3 職種と分掌業務 (1)職種と主な業務 我が国では校種によって職種の幅が異なるが、特殊教育諸学校においては、おおむね表 1に示すような職種がある。ただし、学校の規模や学校の設置目的によって、ある職種の 配置がなされる学校となされない学校がある。例えば、寄宿舎のない学校には寄宿舎指導 員はいないし、子どもの数が少ない小規模の学校には実習助手はおらず、病院に入院する 子どものために設置された学校(施設併設校)などでスクールバスがない学校には運転士 がいない、などである。 なお、表1には、職種として「図書司書」注1) や「運転士兼介助員」を挙げたが、「図 書司書」は我が国の学校図書館法第5条第2項で定められた「教諭をもって」充てられた 者(司書教諭)ではなく、学校教育法第28条で定める「事務職員」で充てられた者であ る。業務は司書教諭の指示の下で行っている。また、「運転士兼介助員」は、辞令上は介 助員であるが、スクールバスの運転も業務としては行うことになっており、別の「介助員」 とは幾分業務内容を異にする。 いずれにせよ、我が国の特殊教育諸学校においては、一般的に表に見られるような多様 な職種がある。 表1:特殊教育諸学校における職種とその主な業務 教 職 種 主 な 業 務 内 容 校 長 学校の教育カリキュラムや職員のマネージメント、学校の施設・設備 や学校予算の執行等のマネージメントなど、学校経営に関する全ての 業務に責任を負い、最終決定を行う。また、教育委員会との諸調整や 他の外部機関との対応も行う。 教 頭 校長をサポートするとともに、職員の指導・助言や職員との連絡調整、 外部機関からの依頼事項(文書等)の処理や職員への仕事割り振りな ど、学校運営の実務を主に行う。 教 諭 学習指導や生活指導など、直接子どもの教育に関わる業務を行うとと もに、学校運営上、割り振られた業務も行う。また、保護者からの教 育相談等への対応や教師としての専門性を深めるための研修も行う。 養護教諭 子どもの日々の健康チェックや定期的な身体測定、職員の健康相談や 校医等との連絡調整、けがなどの応急措置や薬品管理など、学校全体 の健康・衛生に関する業務を行う。 員 - 177 - 寄宿舎指導員 寄宿舎で生活する子どもたちを、家庭に代わり食事や風呂、学習や余 暇の過ごし方など、集団活動を柱として、多岐にわたる生活指導を行 う。 実 習 助 手 教諭の指示の下に、実習の諸準備や子どもの学習指導に関わるなど、 教諭の教育に関わる業務をサポートする。 事務職員 学校の予算の執行計画や執行、就学奨励費の査定や支払い、文書の受 付・送付や保管、施設・設備の維持や管理、教材・教具等の購入や管 理など、子どもの教育を予算面や施設・設備等の面からサポートする 業務を行う。 図書司書 司書教諭の指示の下に、図書や資料の貸出しや管理・保管、図書や資 料の購入計画や紹介など、子どもの学習指導や職員の自己研修等をサ ポートする業務を行う。 事 務 (事務職員) 運 転 士 スクールバスでの子どもたちの登下校送迎や学校行事などでの目的地 への送迎を主に行う。 運転士兼 介 助 員 運転士と同じ業務を行うとともに、スクールバス内での子どもたちの 対応(介助)をする。また、必要に応じて学級に入り、教師の指示の 下に、子どもたちの対応をする。 (介助員) 現 介 助 員 学級に入り、教諭の指示の下に、子どもたちの対応(介助)をする。 また、必要に応じてスクールバス内での子どもたちの対応をする。 用 務 員 来客への湯茶の接待やトイレ・廊下などの掃除、資料の印刷や電話の 取り次ぎ、営繕や環境整備など、学校運営がスムーズに行われるため の雑役を行う。 学校栄養 職員注2) 学校給食の献立作成、食材の発注・保管、保護者等の栄養相談など、 子どもの食に関わる業務を行う。 学校給食 調理員 学校栄養士の指導の下に、学校給食を作るとともに、調理器具や食器 などの洗浄や片づけ、調理場の清掃等を行う。 