30号 巻頭言:就任のご挨拶 この度、平成 17 年度の総会におきまして、 生物資源科学科の先生方が心を込めて制作 櫻木 進前会長より引き継いで日本大学桜水 してくださったものです。また、去る 1 月 2 会第 11 代会長を仰せつかりました吉田良之 日、3 日の第 82 回東京箱根間大学駅伝にお でございます。私は、昭和 41 年に本学科を いては、藤沢遊行寺坂上の「ヨンドン」を拠 卒業(第 15 期)し、以来、桜水会会員とし 点とし、生物資源科学部校友会横断幕並びに て桜水会ならびに学科の更なる発展に努め 道路の両側にピンクの幟を 60 本建て、酒井 て参りました。このような伝統のある会の会 健夫学部長はじめ学部校友会役員と学部校 長に就任させて頂くにあたり、責任の重大さ 友会会員、桜水会からは櫻木前会長ご夫妻と を感じると共に、お受けした以上は、諸先輩 多数の桜水会会員並びにその家族など総出 方並びに会員各位にご指導を頂き、精一杯努 で駅伝の応援を致しました。これは、学部校 力をしてまいりたいと思っております。 友会として初めての試みとなり、来年以降も さて、当会は、昭和 27 年 4 月に設立され、 続けるとの事であります。皆様も是非、母校 本年度で第 55 期生を迎え入れることとなり の応援にご参加ください。 ました。この間に約 7,000 人超の卒業生を有 周知の通り、少子化の影響で入学志願者は する非常に伝統のある会であります。桜水会 さらに減少を続け、将来とも回復することは の主旨は、規約にも有る通り、「会員相互の ありません。大学は冬の時代を迎えるとよく 親睦と学科の発展に貢献する」です。その一 言われますが、志願者の減少の回復は否めま 環として、本年度の受験生向けに「海洋生物 せん。そんな中、私どもとしては、この様な 資源科学科 PR 用パンフレット」の発行を援 大学を取り巻く環境を充分に認識し、魅力あ 助させていただきました。これは、一人でも る大学作りが当面の最も大きなそして緊急 多くの受験生が来てくれることを願い、海洋 の課題であると考えております。 1 は 8 年余り、他にオランウータン、ラクダ、 桜水会では、現在、終身会費の納入を頂 いている会員は、残念ながら約半数弱にと クマ類、鳥類、モンキーなどです。時には どまっております。前述の通り厳しい状況 出産や死亡に立会い、新着動物の搬入、増 下で、この桜水会が担う責務は非常に大き えた動物の搬出など数々経験し、現在はダ なものであると考えております。よって、 チョウとトムソンガゼルが担当です。ガゼ 大学の発展と存続のためにも、この機会に ルはテレビなどでよくチーターに食べら 是非とも皆様のご協力を心からお願い申 れている動物です。お腹に黒い模様があり、 し上げます。 アフリカのサバンナで多く生息し、逃げる 今後も更なる、皆様のご指導、ご協力を ことが生き延びる手段となっています。よ 心から期待して、就任のご挨拶とさせてい って、知らない人が顔を見せるだけでも警 ただきます。 戒するほど神経過敏で、驚いて柵などに激 突して、事故死することが多々あり、よく (会長 吉田 良之) 出産はするのですが、寿命を全うする個体 は少ない動物です。そのためなかなか増え 職場便り ず、苦労しています。 飼育係には、動物資源科学科(旧:畜産 豊橋総合動植物公園 学科)を昭和 62 年卒の伊藤君が、また、 兵田 千秋 昨年秋より獣医学科を昭和 48 年卒の斉藤 私の職場、豊橋総合動植物公園は、東京 氏が動植物公園の新園長として来られ、本 ドーム約 7 個分の面積に動物園、植物園、 学部卒業者が 3 名となり、それぞれ頑張っ 遊園地、自然史博物館などの施設があり、 ています。特に、斉藤園長はあたりまえの 市民の教育と憩いの場として、市内外から ことが自然にできる苦労人ですので、我々 年間 60 万人以上の人々に利用されていま は大いに期待しています。豊橋にいるので す。動物園ゾーンでは、165 種 868 点の動 同期(第 18 期)の仲間に会う機会が少な 物達を 24 名の飼育員、3 名の獣医師で管 いのですが、昨年は、いしかわ動物園の飼 理しています。 育研修会で佐野 修飼育課長と同席し、昔 ここで私は動物飼育の業務をしていま 話で楽しいときを過ごしました。大阪海遊 す。動物の健康状態などに気をつけながら 館で飼育部長をしている藤野 博嗣君にも も変化に富んだ日々を過ごし、今は最年長 時々お世話になっています。幸い桜水会会 者となってしまいました。時々は担当替え 員は全国に多く、先輩・後輩がいますので がありますので、色々な動物達に携わって 楽しい出会いをしています。 きました。一番長く接した動物はアジアゾ 今、旭山動物園が新しい展示法で注目さ ウで 18 年間担当しました。ライオン・トラ れています。その影響が大きく、各園がよ 2 り良い展示方法を、と模索しだしています。 指しています。 近い将来には、より魅力的で楽しめる動物 職員数は約 12,300 名(陸上職員約 6,700 園に変わっていくでしょう。皆さん、近く 名、船艇職員約 5,600 名) 、船艇 512 隻、 においでの折には寄ってみてください。新 航空機 74 機(回転翼 46 機、固定翼 28 機) しい発見があるかもしれませんよ。 を保有し、担任海域は領海(約 43 万 km2) (第 18 期) および接続する排他的経済水域(約 405 万 km2)で約 447 万 km2 にもなります。 <治安の維持> 海上保安庁鳥羽海上保安部 テロ対応、海上紛争の警 備・領海警備、不審船(工作船)対策・国 際犯罪への対応、地域社会に身近な海上犯 森 直義 罪取締り、外国漁船の不法操業の取締り <海上交通の安全確保> 船舶交通の輻 輳海域、沿岸および港における安全対策、 船舶気象通報、航行援助システムの保守運 用、海洋調査と同情報の提供 <海難救助> 24 時間体制での巡視船艇、 航空機の配備及び高度な救助技術を有す る特殊救難隊の出動対応、洋上救急(救急 救命士・医師の搬送)、マリンレジャーの 安全推進、遭難通信システムの運用(一般 1 職場の概要 からの通報は 118 番) 私の所属する海上保安庁は、最近は当庁 の特殊救難隊隊員の活躍をドラマ化した <海上防災・海洋環境保全> テレビ・映画の「海猿」でご存じではある 津波等の大規模な自然災害の発生もしく と思いますが、国土交通省の外局でありま は発生が予想される場合の災害応急活動、 す。海上保安庁は、昭和 23 年 5 月 1 日に 各地域の防災情報(津波防災情報図)の地 創設され、海を舞台に治安の維持、海上交 方公共団体・防災関係機関への提供、巨大 通の安全確保、海難救助、海上防災・海洋 地震発生の予想される海域の海底地形・地 環境保全、国内外の関係機関との連携協力 質調査及び地殻プレート変動の観測、海上 を 5 つの使命とし、 「海の危機管理」の仕 での大規模な油・有害危険物質の排出事 事を日夜たゆまず行っています。今後ます 故・船舶火災等の海上災害への対応、海洋 ます多様化する業務を効率的に行うとと 環境の保全のための広報、監視取締り、大 もに、国民の声を反映させながら、柔軟に 都市圏や他の閉鎖性海域での「海の再生」 時代の変化に対応できる海上保安庁を目 の実現のためのモニタリング 3 地震、台風、 国 ドから反戦をテーマにしたフォークソン 境を越える犯罪捜索、広大な海域の捜索救 グへと代わり、東京はオリンピックの影響 助、地球規模の海洋環境保全等における国 もあり高速道路等の整備が急ピッチで進 内外関係機関との連携・協力のため海外研 み、高層ビルが次々と建設され、日々その 修員の受け入れ、専門家の派遣、関係機関 姿を変えていきました。今の新宿副都心は、 との意見交換・情報の共有、詳しいことは、 当時は淀橋浄水場であり、今では想像もつ 当庁のホームページをご覧ください。 かない程変わってしまいました。 <国内外の関係機関との連携・協力> 昭和 40 年代は、ベトナム戦争、学園紛 2 勤務地 争、府中東芝電気工場の従業員のボーナス 私の勤務場所は、第四管区海上保安本部 (名古屋)の事務所の 1 つである鳥羽海上 3 億円強奪事件、三菱重工本社爆破事件、 保安部(三重県鳥羽市所在)です。鳥羽は、 連合赤軍による淀号ハイジャック事件等、 御木本が真珠養殖を世界で初めて成功し、 豊かさの中にも暗い状況でした。昭和 45 三島由紀夫が「潮騒」を執筆した神島があ 年夏、ロックアップも解除され、大学も講 るリアス式海岸の風光明媚で、海の幸が豊 義が再開されました。この 1 年近くのブラ 富な小さな市です。 ンクは、その後学生たちに大きな後遺症を 現在は、総トン数 113 トン(35 メート 残し、多くの学友が去っていきました。 ル型)の高速巡視艇の船長として、主に伊 私が、学生時代に最も印象に残っている 勢湾口の伊良湖水道航路の航路しょう戒 のは、4 年次の昭和 47 年と専攻科の翌年 に従事し、海上交通安全の安全確保を主に、 の各 5 ヶ月に亘る練習船「日本大学号」に 海上犯罪の取締り、海難救助、海洋汚染防 よる乗船実習でした。