仕事と家庭の両立支援ガイド

仕事と家庭の両立支援ガイド
医療法人邦生会高山病院では、
「事業促進事業計画」に基づき、働き
やすい職場環境づくりに取り組んでいます。
両立支援制度の周知・啓発を目的としてこのガイドを作成しました。
ご活用ください。
目
次
☆両立支援制度の概要☆
育児支援制度
1.
母 性 健 康 管 理
・・・・・・・・・・・
3
2.
産 前 産 後 休 暇
・・・・・・・・・・・
3
3.
出産育児一時金
・・・・・・・・・・・
3
4.
育
児
休
業
・・・・・・・・・・・
3
5.
育
児
時
間
・・・・・・・・・・・
4
6.
時間外勤務の免除措置 ・・・・・・・・・・・
4
7.
時間外勤務の制限
・・・・・・・・・・・
4
8.
看
暇
・・・・・・・・・・・
5
9.
そ
他
・・・・・・・・・・・
5
護
休
の
介護支援制度
1.
介
護
休
業
・・・・・・・・・・・
5
2.
時間外勤務の制限
・・・・・・・・・・・
6
3.
介護短時間勤務
・・・・・・・・・・・
6
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☆両立支援制度の概要
育児支援制度
1.母性健康管理
妊娠中から出産後1年以内の女性が対象です。
妊娠中に保健指導や健康診査を受ける場合、出産後1年以内の女性が医師等に
健康診査等を受けることを指示された場合は、勤務時間内に通院することがで
きます(時間内通院)。その他つわり、妊娠中毒症などにより医師等から指導が
あった場合、通勤緩和、勤務時間中の休憩、業務負担の軽減などの措置を受け
ることができます。ただし、労働しなかった時間分の賃金は支払われません。
2.産前産後休暇
女性は産前休暇6週間(多胎妊娠の場合は14週間)、産後休暇8週間を取得で
きます。産前は出産予定日を含む6週間前からで産後は実出産日の翌日から8
週間です。
健康保険の被保険者であればからこの期間に休業1日につき標準報酬日額の3
分の2相当額の出産手当金が支給されます。
社会保険料は免除になりません。
男性は産前産後休暇は取得できません。
3.出産育児一時金
1児につき350,000円が支給されます。
事前申請制度を利用することにより、病院にその金額が振り込まれ、過不足が
生じた分を精算することもできます。
4.育児休業
1歳に満たない子を養育する従業員は、男女を問わず育児休業を取得できます。
1歳まで育児休業を取得した後、一定の条件を満たす場合、子が1歳6ヶ月に
達するまでの間、育児休業が可能です。
一定の条件とは
①認可保育所に入所を希望しているが、入所できない場合
②子の養育を行っている配偶者で、1歳以降も子を養育する予定であった者が、
死亡、けが、病院等の事情により子を養育することが困難になった場合
ただし、次に該当する場合は、「育児休業に関する協定」(「労使協定」)により
育児休業をすることができません。
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育児休業の対象外
①勤続1年未満の者
②子の親である配偶者が次のいずれにも該当する場合
・職業に就いていない(配偶者が専業主婦(夫)あるいは育児休業中の場合)
・子を養育するのに困難でない(けが、病気等の事情はなく健康である)
・産前産後休暇中でない
・子と同居している
③1年以内に雇用関係が終了する者
④子の親であるが従業員の配偶者でない者が②のいずれにも該当する場合
育児休業中の給与は無給です。無給となるため、通常、給与から控除される住
民税などを毎月納金しなければなりません。一定条件を満たせば、雇用保険の
育児休業基本給付金が支給されます。
育児休業基本給付金は育児休業開始前6ヶ月間の平均給与額の3割程度です。
職場復帰後は、原則として休業前の所属部署に復帰することになります。
職場復帰後6ヶ月経過後に育児休業者職場復帰給付金が支給されます。
職場復帰給付金は休業開始前賃金の2割程度です。
雇用期間の定めのある従業員も、条件により育児休業が可能です。詳細は「育
児休業・介護休業規程」でご確認ください。
育児休業期間中の社会保険料は免除になります。
5.育児時間
1歳に満たない子を養育する女性は、勤務時間中に1日2回各30分の育児時
間を取得できます。例えば、始業・終業時に30分ずつ、昼休み前後にまとめ
て1時間、始業あるいは終業時のどちらかにまとめて1時間取る方法などがあ
ります。
育児時間は無給です。
6.時間外勤務の免除措置
1歳に満たない子を養育する男女従業員で、育児休業を取得しない場合や、1
歳まで育児休業をとらない場合は、時間外勤務・休日労働の免除措置を受ける
ことができます。
7.時間外勤務の制限
小学校就学の始期に達するまでの子を養育する男女の従業員は本人が申し出る
ことにより1ヶ月につき24時間、1年につき150時間を超える時間外勤務
の制限措置を受けることができます。
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8.看護休暇
小学校就学の始期に達するまでの子を養育する男女従業員は、子どもの病気や
けがの看護を行うために1年度につき10日間の看護休暇を取得できます。看
護の内容は、病気・けがの治療、療養中の看病・通院等です。
看護休暇は無給です。
9.その他
妊娠中の女性は、時間外勤務・休日労働の免除を請求できます。
介護支援制度
1.介護支援制度
要介護状態にある家族を介護する従業員は男女を問わず介護休業を取得できま
す。
「要介護状態」とは、病気やけがなどで2週間以上にわたり常時介護を必要と
する状態です。
対象家族1人につき、通算120日間まで1日単位で、要介護状態に至るごと
に介護休業ができます。
2回目以降の介護休業ができるのは、病気やけがから回復した家族が、再び常
時介護を必要とする状態に至った場合です。
対象家族 配偶者、父母、子、配偶者の父母、同居して扶養している祖父母・
兄弟姉妹・孫
ただし、次に該当する場合は、「介護休業等に関する協定」(「労使協定」)によ
り介護休業を取得できません。
介護休業の対象外
① 勤続1年未満の者
② 93日以内に雇用の関係が終了する者
介護休業中の給与は無給です。無給となるため、通常、給与から控除される
住民税などを毎月納金しなければなりません。一定条件を満たせば、雇用保
険の介護休業基本給付金が支給されます。
職場復帰後は、原則として休業前の部署に復帰することになります。
雇用期間の定めのある従業員も、条件により介護休業が可能です。詳細は「育
児休業・介護休業規定」でご確認ください。
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2.時間外勤務の制限
介護を行う男女従業員は本人が申し出ることにより1か月につき24時間、1
年につき150時間を超える時間外勤務の制限措置を受けることができます。
3.
介護短時間勤務
従業員は介護のために短時間勤務の適用を受けることができます。対象家族1
人につき、通算して120日間です。同じ家族について、介護休業をしたこと
がある場合や短時間勤務の適用を受けたことがある場合は、前回の分を通算し
て120日間となります。
ただし、勤続1年未満の従業員は、
「労使協定」により短時間勤務の適用を受け
ることができません。短時間勤務中の給与は、勤務しない時間相当額が減額さ
れます。
☆条件によっては利用できない場合があります。利用する場合は、両立支援相
談窓口担当まで、事前にご相談ください。
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