大阪市保健事業のしおり (実施要領・請求書) 平 28.4 目 次 ・ 大阪市保健事業(各種健診)実施における確認・注意事項 2 ・ 東日本大震災被災者にかかる各種検診の実施 6 ・ がん検診推進事業(無料クーポン券事業) 8 ・ 胃 が ん 検 診 9 ・ 大腸がん 検診 12 ・ 肺 が ん 検 診 15 ・ 子宮頸がん検診 19 ・ 乳 が ん 検 診 23 ・ 大阪市健康診査 31 ・ 肝炎ウイルス検査 35 ・ 介護予防健診・事業参加健診 40 ・ 大阪市保健事業等経費請求書 41 大 阪 府 医師 会 地 域 医 療1課 TEL 6763-7012 は じ め に 本しおりは、大阪市保健事業(各種検診)【がん検診(胃・大腸・肺・子宮頸部・乳)、 大阪市健康診査(生活保護受給者等の健診)、肝炎ウイルス検査、介護予防健診・事業参 加健診(旧生活機能評価)】にかかる実施要領をまとめたものです。 上記事業は、地区医師会を経由して、本会から推薦された参加基準を満たす医療機関のみ が取り扱うことができます。 参加基準・各諸届出書につきましては、本会ホームページに掲載しておりますので、 ご参照ください。(http://www.osaka.med.or.jp/) なお、当事業に関する問合せ先は次のとおりです。 ●がん検診・大阪市健康診査・肝炎ウイルス検査の内容等に関すること 大阪市健康局健康推進部健康づくり課(成人保健)06-6208-9943 ●介護予防健診・事業参加健診の内容等に関すること 大阪市福祉局高齢者施策部高齢福祉課(在宅サービス) 06-6208-9962 ●経費請求等に関すること 06-6763-7012 大阪府医師会地域医療1課 平成28年4月 一般社団法人 大阪府医師会 -1- 大阪市保健事業(各種検診)実施における「確認・注意事項」等について Ⅰ 確認事項 1 大阪市保健事業(各種検診)は、大阪市民のみを対象としています。 (他市町村在住・大阪市在勤の者は対象外となります) 各種検診の年齢・生まれ年での制限、各種規定等は、右頁一覧表・各要領を参照してください。 ただし、次の各号に該当する者は受診対象外です。 ①事業主や医療保険各法の保険者が行う同等の検診・検査を受診できる者 ②検診部位の病気等で治療中・経過観察中の者 ③自覚症状のある者 ④同一年度中に会社や病院で同等の検診・検査を受診済みの者 (人間ドックや診療によるものを含む) ⑤同一年度中に他の自治体などで同等の検診を受診済みの者 ※クーポン券持参の場合に限り①、④は受診可能となります。 2 大阪市保健事業(各種検診)の実施回数は、年度中(4月1日~翌年3月31日) に1検診項目につき1人1回です。 →年度中に同じ検診を2回以上実施できません。 →肝炎ウイルス検査、介護予防健診・事業参加健診は別基準がありますので、右頁一覧表・ 各要領で確認してください。 3 各種検査の受診者負担金は右頁一覧表のとおりです。 ただし、次の各号に該当する者は免除となります。 ①後期高齢者医療被保険者証の対象者[無料区分 1] ②高齢受給者証の対象者(国民健康保険の場合は、対象被保険者と表示) [無料区分 1] ③老人医療(一部負担金相当額等一部助成)医療証の受給者[無料区分 2] ④生活保護法による被保護世帯に属する者(適用証明書等で確認) [無料区分 3] ⑤市民税非課税世帯に属する者(世帯員全員の非課税証明書等で確認)[無料区分 4] ⑥無料クーポン券を持参した者[無料区分 6] 4 大阪市保健事業(各種検診)は医療機関内での個別健康診査です。 診療所等以外での実施や集団的な取り扱いはしないでください。 5 がん検診の不利益について説明してください。 受診勧奨や受診の際に、検診の不利益(偽陽性、偽陰性、偶発症等)について説明してく ださい。 6 個人票は最新の帳票を受診希望者にのみ交付してください。 右頁一覧表を参照し、不足等が生じた場合は、右頁一覧表の帳票取寄先へご一報ください。 -2- 平成28年度 大阪市保健事業(各種検診)一覧表 (対象者・金額・改訂日等は平成28年4月現在) 項目 対象者(受診日現在) 受診者 負担金 帳票 帳票 要領 改訂日 取寄先 頁 胃がん検診 40歳以上 1,500 円 ㍻ 27 年 4 月 地区 医師会 9 大腸がん検診 40歳以上 300 円 ㍻ 27 年 4 月 地区 医師会 12 40歳以上 無料 ㍻ 27 年 4 月 地区 医師会 15 ㍻ 28 年 4 月 府医師会 保健医療 センター 19 胸部 X 線撮影 肺がん検診 喀痰細胞診 検査 50歳以上で◇喫煙指数が600以上の者 ◇喫煙指数・・・1日の喫煙本数×喫煙年数 400 円 20歳以上の女性 子宮頸がん検診 生まれ年で制限あり:大正・昭和は奇数年 平成は偶数年(西暦で偶数年) 400 円 の帳票を ご使用下さい ※(前年度未受診者については 19 ページ要領を参照すること) 視触診 超音波検査 乳がん検診 (視触診) マンモグラフィ 30~39歳の女性 作成 (6768-1325) 地区 1,000 円 医師会 23 ※(マンモグラフィ適応外の者はこの限りではない) 40歳以上の女性 1,500 円 生まれ年で制限あり:大正・昭和は奇数年 (西暦で偶数年) 視触診で 要精検と なった場合 500 円 ※(前年度未受診者については要領 26 ページを参照すること) ㍻ 27 年 4 月 大阪市 読影 センター 26 (4396-6050) 当該年度において40歳以上 大阪市健康診査 (生活保護受給者等の健診) ※大阪市発行の受診券・個人票を持参した者に限る 無料 ㍻ 27 年 4 月 1,000 円 ㍻ 27 年 4 月 無料 ㍻ 27 年 4 月 受診希望者 に大阪市 から送付 31 当該年度において40歳以上 肝炎ウイルス検査 (B型・C型肝炎ウイルス検査) ※特定健康診査・後期高齢者医療健康診査・ 大阪市健康診査のいずれかと同時実施に限る ※過去に受診歴のない者に限る 介護予防健診・事業参加健診 介護予防健診等実施マニュアル参照 -3- 地区 医師会 地区 医師会 35 40 Ⅱ 1 注意事項 精密検査結果の把握について ○要精密検査(以下、精検)となった受診者については、その旨を本人に通知し、精検が必 要であること及び精検の方法を十分に説明し、受診を勧奨してください。 ○精検結果は全数把握し、大阪市からの照会、問い合わせに対しては必ず報告してください。 未把握の状態になっている精検の受診状況や結果の問い合わせを、大阪市から受診者本人 及び医療機関に行う場合がありますので協力してください。 ○自院で精検ができない場合は、「大阪市○○がん検診要精検者受入協力医療機関」に紹介 してください。紹介にあたっては「大阪市○○がん検診 精密検査の依頼について(紹介)」 (3枚複写)を使用してください。 (医療機関リスト、 「大阪市○○がん検診 精密検査の 依頼について(紹介)」は本会地域医療1課に常備しています)また、貴院の紹介状を使 用する場合は、精検受診日、検査の種類、精検結果(診断名)、今後の治療方針等の報告 がもらえるよう依頼してください。 精密検査結果把握の流れ 検診実施医療機関 (精密検査実施) ②精検受診 ①結果通知 受診勧奨 ⑥精検回答 ⑤精検照会 ④ 精 検 結 果 本 市 受診者 ②精検受診 検診結果 ⑧精検回答 精密検査実施 医療機関 「要精検者」 ⑦精検医療機関へ照会 ③結果通知・治療 ⑨精検受診勧奨 ⑩精検受診と受診医療機関の回答 :精密検査・照会 : (検診実施医療機関で精検結果の把握が困難な場合で)精検医療機関が判明している場合 : (検診実施医療機関で精検結果の把握が困難な場合で)精検医療機関が不明の場合 -4- Ⅲ その他のお願い 1 個人情報の取り扱いについて ○個人情報の取り扱いについては、 「個人情報の保護に関する法律」及び「大阪市個人情報保 護条例」を遵守してください。また、受診者の記録保存の正確性・確実性・永続性のほか、 記録閲覧などの迅速性に留意し、厚生労働省の「医療・介護関係事業者における個人情報の 適切な取り扱いのためのガイドライン」及び「診療情報の提供等に関する指針」に基づき適 正に取り扱ってください。 ○個人情報に関する誤送付・誤交付・紛失等が発生した際は、すみやかに大阪市健康局健康づ くり課と本会地域医療1課までご報告ください。 2 精度管理について 大阪市が、精度管理に資するため検診結果等の照会やフィルム等の貸し出しを申し出た場合 は、協力してください。また、症例検討会、読影研修会等には参加してください。 検診の精度管理のため、検診チェックリストに基づく検診を実施してください。 大阪市から検診チェックリストの提出を求められた場合は必ず報告してください。 