トロサ遠征レポート - 混声合唱団はもーるKOBE

2010/10/28~一日かけてスペイン・トロサへ~
関空からフランクフルトへ
リムジンバス,JR,タクシー…午前 8 時,それぞれ関空に集
合しました。チケット控えを受け取り,スーツケースを預け,
航空券をもらって,各自セキュリティーチェック・出国審査を
済ませ,搭乗口に向かいます。ルフトハンザドイツ航空でひと
まずフランクフルトへ向かいます。
フランクフルトで自由行動
フランクフルトでは約 4 時間の自由行動がありました。お土産屋さんや本屋さん(読め
ませんが),雑貨屋さんをウロウロして,Cafe へ!
ドイツといえばビール,ということで,“This one.”を巧みに駆使して,ビールと食事
をオーダーしました。
ソーセージもおいしかったです!サラダを注文する
と,バルサミコ酢とオリーブオイルがついてきました。
ドレッシングの文化はないんですかねぇ。
フランクフルトからビルバオへ
再集合し,同じくルフトハンザドイツ航空でビルバオへ向かいます。余裕をもって再集
合したものの,すでにセキュリティーチェックには長蛇の列が。しかも,やや厳しめ・・・。
搭乗開始時刻ギリギリに搭乗口にたどり着きました。
ここで,はもーる TOKYO と合流し,約 2 時間の空の旅でした。
ビルバオからホテルへ
ビルバオ空港では現地ボランティアの女性と合流。なんと 22 歳でした!大人っぽくてき
れいな方でしたね。そこから 1 時間ちょっとバスに乗り,深夜にホテルに到着しました。
この日,ホテルに着いたとツイートしたのは,深夜 25 時すぎでした!!
2010/10/29~初めての教会コンサート~
Josu さんのレッスン
初日は Segalariak の作曲者:Josu さんが
練習を見に来てくださって,レッスンでした。
出だしから丁寧に指導していただきました。
Segalariak の曲のバックにある景色まで解
説してもらって,この約 1 時間半の間に,
Segalariak が今まで以上に好きになりまし
た。
タファラへ出発
練習後,30 分衣装や楽譜の整理時間があり,バスで Tafalla へ出発します。バスでの道
中「サンティアゴの道」の話を聞いたのは確か初日だったと思います。キリスト教の 3 大
聖地“Santiago de Compostela”へ向かう巡礼の道と並走して,この日の目的地 Tafalla
へ向かっている…ということでした。
いざリハーサル
人生初の教会でした。中に入ると,手拍子をして残響を確かめるメンバーもいました。
とにかくスゴイ!それしか言いようがありませんでした。あまりのすごさに,マリア像の
前でキリスト教曲を歌う緊張感すら覚えました。響かせようとしなくても体や会場が勝手
に共鳴してくれる,そんな不思議な感覚を体験しました。「おらしょ」を歌いながら涙ぐ
んでしまったことは秘密です。長い長い時を経て,彼らの信仰心が届いたと信じてもいい
ですよね。
コンサート!そして深夜の帰還
コンサート本番では,満員のお客様のおかげで,練
習に比べて残響時間は短めでした。宗教曲は真剣に,
フォルクローレは楽しそうに,熱心に聴いていただき
感激です。コンサート後はまさかの雨。お客様のお見
送りを諦めて,急いで控室へ帰ったのでした。
この日の夕食は Pamplona でした。やっぱりサラダにドレッシングは付いてきませんで
した。メインはお肉とポテトでした(笑) そして,またまた 25 時すぎにホテル着。
2010/10/30~熱烈な歓迎!!~
今日は長旅…
この日は,ホテルから Polanco まで約 3 時間という長旅!途中でトイレ休憩とおみやげ
タイムを挟んだとはいえ,しっかり寝不足を解消することができました。
Polanco にて
リハーサル後は観光へ。とーっても静かで穏やかな町でした。
コンサート前に
は,衣装に着替え
て市長さんを表敬訪問。Polanco のピンバッ
ジをいただいたので,Tolosa のバッジと合わ
せて衣装に着け,ステージに立つことになり
ました。
私たち
が訪れた 3
つの教会の中では,一番小さな教会でした。ですが,お
客様はどこよりも温かかったと言っても過言ではないと
思います。コンサートが終わって,外でお礼をしている
ときにも,演奏をほめてくださったり,「一緒に写真撮
ろう!」と言ってくださったり…。教会の響きにも,お
客様の温かい気持ちにも助けられてるなーと実感した一日でした。
ホテルへ
この日は,移動に時間がかかるということで,バスで夕食をいただきました。暗かった
ので,じっくり中身を見たわけではないのですが,カスクート的なパン,チーズパン,ハ
ムパン,オリーブの缶詰,チョコ(2 個ぐらい),カステラ,水(500ml が 2 本)…だった
と思います,多分。食べながら,「わー,全部パンやー!!」と盛り上がった後は,ずっと寝
ていました。
ホテルに着いたのは,この日も 25 時。ですが,サマータイムの切り替えで,24 時(0 時)
到着!なんだか得した気分でした♪
2010/10/31~コンテスト当日~
コンテスト当日!
