〔第2学年 月 第 週実施〕 1 主題名 かけがえのない命 内容項目 3 − 2) 資料名 生命の輝き 出 創育『私たちの生き方2』 ねらい 典 生命の尊重 生命はかけがえのないものであることを認識し、進んで自他の生命を尊重する態度を 育てる。 段階 導入 主 な 学 習 活 動 ○大きな病気やけがをしたことについて、 その経験を発表する。 指 導 上 の 留 意 点 ○そのときの家族の様子にもふれさせ、ご く簡単に要点をおさえる程度でよい。 展 展開 ○資料「生命の輝き」を読む。 ① 開 夫婦の気持ちを中心に、次の点につい て話し合う。 きな期待を寄せている。助からないと思 1)「 も う だ め … … 」 と 言 わ れ た と き の 夫 ったときの夫婦の悲しみが、どんな深い 婦の気持ちはどうだったか。 ものであったかを考えさせたい。 2)「 両 方 助 け て く だ さ い 」 と 哀 願 す る 夫 ○夫の必死の願いが、結局は二つの生命を から、どんな気持ちがくみとれるか。 救うことになり、息子の誕生につながっ 筆者は、息子をどのように育てたいと たことを考えさせたい。 の ② 願い、どのように努力したか。 ③ 大 ○生まれ出る新しい生命に対して、親は大 元気に育つようになった息子に対する ○強く生きるという筆者の願いをよく考え させることが大切である。 筆者の思いを中心に、話し合う。 1) 要 2) 息子の希望でつけられた『輝き』と ○どんな悪条件の中でも、生命に輝きをあ いう題名の成長記録には、筆者のどの たえられるような努力が必要であること ような思いがこめられていたか。 を理解させる。 筆者は、「具合はどうか」と尋ねて くれる息子の言葉をどう思ったか。 終末 ○自分の生命だけではなく、周囲の人の生 命を大切にする気持ちを考えさせたい。 ○息子の成長に大きな愛情と努力を傾け続 ○この二人の生き方を、自分の家庭や事情 けた筆者と、成長して母親にお返しをし と関連づけて、自分だったらどう生きる ようとする息子についてまとめる。 か考えを深めたい。 他の教育 《学校行事》宿泊を伴う修学旅行、林間学校、宿泊訓練等で、生徒の日頃の生活のリズ 活動との ムをふまえて、健康や安全に関する指導に十分に配慮する。《学級活動》安全な歩行の 関連 しかた、自転車の乗り方、心身の健康と生命の尊重との意義を理解させる。 関連資料 『生命ある限り』曽野綾子(新潮社)、『愛・深き淵より』星野富弘(立風書房) 評 価 反 省 〔第2学年 月 第 週実施〕 2 主題名 人間の弱さと強さ 内容項目 3 − 3) 資料名 野の花のように 出 創育『私たちの生き方2』 ねらい 典 生きる喜び 人間のもつ弱さや醜さを素直に認め、その克服に努めて、人間として生きる喜びを見 いだそうとする態度を育てる。 段階 導入 主 な 学 習 活 動 ○友達の何げない一言で、傷ついた経験を 発表する。 展 指 導 上 の 留 意 点 ○深く追求することは避けるようにする。 教師が気づいていることについて話して もよい。 展開 ○資料「野の花のように」を読む。 ① 開 筆者の心情を中心に、次の点について 話し合う。 1) 平尾君のしていることについて、筆 者はどんな感じをもったか。 の ○平尾君にとってはこうした行為が当たり 前のことだと考えていることに気づかせ る。 2)「 は 、 よ 、 こ 、 ろ 、 べ 」 の 言 葉 を 思 い ○他人の心ない一言によって、傷ついた経 出すたびに、「私」はなぜむしょうに 験はだれにでもある。しかし自分の軽率 腹が立ってくるのか。また、それにつ な言動が、他人の心を深く傷つけること いてどう思うか。 があることにも気づかせる。 3)「 私 」 は 、 な ぜ 佐 藤 さ ん が 弱 い 人 間 だ 大 と思ったのか。 4)「 私 」 は 、 平 尾 君 か ら ど ん な こ と を 学 んだと思うか。 ② 要 今までで、励まされたり勇気づけられ たりした経験を発表し合う。 ○弱さや醜さを乗り越えて強く生きたいと 思う気持ちは、だれにもあることを考え させたい。 ○どういうときに勇気づけられると、うれ しさを感じるか、日々の生活を振り返ら せて、生きる喜びを見いださせたい。 終末 ○教師の説話を聞いて、今後自分の生活の ○弱さを克服して生きていくことの大切さ 中でどう生かしていったらよいかをまと を教師が自らの体験をふまえて説話し、 める。 よりよく生きる態度を身につけていく。 他の教育 《国語科》文学作品から、人間としての生き方に関する内容に整理して考えさせるとよ 活動との い。《音楽科》ベートーベン、モーツァルトなどのクラシック音楽を聞かせ、人間とし 関連 て生きる喜びを聴覚から感じとらせ、感動する心などの情操を育てることができる。 関連資料 『首飾り』モーパッサン(岩波書店)、『桃源にて』武者小路実篤(岩波書店) 評 価 反 省 〔第2学年 月 第 週実施〕 3 主題名 秩序と規律 内容項目 4 − 2) 資料名 傘の下 出 創育『私たちの生き方2』 ねらい 典 遵法、権利・義務 自他の権利を重んじ義務を確実に履行するとともに、社会の秩序と規律を高めていこ うとする心情を育てる。 段階 導入 主 な 学 習 活 動 ○自分勝手な行動で迷惑を受けた経験を発 表し合う。 指 導 上 の 留 意 点 ○具体的な内容だけでなく、そのときの気 持ちも発表させる。 展 展開 ○資料「傘の下」を読む。 ○主人公「僕」の心情について話し合う。 開 ① 止みそうにない雨を見て、「僕」はど んなことを考えていただろうか。 ② の ③ ○悪いこととは分かっているが、少しくら て、傘立てに近付いたとき、「僕」は、 いなら、見つからなければ、みんなやっ どんな気持ちだったろうか。 ていることだからいいだろうと考えてい 紺色の傘を手に、駅に向かって急いだ うか。 ④ としてどうあるべきかについて考える。 だれかが置き忘れたらしい傘に気づい 「僕」は、どんなことを考えていただろ 大 ○「僕」の心の動きを追いつつ社会の一員 紺色の傘を手にして帰る彼女の後ろ姿 を見て、「僕」は、どんなことを思った だろうか。 る「僕」の心理を理解させたい。 ○悪いと思う気持ちと仕方がないと思う気 持ちの中で揺れ動いている「僕」の心情 に共感させたい。 ○傘を返したことで悪いことをしたことに ついてほっとする気持ちと、彼女の立場 に立って考えたときの申し訳のなさとが 要 入り交じっている「僕」の心情を理解さ せたい。 終末 ○社会の一員として生きていく上で大切な ことは、何だろうか。 ○秩序や規律を大切にすることが、個人の 自由を保障することになることを理解さ せたい。 他の教育 《生徒会活動》委員会・生徒会活動の中で実際に体験させ、ルールを守り義務を果たす 活動との ことの理解と実践を図る。《教科活動・学校行事》係や班活動・学級・学年等の行事等 関連 で、ルールを守ること、互いに責任をもつことが大切なことであることを体験させる。 関連資料 『人間と法』森田宗一(北樹出版) 評 価 反 省 〔第2学年 月 第 週実施〕 4 主題名 生命の尊厳 内容項目 3 − 2) 資料名 ヤマバト 出 創育『私たちの生き方2』 ねらい 典 生命の尊重 生命の尊厳に気づき、人間はもとより生きとし生けるものの生命を尊重しようとする 態度を育てる。 段階 導入 主 な 学 習 活 動 指 ○生きものの生命が、人間の行為のために 導 上 の 留 意 点 ○最近の出来事の中から事例をあげさせて 危機にさらされている事例を発表する。 問題意識をもたせる。 展 展開 ○資料「ヤマバト」を読む。 ① 開 新しい家の窓から一羽のヤマバトを見 ○一年前のヤマバトを思い起こしたことか て、筆者が一年前に出会ったヤマバトの らわかる筆者の生きものに対する姿勢を ことを思い出したのはどうしてか。 考えさせたい。 ②「ここでは一人で五匹以上釣ってはいけ ○自然や生きものの保護は、一部の人の努 ないきまりになっている」のはどうして 力だけでは困難で、みんなが力を合わせ か。 て初めて可能になるものであることを考 の えさせたい。 ③ 大 衰弱した「ヤマバト」を救ったこの親 ○ふだんから生きものの生命を大切にしよ 子に対して、どんなことを感じたり考え うとする気持ちの強い家族だったからこ たりしたか。 