3 参加基準に機器等の要件を定めている検診における変更等について 乳がん検診については、お取り扱いいただくにあたり機器等の要件を設けておりますが、機 器等の更新をされた場合等は必ず変更届の提出をお願いいたします。なお、乳がん検診(マ ンモグラフィ)については、医師・技師の追加、変更、資格の更新がある場合は、随時届け 出てください。 4 保健事業取扱項目の変更等について 大阪市保健事業(各種検診)の取扱項目の変更がありましたら、所定の様式(各保健事業取 扱医療機関承諾書または辞退届)を本会ホームページからダウンロードの上、必要事項を記 載し、地区医師会に提出してください。 5 所在地・名称・口座変更等について 所在地・医療機関名称・振込口座等に変更がある場合は、すみやかに「大阪市保健事業(各 種検診)取扱医療機関所在地・名称・口座変更届」(本会ホームページからダウンロード) に変更内容をご記入のうえ、地区医師会に提出してください。 6 デジタル登録について 胃がん検診・肺がん検診・乳がん(マンモグラフィ)検診については、平成 27 年度よりア ナログ・デジタルの種別により単価設定が異なっており、請求区分により本会への登録が必 要です。 デジタル単価により請求を行う場合は、所定の様式(各保健事業取扱医療機関承諾書)を本 会地域医療1課あてご提出いただき、事前に機器の登録を行ってください。 ※撮影した画像を電子化して管理及び保存した場合においてはデジタル登録としてください。 なお、登録がない場合はアナログ登録での委託料の支払いとなりますのでご注意ください。 -5- 東日本大震災被災者にかかる各種検診の実施について 1 目的 東日本大震災で被災した方々が、大阪市へ避難している場合、保健サービスを受ける機会の確 保を図る観点から、大阪市の各種検診を無料で受診できるものとする。 2 対象者 次の①、②の要件を満たす者とする。 ①東日本大震災の被災者で、大阪市への転入者、もしくは一時避難者(※)で、今年度大阪市 保健事業(各種検診)を受診しておらず、今後も受診する機会がなく、受診を希望する者。 ※災害救助法の適用市町村(東京都除く)からの転入者もしくは一時避難者であり、住民票の異 動については問わないとする。 ②大阪市の各種検診の対象(年齢要件等)となっている者。 3 受診期間及び受診回数 通年実施(4月1日~翌年3月31日)とし、各種検診の受診回数に準じる。 4 実施方法 (1)各区保健福祉センターで申請 該当者は、事前に居住区の保健福祉センターで、罹災証明等を持参のうえ検診の無料申請を する。 「大阪市がん検診等無料受診申請書(兼受診券)」 (以下、申請書という)に、本人自 身で必要事項を記入し、受付印が押印された申請書を医療機関へ持参する。 (2)医療機関での対応 医療機関は、受診者から申請書の提示があった場合、無料扱いとする。 申請書に受付印があることを確認のうえ、検診実施機関使用欄の該当欄に受診日・医療機関 名を記入して、原本は受診者に返却すること。 5 個人票の取り扱い 受診者が申請書を持参した場合は、特例として次の通り取り扱う。 特 と記入する。 (1)個人票の左上余白に○ 特 と記入する。 (2)費用区分の欄「2.無料」に○をし、空欄に○ 6 検診料金及び受診者負担金 検診料金は各種検診に準ずる。受診者負担金は無料。 ※ ただし、申請書(受付印が押印されたもの)の提示が必要。 -6- 大阪市がん検診等無料受診申請書(兼受診券)について 大阪市がん検診等無料受診申請書(兼受診券) 氏 名 印 ○ 生年月日 性 明治・大正・昭和・平成 別 大阪市に住民登録の有無 現 住 所 年 月 ( )男 ( )女 ( )有 ( )無 大阪市 日 ( 歳) 区 被災地の住所(旧住所) 電話番号 医 受診希望の検査 (希望の検診に○をつけてください。) ( )胃がん検診 ( )大腸がん検診 ( ( )乳がん検診 ( )子宮頸がん検診 ( )肝炎ウイルス検査 療 )肺がん検診 機 ※大阪市健康診査・特定健康診査と同時実施のみ ※上記検診は、平成 29 年 3 月 31 日まで、年 1 回受診することができます。 2 回以上受診された場合は、実費負担となりますのでご注意ください。 関 で 実 施 (確認書類) 受診日 この用紙は、本人に返却し てください。 医療機関名 胃がん 大腸がん 受付印 肺がん 二重受診を防ぐため、 乳がん 検診受診の際は、 子宮頸がん 受診日・医療機関名を 肝炎ウイルス 記入してください。 区役所の受付印が あることを確認して 区役所確認欄 ください。 検診実施機関使用欄 ※受診日と医療機関名を記入してください。 ※この用紙は本人が保管し、検診終了後、区保健福祉センターへ返却してください。 -7- 大阪市がん検診推進事業(無料クーポン券事業)について 1 目的 大阪市が実施する大腸がん、子宮頸がん及び乳がん検診において、特定の年齢に達した市民 に、検診が無料になるクーポン券を送付し、がん検診の受診促進とともに、がんに関する正し い知識を普及し市民の健康保持に資することを目的とする。 2 対象者 平成 28 年 4 月 20 日現在、大阪市に住民登録があり、下表に該当する市民で大阪市発行の無料 クーポン券を持参した者(ただし、2ページの受診対象外になる者②、③、⑤は除く) 子宮頸がん検診(女性) 乳がん検診(女性) 年齢 生年月日 年齢 20歳 平成7年4月2日~平成8年4月1日 40歳 生年月日 昭和50年4月2日~昭和51年4月1日 ※ 年齢は平成 28 年 4 月 1 日時点 3 受診期間 クーポン券記載の交付日~平成29年3月31日までとする。 4 実施方法 実施方法については、各がん検診の実施要領のとおりとする。 クーポン券は必ず回収し、個人票(②診査料請求用)のクーポン券貼り付け欄に貼付すること。 ただし、マンモグラフィ検診適応外の場合は、視触診・超音波による乳がん検診を実施し、ク ーポン券については、乳がん(超音波)検診個人票(②診査料請求用)の裏面に貼付すること。 5 請求方法 クーポン券をミシン目で切り取り、半券は検診料金の振込みがあるまで医療機関で保管し、本 体を個人票の指定場所に貼付して1か月分を取りまとめ、通常のがん検診とともに請求する。 6 償還払いについて 平成28年4月1日からクーポン券受領日(平成28年6月頃発送予定)までに、受診者負担 金を支払って受診した者については、クーポン券と領収書を添付した申請書を各区保健福祉セ ンターに提出または、大阪市健康局健康推進部健康づくり課に送付することにより受診者負担 金の還付を行う。 (クーポン券を使用して再度受診することはできない。同一年度内に重複受 診した場合は、返戻の対象となるので注意すること) -8- 大阪市胃がん検診実施要領(医療機関実施) 1 目的 胃がんに関する正しい知識の普及と、検診を通じて早期発見に努め、市民の健康保持に資する ことを目的とする。 2 対象者 大阪市在住の満40歳以上の市民。 〈対象外となる者〉 ○2ページの受診対象外になる者 ○妊娠中、妊娠している可能性がある者 ○これまでにバリウムによる胃がん検診を受診して次のような症状があった者 ※ショック、アナフィラキシー等 気分が悪い、顔面蒼白、四肢冷感、血圧低下、チアノーゼ、意識消失、じんましん、 喉頭浮腫(喉がつまったように感じる) 、呼吸困難(息苦しい、息がしにくい)等 ※バリウムによる誤嚥 3 受診期間及び受診回数 通年(4月1日~翌年3月31日)実施とし、年度中に1回の受診とする。 4 実施方法 (1)受診者への説明 個人票の表紙を用いるなどして、精密検査結果の大阪市への報告等個人情報の取り扱い、 及び結果が要精密検査となった場合には、必ず内視鏡検査等を受診する必要があることに ついて受診者へ説明する。 (2)問診 問診は個人票を用いて、自己記入方式または、医師・看護師などによる聴取のいずれかの 方法で実施し、最終チェックは医師が行う。 (3)胃部エックス線検査 ① 撮影の体位及び方法は、日本消化器がん検診学会基準(2011 年発行)に準ずること。 ② 造影剤の使用にあたっては、その濃度を適切に保つとともに、副作用等の事故に注意す る。 (参考:大阪市集団検診 ③ 180~220w/v%使用) 撮影枚数は最低8枚とする。 (4)撮影 読影は、十分な経験を有する医師の読影により行うものとする。 -9- 5 結果判定 検診の結果判定は十分な経験を有する医師により、問診及び読影結果に基づいて次のとおり行 い、検診結果は必ず本人に通知し、適切な保健指導を行う。 <精査不要> 1a.異常認めず 1b.所見あるが、精査不要 <近医要受診> 2.十二指腸潰瘍 3.胆石 4.その他 <要精検> 5.CA? 6.UL? 7.その他 6 検査結果の保存義務 (1) エックス線フィルム等は少なくとも5年間は保存すること。 (2) 問診記録・検診結果は少なくとも5年間は保存すること。 7 事後指導(要精検者への対応) (1) 要精検者にはその旨本人に通知し、精密検査が必要であること及び精密検査の方法を十分 に説明し、受診を勧奨する。 なお、自院で精密検査ができない場合は、4ページを参照すること。 (2) 精密検査は医療(保険診療)として取り扱う。 自院で精密検査を行う場合は初診料ではなく再診料を算定する。 ただし、検診実施日に精密検査を行った場合は、初診料・再診料ともに算定できない。 8 検診料金及び受診者負担金(消費税含む) 【アナログ登録】1件あたり12,809円(うち受診者負担金1,500円) 【デジタル登録】1件あたり13,285円(うち受診者負担金1,500円) 9 個人票(3枚複写) 胃がん検診個人票 表紙 受診案内 取り扱い 受診者に渡す 1枚目 ①医療機関保存用 2枚目 ②診査料請求・結果報告用 府医に提出 3枚目 ③受診者用 結果通知用 ※個人票署名欄の受診者本人の署名が必要であり、無い場合は経費請求ができないので、 必ず自署を求めること。 - 10 - 個人票について 個人票で特に注意・確認を要する項目です (受診資格の確認・結果判定・経費請求に必要です) 老人医療証番号 後期高齢者被保険者証 または高齢受給者証番号 健康保険被保険者証番号 本人記入欄 (健康保険証等で確認して下さい) 同年度中の受診がないことを確認 総合判定(p10 参照) - 11 - 2.無料の場合、その条件(1~4)にも○を記入 大阪市大腸がん検診実施要領(医療機関実施) 1 目的 大腸がんに関する正しい知識の普及と、検診を通じて早期発見に努め、市民の健康保持に資す ることを目的とする。 2 対象者 大阪市在住の満40歳以上の市民。(ただし、2ページの受診対象外になる者は除く) 3 受診期間及び受診回数 通年(4月1日~翌年3月31日)実施とし、年度中 1 回の受診とする。 4 実施方法 (1)受診者への説明 個人票の表紙を用いるなどして、精密検査結果の大阪市への報告等個人情報の取り扱い、 及び結果が要精密検査となった場合には、必ず内視鏡検査等を受診する必要があることに ついて受診者へ説明する。 (2)問診 問診は個人票を用いて、自己記入方式または、医師・看護師などによる聴取のいずれかの 方法で実施し、最終チェックは医師が行う。(問診実施日を受診日とする) (3)免疫便潜血検査2日法 自己採便による免疫便潜血検査2日法を行う。(結果は必ず1回目、2回目とも記入する) 採便方法について、受診者にリーフレット等を用いて説明を行い、採便後は検体を冷蔵庫 もしくは冷所に保管するように指導する。回収については検便採取後即日(2 日目)回収 を原則とし、自院で検査するまでの間、もしくは検査機関へ引き渡すまでの間、冷蔵保存 する。検査機関で検査を実施する場合、同機関は検体受領後冷蔵保存をすること。 5 結果判定 検診の結果判定は、医師により免疫便潜血反応検査結果に基づいて次のとおり行い、検診結果 は必ず本人に通知し、適切な保健指導を行う。 1 陰性(便潜血陰性) 2 陽性(要精検) 6 検査結果の保存義務 検査結果は少なくとも5年間は保存すること。 - 12 - 7 事後指導(要精検者への対応) (1) 陽性者には、その旨本人に通知し、精密検査が必要であること及び精密検査の方法 (第一選択として全大腸内視鏡検査、それが困難な場合はS状結腸内視鏡検査と注腸エッ クス線検査の併用)を十分に説明し、受診を勧奨する。 ※再度の便潜血検査を行うことは、精密検査には当たらない なお、自院で精密検査ができない場合は、4ページを参照すること。 (2)精密検査は医療(保険診療)として取り扱う。 自院で精密検査を行う場合は初診料ではなく再診料を算定する。 ただし、検診実施日に精密検査を行った場合は、初診料・再診料ともに算定できない。 8 検査料金及び受診者負担金(消費税含む) 1件あたり4,093円(うち受診者負担金300円) 9 個人票(3枚複写) 大腸がん検診個人票 表紙 受診案内 取り扱い 受診者に渡す 1枚目 ①医療機関保存用 2枚目 ②診査料請求・結果報告用 府医に提出 3枚目 ③受診者用 結果通知用 ※個人票署名欄の受診者本人の署名が必要であり、無い場合は経費請求ができないので、 必ず自署を求めること。 - 13 - 個人票について 個人票で特に注意・確認を要する項目です (受診資格の確認・結果判定・経費請求に必要です) 老人医療証番号 後期高齢者被保険者証 または高齢受給者証番号 健康保険被保険者証 本人記入欄 (健康保険証等で確認して下さい) 同年度中の受診がないことを確認 必ず記入すること 1.陰性 2.陽性 いずれかに必ず○を記入 2.無料の場合、その条件(1~4)にも○を記入 - 14 - 大阪市肺がん検診実施要領(医療機関実施) 1 目的 肺がんに関する正しい知識の普及と、検診を通じて早期発見に努め、市民の健康保持に資する ことを目的とする。 2 対象者 大阪市在住の満40歳以上の市民。 胸部エックス線撮影:受診者全員 喀痰細胞診検査 :50歳以上で喫煙指数が600以上の者のみ ◇喫煙指数=1日の喫煙本数×喫煙している(もしくは、していた)年数 〈対象外となる者〉 ○2ページの受診対象外になる者 ○妊娠中、妊娠している可能性がある者 ○6 か月以内に血痰のあった者(有症状者であることから、精密検査の受診を勧めてください) 3 受診期間及び受診回数 通年(4月1日~翌年3月31日)実施とし、年度中 1 回の受診とする。 4 実施方法 (1)受診者への説明 個人票の表紙を用いるなどして、精密検査結果の大阪市への報告等個人情報の取り扱い、 及び結果が要精密検査となった場合には、必ず精密検査を受診する必要があることについ て受診者へ説明する。 (2)問診 問診は個人票を用いて、自己記入方式または、医師・看護師などによる聴取のいずれかの 方法で実施し、最終チェックは医師が行う。 (3)胸部エックス線撮影 肺がん診断に適格な胸部エックス線撮影を行うこと。 ※個々の撮影方法については「肺癌取扱規約第 7 版」の「肺癌集団検診の手引き」を参考 にすること。 (4)喀痰細胞診検査 喀痰細胞診検査は、50歳以上で喫煙指数が600以上の者に対して実施し、早朝起床時 の喀痰を3日間採取する。 採取した喀痰は、2枚のスライドに塗沫し、湿固定の上、パパニコロウ染色を行う。 固定標本の顕微鏡検査は、十分な経験を有する日本臨床細胞学会認定の細胞診専門医及び 細胞検査士のダブルチェックによって実施するか、それが可能な検査機関で検査を行う場 合には、速やかに検体を輸送する。 - 15 - 5 結果判定 検診の結果判定は、十分な経験を有する2名の医師による胸部エックス線検査の二重読影及び 比較読影と喀痰細胞診の結果を合わせた総合判定によって次のとおり行う。ただし、50 歳以 上で喫煙指数が 600 以上の者以外については、胸部エックス線検査のみで判定を行う。検診結 果は必ず本人に通知し、適切な保健指導を行う。 なお、喀痰細胞診結果、胸部エックス線検査結果、総合判定結果については、それぞれ個人票 上A~E、1~7のいずれかに1つ○が付く。(18 ページ参照) 1.異常認めず 2.異常認めず(喀痰検査は検体不良) 3.肺がん、肺結核以外の疾患の疑い(精査不要) 4.要追跡管理 【要精密検査】 喀痰細胞診検査 5.LC? 6.TB? 7.その他 胸 部 Ⅹ 線 検 査 結 果 なし A B C D E B 1 2 1 4 5 5 C 3 3 3 4 5 5 6 6 6 6 7 7 5 7 5 7 5 5 5 5 5 5 A D E 喀痰細胞診結果 胸部Ⅹ線検査結果 A:材料不適(喀痰中に組織球を認めない) A:読影不能 B:異常なし(正常上皮細胞など) B:異常所見なし C:6か月以内の追加検査 C:異常所見があるが精査不要 (中等度異型扁平上皮細胞など) (石灰陰影、気管支拡張など) D:悪性を疑う細胞あり D:異常所見あるが肺がん以外の疾患の疑い (活動性肺結核、肺炎、心大血管異常など) E:悪性腫瘍細胞を認める E:肺がんの疑い (肺がんを疑う陰影、孤立性陰影、肺門部の異常など) ※ 各検査結果ならびに判定結果は、必ず1つにしてください。 (二重読影の結果や要精検の内訳結果が複数ある場合が見られますが、1つに統一してください) ※ 胸部エックス線検査結果が[A](読影不能)の場合は、再撮影を行ってください。 ※ 総合判定は、胸部エックス線検査結果を優先することとしますが、エックス線結果が[B]または [C]の場合は喀痰検査結果を考慮して判定してください。 ※ 胸部エックス線検査結果が[C](異常所見があるが精検不要)については、総合判定を[3]とす ると、本人への通知内容(④受診者用)は『( )の疑いがありますので、医師にご相談くだ さい』となります。