今はもうありません 止等の業務の任を担っております。 が、漁業実習練習船(マグロ延縄漁業)と 3 今日までの歩み しては国内でも大型船で、確か 1,000 トン 私たちは、今団塊の世代(昭和 24 年生 前後ではなかったかと思います。500 トン まれ)と言われ、本学に入学した昭和 43 を超えるマグロ延縄漁船は、他に例がない 年当時は、昭和 36 年からの政府の所得倍 と思います。延縄も「幹縄」(長さ 300~ 増計画により、世の中の景気も上向きで将 350 メートル)に「釣針が付いた枝縄」5 来への希望が持てる時代でありました。し ~6 本ついたものが「モッコ」と呼ばれ、 かし、その年頃からベトナム戦争に対する 幹縄を全て連結して投入すると全長約 80 市民の反対運動等から、日本中の大学で学 キロメートルにもなり、昭和 47 年当時は、 園紛争が始まり、本学部も同紛争のため昭 投縄・揚げ縄は全て人手による作業でした。 和 44 年 6 月頃から約 1 年間、学校側によ 投縄は早朝 4 時頃から午前 10 時頃まで、 るロックアップがなされ休学となってし 揚げ縄は昼食後、午後 1 時頃から 9 時頃ま まいました。当時の世相もグループサウン でかかり、大変重労働ともいえる実習でし 4 た。専攻科の乗船実習では、延縄はリール 国人船員への切り換えが始まりました。そ (現在の釣りの巨大な電動リール)式とな のため、3 年程で船員を止めることとなり り、作業が人手から全自動となって、肉体 ました。その後は、飲食業(自営)や会社 的には大変楽になりました。漁も、マグ 員等の職を経て、当庁が船員の中途採用 ロ・カジキ・鰹・鮫等 2 航海とも大漁で、 (現在も船艇職員については実施)をして 日本に帰港後、マグロ 1 本が土産となり、 いるのを知り、昭和 57 年に入庁し現在に 築地から貨車便で氷を詰めて木箱で実家 至ります。 当庁では、船艇職員としての仕事と司法 に送った思い出があります。鮫のヒレは、 干して乾燥させ、その後冷凍にして市場で 警察職員としての業務があり、船艇の運航 売却し、その売却代金は確か学生に分配さ と海上における犯罪の取締り等に従事し れ、乗船実習中の諸費用と相殺されたと記 てまいりました。私が乗船してきた警備救 憶しております。また、乗船中は、漁業実 難業務用船である巡視船艇の任務は、簡単 習以外に海洋観測・魚体計測、航海科は天 に陸上の関係機関に例えると、消防・救 測、機関科は機関実習等がありました。半 急・警察の全ての業務を 1 隻の船で担いま 年間の実習は、主に赤道を挟んだ南北太平 す。約 2~3 年毎に転勤があり、私も石川 洋上で、寄港先は 2~3 ヶ月経過した頃、 県七尾市を皮切りに富山県、三重県、名古 操業海域に近い外国に食料や水の補給の 屋市等の各保安部を、今日まで 8 回転勤異 ため 2 泊 3 日程度、本科の実習ではハワイ 動致しました。この間、海上・漁業・環境 やタヒチ、専攻科ではフィージーやハワイ 関係事案の取締り、領海警備(尖閣諸島) 、 へ寄港しました。 外国漁船の取締り、東シナ海不審船事案対 卒業後は、昭和 48 年の石油ショックの 応、三宅島噴火全島避難、東南アジアの海 ため、それまで主要就職先であった大中海 賊対策に対する東南アジア各国との合同 運会社が採用を控えたため、すぐには就職 訓練参加等の業務に従事してきました。 先がなかったことから、海技試験取得を目 当初は、船艇職員として、巡視船艇の操 指し、当時の甲種二等航海士の資格を取得 舵員(現在は航海士)として乗船勤務して した頃、当時の嶋村哲哉先生のお世話でや きましたが、当庁には内部昇進試験による っと就職先を見つけることができ、何とか 昇任制度があったことから、平成元年に同 船員として船出することができました。そ 試験を受け、現在階級は二等海上保安正で、 の後、為替の固定から変動相場への移行に 巡視艇の船長として運航は勿論、海難現場 よる円高等、日本の経済力が増すにつれ、 における救助作業の指揮、犯罪捜査等の現 日本人船員の高賃金のため、多くの海運会 場業務の指揮を執っています。 社は便宜置籍船として船籍だけパナマ等 4 最後に の外国に置き、日本人船員をリストラし外 同学部は、湘南に移転したそうですが、 5 岩手医科大学医学部 解剖学第一講座 現在の三軒茶屋はどうなったのでしょう か。キンカン本舗のアンモニアの臭い、玉 電、昭和女子大等・・・懐かしい思い出が 講師 蘇ります。遠洋漁業学コースもなくなり、 磯貝 純夫 船員への道がなくなったのは寂しく思い 「なぜヒトの解剖を?」医学部で私が水 ます。現在、商船の日本人船員は、約 3,000 産学科出身であることを知るとよく受け 人で、日本の遠洋漁業も衰退し、漁業従事 るこの質問から、諸先輩との思い出を辿り 者も高齢化し減少しています。恐らく、少 つつ職場紹介を進めさせていただきたい。 子化により船員・漁業従事者はどんどん減 昭和 48 年春頃だったと思うが、卒論の 少していることから、学科の存続は難しか テーマに水族館の水質が与えられ、上野水 ったのかもしれません。いち早く学科を組 族館杉浦 宏館長(第 1 期)に「次からは 織編成し、現在の生物資源科学部海洋生物 この学生が採水に来ます」と紹介された。 資源科学科に改組したことは先見の明が しかし、水質は自分に合わないと直感し、 あったからに違いありません。今後の同学 翌朝には増殖学研究室で出口吉昭先生の 科の発展を OB として、心より支援いたし 戻られるのを待ちながら本棚横の「マダイ ております。なお、当時日本大学号のチー 孵化養殖のアルバイト募集(卒論学生も受 フオフィサーで教官の内海さんが、同号退 け入れます)観音崎自然博物館」と書かれ 職後、潮岬沖で海難により亡くなられたと たビラを眺めていた。ふと、出口先生が戻 のこと、ご冥福を祈っております。 られ、瞬間的に私は「卒論ここに変えても 現在、当庁に在職する同学科の卒業生に らえませんか」と申し出た。「ああ、良い は、私の同期(第 21 期)である遠洋漁業 よ」と電話をかけてくださり、直ぐに決ま 学コース出身の高井 茂雄 君(釧路海上保 った。 安部)、機関科コース出身の鈴木 暁 君(名 観音崎博物館は、第 1 期生の山下金義先 古屋海上保安部)が在職(いずれも平成 輩とその第 1 期生を指導された四竈安正 17 年度現在)しています。 館長が世界で初めてマダイの完全養殖に 成功した場所と知り、喜び勇んで出かけた。 専攻科を修了して 33 年が経ち、同期の 仲間もそれぞれの道を歩み、間もなく定年 しかし、まあ当時としてもあきれるぐらい を迎えるにあたり如何に活躍しておられ おんぼろで周りからは「怪物館」と呼ばれ、 るのでしょうか。学部のホームページ等に、 さらに山下先輩はすでに長崎水試に移ら 現況を知らせることができるメーセージ れていた。博物館には大久保数彦先輩(第 ボックスでもあればと思っています。 18 期)と安藤均先輩(第 20 期)が残られ ていたが、話題はいつも博物館が何時潰れ (第 21 期) るかであった。予想に反して、私はこの怪 6 物館での両先輩との生活が大いに気に入 部でもはやり魚の血管系は相手にされな り居着いてしまった。以後、世田谷の校舎 かった。学会で私の番になると皆部屋を出 に行った記憶も卒業式に出た記憶もなく、 て行き、残ったのは身内ばかりという売れ 今でも日大水産学科を卒業したという実 ない演歌歌手の気持ちがよく分かる。しか 感がない。 し、ゼブラフィッシュという小魚の出現に よって状況は一変する。欧米から広がり、 間もなく経営会社は廃館を決め、両先輩 も館を去られた。しかし、創設者の四竈博 日本の大学や研究機関でも多くの研究者 士はこれを認めず、再建運動を起こした。 が関心を持つようになり、小型魚類研究会 「マダイで栽培養殖の礎は築いた。今後は という学会も誕生した。若い研究者の中に 東京湾の中で進みつつある海洋汚染に取 は水産の出身者も多く、我が後輩にもたび り組む。そのための橋頭堡を観音崎に置 たび出会うようになった。彼らの口からは く」と言う。さらに、「これからは魚の小 最先端の科学用語がポンポン飛び出し、我 児科学が必須となる、君はそれをやれ」と が青春時代の学友と比べて「君本当に日大 言われた。今でこそ環境問題は当たり前の の水産か?」と思わず口をついて出てしま 問題となったが、当時この問題を正面から、 いそうになる。このような経緯でようやく しかも廃館直前の博物館で取り上げるな 我が医学部でも小規模ながらもおおっぴ どキチガイ沙汰だった。逃げ出すことも出 らに魚が飼えることとなった。我が職場に 来ない状況下におかれ、退職金代わりにも 興味をお持ちの方の訪問を歓迎します。た らった顕微鏡 1 つを頼りに魚の血管系の だし、解剖学実習の期間中はほとんどお相 発生研究を始めた。再建運動のため卒業し 手出来ない事をあらかじめご了承いただ て初めて母校を訪ねたが、添田秀男先生の きたい。 (第 23 期) 部屋で出会った先輩から研究内容を聞か れ、「はあ、血管系の発生です」と答える と「役にたたん」とにべもない、門田定美 秋田県農林水産部水産漁港課 先生には「ありゃ(再建は)無理、ところ 齋藤 寿 で教員免許持ってるか?何、ない、じゃ だめだ」と相手にされず、憮然と帰ったこ 昭和 54 年に水産学科を卒業、秋田県庁 とを思い出す。その後、再建の途中で四竈 に勤務し、27 年が経過しようとしていま 先生は亡くなられたが、多くの方の助力で す。 館は生き残った。 最初は水産試験場(現:秋田県水産振興 いつの間にか私は血管研究の虜になっ センター)でアワビやガザミなどの増養殖 ており、当時指導を受けていた東北大学医 研究でスタート、これまで試験研究部署と 学部浦良治名誉教授のつてをたどって修 事務部署を行き来し、試験研究のほか、海 行のつもりで岩手医科大学に移った。医学 面と内水面の漁業振興や普及指導、漁業調 7 受けもっていますが、1 課でこれほど多岐 整などの仕事に携わってきました。 にわたる業務を行っているのは庁内でも 現在は、県庁水産漁港課で遊漁や漁場利 珍しいのではないでしょうか。 用も含めた漁業調整並びに海区漁業調整 近年は更にブラックバス対策や遊漁調 委員会、内水面漁場管理委員会などの業務 整、大型クラゲ被害対策など一筋縄ではい を担当しています。 秋田県の海岸線総延長は 263 km あり、 かない仕事が増えているうえに、組織改 青森県境の県北部、男鹿半島周辺及び山形 革、予算・人員の縮減が進行しており、県 県境の県南部が岩礁海岸で、これに挟まれ 民へのサービス低下を招かぬよう努力し て米代川、雄物川、子吉川の三大河川を中 ているところです。 なお、この冬は例年になく雪が多く、業 心とする砂浜海岸とで形成されています。 海況面では、夏は対馬暖流の勢力が強 務遂行以上に除排雪と雪中通勤にかなり く、秋以降は北西の季節風の影響で水温が のエネルギー消耗を感じているこの頃で 下がるなど複雑に変化することから、ブリ す。 (第 28 期) などの暖流系の魚からハタハタに代表さ れる冷水系の魚まで漁獲され、少量多品目 の水揚げ状況となっています。 東海大学海洋学部水産学科 秋田名物でもあるハタハタについて、漁 教授 獲量の危機的減少に対応するため、3 年間 鈴木 伸洋 の全面禁漁を実施し、解禁後も資源管理の 桜水会の皆様におかれましては、ご健勝 実践や人工種苗の放流などにより、回復傾 にてご活躍のこととお慶び申し上げます。 向が見られ、資源管理型漁業の優良事例と 小生は 1976 年(昭和 51 年)に入学、大学 して評価を頂いております。 院博士後期課程修了後も 1 年間研究員と 内水面では河川漁業の他に八郎湖、十和 なり、延べ 10 年間、廣瀬一美先生の研究 田湖などで湖沼漁業が営まれております 室に在籍させて頂きました。元来生まれ育 が、コイヘルペス病やアユの冷水病、そし った地は、農獣医学部東京校舎のある世田 てブラックバスに代表される外来魚対策 谷区野沢で、今も母がそこで一人暮らして など難問山積みの状態です。 いますが、一人娘がこの 4 月に祖母と暮ら 私の職場「水産漁港課」は、魚礁・漁港 しながら日大生として生活を始めます。小 など基盤整備を行う公共事業や栽培漁業 生は、三重県に妻を残し、静岡市清水区に をはじめ漁業振興のための補助事業、漁業 単身赴任しています。5 年前に三重県にあ 者への資本整備支援と漁協経営指導、漁業 る(現(独)水産総合研究センター)養殖 権や許可漁業などの許認可事務と漁業調 研究所を最後に水産庁を退職し、今は清水 整、そして漁船や遊漁船業者の登録事務、 の東海大学海洋学部水産学科で教鞭を執 さらに漁業取締り業務と水産行政全般を っています。同学科には桜水会の先輩であ 8 る加藤 登主任教授(第 19 期)と後輩の秋 業人数が同じになり、選り好みをしなけれ 山信彦助教授(第 34 期、先生はこの 4 月 ば、全入時代が到来します。しかし、現実 に教授に昇格されます。おめでとうござい は生徒が大学を選ぶのが当たり前の昨今、 ます。)そして小生の 3 名が在職しており、 所謂“大学冬の時代”で、小生の学科では定 学科教員 9 名の 3 分の 1 が日大閥です。清 員を確保するのに苦労する現状です。もち 水には(株)富士製粉で養魚飼料を担当し ろん、学力低下にも頭を悩ませています。 ておられる桜水会 1 年後輩の谷津正洋氏 小生は学部教員の他、大学院修士課程海洋 (第 30 期)が在住されており、来校され 学研究科と東海大・北海道東海大・九州東 た折には養魚飼料ならびに養殖現場の現 海大の連合大学院博士課程生物科学研究 況のことや母校の水産学科(現:海洋生物 科の指導教員および東海大学海洋研究所 資源科学科)について話が盛り上がります。 の研究所員を兼任しています。一昔前は、 小 生 は 水 産庁 時 代 に 県水 産 試 験 場等 に “大学の先生は 1 日ヤッタラやめられな 度々出向くことがあり、お話を伺っている い”と言ったそうです。今は教育的取り組 うちに初対面ながら日大水産の匂いを感 み、研究公表、学内外・社会貢献などを点 じ、「私は日大出身だが、失礼ながらどこ 数化する業績評価が厳しく設定されてい のご出身で?」と尋ねると、「私も日大で ます。因みに、国内学会誌あるいはインパ す」と答えが返ってくる打率は7割に上る クトファクター付きの外国雑誌への掲載 経験をしました。一昨年、静岡水試の評価 論文が 3 年間で 3 編ないと大学院指導教員 委員会に出向いた折も、同水試の長谷川薫 資格を失います。耐震補強を余儀なくされ 氏(第 20 期)が桜水会の先輩と知りまし る老朽化した校舎、少ない研究機材と費用 た。桜水会会員の皆様は水産関連だけでな そして年々増す業務量と研究時間不足な く各界でご活躍ですが、会員諸氏が小生の ど、結構大学も大変です。これって東海大 仕事柄と関連した分野でも大活躍されて だけのこと。日大が羨ましく見えるのは、 おられることにいつもながら驚かされ、自 “他人の芝生”なのでしょうか。 (第 29 期) 分が桜水会会員であることを誇りに感じ ます。この日大パワーは宝ものですから、 後世に引き継ぎたいものです。娘が受験校 香川県立坂出商業高等学校 で悩んでいた時、「日大同窓の方々は社会 宮武 聡 で評価されているよ(もちろん小生を除い て)」と躊躇せず言いました。娘が日大を 大学卒業後、すぐに故郷の埼玉県から四 卒業して社会に出た時、きっとそう感じて 国の地へ渡り、早くも 14 年が経ちました。 くれることを願っています。 今では、香川県にすっかり腰を落ち着けて しまい、1 日に 3 回(?)は名物の讃岐う 少し大学の話をしますと、2009 年には どんを食べなければ気が済まない体にな 日本の大学・短大の入学定員と高校生の卒 9 ってしまいました。毎日が絶好調・・・と 伴う学校の統廃合、さらには、学力低下や 言うわけでもありませんが、絶不調と言う 不登校など、学校現場でも様々な問題が山 ことでも無く、何とか前向きに毎日を過ご 積みしています。そのような問題に負けな しています。 いように、大学時代に学んだスピリットは 忘れずに頑張っていこうと思っています。 現在、私は瀬戸大橋が目の前に見える香 川県立坂出商業高等学校で、教員の仕事を 坂出商業高校は、JR 坂出駅から徒歩 10 しています。今年度は 1 年生の担任をして 分程の所にあります、もし、香川県に来ら おり、元気な高校生に負けないように頑張 れる時は、ぜひお立ち寄り下さい。おいし っています。ちなみに平成 15 年度から、 いうどん屋さんを紹介いたします。 高校では新教科として「情報」が設置され (第 41 期) ました。特に、現在勤務している坂出商業 高校は、全国で 14 校(平成 17 年度現在) しか存在しない、専門の「情報学科」が設 原稿の募集 置されている学校です。この学校で今年度 桜水会会報 31 号の原稿を募集します。 は、本来の専門教科である「理科」の他に、 「職場便り」「近況」「クラス会」「随 情報の科目として「情報産業と社会」や「ア 筆」などを手書き(400 字詰め原稿用 ルゴリズム」(体操ではありません!)、 紙)あるいはワープロ書きで 800~ 「情報と表現」と言った授業を受け持って 1,000 字程度にまとめ(近況はハガキ います。正直に言って、学生時代コンピュ でも可) 、平成 18 年 12 月末までに下 ータが大嫌いだった私にとって、論理回路 記にお送り下さい。なお、原稿は電子 や C 言語といった内容を勉強することは、 メール(添付ファイルの場合、Word 大変な苦痛を伴います。しかし、新しいこ で作成のこと)でも受け付けます。 とに挑戦しようという気持ちと、目の前で 送付先 頑張っている高校生のために、1 からと言 うよりはマイナスの状態から勉強をやり 〒252-8510 直して、授業に臨んでいます。そのおかげ 神奈川県藤沢市亀井野 1866 で、コンピュータが大嫌いだった割には、 日本大学生物資源科学部 何とか IT 化の波に乗り遅れずにいます。 