2015(平成27)年7月14日 第 61 号 伊賀市立柘植小学校 校長 黒川 昌吉 玄関の七夕の笹飾り(笹は、毎年吉岡さんが切ってきてくれます)に書か れた子どもたちの「願い」をのぞいてみました。 「おいしゃさんになれますように」 「けっこんできますように」「めい くさんにされますように」 ・・・低学年はほほえましい「ゆめ」が多い なと思いました。「ひきざんかあどをすらすらできますように」。中に は、こんなのも。 「しゅぎょうをがんばって、にんじゃになりたい」 「レ アなとかげをつかまえたい」 ・・・思わず“がんばれ!” 1年生でこんな子もいました。 「ともだちともっとなかよくなれます ように」 中・高学年になると願いも具体的になります。 「さかあがりができま すように」 「プールでふかいところをおよげるように」「走りがもっと 速くなりますように」 「リフティング30回できますように」 「漢検3 級を6年生までに合格できますように」 ・・・中にはこんな願いも。 「大物のユーチューバ-になれますように」 「ゴルフで金がかせげますように」 「宝くじ3億円!」・・・時代を感じます。 今年もありました。校長先生がじ~んと来るやつ。「家族みんなが長生きして元気にいられますように」 「世 界のみんながしあわせにくらせますように」 「全校のみんなが楽しく生きていけますように」 最後に、今年ならではの願い。 「にこにこフェスタが成功しますように」 7月3日に6年生主催で、「にこにこフェスタ2015」の資金を集めるため、バザーを行いました。 保護者の方や地域の方々から提供してもらった「日用品や学用品、食品」などが、たくさん集まりました。 バザーが始まると6年生の子どもたちは、レジをしたり、買い物に来てくれたお客さんに買い物袋を渡 したり品物を整とんしたりするなど、各自の仕事をてきぱきとしていました。「にこにこフェスタ」を成 功させるぞ!という子どもたちの意気込みが伝わってきました。 1 保護者や地域のみなさまには、バザーに出す物品をたくさんご提供いただきまして、ありがとうござい ました。また、バザー当日も売り上げにご協力いただきまして、ありがとうございました。 バザーの収益金は、45,880円でした。予想以上の金額になりました。「にこにこフェスタ2015」 の資金として、有効に使わせていただきます。8月7日、ぜひご参加ください! よろしくお願いします。 柘植小学校が長年、取り組んでいる「一枚文集」 。なぜ柘植小は「一枚文集」を大事にしているのか、どんな 効果があり、どこをめざしているのか、連載で取り上げています。 保護者の方から「宿題はなんとかできても、日記に何を書くか悩んでますわ」とよくききます。ネタが見つ からずに30分も机の前に座り続けたけれど、思いつかないので親にしつこく聞いてくる。 「なんでもいいから 適当に書いといたら」と言うと、怒り出して言い合いになり、結局その言い争いを日記に書かれたなんて笑い 話も・・・。 高知県で「生活つづり方」に取り組んでおられる教師の大先輩である坂田次男さんは、次のように言ってお られます。 『自分が過ごしてきた時間をさかのぼり、書きたいことや書くべきことを探し出す時間こそ、子どもが一番勉 強している時間なのです。子どもになにを書いたらいいか聞かれたら、あれこれ案を出すのではなくて、自分 で選びなさいと突き放せる親こそが本当に教育しているのだと思います。子どもが悩んでいるようすを喜ぶ親 になってほしいですね。 』 わたしたちは、子どもたちに「自分の心が動くできごとが日常生活の中にたくさんひそんでいます。見逃さ ないように、自分のくらしをじっくりと見つめましょう」 「ねうちのある題材を見つけよう!」と指導していま す。 