2012/02/07発行 頂門の一針 □■■□──────────────────────────□■■□ わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 2513号 □■■□──────────────────────────□■■□ 2012(平成24)年2月7日(火) 日本が中国国債を購入する意味:宮崎正弘 弱者救済で国亡ぶ?:平井修一 富士山で残雪が異常に少ない 異常現象 :古澤 襄 野田首相は「昼行灯作戦」なのだとか:阿比留瑠比 流行歌手の晩年(続き):渡部亮次郎 話 の 福 袋 反 響 身 辺 雑 記 □■■□ ──────────────────────────□■■□ 第2513号 発行周期 不定期(原則日曜日発行) 御意見・御感想は: [email protected] 購読(無料)申し込み御希望の方は 下記のホームページで手続きして下さい。 http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm バックナムバーは http://www.melma.com/backnumber_108241/ ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/ ━━━━━━━━━━━━━━ 日本が中国国債を購入する意味 ━━━━━━━━━━━━━━ ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 平成24(2012)年 2月6日(月曜日) 通巻第3548号 ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ 日本が中国国債を購入する意味は? @@@@@@@@@@@@@@@@ 日本が外貨特別会計枠から今年度中に7800億円を投じて、人民元建ての 中国国債を購入する。昨師走の野田首相訪中で合意が成立した。 日中首脳会談で、温家宝首相は「中国は両国通貨の金融市場での発展推 進を希望する」と述べ、日本が中国国債を買うことを歓迎した。日本国 内では政財界ならびに財務省、日銀が静かに合意していた模様だが、マ スコミでは殆ど議論がなかった。 しかし人民元建て中国国債を日本が買うとなると、その動きは確実に世 界各国に広がる。人民元の国際化をダイナミックに支援することになる。 日本の目的は外貨準備の多様化、人民元での直接投資の後押し、さらに は人民元の国際化支援というところだろう(ナショナリストからみれば 反日色強い中国を支援するのは矛盾だが本稿ではその批判は措く)。 さてこのニュースに日本の「同盟国」、米国がどう反応したか? もっとも懐疑的だったのはリベラル派のメディアで、たとえばニューヨー クタイムズは、「世界第2位の中国と3位の日本が通貨協定に合意した ことはドル使用から離れる動きの一部である」と強い懸念を行間に含め て、通貨戦略上の位置づけを試みた。 同時に「中国は人民元が世界的規模で通用することを望んでおり、(日 本以外の)多くの国でもドル以外の通貨使用を待ち望んでいるからであ る。 中国はドルが世界中であまりにも過重に使われており、中国の勃興に伴 って世界システムがもっと均衡ある通貨システムへ移行すると信じてい るからでもある」(12月26日付け)。 客観的事実を眺めると、日本との貿易パートナーは中国が1番、米国は 2番目に後退しており、日中のビジネスの絆はこれからもますまる深ま り、通貨システムの改善(就中、人民元での決済)は明らかに自然な、 合理的な方向である。 ところが米国の一方的な解釈がNYタイムズの報道に展開された。 「日本にとって、とくに重要な意味を含む理由は過去に蓄積してきた外 貨準備を米国国債で保有したためドルの減価に悩んできたのであり、円 高によって日本製品はさっぱりアメリカの庶民から(高すぎて)そっぽ を向かれた。 さらに日本から見ればドルに対して人民元は40%も過小評価され、日本 円に対しては45%も過小評価されている(この数式の立脚点は不明。ア メリカUSTRあたりの計算だろう)。 日中が貿易決済で直接的な取り決めで進めると、為替決済の煩瑣な再交 換手続きが簡素化される。だが米国にとって、日中間のこうした通貨取 り決めは、今後長きにわたってドル決済のボリュームが減少していくこ とを意味する。 太平洋の周辺の国々が、この動きに加わるとなれば、中国の通貨が明ら かに環太平洋の貿易決済上、影響力が強まり、世界基軸通貨である米ド ルが重要性を徐々に失っていくだろう」 米国の懸念が日本の中国国債購入表明に露骨に出た。つまり日本は重要 な同盟国の心象を悪くしたわけで、根回しを欠いた、拙速な決定ではな かったのか。 (この文章は『北国新聞』、1月30日付けコラム「北風抄」の再録です) □□□ ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ ♪ 樋泉克夫のコラム @@@@@@@@ 【知道中国 708回】 ――権力の厚化粧、猫なで声の悪魔の囁き・・・ 『Chinese Posters』(秋山孝 朝日新聞出版 2008年) 建国以来、共産党政権は自らが掲げる政策を人民に判り易く周知徹底さ せるため、京劇や地方劇、相声(おわらい)や説書(かたりもの)など の大衆芸能を巧妙に使った。 今でいうソフト・パワーである。イラストレーション・ポスターも、そ うした政治的仕掛けの1つだ。この本に収められた建国直後から08年の四 川地震支援を呼び掛けるポスターまでを眺めていると、共産党政権が人 民にどんな振る舞いを求め、何処に導こうとしていたのかが判然として くる。 その意味で言うなら、国際的に評価の高いポスター・デザイナーで多摩 美術大学教授の著者が引用している中国人女性作家の「一枚の絵は千の 言葉より多くを語る。その言葉に耳をかたむけようではないか」という 呟きは、確かに頷ける。 そこでモノは試し、である。