2016 年新規意見速報版 「2016 年版アンケート新規意見:貿易・投資上の問題点と要望 −中東・アフリカ編−」 (2016 年 1 月∼2016 年 2 月実施) 2016 年 10 月 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 事務局:日本機械輸出組合 目 次 7.中東地域・アフリカ地域 GCC ……………… 1 アルジェリア ……………… 22 アラブ首長国連邦 ……………… 3 チュニジア ……………… 25 バーレーン ……………… 5 モロッコ ……………… 26 イラン ……………… 6 ガーナ ……………… 27 イラク ……………… 8 エチオピア ……………… 28 イスラエル ……………… 10 ケニア ……………… 29 ヨルダン ……………… 11 タンザニア ……………… 30 オマーン ……………… 12 ザンビア ……………… 31 カタール ……………… 13 アンゴラ ……………… 32 サウジアラビア ……………… 15 南アフリカ ……………… 34 クウェート ……………… 18 モザンビーク ……………… 36 エジプト ……………… 20 モーリシャス ……………… 37 ナイジェリア ……………… 21 2016 年速報版 GCC における問題点と要望 1 / 2 GCC における問題点と要望 意見元 No 問題点 1 外資参入規制 日機輸 9 輸出入規制・関 税・通関規制 日鉄連 (1) 外資マジョリティ出 ・多くの国において、いまだに外資出資規制が行われており、販売拠点進出の ・販社として機動的な販売活動を実現する ・代理店保護法 資比率規制 障害となっている。(商業資本外資独占投資が許されていない) ため、外資に対する市場開放を実現して (継続) 欲しい。 (1) セーフガード ・2009年11月7日、形鋼(角形鋼、構造用形鋼、ビーム)に対して、サウジアラ ビアとオマーンの国内メーカーが申立てを行い、調査が開始された。 (継続) (改善) ・2009年12月30日、現地ミルが生産できない220mm以上の大型形鋼が調査対象から除外された。 (改善記載済み) ・2010年6月9日、GCCアンチダンピング事務局は2010年5月9日に開催したTSAD常設委員会で深刻な損害が認められないと判断し、調査を打ち切る 旨、2010年6月9日に正式に日本ミルへ通達した。 (改善記載済み) (1) 国ごとに異なる煩 ・薬事関係の規制が整備されていない国々に粒子線治療装置・施設を輸出す ・日本の薬事取得のみでも当該国の医療 ・薬事法等 雑な薬事関連規則 る場合、薬事関連規制等は欧米準拠が求められることがある。また、薬事規制 機器として承認されるよう、また、その他規 以外にも放射線防護に係る規制や、医療機器の製造、輸入、販売等に関す 制に関しても、日本準拠であれば認可が る規制等、様々な規制が国毎に存在し、その対応が非常に煩雑となってい 簡素となるよう各国政府との間で交渉頂き る。 たい。 (継続) (1) 独自の製品安全規 ・製品安全関連規制の導入にあたり、独自の表示要求、各国の既存の規制と ・産業界に不要な負担が発生する為、国際 ・Gulf Technical 制 の運用の整合、国際規格との整合などについて、不明瞭な点、負担の増える 規格に極力準拠し、負担を増やさない方 Regulation for Low Voltage Electrical 点がみられる。 向で進めて欲しい。 Equipment and Appliances BD-142004-01 (1) 二重規制等の適用 ・全適用規格の公表がされないため、適用規格判断が困難。 ・適用規格リストを公示する。このとき、旧適 規格の問題 用規格と新適用の適用への移行期間も明 記する。 ・本湾岸技術規則において、適用規格はIECの最新規格を引用しているが、 ・IEC最新規格を適用規格として採用する その採用において最新規格発行、即日適用としている。 際は、適用に際し旧規格との移行期間を 設定する。 ・湾岸諸国基準認証統一に伴い、2016年7月1日より湾岸低電圧機器およぼ電 ・規制対象製品に対して、本湾岸技術規則 ・Gulf Technical 気製品技術規則が強制実施されるが、各加盟国の現行規則へも適合が要求 施行後は、各加盟国の現行規則への適合 Regulation for Low Voltage Electrical され、二重の適合性評価を要求される。 義務は失効とする。 Equipment and Appliances 区分 日鉄連 19 工業規格、基準 安全認証 日機輸 日機輸 日機輸 日機輸 日機輸 問題点内容 要望 1 / 37 準拠法 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 GCC における問題点と要望 2 / 2 区分 26 その他 意見元 No 問題点 日機輸 (1) 医療機器輸出後の ・粒子線治療装置を新興国等に輸出する場合、単に機器を輸出するだけでな 継続支援の要求 く、輸出相手国側の環境整備(人材や法律、保険制度、医療インフラ、建設・ 運営ファイナンス等)、装置導入後のアフターケア体制構築まで含めた総合的 な支援が求められる。 (継続) 問題点内容 要望 2 / 37 準拠法 ・我が国の粒子線治療装置を有する大学 や病院、研究機関と相手国の機関との間 で人材交流を行い、相手国人材育成を促 進して頂きたい。 ・研修生を受け入れた我が国機関には、税 の軽減や施設整備費の優先割り当て等の インセンティブを与える等検討頂きたい。 ・輸出相手国への医療情報インフラ整備 (遠隔操作等の医療情報インフラ整備支 援、医療情報のセキュリティに関する国際 ガイドラインの制定、輸出相手国の医療情 報収集体制構築等)を支援して頂きたい。 ・新技術に対しても融資等公的ファンドが利 用できるような仕組作りをお願いしたい。 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 アラブ首長国連邦における問題点と要望 1 / 2 アラブ首長国連邦における問題点と要望 区分 1 外資参入規制 意見元 No 問題点 日機輸 (1) 外資マジョリティ規 ・外資規制があり、当国への事業投資に際し、出資マジョリティをとれない問題 ・規制撤廃を望む。 制 がある。 (継続) ・フリーゾーン以外に現地法人を設立する場合、UAE側企業が51%以上(石 油・ガス等のエネルギー関連は60%以上)参加していることが必要。また、駐 在員事務所を設置する場合でも、UAE国民若しくはUAE企業のスポンサー が必要となる。現在外資100%での現地法人の設立を可能にすべく、法整備 中。 (継続) ・事務所開設許認可、ライセンス更新、駐在員のビザ取得にはアブダビ現地有 ・中東湾岸他地域では同じようなスポンサ 力者の身元保証が必要。 ー制度が過去からあるが、一部地域・国で (継続) は撤廃の動きあり。アブダビでも身元保証 のスポンサー制度廃止を望む。 (1) 原産地証明の必要 ・2003年1月1日、GCC(湾岸協力会議)諸国(UAE、バーレーン、クウェート、 ・制度の撤廃ないし手続きの簡素化。 オマーン、カタール、サウジアラビアの6カ国)の産業保護育成のため、政府 の発行する原産地証明が必要。 (継続) (1) 現地人雇用義務 ・給与等処遇水準の高い当国民の民間企業における雇用義務に起因する採 ・義務撤廃、給与格差補填、高等教育拡充 算面および運営面での問題がある。 等を望む。 (継続) ・従業員50名以上の事務所では、従業員の2%以上(保険部門は5%、銀行部 ・自国民雇用の必要性は理解する。一方 門は4%)の現地人を採用する義務がある中で、条件に合う現地人の採用が で、多様な人材を供給できる体制を構築 困難となっている。(厳格な運用ではない) して戴きたい。 (追加) (1) 模倣品処理費用の ・偽造品、模造品の撲滅に向けた取組みを行っているが、没収した偽造品の保 ・知的財産権執行法令強化。 負担 管、輸送、破棄費用が負担となっている。 ・税関取締り強化。 (継続) ・偽造品輸入差止手続導入、簡素化。 ・正規輸入者に対する没収偽造品の関連 費用負担軽減。 (1) 省エネ規制の突然 ・2014年1月1日から施行されている、UAE Ministerial Decree ・電気電子製品の包装材は、適用除外にし の改定 No.118-2013 では、酸化型成分改正プラスチック包装材の使用義務は、こ て頂きたい。 れまでのショッピングバックへの規制から15品目の包装材に対象が拡大さ (対象の明確化、施行の延期を求めて、欧 れ、明確ではないが電気電子製品の包装材まで拡大されているようである。 州のDE、韓国のKEAがレターを送付済 UAEで認可済みの添加剤を用いて作成された包装材のサンプルを更に認 み。また、GPCA, Gulf Petrochemicals 可を受けて認証マークを表示することが要求されている。製品の品質確保の and Chemicals Association も本規制 点で丈夫で頑丈な包装材を使用すべきところに、酸化分解され易くした包装 は、プラスチックのリサイクルに悪影響を 材を使用することには無理がある。 与えるなど決して正しい解決策ではないと (継続) のポジションペーパーを出している状 況。) 日商 日機輸 9 輸出入規制・関 税・通関規制 16 雇用 日鉄連 日機輸 日商 17 知的財産制度運 日機輸 用 22 環境問題・廃棄物 日機輸 処理問題 問題点内容 要望 3 / 37 準拠法 ・UAE会社法22条 ・Ministerial Decision 1989 (No.71) ・Ministerial Decision 2005 (No.41, 42, 43) ・ACTA-国際模造品撲滅 貿易協定 (2010.10) 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 アラブ首長国連邦における問題点と要望 2 / 2 区分 22 意見元 No 問題点 日機輸 (2) 公布時期、内容が ・2016年初公布、2017年施行といったプランで2015年にTBT通報された。 ・公布が予定よりも遅れるのであれば、施行 ・G/TBT/N/ARE/265 https://members.wto.or 不明確な危険物質 2015年12月に最終案が現地で紹介されたらしいが、その後の公布が確認で 時期を遅らせていただきたい。 g/crnattachments/2015/ 規則 きていない。 TBT/ARE/15_3008_00_ e.pdf ・欧州RoHSを概ねコピーした内容となっているが、欧州RoHSにはない製品 ・WTO/TBT通報に対する産業界からのコ ・Emirates control 登録が意図されていることや、適合性評価に関する技術文書の内容と提出に メントを受け入れ、適合性評価に関する第 scheme to restrict the 関する運用が法案の条項間で不整合があるなど、不明確な点が存在する。こ 3者認証導入を取りやめたこと自体は評価 use of hazardous materials in electronic のため、移行期間内に適切な準備ができるかどうか懸念がある。 できるため、更に具体的な内容を適切に and electrical devices 規定して頂きたい。 ・法規制対応の準備のため、十分な事前情 (WTO/TBT通報: 報の提供と移行期間の設定をお願いした G/TBT/N/ARE/265) 日機輸 23 諸制度・慣行・非 日機輸 能率な行政手続 日機輸 日機輸 時計協 日機輸 24 法制度の未整 備、突然の変更 日商 問題点内容 要望 (1) 許認可取得リスクの ・国営企業との契約において、免税の是非を決定する経済省(Ministry of 負担 Economy)の許認可取得リスクを入札者側が負っている。 (継続) ・国営企業TRANSCOとの契約において税制を含む法令変更リスクを契約者 側が負う契約形態を強いられている。 (継続) (2) コントラクターライセ ・当地DEDによるContractor Classificationは、日本商社の業容にはそぐわ ンス制度の下での ずContractor licenseの取得が困難。商社をContractorとして認め得るよう 事業継承とライセン な登録カテゴリーそのものが無い。 ス取得の困難 (継続) (3) 公文書の認証取得 ・UAEの領事館認証費用(認証1件当り12万円)が、他国の同費用に比較し格 の困難 段に高すぎる。 (継続) (4) CICPAの運用改 ・アブダビ内の発電所に立ち入るためにはCICPAからのパス発行が必要にな 善 るが、発行までに非常に時間がかかる。(ミッションビザでの入国後3−4営業 日) (1) 突然の税制改訂・ ・中古自動車に関する税制改訂、輸入規制の変更が事前の周知なしで行われ 輸入規制改正 ている。変更がなされた際の、輸出者側のキャンセル等処理にかかる負担が 大きい。 4 / 37 準拠法 い。 ・国営企業側が許認可取得リスクを負うこと を望む。 ・国営企業側が税制を含む法令変更リスク を負うことを望む。 ・LicenseやClassificationの問題に縛られ ずに日本商社がMAIN CONTRACTOR としてWorkできる様な規制の運用を望 む。 領事館認証費用の引き下げ。 ・発行期間の短縮を望む。 ・事前に情報を通知して欲しい。 ・規制変更までの猶予期間(周知期間)が 欲しい。 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 バーレーンにおける問題点と要望 1 / 1 バーレーンにおける問題点と要望 区分 24 法制度の未整 備、突然の変更 意見元 No 問題点 問題点内容 日商 (1) 突然の税制改訂・ 輸入規制改正 ・中古自動車に関する税制改訂、輸入規制の変更が事前の周知なしで行われ ・事前に情報を通知して欲しい。 ている。変更がなされた際の、輸出者側のキャンセル等処理にかかる負担が ・規制変更までの猶予期間(周知期間)が 大きい。 欲しい。 要望 5 / 37 準拠法 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 イランにおける問題点と要望 1 / 2 イランにおける問題点と要望 区分 意見元 2 国産化要請・現地 日鉄連 調達率と恩典 日鉄連 12 為替管理 日鉄連 日鉄連 日機輸 日商 13 金融 日機輸 No 問題点 問題点内容 要望 (1) 自国鉄鋼業優遇措 ・1982年3月、自国鉄鋼業保護のための措置で、国内ミル製造品目について 置 国内ミルのNon-Production Certificate取得を要求されることがある。 (継続) (2) 自国船の優先配船 ・1982年3月、国営船社(IRISL)使用義務付けを中銀が通達。政府買付機関 向けには数量が大きいこともあり、特に厳密に適用されている。 1990年10月、国営船社の優先使用。500MT以上のロットは原則的にIRISL の使用を義務付けている。条件付(Freightの10%相当をpenaltyとして支払 う)で他国船使用も可。 (継続) (1) 為替管理の強化 ・−1980年8月、L/C発行にPBO、大蔵省、総理府、商業省、中銀の許可が必 要となる。 −1992年3月、L/C延長につき、中銀の許可取得が必要になる等の規制が実 施された。 −1993年10月、L/C発行を含む全ての為替取引につき、商業省の許可が必 要となる。 −1994年、輸入が厳しく制限され、原則としてイラン金融機関を経由しない輸 入は非合法となる。同時に輸出見合いの輸入については厳しく制限される こととなった。 −1997年末頃からAT SIGHT L/Cの開設が増え、本年初めより90%以上の L/Cは原則AT SIGHTで開設されている。為替レートはUSD1=IR3000に 固定される一方、生活必需物資等の輸入用のFloatingレートとして USD1=IR1750が適用。 −1999年3月、輸出為替レートUSD=IR3000廃止。 −2000年3月、テヘラン証券取引所で為替取引開始。 −2001年央、輸入優遇レートUSD=IR1750廃止。 −2002年3月、外貨事情好転と輸入規制緩和のため、経済及び国家財政の 健全化実勢レートに統一化される。 (一部削除) ・1986年6月、輸出入バランスを図り、計画的輸入を行うため、各省による外貨 割当により事実上コントロールしている(L/C発行時にチェックされる)。 (継続) ・二重為替、外貨引出し規制。 準拠法 ・制度の撤廃ないし手続きの簡素化。 ・制度の撤廃。 ・制度の撤廃。 ・CBI/市場レートの一本化。 ・規制撤廃。 (1) イランの市中銀行 ・経済制裁期間中、イランの市中銀行の米ドル、ユーロ口座からの外貨現金の ・外貨引き出し制限の撤廃。 預金から外貨現金 引き出しが制限されていたが、経済制裁解除後も、まだ同じ状況が継続して の引き出しの制限 いる。今後、イランの海外資産の凍結解除や、原油・ガス輸出の増大等による 改善を期待している。 6 / 37 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 イランにおける問題点と要望 2 / 2 区分 13 意見元 No 問題点 日商 (2) 経済制裁解除後の ・2016年1月に経済制裁が解除されたが、銀行間決済、付保の手配が整わ ・銀行間決済、付保制度の確立。 ビジネス再開上の ず、具体的なビジネスの再開に時間を要している。 問題 ・2016年1月16日、イラン核開発問題関係国(P5+1)とイランの包括合意に基 ・経産省など、関係機関を通じての米国 づいた「履行の日」=制裁解除の日を迎え、国連、米国、EUなどの制裁解除 (OFAC)への解釈や実施要領の確認。 が宣言され、ガイダンスの公表などが行われた。しかし、ガイダンスの内容に 不明瞭な部分があり、邦銀や欧州大手銀行の対応も遅れ、ビジネス実施もす ぐには出来ない状況がある。 日機輸 14 税制 問題点内容 要望 日機輸 (1) 内容が不明確な税 ・イラン国内法は課税範囲や定義が不明確であり、税務当局側の有利な解釈 法 に基づき課税された事例あり。 日機輸 日商 (2) 独善的な税務調査 ・ノルマありきの独善的で、一方的な税務調査、課税。(そもそも当事務所は、 ・国際基準的な税法の運用。 実態として課税対象では無く、課税収益自体が無いにも拘わらず、課税対象 扱いとなっている) 23 諸制度・慣行・非 日鉄連 能率な行政手続 25 政府調達 日鉄連 26 その他 日商 準拠法 ・日本・イラン間の租税条約を締結による、 課税範囲の明確化。 (1) 政府機関による集 ・1980年8月、自力で有利な買付のできない中小需要家の保護及び特定量輸 ・制度の撤廃。 中購買 入品目の計画的配分のため、政府機関(例えばIDRO等)が主として汎用大 量品種を集中購買する。民営化の動きあり。 (継続) (1) バイ・イラニアン政 ・2009年3月、自国鉄鋼業を保護するため、政府機関が調達する鋼材につい ・制度の撤廃。 策 ては国産材に限定することを通達。 (1) 信用調査会社の不 ・ビジネス再開にあたり、実務的には当地にダンや帝国データバンクのような信 ・現地の会社情報を提供できる機関・組織 存在 用調査会社、興信所が無く与信設定時の第三者評価がない。 の設立。 7 / 37 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 イラクにおける問題点と要望 1 / 2 イラクにおける問題点と要望 区分 9 輸出入規制・関 税・通関規制 意見元 No 問題点 建機工 (1) 放射能検査 日機輸 日機輸 13 金融 日機輸 14 税制 日機輸 16 雇用 日機輸 日機輸 日商 日機輸 日機輸 問題点内容 要望 準拠法 ・船積する際に放射能検査証明書が求められる。貨物がイラクの港に到着後、 ・費用の観点でイラク向けのみしか検査実 放射能検査をそこでも実施されている。 施できず、日本からの直送に選択肢が絞 (継続) られてしまう(現地在庫でのオペレーショ ンが出来ない)ので、船積地にての放射 能検査を廃止して頂きたい(到着地のみ の検査としていただきたい)。 ・中央政府計画省の説明では「自動車輸入に関する船積み前の放射能検査は ・各官公庁間で船積み前の放射能検査は 不要。本国到着時に全国境で放射能検査を実施している」とのことだが、各官 不要とする(サプライヤーからの証明書提 公庁との契約の際は、放射能検査証の提出を求められる場合がある。 出が不要である)運用を徹底通知して頂き (継続) たい。 (2) 中央政府管轄地域 ・現在、クルド自治区経由で中央政府管轄地域に車両を輸送することが事実上 ・2地域間の物流を円滑に行える様、税制を とクルド自治区の物 不可(輸入税が二重徴収される)となっている。 改善して頂きたい。 流円滑化 ※中央政府財務省より特別許可を取得したケースのみ(官公庁との契約に限 定される)、クルド自治区経由での中央政府管轄地域への輸送が可能とな っている。 (継続) (1) 送金の困難 ・銀行システムは確立しておらず、イラク向け送金に多くの制約ある。 ・銀行システムの改善。 (1) 支店登録にまつわ ・事務所登録に関し、貿易省、税務当局等の関係省庁の作業が緩慢であると る税務関係手続の 共にルールが曖昧である。 遅延 (内容、要望ともに変更) (1) マルチビザ使用時 ・現在、マルチビザを使用して入国した場合、出国時にExit Visaが求められ の出国手続の問題 る。Exit Visa取得にあたってはイラク国内での血液検査をせねばならず、こ れは困難(実質不可)であるため、マルチビザの使用を回避せざるを得ない。 (継続) ・マルチエントリービザ保有者が出国の際、バグダッドから出国の場合、特段の 問題は発生しないが、バスラから出国の場合、同マルチエントリービザを使っ た2回目の出国時にイミグレーションオフィスの許可が必要と言われるなど出 国時にトラブルとなる。 (2) クルド自治区での ・クルド自治区において日本人は入国ビザが不要になったが、滞在可能期間 入国ビザ及び滞在 は2週間という制限があり、長期滞在は不可能。また、延長申請は可能だが、 期間 生涯3回までという制限、且つ都度の非エイズ検査(血液検査)を必要とされて いる。 (継続、要望変更) (3) 入国ビザ取得時の ・現在、入国ビザ取得時に都度非エイズ証明の提出を義務付けられている。 非エイズ証明 (継続) 8 / 37 ・登録手続きの改善とルールの明確化。 ・マルチビザ使用時のExit Visaを廃止頂 きたい。 ・バグダッド、バスラでルールが統一されて おらず、混乱するので、ルールを明確にし て戴きたい。 ・クルド自治区における滞在可能期間の延 長、並びに延長手続きを柔軟にして頂き たい。 ・入国ビザ取得時の非エイズ証明を免除し て頂きたい。 ・ないしは証明書の有効期間を半年程度と してほしい。 