劇団ビンヤード クリスマスチャリティミュージカル 2008 もうひとりのジャン・バルジャン ビクトル・ユーゴー作「レ・ミゼラブル」より ゆるすもの ゆるされるもの ゆるせないもの 12 月 23 日(祝) 開場 1:30pm 開演 2:00pm 可児福音教会 2F 大ホール 可児福音教会内 K-VEC TEL 0574-62-6272 劇団ビンヤード WEB ミュージカル委員会 http://www.fvc-kani.jp/event/ 劇団ビンヤード クリスマスチャリティーミュージカル ごあいさつ 本日はお忙しいところお越しいただき心より感謝致します。今やクリスマスは日本の 隅々にまで喜びのお祝いとして、受け容れられるようになってきました。当教会は今月 の7日に可児市と近郊の町々の方々に「クリスマス教会まつり」を催し、500人近く の皆様にクリスマスの喜びを味わって頂きました。また21日には「クリスマス・コン サート礼拝」にて真のクリスマスを喜び祝い、こうして本日を迎えることとなりました。 ミュージカルを催す目的は、一に皆様に感動を持ってもらうこと、次に抽選会などを 通して可児市の福祉に献金すること、そして、私たちの持っている芸術的な能力を育て ることです。皆様のご来会によりこの三つの目的が達成されます事は大きな喜びです。 今後とも皆様のご賛同を得て,向上に励んで参りますので宜しくお願いいたします。 それでは,最後の抽選会までくつろいでお楽しみ下さい。 あなた様とご家族の上に平安と祝福をお祈り致します。 可児福音教会 主任牧師 細江和弥 「もうひとりのジャン・バルジャン」作品解説 この作品に登場する人物の多くが不遇であるように、貧農の子として生まれた主人公 ジャンもまた、やることなすことすべてが自らを不幸に導くような人生を歩んでいた。 まっとうな人間として生きようと決意したその日、一人の少年の勘違いから盗人として 指名手配されてしまう。そうとも知らず名前を変え誠実に生きてきたジャンを、刑事ジ ャベールは「偽善者でうそつきの男」として追う。再三ジャベールに捕まりかけるが、 ファンティーヌとの約束、養女としたコゼットを育てるため、死にかけた若者マリウス を助けるため…守るべきものを常に背負うジャンには刑に服している時間はない。 人は時に悪意を持たなくても罪を犯す。不幸の重なりとしか思えない、あるいは不運 としか言いようのない出来事が身に起こる。どうしようもない境遇にある人を救うのは 何だろう。ジャンは「ゆるす者」ミリエル司教と出会い「ゆるされた者」となる。彼は この時から、残りの人生を「ゆるす者」として過ごすことを決意した。一方、 「ゆるせ ない者」ジャベール刑事は、最終的にはジャンの生きざまに共感してしまった自分すら もゆるせず死を選ぶ。誰かを助けたかっただけなのに、正義を貫いたはずなのに…。 理想のまま生きることさえ許されず、苦しみもがく登場人物たちの姿は、今の社会を 生きる私たちにも共感する部分が多いのではないだろうか。 劇団ビンヤード 可児福音教会に集う青年たちが中心となって、「私たちにもできるチャリティ活動 を!」というテーマのもと、毎年チャリティコンサートが催されています。健全な青少 年教育を目指した活動と共に、日頃の練習の成果を発表する場所としても用いられてき ました。その演劇プログラムから生まれたのが「劇団ビンヤード」です。 その中で音楽学校に進む若者や、ダンス・音響・映像・照明技術等、様々な分野で専 門性を発揮する青年たちが生まれ、今日の劇団ビンヤードを形作っています。 