お目当ての銘柄の業績や買い時がわかるようになる 株式投資の基礎レッスン 日本株に投資するなら、今がチャンスかもと思った人は多いはず。 ただし、株式投資をするなら、最低限のルールは知っておかないとダメ。 カンタンに基本が学べる株式学校の開校です。 構成・取材・文/酒井富士子、柏崎昭子(回遊舎) まずは基本を押さえるべし 株価も下がっているし、始めるなら今がチャンスかも、と思っているあなた。 株式投資は銘柄の選び方、実際の買い方・売り方、など 基本を押さえないと、思わぬ落とし穴に落ちることも。 株式投資の基本をレッスンします。 1 時間目 これだけはまず押さえたい「8 大基礎知識」 1 どこで買う? 日本の株式市場は 6 取引所 14 市場に分かれています。 たとえば東京証券取引所でも 1 部、2 部、マザーズの 3 つの市場が。 2 いくらで買える? 株式は銘柄ごとに取引の最少単位が決まっており、 株価 500 円、単元 100 株なら、500 円×100 株で 5 万円の資金が必要です。 3 注文方法は? さしね なりゆき 売買のとき必ず聞かれるのが、注文方法。「指値」「成行」に大別でき、 それぞれ下記のような意味。今すぐ欲しい時は成行で。 4 いつでも売買できる? 注文はネットなどで 24 時間可能ですが、実際市場で売買が行われ、 取引が成立するのは(立会時間)は午前、午後合計 4 時間半。 5 手数料がかかる 株式売買時には必ず所定の売買委託手数料が。 そのほか、証券会社によっては、口座管理手数料が必要なので口座開設時にチェック 6 値動きが激しくなると買えない? 日本の株式市場では、1 日の株価の変動に一定の値幅制限を設けています。 上限値段をストップ高、下限値段をストップ安といいます。 7 株式にはどんな種類がある? 単元株以外にも、単元の 10 分の 1 で買えるミニ株(株式ミニ投資)、 1 株単位で取引できる単元未満株、毎月積み立てる「るいとう」(株式累積投資)、 などの仕組みも。 8 信用と現物って何? 株式取引には、現金で売買する現物取引と、 証券会社から資金や株券を借りて売買する信用取引の 2 種類が。 株デビュー組は現物取引を 2 時間目 銘柄を決める前に「投資の目的」を決めよう 長期か短期かの スタンスを決めておく 株式投資をするからには、値上がり益を得たいと思うのは誰でも同じ。 ただ、どんなスタンスで投資をするのかは、始める前に決めておくべき。 大きくは、長期でじっくり投資するか、短期で投機的に売買するかの 2 種類に分かれます。 どちらを選択するかで、株価の変動時の対応も違ってきます。 ●長期で投資を考える 10 年、20 年保有して株価も 10 倍という醍醐味を 編集部がオススメするのは、長期で株式投資をすること。 長期でということは、1 度購入したら、少なくとも数年は その銘柄を保有して長い目で成長を期待するスタンスを持つということ。 なので、多少株価が変動したからといって、 1 週間で売ってしまったりといったことはしないのが通常。 本来、株式は 10 年、20 年たってみたら、 株価も 10 倍になっていたというのが醍醐味。 長期でその会社を応援するつもりで投資します。 ●短期で投資を考える デートレーダーが代表格 数千円でコマメに利益確定 長期保有に対する投資スタンスが、短期売買。 いわゆる「デートレーダー」などがこれに当たります。 短期投資は株価が 5 円、10 円あがって、数千円の値上がり益がとれたら、 1 日でもすぐに売却。次々と銘柄から銘柄を渡り歩きます。 時間とテクニックがあれば、これもひとつの選択肢ですが、 チョコチョコ利益ではなかなか株式投資の醍醐味は味わえないものです。 3 時間目 買いたいのはどれ? 「銘柄選び」をしよう いきなり一つに絞らず 複数の候補をピックアップ 投資スタンス(目的)を決めたら、具体的な銘柄選びに入ります。 選び方は長期と短期で違ってきますが、まずは選ぶ基準を決めて、 それに合った候補を複数ピックアップします。 そこから、徐々に絞り込んでいくのが王道。 まずはピックアップの方法をご紹介します。 ●長期で銘柄を選ぶなら 日ごろ愛用、将来性、株主優待などでピックアップ 長期で保有する場合は、銘柄候補の選び方も好みによって多少違ってきます。 たとえば、「日ごろ自分が利用して気に入っている商品やサービスの会社を選ぶ」 というのが一つの方法。株主になってその会社を応援していくというスタンスです。 「事業の将来性に期待して選ぶ」というのも株式投資の王道。 新規事業でも将来大きく育つのを見越して投資します。 「株主優待狙い」も選び方のひとつ。 ただし、もらえるものだけで選ぶのはもちろんNG。 いずれにしても、じっくり銘柄と付き合っていく前提で選びます。 ●短期で銘柄を選ぶなら チャートや検索機能で株価の値動きから選ぶ 短期の場合、今すぐ株価が上昇しそうという 値動きの動向に絞って選んでいくのが通常。 チャートを見て値動きを予想したり、 銘柄検索機能で指標から絞り込んでいく方法も。 ただし、当たりはずれがあるので、 大きな損失も覚悟で選んでいく必要があります。
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