感染症マニュアル

手順 マニ ュアル 1
感染症対応マニュアル
感染 症予防 のた めの 衛生管 理対 策
上 水 保 育 園
目
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
次
職員の衛生管理
1
職 員が感 染源 とな らない ため に
1
2
職 員の服 装及 び衛 生管理 につ いて
1
3
手 指等の 衛生 管理
2
4
そ の他
2
保育園内の衛生管理
1
保 育室
3
2
プ -ルに つい て
4
3
調 乳室・ 調理 室
4
砂 場・園 庭
※
給食 衛生管 理マ ニュ アルを 参照
6
6
感染症の対応
1
学 校保健 安全 法で の感染 症に ついて
6
2
保 育園に おけ る感 染症の 登園 基準に つい て
7
3
保 育園に おけ る感 染症の 対応
9
4
感 染症が 疑わ れる 場合
13
5
感 染症が 発生 した 場合
14
6
二 次感染 防止 に向 けた注 意点
14
7
疾 患別の 留意 する べきこ と
15
8
保 育園で 予防 した い母子 感染
22
9
予 防接種 につ いて
23
10
特 殊な 感染 症
24
11
結 核に つい て
24
感染症対応マニュアル
はじ めに
このマニュアルは上水保育園及び西荻分園における職員が感染症等に的確かつ迅速に予
防又 は対 応す る ため に必 要な 事項 を定 め て、 児童 ・職 員の 生命 ・ 健康 を守 るこ とを 目的 と
する 。
感 染と は、 病 原体 が宿 主の 体内 に侵 入 し発 育ま たは 増殖 する こ とを いい 、そ の結 果何 ら
かの 臨床 症状 が 現れ た状 態を 感染 症と い う。 病原 体が 体内 に侵 入 して から 症状 が現 れる ま
でに はあ る一 定 の期 間( 潜伏 期間 )が あ るが 、潜 伏期 間は 病原 体 によ って 異な るの で、 園
児が 罹りや すい 感染症 の潜 伏期 間を知 って おく ことが 大切 であ る。
保 育園 のよ う な集 団生 活で は、 感染 症 は流 行す る危 険性 が高 く なる 。衛 生管 理に 努め 、
病気 を早 期に 発 見し 、適 切な 対応 をす る こと が集 団感 染を 予防 す るた めに 必要 とな る。 感
染症 が発 生し た 場合 は、 直接 接触 をさ け るた めに 、隔 離し たり 、 環境 を整 えた り、 消毒 を
する 等の 細や か な配 慮が 必要 とな る。 ま た日 頃か ら体 力の 増進 に 努め 、予 防接 種を 勧め る
等、 予防対 策が 重要で ある 。
Ⅰ
1
職員の衛生管理
職員 が感 染源 と ならない ために
上 水保育 園で 働く 全ての 職員 は、年2 回の健 康診 断を 必ず受 けな けれ ばなら ない。
保育園指定の健康診断が受けられない場合は、各自で受診し、結果を書面で保育園
に報告する必要がある。またこれとは別に調理担当者、0歳児保育者、フリーの職
員、看護師は、毎月1回、便の細菌検査(0-157、サルモネラ菌、赤痢菌、チ
フス 菌、パ ラチ フス A菌検 査) を必 ず受け なけ ればな らな い。
職員は、職場が乳幼児施設であることを認識し、自己の予防接種歴、既往歴の確
認をして採用時に書面(用紙有り)にて提出すること。不確実な時は、医療機関で
その 抗体の 有無 を調 べ、早 期に 予防 接種を 受け ておく こと が望 ましい 。
職員は自らの健康に留意し、日々の生活の中で体調が優れないときは、早めに医
療機関を受診すること。特にインフルエンザ様の発熱時は2日以内に、眼充血や目
やに がある 場合 は速 やかに 、専 門医 へ受診 する 等、早 めの 対応 が必要 であ る。
2
職員 の服 装及 び 衛生管理 について
(1)
保育 者
①
②
③
④
⑤
(2)
毎 日、 清潔 なジ ャ- ジ ・ズ ボン ・T シャ ツ・ ポ ロシ ャツ 、エ プロ ンに 取 り替
え る。
家 から着 用し てこ ない。
エ プロン は衣 類の 汚染を 防ぐ だけ でなく 、清 潔を 守る上 でも 必要 である 。
保 育室 内は 清潔 区域 、 園庭 ・園 外・ト イレ は不潔 区域 と考 え区別 する 。
0 歳児 保育 者は 、外 遊び の 後と 1日 の終 わり 、汚 染 時等 適宜 エプ ロン を交 換
す る。
調理 担当者
①
②
③
④
⑤
上 着は、 朝と 午後 2回交 換す る。
ト イレに 行く とき は上着 、前 掛け 、キャ ップ ・マ スクを 脱ぐ 。
マ スク・ 三角 巾( できる だけ 髪を 入れる )を 着用 するこ と。
ア クセサ リー 等の 除去。(ネ ック レス 、イヤ リン グ、 指輪な ど)
マ ニキュ アは しな い。
-1-
⑥
(3)
体 調の 悪 い時 は必 ず給 食リ -ダ - に報 告す る。 給食 リー ダ ーは 主査 ・看 護師
に 報告し 、こ れに より勤 務を 考慮 する。
全職 員
①
動 きや すい 服装 、清 潔 な服 装、 汚れ たら 着替 え られ るよ うに 準備 して お くこ
と。
ア クセサ リ- 等( ネック レス 、イ ヤリン グな ど) の除去 。
②
3
手指等 の 衛生管 理
(1)
保育 者
①
②
③
④
⑤
⑥
(2)
爪 は短く 切る 。勤 務中は マニ キュ アをし ない 。
手 に傷が ある とき は食品 に直 接手 を触れ ない 。
液 体石け んで 手洗 い後、 流水 で洗 う。
蛇 口は洗 って から 閉める 。
手 ふきタ オル は個 人別を 使用 する 。毎日 必ず 個人 のハン カチ を持 参する 。
エ ア-タ オル 使用 時、手 に水 分が 残って いる 場合 は自分 のタ オル で拭く 。
調理 担当者 (朝 入室 時の手 洗い )
他給食 衛生 管理 マニュ アル を参 照
①
②
水 で手を 濡ら し、 液体石 けん 液を つける 。
指 、腕を 洗う 。特 に指の 間、 指先 をよく 洗う 。
(30 秒 程度。 親指 に汚 れが残 りや すい ので、 注意 してよ く洗 う)
③ 石 けんを よく 洗い 流す。(20 秒 程度 )
④ ① ~③を 2回 実施 する。
⑤ ぺ- パ ータ オル でよ く拭 き 、ア ルコ ール を適 量手 に とり 、手 全体 を濡 らし 、
乾 燥させ る。
(3)
園児
①
②
③
④
4
週1 回、 爪の 手入れ を、 担任 、保健 だよ り等 を通し て保 護者 に依頼 する 。
ト イレ 使 用後 、 食事 前、 外 遊び 後、 動物 を触 った 後 には 、必 ず液 体石 けん で
手洗 いを する よう指 導す る。
園児 のタ オル は個別 とす る。
2 歳児組 は肩 掛け タオル を使 用す る。
3 歳児組 以上 はハ ンカチ を持 参し ポケッ トに 入れ る。
3 歳児組 の5 月に 手洗い の指 導を する。
その 他
①
②
③
④
喉 が痛 いと きや 、風 邪気 味 の時 は、 うが いを 励行 し 、早 めに 受診 する こと 。
咳 が出る とき はマ スクを 着用 し、 早めに 受診 する こと。
園 児の 鼻水 を拭 いた ティ ッ シュ がす ぐに ゴミ 箱に 捨 てら れな い時 は、 ティ ッ
シ ュ使 用後 のポ ケッ トを 決 めて 、き れい なテ ィッ シ ュと 一緒 にし ない こと 。
一 度使用 した ティ ッシュ は、 再度 使用し ない 。
-2-
Ⅱ
1
保育園内の衛生管理
保育 室
床
居
室
( 消毒 液 は5 % バイ ゲ ンラ ッ クス の 250 倍液 =200 ppm を 使用 )
・1日 2回 (食 後、夕 方) 湯(水 )で 拭く 。
・夕方 、掃 除機 をかけ る。
・週1 回( 金曜 日また は土 曜日) 消毒 液で 拭く。
*雑巾 は固 く絞 る。
棚・ 机
・1日 1回 朝、 湯(水 )で 拭く。
便( 床)
・その 都度 、使 い捨て 布を 使用し 、消 毒液 で拭く 。
尿( 床 )
・その 都度 、雑 巾を使 用し て湯( 水) で拭 く。
吐物 (床 )
・その 都度 、使 い捨て 布を 使用し 、消 毒液 で拭く 。
* 便や 嘔吐 物で 床 が汚 染し た場 合 →使 い捨 ての 手 袋を 着用 する 。
・ 古布 や トイ レッ トペ ー パー で便 や嘔 吐 物を 拭き と り、 ビニ -ル 袋 に入 れて 捨て る 。
・使 い 捨 て 布で バ イ ゲ ンラ ッ ク ス に て、 3 回 清 拭す る 。 使い 捨 て 布は ビ ニー ル 袋に 入 れ て密 封
し、 ト イレ のゴ ミ箱 に 入れ る。
*嘔 吐・ 下痢 症 が流 行時 は、
・ 使い 捨て の エプ ロン ・マ ス ク・ 手袋 を着 用 する 。
・ 床が 汚 染さ れや すい の で毎 日お やつ 後 テー ブル を、夕方 ドア ノブ 床 等を 消毒( 200ppm)す る。
・ 便や 嘔 吐物 で汚 染し た 床は 、1000ppm( 1l に 20cc) のバ イゲ ン ラッ クス にて 3 回拭 く。
処理 後の 古布 等 は、 ビニ ール 袋 に入 れて 密封 し 燃え るゴ ミに 出 す。
おし ゃぶ り類
・毎日 湯で 拭く 。
洗え るも のは 流水で 洗い 日光消 毒を する 。
口に しな い
玩 具類
・毎日 湯で 拭く 。
又は 流水 で洗 い日光 消毒 をする 。
洗え ない もの
・週1 回日 光消 毒をす る。
寝
ベッ ド
・1日 1回 、又 は適時 湯で 拭く。
具
・
浴
布団
・月1 ~2 回土 曜日に 機械 乾燥を する 。
・その 都度 日光 に干す
浴槽
・使用 後、 消毒 液で拭 く。
・週1 回、 垢を 浴用洗 剤で 洗う
玩
具
室
便器 、汚 物流 し器、・1日 1回 、バ イゲン ラッ クスで 拭く 。
コッ ク
・汚れ たら その 都度処 理し て拭く 。
おむ つ入り
排 ポリ バケツ
泄
・週1 回( 金曜 日)、水に 1晩 浸し、 翌 日バケ ツの 外側 、内
側、 ふた を消 毒液で 拭く 。
・毎日 ふた を消 毒液で 拭く 。
トイ レの床 、ド ア、 ・1日 1回 、消 毒液で 拭く 。
汚れ たら その 都度処 理し て拭く 。
取手 、交換 台の 上
パン ツをは く台
・1日 一回 、消 毒液で 拭く 。
汚れ たら その 都度処 理し てアル コ- ルで 拭く。
*お むつ に つい た便 は便 器 へ落 とし 、お む つは 洗わ ず にポ リバ ケツ に 入れ る。
*水 溶性 の 下痢 をし た場 合 は、 紙お むつ に 替え る。