基本的には、上記の判断基準を目安としますが、陳旧性病変等で受診の必 要がないと判断される場合、受診者に説明の上、総合判定[1]とすることも可とします。 - 16 - 6 検査結果の保存義務 (1) 標本、エックス線フィルム等は少なくとも5年間は保存すること。 (2) 問診記録・検診結果は少なくとも5年間は保存すること。 7 事後指導 (1) 要追跡管理、要精検となった者については、その旨本人に通知し、精密検査が必要である こと及び精密検査の方法を十分説明し、受診を勧奨する。また、必要に応じて禁煙及び防 煙指導等、肺がんに関する正しい知識の普及啓発を行う。 なお、自院で精密検査ができない場合は、4ページを参照すること。 (2) 精密検査は医療(保険診療)として取り扱う。 自院で精密検査を行う場合は初診料ではなく再診料を算定する。 ただし、検診実施日に精密検査を行った場合は、初診料・再診料ともに算定できない。 8 検診料金及び受診者負担金(消費税含む) エックス線検査のみ 1件あたり(受診者負担金なし) 【アナログ登録】4,521円 エックス線検査と喀痰検査 【デジタル登録】5,097円 1件あたり(うち受診者負担金400円) 【アナログ登録】7,869円 9 【デジタル登録】8,445円 個人票(4枚複写) 肺がん検診個人票 表紙 受診案内 取り扱い 受診者に渡す 1枚目 ①医療機関保存用 2枚目 ②診査料請求・結果報告用 3枚目 ③喀痰検査機関控用 4枚目 ④受診者用 府医に提出 結果通知用 ※個人票署名欄の受診者本人の署名が必要であり、無い場合は経費請求ができないので、 必ず自署を求めること。 - 17 - 個人票について 個人票で特に注意・確認を要する項目です (受診資格の確認・結果判定・経費請求に必要です) 後期高齢者被保険者証 または高齢受給者証番号 老人医療証番号 健康保険被保険者証番号 本人記入欄 (健康保険証等で確認して下さい) 1.2.いずれかに○を記入 6ヵ月以内に血痰があった場合は 医療としての受診を奨励 同年度中の受診がないことを確認 判定と検査種別の整合性を確認 要精検の場合 5.LC? 6.TB? 7.その他 のいずれかに○を記入 2.無料の場合、その条件(1~4)にも○を記入 - 18 - 大阪市子宮頸がん検診実施要領(医療機関実施) 1 目的 子宮頸がんに関する正しい知識の普及と、検診を通じて早期発見に努め、女性市民の健康保持 に資することを目的とする。 2 対象者 大阪市在住の満20歳以上の女性市民で、生まれ年が大正・昭和で奇数年の者及び平成で偶 数年の者(西暦では偶数年)。および当年度の有効期限内の無料クーポン券持参の者。 ただし、次の者は受診を希望する場合は実施することができる。 ① 当年度に妊婦一般健康診査で子宮頸部細胞診検査を受診した者。 妊 と記入すること。 ⇒個人票の9.受診歴の横に○ (22ページ参照) 妊 の表示がある場合、当年度に受診の表記があっても受診可。 ○ ② 前年度未受診者(※1) 未 と記入すること。 ⇒個人票の左上余白に○ (22ページ参照) ※1 前年度に本検診もしくは会社や病院、他の自治体などで本検診と同等の検診・検 査 (人間ドックや診療によるものを含む)を受診していない者 〈対象外となる者〉 ○2ページの受診対象外になる者 ○検診実施年度の1月~3月までの間に満20歳の誕生日を迎える者 (翌年度の4月から子宮頸がん検診の対象とする。) 3 受診期間及び受診回数 通年(4月1日~翌年3月31日)とし、2年に1回の受診とする。 4 実施方法 (1)受診者への説明 個人票の表紙を用いるなどして、精密検査結果の大阪市への報告等個人情報の取り扱い、 及び結果が要精密検査となった場合には、必ず精密検査を受診する必要があることについ て受診者へ説明する。 症状(体がんの症状を含む)のある者には、医療としての受診を勧奨する。 (2)問診 問診は個人票を用いて、自己記入方式または、医師・看護師などによる聴取のいずれかの 方法で実施し、最終チェックは医師が行う。 - 19 - (3)子宮頸部検診 視診、子宮頸部の細胞診及び内診を行い、必要に応じてコルポスコープ検査を行う。 細胞診の細胞採取は、 (C)子宮膣部擦過スメア・(E)子宮頸管スメアとする。 ①視 診 視診は膣鏡を挿入し、子宮頸部の状況を観察する。 ②細胞診 細胞診については、本会保健医療センターで実施する。 検診実施医療機関は、直診下に子宮頸管及び膣部表面の全面擦過により細胞を採 取し、迅速に固定する。検体を固定後容器に入れ個人票を同封のうえ、本会保健 医療センターに送付する。 (〒543-0011 大阪市天王寺区清水谷町19-14 ℡6768-1325) ※ 検体容器は、希望があれば本会保健医療センターから送付する。 5 結果判定 検診の結果判定は、本会保健医療センターにて次のとおり行い、検査結果は同センターから検 診実施機関に送付する。検診結果は必ず本人に通知し、適切な保健指導を行う。 1.異常なし 2.異常なしであるが、抗炎治療を要する 3.要再検 4.HPV検査または6か月目と 12 か月目に細胞診検査(直ちに精密検査も可能とする) 5.要精密検査 ※ 結果は次のとおり細胞診クラス分類及びベセスダシステムによる分類とする。 ①細胞診クラス分類 クラスⅠ 正常である。 クラスⅡ 異常細胞を認めるが良性である。 クラスⅢa 軽度~中等度 dysplasia を想定する。 クラスⅢb 高度 dysplasia を想定する。 クラスⅣ 上皮内癌を想定する。 クラスⅤ 浸潤がん(微小浸潤癌も含む)を想定する。 ②ベセスダシステム分類 陰性(NILM) 扁平上皮系異常 腺系異常その他の悪性腫瘍 1.この標本中に異型細胞は認めません 2.微生物(トリコモナス・真菌類・ヘルペス・雑菌・他) 3.反応性細胞変化(炎症・修復)萎縮 1.ASC-US(軽度扁平上皮内病変疑い) 2.ASC-H(高度扁平上皮内病変疑い) 3.LSIL(HPV感染 軽度異形成) 4.HSIL(中等度異形成 高度異形成 上皮内癌) 5.SCC(扁平上皮癌) 1.AGC(異型腺細胞) 2.AIS(上皮内腺癌) 3.Adenocarcinoma(頸部腺癌 体部腺癌) 4.Other malig.(その他の悪性腫瘍) - 20 - 6 検査結果の保存義務 (1) 標本は少なくとも5年間は保存すること。 (2) 問診記録・検診結果は少なくとも5年間は保存すること。 7 事後指導 (1) 要再検、要精検となった者には、その旨本人に通知し、再検査、適切な時期における受診、 精密検査の受診を勧奨する。※再検査、適切な時期における受診については、「大阪市子 宮頸がん検診」としての取り扱いはできない。 なお、自院で精密検査ができない場合は、4ページを参照すること。 (2)精密検査は医療(保険診療)として取り扱う。 自院で精密検査を行う場合は初診料ではなく再診料を算定する。 ただし、検診実施日に精密検査を行った場合は、初診料・再診料ともに算定できない。 8 検診料金及び受診者負担金(消費税含む) 1件あたり 5,809円(うち受診者負担金400円) ※なお、細胞診査料については、本会から直接、本会保健医療センターへ支払う。 9 個人票(4枚複写) 子宮頸がん検診個人票 表紙 受診案内 取り扱い 受診者に渡す 1枚目 ①検査機関用 2枚目 ②診査料請求・結果報告用 3枚目 ③医療機関保存用 4枚目 ④受診者用 府医に提出 結果通知用 ※個人票署名欄の受診者本人の署名が必要であり、無い場合は経費請求ができないので、 必ず自署を求めること。 ※クーポン券の対象者については、必ずクーポン券を回収し、2枚目のクーポン券貼り付け 欄に貼付すること。 10 支払方法 提出のあった個人票等を審査のうえ、届出のあった指定金融機関の口座に、検診実施月の 翌々月の末日までに振り込みます。 ※経費請求書は必要としません - 21 - 個人票について 個人票で特に注意・確認を要する項目です (受診資格の確認・結果判定・経費請求に必要です) 未 後期高齢者被保険者証 または高齢受給者証番号 老人医療証番号 2.無料の場合 その条件(1~6)にも○を記入 前年度未受診の場合 未 と記入 健康保険被保険者証 またはクーポン券番号 本人記入欄 (健康保険証等で確認して下さい) ク ー ポ ン 券 貼 り 付 け 欄 同年度中の受診がないことを確認 妊 妊婦健診で受診の場合 妊 と記入 貼 り 付 け 欄 に ク ー ポ ン 券 を 必 ず 添 付 し て く だ さ い 。 ク ー ポ ン 券 で の 受 診 の 場 合 は ② 診 査 料 請 求 用 の - 22 - 大阪市乳がん検診(超音波検査)実施要領(医療機関実施) 1 目的 乳がんに関する正しい知識の普及と、検診を通じて早期発見に努め、女性市民の健康保持に資 することを目的とし、超音波による検診を実施する。 