ならば、「その言葉に耳をかたむけようで はないか」。 たとえば1951年に制作されたポスターだ。80cm×55cmほどの大きさで、 紙面の上部3分の2強の部分に描かれた屈強な2人の兵士は右手に銃を、左 手に分厚い本――左側のソ連兵が『蘇聯人民愛国戦争史』を、右側の人 民解放軍兵士が『中国人民解放戦争史』を持つ。 共に頁が開かれていて、一方には「ソ連軍は第2次世界大戦中、ドイツ ・日本のファシスト及び追従国の軍隊1千2百万人を殲滅」、もう一方に は「中国人民解放軍は1946年から50年までに、アメリカ帝国主義の支援 で装備された蒋介石反動軍隊8百万人を殲滅」とあり、それぞれ 12,000,000と8,000,000の数字が真っ赤に記されている。見る者に与える インパクトは、確かに強烈だ。 2人の兵士の怒りの目線と銃口が向けられた先には、「来年には3百万軍 隊の動員を」と囁き合っている鷲鼻のアメリカ人が4人。 中央の人物は$とカギ十字が記されたウス汚れたボロボロの旗を振り、 左隣の人物はチッポケな原子爆弾と化学兵器を手にする。米軍司令官と 思しき軍服の人物はブザマにも包帯姿だ。 この4人は薄い青一色で弱々しさを強調して描いてあり、真っ赤な色を背 景に眦を決した鮮やかな黄色の軍服の兵士が醸し出す屈強さとは余りに も対照的だ。 ポスターの最下段には「アメリカの侵略者は必ず敗れる」と7文字が記さ れている。使われている活字は全て繁体字とも呼ばれる漢字正字で、当 時は、現行の簡体字はまだ使われてはいないかったことが判る。 このポスターが、《赫々たる戦歴を持つ中ソ両国軍が協力して戦ってい るゆえに、アメリカ帝国主義を必ずや打ち破り朝鮮戦争は勝利する》と いうメッセージを全人民に植えつけようとしていることは明白だろう。 だが、スターリンは自らのソ連軍を一兵も動かすことなく、毛沢東を唆 して中国軍を参戦させただけ。つまり、《無敵の中ソ両国軍が協力して 正義の為に戦っている》という偽メッセージで人民を煽ろうとしたこと になる。 この本が収めたポスターを、後に判明する共産党政治の 真相 と重ね 合わせるなら、共産党が自らの正当性を人民に納得させようと手練手管 を駆使していた様子が見て取れる。 ここで興味深いのがポスターに描かれた女性像だ。文革期のそれは日焼 けした真ん丸な顔に太い眉と怒りに満ちた目。きりっと閉じられた分厚 い唇。丸太のように太い腕。 これに対し現在の女性は、白い肌の小顔。パッチリと開かれた柔和な目。 ウエーブのかかった長い黒髪。口紅も鮮やかな小さな唇。豊満な胸に細 くくびれた腰に細い腕。 かつて共産党が理想として描いた男と同じく戦い働く頼もしい女性は消 え去り、いまや楚々たる美形に大変身である。だが油断は禁物。新式の ハニー・トラップ・・・かも。 《QED》 ∼∼∼∼∼ もう一本 ∼∼∼∼∼ 【知道中国 709回】 ――全民啼餓号寒、5500万人死於飢餓! 『大躍進・苦日子 上書集』(余習広主編 時代潮流出版 2005年) この本は「中国大陸は、1957年末から62年年末まで、人類の良識では受 け入れ難い、人類史上このうえないほどに恥ずべき時代だった」と説き、 毛沢東が強行し、当時の共産党幹部の多くが唯々諾々と追随した大躍進 がもたらした惨状を、明らかにしようとする。 「苦日子(苦難の日々)」に在った当時の人民は、自らの苦しく惨めな 情況を毛沢東をはじめとする共産党幹部に訴えるべく「上書」した。つ まり直訴だ。 500頁を超えるこの本に、全国各地から毛沢東らに寄せられた29通の上書 が収められている。その全てが「人類史上このうえないほどに恥ずべき」 ことだったのではなく、漢民族が人類の歴史に刻んだ「これ以上ないほ どに恥ずべき」蛮行であったことを証言する。 その一例を、湖南省西北の稔り豊かな?県の人民公社社員(農民)が書 いた「幹部問題について中共中央領導(指導部)に上(たてまつ)る書 (書簡)」にみておきたい。 59年夏の共産党中央拡大政治局会議で一部幹部が大躍進政策への疑問を提 起するや、「これは反革命の綱領だ」と毛沢東は猛り狂う。大部分の幹 部は毛の怒りの凄まじさに恐れ戦き口を噤み盲従し、「反右傾」「更な る大躍進」という新たな運動を全国展開した。 かくて?県の幹部(多くは北方の他省出身者)は実現不可能なほどの増 産目標を設定し、農民を殴りつけて過酷な労働に駆り立てた。ある幹部 は「農民を殴っても構わん。ただし鼻、顔、耳は除いて」と嘯く。 目標達成のため(以下、敢えて訳さないので、どんな拷問なのか想像願 いたし)「謾罵、?頭髪、址耳朶、梱?、罰跪、冬天溌冷水、毒打、? 吊、灌尿、灌屎、灌辣椒水、皮帯抽、背磨盤・・・」で農民を責め苛ん だ。だが農民が抵抗・反抗すると、「徹底して痛めつける悪辣な40数種 類」の拷問が待っていた。 極く一部を挙げると、「喫屎喝尿、針穿嘴巴、棍穿陰部、坐水牢、火焼、 叫女赤身裸体、男女互咬生殖器、推排球、抜胡子、?子上掛屎桶、跪砕 瓦、喫牛屎、堆羅漢」など。これ以外、我がパソコンでは変換不能な漢 字を多用した方法も、この本には数多く挙げられている。 手加減なし。だから犠牲者が続出する。だが幹部は、「遺族による遺体 収容、慰霊、棺購入を許さず(これを「三不准」と呼ぶ)、甚だしい場 合には遺族に笑うことすら強要した」。 じつは全国農民を共産党支持に向かわせたかつての土地改革において、 極めて多くの「ゴロツキ無産者」や「不純分子」が共産党の手足となっ て積極的に立ち回り地主から土地を取り上げ、貧農に分配した。 建国後、彼らは論功行賞として農村の基層幹部に納まり、「民衆の死活 問題を考えることなく、共産党の名前を掲げ、国民党とまったく同じ働 きをしている」。そこで「幹部は悪魔のようであり、我が?県は地獄と 化した」と告発する。 ところが、この上書が告発している農民に対する数々の過酷な措置がか つて地主が農民に強いたものと殆んど同じなのだ。地主が農民に直接手 を下していたとは考え難い。 ならば、農層基層幹部に納まっているかつての「ゴロツキ無産者」や 「不純分子」が地主の 番犬 となっていたということだろう。 