こちらからご覧ください(PDFファイル)

キューデン・グッドライフグループ
コンプライアンス行動指針
制定:平成 22 年 3月
改正:平成 22 年 5月
平成 22 年 10 月
平成 23 年 6月
平成 24 年 7月
キューデン・グッドライフグループ
社長からのメッセージ
-コンプライアンス行動指針の見直しにあたって-
キューデン・グッドライフグループでは、お客さまに充実したシニアライフを
お送りいただくため、安心で快適な生活の場と高品質のサービスを提供を行い、
将来にわたり豊かな社会づくりに貢献することを基本理念として企業活動に取り
組んでおります。
昨今の企業不祥事を見ても明らかのように、社会のルールを逸脱した企業行動
は、これまで培ってきた信頼を一瞬にして失墜させ、お客さまを失い、経営破綻
ということにもなりかねません。
また、これから本格的な高齢社会の到来を迎えるなど介護保険財政の逼迫が懸
念される中、介護保険制度の見直しや高齢者住まい法の改正など有料老人ホーム
業界も厳しい状況にありますが、お客さまから信頼され、選ばれる企業となるた
めには、法令の遵守はもとより、従前にも増して、倫理面でしっかりとした意識
を持ち企業活動を推進していくことが必要であります。
このため、グッドライフグループでは、平成 22 年 3 月に制定した「キューデン・
グッドライフグループコンプライアンス行動指針」に則り、グループ一体となっ
た誠実かつ公正な事業活動に取り組んでおりますが、今回、新たに見直しを行っ
たグループの基本理念、経営の基本姿勢を織り込むなど、行動指針の内容の充実
を図りました。
皆さまにおかれましては、本行動指針の趣旨を十分踏まえ、自らの行動を律し、
人間として恥ずかしくない行動を行い、社会から信頼される企業であり続けるよ
う努めていただきたいと思います。
平成23年6月
株式会社キューデン・グッドライフ
代 表 取 締 役 社 長
(キューデン・グッドライフグループコンプライアンス委員会委員長)
- 1 -
目
第1章
次
1
2
3
基本理念、経営の基本姿勢及び行動憲章・・・・・・・・・・3
グッドライフグループ基本理念
経営の基本姿勢
九州電力グループ行動憲章
1
2
3
4
5
なぜ行動指針が必要なのか?・・・・・・・・・・・・・・・6
法律だけが守るべきルールではない
社会から信頼される誠実・公正な事業運営を!
迷った時に考える視点と一般的な行動基準
「コンプライアンス」って何?
具体的な行動基準の説明は
1
2
3
4
5
6
7
遵守事項の具体的内容(日常業務の留意点など)
お客さまとの関係で必要となる行動基準
株主との関係で必要となる行動基準
取引先・競合企業との関係で必要となる行動基準
官庁・公務員との関係で必要となる行動基準
地域社会との関係で必要となる行動基準
反社会的勢力との絶縁に関する行動基準
従業員と会社との関係で必要となる行動基準
1
2
3
「行動指針」遵守のための推進体制・・・・・・・・・・・33
コンプライアンス委員会の設置
コンプライアンス相談窓口の運営
コンプライアンス教育・研修
第2章
第3章
第4章
〔別紙1〕コンプライアンス相談窓口一覧
〔別紙2〕コンプライアンス相談窓口体系イメージ
- 2 -
・・・・・9
第1章
基本理念、経営の基本姿勢及び行動憲章
1
グッドライフグループ基本理念(私たちの目指すところ)
キューデン・グッドライフグループは、お客さまに充実したシニアライフを
お送りいただくため、安心で快適な生活の場と高品質のサービスを提供すると
ともに、グループ一体となって安定した事業運営を行い、将来にわたり豊かな
社会づくりに貢献します。
2
経営の基本姿勢
お客さま
さま満足
満足の
向上のために
満足
の向上
のために
私たちは、お客さまの個人の尊厳を尊重するとともに、お客さまの声を聴
き、まごころのこもったサービスを提供することにより、お客さま満足の向
上を図ります。
公正な
事業活動と
社会への
への貢献
貢献のために
公正
な事業活動
と地域社会
への
貢献
のために
私たちは、法令やルールをを遵守し、社会の信頼と共感のもと、誠実かつ
公正な事業活動を遂行するとともに、社会貢献活動を通じて、地域社会の発
展に積極的に寄与します。
快適で
きやすい職場
職場づくりのために
快適
で働きやすい
職場
づくりのために
私たちは、従業員一人ひとりが相互に信頼しあい、自らの能力を最大限発
揮するとともに、仕事を通じてよろこびが感じられる、快適で働きやすい職
場をつくります。
企業価値の
向上のために
企業価値
の向上
のために
私たちは、絶え間ない改善に取り組み、将来にわたり安定した事業運営を
行い、企業価値の向上に取り組みます。
3
九州電力グループ行動憲章
九州電力グループは、
「お客さま」を全ての企業活動の原点として、エネルギ
ーを中核にした商品・サービスの提供を通じ、自らの企業価値を持続的に創造
することにより、社会とともに発展することを目指しています。
同時に、国内外を問わず人権を尊重し、快適で豊かな社会の創造に貢献する
ため、グループ一体となった事業運営を展開しています。
このような企業活動を社会の信頼と共感のもと着実に遂行するため、社会の
情勢変化に対応する高い感度を持ち、以下の原則に基づきコンプライアンス経
営を推進してまいります。
(1)お客さま満足
さま満足の
満足の向上
お客さまにとって価値のある商品・サービスを、個人情報の保護を徹底の
うえ、安全かつ確実にお届けし、お客さま満足の向上を図る。
- 3 -
(2)誠実かつ
誠実かつ公正
かつ公正な
公正な事業活動
すべての事業活動において透明性を確保し、公正、自由な競争や適正な取
引を行うとともに、政治、行政との健全かつ正常な関係を保つなど、誠実か
つ公正な事業活動を遂行する。
(3)安全文化の
安全文化の醸成
社会安全確保のための設備対策や技術改善はもとより、公衆安全や作業従
事者の安全確保を最優先するという「安全文化」を醸成する。
(4)コミュニケーション活動
コミュニケーション活動
積極的な情報開示はもとより、広く社会と対話を重視したコミュニケーシ
ョンを図り、その社会の声を真摯に受け止め、的確かつ迅速に事業活動へ反
映する。
(5)環境経営の
環境経営の推進
地球環境問題や循環型社会形成へ積極的に取り組み、環境経営を推進する。
(6)地域・
地域・社会への
社会への貢献
への貢献
事業活動や社会貢献活動を通じ、地域・社会の皆さまと協力し、その発展
に積極的に寄与する。
(7)明朗な
明朗な企業風土づくりの
企業風土づくりの推進
づくりの推進
従業員の多様性、人格、個性等を尊重し、公正な評価のもと、人材の積極
的な育成・活用を行うとともに、快適で働きやすい環境を確保し、ゆとりと
豊かさを実現する。
(8)国際社会との
国際社会との協調
との協調
国際的な事業活動においては、国際ルールや現地法を遵守することはもと
より、現地の文化や慣習を尊重し、その発展に寄与する経営を行う。
(9)法令遵守
法令やルールを遵守することはもとより、社会に損失を与える行為や迷惑
をかける行為を行わない。また、市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社
会的な勢力とは断固として対決する。
(10)
10)本憲章の
本憲章の精神の
精神の徹底と
徹底と経営トップ
経営トップの
トップの責務
経営トップは、本憲章の精神の実現が自らの役割であることを認識のうえ、
率先垂範するとともに、実効ある社内体制の整備を行い、社内に徹底のうえ、
取引先に周知する。
- 4 -
法令違反その他本憲章に反するような事態が発生した場合は、全部署が一
致協力して問題解決にあたり、原因究明のうえ、早急な是正措置を講じ、再
発防止を図るとともに、経営トップを含めて厳正な処分を行う。
- 5 -
第2章 なぜ行動指針が必要なのか?