*ト イレ 掃 除の 雑巾 は、消毒 液に 5 分以 上浸 し、十分 水洗 いし 乾 燥さ せる 。洗 濯機 では 洗 わな い。
お むつ 交 換 台 用 タ オル
そ
の
他
・毎日交換す る。但し、 汚れたらその 都度交換す る。
手ふ きタ オル
・毎日交換す る。但し汚 れたらその都 度交換する 。個人別。
テ- ブル 、椅子
ラッ ク
・その都度、 湯(水)で 拭く。
・週1回、バ イゲンラッ クスで拭く。
・嘔吐・下痢 症流行時は 、おやつ後に 消毒をする 。
テ- ブル 拭き タ オル
・毎回換える 。そして洗 濯をする。
水道 のコ ック
・毎日、バイ ゲンラック スで拭く。
エア コン (新館 )
スト ーブ
・1日1回朝 、湯(水) で拭く。
・高い位置の ルーバーは 、フィルター 掃除の時に 一緒に行う。
ク ーラ ーの ルー バ ー ・ ク ー ラ ー は 、 シ ー ズ ン の 使用 前 、 使 用 後 お よ びシ ー ズ ン 中 は
月1回以上 、フィルタ ーの掃除をす る。
消
毒
液
の
作
り
方
5 %バ イ ゲン ラッ クス 使 用
250 倍液 (水 1 Lに 対し て 4 cc) *バ イ ゲン ラッ クス の キャ ップ は8 cc
・ 洗 面器 7分 目( 2 L) の水 に8 cc(キ ャッ プ 1杯 )
・ バ ケツ 半分 (6 L )の 水に 24 cc( キ ャッ プ3 杯)
*5 ~ 10 分 で 塩素 が空 気中 に 入る ので 喚 起に 気を つけ る 。
*バ イゲ ンラ ッ クス は必 ず子 ど もの 手の 届か な いと ころ に保 管 する 。
*誤 って 飲ん だ 時に は、 すぐ 牛 乳か 、水 を多 量 に飲 ませ 、吐 か せず 受診 する 。
た だし 、ア レ ルギ -児 に注 意 する こと
-3-
お もちゃ の消 毒につ いて
感 染症発 生時
・ 200ppm(1 Lに つき 4 cc) のバ イゲ ンラ ッ クス 溶液 を作 り感 染症 が 落ち 着く まで 1日
1回消 毒を する。 特に 口に するお しゃ ぶり は、適 宜流 水で 洗う。
・ ノ ロ ウ イ ル ス 流 行 時 、 嘔 吐 で 汚 染 さ れ た お も ち ゃ は 、 1000ppm( 1 L に つ き 2 0 cc)
のバイ ゲン ラック ス溶 液で 消毒を する 。消 毒でき ない おも ちゃは 破棄 する 。
タ オルの 洗濯 につい て
・ 0歳児 組の おむつ 交換 台の タオル は、 手拭 きタオ ルと 一緒 に洗濯 をす る。
(オム ツ交 換台の タオ ルは 内側に 半分 に折 り、便 には 触れ ないた め。)
・ 1歳児 組の おむつ 交換 台の シ-ツ は雑 巾と 一緒に 洗濯 をす る。
・ 2歳児 組の マット シ- ツ、お漏 らし タオル( 部屋用 )は 、雑巾類 と一 緒に 洗濯を する 。
下 痢便の 取り 扱いに つい て
・ 下痢便 のオ ムツ交 換時 は、 使い捨 ての ビニ -ル手 袋を 使用 する。
・ 敷いて ある マット を二 つに 折り、 布オ ムツ を1枚 敷く 。
・ 便は下 に敷 いたオ ムツ にく るんで 、ビ ニ- ル袋に 入れ 密封 する。
・ オムツ 交換 後は、 石け ん手 洗い後 、ア ルコ -ル消 毒を する 。
・ 下 痢 便 の 付 い た オ ム ツ カ バ - や 服 は 、 洗 わ ず に ビ ニ - ル 袋 に 入 れ て 返 す 。「 下 痢 便 が
付着 した オ ムツ カバ ーの 処理 につ い て」 の用 紙を 添付 し、 家 庭で の処 理を 依頼 する 。
・ 便で 少し 汚 染し たふ とん は、 水で 拭 き取 り、 アイ ロン でス チ -ム を1 分以 上か け、 ア
イロ ンを 当 てて 乾か し、 日光 消毒 を する 。広 範囲 の時 は、 処 分す るか 、ク リー ニン グ
に出す か検 討する 。
・ 日常 の下 痢 便時 の便 座消 毒は 、そ の 都度 はア ルコ -ル です る が、 1日 1回 バイ ゲン
ラック スで 消毒す る。
但し、 ノロ ウイル スの 下痢 便は、 バイ ゲン ラック スで 消毒 をする 。
嘔 吐物の 取り 扱いに つい て
・ 処理時 は、 使い捨 て手 袋を 使用す る。
・ 嘔吐・ 下痢 症流行 時は 、マ スク、 使い 捨て のエプ ロン も使 用する 。
・ 吐物は 使い 捨て布 を使 用し て拭き 取り 、ビ ニ- ル袋に 入れ て密 封し燃 える ゴミ に出す 。
・ 汚染し た所 は、使 い捨 て布 で消毒 する 。1 回目よ りも 徐々 に広め に3 回拭 く。
使い捨 て布 は、密 封し 燃え るゴミ に出 す。
・ 嘔吐時 は、 部屋の 換気 を十 分にす るこ と。
・ 吐物で 汚染 したふ とん は、 しみこ まな いよ うに素 早く 処理 をし、 水で 拭き 取る。
汚染 が少 し の時 はア イロ ンで スチ - ムを 1分 以上 かけ 、ア イ ロン を当 てて 乾か し、 日
光消毒 をす る。広 範囲 の時 は、処 分す るか 、クリ ーニ ング
に 出す か考 える。
・ 嘔吐物 で汚 染した 服等 は、「本 日、嘔 吐・ 下痢 があり まし た」 の用紙 を添 付し て
家庭で 処理 を依頼 する 。
感 染性胃 腸炎 の汚物 (便 、嘔 吐物) の取 り扱 いは、 p1 5に 詳しく 掲載 。
加 湿器
・ 加湿器 の水 は毎日 交換 する 。使用 後毎 日、 分解し て洗 い乾 かす。
歯 ブラシ
・ 歯ブラ シと 包んで いる 小タ オルは 毎日 持ち 帰り、 洗っ た後 乾かし ても らう 。
2
プ - ルにつ いて
(1)
①
②
プ ールの 取扱 い
プ -ル を最初 に使 用す る時は 、水 で十 分に洗 い流 す。
プ ール にいっ ぱい 水を 張り、 残留 塩素 剤 40 ~ 50 ㎎/ L にな るよう に消 毒剤 を入
れ る( メイン プー ル 9.1 ㎥に て1 0Lの バイゲ ンラ ック スを投 入す る)。
30 ~ 60 分 置 い て 消毒 す る 。( 放 水 す る 時 は、 高 濃 度 な の で 、 一 晩放 置 す る か 水
で 薄め て流す 。)
-4-
こ の中 に、 0 ~2 歳児 組で 使用 する プ ール 用品 (ビ ニー ルプ ー ル、 ベビ ーバ ス、
個 別の 桶、お もち ゃ等 )を水 洗い して から入 れて 、一 緒に消 毒す る。
プ ール を使用 する 日の 朝、水 を入 れる 。
メ イン プール は、 足洗 いのた らい を準 備する 。
プ -ル 使用後 は流 水で 汚れを 落と す。
プ -ル 清掃後 はシ -ト をかけ る。
③
④
⑤
⑥
(2)
プ- ル の使 用 時 の注 意
①
②
(3)
プ ール 使用前 は、 園児 のお尻 を石 けん にて洗 う。
塩 素消 毒をす るプ -ル は、必 ずプ -ル 日誌を つけ る。
プ - ル水 の 消毒 法
①
0 ~1 歳児組 は消 毒剤 は使用 せず 、常 に新鮮 な水 を補 充する 。
0 歳児 組は1 人用 の桶 を準備 する 。1 歳児組 はベ ビ- バスを 準備 する 。
2 歳児 組は、 個別 用と 大型ビ ニー ルプ ールを 使用 する 。
2歳 時 組の 大型 ビニ -ル プ- ル と3 ~5 歳児 組の 組み 立 てプ -ル は、 消毒 剤ハ イ
ラ イト エ-ス Gを 使用 し、残 留塩 素濃 度を、 0.4 ~ 1.0 ppm に 保つ。( DPD 法 残留
塩 素測 定器使 用)
但 し、 2歳児 組の 塩素 入りプ -ル の使 用時間 は2 0分 で終了 とす る。
足洗 い用 たら いに 30 L の水 を用 意し 、塩素 剤5 0 cc を入 れる。
足 に付 いた砂 等の 汚れ を落と すこ とを 目的と する 。
メ イン プ-ル 下の 線は 3歳児 用( 25 ㎝)、上 の線(30 ㎝ )は 4~ 5歳 児用で ある。
前 もっ てハイ ライ トエ -スG を水 で溶 かして おく 。( 水1 L に 10g が 基本 )
使 用す るクラ スは 、使用す る5 ~1 0分前 に、た めた水 の残 留塩 素濃度 を測 定し、
塩 素剤 投入表 早見 グラ フを参 考に 不足 分の塩 素剤 をプ -ルに いれ る。
よ く撹 拌して 、再 度測 定し、 濃度 を 1.0 ppm まで 上げ る。
1 日2 学年4 クラ ス使 用する 。入 水時 間は1 クラ ス 20 分と する 。10 分 使用 した
ら 遊離 残留塩 素濃 度を 測定し 、不 足分 を補充 する 。適 正濃度 か再 度測 定する 。
塩 素剤 を投入 する 時は 、園児 をプ ール から出 すこ と。
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
(4)
プ -ル開 始前 に保 護者に プ- ル遊 びにつ いて のお知 らせ を配 布して 協力 を求 める。
(5)
プ -ルの 可否 チェ ック表 は、 看護 師が各 クラ スに配 布す る。(別 記1)
別 記1
プー ル可 否チ ェック 表
次 の項 目をチ ェッ クし て、プ ール の可 否を決 めて 下さい 。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
体 温 37.5 度以 上
×
高 熱の 後、3 日間
×
下 痢、 腹痛の ある 時
×
と びひ など、 伝染 性の 皮膚疾 患の ある 時
×
傷 のあ る時
×
ぎ ょう 虫卵検 査陽 性者
×
目 、鼻 、耳に 病気 のあ る時( 主治 医の 許可が あれ ば可 )×
目 やに 、眼充 血が ある 時
×
咳 、喘 鳴、鼻 水の ひど い時
×
睡 眠不 足、食 欲不 振、 疲労な どで 体調 が良く ない 時
×
抗 菌薬 など服 薬中 の時 (抗ア レル ギー 薬等は 、医 師の 許可が あれ ば可 )×
感 染症 罹患後 は、 主治 医の許 可後 プー ル可
※
※
※
(6)
手 足口病 、ヘ ルパ ンギ- ナは 熱が 下がり 症状 が落ち 着い て5 日たっ てか ら ○
プ -ル熱 は許 可書 提出後 5日 たっ てから
○
リ ンゴ病 は発 赤が 消失し てか ら
○
プ-ルの可否は保護者が自宅で検温後、チェック表に照らし合わせて判断し、
保 護者が 各ク ラス の○× 表に 、体 温と○ か× を記入 する 。
-5-
(7)
(8)
(9)
3
保育士は○×表をもとに各子どもの健康状態を把握する。おかしいと思った時は
○ がつい てい ても 安全を 第一 に考 え、プ -ル は×と する 。