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 イラクにおける問題点と要望 2 / 2 区分 16 意見元 No 問題点 日商 問題点内容 要望 ・VISA取得時に毎度血液検査の受診が義務付けられており、緊急の渡航に 支障を来している。 ・日本からの渡航者(ビジネス目的)につい ては、血液検査を免除する等、より簡便に VISA取得が可能になるよう同国政府と交 渉してほしい。 23 諸制度・慣行・非 日商 能率な行政手続 (1) 各種承認手続きの ・各種承認手続きが遅延する傾向があり、事業実施上支障を来す場合がある。 遅延 24 法制度の未整 備、突然の変更 (1) 法制度・規則の突 然の変更 日機輸 ・イラク中央政府やクルド自治政府がそれぞれ個別に規定するトラック、バスに 関する仕様上の法律、規則内容や安全基準に関する内容が突然変更、施行 する旨の通知が発行されるケースが少なくない。 例えば、クルド自治政府計画省傘下のKSQCA(Kurdistan Standardization and Quality Control Authority)は、バスにエアバッグを 要求してきているが、バスにエアバッグを義務付けるというのは現実的ではな い。またKSQCAは公式文書なしに、口頭ベースで法規変更をしており、混乱 が生じている。 (継続、要望変更) 9 / 37 準拠法 ・実施に当たり、事前にサプライヤーの意見 を確認する場を当局に設けてほしい。 ・加えて、当局からの事前内容説明や実施 にあたっての猶予期間の設定を要望した い。 ・イラク内において、中央政府とクルド自治 政府の別個の規則となっているが、何とか 規則の統一を検討願いたい。 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 イスラエルにおける問題点と要望 1 / 1 イスラエルにおける問題点と要望 区分 意見元 No 問題点 問題点内容 16 雇用 JEITA (1) ビザ申請の遅延 ・滞在許可(VISA)ならびに就労許可の審査手続きが非常に時間を要する。ま ・手続きの簡素化および期間短縮。 た、ビザ申請料、更新料も高額であり、手続きの簡素化ならびに費用の見直 ・手数料の見直し。 しを要望する。 (継続) 要望 10 / 37 準拠法 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 ヨルダンにおける問題点と要望 1 / 1 ヨルダンにおける問題点と要望 区分 9 輸出入規制・関 税・通関規制 意見元 No 問題点 日鉄連 (1) 線材・棒鋼に対す るセーフガード措 置 日鉄連 23 諸制度・慣行・非 日機輸 能率な行政手続 24 法制度の未整 備、突然の変更 日機輸 日機輸 問題点内容 要望 準拠法 ・2012年4月4日、ヨルダン工業貿易省が線材・棒鋼に対するセーフガード調 査を開始する旨、WTOに通報。対象HSは7213206および7214類。 (継続) ・2013年6月27日、輸入棒鋼、線材類に対し、特恵関税対象の発展途上国を 除く輸入を対象に、セーフガード(SG)関税賦課を決定したことをWTOに通 報。対象はヨルダンのHSコードで、7213.105, 7214.105, 7214.205, 7214.305, 7214.915, 7214.995, 7215.105, 7215.505, 7215.905、および 72.13類の内、7.5mm超の外径でコイルとして輸入されるもの。SG関税率 は、2013年6月16日から2014年6月15日まで80JD/t、2014年6月16日から 2015年6月15日まで70JD/t、2015年6月16日から12月16日まで60JD/tとな っている。 (継続) (1) 時間のかかる裁判 ・判決までの時間がかかりすぎる。リース事業において、未払い発生から車両 ・被告側の権利が厚遇されているのでこの 制度 のリポゼ、転売代金の入金まで時間がかかる。裁判中に車両の劣化のため転 点の見直しすべき。 売価格が下がり、損失が膨らむ。 (継続) (1) 法律発効日・手続 ・EUの環境関連法規制をコピーした法案となっており、製品の仕様変更、ラベ ・法規制対応準備のため、十分な時間(例: の不透明 ル表示、申請等が要求されているが、法案に記載されている施行日である 正式発行後、施行日まで1年間等)を確保 2014年7月1日になっても一部の法律が正式発行されていない。また、法文 し、発行日、施行日、要求事項の詳細を明 にない認定測定機関によるテストレポートと適合宣言書を要求されており、通 確に規定して頂きたい。 関を止められるなど、ビジネス上の障壁となる事案が起きている。 ・書類の申請等の手続きを明示するガイド (継続) ライン等を準備頂きたい。 ・法文に無い要求はやめていただきたい。 (2) 法令の整合性と運 ・法令の整合性と運用解釈の問題: ・ノンバンク金融業界も銀行業界同様、 用解釈の問題 −法令間の整合性が取れておらず、国税決定に納得感がない。(ノンバンク Sales Taxの対象外とすべきである。 部門では金利に対し、SALES TAXが賦課されること) 管轄省庁である財務省や国税局も、ノン −法令の解釈が政府係官によって異なり、運用も異なる。 バンク金融業に対する金利へのSales −法令の実効性についても欠ける。(警官が交通規則遵守を怠るため) Tax賦課はインフレ増長の懸念があり、世 (継続) 界的に見ても一般的ではないことから、対 象外であるべきと認めている。しかしなが ら、国家財政難の中で立法府承認が困難 であることから、賦課を受け入れてほしい との矛盾をはらむ非公式な申し入れがな され、賦課される状態となっている。 ・政府関係者の法令解釈を一定にすべく、 研修すべき。 ・警官等の政府関係者に法令順守を率先 垂範すべき研修が必要。 11 / 37 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 オマーンにおける問題点と要望 1 / 1 オマーンにおける問題点と要望 区分 意見元 8 投資受入機関の 日機輸 問題 16 雇用 日商 No 問題点 問題点内容 (1) 政府機関の決定事 ・OPWP(Oman Power Water Procurement Co)等政府系企業は独自の 項の変更 Internal Tender Board(ITB)を14年度より持てる様になり、以前の Governmental Tender Boardを通すよりも決定のスピードが速まり改善され たが、一方で、以前の決定を再度、変更するケース(一貫性を欠く点)が見受 けられる。 (継続) (1) 現地人雇用義務 ・同国は自国民比率が56%で雇用創出が重要課題となっている。アラブの春 のデモの際、政府は雇用創出と待遇改善を国民に約束。その結果、運転手も 含めオマーン人以外の新規採用は難しく、一方でオマーン人の教育水準は 必ずしも高くないこと・毎年のように給与upの省令が出ること・パフォーマンス が悪くても給与を減らせないこと・解雇は訴訟覚悟になることなどから、有能な オマーン人雇用が当社給与水準では困難且つパフォーマンスが悪くても雇 用し続けなければならない。労働法上休日の付与が義務付けられており、特 に運転手は休日運用のために増員で対処中。また、労働法上、1日12時間ま での労働時間制限あり夜間勤務に備え運転手の日中の基本労働時間を短く している。 外国人を排除すればオマーン人の雇用が増えるとの短絡的な発想からエン ジニアやスペシャリスト以外のVISA発行が難しくなり、人的資源省高官との折 衝で邦人研修員のVISAも何とか取得した事例有り、2014年の事務所長交代 の際も人的資源省との長期間の折衝を経てVISAを取得。ただ、2015年邦人 スタッフ増強の際には、職員9名中7名のオマーン人を雇用しているためか想 定外に短期間でVISAを取得。 (変更) 12 / 37 要望 準拠法 ・決定のスピードは速まったが、決定事項 に関し一貫性を持たせて欲しい。 ・各政府系企業の独自の入 札規則 ・既に、在留各社の依頼を受け、日本大使 ・Labor law他Ministry of 館が人的資源省と折衝するも、国家政策 Manpowerからの突然出 のため改善は困難。引き続き日本政府の される省令 努力に頼る他ないのが現状。残念ながら 内政干渉にあたるため、同国自らの政策 転換が無い限り、改善は困難な見込み。 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 カタールにおける問題点と要望 1 / 2 カタールにおける問題点と要望 区分 1 外資参入規制 意見元 No 問題点 日商 (1) 外資参入規制(閣 議・事前承認と出 資規制) 日機輸 9 輸出入規制・関 税・通関規制 日機輸 日機輸 建機工 日商 11 利益回収 日機輸 14 税制 日商 日機輸 日機輸 問題点内容 要望 準拠法 ・特定事業(銀行・保険業、商業代理店業及び不動産業)については閣議に依 ・カタールにおける外資参入制限の撤廃。 る事前承認が必要。原則、現地法人設立の場合、カタール投資法上ではカタ ール資本が最小51%出資する必要あり(例外として政府許可を得た場合、外 資100%の現地法人設立可)。 ・法制上は製造業においても外資100%による会社設立が認められているが、 ・外資100%の製造業誘致手続きを簡素化 政府への事前申請手続きが煩雑であり、工業団地での土地・Utility確保が し、外資が効率的に参入の可否を検討で 困難である事から、実際は機能していない。 きるよう、工業団地に製造業誘致の権限 (土地・Utility決定権)を与えて頂きたい。 (1) 貿易書類における ・インボイスなどの貿易書類において、領事査証が必要。コスト、余計なリードタ ・領事査証の要求が残っている国は世界で 領事査証取得義務 イムが発生する。 も数少なく、対象国に制度廃止を打診して (継続) いただきたい。 (2) 通関手続の遅滞 ・カタール国外からの輸入品受取りに際して行われるCustom Clearanceに関 ・一貫性のある審査方法を徹底して頂きた して、Custom Codeが不明瞭であるためか、関税局員次第で審査方法がま い。 ちまちとなっているきらいがあり、時として受取りに遅延が発生することがあ る。 (3) カタール港での滞 ・カタール港での港滞留費が1日目から発生しており、滞留費の発生が避けら ・Free dayの設定。 留費用 れない。滞留費用の額も高額。 (4) 保税倉庫の期限が ・保税倉庫の期限が3日間と短い。 短い (1) 厳格な配当制限 ・カタール籍の会社から配当を行う場合、毎年度の純利益の内、10%を毎年法 定準備金として株式資本の50%に達するまで積み立てる必要があるため、当 該額が配当に充てられない。 (継続) (1) 課税の不公平 ・カタールおよびカタール金融センター(QFC)での標準的な法人税率は課税 所得純額の10%、石油・ガス事業に就いては35%。 ※カタール人またはGCC国民が所有する会社は免税 (変更) (2) 不明瞭な税制改正 ・源泉徴収税や税留保に関して、近年税制改正が行われているが、具体的な の内容 適用方法、適用時期について不明瞭な箇所があり、税務アドバイザーのアド バイスに頼らざるをえない一方、税法違反に伴う追徴課税のリスクがあるた め、税務アドバイザーに保守的な解釈をうながされるきらいがある。 (継続) (3) 納税証明書発行の ・Income Tax Lawに基づき、客先よりリテンションの支払いについてカタール 遅延 税務当局が発行する納税証明書の提出が要求されるが、当該証明書の発行 に非常に時間がかかる。