猫の発疹チフス

平成28年10月13日
マイコプラズマ
クラミジア
リケッチャ
川崎医科大学 小児科学講座
尾内一信
マイコプラズマ
Mycoplasma pneumoniae
の特徴
• 最小の細菌
• 細胞壁を持たない、三層構造の細胞膜
で覆われている
• ゆっくり発育、多形、非移動性細菌
最近の分類
では、【−】
2) マイコプラズマ(Mollicutes)の特徴
(1) 細胞のない培地に生える自己増殖しうる最も小さい微生物
(2) 細胞壁を欠く(多形成)
(3) Acholeplasma 以外発育にコレステロールを要求。
蛋白要求性が強い。
(4) ペニシリン系、セフェム系が無効。
テトラサイクリン系、マクロライド系、ニューキノロン系に感受性。
(5) 中和抗体で発育阻止。
注:L型菌(L-form bacteria)
マイコプラズマ以外で細胞壁を持たない細菌。特定の菌種ではなく細
胞壁を有する一般細菌が種種の状況下で細胞壁を失いながら増殖能を
保持している状態。増殖環境が改善すると元の細胞壁を有する細菌に
もどるもの(unstable L-form)ともどらないもの(stable L-form)があ
る。
人に病気を起こすのは、
100種類以上の
菌種が登録。
人に病気を起こ
すのは、・・
3) Mycoplasma pneumoniae 感染症
(1)歴史
1944年Eatonが原発性異型肺炎の患者の咽頭ぬぐい液を
ハムスターに経鼻感染させ肺炎を発症させEaton agent示唆。
Chanockらによって無細胞培地で分離成功。
(2) 疫学
飛沫感染で伝搬。潜伏期間は2〜15日。
成人も小児も羅患し、呼吸器感染症をおこす。
4歳以下では感冒様症状が主体。5歳以降で肺炎が多くなる。
ピークは10歳前後。
異型肺炎の主因(walking pneumonia)。
市中肺炎の10〜20%を占める。
以前は日本各地で4年周期の流行がみられたが、
最近は明らかな周期が消失し,毎年流行している。日本では2011年
6月〜2012年10月に大流行。2010〜2011年世界中で流行。
2000年より日本でマクロライド耐性マイコプラズマ感染症が発見され、
その後毎年増加している。海外でも増加傾向にある。
(3) 診断
菌の分離::迅速抗原検査(イミュノクロマト法)、PCR,LAMPなどの核酸検出法、培養(PPLO)
血清診断::寒冷凝集反応(M.pneumoniae 感染症の50%で上昇。非特異的)
高比重粒子凝集反応(最も利用されているが、迅速性に欠ける)
IgM抗体迅速キット(偽陽性が多い)、補体結合反応(感度が悪い)
間接赤血球凝集反応(現在は高比重粒子凝集反応が中心でほとんど使われていない)
ELISA(保険収載されていないため、日本ではあまり使用されていない)
増殖阻止反応(一部の研究室でのみ実施)
(4) 免疫
終生免疫は獲得しない。病原性として,菌の毒性よりは宿主の細胞性免疫が注目されている。
(5) 治療
マクロライド系、テロラサイクリン系、ニューキノロン系薬
(10日〜2週間)
2000年ごろよりマクロライド耐性マイコプラズマが報告され,マクロライド系薬不応時には、
ニューキノロン系薬あるいはテトラサイクリン系薬投与する.
テトラサイクリンは、8歳未満には原則禁忌。
(6)届け出
5類感染症として基幹病院定点で毎週保健所に届け出が必要.
日本のマイコプラズマ感染症の疫学
耐性率
ロサンゼルス
EMの時代
ソウル
バルセロナ
CAM発売
マクロライド
耐性菌出現
マクロライド耐性の機序
23S リボソームRNA ドメインファイブの塩基点突然変異
23SrRNA
ドメインⅤ
⇒マクロライドの結合部位
※A2063G
⇒2063 と2064 番目のアデニン
(A)がグアニン(G) にかわって
いるパターン
(Miyuki Morozumi
et al. J Infect Chemother ,2010より)
世界のマクロライド耐性マイコプラズマの増加
Beijing 59/64(91%)
Lin C et al. J Clin Microbiol 2010;48:4567
Beijing 46/67(69%)
Bin C et al Clin Iinfect Dis 2010;51:189
Shanghai 90/100(90%)
Liu Y et al. Diag Microbiol Infect Dis 2010;67:355
Morozumi
M et al. J Infect Chemother (2010) 16:78–86
日本
中国
韓国、フランス、米国、イタリア、
イスラエル、ドイツでも報告されている!