海洋生物資源科学科内 現在、直接水産業に携わっているわけで 桜水会事務局 宛 E-mail: [email protected] はありませんが、目の前に広がる豊かな瀬 戸内の海と、スーパーに並ぶ新鮮な魚介類 を見る度に、よく大学時代のことを思い出 します。少子化による生徒数減少、それに 10 研究室便り 1 月 28 日には学科の卒業研究発表会が ありました。2 名ほどここまで到達できな 海洋生物生理学研究室 かったのは残念でしたが、当研究室では 18 名が無事発表を終え、合格となりまし 卒業生の皆様にはお変わりありません た。今年度の卒研テーマは、鯨類の胎盤機 か。 今年は、誠に残念な報告からはじめなけ 能、ハゼの両方向性転換、サンゴ礁の魚の ればなりません。長年、当研究室の運営に 繁殖生態、ウミガメのストレス応答、深海 当たられ、昨年 3 月に退職された小橋二夫 性二枚貝の共生細菌相、ペンギンに認知行 先生がこの 1 月 30 日に急逝されました。 動実験など多様な内容となりました。これ 享年 64 歳でした。昨年の桜水会報にも書 には、せっかくはいってきたのだから、な きましたが、先生は日々黙々と仕事をこな るべく希望のテーマで卒業研究をやらせ されるタイプで決して目立ったことはな たいという研究室のポリシーがあるので さいませんでしたが、その人柄を敬愛する すが、もとより当研究室だけでこれらのテ 者は多く、2 月 1 日のお通夜には冷たい雨 ーマすべてに対処できるはずもなく、外部 の中を多数の卒業生が参列し、また、先生 のご協力がなければできないことです。今 と直接接したことのない研究室の 4 年生 後も、このような協力体制を維持・強化し が自主的に葬儀を手伝ってくれました。こ ていきたいと考えています。 の場を借りてお礼申し上げます。1 月末に、 2 月には修論発表会があり、当研究室の 何人かの先生方と病院にお見舞いに伺っ たった 1 人の大学院生であった佐々木俊 たときにはもはや話すことはできず、親し 博君が、「ハゼ科魚類の成熟機構に関する く言葉をかわしたのはご退職の日に久保 研究‐1 回産卵型と多回産卵型との比較 田の碧寿を酌み交わしたのが最後になっ ‐」という論題で発表を行ない、無事修了 てしまいました。早すぎるご逝去に、今は しました。この修論が何とかまとまった背 ただご冥福をお祈りするのみです。 景には、鈴木先生が講習会で習ってきた さて、研究室の方は、昨年 4 月に鈴木美 in situ hybridization という技術で、脳下垂 和さんが助手として赴任してほぼ 1 年が 体の 2 種類の生殖腺刺激ホルモン産生細 たちました。当初、教育と研究の両立に苦 胞が識別できたことがあります。来年度は、 労していましたが、だいぶ慣れてきたよう 東京海洋大学の吉崎吾朗先生の研究室の です。特に、研究面では研究室の学生を引 協力を得て、タナゴの生殖腺を光らせたい っ張ってくれ、そのせいか、来年度は 5 と考えています。吉崎研究室に院生として 名(日大 3 名、他大学・研究機関 2 名)の お世話になっていた澤山英太郎君も、今春 4 年生が大学院進学の予定です。 無事、修士課程を修了したとのことです。 11 集群分布の把握」(東京大学海洋研究所と ともあれ、何かの折に是非、海洋生物生 の共同研究)などについて研究しておりま 理学研究室にお立ち寄り下さい。 す。また、今年度から「海洋動物、主とし てクラゲ類の癒し効果の検証」を新江ノ島 水族館、本学部獣医学科、東京慈恵会医科 大学らとの共同研究として海洋生物(特に クラゲ類)の癒しとしての新たな価値を科 学的に探索・検証する研究を開始しました。 平成 17 年度の進路は、大学院進学、専 門学校、他大学教職課程(小学校教諭)科 (朝比奈) 目履修生、就職先は観光開発、流通・販売、 住宅・不動産販売、飲食チェーンなどです。 海洋環境学研究室 本学科卒業生に対しまして、どうか桜水会 卒業生の皆様には時下、益々ご健勝のこ 会員諸兄の温かいご支援、ご協力を賜りま ととお慶び申し上げます。 すようお願い申し上げます。 平成 17 年度の研究室構成は、廣海十朗 平成 18 年度の研究室は、大学院生 4 名 教授、荒 功一専任講師、大学院博士前期 (博士前期課程 2 年 3 名、同 1 年 1 名)、4 課程 1 年次 3 名、4 年次学生 17 名(うち 年次学生 21 名(うち女子学生 6 名)の構 女子学生 6 名)でした。 成となります。 研究テーマは、2000 年 12 月より継続し 本年度、檜山(第 36 期) 、市橋(第 37 ている「相模湾における沿岸海洋生態系動 期) 、宮下(第 38 期) 、木下(第 42 期) 、 態の解明(プロジェクト“SHONAM”)」 中村(第 48 期)、竹内、江澤、司村(第 に今年度から沈降フラックスに関する研 49 期)、平田、藤原、児嶋、長沼(第 50 究が加わり、これまでで最強の布陣で研究 期) 、田代(第 51 期)、平井、水谷(第 52 を実施しております。その他には「茅ヶ崎 期) 、矢部、牛越、岡田(第 53 期) 、石野、 海岸における漂着ゴミの現状」、「東京湾 関根、清岡、中村、坂上、近藤、曽谷、大 における溶存態有機リンならびにアルカ 河内、早川(第 54 期)らの研究室 OB・OG リフォスファターゼ活性」、「東京湾産ム が研究室を訪問されました。卒業生の皆様 ラサキイガイの体内主要元素」、「環境共 には、時には藤沢のキャンパスにお越し頂 生実験護岸におけるマクロベントスの遷 いて、後輩達を叱咤激励して頂けますよう 移」(五洋建設との共同研究)、「音響学的 お願いいたします。 手法によるミズクラゲの生物量ならびに (荒) 12 海洋資源育成環境学研究室 おります。中等教育の指導要領の急激な変 平成 17 年度の当研究室の構成は、教員 化(2006 年問題)に対応して、従来の講 2 名(杉田治男教授、糸井史朗助手)、大 義形式では理解できない学生が増えるこ 学院博士前期課程 5 名、大学院研究生 1 とが予想されますので、それを補足するた 名、学部 4 年次 20 名(内1名は 9 月卒業) めに手頃な成書が必要になると思います。 でした。主な研究テーマは「魚介類の腸内 執筆依頼した 6 名はいずれもわが国のこ 細菌に関する研究」、「養殖環境の微生物 の分野を牽引する研究者ですので、スタン 学的研究」、「魚介類のためのプロバイオ ダードの教科書になるのではと期待して ティックスの開発」、「魚類腸内細菌の生 おります。ここ 2 年ほど、授業に関する改 産するキチナーゼ遺伝子の解析」、「分子 善を進め、ある程度の成果がでてきたと考 生態学的手法に基づく魚介類の分類」など えられますので、今後は学生実験(「海洋 多岐にわたっており、従来よりも分子生物 微生物学実験」、「海洋資源育成環境学実 学的色彩が濃くなってきました。成果の一 験」)の見直しを図りたいと思います。幸 部は、学術論文 5 編(内、国際誌 4 編) 、 い、教科書(前述)がありますので、これ 学会発表 11 題として発表されました。こ らを効果的に利用しながら学生の興味や れまでよりも大学内の研究環境は厳しい 気質に合わせた内容にしたいと考えてお ものがありますが、研究は大事な本業の 1 ります。 最後に朗報があります。昭和 50 年に当 つですので、他大学に負けないよう頑張り 研究室を卒業された辻 雅司氏(第 24 期、 たいと考えております。 教育面では、昨年秋に入室前の 3 年次 水産タイムズ社取締役編集部長)が平成 学生を対象に自主ゼミを 5 回ほど行いま 16 年 3 月に本学より博士号(生物資源科 したが、学生の反応が良かったので、来年 学)を授与されたことは以前にこの欄でご 度はもう少し長期的に開催したいと考え 紹介致しましたが、その後、一連の研究に ております。昨年 5 月に海洋微生物学の教 対し、平成 16 年 11 月には地域漁業学会中 科書「海の環境微生物学」を、また、今年 楯賞を、また、平成 17 年 5 月には漁業経 3 月には学生実験の教科書「海洋アセスメ 済学会の学会奨励賞を受賞されました。さ ントのための微生物実験法」の改訂増補版 らに本年度の卒業式(証書伝達式)では、 を出しました。当研究室の担当科目の内、 これらの業績が評価され、生物資源科学部 残りの餌料生物学と海洋資源育成環境学 長賞を受賞されることが決定しておりま については教科書として適当なものが見 す。桜水会会員の水産学会賞(奨励賞、技 あたらないため、本年度はこれらの科目の 術賞)の受賞例はありますが、社会科学分 教科書を新たに編集することを企画して 野で、しかも複数学会から受賞の快挙は初 13 めてであり、校友としても大変うれしい限 分解および第2報物理化学的方法によるア りです。ご研究の今後一層の発展をお祈り レルゲンの除去の題目で発表の予定です。 申しあげます。 研究室所属学生の就職先として、大手食品 メーカーを中心に製薬系等多岐に及び、今 (杉田) 後の活躍が期待されます。 