1
法律だけが守るべきルールではない
私たちは、社会の常識や市民の目を通して日々業務運営をただしていかなけ
ればなりません。そのための最低限守るべきルールが法律です。
ただし、法律はあくまで最低限守るべきルールであり、仮に法律に違反して
いなくても、
「ウソをつく」
「隠す」
「不公正なことをする」などの行為について
は、社会の常識に反すると受け取られます。時には、法律以上に重大な不祥事
として社会的批判を浴びることもあります。「法律に反してさえいなければい
い」、「法律違反でないから不祥事の程度は軽い」といった安易な考えでは、社
会からの信頼は得られないことを肝に銘じなければなりません。
2
社会から信頼される誠実・公正な事業運営を!
グッドライフグループが誠実・公平な事業運営の継続によって、社会からの
信頼を得るためには、私たち役員・従業員一人ひとりが、自覚ある行動を積み
重ねることが必要です。
もし、それに反する行動を行いそれが発覚すれば、以下のような事態にも発
展しかねません。この「行動指針」は、私たち一人ひとりが社会の常識に背か
ない行動を、信念を持って選択するための拠りどころとして作成したものです。
社会から信頼される会社であり続けるため、私たちが守るべき日々の行動の
判断基準としてよく認識し、活用してください。
不祥事発覚!
⇒
⇒
グッドライフグループの信用失墜、入居者・顧客の喪失、収益悪化
九州電力グループ全体の信用失墜、親会社の株価下落
3 迷った時に考える視点と一般的な行動基準
(1)自分の行動に迷ったときに考える「視点」(判断基準)
皆さん、自分の行動に迷ったとき、どうしますか?そのようなときは、以下
の二つの「視点」で、
「はい」と答えられるかどうか、自問自答してみてくださ
い。
二つとは「社会人としての視点」、「役員・従業員としての視点」です。自問
自答の結果、明快に「はい」と言えないような時や迷うとき(社会常識と組織
の論理が反する場合等)は、上長や同僚と相談してみてください。
なお、上長や上位機関等からの指示や依頼であっても、法令や倫理に違反す
るのではないかと思った場合には、安易に従うのではなく、社会常識に照らし
て判断することが必要です。
場合によっては、他部門やコンプライアンス相談窓口への相談も必要です。
- 6 -
①社会人としての視点
・その判断や行動は、自分の良心に反しませんか?
・その判断や行動は、自分の家族や友人に胸を張って見せられますか?
・その判断や行動は、社会の常識や倫理に則った行動といえますか?
②役員・従業員としての視点
・その判断や行動は、グッドライフグループの基本理念や九電グループ行動憲
章に沿っていますか?
・その判断や行動は、社外の人や団体との信頼関係を損ないませんか?
・その判断や行動は、法令に違反するおそれはありませんか?
(2)一般的に必要と思われる行動基準
通常、以下の五つの行動基準に基づいて行動すれば、世間の常識や法令を大
きく踏み外すことはないと考えられます。
①基本的人権の尊重
事業活動や対人関係に関する行動基準の基本は、従業員がそれぞれの個性、
人格、性別・年齢・信条・身体的条件といった多様性を尊重し、社外の人も
含め、あらゆる人の生命、人格を自分のそれと同等に扱う姿勢を持つことで
す。
②法令及び企業倫理の遵守
事業活動全般において、民法、会社法、刑法、独禁法などの諸法令を遵守
し、業務を公正・誠実に実施することが必要です。
③環境保全と国際社会のルール尊重
地球規模での環境問題の深刻化やグローバリゼーションが進む国際社会の
中では、地球環境への配慮とともに、国際会計基準の遵守など海外の法令、
文化等の尊重が必要です。
④優れた商品やサービスの提供、安全性の確保
事業活動では、優れた商品やサービスを提供することにより、人々の生活
に貢献するとともに、何よりも安全性を確保することが必要です。
⑤情報公開の一層の推進
公正な事業活動に徹し、より開かれた経営を目指して、地域社会やお客さ
まの立場に立った積極的な情報公開を行う必要があります。
(3)社会の情勢変化への的確な対応
社会の情勢変化次第では、企業活動に求められる誠実さや公正さの判断基
準がより厳しいものとなる場合も考えられます。常に社会情勢の変化に対す
る高い感度を持って、自らの行動を考える必要があります。
4
「コンプライアンス」って何?
「コンプライアンス」という言葉は、英語の Compliance という言葉から来て
います。この言葉は、
「comply with ~」という形で使われ、
「~を遵守する(守
- 7 -
る)」という意味です。
~はふつう法律や約束事など、何らかのルールを意味する言葉が入ります。
つまり、
「法律に従う」とか「約束を守る」とか、社会の中で普通の人であれば
守ることがあたりまえと思われるようなルールに従うという意味で使われる言
葉です。このようなルールにも従わないのであれば、社会一般の人々から強い
批判・反発を受けることになります。
グッドライフグループが、
「経営の基本姿勢」の中にコンプライアンス経営の
推進(公正な事業活動と地域社会への貢献のために)を挙げているのは、当グ
ループがお客さまや株主などグループを取り巻くあらゆる人々から選択される
ためには、そのような人々から批判されるようなことをしてはならないと考え
ているからです。
コンプライアンスにおいて重要なのは、法律や規則があるからそれを守ると
いうことではなく、社会に損失を与える行為や迷惑をかける行為を行わないこ
とであり、さらには、社会から私たちが行動するよう期待されていることに応
えることです。
したがって、私たち役員・従業員の一人ひとりは、何をすべきで、何をすべ
きでないのか、日々考えながら行動する必要があります。
5
具体的な行動基準の説明は
私たちは、どのような人々との関係で、私たちの行動基準を考えるべきでし
ょうか。
この冊子の「第 3 章 遵守事項の具体的内容(日常業務の留意点など)」では、
第一に当グループにとって接点の多いステークホルダー(お客さま、株主、取
引先・競合企業、官庁・公務員、地域社会)との関係で、それぞれの相手方と
の関係で考えるべき行動基準の基本的な考え方を説明しています。
それに加え、次に、反社会的勢力との絶縁に関する行動基準、従業員と会社
との関係で必要となる行動基準と、不祥事発生時に必要となる行動基準の基本
的な考え方について説明しています。
6
「行動指針」遵守のための推進体制
最後に、コンプライアンスのための推進体制を理解していただくために、コ
ンプライアンス委員会の設置や「コンプライアンス相談窓口制度」の内容、教
育・研修の充実について記載しています。
- 8 -
第3章 遵守事項の具体的内容(日常業務の留意点など)
1
お客さまとの関係で必要となる行動基準
これからの競争時代の中で、今後ともお客さまから選ばれ、安定的に発展し
ていくとともに、広く社会に役立つ存在であり続けるためには、これまで培っ
てきたお客さまとの信頼関係より強固なものとすることが重要です。そのため
には、私たち一人ひとりの行動が、お客さまの信頼を獲得するためのポイント
になります。
(1)お客さまとの信頼関係の構築
①契約に関する法令の遵守
ア 公正で明確な内容の契約の締結
(留意点)