国別、年度別マクロライド耐性率
欧
米
東
ア
ジ
ア
国
マクロライド耐性率
検体採取年
France
1.3
1994-2006
Pereyre S, et al. AAC2004;48:460-5
France
9.8
2005-2007
Perchant O et al. JAC 2009;64:52-8
Germany
3.0
2003-2008
Dumke R, et al. Clin Microbiol Infect
2009;16:63-6
USA
8.2
2007-2010
Yamada M, et al. PIDJ 2012;31:409-10
Israel
30
2010
Denmark
0.9-2.9
2010-2011
Korea
30
2010
Lung DC et al. Hong Kong Med J
2011;17:407-9
Korea
>50
2011
Hong KB, et al. Abstracts of the 2011
Autumn Meeting of the Korean Society
for Pediatric Infectious Diseases; 2011
Nov 12; Seoul:7p
Japan
0→89.5
2002-2011
Morozumi M, et al.
http://idsc.nih.go.jp/iasr/rapid/pr3814.h
tml
Japan
56→82
2008-2012
川崎医科大学
China(Shanghai
)
83
2005-2008
Liu Y, et al. AAC 2009;53:2160-2
68.9→ 97.0
2008-2012
Zhao F, et al. AAC 2013;57:1521-3
China(Beijing)
発表者
Averbuch D, et al.
Emerg Infect Dis 2011;17:1079-82
Uldum SA, et al. Euro Survaeill
2012;17(5)
マイコプラズマの治療薬
効果あり
マクロライド系
テトラサイクリ
ン系(8歳以上)*
ニューキノロン系*
無効
ペニシリン系
セフェム系
アミノグリコシド系
*マクロライド耐性マイコプラズマにも効果
テトラサイクリン変色の病態
テトラサイクリン変色の
メカニズム
抜去歯にみられた
テトラサイクリン変色の組織像
(福島正義. Niigata Dent J ,2009)
(福島正義. 歯科審美,1994)
テトラサイクリンによる歯芽黄染
ミノマイシンによる歯牙黄染
安易な
使用は
要注意!
福島正義 Niigata Dent J 39:1-15,2
異形肺炎
Los Angels
Seoul
マイコプラズマ肺炎
Barcelona
Resistant rate
小児の
耐性率
6
思秋期の
耐性率
成人の耐
性率
The prevalence of macrolide-resistant M. pneumoniae in different age groups between 2008 and 2011. Although the
prevalence of resistant strains was similar in pediatric patients between 2008 and 2011, an increase in the prevalence of
resistant strains was observed in adolescent patients. Shaded bar: pediatric patients less than 16 years old, hatched bar:
16 to 19-year-old adolescent patients, open bar: adult patients.
Miyashita et al. BMC Infectious Diseases 2012 12:126 doi:10.1186/1471-2334-12-126
ミキシングの耐性菌抑制機構
成人
小児
細菌
抗菌薬
細菌
抗菌薬
耐性機構
耐性菌
同じ系統の
抗菌薬
ミキシングなし
耐性機構
異なる系統
の抗菌薬
ミキシングあり
使用できる抗菌薬の系統が多い成人は、ミキシングが容易である。
小児呼吸器感染症診療ガイドライン
2004
2007
2011
マイコプラズマ肺炎に対する推奨薬
GL2011
第二選択
第一選択
(マクロライド治療で
48時間以上の発熱持続)
クラリスロマイシン
アジスロマイシン
エリスロマイシン
トスフロキサシン
ミノサイクリン
(8歳以上)
Guidelines for the management of respiratory infectious diseases in children in Japan 2007, 2011
肺炎マイコプラズマのマクロライド耐性率の経年的推移
(川崎医科大学小児科サーベイランスグループ全国調査)
成人と同じようにミキシングが効いてきた!