いいかえるなら地主に飼われていた「ゴロツキ無産者」や「不純分子」 が土地改革を機に共産党の積極分子に変身し、やがて人民公社の基層幹 部に納まり、大躍進⇒反右傾⇒更なる大躍進と運動が過激化するに応じ て再び農民を責苛む。昔取った杵柄、なのだ。その基層幹部の大親分こ そ毛沢東や共産党幹部と考える。 ならば、親分に向かって子分の悪行狼藉を訴えたところで藪蛇というも のだろう。一つ穴の狢だ。親分・子分の相互依存の関係は、21世紀の現 在も継続しているようだ。 《QED》 (ひいずみかつお氏は愛知大學教授。京劇と華僑研究の第一人者) △ ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ 読者の声 どくしゃのこえ 読者之声 READER S OPIN ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ ♪ (読者の声1)宮崎先生の新著「世界金融危機 彼らは『次』をどう読 むか」(双葉社新書)釘付けになって読み、我が国の政、財、官たちの 国家観の脆弱さには背筋が凍る想いをしています。 国家戦略も、戦闘指揮所も有しない国が国家として存続できるのかどう か不安で仕方がありません。 嘗て文部科学大臣であった伊吹文明氏が「相手の国を思い遣るのも外交 の一つ」と嘯いて支那に譲歩する弁を垂れていたがこの御仁、外交とは 砲艦外交であることが全くお分かりに成っていないのだろう。 日本が幾ら譲歩しえも他国が譲歩することが無いことぐらいは現実を見 て、否というほどに思い知らされているのに。 田母神氏が、よその国は悪い国ばかり、と言っておられるが、「世界金 融危機 彼らは『次』をどう読むか」は短文ではあるが内容濃く、当に 其の事を証明している著ではあるまいか。 国際社会を知り、日本国の脆弱振りを知るためにも多くの人に読んでも らいたいと切望しています。この様な国難の時に道州制だ、地方主権だ、 やれTPPなどと国家観も持たずに戯けた事ばかりに現を抜かし、国策 を謬って国を滅ばすなと怒鳴っています。 副島隆彦氏の「世界権力者人物図鑑」によれば小沢一郎はアメリカが育 てた本当の日本の国王(帝国と取引し、駆け引きをするナショナリスト) だとか。ジェイ・ロックフェラ‐が小沢一郎を守っているとか。 何で副島隆彦氏が日本人としては根腐れだと想う小沢一郎を擁護するの か、日本人である自分には全く意味不明ですが。 貴誌前号(読者の声2)で「HG生、船橋」さんは「世界金融危機 彼 らは『次』をどう読むか」を通読されて、結論的にはやや不透明ではと いうのが読後感です。と記しておられますが、世界の動向は常に不透明 ではないでしょうか? 不透明だからこそ常に世界の情報を収集分析して、国家戦略を立てる必 要があるのではないでしょうか。国家戦略も、戦闘指揮所も有しない国 では国家として存続できるのかどうか不安で仕方がありません。 「世界金融危機 彼らは『次』をどう読むか」は、世界は何故に再三に わたって戦争を繰り返すまでに変動するのか、又、しているのかがよく 分かる参考書だと想います。国民もばら撒きばかりを要求するのではな く、皇統を頂く日本国家の存続をもっと真剣に考えてもらいたいもので す。(北九州素浪人) (宮崎正弘のコメント)その「危機」に喘ぐ欧州。ドイツからスペイン、 ポルトガルを特急でまわって5日無事に帰国しました。 極寒、北欧からドイツ北部にかけては猛烈な寒さ、南欧もそれなりに寒 く、まさに危機迫る寒さと二重になって、人々は明るさを失いつつある ようでした。日本の豪雪、極寒ぶりも驚きですが、欧州と比べると温暖 ではないのか、と錯覚したほどでした。 ◇◇ △△△ ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ 皇紀二千六百七十二年【二十八回】紀元節奉祝式典の御案内 ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ ♪ 紀元節奉祝式典の御案内 @@@@@@@@@@@ 紀元の佳節たる二月十一日、神武天皇肇国の古を偲び、第二十八回「紀 元節奉祝式典」を開催致します。国難来たる中、元拓殖大学総長、前日 本の建国を祝う会会長の小田村四郎先生を講師と迎へ、尊台のご参列を 仰ぎ、共に敬神尊皇の誠を捧げ攘夷討奸の誓ひを新たに致したく、茲に 謹んでご案内申し上げます。 記 とき 平成24年2月11日(祝・土)午後3時30分開場 4時∼ 6時 ところ 日本青年館・地下中ホール(新宿区霞ヶ丘町7番1号) http://www.nippon-seinenkan.or.jp/dai-hall/access.html ≪会場への交通機関≫ JR総武線 「千駄ケ谷」「信濃町」駅徒歩9分、 東京メトロ銀座線 「外苑前」駅徒歩7分。都営地下鉄大江戸線 「国立 競技場」駅徒歩9分 式次第 【紀元節祭】神武天皇即位建都の大詔奉読・浦安の舞奉納・紀 元節の歌奉唱他 記念講演 小田村四郎先生(元拓殖大学総長、前日本の建国を祝う会会 長)「紀元節に想ふ」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E7%94%B0%E6%9D%91%E 5%9B%9B%E9%83%8E 参加費 1000円(学生無料) 事前の申し込みは不要です。当日直接会場にお越しください。 