入居申込み受付時には、契約内容を誤らないように、申込者と慎重に確認
する。
お客さまとの契約を締結する際には、内容が不明確な条項を入れないよう
にする。
[問題行為]
合理的理由なく、当事者の一方が「損害賠償責任を一切負わない」などの
一方的な条項を含む契約書を提案する。
イ 契約締結時のお客さまへの十分な説明
(留意点)
お客さまとの契約を締結する際は、重要事項説明書に基づいた契約内容等
を確認し、後日契約不履行等の問題が生じないようにする。
お客さまには、メリットだけでなく、デメリットも説明するよう注意する。
ウ 販売促進活動(広告・宣伝など)における法令遵守
(留意点)
景品表示法に基づく「有料老人ホームに関する不当な表示」に留意して広
告表示を行う。
自社の施設が、競合施設よりも優れていることを説明する際、事実に反す
る宣伝や、お客さまの誤認を招く宣伝をしないようにする。
エ 入居金等に関する不正処理の禁止
(留意点)
入居一時金などの不適切な取扱いのほか、お客さまの管理費を立て替える
など公平性に疑念を生じさせるような行為は厳に慎む。
【関係法令】
老人福祉法、介護保険法、民法、消費者基本法、消費者契約法、不当景品類
及び不当表示防止法(景品表示法)、不正競争防止法、有料老人ホームに関す
る不当な表示
- 9 -
②最適なサービスの提供と迅速・誠実な対応
ア 規定に基づくサービスの提供の徹底
(留意点)
お客さまとの対応については、必ず記録に残すようにする。
法令に定められた職員の基準を満たすよう配置する。
イ お客さまの安全の確保
(留意点)
緊急時の避難訓練等を着実に実施する。
ウ お客さまからのお申し出に対する誠実かつ迅速な対応
(留意点)
高齢者の権利を擁護し、身体拘束などの虐待行為を行わない。
お客さまから管理運営上の内容に誤りがあると指摘された場合や、管理
費・食費等の請求金額に誤りがあると指摘された場合、迅速に調査し、速
やかに対応する。
お客さまの居室内で作業を行う際には、居室やお客さまの所有物を壊した
り汚したりないよう、確認してサービスを行う。
[問題行為]
お客さまからサービス内容や当社の対応内容について不満を言われたが、
クレーム対応を嫌って対応しない。
お客さまを性別、信条等によって差別した対応をする。
③お客さまのニーズにあった最適なサービスの提供
ア お客さまのニーズを把握した最適なサービスの提供
(留意点)
管理運営関係においては、サービス内容等を明確に説明し、お客さまのニ
ーズにあったサービスの提供を懇切・丁寧に行う。
イ お客さまに損害を与える行為の防止
[問題行為]
定められたサービス手順の省略行為や、管理費・食費等の算定誤りなどで
お客さまに損害を与える行為は、信頼を失うことになるので注意する。
【関係法令】
老人福祉法、介護保険法、有料老人ホーム設置運営指導指針、高齢者虐待防
止法、民法、人権教育及び人権啓発の推進に関する法律
④施設運営に関する安全性の確保
ア 設備の保守管理・維持
(留意点)
保守管理を行う時は、安全性を十分に確認して慎重に作業を行う。
保守管理を行う時は、建物を汚さないよう、壊さないよう十分に注意して
慎重に行う。
- 10 -
[問題行為]
保守管理業務に関し,検査しなかった箇所を検査したように報告する。
イ 感染症予防、介護事故等の危機管理の徹底
(留意点)
大浴場にレジオネラ菌を発生させるなど、入居者の安全性を脅かす事故を
発生させない。
【関係法令】
建築基準法、消防法、電気事業法、民法、高齢者介護施設における感染対策
マニュアル(厚生労働省)
⑤営業秘密や個人情報の保護
ア お客さまの営業秘密の保護
(留意点)
契約の締結や営業活動で得たお客さまの営業上の秘密情報を社外に漏ら
すことは、不正競争防止法に違反するとともに、お客さまの利益や人権を
害しその信頼を失うことになる。
イ 個人情報の取得・取扱上の義務
(留意点)
契約の締結や営業活動で得た個人情報を安易に扱い、社外に漏らすことは、
個人情報保護法に違反するとともに、お客さまの利益や人権を害しその信
頼を失うことになるので、従業員はもちろんのこと、委託先に対しても細
心の注意を払うよう厳重に指導する。
[問題行為]
利用目的を公表又は通知することなく個人情報を取得する。
強要するなど不正な手段を用いて個人情報を取得する。
ウ 個人情報の安全管理義務の遵守
(留意点)
社員及び委託先は、個人情報の社外持出しが必要な場合は、必要最小限と
し、常時携行を徹底する。
[問題行為]
個人情報を保存した媒体を、上長の承認を得て自宅に持ち帰ろうとした際
に、途中で紛失する、又は盗難に遭う。
個人情報の取扱いに関する業務を委託する際に、委託先と安全管理に関す
る契約書を締結しない。
エ 個人情報の開示請求等への対応義務の遵守
(留意点)
保有している個人データの本人からの通知、開示、訂正、利用停止、第三
者提供停止等の各請求を受けた場合、原則として応じる。
[問題行為]
本人からの苦情の申し出を受けたり、情報漏洩事故が発生した場合などに、
事実関係の調査や再発防止策の検討を優先してしまい、直ちに危機管理責
- 11 -
任者に報告しない。
【関係法令】
不正競争防止法、独占禁止法、個人情報の保護に関する法律、個人情報の保
護に関する法律についての経済産業分野を対象とするガイドライン、雇用管
理に関する個人情報の適正な取扱いを確保するために事業者が構ずべき措置
に関する指針について
(2)お客さまからの贈答品の受取禁止、接待の拒否
ア お客さまからの贈答品の受取禁止
[問題行為]
お客さまからお歳暮・お中元、旅行のお土産、ご入居時の挨拶品、引越し
に伴う美術品・家財品等の贈答品を受け取る。
お客さまへのサービスに対するお礼を受け取る。(現金等)
イ お客さまからの接待の拒否
[問題行為]
お客さま負担による個人接待を受ける。
居室訪問時のお茶、食事等の接待を受ける。
2
株主との関係で必要となる行動基準
事業に必要な資金を確保するためには、株主(親会社の株主・投資家を含む)
の評価・選択をとおして金融・資本市場の信頼を得る必要がありますが、その
ためには、収益性の向上だけでなく、企業活動の透明性や健全性も求められま
す。また、株主との不公正な関係など法令に反する行為、それらを疑われる行
為は厳に慎まなければなりません。
(1)金融・資本市場で認められるための経営努力・情報開示の実施
ア 会社法・金融商品取引法にもとづく内部統制システムの整備
(留意点)
会社業務の適正を確保するための体制として、実効性のある内部統制シス
テムを整備する。
重要な業務執行の決定に関しては、取締役会規程の別紙(付議基準)の各
項に該当する場合は、取締役会で審議し決定する。
イ タイムリーかつ公平・正確な情報開示
(留意点)
企業会計規則に違反する粉飾決算など、誤った情報を開示する行為は、会
社法や金融商品取引法などで厳しく規制されている。
(問題行為)
粉飾決算など意図的に虚偽の情報を流す。
- 12 -
親会社の有価証券報告書に記載するデータを誤って報告し、結果として市
場に虚偽の情報を開示する。
(2)法令の趣旨に沿った適法・適切な関係の維持
(留意点)
株主に対し、その株主の権利の行使に関して何らかの経済上の利益を供与