ぎ ょう虫 卵検 査陽 性者は 、陰 性の 結果を 提出 後、可 とす る。
水 いぼに つい て
0 ~2歳 児組 は別 プ-ル の配 慮を する。
3 ~5歳 児組 は同 じプ- ル可 。
調 乳室 ・ 調理 室
別紙
4
給 食室 衛 生管 理 マニ ュ アル を 参照
砂 場・ 園 庭
①
②
③
④
Ⅲ
使 用後、 ネッ トを かけて 動物 の糞 による 汚染 を防 止する 。
園庭 や 砂の 中 に動 物 の糞 を見 つ けた 時は 、糞 を始 末し 、 まわ りの 土や 砂を 多め に
と り花壇 の土 の中 に入れ る。
天 気の良 い日 に、 30~ 40 セン チを目 安に 砂の 掘り起 こし をす る。
園 庭 の 遊 具 が 便 に て 汚 染 し た 場 合 は 、 便 の 処 理 を し た 後 、 200ppm の バ イ ゲ ン ラ
ッ クス溶 液を じょ うろで まき 、消 毒する 。
感染症の対応
平成 15 年 1月 1日に 、上 水保 育園の 「感 染症 対応マ ニュ アル 」作成
平 成 11 年 4月 に 感 染 症 新法 が 施 行 され 、 そ の中 の 学 校 伝染 病 規 則 を上 水 保 育園 の 感
染症対 策の 基本と して 行う ことと する 。
平成 21 年 8月 に、厚 生労 働省 より、「保 育所 にお ける感 染症 対策 ガイド ライ ン」 が発
表され る。
平成 21 年 10 月 10 日、日 本保育 園保 健協 議会よ り、
「 保育 園に おけ る感染 症の 手引 き 2
010」 が発 行さ れる。
平成 21 年 12 月、上 水保 育園の 感染 症対策 は、「保 育所 におけ る感 染症 対策ガ イド ライ ン」
を参 考に、「保 育園 におけ る感 染症 の手引 き 2010」を 基に 、以下 に改 訂す る。
1
学校 保健安 全法 での 感染症 について
(1)
①
②
学 校保健 安全 法で の感染 症の 種類 につい て
(最終 改正 :平 成 21 年 3 月 31 日)
第 1種
伝 染力 が強 く重症 で危 険性 の高い 病気
エボラ出血熱、クリミヤ・コンゴ出血熱、痘瘡、南米出血熱、ペスト、マーブ
ルグ熱、ラッサ熱、急性灰白髄炎、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(病原
体 が S A R S コ ロ ナ ウ イ ル ス で あ る も の に 限 る )、 鳥 イ ン フ ル エ ン ザ ( 病 原 体
がインフルエンザウイルスA属インフルエンザAウイルスであってその血清亜
型 がH 5N 1で ある も のに 限る )、 新 型イ ンフ ルエン ザ等 感染 症、指 定感 染症 、
新 感染症
第 2種
主に 飛沫 感染 (くし ゃみ 、咳 、会話 など によ って病 原体 が飛 び散っ て
う つる )によ って 広が る病気
イ ンフル エン ザ( 鳥イン フル エン ザ(H 5N 1)を 除く )、 百日 咳、麻 しん
流 行性角 結膜 炎、 風しん 、水 痘、 咽頭結 膜熱 、結核
-6-
③
第 3種
コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス、流行
性 角結膜 炎、 急性 出血性 結膜 炎、 その他 の感 染症
(2)
学校 保健安 全法 での 出席停 止の 期間 の基準 につ いて
①
第1種
治癒す るま で
②
第2種(結核を除く) 次の期間(病状により学校医・その他の医師にお
いて 伝染の 恐れ がな いと認 めた とき にはこ の限 りで はない )
・ イン フルエ ンザ ( 鳥イ ン フ ル エ ン ザ( H 5 N 1 ) 及び 新 型 イ ン フル エ ン ザ 等 感 染症 を 除 く )
解熱 した後 2日 を経過 する まで
・ 百日 咳
特 有の 咳が 消失す るま で
・ 麻し ん
解熱 した後 3日 を経過 する まで
・ 流行 性耳下 腺炎
耳下 腺の 腫脹が 消失 する まで
・ 風し ん
発疹 が消失 する まで
・ 水痘
すべ ての発 疹が 痂皮化 する まで
・ 咽頭 結膜熱
主要 症状が 消退 した後 2日 を経 過する まで
③ 結核及 び第 3種
病状 によ り学 校医・ その 他の 医師に おい て伝染 の恐 れが ないと 認め るま で
2
保育 園 における 感染症 の 登園基 準 につい て
保 育所に おけ る感染 症対 策は、長 い間学 校保 健安 全法の 学校 感染 症を参 考に して きたが 、
保育 所は 、予 防 接種 を受 けて いな い生 後 57 日の 乳児 から 保育 す る場 所で あり 、乳 幼児 は
学童 ・生 徒と 比 較し て、 感染 症に 対す る 免疫 を獲 得し てお らず 、 抵抗 力が 弱く 、体 力も 微
弱で 、さら に心 身の機 能が 未熟 である 。
ま た、 長時 間 にわ たり 互い に接 触す る 機会 が多 く、 食事 、お む つ替 えが 日々 行わ れて い
る保 育所 は、 感 染の 危険 性が 高く 、種 々 の感 染症 の発 生が 起こ り やす い場 でも ある 。保 育
所内 での 感染 を 防止 する ため には 、各 感 染症 の特 性を 考慮 し、 感 染力 がな くな るま で、 罹
患児 の登園 を避 けるよ う保 護者 に依頼 する など の対応 が必 要で ある。
以 上から 、上 水保育 園は 、日 本保健 協議 会の「保 育園に おけ る感 染症の 登園 基準 一覧表 」
を基 に感 染症 に かか った 後は 、医 師が 記 入し た意 見書 か、 医師 の 診断 を受 けて 保護 者が 記
入し た登園 届け を持参 して 、登 園可と する 。
①
医師 が記 入した 意見 書が 必要な 感染 症
病
名
感 染し やす い期間
登 園の めや す
麻疹 ( はし か)
発 症 1日 前か ら 発疹 出現 後の 4 日ま で
イン フ ルエ ンザ
発 症 24 時間 前 から 後3 日間 が 最も 多く 、 発 熱 後 5 日 間 及 び 解 熱 後 3 日 を 経 過
風疹 ( 三日 はし か)
解 熱し た 後3 日を 経過 し てか ら
通 常 7日 以内 に 減る
し てか ら
発 疹 出現 の数 日 前か ら後 5日 間 くら い
発 疹が 消 失し てか ら
水痘 ( 水ぼ うそ う)
発 疹 出現 2日 前 から 痂皮 形成 ま で
全 ての 発 疹痂 皮化 して
流行 性 耳下 腺炎
発 症 2日 前か ら 耳下 腺腫 脹後 5 日
耳 下腺 の 腫脹 が消 失し て から
(お た ふく かぜ )
結核
咽頭 結 膜熱
感 染の お それ がな くな っ てか ら
発 熱 ・充 血な ど 症状 が出 現し た 数日 間
主 な症 状 が消 え2 日経 過 して から
充 血 ・眼 脂な ど 症状 が出 現し た 数日 間
感染力が非常に強いため結膜炎の症
(プ - ル熱 )
流行 性 角結 膜炎
(は や りめ )
状 が消 失 して から
-7-
抗 菌 薬 を服 用 し な い 場 合 、 咳 出 現 後 3 週 特 有 の 咳 が 消 失 し 、 全 身 状 態 が 良 好
百日 咳
間 を 経過 する ま で
であること(抗菌薬を決められた期
間服用する。7日間服用後は医師の
指 示に 従 う)
腸管出血性大腸菌感
症状が治まり、かつ、抗菌薬による
染症 ( 0 157 な ど)
治 療 が 終 了 し 、 48 時 間 を あ け て 連 続
2回の検便によって、いずれも菌陰
性 が確 認 され たも の
②
医 師の診 断を 受け 、保護 者が 記入 する登 園届 けが必 要な 感染 症
病
名
溶連 菌 感染 症
感 染し やす い期間
適 切 な 抗菌 薬 治 療 を 開 始 す る 前 と 開 始 後 抗 菌 薬内 服 後 24 時 間 経過 し て いる こ
1 ~ 2日 間
マイ コ プラ ズマ 肺炎
登 園の めや す
と
適 切 な 抗菌 薬 治 療 を 開 始 す る 前 と 開 始 後 発 熱や 激 しい 咳が 治ま っ てい るこ と
数日間
手足 口 病
手 足 や 口腔 内 に 水 疱 ・ 潰 瘍 が 発 症 し た 数 発 熱 や 口 腔 内 の 水 疱 ・ 潰 瘍 の 影 響 が
伝染 性 紅斑
日間
な く、 普 段の 食事 が取 れ るこ と
発 疹 出現 前の 1 週間
全 身状 態 が良 いこ と
( リ ンゴ 病)
感染 性 胃腸 炎
症 状 の ある 間 と 、 症 状 消 失 後 1 週 間 ( 量 嘔 吐 ・ 下 痢 な ど の 症 状 が 治 ま り 、 普
( ノ ロ ・ ロ タ ・ ア デ は 減 少 して い く が 数 週 間 ウ イ ル ス を 排 泄 段 の食 事 がと れる こと
ノウ イ ルス など )
ヘル パ ンギ -ナ
し て いる ので 注 意が 必要 )
急 性 期 の数 日 間 ( 便 の 中 に 1 か 月 程 度 ウ 発 熱 や 口 腔 内 の 水 疱 ・ 潰 瘍 の 影 響 が
イ ル スを 排泄 し てい るの で注 意 が必 要) な く、 普 段の 食事 が取 れ るこ と
RS ウ イル ス
呼 吸 器症 状の あ る間
呼吸器症状が消失し、全身状態が良
い こと
帯状 疱 疹( ヘル ペス ) 水 疱 を形 成し て いる 間
水 痘と 同 様
突発 性 発疹
解熱し期限が良く、全身状態が良い
こと
③
場 合に よっ て は医 師の 診断 や治 療が 必 要な感 染症 (登園 届け は必 要とし ない )
病
名
伝染 性 膿痂 疹
感 染し やす い期間
湿 潤 な発 しん が ある 場合
登 園の めや す
皮しんが乾燥しているか、湿潤部分
(と び ひ)
が覆える程度のものであること(皮
しん、痂皮が湿潤している間は接触
に よる 感 染が 認め られ る )
伝染 性 軟属 腫
掻きこわし傷から、滲出液が出てい
(水 い ぼ)
る 時は 被 覆す るこ と
※ ヘル ペス に感 染し た保 育 者は 乳児 の保 育は でき ない。 幼児 の保 育は可 。
※ 腸管 出血 性大 腸菌 の種 類
0 - 26、0 - 55、0 - 104、0 - 111、0 - 126、 0- 145、 0- 157
等 の大 腸菌
※ 医師 の意 見書 、保 護者 の 登園 届け は、 ホー ムペ ージ、 本館 、新 館事務 所に あり ます。
各感染症の病名、潜伏期間と感染経路、感染しやすい期間、おもな症状、合併症及び特
徴、 登園 のめ や す、 病後 の配 慮事 項を 、 9ペ ージ から 12 ペー ジ に、 一覧 にし て記 載し て
