宇部のページ 機械41 五十嵐章彦

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スイス グリンデルワルトに魅せられて
宇部地区合同同窓会 五十嵐章彦(機械41年卒) スイスのベルナーオーバーラント地方はア
外したスーツ姿に革靴を履いての山岳観光
ルプスを代表するアイガー、メンヒ、ユング
となりました。グリンデル( 1,034 m、以下
フラウなどの 4,000m級の山々が間近に迫る
カッコ内に標高を記す)からメンリッヒェ
リゾート地です。グリンデルワルト(以下グ
ン山( 2,227 m )まで、緑の草原、木造小屋、
リンデルと略す)はその中心となる村で、私
牛の放牧と絵になる景色を眼下に見ながら、
はこの10年間で3度訪れました。
ゴンドラで約1時間かけて登りました。そこ
1度目は 2003 年9月初旬、ドイツの火力
から尾根沿いに散策(道行く人はトレッキ
発電所を視察調査する出張の休日を利用して
ング姿というのに)
、アルプスの山々と広い
関係企業の2人とともに、スイスアルプスを
草原傾斜地の眺めは美しく心が洗われる感じ
見ようと初めてグリンデルに行きました。
でした。1時間半かけてクライネシャイデッ
ベルリンからチューリッヒに入り1泊、列
ク( 2,061 m )という登山電車の起点駅まで
車でベルンヘ向かい、世界遺産の美しい街並
歩きました。ここから電車に乗りアイガー、
みを散策し、さらにインターラーケンオスト
メンヒの山腹を貫くトンネルを抜けてTop
で地方鉄道に乗り換えグリンデルに到着。感
of Europeとも呼ばれる終点のユングフラウ
動と驚きの2泊3日を過ごし、再びチュー
ヨッホ駅( 3,454 m、なおユングフラウ山の
リッヒに戻り、ドレスデンに向け出国という
標高は 4,158 m)に到着。この鉄道は難工事
行程でした。
で16年もの歳月をかけて1912年に開通したそ
グリンデルに向かう列車は山岳鉄道で山間
うです。100 年も前に観光目的だけのために
の傾斜地を上って行くと、車窓からは緑の絨
このような空前絶後の工事に挑戦した人々の
毯のような牧草地とそこに点在するログハウ
心意気に驚かされます。この高所の駅はトン
ス、雪解け水が小川を流れ下る牧歌的な風景
ネル内にあり、ここからエレベーターで展望
が見えてきました。まさにアルプスの少女ハ
台( 3,573 m )に上がると土産物店、レスト
イジの世界という眺めです。なんとなくうれ
ランがあり屋外にも出られます。下界は快晴
しい気持ちがこみ上げてきました。これまで
なのにここでは外は吹雪で視界ゼロ。郵便ポ
幾度となく海外を訪れて、観光地慣れ、美し
ストがあり、売店で絵ハガキと切手を買って
い景色慣れしていましたが、久しぶりに感動
投函できるので各国の観光客があちこちで手
を覚えました。さらに上ると車内の外人が「ア
紙を書いていました。2つあるポストのうち
イガー、ノースウォール」と叫びました。窓
1つは日本の旧式の赤い円筒形ポストなのに
の外には雪に覆われたアイガー北壁が迫って
はびっくり、やはり日本人観光客が多いので
いて、ますます興奮し、終点のグリンデル駅
しょう。グリンデルの路上でも多くの日本人
に着く頃には3人とも高揚した気分になって
に出会いました。
いました。
2度目は2006年6月で、妻を伴って成田発
グリンデルでは、出張中のためネクタイを
着ベースで9日間の旅でした。グリンデルの
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素晴らしさを幾度となく話し海外旅行に関心
ンロッカーに預けて約3時間の散策を楽しみ
のなかった妻をその気にさせ、数年前に迎え
ました。
た定年の記念に、さらにドイツのデュッセル
この時のグリンデルは、自分たちが美しい
ドルフ(以下デュッセルと略す)に次男夫婦
風景に溶け込んだ気分になり、花畑を堪能
が2年前から駐在員として住んでいるのでそ
し、山の天気の急変に驚いた、など強く印象
こを訪ねることの2つが契機となりました。
に残るものでした。背後のとがった雪山の姿
