製パン適性」
2月10日(木)
加工指導センター研究員
講
演
佐藤裕一
110名
「国産小麦を利用したパン製造技術」
ファーマーズベーカリー
「カントリーグレイン」代表
合
計
片岡芙佐子
3 回
367名
2 高度加工技術者養成セミナー
加工事業に携わっている農村女性を対象に、消費者の信頼に応える安全・安心を基本とした多様な商品づく
りの習得を目指したセミナーを開催した。
実
施
時
期
平成16年
研
開
7月2日(金)
講
修
内
容
参
加
者
式
第1回高度加工技術者養成セミナー
22名
「食品の変質防止と品質管理」
加工指導センター主幹研究員
8月3日(火)
田中滝二
第2回高度加工技術者養成セミナー
「食品製造における品質管理のポイントと魅力ある環境づくり」
ヒューマンネットワークリサーチ代表
川辺正行
18名
「安全な浅漬けづくり」
加工指導センター主任研究員
10月4日(月)
徳田正樹
第3回高度加工技術者養成セミナー
「食品の殺菌技術」
18名
加工指導センター主幹研究員
11月30日(火)
廣瀬正純
第4回高度加工技術者養成セミナー
「加工食品の包装デザイン」
中村デザイン
主宰
中村正信
13名
「売れる商品づくり」
おおいた一村一品株式会社営業部長
平成17年
渡邊邦治
第5回高度加工技術者養成セミナー
2月10日(木)
「食品加工への取り組みと今後の進め方」
農事組合法人
畦道グループ食品加工組合
代表
渡邊晃子
17名
「農産物加工事業者の経営指標」
研究普及課専門技術員
合
植木節子
計
5 回
24
88名
▲目次
Ⅱ
1
平成16年度指導実績
安全・安心な加工品づくり推進事業にかかる衛生指導
安全で衛生的な加工品づくりを進めるため、平成15年度から試験に取り組んでおり、その成果を取りまとめ
た「衛生管理マニュアル」を作成した。本年度からマニュアルに沿って、加工事業所の現場での衛生指導に取り
組んだ。
*各加工所の課題については部外秘
振興局名
西
加
事
業
所 名
実
施
状
況
高
荘園 ほたる
1月18日(火) 交叉汚染注意、施設充実等
東国東
(有)夢咲茶屋
1月18日(火) 漬物施設整備、清掃の徹底
別杵速見
漬物工房やまが
1月20日(木) 清浄度は高い、異物混入注意
大
四季の里
8月19日(木) 作業開始前後にチェックリスト確認
臼津関
ひまわり加工所
9月21日(火) 手洗い設備の充実、材料の保存対策
佐伯南郡
うめの花会
9月14日(火) 手洗いの喚起、加工場の環境整備
大
JA野津町女性加工部
分
野
竹田直入
志土知農産加工所
玖珠九重
華
日
かみつえ食房
田
芙
12月10日(金) 施設整備、製品の保管注意
1月25日(火) 清掃方法、殺菌・消毒方法指導
蓉
12月21日(火) 異物混入注意、チェックリスト確認
12月
3日(金) 交叉汚染注意、施設内整頓、清掃
中津下毛
中村梅園
8月18日(水) 梅干しの加工相談もあり
宇佐両院
宇佐市農産加工センター
7月30日(月) 加工協議会研修と併せて実施
合
2
工
計
12回
一般現地指導
食品加工事業所等の要請に基づき、農業振興普及センターと連携して現地での技術指導を計画的に実施
した。
(1)現地指導の状況
対
象
月
日
担
当
内
荻農産加工所
4/12
廣
瀬、前
鍋島農産加工所
4/19・21
田
中
道の駅「中津江村」
4/30
石黒、村上、佐藤
加工品全般についての指導
ハモンド・クジュウ
5/13
小
松、 神
天然系添加物を利用したソーセージづくり指導
つえエーピー
5/17
小
松、 田
中
ユズ加工品開発指導
院内町
6/1
石
黒、 田
中
食酢の製造について
玖珠町華芙蓉
6/7
田
中
湯布院町川西農産加工所
7/3
真
部、 小