<%>
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
川崎医科大学 小児科
マイコプラズマの病原性
Tip
IL-4
Proinflamatory
chemokines
Mast
Cell
活性酸素
TLR1,2/2,6
mΦ
TGFβ
1
TNFα
IL-8
RANT
ES
IL-4
IL-13
IL-2
IFN-γ
IL-12
IL-8
マクロファージ
活性化
IL-18
mΦ
T
cell
IL-8
MYCOPLASMA INFECTION MODEL
OF CHRONIC AIRWAY INFLAMMATION
発症には免疫機序が強く関与
Pathogen free rat
M. pneumoniae infected rat
Microvasculature in the tracheal mucosa
Mc Donald AJRCCM 2001; 164: S39
リケッチャ
最近の分類
では、【−】
3. リケッチャー感染症
1) リケッチャーの特徴
(1) 人工培地で増殖できず、生きた動物細胞の中でのみ増殖
(偏性細胞寄生性)
Proteobacteria 門、aProteobacteria 網、Rickettsiales 目,
Rickerrsiaceae 科, Rickettsia 属
(2) 節足動物(しらみ、ノミ、ダニ)の媒介(ベクター)によって感染
(3) 2分裂で増殖
(4) グラム陰性菌類似の細胞壁をもつ
(5) DNAとRNAを両方もつ
(6) Weil-Felix反応が診断に利用できる
(7) 抗生剤が有効
3. リケッチャー感染症
1) リケッチャーの特徴
#ただし例外あり!→分類が変更された!
(最近は例外のバルトネラ属とコクシエラ属は、リケッチャーから除外
されている)。
(8) バルトネラ属のBartonella quintana (塹壕病)、B.hense1ae (猫ひっか
き病)、B. bacilliformis (Carrion’s 病)は、人工培地でも培養可能。
Proteobacteria 門、αProteobacteria 網、Rhizobiales 目,
Bartonellaceae 科, Bartonella 属
(9) コクシエラ属のCoxiella burnetii(Q熱)は、ベクターなしで感染。
Proteobacteria 門、γProteobacteria 網、Legionellales 目, Coxielaceae 科,
Coxiella 属
(10) Weil-Felix反応はProteus属との交差反応を利用しているため、非特異
的である。例外のバルトネラ属とコクシエラ属では反応なし。
→蛍光抗体法やELISA法の方がはるかに優れている。
16S rRNA塩基配列に基づくリケッチャーの分類
綱
目
科
属
Rickettsia
Rickettsiaceae
α-Proteobacteria
Rickettsiales
Anaplasmaceae
R.
R.
R.
R.
R.
R.
R.
R.
prowazekii
typhi
rickettsii
japonica
akari
conorii
sibirica
australis
Orientia
O. tsutsugamushi
Ehrlichia
E. chaffeensis
E. ewingii
Neorickettsia
N. sennetsu
Anaplasmaceae
A. phagocytophila
Wolbachia
Holosporaceae
種
日本で見ら
れるのは、
3種類
例外
2)リケッチャ症各論(1)
1) 発疹チフス
(Rickettsia prowazekii)
a. リケッチャーはシラミの腸上皮細胞で増殖し、糞中に排泄。
糞中のリケッチャーが皮膚の引っかき傷から侵入し感染。
b. 潜伏期間2週前後。高熱、頭痛、筋肉痛で発症、その後発疹が出現。
重症化すると意識障害や昏睡となる。
c. 日本では第二次大戦後大流行したが、最近は報告はない。
d. 過去に発疹チフスに感染し、何年もたってから再発するのを、BrillZinmer病と呼ぶ。
日本国内(−)
日本人がバリ島で感染例
(2) 発疹熱 (Rickettsia typhi)
世界各地で散発例あり。ネズミノミがベクター。発疹チフスより症状が軽い
(3) つつが虫病
(Orientia tsutsugamushi)
a. 病原リケッチャーをもつ、つつが虫(小型のダニ)の幼虫に刺されて感染
b. 潜伏期 10日前後、4大主徴は高熱、リンパ節腫脹、発疹、刺し口形成
c. 無処置で致死率40%
d. 北海道と沖縄以外で発生。新潟では4〜6月、東海や九州では10月〜1月に
多い.現在も新潟と南九州で多発している
2)リケッチャ症各論(2)
(4) 紅斑熟
a. 世界各地で種々の紅斑熱がある。ロッキー山紅斑熱(R. richettsii)や
日本紅斑熱(R. japonica)が有名
b. ベクターはマダニ。
c. 症状はつつが虫病に類似
d. 日本紅斑熱は四国、九州など関東以西で発生。
(5) エ一ルリヒア症(Ehrichiosis)
a. 九州地方でみられる腺熱はEBウイルスによる伝染性単核球症類似の症状
b. 米国で1987年に発見された工一ルリヒア症(Ehrlichia chaffeensis)は、
ロッキー山紅斑熱と同じ症状である.