2014年9月末に税務申告の電子化移行が発表され たが、当該システムが軌道に乗るまでには相当の時間を要するものと思わ れ、納税証明書の発行については、当面、更なる遅延が予想される事態とな っている。 (継続) 13 / 37 ・カタール投資法他 ・税関関連法 ・Custom Code Law No. 40 (2012) ・保税期間の延長。 ・経済特区を国内に設立し、特区内の会社 ・Qatar Commercial に対しては、法定準備金が課されない特 Company Law Article 183 例を設けて頂きたい。 ・カタール人/GCC国民優遇の撤廃。 ・カタール石油法他 ・適用方法、適用時期を明確に定めて頂き ・Income Tax Law 21 of たい。 2009 (circular 1 – 3 ・新税法施行に猶予期間を与える場合は、 2011) その猶予期間内に法制を整えて頂きた い。 ・税務当局が当該税務申告の電子化を早 ・Income Tax Laws 21 of 2009. 期に制度として定着させ、査定業務の一 層の迅速化を図り、バック・ログの大幅削 ・Circular No.2/2011 減を速やかに実現するよう強く望む。 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 カタールにおける問題点と要望 2 / 2 区分 14 意見元 No 問題点 問題点内容 要望 準拠法 ・Tax Certificate(納税証明)の発行が遅い。租税条約を取り交わしており、源 ・納税証明の発行期間の短縮。 泉徴収が必要なくなる場合でも、発行の遅れにより、免税措置が適用されな い場合がある。 日商 日商 (4) 個人所得税・付加 価値税の不存在 日商 (1) 入国査証の相互免 ・カタール訪問者のArrival visa(100QR/1人/1回)(約3000円)の免除。すで 除制度が無い に、アジア圏でもカタールと相互に免除としている国もあると聞いている。 ・相互撤廃。 23 諸制度・慣行・非 日商 能率な行政手続 (1) 現地スポンサー指 ・外国人労働者がスポンサーを変えるには、現スポンサーの同意が必要であ 定要求 る。また、出国にはスポンサーからの出国許可が必要。 (継続) ・スポンサー制度の撤廃による、外国人労 働者の異動等の裁量を付与していただき たい。 16 雇用 ・個人所得税・付加価値税の制度はない。 14 / 37 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 サウジアラビアにおける問題点と要望 1 / 3 サウジアラビアにおける問題点と要望 区分 1 外資参入規制 意見元 No 問題点 日機輸 (1) トレードライセンス ・外資に開放されているトレードライセンスでは、原則仕切取引と市場情報収集 ・代行取引は、将来の仕切取引の創出・拡 下での商業活動の 業務のみが許されており、特定商品のマーケティングや、本社名義の代行取 大に有効で、雇用の創出にも繋がることか 規制 引は、Broker法とAgent法に抵触するものとして認められないとされている。 ら、外資にも認めて貰いたい。 (一部削除、要望変更) ・100%外資にトレードライセンスが開放されていない。一部開放が認められた ・早期の無条件完全開放。 が、様々な条件があり、実質開放されていない。 日機輸 2 国産化要請・現地 日鉄連 調達率と恩典 8 投資受入機関の 日機輸 問題 JEITA 日機輸 日商 9 輸出入規制・関 税・通関規制 日鉄連 日機輸 日鉄連 問題点内容 要望 (1) 自国鋼材優先購入 ・国内産業保護のため、HADEEDの棒鋼、線材を優先購入(BUY SAUDI政 策)がなされる。特に政府のConstruction Tenderでは丸棒はHADEEDの ものが優先され、ConstructorにもJob Owner/Consultantから直接・間接 のプレッシャーがかかる。 (継続) (1) 外資参入時(駐在 ・外国企業の会社/事務所の設立には、サウジ総合投資庁(SAGIA)のライセン 事務所含む)の規 スが必要であるが、複雑な規制と煩雑な事務手続のため、取得に膨大な手間 制と手続きの煩雑 と時間がかかる。 さ (内容、要望ともに一部削除) ・SAGIAライセンスは、商業登記の有効期間と連動することから、実質営業許可 の色彩の強いものであるが、ライセンスの有効期間が1年と短く、更新手続きに 2ヶ月以上かかる煩雑なものであることから、外資の大きな負担となっていた。 2014年10月の新Regulationにより大きく改善し、一定の要件を満たした優良 企業には、2年、3年、5年と複数年のライセンスを認められた。 (一部削除) (2) 割高な外資登録更 ・毎年、投資庁(SAGIA)へ外資企業更新が必要。企業により登録区分異なる 新費用 が、毎年SAR60,000/年(約200万円)の更新料が必要。当事務所のような母 体の小さい企業にとり事務所維持経費は割高。今後の中小規模投資を阻害 するものと思われる。 準拠法 ・Broker法 ・Agent法 ・Foreign Investment Law ・BUY SAUDI政策の撤廃。 ・Foreign Investment Law及び関連する各種 Regulation(SAGIA, MOCI, Notary Public) ・規制/手続の簡素化。 ・ライセンスの有効期間については更なる 改善が望まれる。 ・又、更新手続きは簡素化したが、一方で SAGIAによる査察が実施されることとなっ ており、この頻度と内容によっては大きな 負担となることが懸念される。 ・更新料の見直し。 (1) GCC6カ国統一関 ・国内ミル保護のために、国内ミルが生産可能なアイテムに特別に高関税率を 税 かけていたが、2005年のWTO加盟を受けて撤廃され、全てのアイテムにつ いてArab/GCC6カ国(クウェート、バーレーン、カタール、UAE、オマーン、 サウジアラビア)統一関税である5%に関税引き下げとなった。 (継続) (2) 関税免除申請要件 ・関税免除申請に関し、MOCIから登記簿に記載の払い込み済み資本金の金 ・関税免除申請に関する払い込み済み資 額がSAGIAライセンスに記載の総事業費の25%以上でなければならないと 本金の条件の撤廃。 いう理由で免税申請を却下された。上述の内規は明文化されておらず、その ・申請要件の明文化。 旨MOCIに陳情しても考慮されない。 ・税関関連法 (3) サウジ・スペックに ・品質チェックのために、各品種において規格化を進めており、鉄鋼について ・制度の撤廃ないし手続きの簡素化。 基づく出荷前・通関 は主要品種の規格化を推進。丸棒、バーインコイルを対象としたSAUDI 検査の繁雑 SPECに基づく通関検査を行う。 (継続) 15 / 37 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 サウジアラビアにおける問題点と要望 2 / 3 区分 9 16 雇用 意見元 No 問題点 日機輸 日商 (4) 機器輸入時の SASO証明書 日機輸 (5) 貿易書類における 領事査証取得義務 日機輸 (6) 輸入通関時の開品 検査 日鉄連 (1) サウジ人雇用規制 の強化と突然の変 更 日機輸 日機輸 日商 日機輸 23 諸制度・慣行・非 日機輸 能率な行政手続 問題点内容 要望 準拠法 ・通関時、第三者機関による出荷前商品検査証が必要であるが(サウジ: SASO クエート:KUSO)、コストが非常に高額である。検査の内容も頻繁に 変更される。 (継続) ・FOB等の機器の通関時に第三者審査機関によるSASO(Saudi Arabia Standard Organization)適合の証明取得が必要となる。必要書類の準備、 立ち会い検査の依頼等で約1か月間の時間がかかる。 ・インボイスなどの貿易書類において、領事査証が必要。コストや余計なリード タイムが発生する (継続) ・コンテナヤードにて、かなりの高率にてコンテナを開けての開品検査が発生 する(3割程度)。また多大な時間もかかり、かつ検査にともなうコストは荷主負 担となる。検査後の積み直し時にダメージも多数発生。 (継続) ・サウジアラビアには、「サウダイゼーション」と呼ばれるサウジ人雇用強化政策 があり、一定比率のサウジ人の雇用が義務付けられている。工場の運営など はインドなどからの出稼ぎ外国人労働者により行われていることが多く、工場 運営の阻害要因となっている。 (継続) ・外資(駐在員事務所含む)には、労働省より業種と規模に応じ一定比率のサウ ジ人の雇用が義務付けられている(サウダイゼーション)。企業への義務付け の強化が進められているが、労働市場の実態が、政府の施策に追いついて おらず、結果として労働力の不足と賃金の上昇を招いている。 (変更) ・外国人労働者に比べサウジ人労働者の賃金は高く、又、残業や夜間シフト、 転勤などを嫌がる傾向が強いため、これらのCompensationがサウダイゼー ション推進にあたってのCost Up要因となる。この結果、真剣にサウダイゼー ションに取り組む企業が価格競争力を失う結果に繋がりかねない。 (継続) ・サウジ人雇用比率の計算のもとになるサウジ人雇用数の計算において、雇用 後26週間を経ないと1名雇用とカウントされない。プロジェクト人員(おもに外 国人)を採用するためにはサウジ人雇用比率を維持したうえで就労ビザを申 請する必要があるが、そのための準備期間が長期にわたりプロジェクトの迅速 な立ち上げのネックになる。 ・出荷前検査が必要な国は世界でも数少な ・税関関連法 く、対象国に制度廃止を打診していただき たい。 ・ISO、JIS、CE等の国際規格またはそれ ・SASO(Saudi Arabia に準拠する規格に適合していればSASO Standard Organization)適合 適合証明は不要とする。 ・領事査証の要求が残っている国は世界で ・税関関連法 も数少なく対象国に制度廃止を打診して いただきたい。 ・検査率が他国にくらべあまりにも高いため ・税関関連法 是正を働きかけてほしい。 ・ニターカート・プログラム ・サウダイゼーション強化推進速度の緩和 と、労働市場の実態に合わせた推進。 ・サウダイゼーションを積極的に推進してい ・Labor Law/Nitaqat Program る企業への優遇策の強化と徹底。 ・26週間のカウント期間の短期化。 ・サウダイゼーション規制 (2) サウジ女性の雇用 ・女性職員の雇用には、女性専用の執務室、礼拝所、キッチン、トイレ等を整備し ・宗教上必須のもの以外の緩和。 制限 なければならないなどの規制が多く、積極的な雇用の阻害要因となっている。 (継続、要望一部削除) (1) 非能率な行政手続 ・Regulationの変更が頻 繫である上に、内容が曖昧であることが多く、窓口の ・官僚への運用ルールの徹底と教育。 き 担当官による運用のバラつきが大きい。 (一部削除) 16 / 37 ・Labor Law/Nitaqat Program ・Labor Law /Municipality Regulations 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 サウジアラビアにおける問題点と要望 3 / 3 区分 23 意見元 No 問題点 日機輸 ・諸官庁との折衝には事前登録したサウジ人の同行が必要だったり、アポイント メントの取得をOn Lineでしか認めず取得自体に時間がかかったりと、非能率 な行政手続きが随所で見受けられる。 (内容、要望ともに一部削除) (2) 輸出品本体への原 ・問屋よりユーザーに売られる際、原産地明示を義務化しており、サウジに輸入 産地表示刻印義務 される全ての鋼材のEach Pieceごとに原産地国名をペイントする。 2009年2月1日、サウジ向け全貨物の原産国外装表示の規制強化(サウジ税 関よりの指令)。全ての貨物の外装(カートン等)に原産国の表示を印刷また はスタンプすることが必要となった。 (継続) (1) 法制度/諸規制の ・諸規制の変更は、省令によって突然変更されるケースが多い。又、発表方法 不明確・頻 繫な変 がまちまちであることから、弁護士ですら諸規制の変更に気付かない事態が 更 生じる。 (一部削除、要望変更) (2) 法制度/諸規制の ・産業多角化、国内産業育成政策が、ARAMCOやSABICなどの大口Userの 未整備 国内品調達率の向上に偏っているため、不徹底。 ・Top Downで改善策を指示すればかなり の改善が見込めると思われる。 ・日本の建設業法等、相当する資格を保有 ・コントラクタ資格制度 すれば、MOMRA資格がなくても入札受 (MOMRA Contractor 注可能とする。 Classification) ・日本や海外での実績を資格取得につか えるようにする。 ・港湾施設のセキュリティ改善をして頂きた い。 日鉄連 24 法制度の未整 備、突然の変更 日機輸 日機輸 問題点内容 要望 25 政府調達 日商 (1) MOMRA資格取 得の要件が厳格 ・国の省庁や、国営企業(SWCC等)の入札において、MOMRA Contractor Classification が要求される。その資格取得には、サウジ国内でのプロジェ クト実績が必要で、取得には専門のエージェントを使い半年以上の期間がか かり、外国企業の参入障壁になっている。 26 その他 日機輸 (1) 港湾インフラの未 整備 ・港湾施設の安全性に問題があり、船便での輸送リスクが高い。 17 / 37 準拠法 ・制度の撤廃ないし手続きの簡素化。 ・重要な変更については、一定の猶予期間 を設け業界団体の意見を聞く場を作るな ど。 ・関税や進出企業への優遇措置など、より 直接的な支援が望ましい。 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 クウェートにおける問題点と要望 1 / 2 クウェートにおける問題点と要望 区分 9 輸出入規制・関 税・通関規制 意見元 No 問題点 日機輸 (1) 船積前検査義務付 ・通関時、第三者機関による出荷前商品検査証が必要であるが(サウジ: け SASO クエート:KUSO)、コストが非常に高額である。検査の内容も頻繁に 変更される。 (継続) (2) 貿易書類における ・インボイスなどの貿易書類において、領事査証が必要。コスト、余計なリードタ 領事査証取得義務 イムが発生する。 (継続) ・輸入通関書類にもビザの取得を義務付けられており、ビザの取得に時間、手 間、コストを要する。 (3) 必要な輸入通関書 ・輸入通関手続きに必要な書類、記載事項が明確に示されておらず、記載事 類、及び、輸入通 項の不備、税関担当者の不在などを理由に不当に通関手続きを止められる 関手続きの不透明 ケースがある。 さ (4) 貨物輸入時の必要 ・貨物輸入時に毎回”Iqrar”と呼ばれるオーナーのサイン、及び、承認印が入 書類について った原紙の提出が求められることにより、書類の取り揃えに時間を要する。 日機輸 日機輸 日機輸 日機輸 日機輸 日機輸 問題点内容 要望 ・出荷前検査が必要な国は世界でも数少な ・税関関連法 く、対象国に制度廃止を打診していただき たい。 ・領事査証の要求が残っている国は世界で ・税関関連法 も数少なく、対象国に制度廃止を打診して いただきたい。 ・書類へのビザ取得ルールの撤廃。 ・通関関連法規の明確化。 ・輸入通関手続きの簡略化。 (5) 危険品輸入規制に ・EPA承認を取得するためには、査証を取得した輸入通関書類の原紙を提出 ・EPA承認取得の簡略化。 関するガイドライン 後数日間必要となるため、航空便の輸送時には空港出留め置きとなるケース の不透明さ が多発している。 ・危険品輸入については、Environmental Public Authority(EPA)という機 ・危険品の明確化。 関の承認が必要であるものの、どのアイテムが危険品に該当するかというル ールは明確になっていないため、疑わしきものは全て危険品として輸出する 必要がある。 14 税制 日機輸 (1) 納税完了までのリ ・クウェート政府関連契約の場合、当該契約に関する税務申告が完了し、納税 ・Tax Retention制度の撤廃。 テンションについて 証明書がクウェート税務局から発行されるまで、Tax Retentionとして5%が 支払われないまま止められてしまうため、キャッシュフローの悪化に繋がって いる。 16 雇用 日商 (1) スポンサー制度に ・就労VISAや限定地域へのパス取得は、スポンサーを介しての手続きとなる よる弊害 ため、無用な時間・手間が掛かる。また、行政令や管轄官庁窓口での取り扱 い方法が頻繁に変更となるため、取得に手間取ることが多々ある。 (継続) (2) ビザ手続、居住許 ・現地法人の社員雇用の際など、ビザ取得、居住許可取得、雇用関連手続き 可手続、雇用手続 のルールが明確化されておらず、手続きに必要な費用、期間も不透明である などの役所手続の ため、社員雇用の法的裏付けが不透明。 不透明さ (3) 技術員派遣時のビ ・技術員派遣時にはスポンサーとなる現地法人などからNon Objection ザ期限 Certificateを発行し、短期滞在ビザを取得するが、滞在可能が30日に限られ ており、30日以上に及び作業時には、ビザ切り替えの一時出国が必要となっ ており、時間もコストも掛かっている。 日機輸 日機輸 準拠法 18 / 37 ・スポンサー制度の廃止。 ・行政令の明確化と維持・徹底。 ・会社法、その他スポンサ ー制度関連法 ・ビザ、居住許可、雇用関連法規の整備。 ・短期滞在ビザでの滞在期間延長。 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 クウェートにおける問題点と要望 2 / 2 区分 意見元 23 諸制度・慣行・非 日商 能率な行政手続 日商 日商 No 問題点 問題点内容 (1) 代理店制度の弊害 ・外国からの資機材納入においては、ローカル100%資本による現地企業を代 理店として指定する必要があり、公平・競争力ある調達が阻害されるケースが 十分有り得る。 (継続) (2) 許認可取得手続の ・関係官庁間の連携が全く取られていないため、契約当事者である政府官庁と 煩雑 許認可を下す官庁との間の煩雑な調整をコントラクター側が行わなければな らないケースが多い。 (継続) (3) 政府機関の契約遵 ・工事を伴う案件では完工後ですら契約金額の3割も支払が先送りされる契約 守意識の希薄 条件があり、大型案件ではコントラクター側に資金負担が長期に亘る。また、 契約当事者である政府官庁側に契約遵守精神が欠けているところが散見さ れ、客先側事由で契約履行が進まない場合でもコントラクター側が実質その 負担を強いられているケースがある。 (継続) 19 / 37 要望 準拠法 ・代理店制度の撤廃。 ・代理店法 ・政府内関係官庁間の然るべき調整。 ・政府調達に関わる契約条件(特に支払条 件)の緩和、政府機関による契約遵守精 神の徹底。 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 エジプトにおける問題点と要望 1 / 1 エジプトにおける問題点と要望 意見元 No 問題点 1 外資参入規制 医機連 (1) 外資進出時の要点 ・在外企業が進出する際の手続きや規制に関する案内が乏しい。(会社設立を ・法制度等に関するガイダンス。 や規制 はじめ、輸出入や製品登録等の規制や手続きも含む)現地の弁護士事務所 の信頼性や英語での対応能力が高くない。具体例:チュニジアやエジプト 9 輸出入規制・関 税・通関規制 日鉄連 (1) セーフガード措置 日機輸 (1) 為替ポリシーの不 ・財務省の為替ポリシーや中央銀行の外貨供給のルールや規模が不透明で ・財務省、中央銀行による為替管理の透明 透明と外貨海外送 あり、それに起因して商業銀行から輸入業者への外貨供給も不安定となり、 性の確保をお願いしたい。 金の困難 当地ビジネス展開に甚大な障害を及ぼしている。 客先による輸入契約の一方的な破棄、また貿易外の金利・ロイヤリティ等の外 貨による海外送金が出来ないといった諸問題が発生している。 自動部品 (2) 為替管理規制 日商 (1) 不明瞭な税申告、 ・税番取得必要の場合(一旦納税後還付方式の場合)には、現地工事現場事 納税方法 務所を設立せねばならないことになる。 ・仮に顧問弁護士から、口述意見や書面意見を取り付けるにしても、有償高額 で、結果決め手に欠く意見であることが少なくない。 ・現地工事現場事務所(例えば一年程の短期)を設ける、設けないということ(判 ・無償案件(非課税)の場合の、税申告、納 ・すべてのForeign 断)が、グラント案件の場合に無税と謳ってあっても、税番(一旦納税が故。一 税方法、還付方法、といった事柄を、プロ Grant/Aid案件について 旦納税後、後日還付方式の場合)をとらんが為に、事務所を設けざるを得な ジェクトごとに都度明示頂きたい。 は大統領若しくは議会承 いのか、設けなくていいのかという判断になり、困惑することがある。 認の下に実施されるが 故、案件毎個別対応。 (General Lawは適応せ ず) (1) 現地従業員の雇用 ・邦人一名を置く限りは、最低雇用従業員数を常時満たす必要がある。撤退し ・規制の撤廃若しくは緩和。 ・雇用法(2003年as 義務 た事業分野で業界専門職化した職員の雇用継続・懸かる職能の転用/配置替 amended)第12項136 え若しくは不当性なき円満解雇が求められるため、新規事業分野での新規雇 条;“ the number of the foreign workers in any 用の阻害要因ともなってくる。日本人要員の派遣受け容れを一定期間するだ establishment though けでも、適用されることより、弾力的な地域要員育成は事実上困難となってい it might have several る。 braches, shall not (継続) exceed 10% of the total number of its workers” 区分 12 為替管理 14 税制 日商 日商 16 雇用 日商 問題点内容 要望 準拠法 ・2014年10月14日、エジプト貿易産業省が線材・棒鋼に対するセーフガード ・措置撤廃。 調査を開始すると同時に、暫定措置を発動する旨、WTO通報。同措置によ り、官報告示日より最大200日間、7.3%(最低290エジプトポンド/トン)の暫定 セーフガード関税が賦課。 ・現地法による為替管理の為、同国顧客からの注文を、注文通りに納入できな ・貿易推進に向けてそうした為替管理規制 いケース(発注時点と出荷時点で許可される外国通貨の両替可能額が変更さ の撤廃を働きかけて頂きたい。 れる)が発生している。 20 / 37 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 ナイジェリアにおける問題点と要望 1 / 1 ナイジェリアにおける問題点と要望 区分 意見元 No 問題点 13 金融 日機輸 (1) 外貨不足 14 税制 日機輸 問題点内容 要望 ・アフリカ最大の原油輸出国であり最大のガソリン輸入国。