現在では K-VEC(可児ビンヤード教育センター)の働きも加わり、中高生を支え励 ましながら様々な活動を行っています。今回のミュージカルからも次の劇団を担う新し い青年たちが育ってくれることでしょう。 Story&Musical Number プロローグ トゥーロンの徒刑場 一本のパンを盗んだ罪で投獄され、4 回の脱獄を図ったために、19 年もの間鎖 につながれていた囚人番号「24653」ことジャン・バルジャンは仮釈放される。 「俺たちに希望は無い」 ジャン ジャベール 囚人たち 第1幕 第1場 1815 年 司教の家 元囚人の証である黄色い身分証のために、仕事も住む場所も見つからないジャ ン。そんな彼を唯一受け入れてくれたのが年老いた司教であった。しかしジャ ンはその夜、司教の家から銀の燭台を盗み出す。 「ここはあなたの家です」 ミリエル司教 「心の闇は拭えない」 ジャン 「この銀の燭台は」 ミリエル司教 ジャベール 警官 「俺は生まれ変わるんだ」 ジャン 第2場 1819 年 モントルイユ市 司教の行いは、ジャンの心に巣食う“社会への憎悪”から彼を解放する。心を 入れ替えたジャンは名前を「マドレーヌ」と変え、事業を起こし成功していた。 さらにはその慈悲深い行いから人々の評判は高まり、市長に任命されると市民 はこぞって彼を褒め称えた。刑事ジャベールは、新しい市長がジャン・バルジ ャンではないかと疑念を抱く。4 年前、金を落としたまま消えた少年は警察に 訴え出、ジャンは知らぬ所で指名手配されていたのだ。時を同じくして、夫が 家出をしてしまったファンティーヌは、働くために幼いコゼットを町外れの宿 屋夫婦に預けに行く。 「マドレーヌ市長の誕生」 ファンファーレ 「ジャベールの疑惑」 ジャベール 「さようならコゼット」 ファンティーヌ 第3場 町外れの宿屋 一年後、幼いコゼットはテナルディエ夫妻の経営する宿屋で下働きをさせられ ていた。二人はコゼットに虐待し続ける一方で、何かと理由をつけてはファン ティーヌにコゼットの養育費を請求する。この日もコゼットが病気で医者が必 要だと嘘の手紙を書いてファンティーヌに送るのだった。 「宿の酒場は今日も馬鹿騒ぎ」 テナルディエ夫妻 踊り子 酒場の客 第4場 マドレーヌ氏の工場 ファンティーヌは結婚して子供がいることを隠し、マドレーヌの工場で働いて いた。秘密を抱えて働くファンティーヌは他の女工たちと馴染めない。さらに は工場長から特別扱いされて彼女たちのひんしゅくを買っていた。そんな時、 ファンティーヌの元に届いたテナルディエからの手紙を女工たちに読まれて しまう。そして隠し子の事が発覚し、ふしだらな女だと決め付けられて工場か ら追い出される。 「一日の終わりに」 工場長 従業員 ファンティーヌ マドレーヌ(ジャン) 「夢のまた夢」 ファンティーヌ 第5場 1823 年 モントルイユ市 街の中を荷馬車が暴走し、老人を巻き込んで転倒した。警察はおろか、誰もそ の馬車の下敷きになった老人を助けることが出来ない。そこへマドレーヌ市長 が現れて、信じられない力で荷馬車を持ち上げ、老人を助け出した。警部とな ったジャベールはマドレーヌが怪力の囚人ジャン・バルジャンであることを確 信するのだった。 「荷馬車事件」 マドレーヌ(ジャン) ジャベール 老人 馬 町の男たち 第6場 夜の街 ファンティーヌは身を粉にして働いたが、とてもテナルディエの要求する金額 は稼げない。とうとう肺を患い働くこともできなくなると、自分の髪と前歯を 売り、最後には自分の体を売るために夜の街に立つ。身を持ち崩した彼女を工 場長があざ笑う。