及び、 1の集積のみられた結節性甲状腺腫の 2例

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9
9
m
T
c及び、 1231の集積のみられた結節性甲状腺腫の 2例
藤 森 恭 孝, 片 桐
誠 , 古川 順 康 , 原 田 積 一
Autonomous f
u
n
c
t
ioni
ng t
hyroi
d nodu¥
e(AFTN)
症 例 1はJ
J
刷重機甲状腺腫に合併した甲状腺乳頭癌
の 中 で thyroid cancerによる もの は比 較 的希 で あ
2
31の 両 者 の 集 積 が み
る。 今回我々は、 9
9
mTc及 び 1
であ っ たが、 J泉腫機甲状腺J1重が機能をもち、この
2
31及び 9
9
mTcが集干f
iした 可 能 性 が あ る 。
音1
5
分に 1
ら れ た 乳 頭 癌 の 2例 を経験した 。
1
23
1シ ン チ で 正 常 部 分 が抑 制されていたこ と、TRH
症 例 1 :44
歳
. 、 女 性。
tes
tで 低 反応 であ ったことから、 機 能 を 有 す る と
こ2.0x2.0cmの 腫 癒 を 認 め た 。頚音1
1
超
甲状腺左葉 l
考 え ら れ た が、有 機 化 障害 を 検 出 す る POTで po‑
音 波 検 査 で は 、 左 葉 過 極 を 中 心 に 直 径 1cm大 の
si
t
i
veとな っており、この結節の 一部 に 有 機 化 障害
cysti
c¥
esi
onを 数 個 認 め 、 近 傍 に 微小 石 灰 化 を 認
があるのかも京日れない 。
I
泉腫様甲状腺腫と診断したが、石灰化 の 部
めた 。 J
J
泉 腫 様 甲 状 腺 腫 と 癌 の 合 併 は 22.7%と い う 報 告 が
0
1TRCRでは、
分 の 癌 の 存 在 も 否 定 で き な か った。 2
あり、さらに機能性結節に乳頭癌を合併したもの
2
31では
腫 溜 に 一 致 し て 集 積 が み ら れ 、9
9
mTc及び 1
1例 しか
は、 我 々 が 文 献 的 に 検 索 し え た も の で は 1
1
重矯部に 一致し、周囲のとりこみが抑箭I
Jされた h
o
t
なか った。
¥
esi
onと し て 描 出 さ れ た 。 甲状腺機能は正常で、
症 例 2は 、 右 葉 全 体 が 癌 に 占 め ら れ 、 正 常 甲 状 腺
TSHは 正 常 で あ ったが、 TRH t
e
s
tで は 、 低 反 応
剥抗告は殆んど認められなか ったにもかかわらず、
であ った。 perch
r
o
¥ate d
ischarge t
e
s
t(
POT)で
99mTc及び l
2
31の 集 積 を 認 め た た め 、 機 能 性 乳 頭 癌
t
i
v
ed
i
s
chargeと判
は
、 2hrs後 減 少 率 36%で posi
と診断した 。残念ながら、 TRHテ ス ト は 施 行 し な
定 し た 。 手 術 時、甲 状 腺 左 葉 下 % に cystを 3個、
かった。癌粧七織そのものが ho
t nodu¥
eとして描 出 さ
それらの狭部よりに、 1.
5x1.
0x1.
Ocmの灰 白 色
れるものは、文献的に検索しえたものでは、
の 腰 痛 を 認 め た。 cystの部分は、 adenomatous
しかなく、さらにいずれも f
ol
l
icu¥
ar carci
nomaで
nodu¥eで近接する腫腐は papi
l
larycarci
nomal
て
も
あっ
p
a
p
i
l
l
a
ry carci
nomaの 報 告 は な か っ た 。
た。
以上、 興 味 あ る シ ン チ グ ラ ム を 呈 し た 甲 状 腺 乳 頭
歳 、 女 性。
症 例 2 :66
癌 の 2例 を 報 告 し た 。
19年 前 、甲 状 腺 左 薬 部 分 切 除 を う け て お り 、pap1
lary carci
nomaの 診 断 を う け て い た 。 今 回 、甲状
J
泉右葉に 一 致する 4
.5x5.
0c
mの 表 面 不 整 、 硬 度 硬
重癒を認めた 。超 音 波 検 査 で は 、 甲 状 腺 右 業 全
の1
体 を 占 め る 内 部 エ コ ー 不 均一 、粗 大 石 灰 化 の 多 数
重癒を認めた 。甲 状 腺 機
ある 4.0x3.
0x2.
7c
mの1
2
3
能 は 正 常、TSHも正 常であ った。9
9mT
c、 1
1シン
チ で は 、残存左葉のイ也に 、 右葉 の 腹 痛 に 一 致 し た
集 積 を 認 め た 。 POTでは 、negative dischargeで
あ った。 手術時、 右葉 に 正 常 甲 状腺車且織は認めら
れず、右葉全体は癌で占められ、胸骨甲状筋へ浸
潤 し て い た 。 組織学的には、 papi
l
lary carcinoma
であり、月重疹の周辺にわずかに正常甲状腺ろ胞が
みられたが、 f
oli
c
u¥
ar carcinomaの 像 は 認 め ら れ
なかっ た。
1
2
3
考 察 : 1で hot ¥
esi
onと し て 描 出 さ れ る 甲 状 腺 結
節を autonomousfunc
ti
on
i
n
gt
hyroi
d nod
u
¥e(AFT
N)と呼ぶが、 J
J
泉腫様 甲状腺腫、 J泉J
重の報告が殆ん
ど で 、 甲 状 腺 癌 の例 は希である 。
川崎 医 科 大学
内分泌、外科
‑ 7ー
5例
山陽核医学カンファレンス記録集 8(
1
9
8
8
.
1
0
)
〈
症例1)
Rt.
lL
t
.
1Rt. 'I '
〈症 例
しt
.
Na1231シン チ
9
9mTcO.
‑シ ン チ
2
>
Rt.
L
t
.I
Rt. '
Lt.
Na1231シ ン チ
9
9mTc04
‑シン チ
。~-----------~日争。--------------~日~------~。
‑ 8