風営法が改正されました! 風営法の一部が改正され、平成27年6月24日に公布されました。 主な改正点は、 ○ 客にダンスをさせる営業に係る規制範囲の見直し ○ 新たな許可業種「特定遊興飲食店営業」に関する規制の整備 ○ 良好な風俗環境の保全を図るための規定の整備 ○ 風俗営業の営業時間の緩和 ○ ゲームセンターへの18歳未満の者の立入り制限に関する規定の見直し であり、平成28年6月23日から施行されます。 1 客にダンスをさせる営業に係る規制の範囲の見直し 客にダンスをさせる営業について、その一部を風俗営業から除外するとともに、営業 の形態に応じた規制を行う。 ☆ 客にダンスをさせる営業に係る規制見直しイメージ 改正前 1号 キャバレー等 (ダンス+接待+飲食) 改正後 風俗営業から「ダンス」の文言を削除し、1号と2号を統合 新1号 キャバレー等 (接待+遊興又は飲食) 2号 料理店等 (接待+遊興又は飲食) 風 俗 営 業 3号 ナイトクラブ等 (ダンス+飲食) 4号 ダンスホール等) (ダンス) 風俗営業の規制から除外 (平成27年6月24日付け) 10ルクス以下 5号 低照度飲食店 (10ルクス以下の飲食店) 新2号 低照度飲食店 (10ルクス以下の飲食店) 10ルクス超 6号 区画席飲食店 新3号 区画席飲食店 7号 ぱちんこ屋等 新4号 ぱちんこ屋等 8号 ゲームセンター 新5号 ゲームセンター 飲食店営業 公安委員会による新たな許可制度の新設 2 午前0時まで又は飲酒なし 深夜+遊興+飲酒 飲食店営業 特定遊興飲食店営業 特定遊興飲食店営業の許可 現行法では、深夜(午前0時~午前6時)における遊興(ダンス等)は禁止されてい ましたが、特定遊興飲食店営業の許可を受ければ、深夜における遊興が可能となりま す。特定遊興飲食店営業を営もうとする者は、当該営業所を管轄する公安委員会の許可 を受けなければなりません。 ※申請は平成28年3月23日から行えます。 特定遊興飲食店営業とは、「①深夜+②遊興+③飲酒」の3要素を全て満たす営業 (1) 「遊興をさせる」の意義 文字どおり遊び興じさせることですが、特定遊興飲食店営業の規制対象となるの は、営業者側の積極的な行為によって客に遊び興じさせる場合です。 ☆ 遊興をさせる行為に該当する(しない)例 該当する(営業者の積極的な行為がある) 該当しない(営業者の積極的な行為がない) ○ショーパブ 不特定の客にショー、ダンス、演芸その他の 興行等を見せる行為 ○ピアノバー、ジャズバー 不特定の客に歌手がその場で歌う歌、バンド の生演奏等を聴かせる行為 ○ディスコ 客にダンスをさせる場所を設けるとともに音 楽や照明の演出等を行い、不特定の客にダン スをさせる行為 ○その他 ・のど自慢大会等の遊戯、ゲーム、競技等に 不特定の客を参加させる行為 ・カラオケ装置を設けるとともに、不特定の 客に歌うことを勧奨し、不特定の客の歌に 合わせて照明の演出、合いの手等を行い、 又は不特定の客の歌を褒めはやす行為 ・バー等でスポーツ等の映像を不特定の客に 見せるとともに、客に呼び掛けて応援等に 参加させる行為 ○カラオケボックス 不特定の客にカラオケ装置を使用させる行 為 ○カラオケスナック 不特定の客が自分から歌うことを要望した 場合に、マイクや歌詞カードを手渡し、又 はカラオケ装置を作動させる行為 ○メイドカフェ 客にショーを見せたり、ゲーム大会に客を 参加させたりせずに、単に飲食物の提供の みを行う行為 ○プールバー ボーリングやビリヤードの設備を設けてこ れを不特定の客に自由に使用させる行為 ○スポーツバー スポーツ等の映像を単に不特定の客に見せ る行為(客自身が応援等を行う場合も含 む。) (2) 特定遊興飲食店営業の規制 特定遊興飲食店営業の主な規制内容は、以下のとおりです。 ○ 欠格事由を設け、不適格者等を排除 ○ 営業可能な地域の限定・・・条例第12条 ①長崎銅座・思案橋地区、②佐世保京町地区の歓楽街を営業可能地域に指定 ただし、ホテル・旅館内の「ホテル等内適合営業所」は地域規制から除外 ○ 営業時間の制限・・・条例第13条 午前5時から午前6時までは営業を制限 ○ 営業者の遵守事項・・・条例第6条 保護者を同伴しない18歳未満の者の午後5時以降の立入りを制限 等 3 良好な風俗環境の保全を図るための規定の整備 (1) 深夜に風俗営業又は特定遊興飲食店営業を営む者に対し、客の迷惑行為防止措置及 び苦情処理簿の備付け義務が設けられました。 (2) 上記①②の地域に「風俗環境保全協議会」を置き、地域における風俗環境の保全に 対する協議を行うこととなりました。 4 風俗営業の営業時間の緩和 風俗営業の営業時間は、原則午前6時から午前0時までで、例外として条例により、 Ⅰ 時間延長許容地域(上記①②の地域)内にある場合 Ⅱ 特別な事情のある日(盆、年末年始、公安委員会規則で定めた祭礼の日) には、これまで、午前1時までの時間延長を許容していました。この度の改正により、 規定を見直し、Ⅰの「時間延長許容地域」内に限り、午前2時まで営業時間の延長を許 容することとしました(ただし、新1,2,3号の風俗営業に限る。)。 5 ゲームセンターへの18歳未満の者の立入制限に係る規定の見直し ゲームセンターにおける18歳未満の者の立入りは、法により午後10時までと規制さ れ、さらに条例で、「13歳未満の者は午後5時」「16歳未満の者は午後6時」と制限し ていましたが、規定を見直し、保護者同伴の場合は、午後10時まで立入りできることと しました。 長崎県警察本部生活環境課営業第一係(820-0110 内線3181)
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