7.ワイヤレスネットワーク

7章 ワイヤレスネットワーク
1.
2.
3.
4.
ワイヤレス通信の発展
衛星通信ネットワーク
モバイルコンピューティングと移動通信ネットワーク
ユビキタスネットワーク
ワイヤレス通信の発展
電波の世界
300万MHz以下の周波数帯
周波数帯範囲
略称
300Hz~3KHz
ELF
極超長波
3KHz ~30KHz
VLF
超長波
30KHz ~300KHz
LF
RFID,標準電波
長波
300KHz ~3000KHz
MF
放送
中波
3MHz ~30MHz
HF
国際通信,船舶,航空電話,放送
短波
30MHz ~300MHz
VHF
警察,消防,防災,航空管制,TV
超短波
300MHz ~3GHz
UHF
移動無線,防災,TV,携帯電話,無線LAN
極超短波
3GHz ~30GHz
SHF
電話回線,TV回線,警察,防衛省,電力会社,
無線LAN,ETC
センチ波
30GHz ~300GHz
EHF
レーダー,アマチュア無線
ミリ波
電波望遠鏡
サブミリ波
300GHz ~3THz
主な用途
備考
ワイヤレス通信の発展
ワイヤレスネットワークの分類
ネットワーク
概要
例
衛星ネットワーク
衛星を利用した極めて広範囲での通信
を行うネットワーク
VSAT(超小型衛星地球局)
無線WAN
電波塔を利用した広域通信ネットワーク
携帯電話
IEEE 802.1(WiMAX),
802.20
無線LAN
建物内のフロアレベルでの通信を可能と
するネットワーク
IEEE 802.11
802.11 b/a/g,
11n
PAN
人が直接アクセスできる範囲のネットワー IEEE 802.15
Bluetooth
ク
Zigbee
UWB
短距離無線
タグやETCDなど短距離でデータの通信
を行う
RFID
DSRC
ワイヤレスネットワークの分類
衛星/地上無線ネットワーク
パケット衛星ネットワーク
VSAT:超小型衛星地球局
パケット無線ネットワーク
RAM, ARDIS
無線WAN
携帯電話
低速ネットワーク
広域無線ネットワーク WiMAX(IEEE 802.16)
無線LAN
短距離ワイヤレス通信
PAN:Personal Area Networks
短距離無線
ETC, 無線TAG
衛星通信ネットワーク
特徴
多数ユーザによる多重通信
多数ユーザへ一斉送信
地球局間は完全相互接続
伝達遅延が大きい(4万Km,0.27Sec)
有線回線を補完する
VSAT
ネットワーク構成
VSAT(Very Small Aperture Terminal)
建屋などに簡単に設置できる
衛星回線経由で直接Compをアクセスする
一元的に集中管理できる
中央局
(ハブ局)
マルチアクセスチャンネル
ブロードキャスティングチャンネル
VSAT
VSAT
VSAT
衛星通信ネットワーク
VSAT(超小型衛星地球局)
金融取引
保険,賠償要求管理
小売店取引
旅行予約
支店・経営・財務システム
プロセス制御・監視
・・・銀行,信用金庫,証券会社
・・・災害保険,障害保険
・・・小売チェーン店
・・・航空会社,ホテル,レンタカー
・・・製造業,サービス業
・・・水道,電気,ガス
衛星通信ネットワーク
衛星・地上無線ネットワークに
おけるチャネルアクセス方式
固定割当方式
TDMA/FDMA
ランダムアクセス方式
アロハ方式
純アロハ方式
スロットアロハ方式
CSMA:Carrier Sense
Multiple Access
BTMA:Busy Tone
Multiple Access
衛星通信ネットワーク/アロハ方式
スループット対ネットワーク負荷(トラフィック量)の関係
純アロハ方式
スロットアロハ方式
衛星通信ネットワーク/CSMA方式
キャリアセンス多重方式:CSMA
アロハ方式ではユーザは独立にパケットを送出するので衝突の確率が高い
チャンネルの使用状況を観てパケットの衝突を避けて送信する
2種類の方式
Non-persistent CSMA
1-persistent CSMA
チャンネルをチェックして空いていれば送出し、空いてない場合はある再送間隔待つ
チャンネルのビジー状態を観測して空いていれば送信し、空いてない場合は空くまで待つ
p-persistent CSMA
あいている場合、確率pで送信し、1-pの確率で1スロットだけ待ってから再チェックする.
