小型直流モータ 日本サーボの小型直流モータは、コピー機などのオ フィス機器から遠隔制御の機器、医療機器、自動販売 機、およびゲーム機に至るまで、さまざまな用途に使 用されています。 これらのモータは、日本サーボのギヤヘッドのライ ンナップと組み合わせることにより、あらゆる種類の トルクおよび出力速度の仕様に対応することができま す。 日本サーボは、実用的かつ経済的な駆動用アクチュ エータの選択肢を提供します。厳密な品質管理を行い、 高性能で信頼性の高い製品を、お求めやすい価格で納 入するよう心がけますとともに、お客様の多様な用途 に対応いたしております。 小型直流モータ DME DME シリーズのモータは、多くの用途で一般に使 用されている、使いやすく実用的な直流モータです。 日本サーボでは、お客様のご要望にお応えし、高性 能を誇る多種多様なギヤヘッドを DME モータと組み 合わせて提供いたしております。こうして、DME シ リーズの用途にはさらなる可能性が開かれます。 また、シンプルかつ低価格でありながら一定の制御 性を備えたモータを求めるお客様の声にお応えするた め、日本サーボではパルスジェネレータ(磁気式また は光学式)を備えた DME モデルも提供しております。 シリーズ DME シリーズの一部のモデルは、モータとギヤヘ ッドが別売りとなっており、さまざまなタイプのモー タを幅広いリダクションギヤと組み合わせることによ り、さらに用途を広げることが可能です。製品ライン ナップのチャートをご覧になり、お客様のニーズにぴ ったり合った DME シリーズモータをご選択くださ い。 ●DME シリーズモータの構造および特性 ※ 型式 ブラシの固定方法 コアスロット ベアリング 磁石 標準品最大出力(W) 寿命 (時間) DME 25 ホルダ 3スロット 焼結スリーブベアリング 異方性 1000 DME 33 板バネ 3スロット 焼結スリーブベアリング 等方性 異方性 1000 DME 34 板バネ 3スロット 焼結スリーブベアリング 等方性 異方性 1000 (500) DME 37 ホルダ 7スロット 焼結スリーブベアリング 異方性 2000 S B K 5 K K DME 60 ホルダ 12スロット 焼結スリーブ/ボールベアリング ブラシホルダ 特徴 異方性 ホルダ:長寿命 2000時間 (但しDME25は高速回転の為1000時間) 板バネ:標準 1000時間 等方性 異方性 9 K ◎3 K ◎1.3 ◎4.5 K ◎7 K 15 ◎4.6 22 ◎7.2 K ボールベアリング 6 ◎0.7 K 10スロット ページ 15 ◎3 K DME 44 ホルダ 10 2000 ◎ 9.2 25 K ◎14.8 K ◎ 13 2000 K 29 26◎ 軸 受 磁 石 ボールベアリング :長寿命 異方性 :高出力 焼結スリーブベアリング :標準 等方性 :標準 ※ モータ単体連続一方向定格運転の場合 1 ●SELECTION CHART モータ仕様 定 格 出 力 定 格 電 圧 定格 電流 W CODE V CODE DME25 12 24 12 24 12 24 12 24 24 12 24 12 24 12 24 A B A B A B A B B A B A B A B 0.12 0.06 0.42 0.22 0.20 0.10 0.65 0.31 0.41 0.78 0.37 1.01 0.53 1.31 0.65 DME33SA DME33SB DME33BA DME33BB DME34SA DME34SB DME34BA DME34BB DME34KB DME37SA DME37SB DME37BA DME37BB DME44SA DME44SB B 24 B 0.94 DME44BB DME44BMB 13 S 12 24 A B 2.07 1.00 DME60SA DME60SB 26 B 24 B 2.2 DME60BB S 3 B 1.3 S 4.5 7 B K 4.6 S 7.2 B 9.2 S 14.8 DME60 光学式 センサ 36G DME25BA DME25BB 0.7 ギヤヘッド付きモータ A 0.47 0.23 DME33 DME44 磁気式 センサ A B B DME37 モータ 単 体 12 24 3 DME34 センサ付モータ DME25B36GMA DME25B43GMA DME25B36GMB DME25B43GMB DME33SMA DME33SMB DME33BMA DME33BMB DME34SMA DME34SMB DME34BMA DME34BMB DME34KMB DME37SMA DME37SMB DME37BMA DME37BMB DME44SMA DME44SMB DME34SEA DME34SEB DME34BEA DME34BEB DME34KEB DME33S36GMA DME33S36GMB DME33B36GMA