松
ブルーベリージャム等指導
佐賀関町木佐上元気会 「すみれ工房」
7/27
川
辺、 小
松
食品製造における品質管理
徳
田
漬け物の殺菌方法指導
徳
田
冬場の麹作りと味噌製造技術
JAのぞみ
12/1
鍋島農産加工所
合
1/27
計
原
容
トマトケチャップ加工指導
味噌加工指導
味噌加工指導
11回
25
▲目次
(2)講師、審査員派遣状況
対
象
月
日
担
当
内
容
醤油用小麦検討会
5/20
廣
瀬
小麦の醤油加工適性
醤油用小麦検討会
5/31
佐
藤
小麦の醤油加工適性
本匠村農林産物加工組合「匠」
6/18
村
上
漬物づくりのポイント
佐賀関町木佐上元気会 「すみれ工房」
6/25
村
上
おやき の作り方について
東国東地区農産物加工開発研究会
6/29
小
松
浅漬け(キムチ)指導
西高地区いちじく生産者
7/16
廣
瀬
いちじくジャム加工指導
国見町加工グループ
7/21
徳
田
国見町おいしいもんコンクール審査
大分県カボス生産者大会
8/24
廣
瀬
講演「カボスの機能性」
東国東地区カボス加工研修会
9/14
廣
瀬
カボス加工等指導
芋類加工品開発研修会
9/30
小
松
カンショ、里芋加工指導
第11回料理コンクール
11/16
小
松
カンショ、さといも料理、加工品審査
1/28
小
松
ナバナ、カボス加工品審査
東国東地産地消大会
合
計
12 回
(3)視察研修指導
対
象
月
日
対
応
研修者
三重町赤嶺地区
6/14
小
松
12人
JICAマラウイ視察
7/13
小
松
3名
新潟県小千谷市
7/14
所長、村上
8名
武漢市農業実習生
8/6
小
4名
松
アセアン研修(9か国)
10/14
所長、村上
11名
相良村研修
11/10
所長、村上
30名
キューバ研修
11/18
所長、村上
1名
パラグアイ研修
11/24
所長、村上
1名
竹田市玉来自治会研修
11/25
小松
インドネシア研修
11/26
所長、村上
2名
チュニジア研修
12/2
所長、村上
10名
ラオス研修
12/17
所長、村上
1名
11名
天瀬町林業関係者研修
1/27
小松
17名
佐賀県鮎の里研修
2/16
廣瀬
3名
タイ研修
2/7
村上
12名
タイ研修
2/16
所長、村上
合
計
16 回
4名
130名
(4)臨時受け入れ研修
対
象
中津江村まごころの会(2名)
月
日
対
7/28
応
内
佐 藤
豆腐づくり
加工技術研修(県教育センター)
10/5
田 中
カボスゼリー
加工技術研修(〃)
11/24
田 中
〃
三重町いも庵(2名)
2∼3月
徳 田
合
計
容
いも納豆
4 回
26
▲目次
(5)加工相談
①加工相談及び現地指導(衛生指導及び一般相談)
対
象
手
電話相談
加工グループ
来所相談
段
現地指導
合
計
6
2
18
26
食品企業
12
13
1
26
普及センター等県関係
35
2
0
37
市町村
2
4
3
9
農業団体
6
1
1
8
27
6
1
34
3
3
0
6
91
31
23
個人
その他
合
計
145
②対象別加工相談内容
加工相談及び指導内容
加工
グループ
食品
企業
県関係
市町村
農業
団体
個人
その他
計
食品加工技術及び新製品開発に関するもの
14
10
22
4
5
31
4
90
食品の保存・安全性に関するもの
5
6
4
1
3
1
2
22
食品の成分・機能性に関するもの
0
6
9
0
0
1
0
16
食品加工施設・技術指導に関するもの
1
1
1
2
0
2
0
7
その他
0
4
4
1
0
1
0
10
20
27
40
8
8
36
6
145
合
計
27
▲目次
Ⅲ
情報関係
a 加工センターだより
・加工センターだより16号発行(4月)