主 催:紀元節奉祝式典実行委員会 △ ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ MMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMM MMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMM ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ ♪ << 三島由紀夫研究会「公開講座 >> 記 とき 平成24年2月13日 午後六時半(六時開場) ところ アルカディア市ヶ谷(私学会館)四階会議室 http://www.all.co.jp/stay/tokyo/arcadiamap.html 講師 ヘンリー・スコット・ストークス http://www.tsutaya.co.jp/works/40624922.html 演題 「三島由紀夫の生と死」(仮題) ストークスさんは三島体験入隊に同行取材し、英語の伝記を書いた、当 時ロンドンの『タイムズ』東京支局長だった。この英語伝記は世界に読 まれ、ギリシア語訳もでた。邦訳は「三島由紀夫 死と真実」(清流出 版、徳岡孝夫訳) 会場分担金 おひとり2000円(会員は千円) 特記 ストークスさんがスライド多数を用いて、初公開の逸話も多数 聞ける筈です。講演は同時通訳で行われます。当日の通訳はベテラン藤 田裕行氏です。 三島由紀夫研究会HP URL http://mishima.xii.jp/ ○○ ○○ ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ 岡潔先生著『日本民族の危機』復刻・出版記念講演会のお知らせ ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ ○ 岡潔先生著『日本民族の危機』復刻・出版記念講演会のお知らせ @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 日本が生んだ世界的数学者・岡潔先生(1901∼1978)が他界されてから 既に33年の光陰が流れました。この間、日本はひたすらに亡国への道を 疾走して来たように思われてなりません。 しかし希望の光もなしとはしません。岡潔先生の著作が、数年前から再 び人々の関心を呼び始めました。岡潔先生の小林秀雄との名対談『人間 の建設』は数年に亘り、確実に版を重ねています。 岡先生の憂国の言葉は暗夜をさ迷う日本人を導く強い光となって輝き始 めました。 この度、岡家の御承諾を賜り、岡先生の代表的著作の一つ『葦(あし)牙( かび)よ萌(も)えあがれ』が、『日本民族の危機:葦(あし)牙(かび)よ萌 (も)えあがれ!』の新タイトルの下に、日新報道より再刊されました。 誠に時宜を得た出版と申せましょう。今こそ、岡先生の言葉にしっかり と耳を傾け、日本民族再興の指針と仰ぐべき時であります。名著の復刻 を祝い、以下の要領で出版記念会を催したいと存じます。 この出版記念会をして、岡潔先生復活の大きな機縁とすることが、私共 発起人の願いであります。この思いに賛同される一人でも多くの方々に、 この催しに御参集賜りますよう、心よりお願い申し上げます。 (発起人)岩田温 遠藤留治 片山文彦 澤龍 菅沼光弘 冨家友道 西尾幹二 西村眞悟 藤井厳喜 南丘喜八郎 宮崎正弘 横山賢二(アイウエオ順) 記 とき 2月18日(土)講演会 午後3時∼5時(懇親会午後5時∼6時 半) 追悼挨拶 宮崎正弘「岡潔先生の思いで」 講演は横山、藤井らが行う予定です。 場所 東京都新宿区新宿5−17−3 花園神社・社務所ホール http://www.hanazono-jinja.or.jp/mt/page/access.html 会費 : 6,000円(復刻本 1冊を含む) 定員が百名ですので、お早めにお申し込み下さい 申込み先: 日新報道 [email protected] お名前、ご住所、Tel またはFaxあるいはe-mailを申し込みに際してお 書き下さい。 ━━━━━━━━━ 弱者救済で国亡ぶ? ━━━━━━━━━ 平井 修一 OECD加盟国の「国内総生産に対する社会支出の比率」統計がある。 総務省によると「社会支出」とは、所得再配分機能を持ち、政策分野 (高齢、遺族、障害、業務災害、傷病、保健、家族、積極的労働政策、 失業、住宅、生活保護その他)のいずれかに該当し、かつ資金管理が政 府、社会保障基金、あるいは非政府機関である支出である。 社会保障費とか社会福祉費と言い換えてもいいだろう。この比率はOE CD加盟国平均では19.8%だが、この統計から国別ランキングを作って みた。単位は%。 ■高い順TOP10 フランス 28.7 スウェーデン 27.7 ベルギー 26.4 イタリア 26.4 デンマーク 26.3 ドイツ 26.2 スイス 25.7 フィンランド 24.9 ポルトガル 22.9 ノルウェー 22.0 北欧は総じて福祉国家で 高福祉=高負担 社会だと言われており、こ のランキングでも4か国が入っているが、フランスがトップというのは意 外な気がする。 <フランスの公的保険機関の大きな特徴として、労使協調管理というユ ニークな体制原理をあげねばならない。この理由は歴史的に、フランス の社会保障制度が労働者同盟のために創られたものであることに発端を 見る。社会保険の原始的なものは、実に既に17世紀初頭に生まれた。 階級社会の中にあって、労働者とその雇用主からの拠出金によって財政 基盤をつくり、有事の際には、貧しき者も十分な助けを受けることを保 障とする、この相互扶助の精神は21世紀の今も受け継がれている>(フ ランス医療制度・社会保障制度研究) しかし、フランスでも社会保障コストは保険料だけでは賄えなくなり、 社会保障目的税として「一般社会税」が1991年に導入された。導入時の 税率は1.1%であったが順次引き上げられ、2008年では勤労所得の税率が 7.5%、年金所得が6.6%、失業給付が6.2%、資産所得が8.2%、賭博益 が9.5%という。 産油国ならいざ知らず、普通の国に 金のなる木 があるわけではない から国民が負担するしかないのだ。 ■低い順TOP10 メキシコ 7.2 韓国 8.1 トルコ 10.5 チリ 11.8 エストニア 13.0 イスラエル 15.5 スロバキア 15.8 アイスランド 16.1 アイルランド 16.3 オーストラリア 16.5 準先進国である韓国の社会支出の低さも意外だが、人口構成が若いため に医療費などの負担が小さいためだろう。