妻は1年前に私と1泊2日で釜山を旅したの
が湖面にくっきりと映る写真を目にしたこと
が初めての海外ですが、旅程的には今回が初
があると思いますが、私達もその景色を見に
めての海外旅行となりました。2人で日程を
行きました。そこは、グロッセシャイデック
考え、次男宅は旅の最後に1泊2日で訪れる
( 1,961 m )というバス停から高原の景勝ルー
ことにし、飛行機、ホテル、列車の手配をJ
トを3時間歩いたところにあるバッハアルプ
ALの個人旅行デスクに依頼しました。
ゼー( 2,265 m )という湖です。その時の帰
ゆったりとした自由度の多い1週間のスイ
りはロープウェーを利用しましたが、夕刻ま
ス旅行となりました。成田よりチューリッヒ
で時間があるので途中駅で降り約1時間半歩
に入り1泊、列車でベルンに移動し1泊2日
いて下山しました。二方向を高い崖に囲まれ
の観光、その後3泊4日のグリンデル滞在を
たゆるい傾斜地に緑の草原が広がり、いろん
堪能し、景勝地を走るパノラマ特急に乗りモ
な種類の高山植物の花が咲き、牛が草をはみ、
ントルーを経由してレマン湖沿いをジュネー
木造の小屋が点在し、なだらかにカーブする
ブまで移動し1泊、翌日夕方デュッセルに飛
道、遠く雪を頂くアルプスの山々が望める光
びました。なお時間があったのでジュネーブ
景、このような場所を歩くだけでうきうきし
手前のローザンヌで途中下車し、荷物をコイ
た気分になります。素晴らしい景色に興奮し
グリンデルの近くで 2013年6月
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た妻が早速日本の新婚ほやほやの娘に「素晴
泊してチューリッヒ見物と孫2人と遊び(孫
らしところだよ、ぜひグリンデルに来なさい」
の相手は疲れます)
、グリンデルには従姉と
と携帯電話で呼びかけていました。明くる日、
2人で3泊しました。
シーニゲプラット( 2,068 m )という台地の
次男がドイツで手配しメール添付で送って
周辺をハイキング中に、快晴の空が15分くら
くれた航空券(Eチケット)を入手、ホテル
いで真っ黒な雲に覆われ大粒の雹と雨に見舞
はインターネットで直接予約、列車は旅行社
われましたが、それも10分くらいで止み再び
を通して割引券(スイスカード)を購入し、
青い空に戻りました。山に雨具は必需品だと
かなり安く上がりました。
痛感しました。
グリンデルでの行程は誌面の関係で省略し
3度目は今年 2013 年6月となりました。
ますが、印象・感想として何度訪れても感動
きっかけは、前回妻がグリンデルから電話し
し飽きない美しい自然がそこにあるというこ
た娘の家族が1年半前よりチューリッヒに住
とでした。今回は曇り空、小雨模様という天
んでいるためです(娘の夫がチューリッヒの
候でファインスカイ、クリアービューにはな
大学で研究中のため)
。もちろんデッセルに
りませんでしたが、アルプスの山々、高山植
住む次男夫婦に逢うことも目的です。娘の家
物の花、緑、残雪、点在する木造小屋、カウ
族は昨年夏すでにグリンデルを訪れたそうで
ベルの鳴る牛、さらに峡谷と滝にも出会えま
す。夫婦2人が同時に留守はできないため、
した。そこには、気ぜわしい日常から離れて
今回は家族同様に付き合っている1つ年上の
自然をゆったりと楽しむ世界があるように思
従姉と2人で行きました。彼女はツアーの海
えます。余談ながら妻も友人と2人で、この
外旅行に飽きたので自由度のある個人旅行が
9月に13日間のドイツ・スイス旅行を楽しん
したいと言って同行しました。海外での13日
できました。
間のうち彼女の希望でブリュッセル、ロンド
私はこれからも体力と資金?がある限りグ
ンそしてデッセルにも行きましたが本稿では
リンデルを訪れるつもりです。
省略します。スイスでは、娘のアパートに4
常盤工業会ホームページにぜひ、アクセスください!!
http://park14.wakwak.com/~tokiwa/
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