2 対象者 大阪市在住の30歳代の女性市民及び40歳以上の女性市民でマンモグラフィ適応外等、特別 な理由(特例実施)のある者。(ただし、2ページの受診対象外になる者は除く) 検診実施年度の1月~3月までの間に満40歳の誕生日を迎える者(翌年度の4月からマンモ グラフィ検診の対象とする。 ) ※ 特例実施で受診する場合(特例実施については、26 ページを参照すること) ⇒ 個人票の右上 不適理由欄の該当するものに○を記入すること。 (不適理由に記載のない場合は、返戻の対象となるので注意すること) 3 受診期間及び受診回数 通年(4月1日~翌年3月31日)実施とし、年度中 1 回の受診とする。 ただし、特例実施は2年に1回の受診とする。 4 実施方法 (1)受診者への説明 個人票の表紙を用いるなどして、精密検査結果の大阪市への報告等個人情報の取り扱い、 及び結果が要精密検査となった場合には、必ず精密検査を受診する必要があることについ て受診者へ説明すること。 (2)問診 問診は個人票を用いて、自己記入方式または、医師・看護師などによる聴取のいずれかの 方法で実施し、最終チェックは医師が行う。 (3)視触診 視触診は、乳腺疾患の診断に習熟した医師が実施する。 ア 視 診 乳房、乳房皮膚、乳頭及び腋窩の状況を観察すること。 イ 触 診 乳房、乳頭及びリンパ節の触診を行うこと。 (4)超音波検査 超音波診断装置で乳房全体をモニター診断し、異常所見が無い場合は、左右各領域の断面 像を1枚以上記録すること。異常所見(占拠性病変)がある場合には、加えて病変の最大 断面像とそれに直行する断面像、及び乳頭と病変を結ぶ方向の断面像等の記録を行う。 - 23 - 5 結果判定 検診の結果判定は十分な経験を有する医師により、問診及び視触診と超音波検査の所見を総合 的に判断して次のとおり行い、検診結果は必ず本人に通知し、適切な保健指導を行う。 1.異常認めず 2.要観察(右・左) 3.要精検(右・左) 6 検査結果の保存義務 画像記録・問診記録・検診結果は少なくとも5年間は保存すること。 7 事後指導(要精検者への対応) (1) 要精検者にはその旨本人に通知し、精密検査が必要であること及び精密検査の方法を十分 に説明し、受診を勧奨する。 なお、自院で精密検査ができない場合は、4ページを参照すること。 (2) 精密検査は医療(保険診療)として取り扱う。 自院で精密検査を行う場合は初診料ではなく再診料を算定する。 ただし、検診実施日に精密検査を行った場合は、初診料・再診料ともに算定できない。 8 検診料金及び受診者負担金(消費税含む) 1件あたり6,609円(うち受診者負担金1,000円) 9 個人票(3枚複写) 乳がん(超音波)検診個人票 表紙 受診案内 取り扱い 受診者に渡す 1枚目 ①医療機関保存用 2枚目 ②診査料請求・結果報告用 府医に提出 3枚目 ③受診者用 結果通知用 ※個人票署名欄の受診者本人の署名が必要であり、無い場合は経費請求ができないので、 必ず自署を求めること。 ※クーポン券の対象者がマンモグラフィ検診適応外のため超音波による検診を実施する場 合は、必ずクーポン券を回収し、2枚目の裏面に貼付すること。 - 24 - 個人票について 個人票で特に注意・確認を要する項目です (受診資格の確認・結果判定・経費請求に必要です) 後期高齢者被保険者証 または高齢受給者証番号 老人医療証番号 健康保険被保険者証番号 本人記入欄 (健康保険証等で確認して下さい) 特例実施の場合 マンモグラフィ不適理由に必ず○を記入 同年度中の受診がないことを確認 2.無料の場合、その条件(1~4)にも○を記入 - 25 - 大阪市乳がん検診(マンモグラフィ)実施要領(医療機関実施) 1 目的 乳がんに関する正しい知識の普及と、検診を通じて早期発見に努め、女性市民の健康保持に資 することを目的とし、マンモグラフィによる検診を実施する。 2 対象者 大阪市在住の満40歳以上の女性市民で、生まれ年が大正・昭和で奇数年の者(西暦では偶数 年)。および当年度の有効期限内のクーポン券持参の者。 ただし、前年度未受診者(※)は、受診を希望する場合は実施することができる。 未 と記入すること。 ⇒個人票の左上余白に○ (30ページ参照) (※)前年度に本検診もしくは会社や病院、他の自治体などで本検診と同等の検診・検査 (人間ドックや診療によるものを含む)を受診していない者 〈対象外となる者〉 ○2ページの受診対象外になる者 ○マンモグラフィ検診適応外と医師が判断した者(妊娠中、妊娠している可能性がある、豊胸 術後、心臓ペースメーカー装着中など)⇒超音波検査を実施してください。(特例実施) ○大阪市乳がん検診(マンモグラフィ)を受診し、視触診のみで要精検と判定され検診を終了 した者が、 「マンモグラフィ」を受診していないことを理由に、同一年度中に大阪市乳がん 検診(マンモグラフィ)を受診すること。 3 受診期間及び受診回数 通年(4月1日~翌年3月31日)実施とし、2年に 1 回の受診とする。 4 実施方法 検診の実施方法は、問診、マンモグラフィ及び一次読影もしくは、問診、視触診、マンモグラ フィ及び一次読影とする。 (1)受診者への説明 個人票の表紙を用いるなどして、精密検査結果の大阪市への報告等個人情報の取り扱い、 及び結果が要精密検査となった場合には、必ず精密検査を受診する必要があることについ て受診者へ説明すること。 (2)問 診 問診は個人票を用いて、自己記入方式または、医師・看護師などによる聴取のいずれかの 方法で実施し、最終チェックは医師が行う。 - 26 - (3)視触診 (視触診併用の医療機関のみ) 視触診は、乳腺疾患の診断に習熟した医師が実施する。 ア 視 診 乳房、乳房皮膚、乳頭、乳頭分泌及び腋窩の状況を観察すること。 イ 触 診 乳房、乳頭及びリンパ節の触診を行うこと。 ウ 視触診判定 視触診による判定は ①検診MMG、②要精検とする。 ※視触診医が問診及び視触診により精密検査が必要と判定した場合は、検診マンモグラフ ィを実施せず検診を終了し、精密検査の受診を勧奨すること。なお、その場合は総合判 定欄の「視触診判定で要精検」に○をすること。 (4)マンモグラフィ撮影等 ア 40歳以上50歳未満の受診者(受診日現在の年齢) 両側乳房について内外斜位(MLO)方向と頭尾(CC)方向の2方向1枚ずつ計4 枚の撮影を行う。 イ 50歳以上の受診者(受診日現在の年齢) 両側乳房について内外斜位(MLO)方向1枚ずつ計2枚の撮影を行う。 (5)取扱医療機関における読影 読影の実施にあたっては、一次読影所見票を使用し、一次読影カテゴリー判定を行う。 要再検の場合は、取扱医療機関において受診者に十分説明のうえ、再撮影を実施するこ と。 一次読影に従事する医師は、NPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構が実施するマ ンモグラフィ読影試験成績評価がB以上の者とする。一次読影カテゴリー判定については、 「マンモグラフィによる乳がん検診の手引き(精度管理マニュアル)」に基づき次のとお りとする。 カテゴリー1 異常なし カテゴリー2 良性 カテゴリー3 良性、しかし悪性を否定できず カテゴリー4 悪性の疑い カテゴリー5 悪性 MMG要再検 MMG不適 未撮影 取扱医療機関は一次読影実施後、個人票(①~④) 、マンモグラム及び一次読影所見票(②) を読影センターへ送付する。 一次読影の結果、カテゴリー5等で受診者への早急な対応が必要と認めた場合は、受診者 の不利益とならないよう十分配慮し、必要な場合は精密検査の受診を勧奨する。ただし、 その場合においても、二次読影については読影センターで実施する。 - 27 - (6)読影センターにおける読影 読影センターは、取扱医療機関から送付されたマンモグラムについて、二次読影を実施す る。判定が困難なフィルムについては、三次読影まで実施する。 一次、二次(三次)読影の結果は、カテゴリー判定(左右は区別しない)として個人票に 記載する。 (7)比較読影 取扱医療機関は、受診者からの申し出や問診項目等により当該医療機関での前回受診が確 認でき、かつ前回のマンモグラムが保存されている場合、または受診者がマンモグラムを 持参した場合は、一次読影の際に比較読影を実施し、読影センターへ送付する。 また、受診歴が数年に渡る場合は、比較読影に使用したマンモグラムのみを送付すること。 (8)総合判定 読影センターは、一次、二次(三次)読影の結果を考慮して総合判定を行い、結果を個人 票に記載する。