DME33B36GMB DME34S36GMA DME34S36GMB DME34B36GMA DME34B36GMB DME34K36GMB 12 24 パルス/回転 ●機種名の見方 [1] モータ単体 DME 34 B A 定格出力 S: 標準型 B: 強力型 シリーズ名 電圧 A: DC12V B: DC24V モータの外径寸法 (mm) 25, 33, 34, 38, 44, 60 [2] センサ付モータ DME 34 B M A センサのタイプ M: 磁気式パルスジェネレータ(PG) E : 光学式パルスジェネレータ(PG) [3] ギヤヘッド付モータ DME 34 B 36G 10 A 減速比分母 ギヤヘッドの型式名 36G, 43G, 50G, 5C, L [4] ギヤヘッド別売りのモータ DME 37 B 6H FP A ピニオン軸のタイプ ギヤヘッド 6DG 15 2 ピニオン軸 6HP 6HFP 8HP 8HFP F ギヤヘッドのタイプ 6DG, 6DGF, 8DG, 8DGF 43G 減速分母比 ・モータ、ギヤヘッド一体型のご注文は受注生産となり、 型式は(例)DME37B6DGF15Bとなります。 適合するギヤヘッド 6DG 6DGF 8DG 8DGF DME33S43GMA DME33S43GMB DME33B43GMA DME33B43GMB DME34S43GMA DME34S43GMB DME34B43GMA DME34B43GMB DME34K43GMB ギヤヘッド別売りのモータ 50G DME33B50GMA DME33B50GMB DME34B50GMA DME34B50GMB 5C DME33S5CMA DME33S5CMB DME33B5CMA DME33B5CMB DME34S5CMA DME34S5CMB DME34B5CMA DME34B5CMB DME34K5CMB L 6DG DME25BLMA DME25BLMB DME25B6HPA DME25B6HPB DME33SLMA DME33SLMB DME33BLMA DME33BLMB DME34SLMA DME34SLMB DME34BLMA DME34BLMB DME34KLMB DME33S6HPA DME33S6HPB DME33B6HPA DME33B6HPB DME34S6HPA DME34S6HPB DME34B6HPA DME34B6HPB DME37S50GMA DME37S50GMB DME37B50GMA DME37B50GMB DME44S50GMA DME44S50GMB DME37S6HPA DME37S6HPB DME37B6HPA DME37B6HPB DME44S6HPA DME44S6HPB DME60S6HPA DME60S6HPB 6DGM NOTE: M の中に減速比分母を入れて下さい。 6DGF 8DG 8DGF PAGE 6∼8 9∼14 15∼21 DME34B8HPA DME34B8HPB DME34K8HPB 22∼24 DME37B6HFPA DME37B6HFPB DME44S6HFPA DME44S6HFPB DME37B8HPA DME37B8HPB DME44S8HPA DME44S8HPB DME44B6HFPB DME44B8HPB DME44B8HFPB DME60S6HFPA DME60S6HFPB DME60S8HPA DME60S8HPB DME60S8HFPA DME60S8HFPB DME60B6HFPB DME60B8HPB DME60B8HFPB 25∼29 6DGMF 8DGM 適合するギヤヘッドの型式名 30∼32 8DGMF ●ギヤヘッドの種類 減 速 比( 分 母 ) 36G 5 9 10 ™ 12.5 15 18 ¡ 20 ¡ 25 27 30 ¡ 36 40 50 ™ 54 60 ™ 72 75 ™ 80 96 100 ™ 120 ¡ 144 150 ¡ 180 ¡ 192 200 ¡ 250 ¡ 255 256 300 ¡ 400 ™ 450 500 ™ 600 ™ 750 900 1800 ™: 出力軸回転方向がモータ軸の回転方向と同じ ¡: 出力軸回転方向がモータ軸の回転方向と逆 43G ™ ¡ ¡ ¡ 50G 5C L ™ ™ ¡ ¡ ™ ¡ ™ ¡ 6DG 6DGF ™ ™ ™ ™ ¡ ¡ ¡ ¡ 8DG 8DGF ¡ ¡ ™ ¡ ¡ ¡ ¡ ¡ ¡ ™ ¡ ™ ¡ ™ ¡ ™ ¡ ™ ¡ ™ ¡ ™ ™ ™ ™ ™ ¡ ™ ¡ ¡ ™ ¡ ™ ™ ¡ ¡ ™ ™ ¡ ¡ ¡ ™ ™ ™ ™ ™ ¡ ¡ ™ ™ ™ ™ ™ ™ ™ ™ ¡ ¡ ™ ™ ¡ ¡ ¡ ¡ ¡ ¡ 3 DME パルスジェネレータ付モータ DME シリーズのモータに搭載されているパルスジ ェネレータには、磁気式および光学式回転センサの 2 種類があります。(光学式回転センサは、DME34 モデ ルでのみ入手できます。)