工場長のしつこい嫌がらせに腹を立てて、ファンティーヌが 掴みかかったところをジャベールに見つかりそのまま連行されてしまった。 「夜の女たち」 遊女たち ファンティーヌ 「ファンティーヌ」 ファンティーヌ ジャベール マドレーヌ(ジャン) 「あいつは俺を疑っている」 マドレーヌ(ジャン) 第7場 病院 マドレーヌはファンティーヌを釈放させた。そして、自分と間違えられて捕ら えられた男を助けるために裁判の場へ向かう。自分がジャン・バルジャンであ ることをその場で明かしてから、彼は急いで死の淵にあるファンティーヌに会 いに行く。 「愛するコゼット…」 ファンティーヌ 「二つの誓い二つの決意」 ジャン ジャベール 第9場 その年のクリスマス ジャベールの追跡を振り切り、ファンティーヌとの約束を果たすためにコゼッ トを迎えに行くジャン。宿屋の前には一人働く小さなコゼットの姿があった。 ジャンは虐待され続けているコゼットのため、テナルディエ夫妻の要求する大 金を渡して彼女を引き取り、そのままパリへ逃亡する。 「少女コゼット」 コゼット 「さあ逃げて行け」 ジャベール ~ 小 休 止 ~ 第2幕 第1場 1832 年 パリ 7 月革命以降、古い体制が崩れ民衆は新しい時代を求めていた。パリの市内は その影響を受けて混乱し、市民たちは不安を抱いて日々を過ごす。革命家のひ とりガーシュルは人々に「新しい時代のために共に戦おう」と訴える。そして 市民たちの支持を得た革命軍はとうとう街にバリケードを築き、政府軍と交戦 することを決意する。 「市民は貧しく」 ガーシュル マリウス 市民 「明日のために戦うのだ」 ガーシュル マリウス 市民 第2場 ジャンの隠れ家 テナルディエとジャベールはそれぞれの思惑を持ってジャンを探していた。奇 しくも同じ夜、テナルディエは盗みのために、ジャベールはジャンを捕まえる ためにジャンの家に乗り込む。逃げ出そうとするジャンとコゼットをマリウス が引き止める。成長したコゼットと青年マリウスは互いを愛し合うようになっ ていた。誠実なマリウスにジャンは彼の申し出を受け入れることにした。 「泥棒と警官はちあわせ」 ジャベール 警官 「コゼットとマリウスの願い」ジャン コゼット テナルディエ マリウス ごろつき三兄弟 第3場 決戦 市民たち、特に若い男たちは武器を手にバリケードに集う。激しい戦いのさな か、バリケードに潜入していたジャベールは、ガーシュルにスパイであると見 破られ捕らわれてしまう。革命に参加し多くの市民を助けて活躍していたジャ ンは、ガーシュルにジャベールの処刑を任せて欲しいと申し出るのだった。 「さあ、今立ち上がれ!」 ガーシュル マリウス 若者たち 「また出会ったな」 ジャン ジャベール 第4場 戦いの後に 街のあらゆる場所に戦死した若者たちが横たわる。そんな中をテナルディエが 徘徊していた。死者の持ち物を盗むためである。彼の縄張りである下水道を、 重症のマリウスを背負ったジャンは通りがかる。その頃地上では疲れきった女 たちが世の中の無情さを嘆いていた。 「金目のものは俺のもの」 テナルディエ 「戦いは終わったのに」 街の女たち 第5場 追うもの 追われるもの マリウスを送り届けたジャンを待っていたのは、逃がしたはずのジャベールだ った。ジャベールは命がけで人々を助けるジャンの姿を目の当たりにして、娘 に会いに行くと走り去ったジャンを追う事ができなかった。彼の中で何かが崩 れた瞬間だった。 「ジャンの頼み」 ジャン ジャベール 「俺の生きる場所はない」 ジャベール 第6場 1833 年 マリウスの屋敷 ジャンはマリウスとコゼットの結婚式を見届けると、マリウスに自分の過去を 打ち明けた。