また、比較読影の所見を考慮した総合判定を行った場合は、その根拠とな る所見について読影結果票に記載する。これらの結果が記載された個人票(①~③)、読 影結果票、マンモグラムは取扱医療機関に返送する。三次読影まで実施した場合は、返却 期限が延長する場合がある。 なお、フィルム評価が体動、撮影条件不良、ポジショニング不良により、読影困難あるい は読影不能である場合は、判定を行わず、マンモグラムを取扱医療機関に返送する。取扱 医療機関は、受診者に十分説明の上、再撮影し改めて読影を実施する。 その際、個人票はそのまま使用し、一次読影所見票は新たなものを使用する。 5 結果判定 検診結果を必ず本人に通知し、適切な保健指導を行う。 6 検査結果の保存義務 マンモグラム・問診記録・検診結果は少なくとも5年間は保存すること。 7 事後指導(要精検者への対応) (1) 要精検者にはその旨本人に通知し、精密検査が必要であること及び精密検査の方法を十分 に説明し、受診を勧奨する。 なお、自院で精密検査ができない場合は、4ページを参照すること。 (2) 精密検査は医療(保険診療)として取り扱う。 自院で精密検査を行う場合は初診料ではなく再診料を算定する。 ただし、検診実施日に精密検査を行った場合は、初診料・再診料ともに算定できない。 - 28 - 8 検診料金及び受診者負担金(消費税含む) (1)マンモグラフィ2方向撮影(40歳代)(うち受診者負担金1,500円) 【アナログ登録】8,739円 【デジタル登録】8,899円 (2)マンモグラフィ1方向撮影(50歳代以上)(うち受診者負担金1,500円) 【アナログ登録】6,335円 【デジタル登録】6,706円 (3)視触診のみ 1件あたり2,829円(うち受診者負担金500円) (4)再撮影の場合 フィルム評価が、体動、撮影条件不良、ポジショニング不良による読影困難、あるいは読 影不能となり再撮影を行った場合は、再撮影に要した経費のみ大阪市に請求できるものと し、初回撮影にかかる経費については医療機関の負担とする。 9 個人票(4枚複写) 乳がん(マンモ)検診個人票 表紙 受診案内 取り扱い 受診者に渡す 1枚目 ①医療機関保存用 2枚目 ②診査料請求・結果報告用 府医に提出 3枚目 ③受診者用 結果通知用 4枚目 ④マンモグラフィ読影センター用 ※個人票署名欄は受診者本人の署名が必要であり、無い場合は経費請求ができないので、 必ず自署を求めること。 ※クーポン券の対象者については、必ずクーポン券を回収し、2枚目のクーポン券貼り付け 欄に貼付すること。 - 29 - 個人票について 個人票で特に注意・確認を要する項目です (受診資格の確認・結果判定・経費請求に必要です) 後期高齢者被保険者証 または高齢受給者証番号 未 老人医療証番号 前年度未受診の場合 未 と記入 健康保険被保険者証 またはクーポン券番号 本人記入欄 (健康保険証等で確認して下さい) ク ー ポ ン 券 貼 り 付 け 欄 検査種別 1)~5)の該当するものに○ (注:請求内容と確認すること) 同年度中の受診がないことを確認 貼 り 付 け 欄 に ク ー ポ ン 券 を 必 ず 添 付 し て く だ さ い 。 ク ー ポ ン 券 で の 受 診 の 場 合 は ② 診 査 料 請 求 用 の 視触診併用の場合は、視触診欄として、 マンモグラフィ単独の場合は撮影時の 申し送り事項欄として、使用してください 視触診で要精検の場合 [ ]内に○を記入の上、 (右・左)にも○を記入 視触診で要精検の場合 2.に○を記入の上、 (右・左)にも○を記入 2.無料の場合、その条件(1~6)にも○を記入 - 30 - 大阪市健康診査実施要領(医療機関実施) 1 目的 生活習慣病の中でも、特に、心疾患、脳血管疾患等の発症の重要な危険因子である糖尿病、高 血圧症、脂質異常症等の有病者やその予備軍が増加しており、これらを原因とする死亡は、全 体の約3分の1にのぼることから、生活習慣病対策は重要である。本健康診査は、メタボリッ クシンドロームに着目し、糖尿病、高血圧症、脂質異常症等の発症、あるいは重症化や合併症 への進行の予防に重点をおいた検査を通じて、受診者の生涯にわたる生活の質の維持・向上に 資することを目的とする。 2 対象者 事前に各区保健福祉センターで申請して交付を受けた「大阪市健康診査受診券」を持参した者。 (当該年度において満40歳以上の市民で、大阪市生活保護受給者等で受診日現在引き続き資格 を有する者) ※ただし、労働安全衛生法に基づく事業主の健康診断を受けることができる者及び受診日現在 入院・入所中の者は除く。 3 受診期間及び受診回数 受診券発行後から当該年度の3月31日までとし、年度中 1 回の受診とする。 4 実施方法 対象者であることを確認のうえ、受診者が持参した受診券と個人票により健診を実施する。 ※受診券番号の上2桁は年度を表している。受診者が持参した受診券が当該年度に発行された ものであるかどうか確認すること。 受診者に送付する封筒の内容 ① 大阪市健康診査受診券(裏面:経費請求書)・・薄黄色 ② 個人票(3枚複写) ③ 受診案内「大阪市健康診査を受けられる方へ」(裏面:「検査値の見方について」) ④ 取扱医療機関リスト(受診者が居住する区のもの) (1)検 査 ① 問 診 : 個人票による聴取 ② 身体計測 : 身長・体重・腹囲計測 ③ 理学的検査 : 視診、聴診、打診、触診等 ④ 血圧測定 : (再測定の場合は理学的検査所見欄に記入) ⑤ 尿 検 査 : ⑥ 血液検査 : 尿糖、尿蛋白 HDL コレステロール、LDL コレステロール、中性脂肪、血清尿酸、血清 クレアチニン・肝機能検査(ALT・AST・γ-GT)、血糖、HbA1c(NGSP 値) - 31 - ※特定健康診査における「詳細な健診(心電図・眼底検査・貧血検査)」は実施しない。 ※原則、食後10時間以後の検査とする。やむを得ない場合は、食後10時間未満でも可。 ※中性脂肪・血糖検査の随時・空腹時区分は必ず記入すること。 ※eGFRはCKD診療ガイドを参考に計算し、腎機能評価を行うこと。 ※大阪市肝炎ウイルス検査、介護予防健診・事業参加健診を同時に実施する場合は、必ず対象者 であることの確認を行い、実施要領に基づき行うこと。 (2)結果判定 メタボリック判定については、個人票に記載された方法に従い判定し、該当番号に○を付ける。 総合判定の結果は1つとし、 「所見有り」となった場合は、今後の方針に(主たる方針を1つ 選び)○を付けること。 5 結果通知及び事後指導 個人票3枚目(受診者用)を交付のうえ、健診結果は必ず本人に通知し、適切な保健指導を行う。 また、必要に応じて各区保健福祉センターの保健師が健診実施医療機関と連携のもと、保健指 導を行う。 ※この健診は特定健康診査ではないため、特定保健指導(積極的支援などの保健指導)とは異 なる。 6 結果の保存義務 問診記録・検診結果は少なくとも5年間は保存すること。 7 8 検査料金及び受診者負担金(消費税含む) 健康診査のみ 8,046円 健康診査+介護予防健診(チェックのみ) 5,000円 健康診査+「介護予防健診(健診実施)または事業参加健診」 1,955円 個人票(4枚複写) 大阪市健康診査個人票 表紙 受診案内 取り扱い 受診者に渡す 1枚目 ①医療機関保存用 2枚目 ②診査料請求・結果報告用 府医に提出 3枚目 ③受診者用 結果通知用 ※個人票署名欄の受診者本人の署名が必要であり、無い場合は経費請求ができないので、 必ず自署を求めること。 - 32 - 9 健診料金の請求と支払い 受診券(薄黄色)の裏面が、請求書になっています。 請求書(受診券裏面)1枚につき、個人票2枚目(診査料請求・結果報告用)を1枚添付し、 健診実施月の翌月10日までに本会地域医療1課に提出してください。個人票等を審査のうえ、 各医療機関の指定口座に振り込みます。 ※個人票の受診者氏名と請求書(薄黄色)裏面の受診券氏名が一致していることを必ず確 認し、請求書の必要事項を記入すること。 ※大阪市介護予防健診・大阪市事業参加健診と同時実施する場合は、40ページ以下を参照し、 請求すること。 ※本健診は「大阪市国民健康保険特定健診」とは請求先・請求方法が異なるので注意すること。 <表面:受診券> <裏面:請求書> 請求書(受診券裏面) + 個人票2枚目 を大阪府医師会 地域医療1課に提出 ※ 特定健診(大阪市国民健康保険加入 者対象)の請求関係書類である、入力票・ 入力票集計表の添付は必要ありません。 <個人票2枚目> - 33 - 大阪市健康診査のながれ 健康診査対象者が受診券の入った封筒を持参し受診 受診券(薄黄色、裏面は経費請求書)と個人票を確認し、受診券は回収する。 