主題分析と分類法

情報資源組織論
•第6-10 回 主題分析の意義と考え方
•6回 分類の始まり
•7回
図書館分類の基礎
•8回 NDCの構成
•9回 件名目録
2013版 福田博同
図書館分類
分類目録「ピナケス」 /
Pinakes (tables)
7-1
Καλλίμαχος
修辞学|法学|叙事詩|悲劇|喜劇|叙情詩|歴史|
医学|数学|自然学|雑録 に大別
7-2
日本國見在書目録/藤原佐世
(解説) 845年
– 本邦初の分類目録。「隋書経籍志」(解説)に倣う
一
二
三
四
五
六
七
八
九
十
易家 尚書 詩家 礼家 楽家 春秋 孝経 論語 異説 小学
家
家
家
家
家
家
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図書館分類の歴史:西洋
7-3
図書分類は学問分類を反映
アリストテレス:論理学、倫理学、政治学、詩学、修辞
学、生物学、形而上学 → 自由教養七科
理論学
実践学
弁証学
物理学
分析論(後世の論理学)
形而上学(いわゆる第一哲学)
数学
物理学
心理学
倫理学
実践学(狭義)
作詩学
倫理学
政治学
修辞学
詩学
↑ 加藤宗厚氏『図書分類法要説』より
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図書館分類の歴史:西洋
7-4
ベーコン
(Francis Bacon, 1561-1626)の知識の分類
(抄)
自然史
記憶:歴史
世俗・社会史
教会史
叙事詩
知
識
想像:詩
劇詩
風刺詩
図は岩波文庫『学問の進歩』(The
Advancement of Learning. 1605)をもとにした
彼の「知識の分類」
130部門からなる学問分野を
「外的自然」「人間」「外的自然
への人間の働きかけ」に三分割、
さらにそれらを分割
第一哲学
理性:哲学
神
自然
人間
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図書館分類の歴史:西洋
7-5
コンラート・ゲスナー
(Konrad Gesner, 1516-65)の分類法
(『世界書誌』二巻(Bibliotheca Universals. 1545-9刊行)
21の分類とそのアルファベット順索引
フランスのブリュネ(Jacques
Charles Brunet,
1780-1867)の「フレンチシステム」
神学、法学、科学・技術、文芸、歴史の5部門
エドワーズ(Edward Edwards)の6部門
神学、哲学、歴史、政治・商業、科学・技術、文学・雑書
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主要分類法
ベーコ
ン
歴史
詩
哲学
ハリス
1-63
64-78
79-97
科学
芸術
歴史
デュー
イ
カッ
7-6
ター
NDC
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
総記
哲学
宗教
社会科
学
語学
自然科
学
技術
芸術
文学
歴史
A
B-D
E-G
H-K
L-Q
R-U
V-W
X
Y
Z
総記
哲学・
宗教
歴史・
地理
社会科
学
自然科
学・医
学
技術
芸術
語学
文学
図書学
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
総記
哲学・
宗教
歴史・
地理
社会科
学
自然科
学・医
学
技術
産業
芸術
語学
文学
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7-7
デューイの十進分類法:DDC
7-8
ハリスの100区分法の影響。1876年『図書館における図書やパン
フレットの目録と編成作業に関する分類と主題索引』(A
classification and subject index for cataloging and arranging the
books and pamphlets of a library)
十進で、下層へ展開する。[その他]は0にまとめる
–
数学 Mathematics 510
•代数学 Algebra & number theory 512
–微分還 differential ring 512.4
–
–
列挙型分類表の代表(米公共図書館の95%)
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7-9
米国議会図書館の分類表
– カッターの分類法に主綱は従っている。
– サブカテゴリー例:芸術Arts
–
–
–
–
–
–
–
–
Subclass N
Subclass NA
Subclass NB
Subclass NC
Subclass ND
Subclass NE
Subclass NK
Subclass NX
Visual arts
Architecture
Sculpture
Drawing. Design. Illustration
Painting
Print media
Decorative arts
Arts in general