他の国も高齢化はまだ問題に はなっていないと思われる。 ちなみに高齢化先進国の日本は19.3%で、近く20%を超えるだろう。 国立社会保障・人口問題研究所によると、平成21年(2009)度の社会保 障給付費は99兆8507億円であり、対前年度増加額は5兆7659億円、伸び率 は6.1%だった。国民1人当たり78万3100円で、伸び率は6.3%。 社会保障給付費を「医療」「年金」「福祉その他」に分類してみると、 「医療」が30兆8447億円(4.2%増)で総額に占める割合は30.9%、「年 金」が51兆7246億円(4.4%増)で51.8%、「福祉その他」が17兆2814億 円(15.8%増)で17.3%である。もうバラマキだ。 これらのうち、高齢者関係給付費(年金保険給付費、高齢者医療給付費、 老人福祉サービス給付費及び高年齢雇用継続給付費)は68兆6422億円と なり、社会保障給付費に対する割合は68.7%である。まことに親孝行や 福祉は高くつく。 小生は「税と社会保障の一体改革」は喫緊の課題だと思うが、国民の多 くはこの難題を先送りしたいようである。大丈夫なのか、日本は・・・ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 富士山で残雪が異常に少ない 異常現象 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 古沢 襄 日本列島は昨年の大津波や今冬の豪雪、強い寒気という自然の猛威に曝 されている。そこにもってきて厳冬の富士山で残雪が異常に少ない 異 常現象 が観測され、地元では富士山噴火の予兆と話題になっている。 産経系列のZAKZAKが、これをレポートしている。一連の異常現象 は地震や噴火との直接の関連はないとされるが、やはり気になる。 <昨年3月の東日本大震災以降、富士山で異常現象が続いている。春の 到来を告げる残雪の模様「農鳥(のうとり)」が厳冬のこの時期に出現。 昨年夏には、富士山麓の富士河口湖町で普段はみられない幻の湖が姿を 現し、富士宮市では、異常な湧き水被害が頻発している。 富士山の火山活動への影響が懸念される中、相次ぐ異変に地元住民は不 安を募らせている。 富士山の北西斜面の8合目付近に羽ばたく鳥のような残雪の模様が現れ たのは1月31日。「農鳥」と呼ばれる毎年恒例の自然現象だが、地元 住民の間では、「よくないことが起こる前触れではないのか」と不安の 声が挙がっている。 「例年、雪解けを迎える5月中旬から6月ごろにかけて現れる現象です。 厳冬期に起こるのは非常に珍しいため、富士山の異変に結びつけて心配 に思う人もいるようです」(山梨県富士吉田市富士山課の担当者) 富士山周辺でみられる異常現象はこれだけではない。 「昨年の夏ごろから、台所や居間の床下から噴出する湧き水に悩まされ ている。ポンプで排水しなければ追いつかない水量で、今も被害は続い ています」と訴えるのは、富士宮市の淀師地区に住む主婦(70)。 富士宮市によると、同様の湧水被害が出始めたのは、昨年9月初旬。 「この年は、5月から夏にかけて例年以上に大量の雨が降った。加えて、 8月、9月と連続して台風が来襲。短期間に降った大雨との関係が疑わ れますが、はっきりした原因はわかっていません」(同市秘書広報課) 井戸から水が噴き出すなど、同地区などの99カ所で同様の現象が確認 されたという。 さらに、富士五湖を抱える富士河口湖町では、昨年9月ごろに幻の湖が 出現し、注目を集めた。「富士五湖の1つ、精進湖の近くにあって地元 では『赤池』と呼ばれています。 普段は枯渇しているのですが、精進湖の増水に伴って突然現れる不思議 な湖です。2カ月ほどで消えましたが、一時的に富士六湖になった。今 回出現したのは7年ぶりのことです」(同町の住民)。 「赤池」は、直径50メートルほどの小さな湖。「はっきりした由来は不 明だが、真っ赤に焼けた溶岩で湖が赤色に染まった」(別の住民)とい う言い伝えから、その名が付けられたという。過去にも何度か姿を現し ているが、原因は何なのか。 山梨県環境科学研究所の研究員、内山高氏は「湧水被害と同じく、この 地域の大量降雨が原因と考えられます。精進湖と赤池は地下でつながっ ており、精進湖に降った雨水が地中に浸透しきれず、赤池に流れ込んだ ために起きたものと思われます」と話す。 一連の異常現象は地震や噴火との直接の関連はないようだが、内山氏は 「山中湖付近でも湧水で道路が冠水したと聞いています。これほど大規 模な被害が出るのは異例のこと。大量の雨水が地中に浸透することで地 盤に悪影響を及ぼしている可能性は十分あります」と危惧する。 大災害のサインでないことを祈りたい。(ZAKZAK)> ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 野田首相は「昼行灯作戦」なのだとか ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 阿比留 瑠比 5日は日本創新党の党大会がありました。その際の山田宏党首(前東京都 杉並区長)の講演が興味深かったので、ここに紹介しようと思います。山 田氏は現在、橋下徹大阪市長のもとで大阪市の特別顧問を務めているほ か、松下政経塾の出身者として野田佳彦首相と親交があることで知られ ていますね。 で、講演内容については、小田博士記者が粗起こしをメールで送ってく れたので、それに依拠しています。 この中で山田氏は、現在の野田首相ののらりくらりとつかみ所のないド ジョウのような姿を、「昼行灯作戦」と名付けています。また、野田首 相自身がよく使う「君子豹変す」という言葉を引いて、最終局面では民 主党を割って政界再編へと向かうこと、そのヒキガネを引くことに期待 を示しています。 実はこの見方は、山田氏や中田宏前横浜市長らがたびたび示唆してきた ことではあります。