することは、会社法で厳しく禁止されており、行えば関係者が刑事罰を受
けるだけでなく、会社の信用を大きく外すくことになる。
(3)重要情報を知る者のインサイダー取引の禁止
(留意点)
役員、従業員、派遣社員、パートタイマーなどの会社関係者(退任・退職
後1年以内の者を含む)のほかその家族・知人が、会社の重要情報を知っ
た場合でも、インサイダー取引規制の対象となる。
[問題行為]
取引先の重要情報を知った者が、その会社の株を売買する。
【関係法令】
会社法、会社法施行規則、金融商品取引法、企業会計原則、会社計算規則、
開示府令、財務諸表等規則、連結財務諸表規則
- 13 -
3
取引先・競合企業との関係で必要となる行動基準
事業を遂行していくうえでは、多数の取引先等と良好な関係を保っていく必
要がありますが、相手方に不当な利益を与えたり、反対に得たりすることは、
厳に慎まなければなりません。取引先等とのつきあいにおいては、社外の方か
ら誤解を受けることがないよう、適切な判断と良識ある行動をとらなければな
りません。
また、介護・高齢者住宅市場では、他事業者との競争が激化する一方で、グ
ッドライフグループも経営活動を積極的に展開しています。こうした環境の中
で、競合企業とは良きライバルとして公正な競争関係を維持する必要がありま
す。
(1)取引先との良好な関係の構築
①取引先の公正な選定
ア 情実取引の禁止
[問題行為]
本来競争見積りにすべきところを、接待や金品を受けたため、競争見積り
にせずにその会社と契約する。
業務委託にあたり、知人や親族が経営する会社に、そのことだけを理由に
発注する。
イ 購買予備行為の禁止
[問題行為]
工程が切迫していることを理由に、契約締結前に取引先に業務をさせる。
将来における発注の口約束をする。
②取引との対等な関係
ア 取引先との良好な信頼関係の維持
(留意点)
委託や資材調達の取引会社に対し、一方的に不利な取引条件を強要するこ
とや、契約先の選定に関し差別的扱いを行うなどの行為は、独占禁止法な
どの競争規制法令違反となるので注意する。
契約の締結、解釈、運用に関し、当社に都合の良い一方的な契約にならな
いよう注意する。
委託する業務内容は当社・取引先双方が確認しておく。口頭で業務依頼し、
取引先から追加請求されたり、取引先に負担させることにならないように
注意する。
[問題行為]
契約にない業務を無償でさせたり、契約にない協賛金や物品の提供、従業
員の派遣について取引先に打診する。
契約を締結する際に、内容が不明確な条項(例えば、「著しく商品の供給
が遅延したときは契約を解除できる」)を入れる。
- 14 -
イ
取引上の立場を利用した不公正な行為などの禁止
(留意点)
取引先は対等なビジネスパートナーであり、お互いが発展できる関係を構
築することが重要である。したがって、取引上の優位な立場を利用して、
合理的な理由なく、相手方に不利益や負担となるなるような要請等を行う
等のコンプライアンスに反する問題行為を一切行わないよう十分注意す
る。
契約締結にあたっては、解約条項などの重要事項を契約書に盛り込むこと
で、後で紛争になることを防止する。
不当な設計変更による減額や対価について合意が得られない一方的な仕
様追加を行わない。
[問題行為]
取引先に対して、見下すような態度や威圧的な態度をとる。
取引先に対して、政治資金の寄附や政治資金パーティー券の購入を要求す
る。
取引先のミスがないのに、納品等について受取を拒否したり、返品する。
また、支払を遅延する。
架空発注の見返りに、社員がリベートを要求する。
取引先にタクシー券を要求したり、飲食代のつけを回す。
工事の発注に際して、特定の取引先に便宜を図り、見返りとしてその取引
先から私利を得る。
競争入札において見積辞退した取引先に対し、正当な理由がないのに、今
後の取引を否定するような発言をする。
【関係法令】
民法、会社法、独占禁止法、下請代金支払遅延等防止法
③取引先との節度ある関係の維持(贈答・接待)
ア 中元、歳暮など取引先からの金品の受領禁止
(留意点)
取引先の会社などから贈答を受けることは、ゆ着や不正取引の引き金にな
りかねないため、取引先などから中元、歳暮を贈られた場合は、理由を説
明して返却する。
ただし、一般に広く配布される宣伝用物品・記念品や職場への茶菓など
の手土産は、常識的範囲内であれば受領しても差し支えない。
[問題行為]
ゴルフコンペで、取引先などから表彰用景品の提供を受ける。
成果品の欠陥に気づいたが、商品券等をもらい見逃す。
イ 通常の社交の程度を超えた交際の禁止
(留意点)
- 15 -
取引先の会社などから接待を受けることは、ゆ着や不正取引の引き金にな
りかねないため、取引先などと懇親の場を設ける場合は、通常の社交の程
度の範囲内で華美にならないように注意する。
[問題行為]
納期遅れの取引先から接待を受け、やむを得ないと見逃す。
【関係法令】
会社法、[取締役等の特別背任罪、取締役等の汚職の罪]
④取引先の知的財産権の尊重及び秘密情報の保護
ア 自社または他社の知的財産権を害する行為の禁止
(留意点)
他社の特許権に関する情報をうかつに社外に漏らしたり、他社の商標や著
作物を無断で使用するなど、他社の知的財産権を侵害するとその会社に損
害を与えることになる。
イ 取引先から知り得た情報の秘密保護、知的財産権の尊重
[問題行為]
他社の特許権に関する情報を社外に漏らす。
取引先から聞いた営業秘密を別の会社に流す。
【関係法令】
特許法、実用新案法、意匠法、商標法、著作権法、不正競争防止法、個人情
報の保護に関する法律、個人情報の保護に関する法律についての経済産業分
野を対象とするガイドライン
(2)競合企業との公正な競争関係の維持
①独占禁止法の遵守
ア 独占禁止法の遵守と公正な市場競争の維持
[問題行為]
新規参入者の参入を妨げることを意図として同業者同士で価格等の取り
決めを行う。
競合企業との間で、会合や電話などにより、価格等について情報交換を行
う。
イ 広告や景品提供に関する競争規制法令の遵守
(留意点)
施設に関する広告や景品提供に関して、事実に反する過大な表示をする行
為、または事実であっても消費者の誤解を招く表示を行ってはならない。
ウ 競合企業の事業活動を困難にさせる不公正な取引の禁止
[問題行為]
競合企業のサービスは悪いとか、競合企業の経営が苦しく倒産しそうだと
いった虚偽の情報をお客さまに告げる。
グループ会社と取引するお客さまに対してのみ料金を割り引く。
- 16 -
商品に関する広告や景品提供に関して、事実に反する過大な表示をする、
または、事実であっても消費者の誤認を招く表示をする。
【関係法令】
独占禁止法、不正競争防止法、景品表示法、有料老人ホームに関する不当な
表示
②営業秘密の保護
ア 競合企業の機密情報等の不正取得の禁止
[問題行為]
情報を聞き出す目的で、競合企業の友人を飲みに誘い酔わせて情報を聞き
出す。
イ 競合企業から得た機密情報等の尊重
[問題行為]
競合企業から得た機密情報をグループ会社に流す。
【関係法令】
特許法、実用新案法、意匠法、商標法、著作権法、不正競争防止法
[不正手段による営業秘密取得の禁止]
- 17 -
4
官庁・公務員との関係で必要となる行動基準