業 0 0 0 0 0 0 0 注1)図書館法第4条第1項でいう「司書」と敢えて区別し、「図書司書」とした。 注2)学校栄養職員は医療職であるが、学校現場では事務・現業とすることが多いので、敢えて「現 業」に入れた。 - 178 - (2)部主事の仕事 学校教育法施行規則第73条の5第1項で「盲学校、聾学校及び養護学校には、各部に 主事を置くことができる。」と定められている。 この規定が示すように、部主事は通常の小学校・中学校・高等学校にはなく、特殊教育 諸学校独特のものである。 部主事は、その学校に設置されている学部(幼稚部、小学部、中学部、高等部)の中か ら、それぞれその学部の教諭をもって充てられ、教育委員会が任命する。ただし、都道府 県によっては、幼稚部の部主事を小学部主事が兼ねたり、一人の部主事が教務主任を兼ね たりするところもある。 幼稚部主事 3・4・5歳児 学級の各担任 校 長 教 頭 小学部主事 中学部主事 高等部主事 1~6年の各学年主任 1~3年の各学年主任 1~3年の各学年主任 各学年の各学級担任 各学年の各学級担任 各学年の各学級担任 図1:特殊教育諸学校における部主事の位置づけ ところで、部主事の役割(任務)は、学校教育法施行規則第73条の5第2項に「校長 の監督を受け、部に関する校務を掌る。」と規定されているが、この「校務を掌る」とは 限定的な業務内容を指しているのではなく、その学部に関する諸々の仕事を行うというの が実際である。 具体的には、①校長や教頭の補佐、②学部の経営案の作成と実施、③学部の教育課程の 作成、④学部内や学部間の連絡調整、⑤校長や教頭と学部の連絡調整、⑥学部職員の指導 ・助言、⑦教諭としての授業の実施、⑧学部に関わる外部との窓口業務などがあり、その 業務内容は非常に多岐にわたる。さらに、学校全体として校務分掌があるように、各学部 - 179 - にはそれぞれ学部分掌があり、部主事はそれぞれの学部分掌の掌握と各分掌責任者との連 絡調整も行っている。 このように、部主事は多岐にわたる業務を担っており、教頭同様、学校運営の要の役割 を果たしている。 なお、教務主任を兼ねた部主事の場合には、さらに①部主事間の連絡調整、②各校務分 掌主任との連絡調整や指導・助言、③必要に応じた各係との連絡調整や指導・助言などが 業務として加わってくる。 部主事は、教頭が学校全体の実務を担うのに対し、学部全体の実務を担うのである。 (3)校務分掌と分掌部の主任 校務とは学校運営上の全ての業務のことであるが、教諭が業務として教科等の授業を行 うことは、教諭として採用された以上、それは当然のことである。したがって、ここでは 校務を教科等の授業以外の業務に限定し、述べることにする。 授業以外の業務には、大別すると、自ら計画し行う業務(火災避難訓練や校内研修会、 交通安全指導など)と、教育委員会や他の外部機関から依頼され、処理しなければならな い業務(報告、調査、案内など)がある。これらの業務は年間相当の件数にのぼり、実際、 これを学校運営に支障なく適切に処理していくためには、全職員で業務を分担することが 必要になってくる。これがいわゆる校務分掌である。 さて、校務分掌には業務内容や業務目的によって、いくつかの部及びその下の係と委員 会があり、それぞれのセクションに職員が配置されている(図2参照)。各分掌部には、 それぞれ校長によって適切な人材が主任として配(任命)され、各部・各係は、その主任 の下に、それぞれ年間の活動計画を作成し、実施していく。また、校長や教頭から割り振 られた外部機関等からの依頼事項も処理する。 ところで、各分掌部主任は担当する部の分掌事項について、校長はじめ関係する職員と 連絡調整を図りながら取りまとめ、また、必要があれば、関係職員へ指導・助言を行う役 割を担う。一般的に、その役割は部主事に比べて限られている。