一部の保守系評論家やジャーナリストも、こうした 野田首相の「豹変」に期待をつないで彼を見放さずにいる、あるいは未 だに評価しようとしているように見えます。 ただ、これはどうなんでしょうね。自民党の石破茂前政調会長は以前、 私に「いつかやると言って今やらない人で、いつかできた人を知らない」 と言っていましたが……。まあ私は甚だ懐疑的なのですが、それはとも かく、山田氏の講演録は以下の通りです。何かの参考になれば幸いです。 ■山田宏氏講演「野田政権の本音と政界再編のシナリオ」 今、野田政権と言ったが、野田政権は知らない。野田首相とは時々連絡 もするが、民主党政権は全然認めていない。民主党政権についてコメン トするつもりはない。日本国が勝負時にあたって、野田のカードは重要 だ。 野田さんが首相に就任したのは昨年9月だが、6月ぐらいから3回、4 回、何度も会った。で、彼が首相になる可能性があると思っていたので、 実は彼とは我々、国会落選中に「日本プライド構想」というのをつくっ て、新党結成を目していた。 そのプライド構想の内容はほとんど、創新党の今の理念と変わらない。 だから、彼がそういう考えを持ってきたということは私は分かっている。 だが、「ちゃんとやるか。なーんだ」と思っている人が多いのではない か。 彼にはこう言った。「日本がこれから大きな時代の変化のなかで、アジ アの繁栄の受け皿となって、日本が世界を引っ張って、日本国民が自分 の国にプライドを持って、自分の国は自分で守るというまともな国にな る。 そういう国になっていくための政策を実行するには、今の民主党はでき るのか。できないでしょ。自民党はできるの? できないでしょ。だか ら、いずれ政界再編は必至だ。やんなきゃいけない。やんなきゃ政策は 実行できない。だから、民主党をぶっ壊してもらわないと困る」という 話をした。民主党の次の代表に。 まず、「そのためには、マニフェストなんて、あんなものと言ったら悪 いが、ほとんどできもしない。自民党から政権取るために、自民党の反 対を並べて、みんながこれなら反対しないだろうというものを全部並べ てバラマいて、こんなマニフェストにこだわると日本国は滅びる。 まず最初に、あなたが代表になったら、『スミマセン。このマニフェス トは間違いでした』と謝りなさい」と。今も謝っても遅くない。あの通 りやっていたら日本は滅びるんだから、それはダメだよと話した。 それはどうでもよいが、彼にはまず謝って、こういう日本をつくろうと 我々が今まで議論してきたことを、どこかで野田ドクトリンみたいな形 で上げて、民主党はとんでもないと言うに決まっているから、とんでも ないと言ったら、要らないよ。 じゃ、解散するといって、私はこの旗でやるから、一緒にまたやりましょ うと、やるんだと。これが彼に、去年からずっと話していることだ。こ れを『昼行灯作戦』と言った。 なぜ、昼行灯か。彼が昼行灯と思われているだけではなくて、「このま ま昼行灯の顔をしながら引っ張っていって、最後に平手打ちにするんだ と。平手打ちにしなければ、ただの昼行灯だ」と。こう言って、彼を鼓 舞してきた。 なぜ鼓舞してきたか。今の体制では日本が自立自尊の国に変わらない。 日本がダメになれば、日本が世界を引っ張っていかなければいけない時 代にもかかわらず、世界も混乱を極める。 だから、そのぐらいの意識を持つためには民主党は野田さんのところで 終わり。最後の民主党代表と考えている。 彼には今も、「昼行灯作戦、大丈夫だろうね」と言っている。(野田は) 最近は「君子豹変す」とか言っている。本当に豹変するかどうかは、平 手打ちができるかどうか。 つまり、解散して政界再編して本当の意味での保守勢力、日本を愛する 勢力がまとまって、この国難を乗り切っていけるものができるかどうか。 これが今年の6月。必ずやってくる。 彼はおそらく、集団的自衛権についても行使を表明する。当たり前だ。 どこの国だって、独立国であれば、集団的であろうが個別的であろうが、 自衛権を持っているのは当たり前だ。 それをずっと日本は拒否してきたからおかしい。私はそんなことは当然、 彼は表明するだろうと思う。今までだって、やると言っていたんだから。 これはやってもらう。 TPPにしろ、消費税にしろ、武器輸出三原則も自民党時代の宿題だ。 自民党も偉そうなことは言えない。自分たちもやらなかった。民主党は もっとダメだ。こういった状況のなかで、彼は今までの政権の宿題を、 彼なりのやり方で片づけている。こういう風に私は見ている。 TPPについてはこのなかで、皆さんご意見があろうかと思うが、私は 彼が協議参加方針を発表した後、彼と色々と話した。「どうだ状況は?」 と言ったら、(野田は)「これを発表してからガラッと変わった」と。 何が変わったか。「アメリカの態度が全然変わった」と。「今まで、米 軍普天間飛行場移設問題などで前の総理と前の前の総理が無茶苦茶なこ とをしてくれたから、それでおかしくなっていたものが、少し変わって きた」と。 「それだけじゃない。何よりも変わったのは中国の態度だ」と言う。 「中国が猫なで声になった」と言うんですよ。何でも、今までの懸案に ついてNOと言っていたものが、少し議題にのせようと変わったと。 さらに、ASEAN+6という、ASEANと中国、日本、インド、ニ ュージーランド、オーストラリア、あともう一個。どこだっけな。韓国 だ。この6か国にASEANがくっついた。 これがまた自由化交渉をしているわけだ。これがまったく動いていなかっ たのが、日本がTPP参加表明をすると言った時点で、今度はASEA N+6の方がすごい活性化したと言うんですね。ASEANは中国が入っ ている。TPPは中国は入っていない。 私はTPPが全てではない。もっと良い条件があればよい。日本の有利 なように引っ張っていく力学が生まれてきている。前からそう思ってい た。 どう有利か。日本は自由貿易で生きている。しかしどういうルールがよ いかのルール作りをするのがTPPだ。この際、アメリカが言ってきた ような株主に奉仕するのが資本主義というのはアメリカのNYのウォー ル街のルールだ。 