あり ます。 対応 に役立 てる こと 。
-8-
保育園における感染症への対応
潜伏期間と
感染経路
( は し か )
麻 し ん
・10~12日
・空気感染
・接触感染
・飛沫感染
感染しやすい期間
おもな症状
合併症及び特徴
登園のめやす
病後の配慮事項
・発熱の出現1~2 ①カ タル期:38度前後 ・中耳炎、肺炎、熱性 ・解熱後3日 ・体力の消耗が激しく、
日 前から発しん出
の 高 熱 、 咳 、鼻 汁 、
けいれん、脳炎
を経過して
免疫機能が低下する
現後の4日間
結膜充血、目やに
・肺炎の合併が多く、
から
ことから回復状態に
熱が一時下がる頃、
1000人に1人が脳
あわせ保育時間や活
コプリック班(小斑
炎を合併する
動に配慮する
点)が頬粘膜に出現
②発しん期:一時下降
した熱が再び高くな
り、耳後部から発し
ん出現
③回復期:解熱し、発
しんは出現した順に
色素沈着を残して消
退する
インフルエンザ
風 し ん
( み ず ぼ う そ う )( ヘ ル ペ ス ) ( お た ふ く か ぜ )
水 痘
帯状疱しん
流行性耳下腺炎
・24~48時間 ・発症24時間前から ・突然の高熱が出現し ・肺炎、中耳炎、熱
・飛沫感染
後 3日間が最も多
3~4日間続く全身
性けいれん、脳炎
・接触感染
く 、通常7日以内 症状(全身倦怠感、 ・抗ウィルス薬を服
に減る
関節痛、筋肉痛、頭
用した場合、解熱
痛)を伴う
は早いが、ウィル
・呼吸器症状(咽頭痛、
スの排泄は続いて
鼻汁、咳嗽)約1週間
いることがあるた
の経過で軽快する
め、注意が必要
・発熱後5日 ・高熱、咳などで体力
間及び解熱
の消耗が激しく体調
後3日を経
にあった保育をする
過してから ・咳が続いている場合
が多いので水分補給
を多くする
・14~21日 ・発しん出現の数日 ・発熱、発しん、リン ・子どもは基本的に
(平均16~18 前 から後5日間く
パ節腫脹発熱の程度
は軽症。まれに血
日)
ら い(ただし解熱
は一般に軽い
小板減少性紫斑病
・飛沫(咳や
す ると急速に感染 ・発しんは淡紅色の斑
・脳炎・関節炎を
くしゃみの
力は低下する)
状丘疹で、顔面から
合併する
しぶき)で
始まり、頭部、体幹 ・感染力は麻しんや
感染
四肢へと拡がり、約
水痘より弱い
3日で消える
・リンパ節腫脹は有痛
性で頸部、耳介後部、
後頭部に出現する
・発しんが消
失してから
・2週間程度 ・発しんが出現する ・発しんは体幹から全 ・皮膚の細菌感染・ ・すべての発 ・登園は水疱がすべて
・空気感染で 1 ~2日前から水 身にする
肺炎などがある
しんが痂皮
痂皮(かひ:かさぶ
感染力は強
疱がすべて痂皮(か
頭髪部や口腔内にも ・急性期にアスピリ
化してから
た)になってからに
い
さ ぶた)になるま
出現
ンを使用するとライ
する
で感染力がある
紅斑 から丘 しん、 水 症候群の発生が認め
・痂皮も痒みが強く、
疱 、 痂 皮 の 順に 変 化
られる場合があるた
掻き壊さないように
する
め使用しないよう注
爪が伸びていないか
・ 種々 の段階 の発し ん
意が必要
注意
が同時に混在する
・ 発し んはか ゆみが 強
い
・2週間程度 ・水疱を形成してい ・小水疱が(肋間)神
・接触感染
る間
経にそった形で片側
性に現れる。
・正中を越えない
・小児期に帯状疱し
んになった子の低
年齢での水痘罹患
例が多い
・水疱や痂皮(かひ:
かさぶた)の掻き壊
しに注意
・2~3週間 ・耳下腺の腫脹前3 ・発熱、片側ないし両 ・1000人に1人の割 ・耳下腺の腫 ・耳下腺の腫れがある
日
日 から腫脹消失後 側の唾液腺の有痛性
合で急性高度難聴
脹が消失し
間は、かむと痛みが
(平均18日前 4 日間は感染力が
腫脹(耳下腺が最も
(片側性が多い)を
てから
あり食べやすい物に
後)
強い。
多い)
10%程度に無菌性
する
・飛沫(咳や ・ウィルスは耳下腺 ・耳下腺腫脹は一般に
髄膜炎を合併する
・耳の聞こえに変化が
くしゃみの
腫 脹前7日から腫 発症3日目頃が最大 ・思春期以降では、
ないか注意する
しぶき)で 脹 後9日唾液から となり6~10日で消
男性で約20~30%
感染する
検出される
える
に睾丸炎、女性で
は約7%に卵巣炎
を合併する
結 核
・空気感染
・喀痰の塗抹検査が ・ 肺結 核では 咳、痰 、 ・感染力が強い(空気 ・感染の恐れ
・喀痰の結核 陽性の間
発 熱 で 初 発 し、 お お
感染)
がなくなっ
菌陽性の肺
む ね 2 週 間 以上 遷 延
てから
結核患者
する
・ 乳幼 児では 重症結 核
( 粟 粒 結 核 、結 核 性
髄膜炎)
-9-
( プ ー ル 熱 )
流行性角結膜炎
咽 頭 結 膜 熱
潜伏期間と
感染経路
感染しやすい期間
おもな症状
合併症及び特徴
登園のめやす
病後の配慮事項
・5~7日程 ・発熱・充血など症 ・39度 前後の発熱、咽 ・主な流行時期は夏で ・主な症状が ・プール、水遊びに参
度
状 が出現した数日 頭 炎 ( 咽 頭 発赤 、 咽
あるが、冬に咽頭結
消え2日経 加できないことがあ
・飛沫感染
間
頭痛)、結膜炎(結膜 膜熱が流行すること
過してから
る
・接触感染
・咽頭から2週間、
充血)
もある
糞 便から数週間排
泄 される(急性期
の 最初の数日が最
も感染性あり)
・5~12日 ・充血眼脂など症状 ・流涙、結膜充血、眼
・流涙や眼脂 が出現した数日間
脂、耳前リンパ節の
で汚染され
腫脹と圧痛を認める
た指やタオ
ルからの接
触感染
・新生児や乳幼児で ・感染力が非
は偽膜性結膜炎を
常に強いた
起こすこともある
め結膜炎の
症状が消失
してから
百
日 咳
・ 6 ~ 2 0 日 ・抗菌薬を使用しな ・感冒様症状から始ま ・肺炎、脳症
(平均7日) い 場合、咳出現後
る
・鼻咽頭や気 3 週間を経過する
次第に咳が強くなり、
道からの分 まで
1~2週で特有な咳
泌物による ・菌の排出は咳の開 発作(スタッカート、
飛沫感染、 始 から約3週間持
フープ、レプリーゼ)
接触感染
続 するが、適切な がある。咳は夜間に
抗 菌薬を使うと服 悪化する
用 開始から5日後 ・合併症がない限り、
に は菌の分離はほ
発熱はない
ぼ陰性となる
・乳幼児早期では典型
やめると再排菌す
的な症状は出現せず、
る ので、指示され
無呼吸発作からチア
た 投与期間はきち
ノーゼ、けいれん、
んと守る
呼吸停止となること
がある
・3~5日
腸管出血性大腸菌感染症
・便中に菌を排泄し ・激しい頭痛、頻回の
ている間
水様便、さらに血便
・発熱は軽度
・有病者の6~7% ・下痢便、血
に、下痢などの初
便がなく、
発症状発現の数日
便の性状が
から2週間溶血性尿
改善し、普
毒症症候群、を発症
通食が摂取
することがある
できる
・脳症(3歳以下での
かつ、抗菌
発症が多い)
薬による治
療が終了し
てから48時
間をあけ
て、2回連
続の検便を
し、いずれ
も菌陰性が
確認されて
いる
溶連菌感染症
・突然の発熱、咽頭痛 ・感染後数週間して
で発症しばしば嘔吐
リウマチ熱や急性
を伴う。ときに掻痒
糸球体腎炎を合併
の あ る 粟 粒 大の 発 し することがある
んが出現する
マイコプラズマ肺炎
・14~21日
・特有の咳が ・咳による体力の消耗
消失し、全
が激しいので、ひど
身状態が良
い場合は自宅療養す
好であるこ
る
と
・抗菌薬を決
められた期
間服用する
・7日間服用
後は医師の
指示に従う
・適切な抗菌薬治療 ・発熱、体がだるい、
を 開始する前と開 頭痛などが初期の症
始後数日間
状。乾性の咳が徐々
に湿性となり、次第
に激しくなる。解熱
後も3~4週間咳が
持続する。
・肺炎にしては元気で、
一般状態は悪くない
- 10 -
・決められた期間抗菌
薬を飲まないと、繰
り返すこともある
・尿検査が終了したか
確認
・発熱や激し ・咳が続く場合、マス
い咳が治ま
ク着用
っているこ ・水分補給・食事の配
と
慮
潜伏期間と
感染経路
感染しやすい期間
おもな症状
合併症及び特徴
登園のめやす
病後の配慮事項
手足口病
伝染性紅斑
・手足や口腔内に水 ・ 水疱 性の発 しんが 口 ・脱水および髄膜炎・ ・発熱や口腔 ・食事の配慮、水分補
疱 ・潰瘍が発症し
腔 粘 膜 及 び 四肢 末 端 肺炎などの合併症に
内の水疱・
給
た数日間
(手掌、足底、足背) ついて注意
潰瘍の影響
に現れる。水疱は痂
がなく、普
皮形成せず治癒する。
段の食事が
発熱は軽度である
とれること
・口内炎がひどくて、食
事がとれないことが
ある
・10~20日
・飛沫感染
・発しん出現前の1 ・頬が赤くなったり手 ・発しんが治っても、 ・発しんのみ
週間
足にレース状の発疹
直射日光にあたっ
で全身状態
が出現する7~10日
たり、入浴すると
の良いもの
くらい前に、微熱や
発しんが再発する
については
感冒様症状などの前
ことがある
登園可能で
駆症状が見られるこ
ある
とが多いが、この時
期が最も感染力が強
い
・1~3日
・症状のある間と、 ・発熱、嘔気/嘔吐、 ・ノロウィルス・ロ ・嘔吐・下痢
症 状消失後1週間 下痢(黄色より白色
タウィルス感染症
などの症状
( 量は減少してい
調であることが多い)
では、2~3週間
が治まり、
く が数週間ウィル
便の中にウィルス
普段の食事
ス を排泄している
は排出する。ノロ
がとれるこ
ので注意が必要)
ウィルス感染症で
と
は、嘔吐物にもウ
ィルスが含まれる
(
・3~5日
・飛沫感染
・糞口感染
・接触感染
感染性胃腸炎
)
ノロウィ ルス、ロタウィルスなど
ヘルパンギーナ
RSウィルス感染症
・2~4日 ・急性期の数日間(便 ・突然の高熱(1~3 ・髄膜炎
・飛沫、接触 の 中に1か月程度 日 続 く )、 咽 頭 痛 、
感染、糞口 ウ ィルスを排泄し
口蓋垂付近に水疱し
感染
て いるので注意が ん や 潰 瘍 形 成咽 頭 痛
必要)
が ひ ど く 食 事、 飲 水
が で き な い こと が あ
る
・発熱や口腔 ・口腔内の疼痛のため
内の水疱・
不機嫌だったり、発
潰瘍の影響
熱や普段の食事が食
がなく、普
べられない状態の時
段の食事が は登園を控える
とれること ・口腔内の疼痛のため
不機嫌、食べられな
い、飲めないことで
脱水症などをおこす
ことがあるので注意
・2~8日 ・呼吸器症状のある ・発熱、鼻汁、咳嗽、
・飛沫感染、 間 、唾液の中に数 喘鳴、呼吸困難
接触感染
週 間ウィルスを排
環境表面で 泄する
かなり長い
時間生存で
きる
・呼吸器症状
が消失し、
全身状態が
良いこと
・生後6か月以内児
でもっとも重症化
する
