MAPS通信 - システム技研

第9号
MAPS通信
株式会社システム技研
大阪市福島区海老江1丁目1番31号
阪神野田センタービル
06-6344-2875 2013年12月2日
MAPS導入事例セミナー
11月12日(大阪)、20日(東京)でMAPS導入事例セミナーが開催さ
れました。今回はトーホー工業株式会社執行役員管理部長瀬部博子様
にご講演頂きました。以下に、瀬部部長様の講演要旨を紹介します。
当社は従業員約430名、12工場、30営業所、8物流センターを持つ
魚箱など発泡スチロール製品の製造販売会社である。かつては家電製
品の梱包材が主力であったが、環境変化に応じて1990年代から魚箱
などの分野に進出して業容を拡大。先年創業50年を迎え、現在は次の
50年へ向けて企業体質の転換を図ろうとしているところである。
生産管理システムは、一緒に問題解決する姿勢、システム機能より
も仕組みの構築ありきの考え、管理の概念とそのノウハウ、導入後フォ
ローなどが当社の求めるものと一致したのでシステム技研を選定した。
11年9月に全部門参加のプロジェクトを組成してキックオフ。現状分
析ではメンバーから2300点もの問題点が出た。システム技研にKJ法
で整理して貰うと、その根は7点に絞られた。問題点のなかには自分達
では炙り出せなかったものもあり、改めて自社の問題を認識した。
大阪会場
この問題を解決すべく、「計画主義をテーマとしたオペレーショナルな
仕組みの再構築」を方針として基本設計・詳細設計を実施。ともすれば
現状改善的になりがちであったが、都度プロジェクトの目的、基本設計
方針、現状分析での問題に照らして「あるべき姿」を追求した。
12年10月にモデル工場でMAPSが本稼動。理解不足、知識不足も
あって多くの問題が発生したが何とか乗り越え、13年1月から全工場に
展開した。この間、全国ブロック別の勉強会を実施し、MAPSの概要の
ほか、生産計画のローリング、日々完結の徹底など営業、工場の役割、
実績に基づく指導・改善活動の推進など工場長の役割などを徹底した。
今月6日には1ヶ年検証報告会を実施。現状の確認、効果の確認を行
った。工場の実力が可視化されたことで工場間の競争の意識も高まっ
た、本プロジェクトを通じて意欲ある人材の発掘ができたなどの効果の
他、残業が減った、作業時間を気にするようになった、製品在庫照会に
費やす時間が減ったなどの実務レベルの効果も多数であった。
今後、新たに「定着化推進プロジェクト」を発足させて、MAPSを道具
としてマネジメント能力の更なるレベルアップを図ることとしている。
瀬部部長様講演
東京会場
One Point
情報セキュリティ管理は企業にとって極めて重要な事項です。ここで
は、PCからの情報漏洩事故のケースを幾つか考えてみます。
情報漏洩事故では、ファイル転送プログラムが絡むケースが最も多く
見受けられますが、特に注意すべきソフトは下記のようなものです。
・ファイル交換共有ソフト ・メッセンジャーソフト ・遠隔操作ソフト
・ネットワーク探索ソフト ・IP電話ソフト
・VPN構築ソフト
これらのソフトのなかには、有名な会社のものでもセキュリティレベル
の低いものがあります。また、偽ソフトが出回っているものもあります
ので、よく調べて使用の是非、使用条件などを決める必要があります。
例えば、IP電話ソフトのSkypeは非常に便利ですが、ファイル転送機
能が付随していますのでリスクもあります。従って、これを利用するか
どうかは慎重な検討が必要になります。
次に、自宅の個人PCで会社の仕事をして、この個人PCから情報漏洩
するケースも多くあります。自宅PCで会社の仕事をすることを禁止する
のが一番ですが、容認する場合は前述のようなソフトを使用していない
ことを確認する必要がありますし、ウィルス対策ソフトの導入・アップデ
ート状況も確認する必要もあるでしょう。そして、これらも含めた使用ル
ールを定めておくことは言うまでもありません。
事務局より
MAPS通信は当社のお客様に送付しております。これまでに頂戴した名刺のメールアドレスに送付させていただき
ましたのでご了解のほどお願いいたします。配信停止をご希望の場合は、事務局宛にメールをお願いいたします。
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事務局メールアドレス:[email protected]