朝から練習にも気合が入ります。3 日目なのに,ビックリするぐらいみんな元気でした!
いろいろな事情があって(?),ホテルからステージ衣装を着ていくことになりました。雨
がぱらついていて,ドレスの裾を汚さないように細心の注意を払って移動。
会場は,お世辞にもよい音響とは言えま
せんでした。これでも良くなった方だと聞
きましたが,もちろん,2 日間歌ってきた
教会や歌いなれている日本のホールのよう
にはいきません。ステージリハを終え,控
室となっている近くの小学校に戻って,再
度体をほぐしたり,声出しをしたり,ちょ
っと復習したりしている間に,本番です!
すごく緊張しました・・・。
ポリフォニーが終わったのが 16:30 でした。また小学校に戻って,休憩と練習…。コン
テストの緊張感の中で,何曲も歌わなければならないので,かなり疲労感が漂っていまし
た。フォルクローレでは作曲家の松下耕先生ご本人が審査員として真ん中に座っておられ
る前で,「狩俣ぬくいちゃ」歌ってきました!比較的リラックスできたフォルクローレの
中では,一番緊張した瞬間でした。
しばらく街中の Bar で時間をつぶし,代表 3 名がレセプションへ,他の団員はディナー
会場へ。ディナー会場は,他の合唱団と合同でした。スウェーデンの合唱団の“食前歌”
含む数々の愛唱曲に感動!内から自然に湧き上がってくる音楽はこんなに美しいんだと実
感しました。フィリピンの合唱団の Let it be.に感動をもらい,「この経験ができただけで
も,スペインまで来た価値があった」と言っていたメンバーもいたくらい,本当に貴重な
経験でした。
コーラスダンスの後,結果発表でしたが,入賞ならず。世界の
合唱団のすごさを文字通り肌で感じ,いろいろ考えることができ,
幸せな一日でした!
2010/11/01~Busto さんと一緒に~
ちょっとだけ観光
実質最終日のこの日は,観光する時間がありました。クロージングアクトに出席した 3
名を除いて,バスで San Sebastian(バスク語では Donostia)へ。
San Sebastian は海に近く,向かう途中も壮大な大海
原を見ることができました。見慣れている海なのに,外
国の海ってどうして美しく感じるんでしょうか…。街並
みを見て歩いて,バスク名物
だとお勧めされたピンチョス
をいただきました。
その後,Tolosa 市内をぶらぶら案内してもらい,徒歩でコー
ラスランチ会場へと向かいました。
まさに“コーラス”ランチ
会場には,すでに多くの団が集まっていました。食事が一段落したあた
りから歌声が…。多くの賞を受賞した Salt Lake の指揮者の指揮で,様々
な団と合同で Ave virgo sanctissima を,別の方の指揮で Segalariak も歌
いました。海外の合唱団の演奏を聞くことはあっても,一緒に歌うことが
できたのは貴重な経験でした!!
Hondarribia へ
最後のコンサートは,Busto さんの故郷 Hondarribia です。なんと,Busto さん直々に
市内を案内していただきました!道路はアスファルトではなく石畳。歴史を感
じながら,最後の演奏を行う教会へ。
とても荘厳な,大きな教会でした。天井が高く,すごい
響きの中で歌わせていただきました。
演奏終了後には,日本から持ってきたお土産や折り紙
をお客様にプレゼント♪
そして,Busto さん Family との夕食会。Busto さん
の指揮で,Ave Maria を歌いました。
翌朝,スペインとお別れしました。色々な経験ができた 4 日間でした!