□災害対応マニュアル□ ■大地震と津波に備えて 千葉工業大学 防災対応マニュアル 防災対策基本方針 一、 人命の保護を最優先する。(学生の安全が第一) 二、 学業の速やかな再開を図る。 三、 防災に関する事前対策を講じる。 四、 近隣住民などへの協力を惜しまない。 五、 危機管理体制を定期的に見直し、継続的に改善する。 千葉工業大学 防災対応マニュアル 1 はじめに ・このマニュアルは、基本的な行動基準を示すもので、防災・減災意識の定着 と震災発生時の緊急対応について解説したマニュアルです。 ・震度6弱以上の地震に際して、地震発生時に身を守り、発生後の混乱を乗り 越え、地震発生後数時間から1日程度までの対応方法をまとめています。 ・学校の校舎は震度6弱程度の地震で大きな被害を受けることはありませんが、 交通機関・電気・ガス・水道等のインフラが被害を受けることで、学生生活 に支障をきたす可能性があるため、このマニュアルの内容をよく理解し、日 頃から防災意識を高めておきましょう。 ≪震度6弱≫ ○ 立っていることが困難になる。 ○ 固定していない重い家具の多くが移動、転倒する。 ○ 開かなくなるドアが多い。 ○ かなりの建物で、壁のタイルや窓ガラスが破損・落下する。 ○ 耐震性の低い住宅では、倒壊するものがある。耐震性の高い住宅でも、壁や 柱が破損するものがある。 ○ 家庭などにガスを供給するための導管、主要な水道管に被害が発生する。 ○ 一部の地域でガス、水道の供給が停止し、停電することもある。 千葉工業大学 防災対応マニュアル 3 災害「地震」発生時の初動マニュアル ※緊急地震速報発令※ ■緊急地震警報がでたら、周りの人に知らせ、身を守る準備 ! 火を消す、機器類の停止、安全な場所へ避難、机の下等へ。 ◆災害(地震)発生◆ 1. 先ず、身を守る ! 机の下等へ! 頭と体の保護 2. すばやく火の始末 !(揺れがおさまってから) ガスの元栓、コンセント、実習場機器類等の停止 3. 非常脱出口の確保 ! 教室、非常口、実習場のドアを開ける 4.あわてて屋外にでない! 揺れがおさまって、建物の倒壊の危険がある場合は避難 ◆災害(地震)発生後1~2分◆ 1. 火元を確認 ! 火が出たら、落ち着いて初期消火(消火器・消火栓) 2. 同室の安全を確認 ! 倒れた書庫等の下敷きになっている人がいないかを確認 けが人の確認 3. 作動中の実習機器類等の停止 ! ◆災害(地震)発生後3分◆ 1. 隣接する部屋で助け合う ! 他の部屋・教室などで倒れた書庫等の下敷きになっている人がいないか 確認 2. 余震に注意 ! 建物の状況により、余震で倒壊する恐れのある場合は、指定の避難所に 移動 ・第一校舎⇒校舎内3階以上、または地域避難場所 ・第2校舎⇒第一校舎3階以上または、地域避難場所 ※重要書類、貴重品の保管、持ち出し 3. 津波警報に注意 ! 津波警報の発令を確認し、安全な場所に避難 ・ とりあえず、第1校舎3階以上、または近くの高台 ※第2校舎重要書類等の持ち出し 4.できるだけ情報収集! 1、地震発生時の対応「地震発生から避難まで」 【安全確保】 ○自分の身を守り避難 自分のいる場所が安全か? YES その場を動かない NO 一時避難場所へ避難 一時避難場所に火災が迫って危険? 広域避難場所へ避難 自宅に歩いて帰ることができる? YES 自宅へ NO 避難場所へ 2、地震が発生した瞬間の対応 ◆ 窓や棚のように、ガラスが割れたり中のものが飛び出しそうな場所から離 れる。 ◆ 机の下等に潜るか、バッグ・衣類等で頭を覆うなどして、ガラス、黒板、 テレビモニター、蛍光灯等の落下物から頭と手足を守る。 ◆ 余裕があれば、ドア付近にいる人は、ドアを開け、出口の確保。 ◆ 実習中等で火気を使っている時は、火を消す。また油脂類、溶剤類等から 離れる。 ◆ 広場等、落下物がない場所にいる場合は、その場で座り込み揺れがおさま るのを待つ。 3、揺れがおさまった後の対応 ①自分自身の心構え ◆ 冷静に落ち着いて。 ◆ 建物は大丈夫か、火災は起きていないか、負傷者はいないか等の確認。 ◆ 火災の場合、負傷者がいる場合は、直ちに職員に連絡。 ◆ 火災、負傷者がいる場合は、自分の身が安全な範囲で初期消火、応急手当 をする。 1 地震発生から避難まで ②自分が負傷したときの対応 ◆ 大声をあげて助けを呼ぶ。 ◆ 自分の存在(生存)を明らかにする。 ◆ 声が出なければ、何らかの手段で大きな音を出す等、周囲の人に気づいて もらえるように試みる。 ③生存者を探すときの対応 ◆ 大声を出して生存者に呼びかける。 ◆ 発見した場合は、すぐに救助を始めるとともに大声で周囲に協力を呼びか ける。 ④避難するかどうかの判断と行動 a 、判断する時のポイント ◆ 室内の状況確認:備品が倒れ散乱していないか、油脂類、溶剤が漏れたり、 流れ出ていないか等を確認する。 ◆ 他の教室の状況確認:周囲の教室や部屋の状況を確認する。非常放送その 他の指示があった場合は、その指示に従う。 ◆ 建物の状況確認:建物が傾いていないか、壁にひびが入ったりしていない か、等を確認する。 ◆ 火災の状況確認:火災が起きていないか、起きていれば消火できるかどう かを判断する。 ◆ 以上のポイントが安全と確認できた場合は、とりあえず指示があるまでそ の場を動かない。 b 、行動に移す時のポイント 安全が確認できない場合は、次の通り行動する。 ◆ 火災が起きている場合は、避難する前に、タオルやハンカチで口を覆う。 ◆どのルートで避難すれば安全か確認する。 ◆ エレベーターは使わず、階段を使用。 ◆ 押し合う等周囲の人の安全を脅かさないように注意。 ⑤発生後3分経過後の対応 a、余震への備え ◆ 避難ルートの確保:大きな地震には必ず大きな余震がある。窓やドアを開 け、避難ルートを確保。 b、火災防止への対応 ◆ガス漏れ対策:2次災害を防ぐためにガスの元栓を閉める。 ◆電気・火災への対策:配電盤のある実習場等はスイッチを切る。 電気器具はプラグを抜き、スイッチを切る。 ⑥避難場所 ・避難場所は、落下物や広く火災による延焼の恐れがないところが適してい る。 ・学校周辺は以下の場所を避難場所として設定されているが、地震時の状況 により安全な場所に避難する。 ※ 一時避難場所とは一時的な集合場所、広域避難場所は大規模な火災などが 起きた場合に避難する。 ※地震発生の際は周囲に危険物のない平地に避難する。 ※津波警報が発令された場合は建物の2階以上に避難する。 地域防災拠点(※は地域医療救護拠点を兼ねています。) 地域防災拠点名 1 石川小学校 該当地域 唐沢〔1~92〕,中村町 1 丁目〔1~30,35~37,39~ 45,49,53,55~59,61,65~68,71〕, 中村町 1 丁目 66 番地 2 南吉田小学校 2 丁目〔110~144〕,中区打越町 万世町,永楽町,真金町,浦舟町,白妙町,高根 高根町 2 丁目 14 番地 3 中村小学校 町 中村町 3 丁目〔175,187~212〕,4 丁目〔221,269 ~307〕,中村町 5 丁目〔308~325,338〕, 中村町 4 丁目 269 番地の 1 八幡町〔1~91〕,平楽〔137,144〕,山谷〔72 の 1〕, No. 