・感染力は弱いが、 ・38度以上の発熱が3 ・生まれて初めての ・1日以上解 ・熱が下がれば登園可
発 熱中は感染力が
日間ほど続いた後、
高熱である場合が
熱し機嫌が
能であるが、高熱が
ある
解熱とともに鮮紅色
多い。熱性けいれ
良く全身状
続いた後であるため
の発しんが体幹を中
んを起こす例があ
態が良いこ
充分の回復が望まれ
心に顔面、四肢に数
り脳炎、肝炎、血
と
る
日間出現する。軟便
小板減少性紫斑病
になることがある
を合併する場合が
あるので、症状に
は十分に注意する
・流行することはな
い
・2~10日
・湿潤な発疹がある ・ 湿し んや虫 刺され 痕 ・効果的治療開始後24 ・皮しんが乾 ・痒みがあるので、掻
間
を 掻 爬 し た 部分 に 細 時間まで
燥している き壊さないように覆
菌 感 染 を 起 こし 、 び
か、湿潤部
う。手洗いの励行、
らんや水疱病変を形
位が覆える
爪が伸びていないか
成する。掻痒感を認
程度のもの
確認する
めることが多い
であること
・アトピー性皮膚炎が
(皮しん・痂
有る場合には重症に
皮が湿潤し
なることがある
ている間は
接触による
感染力が認
められる)
突発性発しん
・約10日
(とびひ)
伝 染性膿痂しん
- 11 -
潜伏期間と
感染経路
感染しやすい期間
おもな症状
合併症及び特徴
登園のめやす
病後の配慮事項
・ 直径 1~3 ㎜の半 球 ・接触感染皮膚の接触 ・掻き壊した ・掻き壊したり、化膿
状 丘 疹 で 、 表面 は 平
やタオル等を介して
傷から、浸
している場合は、覆
滑 で 中 心 臍 窩を 有 す
感染。
出液が出て っていること
る
感染後は自家接種
いるときは
四肢、体幹等に数個
により拡大する
被覆するこ
~数十個が集簇して
と
みられることが多い
・自然治癒もあるが、
数ヶ月かかる場合が
ある。自然消失を待
つ間に他へ伝 する
ことが多い。アトピ
ー性皮膚炎があると
感染しやすい
・2~3週間
・頭髪から頭
髪への直接
接触
衣服や寝具
を介する感
染
・かゆみに関連した症 ・頭髪の中に虫体を ・治療・駆除 ・頭しらみの卵は1週
状としてイライラ感
確認するか毛髪に
を開始して
間から10日で孵化
(ふ
や落ちつきがなくな
付着している卵を
いることを
か)するので、適宜
る
見つける。卵はフ
確認する
確認をする
ケと間違われるこ
ともあるがフケと
違って容易には動
かない
・皮膚を掻爬し、そ
の傷から細菌(ブ
ドウ球菌など)の
二次感染が生じる
ことがある
・2~6週間
・糞口感染
・急激な発熱、全身倦
怠感、食欲不振、悪
心、嘔吐ではじまる
数日後に解熱するが、
同 時 に 黄 疸 が出 現 す
る
(水いぼ)
伝 染性軟属腫
・2~7週間
アタマジラミ
A型肝炎
・7~12日
ポリオ
・ポリオウィルス感 ・多くは無症状である ・無菌性髄膜炎
染症の95%は不顕
が、軽微な発熱や風 ・急性弛緩性麻痺
性 感染である。感 邪様症状を呈する
染 力は臨床症状が
出現する
・咽頭に2週間存在
し 、便中には、数
週 間排泄されてい
る 。糞便中にウィ
ル スが排泄されて
い る間は、感染源
となりうる
*保育園保健協議会 登園基準
- 12 -
参照
3
感染 症 が疑われ る 場合
(1)
発疹 が 出 た 場 合
麻疹 ( は し か )、 風 疹 ( 三 日ば し か )、 水 痘 ( 水 ぼ うそ う )、
溶連 菌感 染症 、突発 性発 疹、手 足口 病な どが疑 われ る
① 本 人の予 防接 種歴 、既往 歴を 確認 する。
② 発 疹の出 方、 部位 、状態 を観 察す る。
③ 発 熱の有 無、 熱型 を確認 する 。
*発疹の出方と熱型*
◆
◆
突発 性発疹
手足口 病
◆
◆
風 疹(三日 ばしか )
◆
水痘(水 ぼうそ う )
麻疹 ( はしか )
- 13 -
(2)
①
②
眼 充血・ 目や にが ある場 合
プ -ル 熱、は やり 目が 疑われ る。
保 護者 におい て必 ず眼 科医の 受診 を依 頼する 。
感 染の 危険性 がな いと の診断 後、 預か る。
(3)
発 熱した 場合
37.5 ℃以 上発熱 した ら、 症状、 感染 症状 況、予 防接 種歴 、
既 往歴な どか ら判 断して 、必 要に応 じて 隔離 する。
(4)
その 他の 症状
耳の 下の 腫れ (お たふ くか ぜ)、微熱 と咳 (マ イコプ ラズ マ肺 炎、
結 核 、 百 日 咳 )、 嘔 吐 ・ 下 痢 ( ロ タ ・ ノ ロ ・ ア デ ノ ウ イ ル ス に よ
る 感染性 胃腸 炎)、下痢 ・血 便(病 原性 大腸 菌)、高熱 と口 内炎( ヘ
ル ペス性 歯肉 口内 炎)等 に注 意する 。
(5)
上 記の(1)(2)(3)(4)の症 状が あり 感染症 の疑 いがあ る場 合
①
②
③
4
対 象と なる病 児を 隔離 する。
親 に連 絡し、 症状 を報 告して 速や かに 迎えを 依頼 する 。
医 療機 関へ受 診を 依頼 し、そ の結 果を 保育園 へ報 告し てもら う。
感 染症 が発生 した 場合
(1) 病 名や発 生状 況に より、 関連 機関 (保健 所、 保育課 、園 医) に連絡 を行 う
(2)
子 どもの 健康 状態 の把握 と、 同室 の児の 既往 歴と予 防接 種歴 を確認 する 。
(3)
病 名、主 症状 、潜 伏期間 、合 併症 等注意 事項 などを 掲示 し保 護者に 知ら せる 。
(4) 登 園許可 があ るま で、登 園を 停止 する。
(5)
潜 伏期間 を含 めて 、感染 可能 期間 は、そ の発 症に十 分注 意す る。
(6)
麻疹は、接触当初に感染予防として予防接種の処置やγ-グロブリンを使用する
こ ともあ るの で、 すばや い対 応が 必要で ある 。
(7)記録 をと る
① 欠席 児童 の人 数と欠 席理 由
② 受診 状況 、診 断名、 検査 結果 等
③ 回復 後の 子ど もの健 康状 態と 回復ま での 期間
③ 感染 症終 息ま での推 移
(8)
医師による登園許可が出たら、当園の様式又は医師が発行する登園許可書を持参
の 上、登 園可 とな る。
5
二 次感染 防止 に向 けた 注 意点
(1)
入 室時に 親が 不安 、異常 を訴 えた ら、医 師の 診察を 促す 。
(2)
入 室時に 視診 によ る把握 を十 分に 行う
①
②
発
発
疹
熱
③
そ の他
耳 の後 ろ、首 すじ 、胸 腹部に 出や すい
高さとともに、何日続いているかの経過を記録や親から知ることが
大 切で ある。
顔 色、 機嫌、 目や に、 むくみ 、か ら咳
- 14 -
(3)
非常に機嫌が悪いなど、保育士・看護師が異常を感じたらすぐに、園医に相談
し たり、 かか りつ け医に 受診 して もらう 。
(4)
保育所において集団生活をする子どもたちは、感染性疾患にかかる可能性があ
る ことを 知ら せ、 予防接 種の 効果 と必要 性を 説明す る。
6
疾患 別 の留意 す るべきこ とにつ いて
集団 保育に おい ての 留意す るべ きこ と(下 記に 記載) に注 意す る。
(1)
①
②
③
④
⑤
麻 疹(は しか )
園 長、 園医、 保育 課指 導係に 連絡 する 。
園 児・ 職員の 予防 接種 歴、未 接種 の状 況を確 認す る。
未 接種 でか つ濃 厚接 触児 は 、保 護者 に個 別に なる べ く早 く説 明し 主治 医に 相 談し
て もら い、予防 接種 をした か、γ -グロ ブリ ンの 処置を した かど うか確 認を とる。
欠 席者 の把握 と欠 席理 由を確 認す る。
登 園時 体温測 定を する 。37.5 ℃以 上は自 宅安 静を お願い する。( 区の指 導)
特 に予 防接種 未接 種児 は、健 康観 察に 注意す る。
感 染発 症予防 方法 (平 成18 年、 杉並 区役所 の指 導より )
・患 者に 接 触し てか ら3 日以 内で あ れば 、麻 疹ワ クチ ンの 接 種に より 感染 を予 防で き
る可 能性 がある 。対 象は 9か月 以降 の児 。
・ 患者 に接 触し てか ら4 日以 上 経過 し6 日以 内で あれ ば 、* 筋注 用ガ ンマ グロ ブ リン
をす るこ とで発 病を 抑え ること がで きる 可能性 があ る
*ガン マグ ロブリ ン注 射の 注意
・血液 製剤 である こと
・筋肉 注射 であり 痛み を伴 う。
・発 症予 防 でき る可 能性 はあ るが 、 軽症 発症 の可 能性 もあ る 。ま た発 症す る場 合潜 伏
期間 が遅 延する 場合 があ る。
・ガ ンマ グ ロブ リン を注 射し た場 合 、は しか の予 防接 種未 接 種者 と同 じよ うに 観察 が
必要 で注 射すれ ばす ぐに 安心で きる とい うわけ では ない 。
やむ を得 ない場 合の 使用 にとど め、 でき るだけ 予防 に重 点を置 くの が望 ましい 。
γ-グ ロブ リンの 処置 後は 、3~ 6ヶ 月た って、 はし かの 予防接 種可 。
児 童 福 祉 施 設 に お け る 「 学 校 に お け る 麻 し ん 対 策 ガ イ ド ラ イ ン 」( 国 立 感 染 症 研 究
所 感染症 徐由 法セ ンター 作成 )を 参考に する 。
(2)
①
②
③
④
水 痘(水 ぼう そう )
水 痘を 疑う発 疹発 生時 は隔離 をし 、お 迎えを 依頼 する 。
感 染力 が強 く、 接触 した 子 の9 割以 上が 感染 する 可 能性 があ る。 接触 した 場 合、
72 時 間以 内に 、ワ クチ ンを 接 種す るこ とで 発症 を抑 え られ るか 、又 は症 状を 軽
く する ことが でき る。
帯 状疱 疹は 、水 痘の 予防 接 種者 や自 然感 染者 で、 自 分の 抵抗 力が 落ち た時 に 発症
する こ とが ある 。帯 状疱 疹は 接 触・ 飛沫 感染 をす るの で 、水 痘発 生時 と同 じく 注
意 が必 要であ る。
免 疫力 が低下 して いる 児では 重症 化す ること があ る。
- 15 -
(3)
①
②
(4)
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
風 疹(三 日は しか )
平 常時 から 麻し ん風 しん 混 合ワ クチ ンを 受け てい る か確 認し 、園 児の ワク チ ン摂
取 率を 上げて おく 。
妊 娠前 半期 の妊 婦が 風疹 に かか ると 、胎 児が 先天 性 風疹 症候 群に かか る可 能 性が
あ るの で、発 生状 況を 即伝え 注意 を促 す。
イ ンフル エン ザ
発 生の 状況を 把握 する 。