《自分自身のこと》 ・ なみだが出るぐらいうれしかったこと ・楽しくて、今も心がかるいと思うこと ・ かなしくてたまらなかったこと ・大声でわらってしまったこと ・ にくらしくてたまらなかったこと ・はずかしくてたまらなかったこと ・ はらがたってしかたなかったこと ・くやしくてたまらなかったこと ・ なるほど、そうなのかと思ったこと ・自分で考えて何かをしたこと ・ いつも気になってしかたないこと ・自分の体のことで気になること 2 ・ みんなで考えないといけないと思ったこと ・まわりのみんなに心配をかけたこと ・ 一生けんめい何かをしたこと ・なぜだろうとしんけんに考えたこと ・ おかしい、へんだと感じたこと ・なんとかならないかと思ったこと ・ どうしたらいいのか困ったこと ・心配でたまらなかったこと ・ 忘れられないこと ・だれにも言いたくないと思ったこと ・ そうしないではいられなかったこと ・いつもこうなんだと思ったこと 《家族のこと》 ・ いつもとはちがう、家族の様子を見たこと ・しごとをしている家族の様子を見たこと ・ 家族のだれかが、しんけんに何かをしているのを見たこと ・家族のだれかのことを心配したこと ・ 家族っていいなあと思ったこと ・小さな弟や妹のめんどうを見たこと ・ お兄さん、お姉さんの様子で気がついたこと ・兄弟、姉妹がいていいなあと思ったこと ・ おじいちゃんやおばあちゃんに話を聞いてへえとかなるほどとか思ったこと 《友だちのこと》 ・ 何かをしんけんにしている友だちを見たこと ・友だちのやさしさをみて、いいなと思ったこと ・ 友だちとけんかをしたこと ・友だちのことが心配でたまらなかったこと ・ いつもとちがう友だちの様子に気づいたこと 《自然のこと》 ・ 季節が変わったなあと思ったこと ・この季節だけにしかないと思ったこと ・ 動物のめずらしいようすを見つけたこと ・草花や虫や生き物の様子ですごいと思ったこと 《社会のこと》 ・ 新聞やテレビのニュースを見て、気になったり、考えたりしたこと ・ 町で見かけた人やできごとについて考えたこと カニ 3ねん てん お母さんがカニをつかまえてきました。家のそうこの横に、お寺に上がるかいだんがあります。その近く いどがあって、横の土のところにカニがいます。 (中略)お母さんがせなかをもって、うらがえしました。 「たまごをもたないから、 オスはおなかがえい語のAみたいになっていて、メスはかまぼこみたいな形やで。 」 と、お母さんがカニのおなかを見せながらせつ明をしてくれました。ぼくは、少しこわかったので、カニを もちませんでした。顔を近づけてカニのおなかを見たら、おなかが本当にAの形みたいに見えました。 カニをとう明の虫かごに入れて、五日くらい家でかいました。その後、お母さんと元の場所ににがしに行 きました。いっぴきだけはいどの近くにはなしました。水をおいしそうにのんでいました。カニはすばやく 歩いて、すぐにどこかへ行ってしまいました。いがいに速く歩くんやなあと思いました。 「生活つづり方」では、 「ねうちのある題材は、ねうちのある暮らしぶりに宿る」と言います。 わたしたちは題材のために暮らしているわけではありませんからこれは例えた言い方です。つまり、生活や 暮らしの何気ない瞬間に、子どもたちが心を動かす場面があります。心が動いたとき、子どもたちは五感を総 動員して「見たがり」 「聞きたがり」 「さわりたがり」 「味わいたがり」 「やりたがり」 「知りたがり」ます。そん なときに、子どもたちを成長させるチャンスととらえ、体験や経験をさせればいいのだと思います。わざわざ 仕組む必要もありません。自然体で、子どもたちが「見たがり」 「知りたが」ったら、ひとこと言ってあげれば いいのです。 「一枚文集」にして、みんなで共有したい「生活つづり方」は、 「自分やみんなの成長にとって欠かすことの 3 できない、大切な、大事な、ねうちのあるくらしぶりや見方や考えかた、忘れてはならない生活の事実や、家 族やともだちや社会のこと」があらわれている「つづり方」ということです。 