Report

TEAM TENMEI 桜プロジェクト
2014 Suzuka 8 Hours FIM Endurance World Championship
2014 FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦 “コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第37回大会
三重県・鈴鹿サーキット(1周=5.821km)
予選:17番手(2分10秒362)
決勝:DNF
天候:7月25日(金)快晴 路面:ドライ
7月26日(土)快晴 路面:ドライ
7月27日(日)曇り 路面:ウエット & ドライ 観客動員数:111,000人(4日間合計)
初の8耐チャレンジは無念のリタイア…。多くの方の協力に感謝!!
3カ月前にチーム代表の高橋英倫が鈴鹿8耐参戦を決
めたプロジェクトは、人と人のつながりから本人も驚くほ
ど大きくなっていった。ふくしま浜街道・桜プロジェクトを
始め、写真家の加納典明氏と出会い“TEAM TENMEI 桜
プロジェクト”というチーム名でエントリー。マシンのカラー
リングも加納氏が担当したもので注目度は高かった。ラ
イダーは、チームオーナー兼エースの高橋を中心に、今
年から同チームで全日本JSB1000クラスにフル参戦し
ている井上哲悟、そして鈴鹿8耐23回連続参戦となる東
村伊佐三という頼れるベテランライダーが加わり3人体
制で臨んだ。
事前テストからマシンをセットアップしてきたが、レース
ウイークは、梅雨も明け猛暑となったことで、セッティング
をアジャストしながら木曜日のフリープラクティスを走り始
める。東村が走っているときに目の前で他のマシンが転
倒し、巻き込まれてしまうアクシデントが発生するが、東
村にケガはなく、マシンも軽傷だった。これで厄が落ちた
と話していたのだが…。
Race Report
TEAM TENMEI 桜プロジェクト
2014 Suzuka 8 Hours FIM Endurance World Championship
予選は、まず東村が2分10秒362の好タイムをマーク
し組12番手につける。井上は、決勝を見据えマシンセッ
トに集中し、高橋がさらにタイムを詰めるべくコースインし
ていくが、短いインターバルで立て続けにセッションが行
われたこともあり、アタックできる状態ではなかったため、
高橋も決勝に向けたセットアップを行うことに気持ちを切
り換えていた。予選は東村のタイムがベストとなり17番
手グリッドと、まずまずのポジションを確保した。
決勝日は、朝から快晴だったものの予報では雨マーク
があった。その予報より早くスタート進行が始まるころに
雨が落ちてくる。そしてウォーミングアップ走行に入った
時点で西コースから雨が本降りとなってくる。ダミーグリッ
ドに戻ってきた時点で赤旗が提示され、レースはディレイ
となる。その後、大雨となり路面は一気にウエットとなる。
そしてレースは、12時35分にスタートが切られた。ス
タートライダーを務めたのは東村。ベテランらしく、着実
な走りでポジションを11番手まで上げて行く。路面は、ほ
ぼ乾いてきておりスリックタイヤを履き井上が出て行く。
ハーフウエットの難しい路面だったが、井上もコンスタント
にラップを刻み、ルーティンのピットインを迎えようとして
いた。このとき再び雨が降り始めており、井上自身は、周
回を引っ張ることも考えたが、リスクを避けて予定通り
ピットイン。高橋がスリックタイヤで出て行くが、雨が降っ
てきたため、すぐにピットインしウエットタイヤに交換する。
このころからマシンに異変が起きていたが、高橋はマシン
をいたわりながら走行を続ける。しかし東村のスティント
で、その症状はさらにひどくなってくる。ストレートでマシ
ンの異変を伝え、“P”マークを確認してからピットイン。電
機系トラブルの可能性が高かったため、電装系をすべて
変えてコースに戻るが、一向によくならず再びピットイン。
エンジンを降ろして確認すると内部にダメージが確認で
きた。メカニックは最後まで諦めずに走らせようとしてい
たが、残り2時間では、どうしようもない状態だったためリ
タイアという苦渋の選択をするしかなかったのだった。
Race Report
第1ライダー 高橋英倫
「3カ月前に鈴鹿8耐に参戦することを決めてから多忙な
日々が続きましたが、桜プロジェクトと加納典明氏を始
め、多くの方のご協力のおかげで、素晴らしい出会いが
ありました。残念な結果となってしまいましたが“このま
まじゃ終われない!”“また来年もやろう!”と皆さんにも
言っていただけました。スタッフは、最後まで諦めずに完
走しようと努力してくれましたし、来年につながる8耐に
なったと思います。これからも桜プロジェクトを日本全国
に、全世界に伝えていけたらと思っております。最後に、
このプロジェクトに関わっていただいた、すべての人に感
謝いたします。本当にありがとうございました」
第2ライダー 井上哲悟
「チーム代表の高橋選手にとって自身のチームで初めて
参戦する鈴鹿8耐でしたので、相当な苦労がありました。
そんな中、プロジェクトがどんどん大きくなり、多くの人に
ご協力いただき、スタートラインに立つことができました。
決勝も一ケタが狙えるポジションを走っていたのですが
、マシントラブルが出てしまいました。この辺は、耐久
レースの難しい部分が出てしまいました。メカニックも全
力で修復を目指しましたが、どうにもならない箇所にダ
メージがありリタイアとなりました。2年前の大ケガから
復帰して、また鈴鹿8耐という舞台に立たせていただけ
たことは、本当にうれしいですし、感謝という言葉以外あ
りません。応援していただいた皆様、チームスタッフのお
かげです。ありがとうございました」
第3ライダー 東村伊佐三
「急きょ参戦が決まった感じでしたが、上位を狙える体
制が整いつつありました。個人としては23回連続8耐参
戦で自己最高位を狙っていましたし、決勝まで流れは悪
くなかったと思います。その分、マシントラブルは残念で
したが、チーム全員が全力を尽くした結果です。ライ
ダーを始め、みんな個性的で熱い想いを持っているメン
バーなので、すごく楽しかったですね。これも応援してい
ただいた皆さんのおかげです。ありがとうございました」
このリリースに関するお問い合わせは以下までメールで
お願いいたします。
E-Mail:[email protected]