海洋生物機能応用学研究室 一昨年度設立され、 2 月 28 日に行われ 平成17年度の当研究室の教員構成はこ た「海洋生物資源教育研究センター」平成 れまでと変わらず、望月 篤教授、松宮政 17 年度研究成果報告会においては、「ヤマ 弘助教授、宮内浩二助手です。研究室所属 トシジミリゾチームの一次構造解析」およ 学生は大学院博士前期課程1年次1名、学部 び「イカ肝臓 β-N-アセチルヘキソサミニダ 学生28名でそのうち女子学生は9名です。 ーゼの性状」を報告し、今後も本年度を上 卒業研究のテーマは、脱水シートによる鮮 回る研究成果の進展になお一層の努力を 度保持効果、イカ墨などによる魚介類の鮮 傾けていきたいと考えております。 度保持に関する研究をはじめ、かまぼこの 平成 18 年度の研究室は大学院生 1 名な 低温貯蔵中の物性変化における澱粉の影 らびに 4 年生 32 名(内女子 10 名)の構成 響、イボツノマタキチナーゼの精製と性質、 となります。研究室のテーマとしては上記 スルメイカ肝臓のエキソ型キチン分解酵 テーマを引き続き進める予定ですが、今後 素の精製と性質、ウチムラサキリゾチーム は分子生物学的研究を中心に、さらに詳細 の構造解析、バテイラリゾチームの精製と な研究を進めるべく、スタッフー同研究活 性質などであります。当研究室は主として 動の発展に力を注いでおります。 魚介類の鮮度保持、水産ねり製品に関する なお、宮内浩二助手は平成 17 年度日本 研究および水産生物に含まれるキチナー 大学海外派遣研究員として 3 月 23 日より ゼ・リゾチームなどの生理活性物質に関す 9 月 24 日までの予定でノルウエー王国ト る研究に取り組んでおりますが、昨年度よ ロムソ大学において研究に専念しており、 り神奈川衛生研究所との共同によりスタ 成果が期待されます。 ートした「水産加工食品におけるアレルゲ (望月) ンの研究」には、大学院生1名と学部学生2 海洋生物資源生産学研究室 名が取り組みました。この研究でも十分な 成果を上げることができましたので、4月1 本年度は大学院博士前期課程 2 年 1 名、 日に高知大学で行われる日本水産学会大 同 1 年 2 名、学部 4 年生 22 名および研究 会に「水産食品の低アレルゲン化に関する 生 3 名が教員 2 名ともども研究に励みまし 研究」第1報酵素処理によるアレルゲンの た。JABEE コースを選択した 2 名の学生 14 も無事に課程を修了しました。谷内教授は 生き延びる力につながる何かを最終学年 本年度から新たに学科主任として海洋生 での研究で身に付けて立派に巣立ってい 物資源科学科を取りまとめる重責も担わ かれることを教員一同祈念しております。 れることとなり、多忙な毎日を過しておら ここしばらく続いた就職難の時代とは れます。健康を害されないように日々の業 やや異なり、本年は比較的順調に就職も決 務に当たられて欲しいと思います。 まったようです。卒業後は環境がすっかり 変わりますが、日々努力を怠らずに着実に、 学生諸君は研究室内での研究ばかりで なく、近年は各研究室の予約が競合して使 誠実に自分の道を生きていって欲しいと 用が難しくなってきている下田臨海実験 思います。学生達は今後、桜水会の諸先輩 所や、その他の外部研究機関を利用しての 方に様々な場面で陰に陽にお世話になる 実験も含め、この 1 年間それぞれ協力し合 ことと思います。卒業生が立派に社会人と いながらさまざまな仕事を進めてきまし してこれから活躍できますように、先輩方 た。研究テーマは各自 1 題ですが、ひとり のあたたかいご指導とご鞭撻を賜れます で実験準備から測定、解析、そして論文作 ようお願い申し上げます。 (小島) 成とすべて片付けることができる研究は 通常あり得ません。学部では最近、「フィ ールドサイエンス」や「フィールドワーク」 海洋生物資源管理学研究室 など、何かと横文字の学問を推し進めるこ 平成 17 年度の海洋生物資源管理学研究 とを推奨しているようですが、そもそもフ 室は吉原喜好教授、高井則之助手、アルバ ィールド・・・とは何でしょうか。野外で イトの泉 美由紀さん、大学院博士前期課 やれば何でもフィールド実験の大変さ、素 程 1 年生(M1)鈴木淑晃、沼澤亜美の 2 晴らしさが体験できるという訳ではなく、 名そして 4 年次学生が 13 名の陣容でした。 室内での実験も野外と同じくらい困難を 大学院学生の鈴木君が深海ソコダラ類 伴い、また、成し遂げた時の充実感もあっ の一種トウジンの資源生物学的研究、沼澤 たはずです。実験を行う上での様々な問題、 君が海洋深層水の有効利用、主として漁獲 環境や条件に左右されてうまくいかない 物の鮮度保持機能に関して研究しており 時に、忍耐力ばかりでなく、仲間との連帯 ます。また、4 年生は卒業研究として大き や個々人の工夫と創意でその壁を乗り越 く分けて駿河湾の深海底曳網で漁獲され えられるか、いや完全に乗り越えられなく る生物の食性研究、下田臨海実験所周辺海 ても何とか試みてみる姿勢こそが大切な 域で採集される魚類の研究、河川の魚類相 のでしょう。最新の研究成果を得ることは に関する研究、海洋深層水に関する研究な もちろん重要ですが、研究以外にも社会で ど多岐にわたっており、これらを論文にま 15 とめさせ、卒業研究発表会でしっかりと発 研究をやれるのは先生の研究室だけだか 表させる為に直接指導している高井助手 ら、それが最優先です」との答えが返って の努力は大変なものがあると思います。 きました。こういう学生に感動を与え、満 今これを書いている時期が 3 月中旬で 足させるだけの研究環境を整えてやるの が私の役目かなとも思っております。 あり、我が研究室の学生は全員卒業が確定 しており、就職も 100%、赴任先も決まっ 桜水会会員の諸先輩方には機会があり てすでに研修と称して働いている学生も ましたら研究室や実験所を訪れて、後輩達 おります。 の仕事ぶりを見て、有形、無形のご指導、 平成 18 年度の 4 年生は 17 名で私の研 ご援助をお願い致します。 究室としては初めて 15 名を超える学生を (吉原) 預かることになります。さらに今の大学院 海洋生体機能化学研究室 学生 2 名が M2 になり、M1 として戸田学 平成 17 年度の研究室のメンバーは内田 人君がそのまま残ります。学生、院生合わ せて 20 名の大所帯になってしまいました。 直行教授、森 司専任講師と大学院生 5 名 私と高井助手そしてアルバイトの泉さん (M2:3 名、M1:2 名)、学部 4 年生 17 を入れると 23 名になり、今の名札掛けで 名(内、女子 9 名)、大学院研究生 1 名お は足りなくなってしまったので、新しく よび実習生 3 名の総勢 28 名です。魚類血 30 名用のものを購入しました。 漿フィブロネクチンの機能ドメインの構 平成 18 年度の研究室のテーマは駿河湾 造と機能関連の研究を 5 名、魚類コラーゲ の深海底曳網で漁獲される魚類、エビ類、 ンの細胞結合ドメインの構造の研究を 3 イカ類の資源生物学的研究、河川の魚類相、 名で本研究室従来からの主要研究課題で メジナの資源生物学的研究、またある企業 ある「魚類の細胞外マットリックス成分と と共同で田の浦湾のアマモ場の復元研究 細胞の相互作用機構の分子レベルでの解 に取り組みます(M1 戸田君のテーマ)。 明」に取り組みました。また、「水産生理 さらに海洋深層水の研究も続けますが、こ 活性物質の検索と構造解析」関係を 5 名、 れもある企業の委託研究になる予定です。 「水生生物の成長機構の解明」に関連する 研究のどれもが下田臨海実験所を主な研 研究を 4 名、「化学物質の魚類に対する生 究拠点としております。毎年のことながら、 態毒性」に関連する研究を 2 名、さらに、 他の研究室の学生以上に体力と財力(?) 企業との共同研究関連を 6 名で精力的に を必要とします。受け入れるのは良いとし 取り組みました。メンバーの並々ならぬ努 て多少気になったので学生に何故この研 力により、コイ真皮 I 型コラーゲンの栓球 究室を選んだの?と聞くと、「フィールド 凝集誘導ドメインの構造、魚類血漿フィブ 16 ロネクチンの機能ドメインの構造、成長ホ 田(H14) 、宮澤(H14) 、市塚(H15) 、小 ルモン遺伝子組み換えアマゴの発現遺伝 田切(H15) 、佐藤(蘭) (H15)、竹見(H15)、 子、エゾアカガエル幼生の形態変化時に発 土田(新) (H15)、大野(H16)、兼子(H16)、 現する遺伝子、赤潮藻類の殺藻物質による 河村(H16)、竹本(H16)、田端(H16)、 珪藻の自己増殖抑制作用、かつお節原料魚 三沢(H16)、南嶋(H16)、山本(H16)、 に関する研究などに著しい進展を見まし 駒澤(H16)等の多数の諸先輩が研究室を た。特に、長年見向きされなかった日本の 訪ねてくださり、後輩を叱咤激励していた 伝統水産食品の鰹節の製造法改良に着手 だいたことに感謝します。他の先輩方も時 し、高品質鰹節ができる原料魚を見分ける 間を見て、研究室、学科、学部の変貌を見 方法を発見しました。