国分一太郎先生は、次のように述べています。 『生活つづり方は、できあいの思想や感情を教えていくのではなく、むしろ子どもみずからが、自然や社会や 人間の事実・現象の中から、その意味と美を見つけ出し、それを表現することによって、みずからの思想や感 情を作り出し、その生産的な活動を通して、さらに自分がつかみとり、感じ、考えたことをひとつひとつ再確 認していくものである。子どもたちをとりまく、老人、祖父母・父母・きょうだい、友達、周囲の大人がどん なところでどんな仕事をし、どんな場面に出会ったときにどんな喜怒哀楽をし、どんな悩みや夢をもっている のかをひとつひとつつかみとらせたい、子どもたちの心とからだを使っての行動のなかで、それをつかみとら せたい。はじめは小さなことから、しだいに大きなことへ、順序よくそれをつかませたい。』 ママのしごと 2ねん せりな 土よう日、あさおきて、ごはんをたべてから、ママのしごとについていきました。ママのしごとは、ダン プのうんてんです。 わたしは、ママのよこにすわりました。土をつんでもらって、大山田のほうへ、三かいいきました。その あいだ、ダンプの中で、ママとしりとりをしました。 土をおろすばしょにつくと、ママは、さかみちをうしろむきですすみました。じょうずでした。そして、 うんてんせきのよこのぼたんをおしました。すると、かってにダンプのうしろが上がって、土がおちました。 土をおろすあいだ、わたしはゲームをしてまちました。 ひる休みがきました。ママは、アニーズでおべんとうをかってくれました。わたしは、ダンプの中で、お べんとうをたべました。おかあさんは、たべてなかったです。 「おなか、すかへんのかなあ」とおもいました。 次回は、高学年になった子どもたちに、共有してほしい「一枚文集」について書きます。(この連載つづく) 6年生は6月17日から3日間、一人一事業所での職場体験学 習でした。3日目は、去年とは違い3時までのほぼ1日。 それぞれが、5年生の反省を生かそうと、かなり具体的な目標 を立てて臨んでいったことが印象的でした。 「声の大きさを調整していきます。話をうなずきながら聞き、返 事をしっかりします。 」 「去年は『ちゃんとできるかな』と不安になっていたから、今年 は積極的になり、大きな声を出し、自分がやられてうれしいよう な事をする。」 「一人ひとりの立場になって関わり方や接し方を考える。何をす ればいいのか聞いてばかりでなく、周りを見て行動する。」 終了後、各事業所から送られてきた「評価票」を見ると、具体的 な目標を立てていた子は評価が良く、どちらかというと漠然とした 目標の子は、その反対だったように感じました。 事業所の方々ありがとうございました。5年生もお世話になり 4 ます。よろしくお願いします。 6年生一枚文集「絆」より デイサービスのおばあさん みおり (前略)そこには、おばさんが二人いました。すると、 れ途切れになり、沈黙が続きました。沈黙にな 「あらー。 」 る度に、私は、 と言って、一人のおばあさんが話し始めました。 (どんな話題を出せば続くんだろう)と悩みま 「どこの小学校?」 した。しばらくすると、おばあさんが、 と聞かれたので、私は、 「私も、もう長くないからね。」 「柘植小学校から来ました。 」 と少し悲しそうに言ったので、私は、 と答え、 学校の話になりました。 「そんなことないですよ。まだまだ長いですよ。」 「ええねえ、学校で勉強できて。私の時は、戦争が と言いました。すると、おばあさんは、笑って あって、勉強できなくてねえ。グラウンドをほって いました。 畑にして、いもを植えたりしてたのよ。 」 私は、おばあさんに長生きしてほしいし、お話 と言ったので、私は、 もいっぱいしたいので、 「そうなんですか。 