2)リケッチャ症各論(3)
例外
(6) Q熱(Coxiella burnetii)
a. 本来家畜との関連が知られているが、静岡県ではインフルエンザ様症状
の学童55例中18例がQ熱と診断され、また岐阜県では異型肺炎58例中23例
がQ熱であった。以前者考えられていたよりも日本全土に分布しているよ
うである。
b. エアロゾルによる経気道感染、インフルエンザ様症状や肺炎症状を呈す
る。時に肝炎や心内膜炎を合併する。
鶏卵やミルクの汚染が報じられたが,誤報である.
(7) バルトネラ症
例外
a. 塹壕病(Bartonella quintana)は第一次、二次大戦中の兵士に見られたが最近報
告はない。
b. 猫ひっかき病(Cat scratch disease, Bartonella. henselae):最近エイズに合
併する細菌性血管腫の原因と解った本菌
が原因。非化膿性リンパ節炎や不明熱の原因となる.
3) 診断
血清診断が最も重要.病理標本のPCR法
4) 治療
テトラサイクリン系,マクロライド系抗生剤が有効。
リケッチャの治療薬
効果あり
テトラサイクリン系(8歳以上)
ニューキノロン系
無効
マクロライド系
ペニシリン系
セフェム系
アミノグリコシド系
クラミジア
最近の分類
では、【−】
4. クラミジア感染症
1) クラミジアの特徴
(1) 偏性細胞内寄生菌
(2) 感染型の基本小体(elementaly body:EB)と細胞内で
2分裂する増殖型の網様体(reticulate body:RB)があり、
独特の生活環をもつ
(3) 細胞内で増殖すると封入体を形成する
(4)ヒトに感染するのは前の3菌種(C. trachomatis, C.
psittaci,C. pneumoniae) のみ。
(5) DNAとRNA両方の核酸をもつ。
(6) 抗生剤が有効
Life Cycle of Chlamydia species
EB
EB
Receptor-mediated
endocytosis
Susceptible host
cell
EB
EB
Attachment
EB
Inhibition
of
lysosomal
fusion
EB
Aberrant forms
EB
EB
EB
Cytokine
β-lactam
Reorganization/enlargement
of EB to form RB
Cell lysis
EB
RB
RB
Replication
by binary
fission
energy
from host
cell
amino
acids
EB – elementary body
RB – reticulate body
性感染症の広がり
アエラ
性感染症の年度別報告数
性器クラミジア
淋菌
性器ヘルペス
尖圭コンジローマ
人
報
告
数
40,000
30,000
20,000
10,000
99
00
01
02
03
04
05
06
日本の性器クラミジア罹患率の年次推移
(人)300
性器クラミジア女
性器クラミジア男
年
対 200
罹
患
率
・
10 100
万
人
対
0
1990
2000
2010(年度)
性器クラミジアは
女性に多く,
淋菌は、
男性に多い
性器クラミジア感染症性別年齢別報告数
3) 診断
(1) 分離培養:HeLa229、McCoy、HEp2などの細胞系を使用。
スタンダード法。
(2) 核酸検出:PCR法(キットはないが、最も優れている)
(3) 抗原検出:EIA法、DFA法(C. trachomatis には優れた方
法はあるが、C. pneumoniae には良い方法がまだない)
(4) 抗体価:microimmunofluorescence 法がスタンダード。
EIA法も優れている。
4) 治療
マクロライド系、テトラサイクリン系、ニューキノロン系
の抗菌剤が有効。
一般臨床現場でよく使われるペニシリン系、セフェム系、
アミノグルコシド系は効果なし。
5. 感染症法におけるマイコプラズマ、クラ
ミジアとリケッチアー感染症の取り扱い
○4類感染症として全数把握のため直ちに保健所に届け出が必要
なもの
発疹チフス、つつが虫病、日本紅班熱、Q熱、オウム病、
ロッキー山紅斑熱(5種)
○5類感染症として基幹病院定点で毎週保健所に届け出が必要な
もの
マイコプラズマ肺炎(病院定点約500箇所)
肺炎クラミジア肺炎(病院定点約500箇所)
性器クラミジア感染症(性感染症定点約1000箇所)
感染症法による届け出義務
1類
(7)ただちに
エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘瘡、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱
2類
(7)ただちに
急性灰白髄炎、結核、ジフテリア、SARSコロナウイルス、中東呼吸器症候群(MERS)、鳥インフルエ
ンザ(H5N1) 、鳥インフルエンザ(H7N9)
3類
(5)ただちに
コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス
4類
(43)ただちに
E型肝炎、ウエストナイル熱、A型肝炎、エキノコックス症、黄熱、オウム病、オムスク出血熱、回帰熱、
キャサヌル森林病、Q熱、狂犬病、コクシジオイデス症、サル痘、重症熱性血小板減少症候群、腎症候
