三条:地域の6次産業化に向けた越後姫の生産拡大の取組

三条
〜成果発表会の概要〜
地域の6次産業化に向けた
越後姫の生産拡大の取組
遠藤 由紀夫
三条農業普及指導センター
観光と「越後姫」との連携
越後姫は、香りが強く、甘くてジューシーで大
粒、他のいちごに比べ果肉が柔らかく食感が非常
に良いことが特徴です。
県内の産地は新潟市や新発田市等下越地域が中
心でしたが、近年、三条市、燕市、加茂市、田上
町、弥彦村などの県央地域でも生産が拡大してい
ます。特に、弥彦村では、観光産業と連携した越
後姫の生産拡大に取り組んでいます。
今春オープンの温泉の廃湯を活用した観光いちご園
たな商品「いちごリキュール」を開発中です。
弥彦村の取組と
研究会の設立支援
昨年7月に設立された「弥彦村越後姫観光連携
研究会(事務局:弥彦村)」では、販売手法を学
ぶため専門家による講演会を開催したり、旅館組
年間 150 万人の観光客が訪れる弥彦村では、越
合と連携して商品開発を行ったりしています。今
後姫を冬場の特産品にしようと、平成 21 年から
後は観光いちご園の実証活動も行う予定であり、
村営ハウスで栽培が開始されました。これを機に、
この研究会を中心としたさらなる地域の活性化が
普及指導センターは弥彦村の農業と観光産業の連
期待されています。
携による地域の活性化を目指した支援を開始し、
今後も、県央産越後姫にご注目ください。
観光いちご園の開園に向けた情報収集や収穫開始
時期を早めるための試験栽培
のほか、新たな商品開発支援
などを行っています。
その結果、村内での栽培面
積は 19 aから 30 aまで拡大
し、平成 24 年3月から3法
人と1個人で観光いちご園の
取組を本格的に開始すること
になりました。また、JAと
地元酒造会社の協力のもと、
規格外の越後姫を活用した新
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弥彦村越後姫観光連携研究会設立講演会