平成23年8月11日 通信 No-30 皮膚科では虫刺されは虫刺症といい、夏には虫刺症の患者さまが増えます。 虫刺されによる症状は当然虫の種類によって異なりますが、刺された方の体質等によっても 様々な反応があります。特に子供は虫に刺された経験が少なく、免疫力や抵抗力が低い為 一般に大人よりも症状が強く出る事が多く、成長するにつれ免疫が出来て症状が 軽くなる傾向にあります。逆に刺された回数が増える事でアレルギー反応を起こし、 症状が悪化する場合もあります。虫刺されの症状を悪化させない為には、なるべく早い段階で 正しい方法で処置する事が大切です。虫刺されは症状だけでは虫刺されと気付かずに 別の処置を施され、症状が悪化してしまう場合もあります。 ただの虫刺されだと思って放っておいたり、いい加減な処置をしていると 治癒するまでに時間がかかったり、思わぬ重症になる事があります。 当院では主に抗炎症作用のあるステロイド外用薬を用いた治療や抗生剤を使用して治療し、 場合によってはアレルギー検査も行います。 症状が重い場合や、いつもと違う症状は無理せず適切な処置を受けましょう。 手足口病は、口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症です。 子供を中心に、主に夏季に流行します。感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染が知られています。 特に、この病気にかかりやすい年齢層の乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園などでは、 こども達同士の生活距離が近く、濃厚な接触が生じやすい環境であることや、 衛生観念がまだ発達していないことから、施設の中で手足口病の患者が発生した場合には、 集団感染が起こりやすいです。また、乳幼児では原因となるウイルスに感染した経験のない者の 割合が高いですから、感染したこどもの多くが発病します。症状は、感染してから 3~5 日後に、 口の中、手のひら、足底や足背などに 2~3mm の水疱性発疹が出ます。 発熱は約 3 分の 1 にみられますが、あまり高くならないことがほとんどであり、 高熱が続くことは通常はありません。ほとんどの発病者は、数日間のうちに治る病気です。 また、今年の夏は大人の方が手足口病にかかるケースが増えています。 少しでも疑いがみられたり、気になる症状が出た場合はすぐ医療機関へ受診して下さい。 8月の臨時休診はありません 9月17日 臨時休診 く わ の み ク リ ニ ッ ク TEL 04-2935-7733
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