学校だより 第16号 平成27年12月22日 冬 が来 た 高 きっぱりと冬が来た 村 光 太 郎 八つ手の白い花も消え 公 孫樹(いちょう)の木も 箒(ほうき)になった きりきりともみ込むような冬が来た 人にいやがられる冬 草木に背かれ、虫類に逃げられる 冬が来た 冬よ 僕に来い、僕に来い 僕は冬の力、冬は僕の餌食だ しみ透れ、つきぬけ 火事を出せ、雪で埋めろ 刃物のような冬が来た 校 長 和田 文宏 高村光太郎(1883-1956)は東京生まれの有名な詩人ですが、画家でもあり、偉大な彫刻家でもありま した。「冬の詩人」と呼ばれるほど冬の詩を多く書いています。詩情あふれる季節といえば春や秋です が、あえて何となく沈みがちな「冬」にこだわったところに高村光太郎らしさがあるのだそうです。 「冬が来た」は、詩集「道程」の中にある有名な作品です。詩中の「冬」は単に季節のことではなく、 「来るべき時期に向けて、力を蓄える雌伏(将来の活躍の日を期しながら、しばらく他人の支配に服して 堪えていること) の時」とか「人生における困難な時期」という意味をも含んでいるという解釈もある ようですが、詩を読んだ人それぞれが自分なりにその解釈をするところに「詩」の楽しさがあります。 雪国秋田育ちの私は、師走に入ると必ずこの詩を思い出します。「草木が枯れ虫類がいなくなる、寒々 とした冬」「刃物のような冬」を何度も体感したせいか、逆に懐かしさを覚えます。東京の冬の「空気が 乾燥した寒さ」より、雪が降る寒さのほうが気持ちが温かい気もします。寒いと何となく猫背になりがち ですが、キビキビした行動ができる季節「冬」こそ、背筋を伸ばして上を向いて歩きたいものです! ~ 地域の中に生きる、思いやりを行動で示す蒲中生 ~ 保護者や地域の皆様方には、今学期も本校の教育活動にご理解とご協力をいただき、ありがとうござい ました。生徒たちは真剣に学習に取り組み、行事や部活動に燃え、校内外のボランティア活動で「思いや り」を行動で示し、落ち着いた学校生活を送っています。また、多方面から本校へのお褒めの言葉をいた だいておりますが、保護者の皆様のご協力やご支援があればこその蒲田中です。心より感謝いたします。 今後とも、蒲中生の健全育成のために力をお貸しください。よろしくお願いいたします。 気忙しい年末年始を迎えますが、ぜひ家族と一緒に過ごす時間を大切にし、子どもたちに家族の一員と しての喜びや自己有用感を感じさせてあげてください。 「家庭が一番の安全基地」なのですから。 年末年始こそ日本の伝統文化を大切に 日本の正月前後は伝統的な恒例行事が多いですね。大掃除、鏡餅や松飾り、除夜の鐘、初詣、年賀状、 新年ご挨拶、おせち料理とお雑煮、お年玉、初日の出、書き初め、餅つきなど、いろいろあります。 昨今の社会は「新しさばかりを求める傾向」にあるので、様々な「伝統」が継承されずに忘れ去られ る危機感を感じている人も少なくありません。この冬休みは、ぜひ日本ならではの伝統文化を一つでも 多く体験してみてください。家族で大晦日の夜を過ごし、除夜の鐘を聞きながら夜中の0時に新しい年 を迎えるということは、自然と新鮮な気持ちになり、 「心機一転」 「一念発起」 「気分一新」できる 年に一度のチャンスです! また、家での仕事を手伝ったり、 自分の机のまわりを片付けるのもいいでしょう。節目を 1月の予定 大事にしたいものです。では、申年(さるどし) のよいお正月を過ごしてください! 日・曜 主 な 行 事 給食 努力の成果だ おめでとう! 1 金 2 土 3 日 4 月 5 火 6 水 7 木 8 金 始業式 職員会議 × 9 土 学校公開日 ◎ 10 日 11 月 12 火 避難訓練 ◎ 13 水 教育委員会による学校訪問 校内研修 ◎ 14 木 各種委員会 ◎ 15 金 新入生保護者説明会 ◎ 16 土 ものづくり教育学習フォーラム 17 日 18 月 【第7回東京駅伝 代表選手選考会】 19 火 ☆ 竹林 樹くん(2年)☆ 2月7日(日)に開催される東京駅伝の大田区男 子選抜チームの選手(21 名)に選ばれました! 最高の走りを期待し、みんなで応援しよう! 20 水 職員会議 ◎ 21 木 英語補充教室 16:00~ ◎ 22 金 オーケストラ鑑賞教室(1 年) 私立推薦入試日 ◎ 23 土 24 日 25 月 生徒会朝礼 ◎ 26 火 都立推薦入試日 ◎ 27 水 小中一貫教育の日 都立推薦入試日 ◎ 28 木 29 金 30 土 31 日 【中学生 税についての作文】 ☆ 蒲田納税貯蓄組合連合会 会長賞 ☆ 中林 綾耶さん(3年) 「より良い生活をつくるために」 (なんと!1387 編の応募の中からの入選です) 【大田区中学校理科研究発表会】 ☆ 最優秀賞 ☆ 西山侑佑・長谷川海太くん(2年) 「40億年前の海で生じた出来事 ~本当に塩酸は岩石で中和されるのか~」 ☆ 優秀賞 ☆ 西山侑佑くん(2年) 「紫外線水殺菌装置5号の開発」 ☆ 奨励賞 ☆ 奈良昂祐くん(1年) 「竜巻の発生と研究」 鈴木仁梨さん(2年) 「植物の生長と光の色の関係」 堀米希沙さん(3年) 「針金のアメンボで水の性質を調べる実験」 生徒達は、部活動、コンクール、ボランティア 活動などに一生懸命取り組み、多くの生徒が表彰 され、認められ、地域から感謝されています。 今年度は、朝礼で呼名されたり表彰された生徒 を校長がすべて記録していますが、今日現在、そ の生徒数は179名(全体の74%)もおりまし た。1 人で12回という2年生もおります。 もちろん、部活動の大会で悔しい思いをしたり、 コンクールで入選しなかった人も沢山います。 でも、人間は「結果」だけで評価さ れるのではなく、過程こそ大事です。 元 日 冬季休業日終 成人の日 全校朝礼 ◎ ◎ ◎ 大田区席書会 ◎
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