お客様が美容師に求めている 4 つの要素ディスカッション美容業はお客様を第一にしたサービスです。美容師は、サロンに訪れるお客様が何を求めているかをより深く考え接遇しなくてはなりません。これから示す 4 つのケースについて、例題を参考にしながら美容師に求められる要素として抜き出された言葉をキーワードとして書き換え、そのキーワードが「場所や雰囲気に関する要素（縦軸）」、「対応力に関する要素（横軸）」のどこにあてはまるか考えてみましょう。また、キーワードをあてはめたチャートを元に、美容師が接遇を行うにあたって心がけるべきことをグループで話し合ってみましょう。 ●例題：イメージチェンジを図りたい新入学の大学・専門学校生の場合地元の高校を卒業し、都会の学校に進学し、一人暮らしを始めた。地元にいたときと比べて、売っている洋服や雑貨の種類の豊富さで自分の気に入った物を探すことができ個性が表現しやすい。ヘアスタイルにもお金をかけて、自分だけのスタイルを作ってくれる美容師のいる都心部の有名な美容室に通う。学校の仲間内での受けは良いが、地元の両親はヘアスタイルをあまり気に入っていない様子である。 78 Change （キーワード）お金をかける → ステイタス自分だけのスタイル → オリジナリティー都心部の有名美容室 → おしゃれ、話題学校の仲間 → 流行日常性サービス力技術力おしゃれ話題ステイタスオリジナリティー流行非日常性例題からお客様の志向を分析し、接遇をする上で心がけるべきことをまとめると… ほとんどの要望が非日常性に分布するこのタイプからは、センスやデザインなどのポイントと結びつく美容師のファッション性が問われる。普段から流行にアンテナを張り、ヘアスタイルを含むファッション全般 ● 流行収集 ● 情報型＆性ファッション ●お客様の体の情報収集も必要。また、お客様の体型やファッションなどから総合的に判断し、もっとも似合うスタイルを提もっとも似合うスタイルを提案！案できるようにすると同時に、それに伴う会話にも気を配る。加えてサロンの雰囲気や清潔さもお客様の信頼度を大きく左右することを理解しておきたい。 79