今後これを指標とし に来て下さい。 て低品質鰹節の原料になるカツオ生肉の (内田) 特性を追求して行きます。この研究は、鰹 魚医学研究室 節業界、巻き網業界から熱い視線が注がれ ています。また、現在の厳しい就職状況に 魚医学研究室では、廣瀬一美教授の指導 も拘わらず殆どの卒業及び修了予定者が の下、人間形成(教育)に取り組んでいま 進路を決定し、無事に論文を仕上げ、目出 す。平成 17 年度の研究室構成は、廣瀬一 たく卒業して桜水会の一員となりました 美教授、間野伸宏助手、大学院生 5 名(博 ので、今後とも桜水会諸兄の益々のご助力 士後期課程 1 名、博士前期課程 2 年 1 名、 をお願い申しあげます。なお、今年度から 同 1 年 3 名) 、学部 4 年生 9 名の計 16 名で した。本年度は魚医学研究室にとって嬉し 副手の長野 香さんが退職され、学生実験 いニュースが多く、平成 10 年度に本研究 などは 4 年次学生と院生の献身的な協力 室の修士課程を修了した藪 健史氏が、 があり何とか乗り切れましたこと、心より 「魚類胚におけるストレス誘導性アポト 感謝すると同時に長野さんの多大な貢献 ーシスの分子機構に関する研究」で日本水 度を改めて痛感しました。 産学会の学会賞(水産学奨励賞)を受賞す 平成 18 年度は、大学院生 4 名(M2:3 ることが決まり、高知大学で開催される平 名、M1:1 名) 、学部学生 20 名、大学院 成 18 年度日本水産学会春季大会において 研究生 1 名および実習生 3 名の総勢 30 名 記念講演が行われることになりました。ま で研究室の主要研究課題に関連する研究 た、博士後期課程 3 年で COE 研究員の難 を例年通り行う予定です。また、本年度も 波亜紀さんが「Aeromononas 属細菌のコイ 垣内(S62)、西塔(H4)、塚本(H5)、末 腸管内における定着機構に関する研究」で 久(H7)、比企(H10)、中島(H11)、清 博士号を取得しました。魚医学研究室とな 水(H12) 、長野(H12) 、安齋(H14) 、坂 ってからは 3 人目の学位取得者になりま 17 下田臨海実験所 す。さらに、前期(修士)課程 2 年の大内 聖一君が「高水温飼育がヒラメの粘膜組織 平成 14 年度に文部科学省の私立大学研 に及ぼす影響」の研究題目で修了し、来年 究高度化推進事業のオープン・リサーチ・ 度からアフリカのブルキナファソに海外 センター事業で採択された海洋生物資源 青年協力隊員の一員として淡水魚の養殖 教育研究センターのプロジェクト研究も 指導に参加することになっています。学部 平成 18 年度で最終年を迎えることになり、 生も 4 名が商社、環境調査会社、水族館等 まとめにかからなければならない事と継 に就職、4 名が本学や北海道大学大学院に 続について考えなければならない時期に 進学する予定です。 なりました。 廣瀬教授は研究室学生の研究指導に加 臨海実験所は、平成 16 年度中に計画さ え、日本水産学会理事や日本大学大学院総 れた施設のほとんどが整備され、従来と比 合科学研究科教授として精力的に仕事に 較し利用者が増加し、平成 17 年度は 4,000 取り組まれており、昨年度の夏は中国の大 名を越えております。その大部分が研究で 連水産学院との共同研究のため国外へ出 の利用で、簡易宿泊所の効果が大きいと思 張されるなど、大学内・外でご活躍されて います。この施設は、簡単な手続きだけで います(先生とお会いしたい方は必ずアポ 1 週間 500 円で宿泊でき、試料収集などで イントをお願い致します・・)。研究室も 重宝されております。但し、自炊ですが、 大学院生が増え、魚類寄生虫の宿主特異性 炊事、風呂、洗濯など一般のワンルームマ 機構、板鰓類の寄生虫相、魚類のストレス ンションに匹敵する設備が整っておりま 応答、稚仔魚の免疫発達機構、水族館にお す。 ける疾病診断調査研究などの魚病・免疫分 (実験所長 吉原喜好) 野に加え、大型海産魚の飼育・繁殖、希少 魚種の遺伝的集団構造解析や保全等の育 自己紹介 種や環境に関する研究にも取り組んでい ます。しかし、大学では実践的な教育指導 助手 鈴木美和 には困難な面が多々あり、今後とも社会で 平成 17 年 4 月に海 活躍されている卒業生の皆様にはご協力 洋生物生理学研究室 の程どうかよろしくお願い申し上げます。 に助手として赴任し そして仕事についてのお話なども聞かせ た鈴木美和です。この て頂きたく、廣瀬教授ともどもご来室をお 1 年間、多くの方々に 待ちしております。 ご指導頂きながら、ま (間野) た、多くの学生と関わ りながら、何とか教員としての仕事をして 18 副手 きましたが、その大変さと責任の重さに未 だ戸惑いを覚えます。また、自分の未熟さ 岩井美希 平成 16 年 3 月に森 や至らなさを痛感した 1 年でもありまし 林資源科学科森林動 た。 物学研究室を卒業し、 研究について少しお話しいたしますと、 同年本学部の管財課 私は学生時代から海生哺乳類の生理学、特 と庶務課に在籍し食 に、彼らのストレスや浸透圧調節について 品科学工学科にて臨 興味を持ち、研究をしてきました。研究室 時職員をした後、平成 で鯨類を飼育することは出来ないので、生 17 年 4 月より本学科の学科付き副手とな きた個体で生理学的な実験をするために りました岩井美希です。 は水族館にお願いするしかなく、よく水族 4 年間学生として親しんだ本学部を教 館の仕事を手伝いながら泊り込みで実験 職員としてまた別の立場から見ることが をしたりします。また、日本の海岸には頻 出来、また、諸先生方のご親身なご指導を 繁に鯨類が座礁するのですが、そのような 受け新たな発見の多い毎日です。 時には貴重な試料を得るために、可能な限 趣味はツーリングで長期の休暇には単 り迅速に、刃物とカッパと長靴を持って駆 独でも各地を回ります。3 日連続の雨やト けつけ、死体と格闘したりしています。な ラブルに耐えられるだけの持久力と精神 んとも泥臭いやり方ですが、海生哺乳類で 力を養う事ができ、また、単純に自分の筋 研究するためには必要なことであると考 力の限界も知る事が出来、とてもよい勉強 え、続けています。海生哺乳類はある意味、 になりました。 魅力的な動物であり、彼らに興味を抱く学 現在でもまだまだ学ぶべき事が多い毎 生は多いと実感しています。自身の研究を 日ですが、多くの学生たちと触れ合える時 進めるだけでなく、そのような学生の知的 間が今はとても楽しく、良い刺激となって 好奇心をも満たすような指導が出来るよ います。副手として、また、本学部の卒業 う努力していきたいと考えています。 生として後輩たちが大学生活を楽しくか 至らない点も多く、また、学生に負け つ有意義に過ごせるよう手助けができた ずに学ぶべきことも多いのですが、出来る ら良いと思っています。それと同時に、本 限り誠実に仕事をしていきたいと思って 学科の発展に少しでもお役に立てるよう おります。今後とも、ご指導のほどをよろ 努力したいです。 しくお願い致します。 まだまだ未熟な私ではありますが、今後 ともご指導、ご鞭撻くださいますよう宜し くお願い申し上げます。 19 地で名主を務めた瀬戸家が開成町の歴史 同期会便り 文化遺産として町に家・屋敷を寄贈され、 現在は「あしがり郷瀬戸屋敷」として貴重 ○二期会 今年度も去る 11 月 25 日(金)に、厚生 に保全された古代施設を見学し、囲炉裏端 年金事業振興団が運営する熱海の「ウエル でお茶をご馳走になりながら、古代農村の ハートピア熱海」で二期会を賑やかに開催 風景を思い描きながら屋敷を後に、小田急 しました。今回は健康が回復されたとはい 線開成町駅で来年の再会を約束し、それぞ え不自由な体ながら、滋賀の大津から橋詰 れの家路につきました。来年も 11 月 20 日 さんが新幹線で駆けつけてくださり、13 前後ぐらいに開催したいと思いますので、 名の同期生が参集致しました。皆さん頗る 予定を組んで是非多くの方々が参加され 元気で、駅で待ち合わせのホテルのバスの ますことを願っております。 中では、1 年ぶりの再会の挨拶を交わす時 今回(第 11 回)の参加者は次の方々で には、もう学生時代に戻ったような息の合 す。石川俊彦、後夷英俊、亀井徹夫、黒部 った雰囲気に包まれながら宿に到着。各部 孝、杉山徳夫、瀬戸昭彦、田中 通、富田 屋に別れてからは相模湾を眼前に、過ぎし 敏郎、長井龍三郎、野村和夫、橋詰弥一郎、 方の話に尽きぬ一時を過ごし、温泉で 1 森 和良、大谷木緑四郎(敬称略) 。 年の疲れを癒しました。 午後 6 時からの宴会では、普段飲まない 人も雰囲気に誘われて 1 献づつ盃が重な り、和やかなうちにカラオケタイムとなり、 昭和時代の懐かしいメロディーで大いに 盛り上がり、最後は応援団出身の亀井さん の音頭により、今後の健勝を祈願して一本 締めでお開きとなりました。 (11 月 25 日に行われた二期会より) それから直ぐ眠る事など出来ない。