カロリーを抑える調理の工夫

第 87 回 平成 26 年 1 月号
伊奈病院 健康管理課
カロリーを抑える調理の工夫
揚げ物は、1 日 1 回以下にする。
カロリーを抑えるには、焼く・蒸す・ゆでる調理法がお勧めです。
唐揚げの衣は、片栗粉の代わりに上新粉や米粉を使うと、油の吸収が抑えられます。
肉の脂身や皮は取り除く。
鶏もも肉・豚ロース・豚バラ肉などは、脂質が多いので要注意。
鶏のささみ・胸肉、豚ヒレ肉など脂身の少ない肉を選ぶのもよいでしょう。
豆腐や豆乳を積極的に使う。
脂質を抑えるために、シチューには、牛乳の代わりに豆乳を使ったり、ハンバーグ
のひき肉の量を減らして豆腐を加えるのもお勧めです。
カロリーの少ない食材でかさ増しする。
こんにゃく・きのこ・海藻などは、カロリーがほとんどありません。
食物繊維が豊富で食べ応えもありながら、カロリーを抑えることができます。
油をたくさん吸う食材は、電子レンジで下ごしらえする。
例えば、ナスやきのこなど油をよく吸う食材を
炒めものにするときは、炒める前に電子レンジで
加熱すると、少量の油でもおいしく仕上がります。
調理に使う油の種類を見直す。
使う油は、オリーブオイルや菜種油など、
オレイン酸が豊富なものがお勧めです。
LDL(悪玉コレステロール)や中性脂肪
の働きを抑えます。
調理法別
豚肉・牛肉・鶏肉などの動物の脂は、とりすぎると血液中のコレステロール値や中性脂肪
を上げやすくなります。ロースやバラ肉など脂の多い肉を調理するときは、脂を落とす工夫を
してみましょう。
肉の加熱温度が高いほど、脂は落ちやすくなります。
高
温
焼く
網焼きが最も脂の落ちる調理法です。フライパンで焼いた時に、肉
から出た脂は、キッチンペーパーで拭き取るとよいでしょう。
ゆでる
しゃぶしゃぶなど、熱湯でゆ
でて脂を落とします。
肉を茹でたお湯で野菜を茹で
ると、野菜に肉の脂がついてし
まうので気をつけましょう。
蒸す
蒸し器など蒸気で加熱する方法では、「焼く」「ゆでる」
より、脂の溶け出す量はわずかです。しかし、ふっくらと
おいしく仕上がり、野菜といっしょにポン酢などでシンプ
ルにいただけば、カロリーを抑えることができます。