衛星通信ネットワーク/BTMA方式と予約方式
BTMA方式
隠れ端末(Hidden Terminal)
無線ネットワークにおいて、端末間の距離が遠く電波が到達不能、あるいは障害物のために通
信できない端末
お互いに搬送波が見えないので衝突の確率が上がる
ビジートーン
すべての端末と通信できる局がチャネルのビジー状態を検知してビジートーンを送信し、端末
側がこれを検知して空き状態を知る
予約方式
チャンネルを予約して送信する
方式
チャネル予約方式・・・FDMAを前提として接続要求時に地球局にチャネルを割り当てる
SPADE / インテルサット衛星
パケット予約方式・・・パケットを伝送するタイムスロットを予約する
ラウンドロビン方式
モバイルコンピューティングと移動通信ネットワーク
モバイルコンピューティング
携帯電話 PDC:Personal Digital cellular, PHS
Warelable Computing
携帯型情報端末と応用
位置情報サービス
キャッシング機能
バーコード機能
セキュリティ処理
モバイルコンピューティングと移動通信ネットワーク
地上系移動通信ネットワーク
セルラ電話システム
第一世代
第二世代
ディジタル方式の携帯・移動電話
PDC, AMPS, GSM
第三世代
アナログ方式の携帯・移動電話
IMT2000
アクセス方式
TDMA:時分割多重アクセス
FDMA:周波数分割多重アクセス方式
CDMA:符号分割多重アクセス
モバイルコンピューティングと移動通信ネットワーク
第一世代(アナログ方式)
1980年代
第二世代(ディジタル方式)
1990年代
第三世代(マルチメディア方式)
2000年代
ネットワークシステム
NTT方式
日本版TACS(J-TACS)
PDC
cdmaOne
IMT-2000
アクセス方式
PDMA
TDMA
CDMA
W-CDMA
SMT(同軸)
SMT
SMT, FR
ATM
ATM
コアネットワー SMT
ク系
SMT
SMT
ATM
ターミナル
モビリティ
可
ネットワー
ク転送方
式
モビリィティ
ローミング
無線アクセ
ス系
可
可
ユーザモビ
リティ
可
サービスモ
ビリティ
可
国内
可
海外
対象トラフィック
パケットサービス
IPルーティング
可
可
音声
音声データ(テキスト主)
音声,画像,データ
有(数十Kbps以下)
有(最大2Mbps)
有
モバイルコンピューティングと移動通信ネットワーク
PHS
1995年から
サービス開始
PIAFS/29.2Kbps
PHSサービス
セルラ電話サービス
基地局の特徴
小さな基地局を多数設置
1基地局は半径100mか
ら
大きな基地局では広範囲を
カバー
1基地局は半径1.5Kmから
利用できる場所
地下街,ビル内,屋内
ほぼ全国の屋外
通信可能な移動速度
時速20~40Km
高速移動が可能(車,電車)
データ通信能力
32Kbps/ch
11.2Kbps/ch
子機間直接通信
可
不可
WiMAX(IEEE802.16)
無線LAN
WiMAX
802.16-2004
802.16e
第3世代携帯電話
通信速度
10M~100Mbps
75Mbps
20Mbps
3.6Mbps
通信距離
100m
50Km
3~5Km
数十Km
固定・移動
固定
固定
移動
移動
モバイルコンピューティングと移動通信ネットワーク
衛星移動通信ネットワーク
静止衛星型
国際移動通信衛星機構(IMSO/International Mobile Satellite
Organization,旧INMARSAT/国際海事衛星機構)
N-STAR(NTT)を利用した衛星移動通信サービス
端末と通信衛星の間の距離が長いので端末の小型化が困難
非静止衛星型
衛星と端末間の距離を短くするため複数の周回衛星によってネットワークを構
成する
低軌道
中軌道
LEO(Low Earth Orbit)
MEO(Middle Earth Orbit)
ユビキタスネットワーク
ユビキタスコンピューティング
数多くの情報機器を常に身につけるようになり,コンピュータがどこにでも
存在する
技術
光・電子・情報が融合した技術
家,車,自然などの環境に埋め込み可能な情報機器
人,荷物,車両と共に移動する多数の端末間の大規模な通信
パーソナルエリアネットワーク
Bluetooth
コンピュータと通信機器を相互接続するための無線規格
ZigBee
ビル管理(セキュリティ管理,空調制御,照明制御,など)
FA(資源管理,プロセス制御,電力管理,など)
HA(空調制御,進入管理,セキュリティ管理,など)
UWB(超広帯域無線システム)
小規模通信システム
ITSシステム
高度道路交通システム
GPSカーナビゲーション
AHS走行支援道路システム
ETC自動料金収受システム
交通管理
道路管理
無線タグシステム
パッシブ型
アクティブ型
センサーネットワーク
アドホックネットワーク
移動するノードを動的に組合わせて,その場限りのネットワークを構成