幹事 部屋での二次会に移り、呑兵衛が持参の各 訃報 種アルコールが振舞われて、夜が過ぎるの も忘れるほど和やかな語らいが尽きず(床 平成 14 年 11 月 29 日開催の第 8 回に元 に入ったのは午前 1 時)、楽しい一夜を送 気で参加し、宴会に先立って朗々とお祝い ることができました。今年の写真は例年と の謡曲を聞かせてくれました千葉東平さ 異なり、二次会に入る前の和やかな雰囲気 んが 10 月下旬に急逝されました。誠に残 のうちに写しました。 念なことでお悔やみを申し上げますと共 にここに謹んでお知らせ致します。合掌 翌日は瀬戸さんの案内で、江戸時代から (第 2 期 代々(神奈川県足柄郡開成町金井島)の当 20 大谷木 緑四郎) ○櫻鱗会(4、5 期会) い出し、比較したに違いない。爪木崎燈台 2005 年 9 月に予定した櫻鱗会の集いも、 あり、周辺の環境、整備された実験所内情 台風の襲来で 11 月 8~10 日の 2 泊 3 日で 景も素晴らしい。実験所の高井則之助手が 行われた。この間、見事な晴天に恵まれ、 懇切に研究室や恵まれた研究機器や学生 楽しい時を過ごした。この度の櫻鱗会の集 の宿泊施設まで案内を説いた。ここに改め いには、1 年ぶりの懇親は勿論のこと、母 て御礼申し上げる。良き教育環境で育ちゆ 校の下田臨海実験所を見学する目的があ く後輩の躍進と一層の研究成果を期待し、 った。 2 時間を過ごし、実験所を後にした。 参加メンバー(敬称略)は、日野演彦(幹 その後、河津バカデル公園でのバラ観賞 事) 、小松三夫(宮城県) 、堤 俊夫が 4 期。 後、河津七滝温泉の出会茶屋での蕎麦での 5 期は石川憲三(新潟県佐渡) 、菊池一夫、 昼食時も、この櫻鱗会には、お酒とビール 柴山左武郎、鈴木教義、野城 満、浜高善 が無くてはならない飲み物のようだ。その 祐(石川県)。7 期の瀬尾行長、府玻吉朗 後、初景滝、浄蓮の滝へと、紅葉を愛で乍 (石川県)と遠路からの参加もあり、11 ら車が進む。時間もあることと、酒の勢い 名が集まった。 で滝つぼへ降り、急なのぼりの階段を制覇 11 月 8 日の夕暮れ時に、伊豆急下田駅 する。天城峠を越え、修善寺、宙(そら) に降り立ち、その夜は、下田港を一望の下 ホテルに入る。美人女将のもてなしとおい 田ベイクロシオに宿泊し、久方ぶりの再会 しい料理にまたまた美酒によい、歌い語ら と、お互いが健在の宴の会が催された。旺 った。 盛な飲食と好きなお酒も衰えを知らない。 誰、言うこともなくカラオケへと繋がるタ 古稀も過ぎ去った櫻鱗会メンバー。元気 で 2006 年も会おうと別れを告げた。 フさがある。 翌朝、見事な快晴を迎え、メンバーの石 川憲三君がこの情景を詠んでいる。 『下田沖に黒船の幻浮かぶ朝(あした) 目交(まながい)に偲ぶ刻(とき)も忘れ て』と。 その後、下田御用邸の緑豊かな苑地を眺 め乍ら、貸切バスで、下田臨海実験所へと (11 月 8~10 日に行われた 4、5 期会より) 向う。実験所に到着すると、誰言う事なく (第 4 期 「これが、母校の実験所」と言う声があが る。誰もが、横須賀の馬堀臨界実験所を思 21 堤 俊夫) 訃報 まぐろプロジェクトキハダ種苗生産短期 林 道精 (第 2 期) 専門家として 2 ヶ月間、水産総合研究セン 千葉 東平 (第 2 期) ターから派遣中) 、渡辺真由(第 53 期、海 伊達 慶記 (第 3 期) 外青年協力隊員、スマトラ島でオニテナガ 須合 清道 (第 4 期) エビ種苗生産に 2 年間従事、12 月に任期 鈴木 一 (第 7 期) 満了帰国予定) 。実はこの 1 週間前に、大 坂根 靖 (第 8 期) 内修一君(魚医学研究室博士前期課程在 野原 勲 (第 11 期) 学)が 3 晩、プロジェクトゲストルームに 熊谷 匡司 (第 13 期) 滞在していたのですが、日程の都合で帰国 小橋 二夫 (第 13 期) しました。彼が参加していれば、期せずし 村松 尚勇 (第 19 期) て、武部、渡辺、大内廣瀬研究室卒・卒予 石野 俊一郎(第 23 期) 定者がバリ島に 3 名集まることになった 柿間 俊夫 (第 23 期) のですが・・・・・。というわけで学生時 堀 啓一 (第 29 期) 代の思い出話で盛り上がりました(廣瀬先 以上 13 氏には永眠されたとのご連絡を頂 生、くしゃみが出ませんでしたか?) 。 きました。心よりご冥福をお祈り申し上げ ます。 近況報告 ○インドネシア・バリ島で桜水会 2005 年 9 月 18 日、インドネシアはバリ 島の北部海岸にある国立ゴンドール海面 養殖研究所に国際技術協力に携わる桜水 会会員 4 名が集い、一夜酒を酌み交わしま (第 14 期 中澤昭夫) した。 参加者は、歳の順から、中澤昭夫(第 【第 1 期】 14 期、海外漁業協力財団(OFCF)インド ○青木 久尚(日本大学大学院国際関係研 ネシアまぐろ類培養研究プロジェクト専 究科非常勤講師) 門家として、当地に 4 年間滞在中) 、北川 毎週 1 時間だけ大学院国際関係研究科 高司(第 33 期、JICA 持続的海面養殖技術 博士後期過程で院生の指導にあたって 普及プロジェクト専門家として当地に 10 います。病気もせずに元気に頑張ってい ヶ月間派遣中) 、武部孝行(第 40 期、OFCF ます。 22 た静かな所で、「ハーブや生薬」を楽し ○中村 敞好(神奈川県) んでおります。 老人会に於いて囲碁、将棋クラブに入会 ○長瀬 親正(福島県) して勉強中です。 昨年に引き続きアクアマリンふくしま ○原 美(神奈川県) 平成 14 年に退職し、身体のオーバーホ にてボランティア活動をしております。 ール検査治療などを行い、現在は通院し ながら趣味の庭木の育成手入れなど行 【第 7 期】 っている毎日です。 ○川上 昭一((有)川上水産) 平成 17 年 7 月に自然世界遺産登録候補 【第 2 期】 地の知床にて無公害の魚を供給するべ ○内田 伸也(東京都) く、日夜頑張っております。こちらに同 リハビリの毎日です。皆様にお逢い出来 窓生が来られたならお立ち寄り下さい。 るように頑張っております。 ○清水 明(京都府) 水彩画サークルに加わって主として漁 【第 3 期】 港の風景を描いたり、また、地域の防犯、 ○斉藤 省吾(東京都) 福祉のボランティア等の活動をしてお 1996 年 3 月、京北中・高の校長を最後 ります。 に引退し、現在は余生を楽しんでいます。 ○平木 隆(東京都) 深川郵便局カルチャー教室でパソコン 【第 5 期】 学習の指導で頑張っております。クラブ ○石矢 寛治(熊本県) メンバー43 名、月~金 13:00~16:00 で 鹿児島から芦北(熊本)へ引越しました。 す。 風光明媚な不知火海に浮ぶ白い帆船う たせ船、甘夏みかん、デコポンの産地で 【第 8 期】 これからは田舎暮らし(スローライフ) ○村田 安彦(北海道) が始まります。お近くへお引越しの際は 2003 年より町内会の役員を引き受けて 是非お立ち寄りくださいます様お待ち 社会福祉のために大いに頑張っており しております。 ます。元気なうちは続けて行きたいと思 っております。会員の皆様も頑張ってく 【第 6 期】 ださい。 ○堀家 静子(埼玉県) ○山本 利文(千葉県) 平成 13 年 3 月をもって東洋大学を定年 平成 12 年 1 月退職、老後の楽しみに陶 退職いたしました。現在は自然に囲まれ 芸を学んでおりますが、本年、念願の千 23 葉市ことぶき大学陶芸学科に入学でき、 光スポットから離れたところですが、お 基本から学び直しております。 立ち寄り大歓迎です。 ○和田 憲治(山口県) 【第 10 期】 昨年、漢字検定準一級合格。今年は一級 ○三木 誠(大島町貝類博物館) を目指しています。少なくとも学生時代 より向上心に燃えています。 大島町貝類博物館「ぱれ・らめーる」世 界一の貝のみの博物館です。是非訪ねて 【第 15 期】 下さい。お待ちしております。 ○滝口 駿一(静岡県) ○後藤 金吾(福井県) NPO 法人 ドラゴンリバー交流会(山と 家庭菜園を楽しんでいます。 川と海を守る運動団体)、NPO 法人 農 と地域のふれあいネットワーク(農山林 【第 16 期】 漁村の振興)の役員をしています。 ○和泉 鐵太郎((株)今井工務店 札幌支 ○坂本 起志夫( (株)サカモトップ) 店) 同期の櫻木 進前会長、大変ご苦労様で 現在、岩見沢市で分譲地を販売中です。 した。貴兄の努力は輝いています。同期 1 区画 80 坪・320 万円(注)当初売出 一同。 580 万円、北海道で別荘地を計画の方ご 連絡下さい。 【第 11 期】 【第 20 期】 ○田中 夏積(千葉県) ブログを書いています。下記へどうぞ! ○長谷川 勝治(静岡県焼津水産高等学校) Natsuman.exblog.jp 今年 4 月に異動となりました。これで退 職まで焼津水産高校に在勤するものと 【第 12 期】 思います。水産教育発展に頑張る所在で ○吉田 浩哉(神奈川県) す。日大との交流を密にしていきたいと 藤沢市の体育指導員として休日は汗を 思っております。 