」 (そんなことは言ってほしくないな) と、うなずきながら聞いていました。話は途切 とさみしくなりました。 職場体験中、見回りに行くと、職員さんから、 「みおりさんは、おばあさんたちと本当に自然に会話でき てすごいですよ。職場体験に来てくれても、なかなか自分から話しかけたりできずに、私たちが会話を ふって少し話すぐらいで。でも、にこにこと楽しそうに話せているんです。 」と、職場体験の時の様子を 教えてもらいました。みおりさんの優しさがあふれる日記ですね。 柘植小学校の4年生は、4年前から「広告小学校」に取 り組んでいます。自己肯定感を育てるエンパワメントの取 り組み、一番の自分を発見して得意なことなどをさらにの ばそうとするキャリアビジョンの取り組み、そして「伝え る」を学ぶリテラシーの取り組みと、全部の要素が入った 取り組みです。第1ユニットは「商品CM」で「すごーく 甘いABCチョコレート」を売り出す15秒のCMを考えて発表しあいます。 第2ユニットは「商品CM」で学んだノウハウを生かして、自分のことを人にわかってもらう「自分探 検CM」づくりに取り組みました。いくつもある自分の姿の中から選ぶだけでもたいへん、それをたった 15秒におさめるのはもっとたいへん。しかしこの取り組みを通してとっておきの自分を表し、また友達 の発表を聞いて友達が大事にしている「自分らしさ」を知っていきます。今年の4年生は、2学期以降、 初の第3ユニットに挑戦するようです。さて、どんなCMになるのでしょうか。 上野にある和菓子屋さん桔梗屋折居のご主人、中村伊英(よしひで)さんにお世話になり、5年生は、4年 前から学校で「和菓子づくり体験」をさせていただいています。 5 目の前であんこを包む中村さんの職人技に目を見張り、 そのあとは、自分たちも「練り切り」を体験。悪戦苦闘す る子、いち早くマスターしてしまう子、将来の夢を「和菓 子職人」と明言する子など、さまざまでした。 5年生の質問攻めに、中村さんはひとつひとつ丁寧に答 えて頂き、終了予定時刻は大幅に伸びてしまいました。 5年生は、2学期の運動会後に初めての職場体験学習に 臨んでいきます。 7月3日(金)、市民センターにおいて、第11回T-1グランプリが行われました。7年前から始まったこの 行事。人前でしゃべることが苦手な柘植小の子どもたちの弱点克服、相手に伝わるように自分を表現する言語活動 の一環として、あるいは、いじめや差別をはねかえすコミュニケーションツールとしての「ボケとツッコミ」を学 ぼうと始めた「漫才・コント選手権」です。先生方の負担も大きく、何度やめようと思ったことか・・・でも、い まや柘植小名物で、外部からも期待されています。ちなみに、野口教育長は「伊賀の自慢」にしているそうです。 まずは、お笑い委員会の発表です。キャンプ場でのできごとなど、夏をテーマにしたコントや漫才などをしました。 練習時間は短かったのですが、それぞれが役割をしっかりこなしました。 続いて、各学年からエントリーした10組のグループが漫才やコントを演じました。出場順に、当日審査員のとも やみちやさんからの講評を付け加えながら紹介します。 「T6ガールズ」 「トリプルスターズ」 なな・とあ・るい・さき ゆうき・りょうた・ゆうたろう わたしの夢は流行の服のお店。がんばったら前に進む。ランニン 初めてのお使い。どうせやるなら3歳のガキに負けんように。あ グマン!あかん、この店はお客さんきいひん。 ぜみちを通ってお買い物。店員よりでかいずうたい!立ち位置は テンポよし、立ち位置よし、トップの責任を果たして見事特別 下がり気味でしたが、声のはきはきさと、話のおもしろさでカバ 賞! ー。総合点でグランプリに! 6 ツルッチにんじゃしょうせい・たいが・もとき・しんじ・せいや 「二人はいっしょ」すずは・はづき あこがれてる忍者ごっこしよ!名前はせいべいな。せんべえみた いらいら店員よみがえる。