UDC: 国際十進分類表
7-10
例:ART
– DDCを詳細に改変
– 学術雑誌の主題分析を可能にするため、雑誌の分類に利
用
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分析合成型分類表
7-11
ランガナータン
(Shiyali Ramamrita Ranganathan)の
コロン分類法1933年
7-12
– 主題分野の中は、ファセットと呼ばれる概念グループに
分け、各グループを:(コロン)で合成する
– P: Personality= 誰が、主題、
– M: Metter= 素材、形態的特徴
– E: Energy= 問題や活動
– S: Space= どこで、場所
– T: Time= いつ、時間
ミルズ, ジャック、田窪直規、吉田暁史著『資料分類法の基礎理論』(注17)を要約
ファセット
主題
P 誰が
M 素材
E 活動
S 何処で
T いつ
焦点
芸術
ゴッホ
油彩
制作
フランス
1800年代
記号
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7-13
中国の分類表:四部分類
劉韵の分類法『七略』→班固の『漢書』藝文志→唐初の
于(う)志寧ら編纂の『隋書経籍志』以降は四部分類。(参考:
子略/子略目(維基文庫))
晋荀勗(じゅんきょく:?-289年)が宮中書物の分類目録
『中経新簿』がはじめ。
旧呼称
現呼称
内容
1
甲部
経
六藝, 小学等の書
2
乙部
子
古代の諸子, 近代の諸子, 兵書, 兵家, 術数
3
丙部
史
史記, 旧事, 皇覧簿, 雑事
4
丁部
集
詩賦, 図讃, 汲冢(きゅうちょう)書
7-14
『隋書経籍志』では子と史が逆、その後、経・史・子・集と
名称が固定(清水茂氏『中国目録法』p27)
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中国の分類表:四部分類
『隋書経籍志』では子と史が逆、その後、経・史・子・集と名称
が固定(清水茂氏『中国目録法』p27)
旧呼称 現呼称
内容
1
甲部
六藝経緯627部5371
巻
易, 書, 詩, 礼, 楽, 春秋, 孝経, 論語, 緯
識, 小学
2
乙部
史之所記817部13264
巻
正史, 古史, 雑史, 起居注, 旧事, 職官,
儀注, 刑法, 雑伝, 地理, 譜系, 簿録
3
丙部
諸子853部6437巻
儒, 道, 法, 墨, 縦横, 雑, 農, 小説, 兵,
天文, 暦数, 五行, 医方
4
丁部
集554部6622巻
道経337部1216巻
仏経1950部6198巻
楚辞, 別集, 総集
乾隆帝(在位1736-95)蒐集漢籍「四庫全書」全文作成中
(維基文庫)
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本朝書籍目録|群書類従|国書総目録
7-15
本朝書籍目録
– 現存最古の国書目録。寛文11(1671)年の刊本が
確認。和田英松氏によると弘安末、正応年間(1年)
に成り、編者未詳で20区分の独自分類。
群書類従
7-16
– 塙保己一
(延享3(1746)-文政4(1821))が41年かけて編纂
– 目録(近代デジタルライブラリ内) 25分類
日本古典籍総合目録(国文学研究資料館作成)
7-17
– 国書総目録と古典籍総合目録の著作目録
– 分類語一覧
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國朝書目|群書一覧
國朝書目
– 藤原貞幹(1732-97)が寛政5(1793)年に著した目録
– 現代思潮社から『覆刻日本古典全集』に復刻
群書一覧
– 尾崎雅嘉が著し、秋田家市兵衛板本5巻が東大総合
図書館に、
– 浪速の海部屋勘兵衛板行本6巻本が三重大学附属
図書館他にある。
帝国図書館 | 山口県立図書館
帝国図書館分類
– 和書、漢書、洋書に分けていた。八門に分類。その後の
多くの図書館に影響を与えた。
京都府立図書館:日本初の十進分類法(1899-1906年
頃)
明治42(1909)年県立山口図書館の十進分類表は多くの公共
図書館等の分類表として採用された。
日本十進分類法より帝国図書館分類の影響が伺え
る。
!教材と時間の関係で次回分NDCの概要を一部行
います
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• 今回の穴埋め語
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7-1
7-2
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7-10
7-11
カリマコス Kallimaxos
隋書経籍志
学問分類
ベーコン
コンラート・ゲスナー
カッター
十進分類法
ハリス
米国議会図書館の分類表
国際十進分類表
ランガナータン
7-12
ファセットと呼ばれる概念グループ
7-13
7-14
7-15
7-16
7-17
四部分類
経・史・子・集
本朝書籍目録
塙保己一
国書総目録