本当の資本主義のルールはみんなが豊かになる。売り手よし、買い手よ し、世間よしというルール。社会もみんなが良くなる資本主義を日本が 提示すればよい。日本がアメリカに対して、日本なりの資本主義。みん なが豊かになるルールをとろう。 アメリカの基地が七十いくつもあるんだから、日本に。こんなのは独立 国ではない。私はこういう異常な状況を排除して、日本の国は日本が守 れる、守れるだんという気概がないと、なんで外交交渉ができるか。私 はそういう国に変わることも、今後の一つのテーマだと思っている。 TPPも野田さんは、そういうことを言っていた。消費税について、 (山田が)「今、消費税を上げたら、風邪引いているやつに走れという ようなものだ。絶対肺炎になる」と言ったら、彼は「まったくその通り だと自分は思う」。 だから、今のような状況で消費税を上げるのは考えられない。しかし、 彼の頭に一番強く残っているのは何か。ヨーロッパの状況だ。ヨーロッ パの状況次第で、日本がおかしくなるということを彼は非常に気にして いる。 国債の利率が上がったり下がったりするのを見ながら、日本がきちっと、 ちゃんと自分の国の債務は自分で処理できるんだという国になっている と表明しないと、いつギリシアの次がスペインでイタリアで日本でとな りかねない。 だから、そういう芽をつんでおくために、消費税増税については、法律 できちっと明確に意思表示しておくということで、ヘッジを組んでおこ うというのが野田さんの頭だ。それはそれで、そうかもしれない。 しかし、欠けているのは消費税を上げる前に議員を一院制にするぐらい でないとならない。公務員も多すぎる。やれるかどうか。それを基盤に する必要がある。 議員定数も消費税も一つにして出すべきだ。不人気かもしれないが、全 員が負担出来る方法を堂々と、公平の点で訴えなければ嘘だ。きちっと 整理したうえで増税はやるべきだ。 私は増税より増収をはかる方法を提示しろと。いろいろ工夫がある。経 済を成長させる。経済は何なのか。土地と資本と労働力。これを箱にい れて出てきたのが経済だ。経済の単位だ。 これが増えると経済は大きくなるし、減ると小さくなる。日本は労働力 は人口が減っている。土地の有効利用も伸びていない。資本も食いつぶ している。経済はしぼむ。どうやって伸ばすか。 イノベーション、技術革新しかない。楽市楽座をしなきゃだめだ。国の なかで、イノベーションが起きてくる国を創らないと。世界の楽市国家 日本をつくって、日本で富を生み出すようにして。それがないとできな い。 どうやってお金を生み出すかを言い出す人がいなければ、お金の使い道 ばかりではだめだ。私は杉並区長だったが、いつも頭にあったのはどう やってお金を生み出すか。楽市楽土をつくっていくのが背景にないとい けない。 自分の国は自分で守る。教育も立派な日本人をつくる教育を意識しない と。地球市民なんて、アメリカで地球市民といったらすぐ病院に入れら れる。 グローバルシチズンなんていない。自分の国をよくして世界を良くする。 グローバル教育をやってはいけないとはいっていない。インターネット も技術も遅れた。道徳、歴史、文化、伝統の基盤の上に新しい教育を。 なぜ、こんな話をするか。野田は武器輸出三原則をやった。よくやった。 ここだけの話だが、野田さんに言ったのは、「日本の海自の軍艦はピカ ピカだ。廃船になっても使える。南シナ海でベトナムやフィリピンでほ しいところにタダで上げればいい。 日本の存在感を南シナ、インドでも重要にして大綱できる。南シナ海で 日本が協力なら東シナ海も抑えられる」。武器輸出三原則はよく決断し た。 いずれ集団的自衛権は述べるだろう。消費税も集団的自衛権もやったら 民主党はもたない。おしまい。ぶっ壊れる。よいことだ。その先、我々 が準備しなければならないのは、自民にも他の色んな人たちがいる。糾 合しないとならない。 また、救国ネットのたち日や安倍さんたちのグループ。石原さんは新党 をやっている。どうなるか分からないが、中田代表幹事。私も大阪府顧 問を受けたが、橋下も日本よい国構想をよしとしている。前面再生の限 り、日本のなかで影響力ある。そういった力も集めるのが必要だ。 そういった架け橋に中田もなるだろうし、救国ネットを通じて平沼、石 原もあるかも。解散をちゃんとやってもらうことも大事だろう。何のた めにやらなければならないか。 縷々お話をした。取り戻さなければいけないのは自立自尊の精神だ。こ の国で生まれたことに誇りが持てる。これがなければ実現しない。日本 は大きな歴史のなかで太平洋、大西洋。インド洋。どんどん入ってきて いる。日本が必ず繁栄の受け皿になる。 今までの西洋の間違いに対して、我々の主張を。世界の立場にたって、 こういった考えは誤りだと述べていく。そういうこと、チャンスがやっ てくる。ここで解散なら、広く訴えるチャンスになる。野田が引き金を 引いて、準備しないとならない。 野田さんは、私が忖度するに、民主党が進めなければいけないと考える 様々な政策で仮に民主党の分裂につながっても、自分は以って瞑すべし だと考えている。 民主党大事なら野田さんを見限る。彼が引き金を握っているのは事実だ。 より早く日本の新しい時代を創るためには、ちゃんとしたものが出来上 がる基盤を考える必要がある。当選のためではない。 経済を再生し、防衛を自立させ、教育を立派にさせていく。3つの柱を 実行して自立自尊の日本を再生する。あらゆる手段を講じるということ だ。そういった点では、早く解散させる、してもらうために、野田さん にはきちっとお話をする。彼も根底は同じ考えだと思っている。 一時期、私が口調で彼が衆院議員のときに、「日本の国のかたち」とい うのを非売品でつくった。東京裁判の超越、否定だ。彼は第一章。東京 裁判は問題だときちっと書いている。だから、日本は彼は法的には終わっ ていると。 二章は別の人。日本の皇室の話。三章は日本の将来像。その時から議論 した仲だ。彼の根幹にはそういうのがある。