そ、このような行動ができたことを理解 させる。 ④ 要 このような場面に当面したらどうする ○「救えそうにない」という生徒の反応を か。また、この親子の行動からどんなこ 手がかりにして「それならどうするか」 とを学ぶか。 と切り込んで考えを深めることが大切で ある。 終末 ○本時の学習で学んだことをまとめ、自分 ○生きものの生命を大切にすることの重要 の今後の生き方の中で、どう生かしてい 性を、教師の体験をふまえて説話し、日 ったらよいかをまとめる。 日の生活の中で生かすよう励ます。 他の教育 《学級指導》健康、安全に関する指導のとき、自分の健康、安全を考えることは自分を 活動との 大切にすることにつながる。《理科》第2分野の「自然と人間」「自然と環境」等と深 関連 く関連する。自然界の食物連鎖を理解させる。 関連資料 『溺れかけた兄弟』有島武郎 評 価 反 省 有島武郎全集第6巻(筑摩書房) 〔第2学年 月 第 週実施〕 5 主題名 謙虚な心 内容項目 2 − 5) 資料名 茶わん開眼 出 創育『私たちの生き方2』 ねらい 典 謙虚・広い心 他人の助言や忠告に耳を傾けて、これを自己の反省と向上に生かそうとする態度を育 てる。 段階 導入 主 な 学 習 活 動 指 ○人と話をして、楽しい思い、嫌な思いを したのはどんなときか、話し合う。 展 導 上 の 留 意 点 ○日常生活における「謙虚に聞く」という 会話の意識がどのようなものであるかを 意識させる程度でよい。 展開 ○資料「茶わん開眼」を読む。 ① 開 筆者が茶わんの研究に没頭し始めた動 機は何か。 ② ○謙虚な姿勢が地道な研究を生み、その後 の向上につながっていることに着目させ 四、五年前研究に没頭した後、再び素 たい。 封家を訪ねたときの筆者の気持ちについ て深く考える。 の 1) 作り上げた茶わんを持って尋ねると きの気持ちはどうか。 ○四、五年も研究した成果についての筆者 の自信である。気持ちの上ではやったと いう気持ちが強かったと思う。 大 2)「 あ な た の 茶 わ ん は ク ソ ッ と 言 う と る ○予想外のことば(忠告)であったにもか な」と言われたときの筆者の気持ちは かわらず、それを謙虚に受けとめている どうだったか。また、同時にどんなこ 筆者の姿勢をよく考えさせる。 とを考えたか。 要 終末 ③「人ができて、ものが生まれる」とは、 ○謙虚な反省が向上の土台になっているこ どういうことか。また、筆者はこのこと とに気づかせる。聞く耳をもつことの大 からどう考えたのだろうか。 切さをおさえる。 ○謙虚な態度について、筆者と自分を対比 し、考えたことをまとめる。 ○筆者の生き方を理解し、自分の生活に生 かす。日常接する人々からも学ぶことが できることを理解させたい。 他の教育 《学級活動》友達関係などの問題の具体的な解決を図る指導を通して、他人の意見や忠 活動との 告を傾けることの大切さを理解させる。《美術科》作品の美しさを味わい、その中に表 関連 現されている作者の考えや心情を感じ取らせることを通し、本資料の理解に役立てる。 関連資料 ◎実るほど頭を垂るる稲穂かな。 評 価 反 省 ◎けんそんは青年を飾る。(グリルパルツェル) 〔第2学年 月 主題名 自然愛 内容項目 3 − 1) 資料名 木にあいさつをする 出 創育『私たちの生き方2』 ねらい 第 週実施〕 6 典 自然愛、美的情操、畏敬 自然を愛し、自然と親しみ、人間の力を超えたものを素直に感じ取ろうとする態度を 育てる。 段階 導入 主 な 学 習 活 動 ○これまでに、木や草花の生命力を感じた 経験を発表する。 指 導 上 の 留 意 点 ○数名に発表させ、指導する主題への導入 を図る。 展 展開 ○資料「木にあいさつをする」を読む。 ① 開 登場人物の心情を中心に、次の点につ いて話し合う。 1) の 2) 大 ○それぞれの登場人物の自然に対する思い を追求する。 散歩のとき「木にあいさつをする」 ○幹を両手でなでながら話しかける老紳士 老紳士を見て、筆者が「なんとなくじ の心の中には、人間の力をはるかに超え ゃましては悪いような」気持ちになっ た存在である自然への畏敬の念があるこ たのはどうしてか。 