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ご参考資料
ピクテ・マーケット・マンスリー 2014年5月発行
水関連株式市場
Pictet Market Monthly
2014年4月の水関連株式市場
水関連企業の株価推移
4月の投資環境
(円換算ベース、月次、期間:2004年4月末~2014年4月末)
4月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通
貨ベース)で月間で上昇しました。世界の株式市場は、
月初、米ISM製造業景況指数の改善などを背景に上
昇して始まりましたが、その後、企業決算の発表を控
える中で高値警戒感が強まっていたことなどから下落
基調となりました。月半ば以降は米国の小売売上高
や住宅着工件数など欧米の経済指標が市場予想を
上回ったことに加え、企業のM&A(合併・買収)の動き
なども好感されたことから上昇に転じ、月間では世界
の株式市場は小幅上昇となりました。なお、月を通じ
てウクライナ情勢への懸念は株式市場の不安定要因
となりました。業種別では、エネルギーや生活必需品、
公益などの上昇率が高くなった一方、一般消費財・
サービスや情報技術などは軟調な動きとなりました。
こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は、
若干の下落となりました。セクター別では上下水道
サービスセクターは市場並みの収益となりましたが、
装置製造・エンジニアリングセクター及び環境マネジ
メント・サービスセクターは下落となりました。上下水
道サービスセクターでは、カントン・インベストメント
(香港)は良好な業績発表に加え、これまでの上水道
事業のみならず下水処理事業にも参入することを発
表し株価が上昇しました。一方、北京エンタープライ
ズ・ウォーター(香港)はこれまで株価上昇が続きまし
たが、調整局面となりました。装置製造・エンジニアリ
ングセクターではコーウェイ(韓国)が浄水器レンタル
事業への集中と利益率の改善により堅調な業績が続
いており株価が上昇しました。
※上下水道ビジネスセクターは、水を利用した公益事
業を広く含みます。
350
2004年4月30日=100として指数化
300
水関連企業
250
200
150
100
先進国株式
50
0
04年4月
06年4月
08年4月
10年4月
12年4月
14年4月
※先進国株式:MSCI世界株価指数、水関連企業:S&Pグローバル・
ウォーター指数(株価指数はすべて配当込み、ネットベース)
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信
投資顧問株式会社作成
水関連企業の株価収益率(PER)の推移
(月次、期間:2007年4月末~2014年4月末)
30
倍
25
22.8
20
19.1
平均
15
10
5
07年4月
09年4月
11年4月
13年4月
※水関連企業:S&Pグローバル・ウォーター指数
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問株式会社
作成
記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考であり、その
銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。また、当資料における
データは将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
ピクテ投信投資顧問株式会社
巻末の「当資料をご利用にあたっての注意事項等」を必ずお読みください。
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ご参考資料
Pictet Market Monthly
水関連株式市場
今後の見通し
主要先進国の緊縮的な財政政策の景気への悪影響
が懸念されます。こうした環境下でも水関連業界は都
市化、民営化、サスティナビリティー問題などの長期的
な需要増加要因に支えられ、相対的に良好な業績動
向が見込まれます。特に各国の財政状況が厳しいな
かでは水道事業などの民営化が進展し、上下水道
サービス企業の事業機会の拡大が見込まれます。
水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期
的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄の
ファンダメンタルズ(基礎的条件)は依然として堅調で
あると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動
によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、
水関連インフラへの投資を呼び起こしています。このた
め、中長期的には、水関連銘柄は引き続き魅力的な投
資対象であると考えます。
景気の変動に左右されにくく水関連業界の成長の恩恵
を受ける銘柄に注目していきたいと考えます。継続的
な売上げが見込め、業績の見通しが良いことが主要銘
柄の特長と見られます。サービスによる売上げ中心の
銘柄と製造・販売が中心の銘柄のバランスが重要と考
えます。
主要水関連企業の株価と世界株式の株価指数の推移
をみると、ここ10年余りで、 水関連企業の株価は世界
株式を上回って堅調に推移してきました。ただし、2007
年7月中旬以降は世界的な株安の影響を受けて水関
連企業の株価も大幅下落しました。
今後、水関連市場は2005年の約60兆円から2025年に
は約110兆円にまで拡大すると予想されており(注)、水
関連市場の成長とともに、上下水道及び装置製造・エ
ンジニアリングセクター企業の収益も中長期的に拡大
していくものと見ています。(注:グローバル・ウォー
ター・インテリジェンス(GWI)予想)
従って、水関連企業は中長期的には依然として魅力的
な投資対象であると考えます。また、足元でも増益基
調が継続しており、良好な投資環境にあると考えます。
※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変
更される場合があります。
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