その為、外貨準備高 が減少を続け特例を除き、事実上1年前から外貨送金へのアロケーションは 無く、原材料、部品を除く製品のL/C開設も出来ない状況となった。 石油精製所が稼働できておらず、今頃になって政府は石油精製に力を注い でいるが、石油精製所のリハビリが終わるまでガソリン輸入に依存せねばなら ず、の状況は当面続く見込み。 上述の要因により当社関連のトレードファイナンス(D/A)で輸出を行なった大 型トラック、熱延鋼板の決済(送金)が長期にわたり延滞債権として残ってい る。 (1) 税務当局の査定能 ・法人税・VAT・個人所得税いずれも、税務当局がナイジェリア国内税法に準 力 拠しない不明確な判定基準で多額な徴税額の査定を行う事例が横行してい る。また、調査官個人の裁量で理不尽な課税が行われている。特に実態利益 に基づく課税所得の査定において、本邦・現地において発生したPE紐付き 費用に関して、明確な判断根拠なく多額の損金算入を否認される事例あり。 21 / 37 準拠法 ・中央銀行(CBN)の実働部隊に当社の状 況を理解頂き、延滞分の外貨送金を早急 に実施してもらいたい。 ・ナイジェリア税務署における調査官の実 務能力向上ならびに個人の裁量を排除し た仕組み作り。税法に基づいた課税。 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 アルジェリアにおける問題点と要望 1 / 3 アルジェリアにおける問題点と要望 区分 1 外資参入規制 意見元 No 問題点 日商 (1) 外資出資比率制限 ・外資規制(外資出資比率Max49%、保有株式売却時のアルジェリア政府・公 ・法令・規則の突然の変更、適用の不透明 ・2009年補正予算法 団による先買権、配当送金に関する不明瞭な運用等)による投資障壁。 性を排除。 ・2010年予算法 (変更) 問題点内容 要望 準拠法 2 国産化要請・現地 日機輸 調達率と恩典 (1) 不明確な車両現地 ・2014年末の法改正で現地自動車代理店は2016年末までの自動車産業分野 ・法規で優遇政策、現地調達率等の規定を ・Law No 14-10 of 30 Dec 組立誘致政策 への投資が義務付けられ、外資の参入計画が多数あるが、外資参入、及び 行っていただきたい。 2014(2015年財政法) 自動車現地組立事業に対する優遇政策、条件等が定まっておらず、参入の 障壁となっている。 9 輸出入規制・関 税・通関規制 (1) 自動車・建機分野 ・2015年2月8日付の官報にて2016年2月8日以降自動車・建機等の輸入につ 等における仲介業 いては、商社等の介入が禁じられ、現地代理店がメーカーから直接購入する 者の排除 ことが義務付けられ、当社の介入が現地代理店、メーカー双方にとってメリット があるにもかかわらず商流に介入できなくなった。 ・2015年に産業・鉱山省令により発令された自走機械輸入規制法により、自動 車のみならず、建設機械新車輸入代理店に関しても、厳格に政府の認可が 必要となった。結果、15年5月以降建設機械の代理店在庫販売用の輸入は 止まっており、弊社代理店も同様に政府認可を待っている状況で、いつ輸入 ライセンス、認可を受けられるかは不透明である。 また規制の用件のひとつが、メーカーとアルジェリア現地代理店間における、 直接代理店契約であり、今後アルジェリア代理店と当社が直接売買契約を行 う必要有り。その為、債権回収リスクが増し、信用状の開設など、追加対応を 行う必要有り。また、外貨建て決済制限措置とあいまって、代理店の機械輸入 にも影響が出る可能性有り。 ・本年2月より発効予定のアルジェリア向け自動車輸入に係る第三者(日本の 総合商社含む)排除問題(※)に直面している。 (※)これまでアルジェリア向け自動車輸入販売を長きに亘り手掛けてきたが、 先般制定された規則により、アルジェリア向け自動車輸入業者はメーカー に限定され、弊社含む第三者は輸入手続きを行う事ができなくなるという問 題に直面。駐日アルジェリア大使館並びに在アルジェリア日本国大使館に もかかる問題解決に向けて協力を要請しているが、現時点に於いては改善 は見られず、このままでは叙述のアルジェリア向け自動車輸入販売に支障 を来たす為、早急なる問題解決が必要。 日機輸 建機工 日機輸 12 為替管理 ・条件設定の上、条件を満たす仲介業者に ・Executive decree No 15-58 of 8 Feb 2015 就いては介入を認めるよう法改正の検討 を頂きたい。(特に日本商社) ・規制措置の緩和。 ・2015年2月8日付政令第 ・規制導入に際しては、外資企業に対話機 15−58号? 会を提供するとともに、十分かつ妥当な説 明と、認可プロセスのタイムフレームの説 明を実施するなど透明性を確保して頂き たい。 ・かかる法規制の撤廃、或いはこれまで輸 入販売を行ってきた弊社(総合商社)に対 しては特例を設けて免除して頂きたい。 建機工 (2) 外貨建て決済制限 ・2015年8月1日から輸入保証金の総額が、自己資本の2倍から自己資本と同 ・外貨規制の緩和。 措置 額へ引き下げられた。これにより、金融機関によるL/C発行能力は半減する ことになり、将来的に問題が顕在化する可能性がある。 日商 (1) 外貨送金各種規則 ・海外への外貨送金に関し、アルジェリア中央銀行の許可が必要で、許可判断 ・適用の不透明性を排除。 の変更と恣意的運 基準、手続きが不透明にて時間を要する。 用 (継続、要望変更) 22 / 37 ・中銀の2015年7月22日付 第02−15号? 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 アルジェリアにおける問題点と要望 2 / 3 意見元 No 問題点 12 日商 (2) 内貨から外貨への ・外国企業は内貨口座(INR口座)とDA建外貨口座(CEDAC口座)を、 ・融通性のある金融システムの構築。 転換を伴う外国送 domiciliation手続きを行った銀行(支払場所の決定銀行)で開設し、国内で 金許可取得に困難 の日常的な取引にはINR口座を使用、外国との受送金にCEDAC口座を使 が伴う 用する。同じDA貨であっても国内取引の入金はINR口座へ入金されるた め、事業終了時にINR口座資金が余剰となった場合、CEDAC口座へ資金 移管し、CEDAC口座から外国送金を行うことになる。この場合、INR口座か らCEDAC口座への資金移管はCEDAC口座からINR口座へ資金移管した 金額の範囲に限定され、それでもINR口座に余剰資金が残る場合は外国送 金できなくなる。INR口座からCEDAC口座への資金移管を伴う外国送金に ついてはアルジェリア中央銀行の許可を取得しなければならず、この承認許 可取得に時間が掛かる為、フレキシブルな資金運用ができない。 14 税制 日商 (1) 困難さを伴う付加 価値税還付 16 雇用 日商 (1) 柔軟性に欠ける雇 ・特に一般労務者(ワーカー)、普通自動車運転手、事務員、掃除婦などの単 ・柔軟な雇用制度。 用 純作業従事者の雇用は地域管轄の職業紹介所を介す必要があるため、管轄 内の求職者に限定される。 (1) 行政手続きの遅れ ・官僚制による手続きの遅延・長期化。 ・官僚制による手続きの複雑化・長期化を (変更) 回避するべく、政府間レベルでの対話を 促進頂きたい。 ・全般的に行政手続きが遅い。行政に横の繋がりもない。この為、申請者の許 ・スムーズな行政手続きを切望。 認可取得遅延を招く。具体的には、弊社リエゾンオフィス登録更新手続きに約 半年もの時間を要した。これに伴い、現地駐在員のWork Permitの取得も会 計年度を跨って大幅に遅延した。 ・縦割り行政で、物事が決まるまでの効率性が非常に悪く、時聞が掛かる。例え ・行政システムの効率性。 ば、労働許可更新申請を雇用局へ提出しても期日内に適切な対応がなされ ず労働許可有効期日が過ぎてしまい、このことで労働監督局が不法就労を理 由に申請者を裁判所へ告訴し、刑法裁判で罰金刑を科せられたことがあっ た。また、行政担当者が決定責任を事前に逃れようとするため、特に重要な決 定事項について何も判断を下さずに保留する、あるいは役所の中で盥回しに することもあり、この様な無責任体質が行政のスピードの遅さの要因の一つと も言える。申請した案件については継続したフォローを頻繁に行わないと、何 の進展も得られない恐れがある。 区分 23 諸制度・慣行・非 日商 能率な行政手続 日機輸 日商 問題点内容 要望 準拠法 ・税務当局の業務の全般に言えるが、特に付加価値税(VAT)還付手続きの時 ・付加価値税還付の迅速な手続きと透明 間と手間が異常にかかり、審査が進むのに何年間も掛かる。日常的にフォロ 性。 ーしないと書類が埋もれてしまうこと、また、税務当局が還付については積極 的でないことで細かく還付申請の不備を探し出し、これを口実に還付申請を 却下するケースが多いと聞く。このような税務当局の対応により殆どの外国企 業は付加価値税還付の問題を抱えており、更には税務当局の異常に長くか かる審査をフォローしきれず還付を諦めてしまう。また、還付対象となる付加 価値税は事業に直接かかわる品目に限定され、経費などの間接経費に係る 支出に伴う付加価値税は還付対象と見倣されないケースが散見される。過去 に還付請求の約50%を還付されたが、還付された付加価値税の内訳がなく、 還付の判断基準についての情報も全く知らされない不透明性がある。 23 / 37 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 アルジェリアにおける問題点と要望 3 / 3 意見元 No 問題点 24 法制度の未整 備、突然の変更 日商 (1) 各種規制の突然の ・各種規則の突然の変更(例えば駐在員事務所規定の突然の変更)と規則適 変更 用迄に要する時間と不明瞭性。 (変更) 26 その他 日商 (1) 事業場の治安維持 ・憲兵隊、警察など国家組織による治安維持とは別に、事業場に民間警備会 ・警備費用の資金負担を軽減させるために に係る資金負担 社の武装警備員の配備を義務付けられている。武装警備員に係る費用は企 最低でも年度ごとでの立替警備費用清算 業が民間警備会社へ立替払いし、支払った金額を国へ請求することで国から を確実に実施して欲しい。 還付されるが、現在まで還付されていないため、資金負担が嵩む。事業場に 配備する武装警備員人員数は県安全委員会の指示で決まるが、県は配備人 員数を失業対策に利用している節もある。 日商 (2) 司法の不平等性、 ・司法判断に平等性がなく、親族、友人、知人などの繋がりを優遇し、理不尽な ・司法の平等性。 汚職体質 判決が下されることがある。特に原告の訴えに基づき被害額の鑑定のために 裁判官が任命する法廷鑑定人と原告が裁判の勝訴で請求する損害賠償金に ついて裏取引するケースが非常に多く、法定鑑定人の被害評価額が理不尽 に高額、その評価内容も中立性に欠ける鑑定結果報告書が裁判所へ提出さ れるケースが多い。裁判官はこのような鑑定結果報告書を司法判断の材料に するため、理不尽な判決が下される。原告と法定鑑定人の癒着、裁判官と法 定鑑定人の癒着、更には原告と裁判官の癒着などの汚職体質が存在してい ることは現地人も認める処である。訴訟に於けるローカルプリファレンスは非 常に高く、現地人や現地企業に対して寛大な判決が出される一方で、外国人 や外国企業に対しては、厳しい判決が下される傾向が強い。 区分 問題点内容 要望 24 / 37 準拠法 ・法令・規則の突然の変更、適用の不明瞭 ・2015年商業省令 性を排除。 