でも、女性宮家については 大いに注意を要する。GHQが廃止した皇族復帰を検討すべきだ。 元に戻すのは当然の仕事だと思うが、女性宮家が仮に国民が75%が支持 だ。一時的に必要になっても、婿さんは皇族からではないと。とにかく 男系が途絶える改革は一切NOだと野田さんにも話している。 彼も理解していると思う。おかしなことはやらない。彼が就任したとき には朝鮮学校の補助金を凍結した。夫婦別姓や外国人参政権も封印して いる。封印し続ければ民主党も割れるだろう。海の藻屑となって消える。 最後の引き金を引いて貰いたい。 そういったときにどれだけ次に新しい日本をつくる人を、結集できるか が、この数ヶ月間の勝負になる。是非、その辺を心して。 このチャンスを逃すと、民主党代表選、自民党総裁選。参院選同日選に なれば、日本は最悪だ。立ち直るまで時間がかかる。今年の夏前ぐらい に大きな日本を変えるための決戦があると私は見て良い。そのために準 備をしていきたい。よろしく。(拍手)。 ……うすらぼんやりとした野田首相の「昼行灯」ぶりは演技なのか本質 なのか。まあ、あまり期待しないで見守っていこうと思う次第です。予 想をいい方向で裏切ってくれるのは大歓迎ですが、どうかな。野田首相 は大石内蔵助には見えないしなあ。 http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/2590434/ ━━━━━━━━━━━ 流行歌手の晩年(続き) ━━━━━━━━━━━ 渡部 亮次郎 新橋喜代三(1903-1963) 西之表島出身。大正5年、芸者に出る。15年に鹿児島で小原節の歌い手 として名をあげ、昭和6年にレコードデビュー。9年に日本橋三越の鹿 児島名産展での「鹿児島小原節」でヒット。10年には「明治一代女」で 大ヒットを飛ばす。 12年に中山晋平と結婚、引退。ステージの前には立てひざで樽酒を飲む 事で知られ、中山晋平のプロポーズも樽酒を家に贈るというものだった。 中山晋平の死後は、一時期、歌手として復帰したが、熱海で暮らしなが ら中山晋平音楽祭などに関与した。 杉狂児(1903-1975) 福岡出身。昭和11年に美ち奴とのデュエット「うちの女房にゃ髭がある」 が大ヒット。映画出演は36年の「東京ドドンパ娘」が最後になったが、 テレビなどで活躍。50年9/1午前3時、世田谷中央病院で心筋梗塞で 死去。葬儀は世田谷区の妙寿寺で行われた。本名は杉禎輔。 鈴木三重子(1931-1987) 福島出身。31年に「愛ちゃんはお嫁に」が大ヒット。33年には藤山愛一 郎や山野愛子らと「愛ちゃん会」を結成した。62年3/12午後0時30分、 肝硬変で都立府中病院で死去。本名は菊池ミヘ子。 瀬川伸(1916-2004) 函館出身。昭和14年デビュー。26年「上州鴉」がヒット。その後も40年 頃まで歌手を続ける。娘の瀬川瑛子も歌手。平成16年3/14午後2時3 分、心不全で死去。 関種子(1907-1990) 東京生まれ。東京音楽学校を卒業後、「日本橋から」「窓に凭れて」、 10年には「雨に咲く花」などのヒットを矢継ぎ早に連発し、草創期のコ ロムビアを支えた。 戦後は藤原歌劇団に所属し、長門美保、佐藤美子とコンセールFを結成 するなどした。平成2年6/6午前9時5分、急性腎不全で熊谷の聖ヨ ゼフクリニックで死去。葬儀は早稲田の亮朝院で行われた。うたごえ運 動で知られる関鑑子は実姉である。女優の関弘子は娘。 (6) 高田浩吉(1911-1998) 尼崎出身。昭和10年に「大江戸出世小唄」で歌手デビュー。同名の映画 の中でこの歌を歌った事から「歌う映画スター」第1号として評判にな る。同26年に松竹京都に復帰。鶴田浩二は地方巡業の際に浜松で拾った 弟子にあたり「浩二」の「浩」は「浩吉」の「浩」にちなんだもの。 京都に住み、夜の10時以降は取材禁止と、公私の別をはっきりとさせた 人であった。元々、歌手は副業だったためか、晩年は美声の衰えを隠せ なかった。平成2年10年5/19午前8時32分、肺炎のために京都府北区 の病院で死去。本名は梶浦武一。娘の高田美和も女優である。 高峰三枝子(1918-1990) 東京の高輪出身。筑前琵琶の宗家であった高峰筑風の娘。東洋英和女学 校卒業後、父の急死もあり、昭和11年に松竹大船の女優になる。15年の 榛名湖を舞台にした「湖畔の宿」は後に、センチメンタルな曲調や歌詞 が時局に不適合とプレス中止となる。しかし曲中の台詞が、死地へ赴く 兵士の心情とあいまって、特攻隊、前線兵士の間では歌われ続けた。 さらにビルマのバーモ長官が高峰のファンで、来日時に東条首相など政 府首脳の前で高峰が「湖畔の宿」を歌うといった事もあった。21年には 松竹を退社、英文雑誌社長と結婚して「百万円の結婚式」と話題になっ たが29年に離婚。 昭和天皇の園遊会の席上、感極まって泣いてしまった話は有名。岐阜県 明智町の日本大正村の初代村長もしていた。平成2年3月にはインド旅 行に行くなどしていたが、4/18に倒れ、5/24には容態が急変、5/ 27午後5時30分、世田谷区の日産厚生会玉川病院で死去。 上原謙は高峰に取りすがって泣いたという。本名は鈴木三枝子。住まい は大田区田園調布3丁目だった。 竹山逸郎(1918-1984) 浜松出身。昭和19年に慶応大法科卒業後、18年に歌手デビュー。22年、 「酒は涙か溜息か」の戦後版を目論んだ「泪の乾杯」が、A面の平野愛 子「港が見える丘」ともどもヒット。 23年の「異国の丘」は、当初、作曲者不詳のまま、NHKラジオの「の ど自慢」で8/1に復員兵の中村耕造が歌い、かつてない勢いで鐘が乱 打された。その後の調べで作曲者は吉田正と判明。 晩年は学習塾を経営。酒豪で1升酒も平気であった。59年4/4午後4 時半、肝機能障害で中野区の国立療養所中野病院で死去。本名は竹山逸 平。葬儀は練馬区のセブンズデー・アドベンチスト関町教
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