健診実施 個人票の黒枠内は受診者本人が記載 受診券と氏名、問診内容・記載事項をチェックする 肝炎ウイルス検査、介護予防健診・事業参加健診の有無の記入 対象者を確認したのち 同時実施の有無を記入する 検査実施 中性脂肪・血糖については、随時・空腹時の区分を忘れずに記載すること (中性脂肪空腹時は食後10時間以上、血糖空腹時は食後3時間以上) 結果判定 メタボリック判定と総合判定を記入する (所見有りの人は今後の方針も記入) 結果説明・事後指導 本人に結果を説明し、適切な保健指導を行う 問診・検査結果記載の確認 問診・結果などの記載漏れはないかチェックする 肝炎ウイルス検査・介護予防健診・事業参加健診実施の有無を 個人票右下 費用請求欄の記入 確認し記入する 請求方法 受 診券 (薄黄 色 )裏 面の経 費請 求 欄・口座欄などの記入 個人票と請求書裏面の受診券氏名が一致してい ることを確認し、請求書の必要事項を記入する (個人票1枚につき、請求書1枚記入) 個人票(2枚目請求用)と薄黄色の請 求書(裏面受診券)をあわせて、健診 実施月の翌月10日までに本会へ請求 - 34 - 大阪市肝炎ウイルス検査実施要領(医療機関実施) 1 目的 大阪市は全国に比して肝がん死亡率が高いことから、肝がんの予防や早期発見は市民の保健対 策上重要な課題となっている。肝がんの多くが、B型・C型肝炎ウイルスに起因することか ら、肝炎ウイルス検査によりウイルス感染の有無を確認し、陽性と判定された者を確実に医 療につなげることで、肝がんの予防・早期発見を可能にし、肝がん死亡数を減少させること、 肝炎ウイルスに関する正しい知識を普及し市民の健康保持に資することを目的としている。 2 対象者 大阪市在住の当該年度において満40歳以上の市民で、 過去に肝炎ウイルス検査(大阪市が実施する検査に限らない)を受けたことがない者。(ただ し、事業主や医療保険各法の保険者が行う肝炎ウイルス検査を受けることができる者は除く) 3 実施期間・実施形態 通年(4月1日~翌年3月31日)実施とし、特定健康診査、後期高齢者医療健康診査、大阪 市健康診査(生活保護受給者等を対象)のいずれかと同時実施する。 ※肝炎ウイルス検査単独では実施できない。 4 実施方法 (1)問診 問診は個人票を用いて、自己記入方式または医師・看護師等による聴取のいずれかの方法 で実施し、最終チェックは医師が行う。 大阪市肝炎フォローアップ事業(後述)について個人票表紙の裏面を用いるなどして受診 者に必ず説明し、肝炎フォローアップ事業に同意する者には必ず署名を求めること。また、 医療機関において特定健康診査等の結果からALT(GPT)の値を転記すること。 (2)B型肝炎ウイルス検査 HBs抗原検査:診療報酬基準の「HBs抗原」に相当する検査法による。 (3)C型肝炎ウイルス検査(フロー図参照) ①HCV抗体検査:診療報酬基準の「HCV抗体価精密測定」に相当する検査法による。 ②HCV核酸増幅検査:診療報酬基準の「HCV核酸同定検査」に相当する検査法による。 ただし、①の結果、 「中力価」または「低力価」となった場合のみ実施する。 ※最初の採血時に①・②の検査に必要な量を採血し、結果確定まで必ず実施すること。 (結果が確定していないものについては、返戻の対象となります) - 35 - 大阪市肝炎ウイルス検査フロー B型肝炎ウイルス検査 C型肝炎ウイルス検査 HBs 抗原検査 (HBs 抗原) ①HCV抗体検査 (HCV抗体価精密測定) 高力価 中力価 低力価 陰性 ②HCV核酸増幅検査 陽性 陰性 【要精検】 陽性 <陽性> 陽性 現在C型肝炎 陰性 <陰性> 現在、C型肝炎 ウイルスに感染している ウイルスに感染している可 可能性が高い 能性が低い 【要精検】 (4)結果判定 ①B型肝炎ウイルス検査(HBs抗原検査)→陰性、陽性に区分する。 ②C型肝炎ウイルス検査(HCV抗体検査・核酸増幅検査) ・陰性(感染している可能性が低い) ・陽性( 5 〃 可能性が高い)に区分する。 結果通知及び事後指導等 受診者本人に個人票3枚目(受診者用)を交付のうえ通知する。 B型肝炎ウイルス検査陽性者、及びC型肝炎ウイルス検査陽性者(「現在、C型肝炎ウイルス に感染している可能性が高い」者。以下HCV感染者という。)については、精密検査が必要 である旨の説明を行い、大阪府が指定する「肝炎専門医療機関」への受診を勧奨する。 (http://www.pref.osaka.lg.jp/kenkozukuri/kanen/ の肝炎専門医療機関一覧参照) ※特定健康診査等の結果等をあわせて総合的に勘案し、医師が必要と判断した者については、 必要な指導あるいは医療機関への受診勧奨を行うこと。 ※肝炎ウイルス検査陽性者のうち、肝炎フォローアップ事業(後述)に同意している者の精密 検査結果について、大阪市から照会があった場合は必ず報告すること。 <精密検査とは> ⅰ 肝臓での炎症の強さと肝炎の病期の進行度を評価すること ⅱ 体内にいるHCVのウイルス学的特性を把握すること ⅲ 合併症等が疑われる場合は、全身状態を把握し追加検査を行うこと ⅰ~ⅲに留意し、サブタイプ・定量検査・セロタイプ測定・腹部超音波検査等を行い、治療計 画へつなげる。 - 36 - 6 検査料金及び受診者負担金(消費税含む) 7 ① B型抗原検査+C型抗体検査 3,044円(うち受診者負担金1,000円) ② ①+C型核酸増幅検査 8,552円(うち受診者負担金1,000円) 個人票(3枚複写) 大阪市肝炎ウイルス検査個人票 表紙 受診案内 取り扱い 受診者に渡す 1枚目 ①医療機関保存用 2枚目 ②診査料請求・結果報告用 府医に提出 3枚目 ③受診者用 結果通知用 ※肝炎ウイルス検査は特定健康診査等と同時実施(単独実施は不可)のため、必ず個人票上部 の「特定健康診査等受診状況」欄に、特定健康診査等の受診日・受診券番号を記入すること。 記入のない場合は返戻の対象となるので注意すること。 ※個人票署名欄の受診者本人の署名が必要であり、無い場合は経費請求ができないので、 必ず自署を求めること。 8 その他の注意事項 「大阪市肝炎ウイルス検査」は健康増進法に基づき実施するものであり、特定感染症検査等事 業(大阪市は受診者負担金無料)とは異なるので注意すること。また、受診者にもその旨を 説明し、理解を得た上で実施すること。 <肝炎フォローアップ事業について> 肝炎フォローアップ事業に対する同意が得られた者に対して、適切な最新治療を行うことで 肝炎の進行を遅延させ、がん及び肝硬変を予防することを目的に実施する。 (1)各医療機関へHCV感染者またはHBs抗原陽性者について、 「肝炎ウイルス検査の精密 検査の結果について(照会) 」を送付しますので、 「精密検査結果通知書」に精密検査結 果を記入し、専用封筒で返送すること。 (2)精密検査結果が把握できたものについて、精密検査実施医療機関に対し、年間1回×2 年間、 「継続診療報告書」を送付します。 最新の治療・検査状況を記入し、専用封筒で健康づくり課に返送すること。 ○精密検査結果または継続診療報告書の治療状況が把握できない者に対しては、大阪市 各区保健福祉センターの保健師が電話または訪問等により精密検査や治療状況を確認 し、必要に応じて受診勧奨等の保健指導を行っています。 ○大阪市では、肝炎検診精度管理のための肝炎検診会議を実施し、医療機関が肝炎の適 切な検査・治療を行っているかを個々の症例に基づき検討しています。検討結果につい ては、必要に応じて各医療機関に文書で情報提供を行っています。 - 37 - 大阪市C型肝炎ウイルス確定検査実施要領 1 目的 大阪市各区の保健福祉センター等において実施する特定健康診査(集団実施)と同時実施する 「大阪市肝炎ウイルス検査」において、HCV抗体検査の結果が「中力価」または「低力価」 に該当する受診者に対し、引き続き、大阪市肝炎ウイルス検査取扱医療機関においてウイルス の有無についての確定検査(HCV核酸増幅検査)を実施し、結果が陽性と判定された者を確 実に医療につなげることで、肝炎ウイルスに関する正しい知識を普及し市民の健康保持に資す ることを目的とする。 2 対象者 各区保健福祉センター等において実施する特定健康診査(集団実施)と同時実施する「大阪市 肝炎ウイルス検査」において、HCV抗体検査の結果が「中力価」または「低力価」に該当す る者のうち、 「大阪市C型肝炎ウイルス確定検査受診券(以下、受診券という)」を持参し、確 定検査を希望する受診者。 