発 生状 況、 手洗 い・ うが い の励 行、 発熱 2日 以内 に 受診 が必 要な どを 、掲 示 板に
て 知ら せる。
手 洗い ・うが いの 励行 を指導 する 。
加 湿器 などを 使用 して 、湿度 をな るべ く 50 ~ 60 %に 保つ 。
送 迎者 が罹 患し てい る時 は 、送 迎を 控え ても らう 。 どう して も送 迎せ ざる を 得な
い 場合 は、必 ずマ スク を着用 して もら う。
職 員が 感染し た場 合は 主治医 の許 可が あるま で出 勤を 控える こと とす る。
1 月の 健康調 査票 に予 防接種 の確 認の 欄を入 れ、 園児 の予防 接種 を確 認する 。
職 員・ 乳幼児 の家 族も 含めて ワク チン の接種 を励 行す る。
* 新型 インフ ルエ ンザ につい て
① 国 や自 治体か らの 情報 を正確 に収 集す る
② 予 防の 徹底を 図り なが ら、対 策は 冷静 かつ適 切に 行う
③ 普 段か ら関 係機 関と 連絡 ・ 連携 を密 にし 、情 報交 換 でき るよ うに して おく こ とが
大 切で ある
* 平成 21 年 に流 行した 、新 型の 豚イン フル エン ザ時の 隔離 時の 注意点 を参 考に
対応 策を考 える 。
新型(豚)インフルエンザ
隔 離 時 の 注 意 点
隔離 をする 時 (本の 部屋 を専 用 )
1 .各自 の布 団とコ ップ 1杯 のお茶 を持 参す る。
2 .保育 者は 、マス クを 使用 する。 患児 もで きる時 はマ スク 着用。
3 .泣い たり 、鼻水 ・咳 があ り保育 者の 衣服 に分泌 物が かか る場合 は、 使い 捨ての
ガウ ンを 使用。
4 .泣い たり 咳がな く静 かに 待てる 場合 は、 保育者 はマ スク のみで も可 。
但し 、隔 離後は 自分 のエ プロン を交 換す る。
新型 の鳥 インフ ルエ ンザ の場合 は、 マス ク・ガ ウン を着 用する 。
5 .鼻水 を拭 いた場 合は 、ビ ニール 袋に 入れ て密封 し、 最後 に園庭 ゴミ 箱の 燃える
ゴミ に出 す。
6 .鼻水 を拭 いた手 は、 1回 毎アル コー ル消 毒する 。
7 .手洗 い場 がない ので 最後 に手洗 いに なり ますが 、気 にな る時は 本館 玄関 の
洗い 場に 行って 洗っ て下 さい。
8 .換気 を十 分にす る。
お迎え時
1 .子ど もの 主治医 を確 認し 、受診 して 頂く 。
受診 時イ ンフル エン ザA 型の発 生状 況を 、保護 者か ら主 治医に 伝え ても らう。
2 .受診 後、 主治医 の診 断を 園に連 絡し てい ただく よう にお 願いす る。(対 応の
参考 にな るので 、キ ット 検査の 有無 と検 査をし た場 合は 結果を 聞い て下 さい。)
3 .シー ツを 返し洗 濯を 依頼 する。 洗濯 方法 は普通 で可 。
- 16 -
降園 後
1 .布団 は、 日光消 毒す る。 曇や雨 の時 は、 アルコ ール 消毒 をする 。
2 .体温 計や 接触し たと ころ をアル コー ル消 毒する 。
3 .バイ ゲン ラック ス( 200p pm ・水 1㍑に バイ ゲン4 cc )に て部屋 を消 毒す る。
4 .使用 した マスク はビ ニー ル袋に 密封 して 、園庭 ゴミ 箱の 燃える ゴミ に出 す。
5 .ガウ ンは 、表面 をア ルコ ールに て消 毒し 汚染部 を外 側に してか けて おく 。
1日 利用 可。
嘔吐 した 時や鼻 水で 汚染 した時 は破 棄す るが、 それ 以外 はアル コー ルを 吹き
かけ て消 毒後、 陰干 しで 風通り のよ い外 に1日 干し 、再 利用す る。
6 .マス クの み使用 した 場合 は、自 分の エプ ロンを ビニ ール 袋に入 れ自 宅で 普通に
洗濯 しま す。
最 後 に 、職 員は手 洗い・う がいをす る 。
( う がいは 水 道水 で OKですが 、 保健室 にイソジ ン うがい 薬あり ます )
マス ク (子供 用 ・職 員用 )、 かっぽう 着は、 事務所 ・ 保健室 にありま す 。
( 5)
①
②
③
④
( 6)
①
②
③
( 7)
①
②
③
④
⑤
⑥
プール 熱
発 生は 年間を 通じ てあ るが、 夏期 に流 行がみ られ る。
タ オル の共有 は避 ける 。
プー ルの 塩 素消 毒は 、残 留塩 素濃 度 0.04 ~ 1.0ppm を守 る。 プール での み感 染す
る もの ではな いが 流行 の状況 によ って は、プ ール を一 時的に 閉鎖 する 。
感染 者 は、 気道 、糞 便、 結膜 な どか らウ イル スを 排泄 す るの で、 オム ツの 取り 扱
い に注 意する 。( 治っ た後 も便の 中に ウイ ルスが 30 日間 程度排 泄さ れる )
百日咳
咳 が出 ている 子に は、 マスク の着 用を 促す
生 後6 カ月 以内 、時 に早 産 児と ワク チン 未接 種者 の 百日 咳は 合併 症の 発現 率 や致
死 率が 高いの で特 に注 意する 。
成 人の 長引 く咳 の一 部が 百 日咳 のこ とが ある 。小 児 の様 な特 徴的 な咳 発作 が ない
の で注 意する 。
RSウ イル ス感 染症
毎 年冬 期に流 行す る。
施 設内 感染に 注意 する 。咳が 多く 出る 時は、 受診 を依 頼する 。
生 後6 カ月未 満の 児は 重症化 しや すい 。
ハイ リ スク 児( 早産 児、 先天 性 心疾 患、 慢性 肺疾 患を 有 する 児) では 重症 化す る
一 度の 感染で は終 生免 疫を獲 得で きず 、再感 染す る。
年長 児 や成 人の 感染 者は 、症 状 が軽 くて も感 染源 とな り うる 。咳 のあ る年 長児 は
0歳 ク ラス の児 との 接触 をし な いよ う配 慮す る。 保育 者 もか ぜ症 状の ある 場合 に
は 、分 泌物の 処理 に気 をつけ 、手 洗い をこま めに 行う 。
( 8) 流 行性 角結膜 炎( はや り目)
①
②
触 れた と思わ れる とこ ろは、 アル コー ルにて 消毒 をす る。
発 生し たク ラス は、 眼充 血 ・目 やに 等の 症状 に注 意 し、 異常 のあ る時 は早 め に受
診 をし てもら う。
- 17 -
③
④
⑤
⑥
分 泌物 の取り 扱い に十 分に注 意し 、手 洗い・ 消毒 をき ちんと 行う
感 染し た職員 は、 主治 医の許 可後 登園 可。(診断 書提 出の こと)
個 別タ オル使 用の 徹底
家 庭で の二次 感染 の注 意を伝 える 。
( 9)伝 染性膿 痂疹 (と びひ)
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
(10)
①
②
③
(11)
①
②
③
④
(12)
皮 膚科 又は 小児 科の 受診 を 勧め 、早 めの 処置 や治 療 をし ても らう 。
接触 感 染を して いく ので 、登 園 時は 必ず 患部 にガ -ゼ を 貼り 、接 触し ない よう な
処 置が 必要と 保護 者に 伝える 。
と びひ の外 用薬 は保 育園 で は預 から ない こと とし 、 家庭 で処 置を して もら う 。ガ
-ゼ が はず れた り、 汚染 した 場 合の み園 で消 毒し 、ガ - ゼの 交換 をす る。 但し 広
範囲 に 体が 汚れ た場 合は シャ ワ -浴 を可 とす るが 、そ の 場合 、石 けん で患 部を て
い ねい に洗い 、優 しく たたく よう にし て拭き 消毒 後、 ガ-ゼ を貼 る。
顔 面や 頭の中 、広範 囲に 及ぶ、とびひ は、で きれ ばお休 みし ても らう。( 要相 談、
主 査・ 看護師 )安 静に するこ とで 、治 りが早 いこ とを 説明す る。
保 育園 では 、と びひ の状 態 や外 気温 も考 慮し て無 理 をせ ず室 内保 育を 優先 す るこ
と も考 える。
治 癒す るまで 保育 園の 沐浴、 プ- ルや 水遊び は禁 止す る。
患 児、 保育者 共に 手洗 いを励 行す る。
カン ジダ 性皮 膚炎
皮 膚科 又は小 児科 の受 診をし ても らい 、医師 に指 示さ れた軟 膏を 塗布 する。
カ ンジ ダ症の 薬は 、抗 真菌薬 で普 通の おむつ かぶ れに は無効 であ る。
ま た、 ステロ イド 剤は 悪化さ せる ので 注意を する 。
接触 感 染す るの で、 おむ つ交 換 時、 患部 を共 有し てい る もの につ かな いよ うに 注
意 する 。
手 洗い を徹底 する 。
伝染 性軟 属腫 (水い ぼ)
除 去す るかは 親の 判断 に任せ る。
メ イン プ- ルは 、可 とす る 。但 し数 が多 い時 は園 医 に相 談す る。 つぶ れそ う なも
の、 化 膿し てい る水 いぼ は、 早 めに 処置 をし ても らい 、 患部 が乾 いた 時点 でプ -
ル 可と する。 0~ 2歳 児組は 個別 プー ルの配 慮を する 。
タ オル の共有 は禁 止。
0 歳児 組の沐 浴は 最後 に入れ 、浴 槽を 消毒す る。
感染 性胃 腸炎 (ロタ ウイ ルス 、ノロ ウイ ルス、 アデ ノウ イルス など )
潜 伏期 間は、 12 ~ 72 時間 。嘔 気、 嘔吐、 下痢 、不 屈、発 熱な どの症 状が でる 。
通 常3 日以内 に回 復す るが、症 状消 失後も 10 日間 ほど糞 便中 にウ イルス が排 泄され る。
不 顕性 感染( 症状 がな くても ウイ ルス を排泄 )も ある ので、流 行時に は特 に注 意する 。
症 状の ある児 は、 隔離 して、 お迎 えを 依頼す る。
感染 拡大防 止策
1 .発生 状況 の把 握をす る
症状 の確 認: 下痢、 嘔吐 、発 熱、そ の他 の症 状の確 認
施設 全体 の状 況の把 握
2 .感染 拡大 の防 止
職員 への 周知
- 18 -
感染 拡大 防止 策
手 洗い 、排 泄物・ 吐物 の処 理方法 を徹 底し て実行
発 生時 に対 応した 施設 内消 毒を実 施
3 .関係 機関 等へ の連絡
嘱託 医へ の連 絡
保護 者へ のお 知らせ
保健 所、 保育 課に連 絡
( 12)- 1
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
嘔吐や 下痢 便の 処理時 は、 窓を 開けて 換気 をする 。
嘔吐や 下痢 便の 処理が 終わ った ら、そ の子 を隔離 し、 お迎 えを依 頼す る。