b 加工センターニュース
・加工センターニュース(No.8号)
(7月)
・加工センターニュース(No.9号) (10月)
・加工センターニュース(No.10号)
c そ
の
他
○大分合同新聞「大分の旬
(3月)
一手間加えておすそ分け」
4月
甘夏のマーマレード
5月
カリカリ小梅
6月
夏野菜のキムチ
7月
トマトケチャップ
8月
ナシ飴
9月
クリの渋皮煮
10月
そばボーロ
11月
ピーナツ入りきな粉飴
12月
温州みかんのフルーツソース
1月
大根葉のふりかけ
2月
ナバナの漬け物
3月
シイタケの漬け物
○インターネットによる情報提供
○その他
・ 定期印刷物
「平成16年度業務概要書」(4月)
「平成15年度試験成績書」(9月)
・不定期印刷物
「大分の嘗め味噌」
Ⅳ
試作加工
穀
類
県産米粉パン、県産小麦粉パン、豆乳、豆腐味噌漬
芋
類
里芋饅頭、甘藷焼き菓子、芋納豆、芋かりんとう、芋羊羹
野
菜
オクラ漬け物3種、オクラ凍結乾燥粉末、レイシアイスクリーム、 ナバナ漬け物3種
魚醤を使った野菜キムチ、トマトケチャップ、 大根葉ふりかけ、にらかりんとう
果
実
ナシジュース、ナシパイ、ナシパウンドケーキ、ブルーベリージャム、
ブルーベリーパウンドケーキ、温州ミカンのフルーツソース
特用林産物
こんにゃく、しいたけスナック、しいたけ漬物、しいたけかりんとう、
ハトムギ入りかりんとう、さんしょ漬け物
畜産物
豊のしゃも(燻製、炊き込みご飯の素、肉味噌、甘露煮、炭火焼き)
シカ肉(そぼろ、佃煮、燻製、ソーセージ)牛肉入りかりんとう
シシ肉(肉味噌、角煮、チャーチュー、ソーセージ、ハム、シシ汁)
水産物
どじょう凍結乾燥粉末、うるか入りかりんとう
28
▲目次
Ⅴ
平成16年度試験成績の概要
課
題
名
目
的
・
背
景
試験成績概要
Ⅰ地域農水産物及び製品の品質評価
1
県産米麦の加工適性
高タンパク小麦の醤油加工適性をアミノ酸の (小麦)ミナミノカオリは醤油加工適性、製パン適
観点から検討するとともに、製パン適性を評 性が高いことが判明した。
価する。また、県産米粉のパン製造法を確立 (米)製粉技術に特化しない米粉パンの製造技
する。
2
術を確立した。
県産大豆の加工適性と加工品開発 品質調査を目的に成分分析を行うとともに、 県産大豆21点について成分分析を行った。
奨励品種フクユタカの加工特性を生かした豆 豆腐の味噌漬の品質調査及び保存試験を行っ
腐加工品を開発する。
た結果漬け込み期間は40日間で安定、保存期
間は60日間であった。豆乳加工については殺
菌することによって保存期間の延長が可能にな
った。
3
無核カボスの品質評価
無核カボスの需要が高まってきたことから、 8月および9月収穫の「大分1号」、「豊のミド
無核カボスと大分1号の品質の差異につい リ」、「香美の川」、「祖母の香」の品質に差がな
て評価する。
いことが判明した。
Ⅱ地域農水産物及び製品の品質保持向
上技術の確立
1
HACCP 手法による農産加工シス 農産加工所の衛生管理レベルの向上及び賞 まんじゅう加工事業所の微生物汚染状況を調査
テムの確立
味期限設定のための技術を確立しマニュア した。
ル化する。今年度は菓子類加工システムを まんじゅう製造工程中の重要管理点の設定を行
確立する。
2
いマニュアルを作成した。
無添加食品の品質向上技術の
無添加食品の品質向上を図る。今年度は、 かりんとうの保存試験を行った結果、光線を遮
開発
かりんとうに関して製品の劣化に及ぼす条件 るか脱酸素剤を使用することにより3か月以上
を明らかにする。
品質劣化を抑制できた。試験結果をマニュアル
として取りまとめた。
3
県産味噌の高品質化技術の確立