マリウスはジャンが元囚人であった事実に混乱し、彼を受け入れ られなくなってしまう。そんなマリウスに、ジャンは60万フランを渡すと一 人姿を消した。 一年が過ぎた頃、戦友たちを失った悲しみを忘れられないマリウスの元に、テ ナルディエが来訪する。彼はジャンの秘密を2万フランで売りたいと言う。 「友は全て失った」 マリウス 「テナルディエの悪意」 映像パフォーマンス 第7場 小さなアパートの一室 真実を知ったマリウスは急いで妻コゼットを連れジャンを探し出す。小さなア パートの一室を二人が訪ねたとき、全ては手遅れで、彼は死の床についていた。 「病床で見る幻は」 ジャン ファンティーヌ 「愛する子供たちよ」 ジャン コゼット マリウス フィナーレ 愛する二人に最後の言葉を残し、ジャンはミリエル司教やファンティーヌに 見守られ天国へと召された。 彼の遺言はゆるすこと、感謝すること、そして愛することであった。 「栄光の地へ」 出演者全員合唱 Staff&Cast 脚本・音楽・演出 演技指導 ダンス指導 録 音 照 明 音 響 映 像 大 道 具 小道具・衣装 メイク・ヘアメイク 広 報 マネージャー サポーター 協 力 各務 真木子 森 雅明、各務 真木子 川原 万貴 伊佐治 洋平 樋口 沙織、川原 聡、杉山 信広、岸 希美、安富 尚樹、岩尾香澄 伊左次 良寛、山﨑 宏樹、坂崎 武史 藤原 祐二、大脇 香織、大脇 章吾、赤星 宏哉 藤原 英世、服部 利春、細江 誠貢、亀山 成年 伊佐治 しのぶ、長谷川 香織、小松 恵子、細江 美里、伊左次 沙知 亀山 望美、福田 真弓、加藤 恵、大脇 香織 岩田 理沙、村部 智恵子、掛布 健司、吉田 麻友美 藤原 直美、藤原 祐二、大脇 香織、大脇 章吾 村部 智恵子 細江和弥 細江幸子 宮地祐子 亀山愛美 可児福音教会 婦人部 K-VEC ヘア&メイク「フルール」 ビンヤードキッチン 楽団「音彩」~パレット~ ジャン・バルジャン 宮地 敏彦 ジャベール 森 雅明 ミリエル司教 ファンティーヌ コゼット テナルディエ テナルディエ夫人 マリウス ガーシュル コゼット(子役) コゼット(幼児) 伊佐地 広樹 各務 真木子 間瀬 香苗 各務 隆明 鈴木 素子 大本 直人 伊佐地 広樹 宮地 愛奈 各務 詩音 工場長 警官A 警官B 執事 少年 老人 馬 桑畑 繁樹 西 雅昭 纐纈 泰昌 服部 利春 宮地 大河 大脇 章吾 樋口 裕紀 西 雅昭 ごろつき三兄弟 樋口 裕紀 鈴木 裕也 各務 雄也 遊女たち(ダンス) 川原 大嶽 吉田 川瀬 ナレーション 万貴 真奈 麻友美 里奈 伊佐治 洋平 男声パート 樋口 熊谷 纐纈 大脇 鈴木 樋口 棚橋 各務 井出 大谷 裕紀 勇人 泰昌 章吾 裕也 卓真 嶺 潤 史崇 拓也 服部 掛布 安富 山﨑 坂崎 各務 和田 津川 安江 小松 利春 健司 尚樹 宏樹 武史 雄也 大佑 信栄 健太郎 嗣人 大本 智美 川原 万貴 各務 晴香 浜嶋 美由貴 吉田 麻友美 森 穂波 太田 絵里香 中村 萌 柘植 萌 大脇 村部 棚橋 岩田 福田 木村 米村 杉山 香織 智恵子 真緒 理沙 成美 美咲 沙也香 真耶 森 奈々子 大脇 香織 山村 愛 桑畑 繁樹 坂井 秀人 和田 大佑 原田 智美 大野 安香里 女性パート 楽団 Fl. CL. A.Sax Tp. Tb. S.D. 吉越 美里 久保 あかり
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