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 チュニジアにおける問題点と要望 1 / 1 チュニジアにおける問題点と要望 区分 1 外資参入規制 意見元 No 問題点 医機連 (1) 外資進出時の要点 ・在外企業が進出する際の手続きや規制に関する案内が乏しい。(会社設立を ・法制度等に関するガイダンス。 や規制 はじめ、輸出入や製品登録等の規制や手続きも含む)現地の弁護士事務所 の信頼性や英語での対応能力が高くない。 問題点内容 要望 25 / 37 準拠法 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 モロッコにおける問題点と要望 1 / 1 モロッコにおける問題点と要望 区分 9 輸出入規制・関 税・通関規制 意見元 No 問題点 問題点内容 日鉄連 (1) セーフガード措置 ・モロッコ産業通商省が、輸入冷延鋼板、表面処理鋼板、合金鋼板類に対する ・措置撤廃。 セーフガード調査を開始する旨、官報告示。 モロッコの輸入HSコード7209、7210(7210.11、7210.12、7210.90.21.00、 7210.90.22.00、7210.90.23.00を除く)、7211(7211.13、7211.14、7211.19 を除く)、7212(7212.10を除く)、7225、7226に含まれるもの。10月9日に暫 定措置(25%のSG税)。 要望 26 / 37 準拠法 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 ガーナにおける問題点と要望 1 / 1 ガーナにおける問題点と要望 区分 意見元 No 問題点 14 税制 日機輸 (1) 移転価格を含む税 ・以前より報告している移転価格税制については、問題が取り除かれたと確認 制一般の恣意的運 できていないが、当社の地場系の公認会計士の指示に従って申告しこれまで 用 のところ追徴とはなっていない。 一方、IMFが歳出削減と共に歳入増加を目指すことを指導していて、ガーナ 政府は、徴収漏れを防ぐ等正しい方向で進んでいるところもあるが、(徴収し 易いので)外国企業をターゲットにしていると思われる(移転価格税制も含め て。他外国企業よりも同じような話を聞く)。 問題点内容 27 / 37 要望 準拠法 ・税に関する法律自体は問題ないが、その 運用に関する法令にあいまいな部分があ り、担当者によっても解釈が異なるケース が多々ある。関連法令をどのように解釈 し、その結果の具体的な運用方法を「書い たもの」で公表してほしい。 ・Income Tax Act, 2015 ACT 896 ・Ghana Revenue Authority Act, 2009 ACT 791 ・Value Added Tax Act, 2013 Act 870 ・Internal Revenue Act, 2000 Act 592 (Amendement, Act 622 628 644 669 700 710) 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 エチオピアにおける問題点と要望 1 / 1 エチオピアにおける問題点と要望 区分 意見元 23 諸制度・慣行・非 建機工 能率な行政手続 No 問題点 問題点内容 (1) 配船手続き ・エチオピアの銀行が開設する信用状での決済の場合、指定のフォワーダー ・Ethiopia Shipping Line使用義務の撤 であるEthiopia Shipping Lineを使わなければならず、船のスケジュール(1 廃。 船/月)や費用において選択肢が限られている。 ・Ethiopia Shipping Lineとの提携船会社 数の増加。 要望 28 / 37 準拠法 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 ケニアにおける問題点と要望 1 / 1 ケニアにおける問題点と要望 区分 9 輸出入規制・関 税・通関規制 24 法制度の未整 備、突然の変更 意見元 No 問題点 問題点内容 要望 日鉄連 (1) 船積み前検査 ・2015年12月1日、輸入鋼材全般を対象とした船積み前検査の実施。 ・有効期限での措置の撤廃。 ・WTOルールにおける事前公表義務の厳 格化。 日商 (1) 突然の税制改訂・ 輸入規制改正 ・中古自動車に関する税制改訂、輸入規制の変更が事前の周知なしで行われ ・事前に情報を通知して欲しい。 ている。変更がなされた際の、輸出者側のキャンセル等処理にかかる負担が ・規制変更までの猶予期間(周知期間)が 大きい。 欲しい。 29 / 37 準拠法 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 タンザニアにおける問題点と要望 1 / 1 タンザニアにおける問題点と要望 区分 9 輸出入規制・関 税・通関規制 意見元 No 問題点 日機輸 (1) 通関手続の遅延 問題点内容 要望 日機輸 ・港(空港)における手続が10∼14日を要し、多額の在庫・資金負担となる。 (継続) (2) 出荷前検査の義務 ・2012年度から製品を輸入する場合に第三者機関の出荷前検査が義務付けら 付け れ、以前の通関時での自国検査に比べコスト負担増加。 (継続) 13 金融 日機輸 (1) 過度の銀行保護 14 税制 日機輸 24 法制度の未整 備、突然の変更 日商 26 その他 日機輸 準拠法 ・港湾手続・税関の抜本的能力改善が求め られる。 ・この制度により密輸等の不正を規制出来 ・税関関連法 ればよいが、実際には不正が横行してい るので、制度の運用を厳格に実行して頂 きたい。 ・金融コストが過大。 ・現地通貨貸出金利:16∼22%、預金金利:0∼2%。 US$で5∼7%と世界相場から乖離。 中央銀行による銀行保護が強すぎる。 (継続) (1) 非効率な課税業務 ・税務当局(TRA)のレベルが低く、追徴レターの乱発・間違い等、対応時間・ ・当局内の権限・窓口の整備を行い、年度 コスト(コンサルタント)が甚大。 順序に沿った監査が求められる。 (継続) (1) 突然の税制改訂・ ・中古自動車に関する税制改訂、輸入規制の変更が事前の周知なしで行われ ・事前に情報を通知して欲しい。 輸入規制改正 ている。変更がなされた際の、輸出者側のキャンセル等処理にかかる負担が ・規制変更までの猶予期間(周知期間)が 大きい。 欲しい。 (1) 電力供給不足 ・電気普及率が24%に留まりながら、日常的な停電多発に加え、料金の上昇 が継続。また、停電時のジェネレーター使用による燃料コスト負担発生。 (継続) 30 / 37 ・基本的な能力改善は元より、組織運営費 の透明性が求められる。 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 ザンビアにおける問題点と要望 1 / 1 ザンビアにおける問題点と要望 区分 9 輸出入規制・関 税・通関規制 意見元 No 問題点 問題点内容 要望 日鉄連 (1) セーフガード ・2015年7月10日、一部の冷延鋼板およびめっき鋼板のセーフガード調査を 開始。 ・調査の取り止め、日本材の対象除外。 31 / 37 準拠法 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 アンゴラにおける問題点と要望 1 / 2 アンゴラにおける問題点と要望 区分 意見元 2 国産化要請・現地 日機輸 調達率と恩典 12 為替管理 日機輸 16 雇用 日機輸 日機輸 日機輸 No 問題点 問題点内容 要望 (1) Oil Sectorにおけ る国内産業優遇 ・アンゴラのOil Sectorでは通常、油井管等の必要資材の納入において、 Local Contentsを含むことが求められている。例え当地に事務所が有る場合 でも、駐在員事務所のステータスの場合、Local Contentsとして認められず、 入札のPQすら通過出来ない状況となっている。 (継続) (1) 外貨送金の遅延 ・当地アンゴラより外貨送金を行う場合、契約書の形態/金額によりアンゴラ中央 銀行、乃至は経済省の承認が求められるが、当該承認手続きには非常に時 間が掛かる為、外貨送金に時間を要する。2015年より油価下落の影響で全て の外貨送金を中央銀行がコントロールするようになり、L/Cの開設を含む外貨 送金はほぼ不可能な状態となった。 (内容、要望ともに追加) (1) 査証発行の煩雑な ・労働ビザ申請/更新要件:労働ビザ申請要件としては次の2点が問題となる、 手続き 即ち、①商業登記(大凡計15ヶ月を要する)および②所轄省庁よりの意見書。 商業登記が為されていなければ労働ビザ発給に1年以上を要することとなる。 また、通常Rep Officeの所轄省庁は商業省となるが商業省よりの意見書は事 実上発給されず、他省庁に頼み込む必要がある。他省庁よりの意見書発行ま での期間は全く予測不能。結果として、当地駐在員の労働ビザ取得期間は (JICA/同業他社の例を含めると)少なくとも半年∼1年程度を要することとな っている。当社の場合は幸いにして、商業登記済み、かつ意見書が最近スム ーズに発行されており、現状1ヶ月以内でビザ発給がなされているが、初代当 出張所長の労働ビザ取得には、商業登記(15ヶ月)+石油省よりの意見書取 得(9ヶ月)=24ヶ月を要した。なお、労働ビザ更新には2∼4週間を要する。 上記通常の労働査証発給に加え、Project関係者(第3国人)に対する柔軟な 対応をお願いしたい。 履行中の工事関係者、特に第3国人(インド/ブラジル/欧州各国)への査証発 給は、各国アンゴラ大使館の運用に拠るが、国によっては短期査証発給に1 ヶ月以上を要するケースがある。 (継続) (2) 入国手続の煩雑・ ・入国時のimmigrationに1時間程度を要する。また、immigrationに際して 遅延 必要以上のチェックが為されるケースも多い。 出入国に加え、現状、国内州間移動時(国内線搭乗時/陸路移動時)の度に 入国時と同様のimmigration書類を要求されており、極めて不合理と言わざ るを得ない。また、本来必要のない書類についても窓口で要求されることが有 る。 (継続) (3) 被雇用者側寄りの ・当地の労働法は極端に被雇用者寄りの内容となっており、減給や解雇が非 労働法 常に難しい、或は解雇する場合には高額の費用が発生する。 (変更) 32 / 37 準拠法 ・Local Contents規制に関する緩和を行っ ・法令No. 48/06 て頂きたい。 ・法令No.127/03 ・外貨送金に関する規制緩和の実施、或は ・アンゴラ中央銀行Aviso 外貨送金承認取得に関する手続を簡略化 13 2013 して頂きたい。 ・国内産業育成分野における外貨送金を許 可して頂きたい。 ・労働VISA発給に関し、手続きの簡素化、 乃至は柔軟な対応(本邦企業の工事履行 に伴う特例措置、Project関係者一括の Block VISAの発給等)を検討頂きたい。 ・E-Passportの導入等による手続き簡素化 が望まれる他、国内移動については、手 続の簡略化が望まれる。 ・労働法につき、雇用者、被雇用者間の不 ・労働法No. 15/15、No. 7/15 均衡是正を検討して頂きたい。 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 アンゴラにおける問題点と要望 2 / 2 No 問題点 問題点内容 23 諸制度・慣行・非 日機輸 能率な行政手続 (1) 契約承認等 Processに時間を 要する ・役務提供契約の内容、及び金額により中央銀行、或は経済省他の事前許認 ・国家Project、或は国策に沿う産業発展に ・大統領令No. 