唾液、 便を 通じ て感染 して いく ので、 手洗 いの徹 底を する 。
おもち ゃ、 遊具 は、日 中は 湯ぶ きや水 洗い で、夕 方は 消毒 をする 。
流行が終わるまで毎日おやつ後に、テーブルを消毒する。夕方、手が触れやす
い 所 ( お も ち ゃ の 棚 、 入 り 口 の ド ア ノ ブ 等 ) と 、 保 育 室 の 床 を 消 毒 ( 200ppm)
する。
アルコ -ル は効 果がな いの で、 消毒に はバ イゲン ラッ クス のみを 使用 する 。
感染力 が強 いの で、汚 物の 取り 扱いに 十分 注意す る。
嘔吐・下痢の症状の出始めには、保護者に掲示板にてお知らせを出し、以下の
ことを お願 いす る。
嘔吐 ・下痢 ・腹 痛の ある時 は登 園を 控える 。
嘔吐
翌日ま で自 宅で 様子を 見る
下痢 ・腹痛
症状が 治ま るま で自宅 で安 静に する
症状が 消失 した ら、か かり つけ 医の許 可後 、登園 とな る。
連続2日間で発生数(園児と職員)が、15%(30人)を越えたら杉並保健
所予防 課に 連絡 をする 。
( 12)- 2
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
発 生時 の注 意点
嘔 吐物 の取 り扱い
吐いた 子以 外を 隣の部 屋に 移動 し、換 気を する。
ビニ- ル袋 、使い捨 ての 布、ト イレッ トペ -パ -等の 入っ たかご を持 って くる。
処理者(できれば2人)は、マスク、使い捨てエプロン、使い捨て手袋を着用
し、ビ ニ- ル袋 を3袋 ぐら い床 に広げ て準 備をす る。
床に落ちた吐物は使い捨て布やトイレットペ-パ-を使用して拭き、ビニ-ル
袋に入れ密封する。洋服等に付いた吐物も使い捨て布やトイレットペ-パ-で
拭きと り、 ビニ -ル袋 に入 れて 密封し 、燃 えるゴ ミに 出す 。
嘔吐物 で汚 染さ れた衣 類は 、2重に して ビニ -ル袋 に入 れる。保 護者 に返 却時、
注意書 (本 ・新 館事務 所) を添 付する 。
バイゲ ンラ ック ス 1000ppm( 1L20cc)溶 液を 作り、 使い 捨て の布を 3枚 程浸 して
絞り、 処理 者に 渡す。(作 る前 に手 袋を交 換す る)
処理者は、汚染された床を布を換えて1回目より徐々に広めに3回拭く。拭い
た後水 拭き はし ない。
処理が終わったら、マスク、エプロン、手袋をビニール袋に入れて密封し、燃
えるゴ ミに 出す 。
石けん で手 首ま でよく 泡立 てて 洗い、 流水 で洗い 流し 完全 に乾か す。
保育室 は、 1時 間空け る。 無理 な時は 30 分以上 、出 来る だけ空 ける 。
( 12)- 3 ふ とん を嘔 吐物で 汚染 した 場合
① 吐物が少なく、ふとんの汚染が少しの時は、吐物を使い捨ての布で拭き取り、
湯又は水で拭いた後、スチ-ムアイロンを1分以上当てる。その後ぬらした使
い捨て 布を あて て、ア イロ ンを かけ日 光に 干す。
- 19 -
②
嘔吐物が多くふとんの汚染が大きい時は、ふとんの処分を検討する。又はクリ
ーニン グに 出す 。
(12)- 4
食事 中に嘔 吐を した 場合
嘔吐したテーブルは汚染区域と考えて、そのテーブルの食事は処分する。他のテーブ
ル は、 隣のク ラス に移 動し、 食事 をす る。
① 食 事を 中 断し 、汚 染さ れた 食物 をビ ニ- ル袋に 入れ て破 棄する 。汚 染し た食器
の汚物 を除 去し 、ビニ -ル 袋に 入れて 破棄 する。
⑩ 汚染した食器はビニ-ル袋に入れ、バイゲンラックス溶液(水1Lにバイゲン
ラック ス 20 c c)を 入れ て 30 分置 く。 30 分後水 道水 で軽 く洗い 、新 しい ビニ
-ル袋 に入 れて 調理室 に返 す。 その時 必ず 一声か けて 給食 室に戻 す。
( 12)- 5
①
②
③
④
⑤
⑥
下 痢便 のお むつ交 換の 取り 扱い
下痢便 のお むつ 交換は 、使 い捨 て手袋 を使 用する 。
下痢便 を続 けて 交換す る場 合は 、ひと りず つ手袋 を交 換す る。
下痢便 に汚 染さ れたお むつ は、ビニ -ル袋 に入 れ密 封しオ ムツ ペ- ルに入 れる。
紙おむ つ使 用時 は、ビ ニ- ル袋 に入れ て密 閉し保 護者 に返 す。
使用後の使い捨ての手袋は、一方をもう片方に入れてひっくり返し口を縛る。
ビニ- ル袋 に入 れて不 燃ゴ ミに 出す。
オムツ 交換 後、 手指を 石け んに てよく 洗い 、流水 にて 洗い 流す。
良く拭 いて から 、アル コ- ルで 消毒を する 。
感 染性 胃 腸 炎 が流 行 中 、下 痢 便 で 汚染 し た 便座 は 1000ppm の バイ ゲ ン ラッ ク ス
で消毒 をす る。
下痢便で汚染された衣類やオムツカバ-は、洗わずに2重にしたビニ-ル袋に
入れ て保護 者に 返す 。返却 時、 注意 書(本 ・新 館事 務所) を添 付す る。
(12)- 6
①
②
③
( 13)
吐 物が かかっ た場 合
洗える玩具
1000ppm の バ イ ゲ ン ラ ッ ク ス に 30 分 つ け 、 水 洗 い 後 拭 き 乾 燥 さ
せ る。
洗 えな い玩具 ぬ いぐ るみ等 は処 分す る。
木の 玩具 、 中が 空洞 のプ ラス チッ ク 製の 玩具 等は 消毒 液に は つけ
られ な い 。表 面 を 消 毒で き る 玩具 は 、1000ppm の バ イゲ ン ラッ ク
ス にて 拭き、 30 分置 いて から水 拭き する。
吐 物が かかっ た疑 いの ある玩 具
か かっ た玩具 の消 毒と は別に 、1000ppm のバイ ゲン ラッ クスで 消毒 する。
吐 物が かから なか った 玩具
1000ppm の濃度 で、 でき る範囲 で消 毒を する。
腸 管出 血性 大腸菌 感染 症( 0-26 0-111 0-113 0-121 0-145 0-157 0-128 等 )
(13)-1
①
②
③
玩具 の消毒 につ いて
日常 の保 育に おける 注意 点と して
水 溶性 の下痢 が3 日間 続く時 は、 検便 を園医 に相 談す る。
園 児の 便性の 変化 に留 意する 。
職 員の 便性の 変化 に留 意する 。( 特に 調理 担当者 、0 歳児 保育者 、看 護師 )
月 一回 の便 検 査( 0- 15 7, サル モ ネラ 菌、 赤痢 菌、 チフ ス 菌、 パラ チフ スA
菌 の検 査)あ り。
- 20 -
④
⑤
⑥
⑦
栄 養士 、調理 師は 食中 毒(特 に0 -1 57) に対 する 管理意 識の 徹底 をする 。
調 理食 品の保 存期 間の 徹底及 び調 理器 具の洗 浄、 消毒 等の徹 底を する 。
一 つの 調理が 終了 した ら、洗 浄を 徹底 した上 で、 次の 調理を 行う 。
各 職員 は手洗 いの 徹底 をする 。
保 育者 は便 の取 り扱 いに 注 意し 、下 痢便交 換時 は使い 捨て の手 袋を使 用す る。
下 痢便 交換 後は 石 けん 手洗 いを し、 手を 良 く拭 いて から アル コ- ル消 毒 をす る。
プ ール で集 団発 生が 起こ る こと があ る。 プー ル遊 び 時に は、 塩素 消毒 基準 の 厳守
と 個人 プール で対 応す る。
(13)-2
①
②
③
④
⑤
⑥
「一 般病 原性 大腸菌 」が 検出 された 場合
例 :0- 1, 0-6 、0 - 114 等
ベ ロ毒 素を持 たな い一 般の病 原性 大腸 菌は、 登園 可と する。
但 し下 痢にな った 時は 、自宅 安静 をお 願いす る。
治 療後 (-) の結 果が 出るま では 、紙 おむつ を使 用す る。
保 育中 、便の 取り 扱い に充分 注意 する 。
交 換時 は、使 い捨 ての 手袋を 使用 する 。
お むつ 交換は 、本 人の バスタ オル を敷 いて行 う。
交 換後 、バス タオ ルは 接触し た方 を内 側に折 りた たん でおく 。
プ -ル 、沐浴 は中 止と する。
保 護者 に「二 次感 染予 防につ いて 」の 用紙を 渡し 、家 族間の 感染 を予 防する 。
(13)-3
ベロ 毒素 を持つ 腸管 出血 性大腸 菌( 代表は 0- 15 7)が 検出 され た場合
①
報 告が 入った ら園 長に 報告後 、速 やか に保健 所に 届け 出をし 指示 を受 ける。
(職 員、 園児の 検便 、消 毒につ いて 等)
② 園 医に 報告す る。
③ 保 菌者 は、菌 が消 失す るまで 登園 禁止 とする 。
④ 直 ちに 使用し たト イレ 、保育 室を 通常 の濃度 で消 毒す る。
⑤ 看 護師 は、 園児 ・職 員の 健 康状 態、 特に 便の 状態 を 把握 する 。状 況は 毎日 保 健所
に 報告 になる ので 、記 録をき ちん と取 る。
⑥ 保 健所 の終 息宣 言が 出る ま で、 発生 時の クラ スは 毎 夕保 育室 の床 、テ -ブ ル の
消 毒を する。
⑦ ト イレ は通 常の 1日 1回 の 消毒 をす る。 感染 の疑 い のあ るク ラス は使 用毎 に 便座
を アル コ-ル にて 消毒 をする 。
⑧ 発 生時 のクラ スで 、下 痢を 発生し た子 の便 の処理 は担 任が 責任を 持っ て交 換する 。
⑨ プ -ル 時期の 発生 のプ -ル実 施に つい ては、 保健 所に 相談を する 。
(14)
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
ぎょ う虫 症
毎 年5 月にピ ンテ -プ による ぎょ う虫 卵検査 (全 園児 ・全職 員) を行 う。
陽 性の 場合 は、 かか りつ け 医か 薬局 に相 談し て駆 虫 を行 う。 駆虫 後再 検査 し 、陰
性 の結 果を提 出し ても らう。
駆 虫は 家族全 員一 斉に する方 が、 効果 的であ る。
陰 性の 結果を まっ て、 プ-ル 可。
陽 性者 がいる 場合 は、 布団や 床は 掃除 機にて よく 吸い 取る。
天 気の よい日 は布 団を 日光消 毒す る。(卵 は直射 日光 に弱 い)
食 事前 などに は必 ず手 を洗い 、爪 を短 く切っ て手 指の 清潔を 保つ 。
- 21 -
(15)
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
頭ジ ラミ
頭 ジ ラ ミ に 気 付 い た ら 保 護 者 に 報 告 し ( 用 紙 あ り)、 駆 虫 ( ス ミ ス リ ン シ ャ ン プ
