「時代は動く! 生活案内業への革命だ!」 (1)浦安駅前ロータリー内に浦安駅前支店をオープンすることができた。 この場所に 目を付けて、にらみ続けて10年、ようやく借りることができた! 貸してくれ たオーナー様と神様に感謝したい。 有難い! ディズニーランドがあり、全国の若者が集まるこの 浦安市で、賃貸アパート・マンションの仕事ができることは最高の幸せである。 ディズ ニーを誘致し、都市計画通りの素晴らしい街作りをしてくれた故熊川市長に感謝します。 ここ浦安市には、ディズニーランドが好きで、ここに住みたい若者が集まってきます。 それに合わせて、賃貸住宅が約28,000戸あります。 この若者達に必要なコンビニや食べ 物屋や娯楽設備がいつのまにか整い、若者に住みやすい街が出来上がりました。 益々若 者が集まってきます。 この若者達に賃貸住宅をお世話する仕事をやれる私は幸せ者です。 浦安に住みたい若者に、頼りにされる賃貸住宅の紹介・案内所を作りたい! 「大家さ んの為にばかり動いた従来の不動産仲介業者」と違う、「入居者に喜んでもらい、楽しく 住んでもらえるような新しい賃貸案内・管理業」の形を考えたい! ました。 何時もそう考えてい その為、時々大家様と喧嘩することもありました。 (2)私は考えるのです。 ことが多い。 アメリカの賃貸業はさすがに合理的だなーと感心させられる 例えば、テナントビルの名前は借主の会社名にします。 企業が仕事しやすいでしょう。 その方が借りた 仕事がしやすければ、賃料も払いやすいですね。 ろが日本では、「貸主の名前で00ビル」と出します。 とこ 借りた会社は「00ビル00号 室」と表示するしかないのです。 どうして日本人はオーナーが自分の名前を出したがり、 借りた人の仕事がしにくいようにするのか、私には理解できないのです。 借りた人が仕 事しやすいようにしてあげて、その分高い賃料をもらう方が合理的ではありませんか。 例えば、ワシントンにある国務省のビルは民間人が所有者で、国務省に毎月¥850万円で テナントとして貸しているのです。 ていました。 また、イタリア銀行の本店が¥9億5,000で売りに出 本店を売って、この場所をそのまま月¥900万で借りるのだそうです。ビ ルの名前は借主のイタリア銀行の名前で、従来通りに営業するのだから、単なる採算上の 問題です、と言うのです。 銀行の本店を売って、そのまま借りることなど、メンツを重 んじる日本では考えられませんね。 うより、ショックでした。 なんと合理的な考え方でしょうか。 感心すると言 日本人のオーナーももっと合理的に、借主のことを考えない と、時代に置いて行かれますね。 (3)オープン準備の期間、駅の改札口に立って見たり、店舗の中から改札口の方を見た りしながら、「お客様は何を見て、どう感じ、どう動くのだろうか?」と想像してみた。 これだけ目立つ場所に店舗を出せたのだから、この駅を利用する全ての人に関心を持って もらえるようにしたい、と思う。 お客様が教えて下さる。 何時も思っている。 お客様が先生である。 まず、借りてくれるお客様のことを考えよう! ナーが考えなければならないことである。 全てを それが、オー なぜなら、借りてくれる人がいて、初めて賃 料が頂けるのであり、賃貸業が成り立つのだからである。 今、日本は大きな転換期です。 しか生まれません。 1950年頃220万人生まれた赤ん坊が、2003年には120万人 今18歳の若者は180万人しかいませんが、さらに減っていきます。 人口が減るということは、お客様が減るということです。 全ての日本の産業構造が、時 代に合わせて変わらなければ生きていけなくなります。 ない企業は全部消えるしかないでしょう。 し寄せてきています。 残念ながら、従来の形から変れ 賃貸業についてももうそこまで変化の波が押 高校卒が18歳、大卒が22歳で、ワンルームを探しに来ます。 の数が年々減っています。 だから、ドンドンとワンルームの空室が増えています。 そ 2D K以上において大半のケースは、住宅取得促進政策で住宅ローン控除制度や登録税や取得 税の大幅な軽減、親から子供への¥3,500万迄の生前贈与が非課税になった等のせいで、 「¥10万円で借りるよりも、2,000万円で買った住宅ローンの支払い¥8万の方が安い」こ とになり、空室が多くなっています。 どうしたらいいか? オーナー様と一緒に考えま しょう。 (4)では、どうしたら、入居者が喜んで入居してくれるでしょうか? ① 礼金は、0にする。 元々、法的根拠のないものですので、空室が増えた今は、0に するしかないでしょう。 ② 初期費用が少ないと決めやすいでしょう。 敷金は、滞納家賃の担保の為ですので、あった方がいいのですが、入居者に信用があ れば、無くても良いのです。 ③ 入居者審査と保険制度で何とか対応できます。 仲介手数料は、オーナ様から50%、借主様から50%を頂くことになります。 借主からだけ1ヶ月分頂いた従来の方法は、借主が多くて部屋が足りなかった時代の 慣行に過ぎません。 今や、空室が多くなって、借主様に選ばれる状態になった逆転 現象の今は、空室がなかなか決まらないオーナー様から1ヶ月分頂いて、借主様から は0にする場合も考えなければなりません。 家賃を下げるか、仲介手数料を払うか、 の選択の問題になりました。 「空室を埋め、賃料が確実に入ってくるようにする為」 には、「家賃を少し下げて、手数料を払う方が得だ」と考えるのがオーナー様にとっ ては賢明な選択になってきました。 ④ フリーレントを活用しましょう。 です。 入居者は、入居の日からの家賃だと決めやすいの 契約の時から家賃を取られると、入居前に無駄な多くのお金を払はなければ なりません。 そこで、契約した後、入居前の1ヶ月位は、賃料を支払わないでも良 いようにするのがフリーレントです。 ⑤ 案内前にリフォームをして気持ちの良い部屋にし、入居後は、毎週2回以上の清掃を しましょう。 掃除もしない賃貸に住む人は気分悪いでしょう。 (5)以上のようなことを、賃貸担当社員8人で、1ヶ月以上繰り返し勉強会をやり、議 論をし、オープン準備をしました。 現場の担当者の声は、本当に学ぶものが多かっ た。「今までも、話し合いをしたり、勉強会をしたりして、良い結論が出ても、なか なか実行はできていなかった」と言う声が出た。 参った! 「その通りです。これ からは、みんなで作り上げた賃貸システム(仕組み)を本当に実行しましょう!」と言 うしかなかった。今度こそ、浦安駅前支店をモデルとして、オーナー様とは喧嘩して も、今後の賃貸業のあり方に近づけていきましょう。 そして、地元の業者様とも話 し合って、本当に入居者に喜んでもらえる賃貸業を、新しく作り出していきましょう。 浦安に住みたい若者に、楽しく住んでもらえる「生活案内業」を目指しましょう。 従来のやり方を守りたい人から見たら「革命」でしょうが、「変化への対応こそが、 企業の命 」、 頑張って、あるべき未来への挑戦をしましょう! 2004年9月21日記
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