アメリカの学校教育適応と教育教科教育言語（英語）教育ー教育病理現象を考えるー異文化理解・教育アイデンティティの形成アイデンティティ形成から入ってアイデンティティ形成へアイデンティティの定義日本の学校教育 • 教科教育言語（英語）教育異文化理解・教育アイデンティティの形成教科指導から入って教科指導へ identity • Sameness of essential character • Individuality • The fact of being the same person or thing as claimed 心理学での定義（１）心理学での定義（２） • 私は他の誰ともちがう、私自身であり、私は一人しかいない（斉一性 samenessの感覚） • 斉一性、連続性の感覚を持った主体が • 社会のなかでの「～としての自分」の感覚と合致し、 • 安定感、安心感、自信を持ち、 • 「私は私である」実感を強く持った状態。 • いままでの私も、今の私も、これからの私もずっと私であり続ける（連続性continuityの感覚 1 アイデンティティ・ステイタス (P.164表Ⅲ-2-3）アイデンティティの形成要因 • Crisis（危機）を経験したかどうか危機＝重要な自分での意志決定 • Commitment（関与）を積極的にしたかどうか関与＝職業選択、価値観、生き方等の積極的な吟味の姿勢経験している現在経験している早期完了（フォー経験していないクロージャー）アイデンティティ経験していない拡散既に経験した経験している経験していない経験していない消極的学びアイデンティティ拡散異議申し立て・校内暴力してない学習適応モラトリアムアイデンティティ拡散曖昧であるアイデンティティ・ステイタスと適応各種学校病理現象モラトリアム経験済み積極的不適応攻撃・暴力・いじめの関係攻撃的行為暴力的いじめ既に経験した危機未経験いじめアイデンティティ達成モラトリアムアイデンティティ達成しているコミットメントアイデンティティ達成フォークロージャー関与クライシスフォークロージャーアイデンティティ・ステイタスステイタス暴力いじめの辞書的定義 • Bullying: bully(n)；（学校で）弱いものをいじめる子、いじめっ子、暴れん坊、暴漢 • Victimization： victimize；犠牲にする、いけにえにする、苦しませる、悩ませる 2 いじめの定義いじめの教育心理学的定義 • いじめとは • Olweus, D.（ｵﾙｳﾞｪｳｽ） a)攻撃的な行為あるいは意図的に「危害を加える行為」 b)繰り返し、長期にわたって行われるもの C)力の不均衡によって特徴づけられる人間関係のなかで行われるものいじめとは、１人の生徒が１人あるいはそれ以上の生徒による拒否的行動に繰り返し、長期にわたってさらされ、加害者と被害者の間には力・強さの不均衡がある状態、行為を指す。（ｵﾙｳﾞｪｳｽ,1998）いじめ発生のメカニズムいじめ許容空間ヴァルネラビリティヴァルネラビリティ • Ｖｕｌｎｅｒａｂｉｌｉｔｙ ← Vulnerable いじめ衝動傷つきやすい、傷つけられやすい批判・攻撃を受けやすい → いじめ相互不信・意志疎通のなさ学校病理現象への対応 • 教室の学びの質の改善（田中の立場） • 教育相談・カウンセリングスクールカウンセラーの配備臨床心理士学校心理士小児科医師教育現場経験者攻撃誘発性軽度発達障害 • LD（Learning Disabilities）：学習障害 • ADHD（Attention Defficit/Hyperactivity Disorders)：注意欠陥/多動性障害 • 高機能自閉症（High Functioning Autism) • アスペルガー症候群（Asperger’s Syndrom) （アスペルガー障害（Aspergr’s Disorder)）等 3 LD ADHD アスペルガー障害高機能自閉症軽度発達障害のまとめ学習面行動面対人関係・社会性面 LD 聞く、話す、読む、書く、計算する、推論する、のいずれかに障害 ◎ 多動・衝動・不注意 AD/HD ◎ 高機能自閉症 ◎ ◎ 知的障害なしアスペルガー症候群 ◎ ○ コミュニケーション可参考文献 • 柘植雅義「学習障害（LD）：理解とサポートのために」中公新書 2002 年 • 牟田悦子(編）「LD・ADHDの理解と支援：学校での心理臨床活動と軽度発達障害」有斐閣選書 2005年 • 竹川郁雄「いじめと不登校の社会学：集団状況と同一化意識」法律文化社 1993 4