付録１．ギリシャ文字土壌物理学では専門用語に様々な記号を使う．特別なルールはないが，慣例としてよく使うものがある．例えば，体積含水率にはθ ，含水比にはωといったようなものである．そして，その記号にギリシャ文字を使うことが多い．そこで，以下にギリシャ文字とその読み方についてまとめたものを示す．大文字 Α Β Γ ∆ Ε Ζ Η Θ Ι Κ Λ Μ Ν Ξ Ο Π Ρ Σ Τ Υ Φ Χ Ψ Ω 小文字 α β γ δ ε ζ η θ ι κ λ µ ν ξ ο π ρ σ τ υ ϕφ χ ψ ω 読み alpha beta gamma delta epsilon zeta eta theta iota kappa lambda mu nu xi omicron pi rho sigma tau upsilon phi chi psi omega （アルファ）（ベータ）（ガンマ）（デルタ）（イプシロン）（ジータ）（イータ）（シータ）（イオタ）（カッパ）（ラムダ）（ミュー）（ニュー）（グザイ）（オミクロン）（パイ）（ロー）（シグマ）（タウ）（ウプシロン）（ファイ）（カイ）（プサイ）（オメガ）付録 2．SI 単位系について現在，科学分野では単位として SI 単位が使用されている．日常生活でフィートやポンドを使うアメリカやイギリスなどでも科学の分野ではちゃんと m や kg を使用している．ここでは，その基本を概説する．（１）基本単位 SI 単位系では，１つの物理量に１つの単位となっている．しかし，それらの単位の中で最も基本とされる単位は次の 7 つであり，これを基本単位と呼ぶ．他の単位はすべて基本単位を用いて定義されている．長さｍメートル質量 kg キログラム時間ｓ秒電流 A アンペア熱力学的温度 K ケルビン物量 mol モル度 cd カンデラ質光（２）SI 接頭語数値があまりにも大きくなる場合や逆に小さくなる場合には，接頭語を用いた方が便利なことがある．SI 単位では以下のような接頭語を用いる． 1018 1015 1012 109 106 103 2 10 101 エクサペタテラギガメガ E P T G M 10-1 10-2 10-3 10-6 10-9 デシｄセンチｃミリｍマイクロ µ ナノｎキロヘクトデカｋｈ da 10-12 10-15 10-18 ピコｐフェムト f アトa ルール：接頭語を 2 つ続けてはいけない．接頭語と単位の間にスペースを入れない．（３）土壌物理学でよく使う単位力 [ N ] ニュートンエネルギー［J］ 1 N = 1 kg m s-2 ジュール 1J=1Nm 圧力［Pa］温度 [K] パスカル 1 Pa = 1 N m-2