介護事業は、行政の監督を受けており、私たちは、官庁・公務員との関係に
おいて、節度と誠意を持った行動が求められます。官庁への虚偽報告などはあ
ってはならないことであり、また、自治体の首長等との不正な関係を疑われる
ような行為も避けなければなりません。もし、そのような事態に至れば、お客
さまや地域社会の信頼を失ってしまいます。
(1)厳正な許認可、届出手続き等の実施
ア 法令等に定める規制事項、許認可手続きの遵守
(留意点)
許認可を経ずに勝手に介護事業等を行うことは、規制法令の重大な違反で
あり、官庁と社会からの信頼を失い、悪影響を及ぼす。
[問題行為]
新規サービスに許認可が必要であると知らずに、許認可を得ることなくサ
ービスを始める。
イ 法令等に定める届出、報告手続きの遵守
(留意点)
届けるべき必要性があるのに届出を怠ったり、データを改ざんして偽るこ
とも、不公正、不誠実な姿勢を厳しく批判されるので、絶対に避ける必要
がある。
介護保険適用事業所の更新手続きは、確実に行う。(6年毎)
[問題行為]
架空請求等により介護報酬を不正受給する。
介護事故等に関する情報を届け出るに際し、事実と異なる情報を報告する。
許認可事項について、許認可を経ず勝手に事業を行う
ウ 行政指導への適正な対応
(留意点)
官庁から情報提供を求められた場合、その情報が機密情報と判断されると
き、必ず不開示情報である旨を条件として提出する。
[問題行為]
「競合企業が値引き合戦で困っているから話し合ってほしい」との行政指
導に従い、競合企業と標準価格を取り決める
【関係法令】
老人福祉法、介護保険法、行政機関の保有する情報の公開に関する法律、
行政手続法
(2)公務員・政治家等との適正な関係の維持
①贈賄の禁止、政治資金などに関する法令遵守
ア 政治家や公務員に対し金品を贈るなどの贈賄行為の禁止
- 18 -
(留意点)
政治家や公務員に金品を贈る行為は、贈賄罪として処罰される。また、接
待を行うことは、業務との関連性などにより贈賄罪になり得るし、関連性
がなくても公務員倫理法や官庁の倫理行動基準に違反する可能性がある
ので注意する。
[問題行為]
検査にくる公務員を接待して、厳しく検査をしないように頼む。
イ 政治資金規制法、公職選挙法、国家公務員倫理法等の遵守
(留意点)
政治家や自治体の首長の選挙に際しては、会社が寄付を行ったり、当選祝
いで金品を贈ったりすることは、政治資金規正法や公職選挙法違反となる
ので、対応については十分注意する。
[問題行為]
会社として、政治家の後援会に寄付を行う。
会社が、選挙事務所開きや当選祝いとして政治家に金品を贈る。
出張してきた公務員を接待したり、手土産を贈る。
替玉投票を依頼したり、依頼されて替玉投票を行う。
【関係法令】
刑法[贈賄罪,収賄罪]、政治資金規正法、政治資金規正法のあらまし(総務
省パンフレット)、公職選挙法、国家公務員倫理法、国家公務員倫理規程、公
職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律
- 19 -
5
地域社会との関係で必要となる行動基準
地域と密着した企業集団であるグッドライフグループは、地域の皆さまの信
頼のもと、そのご理解、ご協力なくしては、事業活動を円滑に進めていくこと
ができません。このためには、公正な事業活動を行い、積極的な情報開示を推
進する必要があります。また、環境保全に真摯に取り組むとともに、快適で豊
かな地域・社会の現実と、その持続的な発展を目指し、良き企業市民として、
地域・社会の皆さまとの協働による共生活動を推進していかなければなりませ
ん。
(1)経営の透明性確保に向けた情報公開の一層の推進
①情報公開の推進
ア 迅速かつ的確な情報公開
(留意点)
公表する数字や理由付け等について、事実に基づいたデータや考え方に即
して公開する。
社員の不祥事が発生した場合は、社内の情報連絡ルートに沿った関係箇所
への迅速かつ正確な情報連絡を行う。
事実と異なるデータを公表したり、発表すべき内容を意図的に隠すことは、
経営への信頼を決定的に失うことになる。
[問題行為]
情報公開に際し、分かりにくい表現や専門用語を多用したため、誤解され
る。
他者の権利や感情を害するような妥当でない表現で公表する。
イ 非公開情報の厳正な管理
[問題行為]
他社と提携した旨を発表する際に、誤って提携先の機密情報を公開する。
お客さまの氏名、住所などの個人情報を誤って公開する。
【関係法令】
個人情報の保護に関する法律、個人情報の保護に関する法律についての経済
産業分野を対象とするガイドライン
②広聴・対話活動の推進
ア 積極的な広聴・対話活動の実施
(留意点)
地域住民からの苦情申し出に対しては、誠意を持って対応し、電話のたら
い回しなどにより問題が大きくなることのないよう注意する。
[問題行為]
お客さまからの問い合わせに即答できず、後日調べて連絡することとして
いたが、その後、連絡せずに放置する。
- 20 -
イ
地域行事や各種イベントへの積極的対応
(留意点)
地域行事、各種イベントへの対応にあたっては、その必要性、妥当性を十
分に考慮して行う。
[問題行為]
地域のイベントへの参加者が不真面目な態度をとり、かえって会社の評判
を落とす。
③地域の福祉施設・医療機関等との協調関係の構築、情報交換の推進
(2)環境経営の推進
①地球環境問題への取組みの推進
ア 地球温暖化の防止
(留意点)
不要照明の消灯など省エネルギーの一層の推進に努める。
[問題行為]
社有車の運転にあたり、必要以上の速度を出したり、空ぶかしをする。
イ オゾン層の保護
[問題行為]
カーエアコンや空調設備の撤去時などにおいて、オゾン層破壊の原因とな
るフロン等の回収実施を仕様書に記載することを怠る。
【関係法令】
地球温暖化の推進に関する法律、エネルギーの使用の合理化に関する法律、
特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律、特定製品に係るフ
ロン類の回収及び破壊の実施の確保に関する法律
②循環型社会形成への取組みの推進
ア リサイクル、省エネルギーの積極的な取組み
(留意点)
廃棄物の不法投棄など環境法令に違反する行為は、法令に基づき厳しく処
罰されるほか、社会からの信用失墜につながるので、注意が必要である。
環境に対する社会の関心は高まっており、3R(リデュース:減らす、リ
ユース:繰り返し使う、リサイクル:再資源化)やエコドライブなどにつ
いても積極的に取り組む必要がある。
イ グリーン調達の実施
(留意点)
製品等の調達に際して、その必要性を十分に精査し、取引先企業から提供
される環境配慮製品を正しく評価したうえで、優先的に活用し、併せて取
引先企業の積極的な環境活動への取組みにも配慮しなければならない。
- 21 -
【関係法令】
廃棄物の処理及び清掃に関する法律、資源の有効な利用の促進に関する法律、
容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律、循環型社会形
成促進基本法、特定家庭用機器再商品化法、建設工事に係る資材の再資源化
等に関する法律、国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律