273/11、 可取得が必要であるが、この契約承認Processに時間を要する(1か月超)。 寄与するProject等については、Process No. 123/13 (継続) を簡素化/短縮化できるような柔軟な対応 を検討頂きたい。 26 その他 (1) 高額なTerminal Charge ・当国におけるTerminal Chargeは非常に高額(1日当りUS$ 170/コンテナ) ・Terminal Chargeの値下げを検討頂きた であり、このTerminal Chargeの値下げを検討頂きたい。また、通関完了後 い。 にTerminal Chargeを支払い貨物がリリースされるが、System上の問題が ・System Down、休暇に伴い支払出来な 度々発生し支払いが実施できず、その間の引き取りが遅れると共に当該期間 い場合のCharge料については請求しな の港の保管Chargeが請求される(クリスマス休暇期間中なども全て支払い実 い、等といった制約を検討して頂きたい。 施できず貨物の引き取りも出来ない状況)。 (継続) 区分 意見元 日機輸 要望 33 / 37 準拠法 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 南アフリカにおける問題点と要望 1 / 2 南アフリカにおける問題点と要望 意見元 No 問題点 1 外資参入規制 日機輸 (1) 黒人社会の過剰擁 ・2003年に公布された黒人経済力強化政策(Black Economic ・外資参入障壁を軽減して頂きたい。 護 Empowerment Act)が2015年より黒人への新たな優先要素が追加され、黒 ・現在の基準を緩和して頂きたい。 人がより優遇される基準(黒人による投票権の確保、黒人への経済的利益貢 献等)となり、日本企業にとってプロジェクト受注が難しくなりつつある。 9 輸出入規制・関 税・通関規制 日機輸 (1) 高輸入関税 日鉄連 (2) 輸入関税引き上げ ・2015年10月23日、ブリキ、半製品、厚板、熱延・冷延鋼板、山・溝形鋼、鉄 筋・線材に対する輸入関税10%引き上げ。 ・関税率の引き下げ。 日商 (3) 日本とのFTA未締 ・EU製車両の関税のみ25%から18%に7%優遇されており、日本製やアジア 結 製などの輸入についてコスト競争力が低く競争が難しい。 (継続) (4) 原子力協力協定の ・2014年にかけて、アメリカ、フランス、ロシア、韓国、中国、EU、アルジェリア 未締結問題 が原子力協定を締結している。南アフリカと日本政府間の原子力協定が未締 結の状況は、現地スコープ増を期待する南アフリカ側への日本側からの情報 提供などにも支障をきたすおそれがあり、日本企業の本件参画の足かせとな る可能性が出てきている。 (継続) (5) 輸入時の商品盗難 ・輸入通関時また国内配送において盗難多発。殆どのケースにおいて荷主の 費用負担となりコストアップの原因となる。 (継続) (1) ビザ取得の困難 ・2014年5月より、入管法が改正されたが、運用面での変更が度々あり、計画 通りのビザ取得が難しい。 また、ビザ申請には、南アフリカ内務省が外注している企業を通す必要がある が、個人ではアポ取りが困難のため、エージェントを通す必要があり、コスト・ 時間の両方に大きな負担がかかる。 (継続) (2) BEE制度の厳格化 ・Black Economic Empowerment制度が厳しく、新規参入の障壁が高い。ま た、BEEスコア獲得のために、多大なコストをかける必要がある。この影響に より、有用な白人人材の海外流出が進んでおり、現地での人材確保が困難で ある。現状、逆アパルトヘイト状態となっている。 これに加え、現地からの調達率等も厳しく制限されているため、製造拠点の現 地進出、プロジェクトへの参入障壁が高くなってきてしまっている。 (追加) ・減税制を日本製やアジア製にも適用して ほしい。 区分 日商 日機輸 16 雇用 日商 日商 問題点内容 要望 準拠法 ・黒人経済力強化政策 ・輸入品についてTV25%、AC15%、冷蔵庫25%と高率(国内組立製品、EU ・南アフリカ消費者の生活向上と経済活性 製は一部免除)。 化のために、電器製品の関税率の見直し 更にExcise Duty物品税も追加で負荷される。一方、洗濯機(1タブ仕様)、ビ をし、公正な競争ができるレベルの関税 ューティー商品などは無税。 率を設定してほしい。 明確な基準と高関税是正のロードマップが不透明。 34 / 37 ・Department of Economic Development Notice 1007 of 2015 ・原子力協定の早期締結。 ・更なる治安改善に向けた取組強化を働き かけてほしい。 ・就労ビザのプロセスの最適化と緩和措置 ・入管法 をお願いしたい。 ・BEE制度の緩和と外国企業への優遇措 置を求めて頂きたい。 ・2013:Revised B-BBEE codes of Good Practice 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 南アフリカにおける問題点と要望 2 / 2 区分 19 工業規格、基準 安全認証 意見元 No 問題点 日商 (1) 車両認証 (Homologation) 要件の厳格 日機輸 日機輸 23 諸制度・慣行・非 日商 能率な行政手続 24 法制度の未整 備、突然の変更 日商 26 その他 日商 問題点内容 要望 準拠法 ・車両認証(Homologation)要件が厳しい。Homologation要件が欧州に準じ ・New Zealandのように欧州、豪州、日本、 ており、しかも右ハンドルのためイギリス仕様がないモデルは認証を取るのに USAの複数の基準でよいことにして特別 多くの労力を要する。 必要な要件があればそれに加えて証明を (継続) 出せばOKにしてほしい。 (2) 省エネ規制におけ ・2015年5月よりEnergy Efficient規制発行。 ・評価担当者による評価基準のばらつきを るIEC評価レポート 安全規格認証取得の際にEnergy Efficency Report提出が義務化。 是正すると共に、規制で認可されている の不受理 【課題】 IEC評価レポートの受付を徹底して欲し 南ア規格はIEC欧州規格に準拠/連動しており、規制上にも両規格ナンバー い。 関連性/対比がなされているにも関わらず、認証評価者によりIEC規格ナンバ ーに基づくレポート提出を拒否される。 (3) 安全規格認証取得 ・輸入通関に安全規格認証LOA提示が求められる。 ・当局NRCSにおける承認期間短縮化(ロ の煩雑さ これを取得するために①CB Report ②EMC準拠 ③Energy Efficient ーカル生産品と同じ1∼2ヶ月)、即時提出 Reportの提出が必要。 書類確認を要望する。 また一部商品では④南アフリカ専用プラグ仕様が求められる。 ・また②Energy Efficiency Reportのよう 【支障となっている課題】 な新規制を導入時には、同時にそれに対 ①昨年まで3ヶ月であった認証取得期間が、現在は6ヶ月以上。 応できる人員を増員するなど、適切に対 商品切替サイクルが通常1年である当業界において、タイムリーな新製品 応してほしい。 導入ができない。 ②一方ローカル生産品に対しては1∼2ヶ月程度で認可される。 ③当局によるLOA申請書類確認にすら時間が掛かっている。時に必要書類 提出後、2∼3ヶ月経って追加書類、訂正等を求められ、再提出後更に、認 証取得待機6ヶ月掛かることもある。 (1) 省庁の煩雑な承認 ・管轄省庁の管轄権に重複している部分があり、かつ、プロセスが煩雑である ・承認プロセスの簡素化と明確化をお願い プロセス ため、承認までに長い時間がかかる場合がある。 して頂きたい。 (継続) (1) 突然の税制改訂・ ・中古自動車に関する税制改訂、輸入規制の変更が事前の周知なしで行われ ・事前に情報を通知して欲しい。 輸入規制改正 ている。変更がなされた際の、輸出者側のキャンセル等処理にかかる負担が ・規制変更までの猶予期間(周知期間)が 大きい。 欲しい。 (1) 低所得者向けの低 ・ブラジルやタイのように低排気量車に特別安い自動車税、物品税を特別に安 ・1000cc未満の乗用車に特別安いVATを 税率の自動車の不 い低所得者向け車両を用意させ、自動車市場の拡大を図る努力がなされて 適用する(例えば14%のところを最終購入 在 いない。 者が個人の場合のみ小売時に半額の7% を適用する。もしくは1000cc未満の輸入 税を25%から10%に引き下げるなど。 35 / 37 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 モザンビークにおける問題点と要望 1 / 1 モザンビークにおける問題点と要望 区分 意見元 No 問題点 問題点内容 要望 16 雇用 日機輸 (1) 外国人雇用規制 ・現地拠点(支店、現地法人問わず)における外国人雇用は労働許可が必要 で、労働省は外国人労働者の割合について下記の通り規制を設けている。 ①労働者が100人を超える大企業:全従業員の5% ②労働者が10-100人までの中企業:同8% ③労働者が10人未満の少企業:同10% 現地従業員が数名の本邦企業支店では、駐在員を2名以上派遣することが事 実上困難となっている。 ・同制度の撤廃、見直し。 ・労働法 法令第55号 ・特に、商業活動を行なわず情報収集を目 -2008年12月30日交付 的とした外国企業支店や、F/S目的会社な (外国人労働者規制) ど、多くの現地従業員を必要としない外国 企業拠点に対する適用例外の運用を求め る。 24 法制度の未整 備、突然の変更 日商 (1) 突然の税制改訂・ 輸入規制改正 ・中古自動車に関する税制改訂、輸入規制の変更が事前の周知なしで行われ ・事前に情報を通知して欲しい。 ている。変更がなされた際の、輸出者側のキャンセル等処理にかかる負担が ・規制変更までの猶予期間(周知期間)が 大きい。 欲しい。 36 / 37 準拠法 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 2016 年速報版 モーリシャスにおける問題点と要望 1 / 1 モーリシャスにおける問題点と要望 区分 24 法制度の未整 備、突然の変更 意見元 No 問題点 問題点内容 日商 (1) 突然の税制改訂・ 輸入規制改正 ・中古自動車に関する税制改訂、輸入規制の変更が事前の周知なしで行われ ・事前に情報を通知して欲しい。 ている。変更がなされた際の、輸出者側のキャンセル等処理にかかる負担が ・規制変更までの猶予期間(周知期間)が 大きい。 欲しい。 要望 37 / 37 準拠法 貿易・投資円滑化ビジネス協議会 新規意見速報版 2016 年版アンケート新規意見:貿易・投資上の問題点と要望 2016 年 10 月 連絡先: 日本機械輸出組合 通商・投資グループ 谷口、和田、庫元 〒105-0011 東京都港区芝公園 3−5−8 機械振興会館 401 号 TEL 03-3431-9348 FAX 03-3436-6455 E-Mail [email protected] http://www.jmcti.org 禁無断転載
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