芝居を使った啓発講座のシナリオ 寸劇 「健康器具の訪問販売」

芝居を使った啓発講座のシナリオ
寸劇
「健康器具の訪問販売」
準備物
スッキリベルトとスッキリネックレス、契約書
ちょっと待ってカード、笛
シナリオ
1回目
業者
ピンポーン
「スズキさんこんにちは。興津ヘルスカンパニーといいます。今日は健康にいいお
話をしに来ました。最近おからだの調子はどうですか。どこか痛いところはない
ですか。」
客
「もう年だから、あっちこっち痛いのよね。膝も痛いし、腰も痛いし、肩もこっ
ているし。悪いところだらけよ」
業者
「実はねお客さん、今日はいいものを持っているんですよ。これね。からだにつ
けるととっても楽になるの」
客
「へー、でも、病院にも通っているし」
業者
「いいから、つけてみて」
『スッキリベルト』腰につける
「どう、楽になったでしょ。ほら、温かくなってきたでしょ」
客
「これは何だね」
業者
「これはうちのお勧め商品『スッキリベルト』よ。これをつけていれば、痛みも
とれるし、血行もよくなるし、血液もさらさらになるんですよ。」
『スッキリネックレス』をつけながら
「これも、つけるといいですよ。どう?いいでしょ?」
客
「そうねえ。なんか痛みがとれたような気がする」
業者
書類を出しながら
「じゃあ、しばらく使ってみて、また来るから。じゃあ、ここに名前書いて」
客
「名前を書けばいいの?」
業者
「そうそう。じゃあ、また来ますね。おじゃましました」
客
「はいはい。」
講師
皆さん、このような体験はありませんか。これは実際にあった訪問販売で高額
な健康器具を買わされてしまった事例です。鈴木さんは、このあと大変困ってし
まいました。でも、注意していれば、こんなことにはならなかったはず。では、
もう一度見てください。
2回目
業者
ピンポーン
「スズキさんこんにちは。興津ヘルスカンパニーといいます。今日は健康にいい
お話をしに来ました。最近おからだの調子はどうですか。どこか痛いところはな
いですか。」
客
「もう年だから、あっちこっち痛いのよね。膝も痛いし、腰も痛いし、肩もこっ
ているし。悪いところだらけよ」
講師
ピー(笛を鳴らして)ちょっと待って!
「知らない人でも玄関あけちゃうんですか?
誰にでも自分のこと話しちゃうんですか?」
玄関を開ける前にちゃんと用件を聞きましょう。必要なければ「お帰りください」
とはっきり言いましょう。
業者
「実はねお客さん、今日はいいものを持っているんですよ。これね。からだにつ
けるととっても楽になるの」
業者
「へー、でも、病院にも通っているし」
業者
「いいから、つけてみて」
『スッキリベルト』腰につける
「どう、楽になったでしょ。ほら、温かくなってきたでしょ」
客
「これは何だね」
業者
「これはうちのお勧め商品『スッキリベルト』よ。これをつけていれば、痛みも
とれるし、血行もよくなるし、血液もさらさらになるんですよ。」
『スッキリネックレス』をつけながら
「これも、つけるといいですよ。どう?いいでしょ?」
客
「そうねえ。なんか痛みがとれたような気がする」
講師
業者
客
講師
業者
客
ピー(笛を鳴らして)ちょっと待って!「鈴木さん、その商品欲しいの?買いたい
の?」いらないものなら「いりません」とはっきり断りましょう。
書類を出しながら
「じゃあ、しばらく使ってみて、また来るから。じゃあ、ここに名前書いて」
「名前を書けばいいの?」
ピー(笛を鳴らして)ちょっと待って!「言われるままに書いちゃうの? 」名前を
書くというのは、商品を買いたいと言っているのと同じこと。よく読んで、よく考
えてからにしましょう。
「そうそう。ありがとう。じゃあ、また来ますね。おじゃましました」
「はいはい。えっ契約書?30 万円?こんなに払えないよ。困ったな∼」
講師
鈴木さん、そんなに心配しなくて大丈夫。8日間以内ならやめることができます。
そんなときは、消費生活センターなどに相談しましょう