③地球環境の保全
ア 環境保全に関する法令及び規制基準の遵守
イ 公害発生の未然防止及び生活環境の保全
(留意点)
施設建設工事にあたっては、地域住民にご迷惑をかけないよう防音対策を
実施する。
【関係法令】
環境基本法、大気汚染防止法、水質汚濁防止法、土壌汚染防止法、農用地の
土壌の汚染防止等に関する法律、騒音規制法、振動規制法、悪臭防止法、環
境影響評価法、人の健康に係る公害犯罪の処理に関する法律、自然環境保全
法、景観法
(3)地域・社会との共生
ア ボランティア活動などの社会貢献活動や文化・スポーツ活動の積極的な支
援
(留意点)
ボランティアを行う際は、「やってあげる」といった態度と受け止めれな
いように行動する。
[問題行為]
植樹を実施したが、自生する貴重な植物を傷つけてしまい、かえって会社
の評価を落とす。
- 22 -
6
反社会的勢力との絶縁に関する行動基準
反社会的勢力との関係は、企業イメージに大きな悪影響を与えます。不況の
中、反社会的行為は、さまざまな手段で企業に近づこうとしますが、これを応
じることなく、毅然とした態度で接することが必要です。
ア
反社会的勢力との絶縁
(留意点)
市民生活の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力に屈服したりゆ着す
ることは、企業の社会的責任に反するとともに、事業活動そのものの公正
性が疑われる。あいまいな対応は厳に戒めるとともに、ひとりで悩まず、
上長に相談しながら、断固たる姿勢で組織的に対応する必要がある。
私生活においても、反社会的勢力から弱みにつけ込まれることがないよう、
慎重に自らを律しなければならない。
反社会的と思われる者が来所した場合は、必ず複数で対応し、応接室に案
内して対応する。
[問題行為]
必要のない高額書籍の売り込みに対し、あいまいな返答をするなど毅然と
した態度をとらず、購入してしまう。
交通事故の示談交渉を反社会的勢力に依頼する。
イ 民事介入暴力への組織的な対応
(留意点)
民事紛争に不当な手段で介入し、利益を得ようとする民事介入暴力に直面
したときは一人で悩まず、必ず上長等に相談して対応する。
ウ 私生活における良識ある行動
(留意点)
法令違反や金銭トラブルなどによって、反社会的勢力から弱みにつけ込ま
れないよう、常に良識ある行動に努める。
[問題行為]
安易に消費者金融に頼ることで債務が重なり反社会的勢力から弱みにつ
け込まれる。
【関係法令】
会社法、暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律、特定商取引に関
する法律
- 23 -
7
従業員と会社との関係で必要となる行動基準
私たちには、企業人・社会人としての高い道徳観・倫理観を身につけて行動
する姿勢が求められています。不正行為や業務上の過失は、会社のイメージダ
ウンにつながり、会社の管理能力も問われます。一人ひとりがこのことを自覚
し、責任ある行動を取ることが重要です。
(1)法令の趣旨に沿う公正な労使関係
ア 公正な労使関係の構築
[問題行為]
組合から団体交渉の申入れを正当な理由なく拒否する。
会社が労働組合の運営(例えば、組合員の選考など)に介入する。
イ 労働基準法など雇用関係法令の遵守
(留意点)
時間外労働など労働条件に関する法令に違反する行為は、従業員の士気が
低下するとともに、会社の遵法意識を疑われ信用を失うので注意する。
社外の労働者を受け入れる場合、労働者派遣法等関係法規を遵守する。特
に、派遣社員については、個別の契約業務に応じた適正な業務手続の実施
や、就業状況管理の徹底を図る必要がある。
[問題行為]
部下に法定以上の時間外労働や休日出勤をさせる。また、時間外労働させ
たのに手当を支給しない(サービス残業させる)。
理由もなく有給休暇を認めない。
やむを得ず自発的に行った時間外労働を1か月分まとめて事後申請する。
請負・委託契約を締結している場合に、発注者が請負・委託先の労働者に
直接指揮命令したり、服務管理を行う(偽装請負)。
派遣社員の受入れに際し、単純なデータ入力業務(一般事務)であるにも
かかわらず、事務用機器操作(専門 26 業務)として契約を締結し、受入
期間制限の適用を免れる。
【関係法令】
労働組合法、労働基準法、労働関係調整法、労働者派遣法
(2)安全かつ快適な職場の確立
①安全最優先の徹底
ア 現場検査などにおける関係法令等の遵守
[問題行為]
安全上必要な作業手順を、担当者の独断で勝手に変更し、異なった手順に
より作業を行う。
イ 安全を最優先する文化の構築
[問題行為]
- 24 -
定められた検査基準を勝手に省略する行為を見つけたが、見て見ぬふりを
する。
②作業の安全と衛生の確保
ア 快適な作業環境の実現と労働条件改善による作業の安全と健康の確保
(留意点)
日常業務の慣れ等から起こるリスク認識の低下は、重大な労働災害を引き
起こす原因となる。安全は全ての事業活動の基本であり、労働安全衛生法
等関係法規の遵守はもちろん、安全の前提となる作業者の心身の健康管理
に努めるとともに、公衆安全を含め、常に安全確保を意識した行動を徹底
する必要がある。
[問題行為]
上長が、安全より作業効率を重視する指示をしたため、社員が負傷する。
イ 災害事例の速やかな周知とそれに基づく災害の未然防止・再発防止
(留意点)
災害が発生した場合は、原因を究明し、グッドライフグループ内に周知し
て同様の事故を繰り返さないようにする。
ウ 委託作業時における発注者としての責任の貫徹
[問題行為]
委託先へ作業を委託する際に、一方的に過酷な作業工程を課すなど、安全
な作業の遂行が損なわれるおそれがある条件を付ける。
【関係法令】
労働基準法、労働安全衛生法
③衛生管理・健康増進活動の推進
ア 「自分の健康は自分で守る」という自主健康管理意識の確立
(留意点)
業務が忙しくても、定期健康診断は最優先で受診する。また、健康診断の
結果、病院受診を指示された場合は、速やかに受診する。
[問題行為]
喫煙対策のルールを守らない。
【関係法令】
労働安全衛生法、健康増進法
④健全な職場環境の維持
ア 従業員の性別、年齢及び国籍などの多様性並びに人格及び個性の尊重
(留意点)
職場内外のあらゆる局面において、他者の人格や個性を尊重し、自分と異
なる価値観や発想を一方的に否定しない。
合理的理由なく、身体条件を募集・採用要件とすることや、転勤経験を昇
- 25 -
進要件とすることなど、間接的な性差別とならないように注意する必要が
ある。
イ 差別や嫌がらせのない健全な職場環境の実現
(留意点)
従業員のみならず、パートタイマーや派遣社員及び委託関係先なども含め、
職場で働く人の人権を侵害したり、事故防止体制の不備から重大な労働災
害事故を発生させることは、会社の信用を大きく損なうとともに、職場で
働く人の士気低下を招くので、注意が必要である。
公益通報を理由とした解雇は無効であり、降格、減給、嫌がらせ等の不利
益な取扱いは禁止されている。
育児・介護休職及び短縮勤務の取得を理由とした解雇等不利益な取扱いは
禁止されている。
[問題行為]
会社の不正を指摘する通報を受けた管理職が、上司やコンプライアンス相