ありがとございまー。キャビアいせえ いでいやや。カンガルー、にこにこ歩き。話のネタがおもしろく、びの誕生日ケーキ。ちょっと話がこみいっていてわかりにくかっ 構成もよかった。立ち位置がずれたのが残念。みちやさん推し。 たかなあ。1年生は「野生児」を知らないしね。残念。 「キングコング」りくと・ゆうと 「おわらいキング」 職場体験ネタ。保育園でひるねの時間。おれが先寝てしもた。 声の大きさ、滑舌、はきはきさで校長先生は25点満点。教頭先 生も一推しでしたが、プロの二人に職場体験はイメージしにくか ったようで。惜しくも2位。 蚊にさされる~カニ食べるん?ウンとかスンとかいえよ~スン。 観客をまきこむ手法は、ともやみちやさんゆずりか。じょうずで した。声の大きさや通りも良かった。 「倉部2人組」こうへい・みなと 「女子三人組」まなか・ひまり・あかね ボケの二人出て、ツッコミのゆうた君いやへんし、どうする? もういくつねると夏休み?はよ終わろ~。声は小さいし、ぼそぼ そしゃべりで通りも悪いし、ネタも自虐ネタなのに3位。プロの お二人も大笑い。キャラだけで笑わすこの勢いは続くのか? にこ・てん・ゆりあ 腰いたいときはアリナミン。階段で上る怪談?悪の十字架。いっ たんもめん一旦停止。ネタはよく考えられてて文句なしにおもし ろかった。連続出場記録更新中。 「シャロット」 そうき・りょお 「ハートガールズ」 あきら・のあ・せりな きんちょうするPK、ける人の後ろにねる人。実況して。ナイス 先生をいじりすぎやん。ひょっこりひょうたんじま?じゅうぶん キャッチ!泣くな!ぞうきんでふいとくわ。せりふ多いのによく むかしやん。赤ずきんちゃん、昼間からゴロゴロ。狼さんガオー! 覚えたね。大健闘。 お口くさあい!みちやさん大笑い!次回に期待。 7 はばたき学級担任仁保恵美先生は、柘植小2年目。教職36年 目を迎えるベテラン。新堂にお住まいです。 心に残る本といえば、宮尾登美子さんの『序の舞』ですね。 女性画家上村松園(うえむらしょうえん)のことを書いているん ですが、ちょうど松園の絵が三重県立美術館に来ていて、そのと きに一緒に行った友達から借りて読みました。 (図工室の前に飾っ てあるのが松園の序の舞ですね!) 小さい頃見た露天商の「砂絵」 、のりの上に銀色の粉をふり かけたら、絵が浮かび上がってくるんですが、それを道ばた でずっと見ていたことが日本画の世界に入った理由だそうで す。宮尾さんが先日なくなられたこともあり、今『櫂』を読 んでいる途中です。 実家は兵庫県の姫路なんですが、中学生のころ、尊敬する美 術の先生に、 「100人の神様の名前を覚えたら美術の点数に加 える」と言われ、 『ギリシャ神話』を読んで102人覚えました。 (すご!)ゼウスに始まり、ネプチューンとか・・・。 ネプチューンって、漫画『海のトリトン』にも出てくる海の神 様のことですよ。 父が家に 『日本文学全集』 を買いそろえてくれてありました。 一冊365円っていうのを覚えています。姫路の高校のとき、 それを乱読しましたね。堀辰雄の『風立ちぬ』とか、森鴎外『高 瀬舟』とか。また、演劇部の友達と、アベ・プレヴォの『マノ ンレスコー』とか、アンドレ・ジイドの『狭き門』なんかを読 んでロマンチックな世界に浸っていました。 高校のホームルームで、詩の暗唱をしました。高村光太郎の 『れもん哀歌』とかです。高村光太郎の『智恵子抄』は大好きでした。 子どもたちにおすすめする本ですか?チェコの民話『森の精』とかですね。図書ボランティアの藤本さんに 紹介してもらいました。あと、中島京子の『小さいおうち』なんかがいいと思います。 本の名前が次から次へ飛び出してきて、仁保先生は筋金入りの読書家さんでした。 (この連載つづく) 8
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