pdf 3 - ART 筑波アート

筑波大学芸術学シンポジウム
大学アート・リソースの活用と未来
University Art Resources: Utilization and Future
2008年11月1日 [土] 13:00-17:00 筑波大学芸術学系棟B203
参加費無料[どなたでも参加できます]
パネリスト
ルイーズ・テガート
司会・進行
緒方 泉
シドニー大学アート・ギャラリー シニア・キュレーター
九州産業大学美術館学芸室長
仲間 裕子
寺門臨太郎
立命館大学教授
筑波大学大学院教授
筑波大学大学院准教授
欧米先進国の多くの高等教育機関は、附属施設としてのアート・
ミュージアムや教育・研究に資するアート・コレクションを有
しています。
ミュージアムはそれぞれの大学における「知の象徴」
としてショー・ケースの役割を果たしており、またそのコレク
ションは教育や研究の現場において直接的な資料として充分に
活用されています。
筑波大学の芸術研究組織である芸術学系では、美術史研究室
が中心となり、これまで 3 カ年にわたり日本学術振興会の人文・
社会科学振興プロジェクト研究事業「日本の文化政策とミュー
ジアムの未来」「ミュージアムの活用と未来̶鑑賞行動の脱領域
的研究」の一環として、ミュージアムの諸問題をテーマにした国
際シンポジウムを開催してきました:「美術史研究における環
流̶大学とミュージアムの未来」(2005)「ミュージアムの未来を
拓く̶視覚を超えた美術鑑賞」(2006)
「大学ミュージアムの活用
と未来」(2006)「ミュージアムにおける PDA ガイドの活用」
(2007)
「ミュージアムの内と外」
(2007)。
プロジェクト事業の最終年度にあたる今回は、大学附属の
アート・ミュージアムや所蔵のアート・コレクションを教育・
研究のための「アート・リソース」として包括したうえで、組織
や施設としてのミュージアムの有無にかかわらず、それら「アー
ト・リソース」をいかにして活用していくか、その実践方途に焦
点を当てます。美術作品や二次的資料の収集、保存および展示と
いうミュージアムとしての根本概念をはじめとして、それらリ
ソースを活用した教育活動、あるいは実物収集や展示によらな
いデジタル・アーカイヴの展開などについての現況に沿いなが
ら、国内外の専門家がそれぞれの立場から大学における「アート・
リソース」に期せられる将来的な役割を占います。
■主催
日本学術振興会 人文・社会科学振興プロジェクト研究事業「日
本の文化政策とミュージアムの未来」「ミュージアムの活用と未
来—鑑賞行動の脱領域的研究」グループ / 筑波大学芸術学美術史
学会
■問い合わせ
筑波大学芸術学系 美術史研究室〒305-8574 つくば市天王台1-1-1
[email protected]
■関連 WEB
www.jinsha.esys.tsukuba.ac.jp/jinsha/
www.geijutsu.tsukuba.ac.jp/~geigaku/
五十殿 利治
ルイーズ・テガート Louise TEGART
シドニー大学アート・ギャラリー シニア・キュレーター
オーストラリア国立大学大学院(キャンベラ)修了(美術史およびキュレーターシップ)。
ベンディゴ美術館、シェパートン美術館、ウォーナンブール美術館(いずれも豪州)の
キュレーター、豪州最大規模の地方美術館であるラトローブ市立美術館(ヴィクトリア
州)の館長、
ヴェネツィア・ビエンナーレのオーストラリア館コミッション・スタッフを
歴任。
メルボルンでゲティ美術館リーダーシップ・プログラムを獲得(2005 年)したの
ち現職。
これまでにオーストラリア国内外の現代アートに関する 70 を超える展覧会を
キュレーションし、展覧会カタログや各種刊行物に寄稿多数。現在は 5000 点を超える
シドニー大学アート・コレクションをマネジメント。
仲間裕子 NAKAMA Yuko
立命館大学産業社会学部教授 同アート・リサーチセンター オープン・リサーチセンター整備事業プロジェクト・メ
ンバー
専門は西洋美術史・美学。主にドイツの近代・現代美術の作品、
およびその受容を研究。
編著者として、
『C.D. フリードリヒ、
《画家のアトリエからの眺め》
ー思考と視覚の近代』
(三元社 2007)、
『美術史をつくった女性たちーモダニズムの歩みのなかで』
(勁草書房
2003)など。美術館の制度の問題については「ベルリン、ナショナル・ギャラリーーナ
ショナリズムとフリードリヒの受容ー」
(『立命館大学産業社会学会』2004)の論文があ
る。
緒方泉 OGATA Izumi
九州産業大学美術館学芸室長
1957 年東京生まれ。福岡県教育庁文化課、京築・筑豊教育事務所、福岡県立社会教
育総合センター、福岡県総務部国立博物館対策室を経て、2002 年から現職。
専門は博物館教育論、アートセラピー論、ファシリテーター論など。論文に
「芸術体験
学習プログラムによる活動者の行動変容に関する研究」「大学生と創る芸術体験学習
プログラム」「高齢者と子どもたちをつなぐ博物館の実践」「高齢者が描く生活体験」
「『子どもアートキャンプ』と集団描画法」
「認知症高齢者のナラティブと集団回想描画
法」
「幼児版 ひらめきアートハンドブック」
などがある。
寺門臨太郎 TERAKADO Rintaro
筑波大学大学院人間総合科学研究科准教授
愛知県美術館学芸員、山梨大学講師を経て現職。専門は西洋美術史、とくに初期ネー
デルラント絵画の研究、
および近代における西欧近世美術の受容に関する研究。
アート・コレクション関連の編著および論文に
『筑波大学所蔵 石井コレクション』
(2007)、「シドニー大学アート・コレクションの断片ーチャールズ・ニコルソンの旧蔵
美術品から」
(2007)、「ミュージアムの展示における歴史的再現性ー大原美術館所蔵、
レオン・フレデリック《萬有は死に帰す、されど神の愛は萬有をして蘇らしめん》」
(2006)。