広域避難場所 1 久保山墓地 2 根岸住宅地区 3 清水ヶ丘公園一帯 4 市立横浜商業高校及び蒔田公園 一帯 5 南永田団地一帯 6 六ツ川台団地一帯 7 国大付属横浜中学校一帯 8 こども医療センター一帯 9 横浜市児童遊園地 10 汐見台団地及び久良岐公園一帯 4、地震発生後の対応「帰宅するか・学校に残るか」 ①自宅が学校から20km以内の人は帰宅 ・帰宅する目安は、自宅が学校から20km 以内であるかどうか。 ・地震の規模、起きた時間、交通機関の状況、自身の体調や体力によって臨 機応変に決める。 ・学校から約20km 離れた場所がおおよそどの範囲なのか、確認しておく。 ◆ 地震発生後数時間おいてから帰宅を開始する。 (避難者がターミナル駅・幹線道路に集中するのを避ける) ◆ 原則として徒歩で帰宅する。 ◆ ターミナル駅・繁華街等人が集中する場所を通らない。 ◆ 幹線道路を通る。また、複数の帰宅経路を想定しておき、安全な経路を選 択する。 ②自宅が学校から20km以上の人は避難所へ ・自宅が学校から20kmよりも遠い人は、帰宅を見合わせ、学校が用意する 避難所か、最寄りの避難所を利用する。 ・地震の規模、起きた時間、交通機関の状況、自身の体調や体力により臨機 応変に判断する。 ・学校が避難所を開設した場合、1日~数日程度様子を見て、交通機関等 の復旧状況により、帰宅するかどうか判断する。 ・学校の避難所では、学校の指示に従う。備蓄物資や災害用水等の運搬、避 難所運営等の手伝いをお願いすることもありますので、ご協力ください。 5、地震発生数日後の対応 ①安否報告 地震発生後、屋外や自宅で被災した場合は、職員や学生は速やかに学校に 対して安否を知らせる。 ②家族との安否連絡 家族との安否連絡は、NTTの災害用伝言ダイヤル、携帯電話による情報登 録検索、インターネットによる情報登録検索等を使う。 日頃から、震災時にどのように連絡を取るのか決めておくとよい。 ③休校・授業再開 休校や授業再開のお知らせは、決定後速やかに、学校のホームページ・学生 専用メール、または電話連絡(携帯も含む)等を通じて知らせる。 「安否・休講・ボランティア活動・ 6、津波からの回避 ・気象庁は、津波が起きるおそれがある場合、津波予報を発表する。 ・津波予報には、津波の到達時間、区域、時刻、予想される高さなどが示され、 警戒度によって「津波注意報」「津波警報」「大津波警報」に区分される。 ①警報発令から避難まで ◆「津波注意報」が発令された場合は、注意報の内容やその後の情報に十分 注意を払うともに、避難経路や避難場所を確認しておく。 ◆「津波警報」「大津波警報」が発令されたら、安全を確保するため、ただ ちに第1校舎の3階以上に避難。 ②津波が襲来してきたら ◆ まず、我が身の安全を真っ先に考える。 ※自分がけがをしては、避難できない。 ◆ 津波が浸水を始めたら、遠くへの避難はあきらめ、建物のできるだけ高い ところか、高台へ避難。 ※浸水している中では、漂流物にぶつかるなど転倒する危険が大きく、 避難できなくなることがある。 7、日頃からの準備(職員対応) ①職員室・教室・実習場・倉庫等 ◆ 最寄りの非常階段の位置 ◆ 最寄りの消火器、消火栓の設置場所 ◆ 「いざ」という時に避難しやすいか?整理・整頓 ◆ 一時避難場所、広域避難場所への経路、場所 ◆ 自宅へ歩いて帰宅する場合の経路 ◆ 家族との連絡方法(災害伝言ダイヤル等) ◆ 実習場の高圧ボンベの転倒防止 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 少量危険物の管理(油脂類、溶剤類等) 職員室、教室、実習場の棚、ロッカー等の転倒防止 重要書類、貴重品の保管場所、持ち出し時等の管理 PCのデーターバックアップ、サーバーの管理 応急医薬品の備蓄 非常備蓄品等の準備、管理
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