談窓口等に相談もせずに放置する。
インターネットやイントラネット上で他者の人権を軽視し、差別・中傷す
る書込みを行う。
上長が部下に対し、職務上必要な注意・指導の域を超えて、「仕事ができ
ず、役に立たない」などと、人格そのものを傷つける発言を行う。
職制上の地位を利用して、異性の部下や取引先従業員に交際を迫ったり、
宴席で飲酒、カラオケ等を強要する(セクハラ行為)。
勤務成績は優秀であるのに、女性であることを理由に補助的な業務しか付
与しなかったり、不当に低い評価(人事考課)を行う。
採用時に出身地などの身元調査をしたり、面接で本籍、思想、信条等の質
問をする。
宴席で、部下のプライバシーを口外した結果、傷つけてしまう。
社内メールで、異性社員に執拗に交際を迫る。
【関係法令】
男女雇用機会均等法、人権教育及び人権啓発の推進に関する法律
(3)社内規則の遵守と資産、情報等の厳正な管理・保護
①社内規則の遵守
ア 社内規則及び指揮命令に基づく業務処理
[問題行為]
上長に無断で会社を欠勤したり、私用外出をする。
独自の判断で規程やマニュアルを無視した業務を行う。
休暇中の社員が、出社して仕事をする。
イ 公私の区別
[問題行為]
勤務時間中に私的な長時間の外出や長電話をする。
- 26 -
会社のタクシー券を私用で使う。
社有車を私用で使う。
お客さまの私物を許可無く使用する。
業務外で施設内に立ち入る。(届出ある場合は除く)
私物を施設内に持ち込み又は放置する。(届出ある場合は除く)
【関係法令】
会社法[取締役等の特別は背任罪、取締役等の汚職の罪]
②適正な帳簿・会計記録、経理関係法令の遵守
ア 適正な帳簿及び会計記録の作成
[問題行為]
年度内に終了した委託契約の検収を怠り、翌年度に回す。
年度内に検査等が終了していないのに、検収する。(カラ検収)
使途不明金等を生じた場合等の原因究明を怠り安易に損金処理をする。
イ 会計処理に関する法令及び社内規定の遵守
[問題行為]
会社の金銭を着服する。
印紙を貼付すべき契約書に印紙を貼付しない。
私的に飲食した費用を交際費で支出する。
【関係法令】
法人税法、所得税法、印紙税法
③資産の厳正な管理及び適正な使用
ア 会社資産(有形資産及び無形資産)の適正な使用
(留意点)
会計処理に関する社内ルールに違反して、社外に支出すべき金銭を従業員
が着服することや、会社の物品を従業員が持ち帰るなどの行為は、横領罪
や背任罪に問われる犯罪であるので、注意が必要である。
[問題行為]
会社のパソコンや文房具などの資産を、個人の利益のために使用したり、
無断で社外に持ち出す。
会社のパソコンで個人的な趣味のため、有料サイトにアクセスしたり、社
外システムに侵入してハッカー行為をする。
使わなくなった制服を他人に譲り渡す。
【関係法令】
会社法、刑法[窃盗罪,背任罪]、不正アクセス行為の禁止等に関する法律
④知的財産の保護
- 27 -
ア
他人の知的財産の尊重
[問題行為]
他人の著作権(音楽ファイル、ゲームソフトなど)を無許可でインターネ
ットのホームページ上に公開し、ダウンロードできる状態にする。
コンピュータ・ソフトウェアを無断でコピーし、利用したため、著作権法
違反で訴えられる。
イベントで招聘したタレントの顔写真などを、契約内容の範囲を超えて使
用する。
新聞、専門誌、インターネット上から業務に関する記事を無断でコピーし、
社内掲示板で公表する。
【関係法令】
特許法、実用新案法、意匠法、商標法、著作権法、不正競争防止法[他人の著
名な商品等表示の使用禁止]
⑤情報の厳正な管理・開示
ア
記録義務のある情報の正確な記録保管義務の遵守
(留意点)
個人情報に該当する従業員情報を利用目的に基づき適切に管理する。
[問題行為]
保存年限が来ていない文書を誤って廃棄する。
【関係法令】
会社法、個人情報の保護に関する法律、個人情報の保護に関する法律につい
ての経済産業分野を対象とするガイドライン、雇用管理に関する個人情報の
適正な取扱いを確保するために事業者が講ずべき措置に関する指針について
⑥機密情報の厳正管理
ア 機密文書の厳正な管理
(留意点)
精密文書を作成中に離籍する場合は、机中に収めるなど、精密漏洩を防ぐ。
顧客管理台帳等重要な情報は、バックアップを必ずとる。
業務上取扱う情報を許可なく社外に持ち出したり、私用パソコン内に保存
することは、情報漏洩の危険性があり、避けなければならない。また、私
用パソコンで Winny 等のファイル交換用ソフトは極力使用しない。
[問題行為]
機密情報を含む文書を誤って第三者にファックス又は電子メールで送信
してしまう。
パソコンの共用部分に従業員の個人情報に関するデータがあり、誰でも閲
覧できる状態になっている。
退社時に社外秘の資料や個人情報が机上に置いたままになっていたり、機
- 28 -
密文書等重要な情報を保管しているキャビネットが施錠されていない。
イ 精密情報の開示・漏洩の禁止(在職中及び退職後)
(留意点)
情報漏洩が発生した場合、直ちに危機管理責任者へ報告する。
[問題行為]
家族、友人などの親しい相手と話をする際に、つい気を許して、会社の機
密情報を話題にしてしまう。
管理運営に関して知り得た秘密を漏らし、又は、自己の利益のために使用
する。
取引先に勤務する会社OBからの要求に応じて、機密情報を渡す。
上長が部下の自己申告書に書かれてあった家庭の事情をグループ内打合
せの中で話題にする。
【関係法令】
会社法、金融商品取引法、不正競争防止法[不正手段による営業秘密取得の
禁止]
⑦コンピュータ情報の厳正管理
ア コンピュータシステムの厳正な管理
[問題行為]
セキュリティ管理用のソフトウェアのバージョンアップ等を怠ったため、
外部から不正にアクセスされて、機密情報を盗まれてしまう。
業務に必要なシステム、ソフト等が盗まれる。
社員住所録をプリントアウトして、外部に漏らす。
パスワードが必要なシステムにおいて、パスワードを初期値のまま変更せ
ずに使用している。また、パスワードを定期的変更するよう指示があった
にもかかわらず変更していない。
共用パソコンに勝手に周辺機器を接続したり、ソフトウェアの追加等を行
う。
イ コンピュータシステム、電子メール及びインターネットの規則遵守
[問題行為]
社内のパソコンから業務について関係のないホームページを閲覧する。
社内のパソコンに勝手にゲームソフトをインストールしたところ、そのソ
フトがコンピュータウイルスに感染していたため、会社のパソコンがその
ウイルスに感染してしまう。
【関係法令】
会社法、金融商品取引法、不正競争防止法[不正手段による営業秘密取得の禁
止]、刑法[電磁的記録不正作成及び供用罪]、不正アクセス行為の禁止等に関
する法律、個人情報の保護に関する法律についての経済産業分野を対象とす
るガイドライン
- 29 -
(4)交通法令の遵守など自己管理の徹底
①交通法令の遵守
ア 交通法規及び社内基準の遵守と防衛運転
[問題行為]
酒を飲んで自動車・自転車を運転する。また、飲酒運転の車に同乗する。
飲酒後、仮眠や発汗により酔いが醒めたとの安易な判断(酒気帯びの状態)
で自動車を運転する。
同僚が車を運転してきたことを知っていながら、飲酒の席で酒を勧める。
また、飲酒した同僚が車の運転をするのを止めない。