流しています。ボランティア活動もなか 【第 22 期】 なか楽しいものです。 ○泰道 博(大阪府) 【第 14 期】 サンデー毎日の 2 年目、クルーザーでも ○中沢 昭夫((財)海外漁業協力財団) 買って乗ろうと思っていますが、機関出 現在バリ島でキハダの採卵・初期生活史 身のため航海に苦労しています。漁業科 研究プロジェクトに関わっています。観 のほうが良かったかなと 35 年前を後悔 24 【第 29 期】 してます。会員の皆様お元気で!! ○鶴巻 克巳(東京都) ○村松 立朗(静岡県焼津水産高等学校) 少子化の影響を受け、学級減にせざるを 国を破産させている天下り役人が事業 得ない。難しい時期にさしかかっており を行う公益法人を離れて 2 年、現在、電 ます。 気の勉強中。 ○郷野 進((株)ライフコーポレーション) 【第 23 期】 今の会社で四半世紀経ちました。20 年 ○磯貝 純夫(岩手医科大学医学部) 以上水産を担当してきましたが、昨年春 ゼブラフィッシュを使って血管系の発 より店長として頑張っています。 生を研究しています。最近この分野に若 ○露木 伸介((有)ヒューマンネットワー い後輩を見かける様になりました。 ク) マーケティング会社を設立して 12 年目 ○小川 利明(おがわ屋蒲鉾店) 原料(すり身全般)の高騰(?)のため になります。社員 8 名の小さな会社です 先行きが不安。練製品放れも頭痛のタネ。 が楽しく、忙しく頑張っています。 ○田村 正之(東京都) 【第 24 期】 平成 17 年 1 月に退職し、社会福祉士の ○小野 龍一(AIG エジソン生命保険(株) ) 資格取得を目指し勉強中です。将来は福 皆さんお変わりございませんか?卒業 祉の世界に自然環境が持つ“いやし”効 して早 30 年、湘南校舎の大きな様変わ 果を導入するつもりでおります。 りには驚いております。一度遊びに行き 【第 30 期】 たいと思っております。 ○佐古本 博志(阿賀漁業協同組合) 【第 26 期】 激減した瀬戸内海のサワラ資源回復の ○渡辺 伸哉((株)久世) ため、水試と共に受精卵の放流に取り組 53 歳になりました。やはり体力が落ち んでおります。徐々に効果が出ている様 てきていることがわかります。 です。 ○鈴木 彰一(東京海上火災保険(株) ) 【第 28 期】 相も変わらず、趣味で奥秩父にて野生動 ○鈴木 稔((財)日本国際協力センター 国 物の調査研究を続けております。中 3、 際交流部) 小 4 の娘ともども動物オタク!! 将来は 仕事では水産から離れましたが、家では 我が母校に進学? 金魚を殖やすのに精力を注いでいます。 25 ○阿部 博( (株)鴨志田造園建設) 造園技術者として美を追求しています。 っているかもしれません。 ガーデンデザインや錦鯉についても勉 強中です。また、日本三大名園の一つ偕 【第 40 期】 楽園の庭園管理も行っております。 ○米沢 剛( (有)共栄フーズ) 日本大学経済学部菅平研修所内の食堂 【第 31 期】 にて勤務中です。生物資源科学部の恩師 ○渞 直樹(GAIA アカデミー) の方々も多く来てくださるようよろし くお願いします。 学習塾を経営する傍ら、フリーランスの ダイビングインストラクターとして活 【第 41 期】 動しています。 ○三田 順一(特別養護老人ホーム夢見ヶ 【第 32 期】 崎) ○井上 博( (株)さいか屋 横須賀店) 介護福祉士の資格を取得。介護の仕事に 未だ独身路線を爆進中!! 日々営業ノル 従事しております。 マと格闘中です。 ○宮武 聡(香川県立坂出商業高等学校) ○守田 正文((有)守田時計店) 全国の高校でも十数校しかない専門の 今春、下の子が県外の大学へ進学したた 情報学科が設立され、本業の理科以外に め、20 年ぶりに夫婦水入らずの日々で も情報の授業を担当しています。アルゴ す。昔に戻って二人仲良く手をつないで リズムや論理回路など今まで経験した 買い物にでも…、なんて気分にはなれま ことの無い未知の分野に少し戸惑って せんが、お互いの大切さを再認識してい います。 ます。 【第 42 期】 【第 35 期】 ○楢村 裕一(全国漁業協同組合連合会) 1 年の半分は出張で国内をどさ回りし ○二宮 惠(パンチ工業(株)) 今の会社で働き始めてもう 5 年になり ています。 ます。上司は同じ農獣医出身、社長も日 【第 45 期】 大です。 ○足立 正和(愛知文教女子短期大学) 【第 39 期】 2 児の父親になりました。2 人目が生ま ○浪打 東彦(青森県八戸西高等学校) れた年に愛知教育大学大学院を卒業し、 現在、化学の教員をしています。しかし、 愛知文教女子短期大学に勤務するよう 部活動(バレーボール)の指導が主とな になりました。専門は幼児教育です。 26 【第 52 期】 ○落合 亮仁(JICA) 7 月に国際青年海外協力(JICA)でアフ リカに 2 年間行きます。 自宅住所・連絡先等変更 27 28 29 30 事務局便り ○桜水会新役員は、次のとおりです(敬称 略)。会長 吉田良之(第 15 期) 、副会長 鳥居太郎(第 13 期)、副会長 吉田浩哉 (第 12 期)、副会長 田中和明(第 19 期) 、監事 牛島博之(第 16 期) 、監事 山 内正敏(第 12 期) 。 ○平成 17 年度の卒業生(第 55 期)は 144 名の予定です。諸先輩のご指導、ご鞭撻 よろしくお願いいたします。正会員の総 数は 7,318 名となります。 ○平成 17 年 4 月 1 日に鈴木美和助手(海 洋生物生理学研究室) 、岩井美希副手(学 科主任付)が着任しました。 ○平成 17 年 5 月 25 日(水)に本学科 3 年次の特別講義で堤 俊夫氏(第 4 期) が講義しました。 ○平成 17 年 3 月 31 日をもちまして蒲地美 砂副手(第 51 期)が退職されます。蒲 地副手は、日本大学職員として平成 18 年 4 月 1 日より日本大学歯学部学生課勤 務となります。 ○平成 18 年 4 月 1 日に畠中聖奈副手(第 54 期、学科主任付)が着任されます。 ○平成 18 年 4 月 1 日付で森 司専任講師が 助教授、間野伸宏助手(第 42 期)が専 任講師にそれぞれ昇格されます。 ○平成 18 年 4 月 22 日(土)に桜水会主催で 新入生を対象に磯貝高弘氏(第 11 期)の 講演会と写真展を開催します。 ○終身会費の納入について 桜水会の運営は準会員(在学生)が納入 する校友会入会金の一部で賄われてお 31 ります。年々会員数が増加しますが、学 美希副手、畠中聖奈副手(学科主任付) 部校友会から配分される金額は減少傾 海洋生物資源管理学研究室 向にあり、会の運営に支障を来す恐れが 吉原喜好教授、高井則之助手(下田臨 あり、卒業生から終身会費として 1 万円 海実験所兼務) を納入頂いて運営の原資としておりま (吉原喜好) す。まだ納入されていない方は早急にご 編集後記 納入願います。ご納入は下記銀行へ振り 込みにてお願い致します。 ○桜水会会報本号では、「職場便り」(6 三井住友銀行渋谷支店 普通預金 件)、「同期会便り」(2 件)および会員 0979301 の「近況」を掲載しました。 なお、卒業後相当期間ご納入が無い場合 ○会員諸兄の「住所・連絡先変更」を掲載 には、桜水会からの情報提供が中止され 致しておりますので、変更の生じた場合 ることもありますので、是非ご納入頂き には事務局までご連絡ください。 たいと存じます。 ○学科のホームページに併せて桜水会の ○学科の人員構成について ページも公開しております。桜水会のペ 学科内の人員構成に変更がありました ージには、桜水会会報 24 号(平成 11 年 のでお知らせ致します。 度)以降のバックナンバーを掲載してお <10 号館 3 階> り、ダウンロードもできますので是非ご 海洋生物生理学研究室 覧ください。学科ホームページのアドレ 朝比奈 潔教授、鈴木美和助手 http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~kaiyo/ スは 魚医学研究室 です。 廣瀬一美教授、間野伸宏専任講師 (荒 功一) 海洋資源育成環境学研究室 杉田治男教授、糸井史朗助手 日本大学桜水会会報 30 号 海洋生体機能化学研究室 平成 18 年 3 月 内田直行教授、森 司助教授 海洋生物機能応用学研究室 望月 篤教授、松宮政弘助教授、宮内 発行 編集 日本大学桜水会事務局 発行 日本大学桜水会 日本大学生物資源科学部 浩二助手 海洋生物資源科学科内 <10 号館 4 階> 〒252-8510 海洋環境学研究室 神奈川県藤沢市亀井野 1866 廣海十朗教授、荒 功一専任講師 電話 海洋生物資源生産学研究室 0466 (84) 3689 E-mail: [email protected] 谷内 透教授、小島隆人助教授、岩井 32
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