「キリストの復活と永遠の命」に想う金剛教会 ヨゼフ 笹瀬孝夫 キリストが、「マリアのアーメン」によって、神でありながら人間としてこの 世に生まれ、その生涯の御業によって神の救いが実現した。イエズス・キリス トの受難と復活を通して「御父による永遠の生命」が人類にもたらされた。イ エズス・キリストは、御父の愛の姿を、生涯を通して現わされた。人類の救い の為に、御父の御旨に生きる真の姿を、受難と復活を通して、三位一体の神の 憐れみを示された。その結果、[ 永遠の命、天国 ] は、人類に信仰による実と して現れた。信者は既に神に結ばれて「天国への道」を歩みつつある。質問あ なた達は「天国に行きたいですか?」・・・全員大きな声でハイと答えて手を 挙げた。更に質問「今すぐ行きたいですか?」・・・誰も手を挙げず沈黙。 (天国に入るのは誰)聖書を開けば、みことばが私達の心に響き、心の奥の闇 に光を当てる。永遠の命に入る為には、主の祈りで答えなければならない。の 恵みに頼って、信仰を以って主の祈りに生きる心が必要であり、隣人愛を実行 に移さなければならない。キリストの命に生かされ、救いへの希望と愛に よる信仰の日々を積み重ねなければならない。人々の救いの為に、宣教は大切 な使命である。主の祈りは、天国への道を示している。神の命に結ばれる事を 示している。去る4 月14 日夜以降、震度7 の地震が2度も熊本地方を襲いに 毎日強い余震が続いて、大きな被害をもたらした。一か月経った現在、死者6 人、負傷者1,717 人、避難生活者1 万5 百人、建物損壊8 万3千棟、農林水 産・道路・河川被害1887 億円等が報じられている。余りにも大きな災害であ り、復旧までかなりの費用と時間がかかる。どうか、神様が、苦しんでいる 人々の為に助けとなり、励まして下さいますように。8 月は、我が国にとっ て、苦い思い出がある。71 年前、原子爆弾が投下され、そして終戦。人 間の仕業である戦争によって、罪の無い多くの人が殺された。5 年前の東日本 大震災による原発事故でも、多量の死の灰がまき散らされ、多くの人が放射能 に汚染された故郷を離れた。事故の処理が終わっていない今も、原発推進を叫 ぶ人がいる。8 月15 日は、聖母被昇天の大祝日である。第2 次世界大戦の敗 戦記念日でもある。これは偶然の一致であろうか。聖母マリアの取り次ぎによ って、心から日々悔い改め、本当の平和に向かって進むために、絶えず神に祈 らなければならないのである。
© Copyright 2024 Paperzz