- が使 いやす い) をし てもら う。
全 園児 の保 護者 に、 掲示 板 等に て発 生を 知ら せ頭 髪 のチ ェッ クを して もら う 。
発生 し たク ラス は、 当日 全員 頭 髪チ ェッ クを し、 その 後 も適 時チ ェッ クを する 。
洗 髪は 2週 間ぐ らい 毎日 丁 寧に 根元 まで 洗い 、駆 虫 剤の スミ スリ ンシ ャン プ -を
指 示通 り使用 して もら う。
卵 がな くなる まで は、 家庭と 園で 協力 し頭髪 チェ ック をする 。
成 虫や 卵は、すき ぐし でブラ ッシ ング したり 、ま た、卵は 手でし ごい て取 ったり 、
一 本づ つはさ みで 切っ たりし て除 去す る。
枕 カバ -、シ -ツ 等、 頭に触 れる もの は毎日 持ち 帰り 、熱湯 処理 して もらう 。
布 団、 枕等の 寝具 を日 光消毒 する 。
帽 子は 、専用 とし 別保 管をす る。
午 睡時 は、他 児の 頭と 接触し ない よう に、配 慮す る。
不 潔か らく るも ので はな く 、不 快な 害虫 と考 えて 、 園児 に与 える 精神 面を 配 慮す
る。
卵 の付 着が なく なっ たら 1 日お いて 、頭 髪の 確認 を する 。卵 の付 着が なけ れ ばシ
- ツの 持ち帰 りは 終了 とする 。
7 保 育 園 で予防 したい 母 子感 染
妊娠中の母親が感染症に感染すると、胎児に影響する可能性があるので、発生時
は 掲示板 等に て注 意を促 す。
(1)
先天性 風疹 症候 群
妊婦が 妊娠 1~ 4ヶ月 時、 風疹 に罹患 した 場合、 7~ 50 % の胎児 に白 内障 、
心疾患 、難 聴が 発症す る。
(2)
先天性 水痘 症候 群
妊娠 20 週以 内に胎 内感 染す ると、 皮膚 瘢痕 、四肢 低形 成、 白内障 、発 育障 害、
大脳皮質の萎縮などを起こす。妊娠後期では胎児は全身性感染となり、致死率
30 % 位に 達す る。
(3)
伝染性 紅班 (り んご病 )
妊 娠 10 ~ 19 週 頃ま でに 妊婦 が感 染す ると 、胎内 感染 が起 きやす く胎 児水 腫、
流産、 先天 性奇 形を起 こす 。
- 22 -
8 予 防接 種 について
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
ワクチ ンで 予防 できる 疾患 は、 接種時 期に 積極的 に受 ける ように 勧め る。
入園時 面接 時に 、既往 歴、 予防 接種状 況を 把握す る。
感染症 罹患 状況 は、一 覧表 に記 入し、 わか るよう にし てお く。
保護者 に、 健康 カ-ド の予 防接 種、感 染症 の欄の 記入 をし てもら う。
下記の 予防 接種 表を参 考に して 、保護 者へ の相談 、指 導に 役立て る。
ワク チン名
接 種回 数
ポリオ (経 口)
2回
BCG
1回
勧
3種混 合D PT
奨 (ジフ テリ ア・ 1期
百日咳 ・破 傷風)
接
初 回( 3回 )
種
1回
1期
追 加( 1回 )
2種混 合・ MR
(麻疹 ・ 風 疹)
2期
1回
初 回( 2回 )
日本脳 炎
1期
追 加( 1回 )
ワク チン名
インフ ルエ ンザ
任 おたふ くか ぜ
水ぼう そう
意
接 Hib ワ クチン
(細菌 性髄 膜炎)
種
B型肝 炎
法定年 齢
理 想の接 種年 齢
(無料 の期 間)
生 後 3 ~ 9 0 月 3ヶ 月~1 歳6 カ月 まで
未満
に6 週間以 上あ けて 2回
生 後6 カ月ま で 3~ 6カ月
これにより難い
場 合は 1歳ま で
生後 3ヶ月 ~1 歳ま でに
生後
3~ 8週お きに 3回
3 ~9 0月未 満 初 回 接種 後 の 1 年 ~ 1 年
6カ 月後に 1回
生後
1 2~ 24月
1歳 ~2歳 の間 に1 回
5 歳 以 上 7 歳 未 小 学 校就 学 の 始 期 に 達 す
満
る 日 の1 年 前 の 日 か ら 当
該 始 期に 達 す る 日 の 前 日
まで の間に 1回
生後
3 歳 に1 ~ 4 週 間 お き に
6 ~9 0月未 満 2回
4歳 に1回
対象に なる 人
高齢者のインフルエンザの対象
を 除く
6 カ月 以上の 全年 齢
1 歳以 上の未 罹患 者
1 歳以 上の未 罹患 者
生 後2 か月以 上7 か月 未満
7 か月 以上1 2か 月未 満
1 歳以 上
HB e 抗体陽性キャリアの母親
から生まれた、HB e 抗原陰性
の乳児は通常生後2・3・5ヶ
月 (無 料)
ハイリスク者(医療従事者や腎
透 析を 受けて いる 人な ど)
( 有料 )
- 23 -
受ける 回数 と間 隔
1 3歳 以 上 一 回 又 は1 ~ 4 週
間あ けて 2回
0~ 13歳 1~ 4週 間あ けて
2回
1回
1回
4~8週間で3回接種し、1
年後 に1回
4~8週間で2回接種し、1
年後 に1回
1回
出生直後にHB免疫グロブリ
ン2 回と
生後2・3・5ヶ月にワクチ
ン3 回
1ヶ月間隔で2回、5~6カ
月後 に1回
付加
・ BCG は 生 後 6 カ 月 ま で ( こ れ に よ り 難 い 場 合 は 1 歳 ま で ) に 実 施 さ れ る 。 1 歳 を
越え ると 任意接 種に なる 。
・風疹 ・麻 疹は、 平成 18 年4月 1日 から 混合ワ クチ ン2 回接種 に変 更。
・DP Tは 、
D- ジフ テリア P -百 日咳 T- 破傷 風
・MR は、
M- はし か
R -風 疹
※注 意 イ ンフ ルエン ザ予 防接 種につ いて
任意 接種 だが 感染 す ると 乳幼 児は 症状 が重 く 、合 併症 を併 発す る恐 れが あ るた め、
毎年 イン フルエ ンザ が流 行する 12 月、 1月 の2 ヶ月前 (10 ~ 11 月) に予 防接 種を
受け るこ とを保 健だ より 等にて 勧め る。
9 特 殊 な 感 染症
(1)
①
②
③
④
(2)
①
②
③
④
B 型肝炎 ・C 型肝 炎、H IV 感染 症・A ID Sにつ いて
対 象児 がいる 場合 は、 園医、 また は保 健所に 指導 を受 ける。
キ ャリ ア- 児の アト ピ- 性 皮膚 炎児 の皮 膚か らの 出 血・ 鼻血 の取 り扱 いに 注 意を
す る。
血 液を 介して 感染 する ので、 血液 に触 れない よう に注 意する 。
出 血が 多い場 合は 、必 ず使い 捨て の手 袋を使 用し て圧 迫止血 をす る。
MRSA につ いて (メ チシリ ン耐 性黄 色ブド ウ球 菌)
現 在は 健 康な 人の 皮膚 にも 存在 す る表 在菌 にな って きて い る。 とび ひ、 中耳 炎の 浸
出液 の中 に存在 して いる ことが ある ので 、十分 注意 する こと。
とび ひ 、中 耳炎 、化 膿し た傷 か らの 浸出 液や 膿が 他の 人 や物 に付 着し ない よう に
注 意す る。
ガ ーゼ 交換後 や、 手に 付着し た時 は石 けんを 使用 して 流水に てよ く洗 う。
とび ひ 、中 耳炎 など の化 膿し た 病巣 を持 って いる 園児 の 手は 、石 けん 手洗 いを 励
行 する 。
0 歳児 に患児 がい る場 合は、唾 液に よる感 染は 考えな くて もよ いが、玩 具は 洗う、
拭 くの 回数を 増や して 清潔に 努め る。
10 結 核 につ いて
(1)
乳児は、結核の免疫を母親からもらうことができないので、BCGを接種してい
なけ れば 感染 し発 病 に進 む可 能性 があ る。 また未 接種 の場 合は発 病率 が高 くなる
の で、職 員か らの 感染に 注意 が必 要であ る。
①
集 団保 育な ので BC Gは 、 なる べく 受け るよ うに 勧 める 。入 園時 、接 種期 間 を過
ぎ 未接 種の場 合は 、保 健セン ター で相 談する よう 指導 する。
②
職 員は 、毎 年の 健診 と日 頃 の健 康管 理が 大切 とな り 、食 欲不 振・ 微熱 ・咳 が 2~
3週 間 以上 も続 けば 危険 信号 で ある 。必 ず医 師の 診察 を 受け 、確 認し ても らう 必
要 があ る。
(2)
①
②
発 生した 場合
診 断し た医師 が、 2日 以内に 最寄 りの 保健所 に届 ける ことに なっ てい る。
保 護者 から 、連 絡が あっ た 場合 は速 やか に保 健所 に 連絡 をし て、 指導 を受 け る。
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附
則
この 手順マ ニュ アルは 平成 15 年 1 月1日 より 施行 する。
平成 18 年 4 月1日
改訂
平成 21 年 12 月 1 日
改訂
【保 育園で 使用 してい る薬 品】
消毒液
次亜 塩素 酸ナ トリウ ム 『5% バイ ゲンラ ック ス』
問い 合わせ 先
力ズ サ
03-3863-5855
発注 先
東昭 化学株 式会 社
03-3863-0831
小型 プー ル用 足腰 洗槽 用殺 菌消毒 剤 『ハ イライ トエ ース G』
(主 成分 ジ クロロ イソ シア ヌル酸 ナト リウ ム)
日産 化学 工業株 式会 社
( 取扱 い)本町 工業株 式会 社
03(3434)5281
手指消 毒
75Vol % エタ ノー ル製剤 『食 品添 加物 ライ ダン・ ハイ M』
薬用 石け ん液 『アル ボー ス石 けん液 G-N』
問い 合わ せ先
力ズ サ
03-3863-5855
発注 先
東昭 化学 株式 会社
03-3863-0831
参考 ・引 用文献
保健保 育の 基礎知 識
ノロウ イル ス対応 標準 マニ ュアル
こども の病 気の地 図帳
保健ニ ュー ス
新・病 児保 育マニ ュア ル
結核予 防マ ニュア ル
赤ちゃ ん病 気大百 科
R-b oo k20 00
児童福 祉施 設にお ける 保健 衛生マ ニュ アル
保育園 にお ける感 染症 の手 引き 2010
保育所 にお ける感 染症 対策 ガイド ライ ン
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日本 小児 医事出 版社
東京 都社 会福祉 協議 会
講談 社
日本 保育 園保健 協議 会
全国 病児 保育協 議会
結核 予防 会・結 核研 究所
ベネ ッセ コーポ レー ショ ン
日本 小児 医事出 版社
児童 育成 協会
日 本保 育園保 健協 議会
厚生 労働 省
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