いずれもインクリメンタル 方式の回転センサです。また、これらのジェネレータ は全て 1 相のみの出力となります。2 相の出力を必要 とされる場合は、その場の状況に応じた対応となりま すので、ご相談願います。 ●回転センサの標準仕様 パルスジェネレータの種類 磁気式 光学式 出力パルス数 12P/rev. 24P/rev. 電源電圧 DC5V±10% DC5V±10% 消費電流 5mA nominal 25mA nominal 50±20% 50±10% デューティ B/A 出力波形 (共通) DC5V (GND) A B 磁気式 磁気式回転センサ 光学式回転センサに比べて、高温、塵埃、振動、衝 撃に強く、構造もシンプルです。インクリメンタル方 式の回転センサでは、出力パルス信号をカウンタに送 り、累積加算して位置を表示しますが、この信号系に ノイズが入ると誤作動の原因になります。磁気式の回 転センサは、信号レベルが非常に低く(20mA から 30mA まで)、ノイズの影響を受けやすいため、磁気シ ールドを十分に施し、信号ラインの距離をできるだけ 短く(1m 以下)するように配慮してください。 光学式 光学式回転センサ 光源には寿命の長い発光ダイオード(LED)、受光 部にはホトトランジスタを採用しています。光学式回 転センサを使用する場合、モータの環境、とくに塵埃 と温度に十分な配慮が必要です。トラブルの主な原因 となるのは、塵埃による光源部分の遮蔽と、急激な温 度変化による発光ダイオードの光量劣化です。したが って日本サーボでは、周囲温度が 0 ∼ 40℃で塵埃のな い環境を基準に設定しています。 ●結線方法 (+) RED CW (—) BLACK 4 YELLOW OUTPUT M PG BLUE GND ORANGE INPUT 5[V] 使用上の注意事項 DME シリーズの小型直流モータ 使用上の注意事項 DME シリーズの直流モータは小型、高性能かつ高 出力で、電池やその他の比較的小さな電源で駆動でき ます。さまざまな用途でご使用いただけますが、ブラ シの異常消耗や熱による焼損を避けるため、一定の基 本的な注意事項を考慮に入れる必要があります。 過負荷運転と拘束 モータが過負荷運転または拘束状態にある場合、過 大な負荷トルクが加わっており、定格電圧で作動して いる場合でも、過大な電流が流れ、モータが焼損する ことがあります。 電源電圧の波形によるブラシの磨耗促進 ブラシの磨耗は、ブラシとコンミテータとの間で発 生する機械的な磨耗と、コンミテータからの電気的な 火花による磨耗があり、後者の電気的な磨耗が大半を 占めています。電気的な磨耗では、電源電圧の波形に 大きく影響されますので、安定化直流電源の使用を推 奨しています。しかし、交流電源を整流して使用する 場合は、全波整流でコンデンサ等の平滑回路をご使用 ください。 環境条件 直流モータの寿命は、コンミテータの状態に大きく 依存します。コンミテータ表面にホコリ、油、水等が 付着すると、通常の動作が損なわれ、ブラシ磨耗が進 みます。 定格以上の速度での作動 定格以上の電圧を印加すると、モータは定格を超え た速度で作動します。このため、熱によって軸受を焼 損したり、ブラシが直接損傷を受けることがあります。 また、振動に起因する火花によってコンミテータの表 面が傷つき、ブラシが機械的な磨耗を受ける恐れがあ ります。 ブラシ取付位置 ブラシの取付位置は、モータの製造時には、マグネ ット磁極の位置に対して、時計方向、反時計方向の回 転数や電流等の特性が等しくなる位置に注意深く固定 してあります。ブラシホルダや後部カバーなどを固定 位置から絶対に移動させないでください。ブラシとマ グネットの位置がずれると、回転方向によって電気的 な性能が変わり、整流作用に悪影響を及ぼし、その結 果ブラシが異常磨耗することがあります。 モータの取付位置 モータは出力軸水平に取り付け、使用するよう設計 されています。モータを垂直位置で使用する場合には、 ベアリングやグリス・ワッシャーの設計に特別な配慮 が必要となります。詳しくはご相談願います。 電圧印加 必ず定格以内の電圧で使用し、サージ電圧を避けて ください。サージおよび逆極性から保護する回路構成 を組み込んだモータを特注品として製造することもで きます。詳しくはご相談願います。 日本サーボ株式会社 営業推進部 〒101-0053 東京都千代田区神田美土代町 7 Tel: 03-3292-7301 Fax. 03-3292-8705 間欠駆動用ギヤヘッドについて ギヤヘッドの構造が軸を固定しその軸のまわりをギ ヤが回転し動力を伝達する構造のため連続の運転では 対応が出来ません。ONとOFFとのデューティ比は 50%以下1回のONは15秒程度以下にしてください。 (例) 15 15 運転 停止 時間 a b a b ×100=50% (36G、43G、5C、L が該当します) 5
© Copyright 2024 Paperzz