年頭所感 - 医療法人いつき会

年頭所感
いつき会グループの職員の皆様、新年明けましておめでとうございます。
昨年から今年にかけて、いつき会グループは大きな変革期を迎えています。
それは、新しいことへの挑戦です。私たちいつき会グループは、本来の医療、介護、食事、
リハビリ、運動の各事業内容をもっと追求し、レベルアップすることが第一優先であること
はもちろんです。しかしそれだけでは僕の中で何かが足りないのです。常々各事業の中で、
更に新しいプラスαのサービスは何かないかといろいろと考えてきました。そのプラスαの
サービスの中核となるものがアンチエイジングだと考えるに至りました。アンチエイジング
とは従来の予防医学や介護予防と通じるものもありますが、更に広い概念です。僕の著書や、
各種講演会で詳しく述べています。そのアンチエイジングメソッドを利用したサービスは、
昨年12月にオープンしたメディカルいつきにおいて模索しながらではありますが既に実践
しています。犬山や一宮の各施設でも、それぞれの施設にあったアンチエイジングを考え、
実践して欲しいと思います。アンチエイジングはメディカルいつきをはじめ、すべての施設
で今年の大きなテーマにします。しかしこのアンチエイジングは職員が理解し、実践しなけ
れば、患者様や、利用者様にはうまく伝わりません。まずは職員がアンチエイジングのすば
らしさを理解し実践し、自らを変革していってほしいのです。アンチエイジングでは、自ら
の体が変わるだけでなく気持ちも変わっていきます。生き方や周囲への関わり方も変わって
いきます。アンチエイジングとはまさしく Enjoy my life ! です。アンチエイジングとは感動
です。それを僕は実感しています。アンチエイジングのために医療、介護、食事、リハビリ、
運動の各事業の中で、具体的で新しいアンチエイジングメソッドを作り上げ、プラスαのサー
ビス、感動を与えるサービスを必ず実践していきましょう。各施設で今後施行するメソッド
を僕にぜひ報告してください。楽しみにしています。
もう一つの大きな挑戦は、今年の4月より守山市民病院を受け継ぎ、守山いつき病院とし
て再生させる大事業のことです。総合病院を受け継ぎ、いつき会の得意分野で病院を作り直
すのです。守山市民病院の101床の入院ベッドをいつき会が持つことはすごいことで、い
つき会の医療のターニングポイントにまさしくなるでしょう。しかしその前に守山いつき病
院を運営していくための人的資源の確保が急務です。これからもその確保のために理事長と
して全力で立ち向かいます。職員の皆様のご協力もよろしくお願いします。
守山いつき病院の再生の工程を簡単に説明します。外来棟は4月より一部を使いながら新
築していきます。外来棟は来年の夏頃に完成し、最新の CT、MRI を導入します。入院病棟
は一部を使いながら改修していきます。2階の病棟は透析フロアに変更します。来年の夏頃、
外来棟と入院病棟を接続し完成します。将来的には、広大な敷地(4400坪)を利用し、
介護施設、高齢者住宅、運動療法施設、レストラン等の複合施設を敷地内に建設します。そ
の複合施設は昭和区のメディカルいつきをしのぐ規模の施設になります。もちろん犬山での
医療介護の複合施設も、数年後同時進行でやっていきますが、犬山の地域にあった、ワクワ
クするような複合の内容を犬山の職員と一緒に考えていきます。
実はもう一つ考えていることがあります。医療、介護、食事、運動の複合施設の海外進出
です。海外では医療特化型の充実した病院は、国の施策で各国揃いつつありますが、いつき
会が展開する複合施設は世界中でもまだ珍しく、その形態、機能は注目されつつあります。
実際に中国、タイ、UAE 等の医療関係者が、いつき会のこの事業に興味を持っており、実
際に一部の事業の話が始まっています。一方、いつき会グループを取り巻く日本の環境では、
経済の萎縮、人口減少、政治の混乱等々を抱え、明るい未来が描けない状況です。私たちい
つき会グループが日本でどんなに頑張っていても、経営者としての僕は、20年後のいつき
会が明確にイメージできません。国内で少ないパイの競争することはもちろん重要です。い
つき会の培って来たプラスαのサービスを持ってすれば、国内でも生き残っていけることは
間違いありません。しかしいつき会としての仕事の絶対量は、人口減少、経済萎縮により必
ず減っていきます。そうなればいつき会グループの全職員を幸せにすることが困難になって
来ます。そのためにも、今後数年以内に自分たちの殻を破る時期が、破らなければいけない
時期が必ず来ます。いつき会は海外に大きなパイを求め、海外進出をします。そのためにも
海外の正確な情報、流れの読みが必要であり、海外へ出かけていかなければなりません。昨
年の上海、ドバイ出張での反省より、英語、中国語の会話能力の習得は必修です。私たちと
一緒に海外へチャレンジしたい職員はぜひ手を挙げてください。一緒に勉強しましょう。
これからの理事長としての仕事は、海外も含めた情報を積極的に取りに行き、正確に分析し、
方向性を決め、そして迅速に行動すること。国内に留まらず良い人材を幅広く積極的に入れ、
またすべての人材を「いつきマジック」で育てていくこと。いつき会グループのすべての職
員を幸せにすること。これにつきます。
最後に、今年1年も Enjoy my life ! を自ら実践し、アンチエイジングを実践します。そし
ていつき会グループを正しく魅力あるステージに導いていきます。
今年1年もやはり職員みんなで Enjoy my life !
平成 25 年 1 月吉日
医療法人いつき会グループ
理事長
佐藤 正樹