とに気づかせる。 青年が少年に対し、大事な聴診器を ○青年の心の中には、木にも人間と同じよ 貸してくれたのはどうしてだろうか。 うな生命があることをわからせたいとい また、筆者がそのときの衝撃を今も忘 う熱い願いがあることをとらえさせる。 れないのはどうしてだろうか。 ② 老紳士が、早朝の散歩のとき、ザクロ ○人間は有限なものであるという自覚は、 の木にあいさつをする理由についてどう 自他の生命の大切さや尊さ、人間として 思うか。 生きることのすばらしさの自覚につなが 要 り、生きとし生けるものに対する感謝と 尊敬の心を生み出していくものである。 終末 ○「人間の力を超えたもの」を感じたこと はないだろうか。発表し合う。 ○人間としての生き方と自然とのかかわり を考えさせ、今後、自然に対してどう考 え、接したらよいかをまとめさせる。 他の教育 《学校行事》遠足・移動教室・修学旅行などでの自然とのふれあい、クリーン作戦や自 活動との 然保護を目的とした活動への積極的に参加させる。《理科》実験や観察を通して、自然 関連 界に対する見方・考え方を養い、自然を愛する気持ちを育てるようにしたい。 関連資料 ○新聞記事等の自然保護に関するもの、自然の破壊につながるものの切り抜き 評 価 反 省 〔第2学年 月 第 週実施〕 7 主題名 自己を生かす 内容項目 1 − 5) 資料名 自分は自分だからよい 出 創育『私たちの生き方2』 ねらい 典 向上心、個性の伸長 自分の優れている面の発展に努め、それをさらに伸ばし、自らを向上させようとする 態度を育てる。 段階 導入 主 な 学 習 活 動 ○「他人の良さ」と「自分の良さ」のアン ケート調査の結果を発表する。 展 指 導 上 の 留 意 点 ○自分自身の良さについては、案外気がつ いていないことを提示する。二、三の例 を紹介するにとどめる。 展開 ○資料「自分は自分だからよい」を読む。 ① 開 ② ○生徒自身の問題として、さまざまな考え 中学生が、自分のいやな性格を他人に 方を引き出すようにする。だれにも、大 見せまいとしていい子ぶるのはどうして なり小なりこのような気持ちがあること か。 に気づかせる。 筆者がいう「味のある人がら」につい てどのように考えるか。 の ○「味のある人がら」になることのむずか しさに、教師も共感を示しながら、生徒 とともに考えるようにする。 ③「人間がその人らしく生きているさまと いうのは、すべておもしろい」のはどう ○個性的に生きることの意義に気づかせる ようにする。 してか。 大 ④ どうして「自分の性格をかくすことな ○無理した形だけの表面的なつき合いでは く他人とつき合ったほうが、他人は君を 個性を伸ばして生きていくことはできな もっと認めてくれるようになる」という いことに気づかせる。 のか。 要 ○筆者の考えだけでなく、生徒自身の言葉 で考えさせる。 終末 ○筆者の考える人間らしい生き方とはどん ○個性や特性を伸ばして活躍している何人 なものか、それを自分の今後の生活の中 かの例をあげながら説話し、生徒一人一 でどう生かしていったらよいかをまとめ 人が日々の生活の中で実践していくよう る。 に励ましをあたえる。 他の教育 《学級活動》「○○君の良さ」というアンケートを互いに交換させ、だれでも人間とし 活動との ての良さがあることを気づかせる。《学校行事》文化的行事・体験的行事で一人一人の 関連 生徒の活躍の場をつくるように配慮する。 関連資料 ◎自分自身を愛することは、一生涯つづくロマンを始めることである。(ワイルド) 評 価 反 省 〔第2学年 月 第 週実施〕 8 主題名 公徳心を高める 内容項目 4 − 3) 資料名 一座建立 出 創育『私たちの生き方2』 ねらい 典 公徳心、社会連帯 社会の一員としての自覚を深め、公徳心をもってよりよい社会の実現に努めていこう とする心情を育てる。 段階 導入 主 な 学 習 活 動 ○資料「一座建立」を読む。 展 指 導 上 の 留 意 点 ○「一座建立」の意味を確認する。 ○あらかじめ録音しておいたものを聞く方 法もある。 展開 ○義雄の心情を中心に、次のことについて 開 話し合う。 ① 塀の上に空き缶が置かれている理由を 質問された後で、義雄はどんなことを考 えていたのだろうか。 の ② 静かな店内で騒ぐ兄妹を注意する青年 を見て、義雄はどう考えただろうか。 ③ 大 ○置く方の気持ちだけでなく、置かれた家 の立場になって考えさせたい。 ○迷惑を感じていても注意をしない人が多 い中で、はっきりと正しいことを言って いる青年の姿を見て,義雄が考えたこと を、次の発問にもつなげて考えさせる。 いることは、まちがっていますか。」と ○指摘のしかたについての是非ではなく、 鋭く問われた義雄は、どのようなことを 公徳心を大切にする青年の気持ちに気付 掛け軸を見て問いかける青年に対して 返事ができなかった義雄は、どのような 要 追っていきたい。 青年から「私の言っていることやして 考えていたか。 ④ ○義雄が大切なことに気づいていく過程を かせる。 ○日本人が昔は大切にしていた心がこの言 葉に表れていることを理解させたい。 ことを考えていたか。 終末 ○「今考えなければならないもっと大切な ○人は一人で生きているのではなく、集団 もの」とは、どういうことであると考え や社会の中で生きているのであり、より るかをまとめる。 よい社会をつくるには、自分勝手ではい けないことを、生徒に日常生活を振り返 りながら考えさせる。 他の教育 《学校行事》旅行・集団宿泊的行事の「集団生活の在り方や公衆道徳などについての望 活動との ましい体験を積む」などと関連する。《社会科》社会生活における取り決めの重要性や 関連 それを守ることの意義及び個人の責任、などと関連する。 関連資料 ◎己れの欲せざる所は人に施すなかれ 評 価 反 省 〔第2学年 月 第 週実施〕 9 主題名 礼儀作法 内容項目 2 − 1) 資料名 対話なき子の群れ 出 創育『私たちの生き方2』 ねらい 典 礼儀 言葉づかいや動作として表現される礼儀の大切なことを理解し、時と場に応じた適切 な言動をとる態度を育てる。 段階 導入 主 学 習 活 動 指 導 上 の 留 意 点 ○学級活動などで自分の意見を発表すると ○言葉は、人と人との心を結ぶ懸け橋であ き、正しく自分の意見を伝えることがで り、大切なコミュニケーションであるこ きたかを振り返り発表する。 とに気づかせる。 展 展開 な ○資料「対話なき子の群れ」を読む。 ① 開 子供の対話について、外国の子供と日 ○的確な言動について追求したい。 本の子供のちがいを、筆者はどのように 感じているか、次の点で話し合う。 1) 日本の子供は、どんな態度をしたの だろうか。 の 2) 外国の子供は、筆者の質問に対して どんな態度をしただろうか。 3) 日本と外国の子供の態度を見て、筆 者はどのように思ったか。 大 ② ③ 要 ○日本の子供は自己中心的で、他人のこと を考えたり相手の気持ちを思いやったり する点のしつけができていないため、対 話ができないことに気づかせる。 ○外国の子供は、他人の立場を尊重して言 動していることに注目させる。 外国の子供と日本の子供の乗り物での ○筆者は、日本の子供も、よいしつけを身 態度のちがいについて、筆者はどんな考 につけてほしいと望んでいるのである。 えをもっているか。 そのことをしっかり読みとらせたい。 筆者は、どういう気持ちや態度で生活 することが大事だと考えているか。 ○日本では、他への思いやりのない勝手な 言動をする青少年が多いことを、具体的 な例を挙げさせるとよい。 終末 ○これからの他人に対する礼儀作法につい て、教師の説話を聞いてまとめる。 ○具体的な教師自身の体験を踏まえて説話 し、日々の生活の中で実践できるように 励ましとしたい。 他の教育 《学級活動・学校行事・生徒会活動》他人の話をきちんと聞く態度を正しく身につける 活動との ように、日常生活の中で指導していく。個人および集団の立場での対話の機会を設け、 関連 相互に自分の考えを出し合い、話し合いができるようにする。 関連資料 『あいさつ』寿岳章子(大月書店) 評 価 反 省
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