3 実施方法 HCV核酸増幅検査 HCV抗体検査 (HCV抗体価精密測定) 高力価 中力価 保健福祉センター等で特定健診と同時実施 低力価 陰性 (1) 中力価及び低力価に該当する受診者に 「大阪市C型肝炎ウイルス確定検査受診券」交付 確定検査(HCV核酸増幅検査) (2) 陽性 陽 性 陰性 陰 医療機関で検査実施 (「受診券」は受診者持参) 性 (3) <陽性> 現在、C型肝炎 <陰性> ウイルスに、感染している ウイルスに、感染している 可能性が高い 可能性が低い 陽性に該当する受診者に受診勧奨 現在、C型肝炎 (1)HCV抗体検査の結果、中力価及び低力価に該当する受診者に対しては、特定健診の結果通知 に併せて「受診券」と「C型肝炎ウイルス確定検査実施肝炎専門医療機関名簿」が交付される。 (2)受診者は受診券を持参し、医療機関で確定検査(HCV核酸増幅検査)を受ける。 (3)医療機関は受診者に対し検査結果を通知し、陽性(「現在、C型肝炎ウイルスに感染している可 能性が極めて高い」 (HCV感染者)と判定された者については、精密検査が必要である旨の説 明を行い、大阪府が指定する「肝炎専門医療機関一覧」への受診を勧奨する。 (http://www.pref.osaka.lg.jp/kenkozukuri/kanen/ 参照) - 38 - ※特定健康診査等の結果等をあわせて総合的に勘案し、医師が必要と判断した者については、 必要な指導あるいは医療機関への受診勧奨を行うこと。 ※肝炎ウイルス検査陽性者のうち、肝炎フォローアップ事業に同意している者の精密検査結果 について、大阪市から照会があった場合は必ず報告すること。 4 検査料金及び受診者負担金(消費税含む) 核酸増幅検査 8,692円(受診者負担金なし) 確定検査(HCV核酸増幅検査)から請求・支払いまでのフロー 検査依頼 ②確定検査を受診 受診者 ①受診券の交付 ③検査結果の通知 ・保健指導 医療機関 ⑦検査費用の支払 ④検査結果の報告 検査費用の請求 ⑥検査費用の支払 大阪市 大阪府医師会 ⑤検査結果の報告 検査費用の請求 - 39 - 結果通知 検査機関 大阪市介護予防健診・事業参加健診 大阪市では、平成18年4月の改正介護保険法に基づき、要支援・要介護状態になるおそれの高 い高齢者(二次予防事業の対象者)を把握し、生活機能の維持・向上を目指した介護予防事業に、 より多くご参加いただけるよう取り組みを進めています。 医療機関においても、対象者の把握や、安全に事業に参加していただくために次の健診を実施し ていただいております。 (1)「介護予防健診」 疾病等があり普段から医療機関を受診されている65歳以上の方で、生活機能の低下が疑 われ、介護予防教室(二次予防事業)への参加が望ましいと思われる方に対して実施する 健診。 基本チェックリストを実施。その結果、二次予防事業の対象者に該当した場合にのみ所定 の診察・検査等を実施し、介護予防教室への参加の適否を判定する健診です。 (2)「事業参加健診」 関係機関等が基本チェックリストを実施した結果、生活機能の低下が認められる65歳以 上の方に対して所定の診察・検査等を実施し、介護予防教室の参加の適否を判断する健診 です。 平成29年4月 から 新しい介護予 防・日常 生活支援総合 事業に移 行するため、 介護予防健診及び事業参加健診については、平成28年度をもって終了します。 実施期間については、次のとおりとなりますので、健診の実施にあたっては、 十分ご注意ください。 ※ 介護予防健診 : 平成28年9月末まで 事業参加健診 : 平成28年11月末まで 内容の詳細及び帳票等につきましては、取扱医療機関にお配りしております「介護予防健診 等実施マニュアル」をご参照ください。(マニュアル等につきましては、各地区医師会に予 備を納品しています) 検査料金及び受診者負担金(消費税含む) (1)介護予防健診 ①基本チェックリストのみ 3,046円 ②基本チェックリスト+検査 7,916円 (2)事業参加健診 7,916円 ※受診者負担金は無料とする。 介護予防健診・事業参加健診の内容等に関する問合せ先 大阪市福祉局高齢者施策部高齢福祉課(在宅サービス事業担当) 06-6208-9962 - 40 - 大阪市保健事業等経費の請求と支払いについて (1)請求書 経費請求書につきましては、本会ホームページに掲載しております。 (http://www.osaka.med.or.jp/ )ホームページからダウンロードの上ご利用いただくか、 次ページ以降をコピーしてご利用ください。 (2)請求方法 経費の請求は、受診者への結果通知を待たずに各検診の個人票(②診査料請求用)を「受診 日が属する月」を基本とした1か月分を取りまとめ、経費請求書を添付して、検診実施月の 翌月10日までに提出してください。なお、経費の請求は当該年度分に限りますので、年度 末の請求についてはご注意ください。 ※クーポン券については、ミシン目で切り取り、半券(小さい方)は医療機関において検診 料金の振込みがあるまで保管し、本体(大きい方)を個人票(②診査料請求用)のクーポ ン券貼り付け欄に貼付したものを、各がん検診(窓口徴収なし分)として請求してくだ さい。 ※大阪市子宮頸がん検診(P21)および大阪市健康診査(P34)については請求方法が 異なるため、各要領を参照してください。 (3)支払方法 提出のあった個人票等を審査のうえ、届出のあった指定金融機関の口座に、検診実施月の 翌々月の末日までに振り込みます。 (4)提出先 大阪府医師会地域医療1課 〒543-8935 大阪市天王寺区上本町2-1-22 - 41 - 平成28年度 大阪市保健事業経費請求書 胃がん検診 (アナログ登録) (デジタル登録) 窓口徴収あり @ 11,309 件 円 窓口徴収あり @ 11,785 件 円 窓口徴収なし @ 12,809 件 円 窓口徴収なし @ 13,285 件 円 @ 件 円 窓口徴収なし @ 件 円 大腸がん検診 窓口徴収あり 肺がん検診 (アナログ登録) 4,093 (デジタル登録) @ 4,521 件 円 窓口徴収あり @ 7,469 件 円 窓口徴収なし @ 7,869 件 円 Ⅹ線検査のみ Ⅹ線検査 と 喀痰検査 3,793 @ 5,097 件 円 窓口徴収あり @ 8,045 件 円 窓口徴収なし @ 8,445 件 円 Ⅹ線検査のみ Ⅹ線検査 と 喀痰検査 乳がん検診 マンモグラフィ2方向撮影(40歳代)(アナログ登録) マンモグラフィ2方向撮影(40歳代)(デジタル登録) 窓口徴収あり @ 7,239 件 円 窓口徴収あり @ 7,399 件 円 窓口徴収なし @ 8,739 件 円 窓口徴収なし @ 8,899 件 円 マンモグラフィ1方向撮影(50歳以上)(アナログ登録) マンモグラフィ1方向撮影(50歳以上)(デジタル登録) 窓口徴収あり @ 4,835 件 円 窓口徴収あり @ 5,206 件 円 窓口徴収なし @ 6,335 件 円 窓口徴収なし @ 6,706 件 円 超音波検査 視触診のみ 窓口徴収あり @ 5,609 件 円 窓口徴収あり @ 2,329 件 円 窓口徴収なし @ 6,609 件 円 窓口徴収なし @ 2,829 件 円 肝炎ウイルス検査 ① 窓口徴収あり @ 2,044 件 円 窓口徴収なし @ 3,044 件 円 窓口徴収あり @ 7,552 件 円 窓口徴収なし @ 8,552 件 円 @ 8,692 件 円 B型抗原検査+C型抗体検査 ② ①+C型核酸増幅検査 確定検査受診券 C型核酸増幅検査 請求額合計 ※ 各検診の金額については消費税込となっております。 円 一般社団法人 大阪府医師会会長 殿 平成 年 上記のとおり請求いたします 医療機関 印 (〒 医療機関コード ) 所在地 電話番号 ※初回請求及び振込先変更の場合に記入してください。 振込銀行 銀行 1 初回 2 変更 フリガナ 支店 口座名義 預金種目 普通 ・ 当座 - 42 - 月 日 平成28年度 大阪市介護予防健診等実施経費請求書 金 円 内訳 介 護 予 防 健 診 C 帳 票 D 帳 票 ※ 基本チェックリストのみ @2,820 消費税 @226 基本チェックリスト+検査 @7,330 消費税 @586 @3,046 件 円 @7,916 件 円 件 円 事 業 参 加 健 診 事業参加健診 @7,330 @7,916 消費税 @586 介護予防健診及び事業参加健診は「単独実施」でも「特定健康診査や後期高齢者医療 健康診査等と同時に実施」した場合でも、同金額を経費請求できます。 上記金額を請求します。 平成 年 月 日 一般社団法人 大阪府医師会会長 殿 医療機関コードNO. 医 療 機 関 名 印 所 在 地 電 話 ※初回請求及び振込先変更の場合に記入してください。 1 初回 振 込 先 銀 行 預 金 種 目 (いずれか○印) 2 変更 銀行 支店 普通・当座 口座番号 口 座 名 義 正確に全てカナで ご記入ください。 - 43 -
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