昨年度の品質評価において、発酵香の少な 仕込み時に発酵中の味噌(9種類)を種味噌とし
い味噌が多かったことから、種味噌添加によ て添加した結果、発酵初期に酵母数増加効果
る品質の向上を検討する。
が認められ、種味噌添加の効果が高いことが判
明した。
Ⅲ
地域農水産物の新用途及び加工技
術開発
1
カボス搾汁残さの有効
利用
カボス搾汁残さの成分、機能性を明らかにす 搾汁残さを食品へ利用するためのペースト化方
るとともに、食品へ添加することにより有効利 法を確立した。また、製造したペーストの成分を
用を図る。
分析し栄養評価を行った。ペーストを利用したジ
ャム、ゼリー、うどんの製造法を開発した。
2
「新豊のしゃも」の肉質特性の解明 県産地鶏の「新豊のしゃも」を消費者へPRす 加工品として肉みそ、炭火焼き、炊き込みご飯
と加工品の開発
るため、肉質特性を活かした加工品開発を の素、甘露煮、燻製を開発し、保存試験を行っ
行う。
た。
29
▲目次
3
ナシ規格外品の加工利用技術の ナシ規格外品の果汁製品への加工適性を明 幸水、豊水の規格外品の果汁加工適性を搾汁
開発
らかにするとともに、高品質果汁製造技術を 率、成分の点から検討した。
開発する。
また、幸水の果汁加工時の褐変を防止するた
めの果実前処理法、アスコルビン酸の使用量を
明らかにした。
Ⅳ
現場対応試験
1
地域固有野菜の品質評価
これまでの調査で掘り起こされた本県固有野 みとり豆、サトイモ日田1号、ひょうたんカボチャ
菜類の栄養成分、機能性からみた特性を明 の加工適性を明らかにした。
らかにする。
2
ブルーベリーの加工利用技術の
開発
ブルーベリーの高品質な加工原料を提供す 果実の冷凍方法として、急速冷凍と緩慢冷凍を
るための冷凍方法及び解凍方法を明らかに 検討したところ、解凍後のドリップ量、食味、食
する。
感にほとんど差がみられなかった。
解凍方法として、急速解凍と緩慢解凍を検討し
たところ、ジャムのような加熱加工する場合では
解凍方法による品質の差はみられなかった。
3
ビワの加工利用技術の開発
ビワ規格外品の加工利用を目的に、適正な 現地において、ビワのシロップ漬けを試作し、品
ビワの一次加工によりビワの品質保持を図 質と保存性について検討した。
る。
4
シカ肉の加工利用技術の開発
鳥獣害対策等で捕獲数が増加したシカ肉の 佃煮、燻製、ソーセージ、そぼろの加工品を開
加工品開発により高付加価値化を図る。
5
イノシシ肉の加工利用技術の開発
発した。
鳥獣害対策等で捕獲数が増加したイノシシ 佃煮、チャーシュー、角煮、ハム、ソーセージ、
の肉の加工品開発により高付加価値化を図 肉味噌、シシ汁の加工品を開発した。
る。
Ⅴ
カボスの機能性成分の解析と機能
カボスの機能性成分を解析するとともに細 機能性成分として期待されるフラボノイドの分析
性の評価
胞、動物を用い抗アレルギー性等の機能性 手法を確立し、緑色及び黄色果実の分析を行っ
を明らかにする。
た。また、果皮からの機能性成分抽出溶媒の検
討を行った。
30
▲目次
大分県産業科学技術センター
〒870-1117 大分市高江西 1 丁目 4361-10
TEL 097-596-7100
FAX 097-596-7110
大分県産業科学技術センター 日田産業工芸試験所
〒877-0061 日田市石井町 3 丁目
TEL 0973-23-2213
FAX 0973-24-7221
大分県竹工芸・訓練支援センター 研究指導課
〒874-0836 別府市東荘園町 3-3
TEL 0977-22-0208
FAX 0977-22-9976
http://www.oita-ri.go.jp/
e-mail:[email protected]
発行 大分県産業科学技術センター
平成 17 年 6 月
24
▲目次