中1 外国語科 Lesson 7 日本のお正月

H25授業のエキスパート養成事業
中1 外国語科
Lesson 7 日本のお正月
《本単元(題材)で重点を置く指導事項》
日本の伝統文化である書き初めや正月のおせち料理など、生徒が自国の文化のよさについて気付いたり、理解
したりする内容が取り扱われていることと関連させ、自分たちの地域の伝統行事や文化を題材にして、地域のよさに
ついて英語で発信する実践的な英語運用能力を育む。
《単元のねらい》
○ 五十崎町の伝統行事や文化について、簡単な英語で対話する。
【外国語表現の能力】
○ 対話活動において、間違いを恐れずに質問したり、答えたりする。
【コミュニケーションへの関心・意欲・態度】
○ 助動詞 can を用いた文の構造を理解する。
【言語や文化についての知識・理解】
○ 疑問詞 when を用いた文の構造を理解する。
【言語や文化についての知識・理解】
-単元(題材)の学習活動-
第 1 次
◇ 教科書本文を通して、助動詞canの使い方を理解する。その際、五十崎町の伝統行事や文化について
の内容を含めるようにする。
第 2 次
◇ 助動詞canを用いた文を使えるように練習する。
◇ 助動詞canを用いた疑問文を用いて応答練習をする。その際、五十崎町の伝統行事や文化についての
内容を含めるようにする。
第 3 次
◇ 助動詞canを使って、クイズ(Who am I ?)を作成する。
◇ 3人組で、出題や答え方の練習をする。
第 4 次
◇
クイズを出題したり、それに答えたり、質問したりする。
第 5 次
◇ 教科書本文を通して、whenを用いた疑問文とその
答え方を理解し、応答練習をする。その際に、五十崎
町の伝統行事や文化についての内容を含める。
【Who am I?クイズの様子】
第 6 次
◇
◇
ペアで、五十崎町の伝統行事や文化を話題としたスキットを作成し、練習する。
グループや全体の前で、対話を行う。
第 7 次
◇ ペアで、五十崎町の伝統行事や文化を話題とした対話をしたり、他の生徒と自由に対話したりする。
◇ 上記の活動中に教師のところに来て、地域を話題とした対話を行う。
指導のポイント
その1 帯活動・・・Bingo の活用
◇ 語彙指導として毎時間の導入時にビンゴゲームを用い、英語学習への雰囲気づくりを行ってい
る。生徒は、読まれた語句を使って即興で短い英文を作ったり、既習の疑問文に応答したりと、英
語の音を聞き取るだけでなく、意味を考えながら聞くことができるよう工夫した。そうすることで、
英語を「聞く」「話す」機会が増え、既習の表現を使って英語を積極的に使おうとする意欲が高ま
ってきている。また、スピーディーにリズムよく行うことによって、教師の話す英語にも慣れてき
ている。
その2 クイズ形式・・・Who am I ? クイズの活用
◇ クイズ作成や出題、司会などは、3人組で協力して行い、クイズ大会では英語に苦手意識をも
つ生徒も積極的に参加することができるように、出題者等の役割を準備した。発表に至る過程で
は、協力して出題文をチェックしたり、解答者の質問を予想して答える練習をしたりするなど、
グループを効果的に機能させた。Who am I ? クイズを活用することで、生徒の興味・関心を高
めながら、基礎・基本の定着を図るとともに、クイズにおいて、助動詞 can や既習の表現を使っ
て間違いを恐れずに答えたり、質問したりする態度を身に付けさせることができた。
評価について
形成的評価
◇ 助動詞canを用いた疑問文と応答については、小学校外国語活動で慣れ親しんだ表現であり、中学
校で初めて助動詞を学習する本単元では、小学校での学習と関連付けながら十分な理解を図りたいと
考えた。そこで、本単元の第1~4次において、canを用いた文の構造や用い方についての生徒の理
解の状況を小テストやワークシートで把握するとともに、グループでの活動状況を観察することで、
全体や個別の指導に生かすための評価(形成的評価)を計画的に実施した。
総括的評価
◇ 本単元のねらいである「五十崎町の伝統行事や文化について、簡単な英語で対話する。」ことにつ
いては、五十崎町の伝統行事や文化に関する対話をALTと行うパフォーマンステストにより評価す
る。また、助動詞canや疑問詞whenの理解の状況については、ペーパーテストに自分や友人のできる
ことを書いて紹介する問題や、五十崎大凧合戦に関連付け、当日までの準備等において自分たちがで
きることや当日行うことを適切に表現する問題を取り入れ、評価した。
課題
◇ 研究協議において、本時の授業評価の視点は、全て達成できていたとの評価をいただいたが、生
徒一人一人のつまずきや学習意欲等を適切に把握し、それを指導に生かすための手立てが不十分で
あり、単元のゴールに向かって生徒を無理なく到達させるための学習活動をよりきめ細かいものに
改善していく必要がある。
授業改善に向けて
今回の指導における課題◆と授業の改善案◇
◆ 本単元の目標である助動詞canの使用頻度が少なかった。
◇ 質問の内容によって、ボーナス点があったので、目標となる文を使うことができれば、高得点
を与えられるなどの工夫があってもよかった。
◆ 問題やヒントの紙を見ながら発表したり、質問に対して3人だけで話をして、解答者には聞こ
えにくかったりした。
◇ 本番前の練習や話合いが不十分であった上、質問内容を判断するのに気を取られてしまい、返
事や回答が疎かになった。教師主導の場面とそうでない場面を明確にし、生徒の練習や話合いの
ための時間を十分確保することが必要である。