性出血熱、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、炭疽、チクングニア熱、つつが虫病、デング熱、東部ウマ脳
炎、鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9を除く)、ニパウイルス、日本紅班熱、日本脳炎、ハンタウイル
ス肺症候群、Bウイルス病、鼻疽、ブルセラ症、ベネズエラウマ脳炎、ヘンドラウイルス感染症、発疹
チフス、ボツリヌス症、マラリア、野兎病、ライム病、リッサウイルス感染症、リフトバレー熱、類鼻
疽、レジオネラ症、レプトスピラ症、ロッキー山紅班熱
5類
(22)7日以内に
アメーバ赤痢、ウイルス性肝炎(A,E以外)、急性脳炎(四類以外)、クリプトスポリジウム症、クロ
イトフェルツヤコブ病、劇症型溶血性連鎖球菌感染症、後天性免疫不全症候群、ジアルジア症、侵襲性
インフルエンザ菌感染症、侵襲性肺炎球菌感染症、侵襲性髄膜炎菌感染症、水痘(入院)、先天性風疹
症候群、梅毒、破傷風、麻しん、風しん、バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症、バンコマイシン
耐性腸球菌感染症、薬剤耐性アシネトバクター、播種性クリプトコックス症、カルバペネム耐性腸内細
菌感染症
(定点RSウイルス感染症、A群溶血性連鎖球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突
発性発疹、百日咳、風疹、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、急性出血性角結膜炎、
性器クラミジア感染症、性器ヘルペス感染症、尖圭コンジローマ、淋菌感染症、クラミジア肺炎(オウ
ム病以外)、細菌性髄膜炎、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症、マイコプラズマ肺炎、無菌性髄膜炎、メ
チシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症、薬剤耐性緑膿菌感染症
(29)定点で週ある
いは月毎にまとめて
指定
(0)ただちに
四類感染症の報告数
年度
発疹チフス ツツガムシ病
全数把握
日本紅班熱
オウム病
Q熱
1999
0
556
39
23
12
2000
0
791
38
18
24
2001
0
491
40
35
42
2002
0
338
36
54
47
2003
0
402
52
44
9
2004
0
313
66
40
7
2005
0
345
62
34
8
2006
0
417
49
22
2
2007
0
382
98
29
7
2008
0
442
135
9
3
2009
0
465
132
21
2
2010
0
407
132
11
2
2011
0
462
190
12
1
下気道感染症の主要原因菌
Allewelt m, et.al. Dtsch Med Wschr, 122:1027-1032,
Larkin J, et al. Supplement to infections in Medicine, (SC13):28-32,
Falck G et al. Scand J Infect Dis, 26(2):179-187,
Thom D, et al. Eur J Clin Microbiol Infect Dis, 13(10):785-92,
Bourke SJ. BMJ, 306(6887):1219-1220,
1997.
1996.
1994.
1994.
1993.
マイコプラズマ肺
炎の定点報告数
クラミジア肺炎
の定点報告数
報告数は、マイコプラズマ
の1/20.
十分に認知・診断されてい
ないのでは?
1:37
C. pneumoniae
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014
(〜8月)
合計
陽性例数
検査例数
8
1
4
11
17
1
129
148
451
1037
1062
283
5
47
陽性率
M. pneumoniae
陽性例数 検査例数 陽性率
6.2% 18
0.7% 18
0.9% 118
1.1% 408
1.6% 438
0.4% 40
147 3.4%
13
129
148
451
1037
1062
283
14%
12%
26%
39%
41%
14%
0
0
2
6
6
0
147
9%
0
3257 1.4% 1053 3257 32%
1:2.5
C.pne、M.pne
同時陽性例数
1:22
14
市中肺炎の年齢別起因菌
マイコプラズマ
肺炎クラミジア
肺炎球菌
インフルエンザ菌
ブドウ球菌
トラコーマ・クラミジア
B群溶連菌
大腸菌
1
ヶ
月
1
歳
5
歳
10
歳
15
歳
肺炎クラミジア感染症とマイコプラズマ感染症
の気管支炎・肺炎の割合
0
マイコプラズマ
105例
肺炎クラミジア
130例
50
肺炎
30%
100(%)
気管支炎30%
70%
70%
済生会下関総合病院
クラミジア感染症の治療薬
効果あり
無効
マクロライド系
テトラサイクリン系(8歳以上)
ニューキノロン(成人のみ)
ペニシリン系
セフェム系
アミノグリコシド系
抗菌薬の適正使用をお願いします。