しかし、学校組織は各部 署がスムーズに機能してこそ、組織全体がスムーズに機能するものであり、一部の部署の 機能が滞ると、学校運営全体が円滑に進まないようになる。したがって、学校運営上、各 分掌部の機能化は重要な意義を持ち、その部を実動化させる分掌部主任の役割は非常に重 - 180 - 要なものである。 学校経営にとって、校務分掌組織の機能化・活性化は中核的な課題であり、それがうま く成されるか否かは分掌部主任の力量に負うところが大きい。このことは、学年経営に関 わる学年主任についても同じである。 ところで、校務分掌を組織する際に問題になりがちなのが、分掌部間あるいは分掌部内 の係間で仕事量に偏りが生じることである。業務内容によっては慎重を期す重責なものも あれば、容易で短時間のうちに処理できるものもある。それは当然といえば当然であるが、 そのような仕事量の偏りは、得てして職員に不満を生じさせる原因になっている。 したがって、校長には、全職員に対して各分掌部の業務内容について共通理解を図ると ともに、各分掌部を統括する主任に適切な人材を配置することが強く望まれる。 校 事 務 長 長 教 頭 各 種 委 員 会 職 員 会 議 学 現 事 業 務 部 部 用介運調 務助転理 員員士員 栄旅歳給服総 養費出与務括 士・・・・・ 歳備人旅財 入品事費産 ・ ・ 就 福 奨 利 費 部 会 地 域 支 援 部 教 育 相 談 巡 回 相 談 学部主事連絡会 保 健 安 全 部 環 境 整 備 部 給 保 食 健 ・ ・ 安 全 営 校 繕 庭 緑 化 1.校内就学指導委員会 2.学校保健委員会 3.教育課程編成委員会 4.校内教科書選定委員会 5.学校衛生委員会 6.学校評価委員会 8.地域支援推進委員会 9.各種小委員会 ①学習発表会実行委員会 ②入学者選抜委員会 企 画 委 員 会 生 徒 指 導 部 生 活 指 導 児 童 生 徒 会 進 路 指 導 部 実 習 渉 外 進 路 相 談 図 書 ・ 資 料 研 教 究 務 部 部 初 研 任 修 者 研 修 情 報 ・ 視 聴 覚 交教 学教企 流科 校育画 教書体遠学儀行課・ 育 育足芸式事程総 的・的的推 務 行集行行進 事団事事 宿 泊 的 行 事 図2:校務分掌組織の一例 (与那覇 - 181 - 広次) (4)養護教諭の仕事 ①養護教諭の職務 児童生徒の健康を保持増進するために養護教諭がおかれている。養護教諭の業務は学校 保健法第 28 条第 7 項に規定されているが、具体的な職務について、文部科学省から次の ような指針が示されている。 (1) 学校保健情報の把握に関すること。 (7) 学校保健に関する各種計画及び組織活 (2) 保健指導に関すること。 動の企画、運営への参画及び一般教諭が (3) 救急処置及び救急体制に関すること。 行う保健活動への協力に関すること。 (4) 健康相談活動に関すること。 (8) 伝染病の予防に関すること。 (5) 健康診断・健康相談に関すること。 (9) 保健室の運営に関すること。 (6) 学校環境衛生の実施に関すること。 (10) その他。 ②年間活動計画 学校は1年間の学校保健活動の総合的な基本計画となる「学校保健計画」を作成する。 養護教諭は、その立案に専門的立場から参画する。 また、 「学校経営計画」及び「学校保健計画」に沿って、それぞれの学校の特性や児童生 徒の実態に即した年間活動計画を立てて、活動を展開している。 年間活動計画(例) 月 活動事項 ① 定期健康診断の 4 実施と保健指導 活動内容 ・事前調査の実施と、保健指導。 ・測定、検査担当職員へ検査方法や記録について事前に指導助言。 ・検査結果の通知と、再検査、受診等の勧め。 ・結果に基づく問題の発見と要因を分析し、保健指導、健康相談を実施、 保健管理資料を作成。 ・配慮を要する生徒に対する教育的措置及び生活規制、医療規制の周知 5 6 を図る。 ②学校保健計画 ・学校保健計画の立案に参画し、必要な助言をする。 ①定期健康診断の事 ・結果に基づく保健指導、再検査・受診などの勧め及び健康相談を実施。 後措置 ②歯の衛生月間にお ける活動 ①第 1 回学校保健委 員会 ・歯の衛生月間の取り組み(表彰、治療勧告、全体指導、学級指導の資 料提供と協力、校内放送、掲示物) ・学校保健委員会の計画、委員へ連絡調整(日程、協議事項等) 。 ・本年度定期健康診断結果の資料を提供し、協議する。 ・配慮を要する生徒の対応、救急体制について協議する。 7 ②夏休みの保健指導 ・夏の健康、熱中症の予防、疾病等受診勧告。 ③1 学期反省 ・1 学期の活動を反省、評価し、課題・目標・計画を見直す。 - 182 - ①修学旅行における 活動 ・臨時健康診断を実施し、学校医及び主治医の指導、助言を受ける。 ・学校医及び主治医の指導助言の下、個別の保健管理(配慮事項、服薬 管理、救急体制等)をまとめ、引率者、保護者で共通理解を図る。 ・健康観察を徹底し、事前保健指導にあたる。 11 ・旅行中、健康観察を徹底し、異常の早期発見と早期処置に努める。 ・保護者の依頼、主治医の指示の通り服薬管理を行う。 ・旅行後の健康状態について調査し、保健指導、健康相談にあたり、必 要に応じ受診を勧める。 12 ①性教育・指導 ・性教育に関する資料、教材を準備、提供し、指導に協力する。 ②冬休みの保健指導 ・疾病予防と受診勧告。 ③2 学期反省 ・2 学期の活動を反省、評価し、課題・目標・計画を見直す。 ①冬休みの健康状態 ・冬休み中の受傷罹患状況を調査し、必要に応じて経過観察、保健指導、 把握と保健指導 1 ②インフルエンザ予 ・罹患者の早期発見、早期処置に備え健康観察の徹底と、欠席状況の把 握。流行の情報や予防策について資料提供し、家庭の協力も得る。 防対策 ③身体測定 ・身体測定の実施(身長、体重)。 ④次年度行事計画 ・関係機関と連絡調整し、次年度保健行事を計画。 ①第 3 回学校保健委 2 健康相談にあたる。 員会 ・学校保健委員会の計画、委員へ連絡調整(日程、協議事項等)。 ・資料(本年度の反省、評価、次年度学校保健計画立案に関する資料等) を提供し、協議する。 3 ①春休みの保健指導 ・疾病予防と受診勧告。 ②1 年のまとめと次 ・諸表簿の整理、年間諸統計のまとめ。 年度の準備 ・本年度活動の反省と評価を基に、次年度の課題と目標を設定する。 ・次年度定期健康診断の準備(記録用紙、検査器械・器具の点検整備)。 ・次年度保健調査の準備。 ③健康観察 養護教諭は、専門的な知識を基にあらゆる機会を通して、児童生徒一人一人の健康状態 の把握と疾病異常の早期発見に努め、健康管理や伝染病の予防にあたる。保健室来室者に 対しては、緊急性の有無を優先し、問診・基本検診(バイタルサインのチェックなど) ・視 診・触診などを行い、観察した内容を分析・判断し適切に対応する。 また、健康観察の一般的な観点と、学校医及び主治医から指導助言を受けた個別の健康 観察の観点について提示し、学級における健康観察の充実を図る。 《盲・聾・養護学校で重視しなければならない着眼点》 肢体不自由児 知的障害児 病弱・身体虚弱児 補装具ずれの有無(装具を不潔にしていると水虫、疥癬などの皮膚病になり やすいので注意)、変形、姿勢、呼吸の変調、褥創の有無、排泄状況、てんか ん発作(有無、型、前兆、頻度、発作の時間等) 、顔色、活気、目の輝きなど てんかん発作(有無、型、前兆、頻度、発作の時間等)、自傷行為、情動異常、 疲れ、興奮状態、奇声が多い、食欲の変調、睡眠の変調など 疲れの様子、顔色、むくみ、目の輝き、排泄状況、呼吸の変調など - 183 - ④救急処置 養護教諭がおこなう救急処置活動は、主訴を的確に把握し、要因・背景を分析し、適切 な判断・処置を行い(医療的側面) 、保健指導をおこなう(教育的側面)ものである。 