携帯電話で話したり、メールをしながら、自動車を運転する。
人身事故を起こした場合、被害者に対する救命行為を行わず、所轄の警察
署へ届け出ない(ひき逃げ)。
【関係法令】
【関係法令】
道路交通法、刑法[危険運転致死傷罪,業務上過失致死傷罪]
②私生活の自律
ア 社会人としてのモラルに従った私生活の自律
(留意点)
各種法令に違反する反社会的行為などの会社の信用を害するような行為
は、私生活についても行ってはならない。
[問題行為]
同僚を相手に営利目的の物品販売やねずみ講的な物品販売等をする。
海外旅行の際に、日本では非合法の麻薬を使用する。
ゴルフ大会等で、金銭を出し合って、成績優秀者を予想した賭けをする。
泥酔し、他人と喧嘩、器物の損壊などを行う。
飲食代のつけを踏み倒す。
ギャンブルにのめり込む等により、多額の借金が重なり、公金横領等不正
な行為を行う。
安易に友人・知人などの保証人を引き受ける。
インターネット上で、明らかに違反・有害な情報を閲覧する。
【関係法令】
刑法、麻薬及び向精神薬取締法、大麻取締法、覚せい剤取締法、児童買春・
ポルノ禁止法、青少年育成条例
③利害対立の回避
ア 私的な取引行為と反社会の利益との対立の回避
[問題行為]
親族が経営する会社の商品の品質が良くないのに、良いと偽って当社に売
- 30 -
り込む。
【関係法令】
刑法[背任罪]、会社法[取締役等の特別背任罪、利益相反取引規制]
④適正な兼業の届出
ア 会社の承認を得ない兼業の禁止
[問題行為]
会社に無断で時間外に飲食店でアルバイトをする。また、休日に塾の講師
をする。
【関係法令】
刑法[背任罪]、会社法[取締役等の特別背任罪、利益相反取引規制]
- 31 -
8
不祥事発生時に必要となる行動基準
不祥事が発生した場合に、事態の深刻化を防ぎ想起の収束を図るためには、
社内の対応体制の速やかな構築が求められますが、その前提として、まず、発
生箇所等はグループ内ルールに従ってできるだけ迅速に事実報告を行うことが
必要です。また、原因究明と再発防止の徹底を図るため、事実関係の調査等に
対して、社内関係箇所が全面的に協力することも欠かせません。
くれぐれも、情報隠しや報告の遅延によって、事態の拡大を招くようなこと
は避けなければなりません。
ア
不祥事情報の関係箇所への迅速な報告
(留意点)
不祥事発生に関する情報を把握した場合には、グループ内ルールに従って
関係箇所に報告する。
[問題行為]
各社内での内部調査を優先させ、グループ内ルールに従った報告を怠る。
(その結果、問題の深刻化を招く)
情報連絡の要否判断に迷い、報告が遅延する。(速やかに社内調査・対応
が行われなかった結果、内部告発により表面化し、会社の信用が失墜)
イ 調査機関等への全面的な協力
(留意点)
不祥事の早期収束や、原因究明・再発防止の徹底を図るため、発生後、原
因調査等の目的で設置された機関等(社内外を問わず)に対しては、真摯
にその調査に協力する。
[問題行為]
自社への責任追及を恐れて、事実関係を隠蔽する。
関係する証拠書類を隠蔽・破棄する等の行為に及ぶ。
- 32 -
第4章 「行動指針」遵守のための推進体制
1
コンプライアンス委員会の設置
企業倫理に則った公正な事業活動及び法令遵守の必要性がますます高まって
いるため、キューデン・グッドライフグループコンプライアンス委員会及び各
事業会社コンプライアンス委員会を設置しています。
(1)任務
コンプライアンス委員会は、下記事項について審議します。
・コンプライアンス経営に関する方針、コンプライアンス経営の推進に係る
具体的対策及び、コンプライアンス経営の実施状況
・コンプライアンス相談に対する対策案
(2)構成
[キューデン・グッドライフグループコンプライアンス委員会]
委 員 長:統括会社社長
委
員:各事業会社支配人
統括会社各部長(総務部長、業務部長、企画・管理部長)
九電派遣監査役
幹
事:統括会社企画・管理部長
[各事業会社コンプライアンス委員会]
委 員 長:代表取締役支配人
委
員:各部長
幹
事:総務部長
2 コンプライアンス相談窓口の運営
(1)制度概要
法令違反や企業倫理に反する行為の未然防止と早期発見を目的に、問題行
為の発見者等が安心して相談できる制度として、統括会社及び各事業会社に
設置しています。また、九州電力の社内・社外相談窓口でも、九電グループ
会社の役員・従業員からの相談を受け付けています。
公益通報者保護法の遵守はもちろん、その立法趣旨に則って、相談者に対
する不利益な取扱いの禁止や厳正な情報管理の徹底を図っています。何らか
の問題があるのではないかと感じる事例が皆さんの職場にあれば,遠慮なく
相談窓口にご相談ください。まずは、上長に相談していただいても結構です。
(2)相談窓口
別紙1のとおり、コンプライアンス相談窓口を設置します。
(相談窓口体系
イメージ:別紙2参照)
- 33 -
相談窓口は、
☆報告、相談された件名の事実関係を迅速に把握し、コンプライアンスの視点
から問題の存否を判断します。
☆報告、相談された事例はすべてグッドライフグループコンプライアンス委員
会委員長(統括会社社長)に報告します。
☆その後、コンプライアンス委員会などで対策を審議します。
☆相談者に対しては、検討の状況を適宜報告します。
相談にあたっては、
☆相談者の秘密は厳重に守り、相談窓口対応者は、相談者の氏名、所属など相
談者を特定できる情報等を厳重に管理しています。
☆相談によって、不利益を被ることはありません。
(3)問題事案への適切な対応
寄せられた相談については、事実関係の調査結果等に基づいて、問題事案
の是正等に適切に対応するとともに、類似事案の再発防止策等にも活かされ
ています。
<相談対応の流れ>
STEP1
相談受付
STEP2
態
事実関係調査
(
調査に必要な情報を入手し、相談内容を整理、記録した後、
コンプライアンス委員長に報告します。
相談談内容に基づき、相談者が指摘した業務実態、職場実
や当該事象の原因等について事実関係の調査を実施します。
(多くの場合、各社コンプライアンス推進責任者に調査を
依頼します。)
STEP3
改善策の検討・実施
STEP4
相談者への報告
上記調査結果に基づき、各社にて当該問題事象の是正措置、
再発防止策など適切な対応を行います。
調査結果や改善策等について相談者に報告します。また、
相談者には、調査の開始、進行状況についても適宜報告し
ます。
+
コ
コンプライアンス委員会
委への報告
相談事象とその対応については、コンプライアンス委員会
委員長及びコンプライアンス委員会に定期的に報告し、チ
ェックを受けています。
3
コンプライアンス教育・研修
コンプライアンス浸透・定着のために、教育・研修の実施にも力を入れてい
きます。
(1)目的
①コンプライアンスに関する意識の向上。
②具体的な場面での取るべき行動に関する理解促進
③遵守する具体的な行為が「自らのとるべき正しい行為」となる習慣を身につ
- 34 -
ける。
(2)内容
①コンプライアンス行動指針を周知します。
本行動指針について全職員を対象とした周知活動を実施します。
②コンプライアンス教育を行います。
各種研修などで、コンプライアンスに関する教育を実施します。
- 35 -