処置過程 《養護教諭の行う救急処置活動の進め方の基本》 ①主訴聴取 ②健診 問診:時期、部位、症状、 外科的主訴 原因など 内科的主訴 検査:バイタルサイン、 理由なき来室 視診、触診、視診、 その他 運動検査など (問題受理) ①所見の伝達と指導 ②原因の洞察 指導 過程 ③判断 ④処置 ⑤後処置 記録 外科的処置 要因・背景の分析 連絡・報告 内科的処置 対応に関する判断 健康相談 健康相談活動 ・ 教室復帰 予防 ・ 保健室観察 ・ 自宅への移送 (ニーズの充足) ・ 医療機関への移送 ⑥予想される問題の ③今後の行動の指導 説明 ④処置内容の説明 ⑤再体験時の処理方法の指導 また、必要に応じて学校医及び主治医の指導助言を受け、個別に対応マニュアルを作成 し、職員、保護者と共通理解を図り、救急処置にあたる。なかには、緊急避難的に服薬に よる救急処置が必要な場合もあり、保護者の依頼と主治医の指示(依頼書と指示書の提出) を受け、学校長の承認のもと服薬管理を行う。 ⑤保健指導 養護教諭は、心身のさまざまな健康問題や障害、健康生活の実践(清潔・食事・睡眠な ど)、健康管理について、個別又は集団を対象に保健指導を行う。 また、学級担任が行う保健指導への助言や情報提供、資料・教材作成などの協力も行う。 ⑥健康相談活動 養護教諭は、児童生徒がいきいきと学校生活を送れるよう心身の健康問題に関する相談 活動を行う。相談しやすい環境づくりをし、受容・共感の姿勢で訴えを聴き、観察・洞察 し、ともに考えながら相談をすすめる。健康相談活動の対象は、児童生徒に限らず、保護 者も含まれ、内容は多様である。 また、養護教諭自身の疾病や傷害に対する知識や情報など専門知識が必要とされるとこ ろであり、学校医、主治医、職員との連携も重要である。 ⑦保健関係事務 ○ 学校保健法第 17 条に定める地方公共団体の援助(要保護および準要保護児童生徒に対 する就学援助費-医療費)に関して、申請、支払請求などの窓口となる。 ○学校管理下における児童生徒の災害(負傷、疾病、障害又は死亡)に対する共済給付制 度に関して、加入、支払請求などの窓口となる。 - 184 - ⑧定期健康診断と事後措置 児童生徒に対して行う定期健康診断と事後措置は、学校保健法第 6 条、第 7 条及び同法 施行規則第3条-第8条の2に規定されている。 《健康診断における養護教諭の役割》 ・ ・ ・ ・ ・ 健康診断の計画、実施運営 検査器械・器具の点検、準備 関係機関への連絡調整 検査会場の調整、設営 測定の技術的指導 ・ ・ ・ ・ 家庭への連絡及び報告 担任への保健指導資料提供 事後措置及び保健指導計画 定期健康診断結果のまとめと考察 (玉城智恵美) (5)学校医・学校歯科医・学校薬剤師 学校医、学校歯科医及び学校薬剤師(学校三師と総称する)は、学校における健康診断、 健康相談、環境衛生検査等にあたるほか、学校保健安全計画の策定に参画し、それぞれの 専門的立場から指導と助言を与え、学校保健活動の効果的な実施を促進するものである。 学校医、学 校 歯 科 医 、学 校 薬 剤 師 の職務施行の準則は学校保健法施行規則第 23 条、 第 24条 、第 25条 に規 定 されている。 学 校 三 師 職 務 年 間 計 画 (例 ) 学 校 医 職 務 学校歯科医 月 4 定期健康診断 5 (内科、耳鼻科、眼科) 6 7 8 学校給食設備及びその取り扱 (歯、口腔) い定期検査① 飲料水、プールの水質検査 学校保健委員会における指導助言 臨時健康診断 10 (運動会前) 11 12 2 3 定期健康診断 定期健康診断事後指導及び相談 9 1 学校薬剤師 学校給食設備及びその取り扱 健康相談 い定期検査② 照度及び照明環境検査 学校保健委員会における指導助言 臨時健康診断 (持久走大会前) 健康相談 学校給食設備及びその取り扱 い定期検査③ 次年度学校保健安全計画立案への指導助言 (玉城智恵美) - 185 -
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