アーノルド・シュワルツェネッガー徹底解剖2

アーノルド・シュワルツェネッガー徹底解剖2
トレーニングデータ●アーノルドがボディビル界の新星としてアメリカにわたってきたのは今から40年も前のことだ。アーノルドのトレーニングについての記事は、その
頃からたくさん書かれている。鋭い集中力を発揮して行う高強度のトレーニング、目標達成をめざす確固たる決意、効果的なテクニックを見つけ出し、それを継続して使
用することなど、“オーストリアの樫の木”のワークアウトについては、効果をあげる要因があらゆる角度から取り上げられ、詳しく紹介されてきた。●オー
ストリアでトレーニングを始めた最初の日から、アーノルドはトレーニングの方法についても、強度の高さでも、ほかの人とは一線を画していた。ごく初期の頃から、グ
ラーツのジムの年上のメンバーたちも見たことがないほどの情熱と激しさでトレーニングに取り組んでいたと、アーノルドは自著『Arnold: The Education of a
Bodybuilder』のなかで書いている。●アーノルドの初期のワークアウトはごくシンプルだった。全身(ただし、カーフには重点をおいていなかったが)を週3日、連続し
て鍛えるという方法だ。1960年代の初めには、当時の最新のマシンでさえ、まだ機能は十分とはいえなかった。したがってトレーニングは、もっぱらフリーウエイトの基
本エクササイズが中心だった。胸にはベンチプレスやフライ、プルオーバー、肩にはショルダー・プレスやラテラルレイズ。背中にはチンニングやバーベルロウ、デッド
リフトを、上腕二頭筋にはバーベルやダンベルで行うカール、上腕三頭筋にはクローズグリップ・ベンチプレス、フレンチプレス。そして大腿にはスクワットやレッグエ
クステンション、レッグカールが主体だった。腹筋のエクササイズは主にシットアップで、カーフは階段や木のブロックを利用したカーフレイズを行う。アーノルドはこ
うした基本エクササイズで初期のトレーニングを始めたが、これらはアーノルドのキャリア全体をとおしても、ワークアウトの基本種目となった。●トレーニングを始め
た最初の頃は、ジムの年上のボディビルダーが作成してくれたプログラムを使っていたが、トレーニングに自信がついてくるにつれて、自分で調整を加えていった。そし
て、彼がヒーローとしていたレグ・パークのルーティンを雑誌で見つけると、パークの方法を取り入れたプログラムを使うようになった。パークは基本のエクササイズを
できるだけ重いウエイトを使って、比較的低レップ(5∼10レップ)で行うことこそが効果をあげると考えていた。パークの影響で、アーノルドは基本エクササイズをさ
らに重視するようになり、こうしたエクササイズを使って、目標としていた250ポンド(113.4kg)の体をつくり上げていった。●アーノルドはトレーニングを始めてまも
ない頃から、体の反応を感じ取ることに自信を持っていた。そこで、厳密に規定したプログラムを行うことよりも、直感にしたがってトレーニングする方法を試していた
。●トレーニング頻度に関しては、アーノルドは最初、週3回トレーニングするという一般的な方法をとっていた。しかしその後まもなく、もっと負荷を増やせると感じ
、週6日に増やして、鍛えるボディパートを日替わりで変える方法をとった。これは現在は「スプリットルーティン」としてよく知られる方法だが、1960年代半ばから後
半にかけての時代にはまだ新しいトレーニング法だった。
●現役時代のアーノルドが行っていたトレーニングは通常、1回が1時間から3時間以上にもおよぶものだった。しかも、その間に休むのは、セット間にとる短時間の休
息(30∼60秒)だけだ。アーノルドはこのようにして、高重量を使ってペースの速いトレーニングを、正確なテクニックを用いて行っていた。効果があると判断した場合
には、フォームを崩してチーティングを使うこともあったが(バーベルカールなど)、ダンベルフライなどは徹底して正確な動作で行っていた。●アーノルドが常に全力
投球で行う、あまりにも激しいトレーニングに、パートナーが音をあげてしまうことも珍しくなかった。『MUSCLE BUILDER/ POWER』に寄稿したトレーニング記事に、ア
ーノルドはこう書いている。 「ジムに行くときはいつも、私は闘争心にあふれたボクサーのような気持ちになっている。準備万端で、ノックアウトパンチを浴びせにリ
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●エアロビックト
レーニングは最小限にとどめていた。ビーチで軽くジョギングをする以外は(渡米後トレーニングを始めたカリフォルニア州ベニスのゴールドジムはビーチのすぐ近くに
あった)、ワークアウトのほとんどをウエイトトレーニングに費やしていた。分析●トレーニングに対してアーノルドが卓越した理解力を持っていたことは間違いない。
トレーニングを始めてすぐに、アーノルドはそうした感覚をつかんでいたのだといえる。●ウエイトトレーニングに対する反応には個人差があり、ひとつの方法が誰にと
っても効果をあげるわけではない。アーノルドのとっていたトレーニング方法(強度、スピード、トレーニング時間、頻度)とダイエットが彼にとっては最良の方法とな
り、この2つの組み合わせによって、筋肉をつけ、体脂肪を増やさないベストの体を維持できていたといえる。アーノルドから何を学ぶか注目すべき点は、トレーニング
を始めたごく初期の頃から、ジムの年長のボディビルダーたちが作成してくれたプログラムに調整を加えようとしたことだ。アーノルドの例に見るように、どんなプログ
ラムを使う場合も、自分の体の反応を確認し、それに応じてプログラムに調整を加えることが重要だ。人によっては高レップのトレーニングで成果をあげられる人もいる
し、高強度のトレーニング(セット数は少なく、限界まで行う)のほうが効果が高い人もいる。体の反応は人それぞれで違うので、自分の特性に最も合ったプログラムを
使う必要がある。セット数・レップ数の組み合わせ方を変えたり、スプリット、組み合わせて鍛えるボディパートを変えるなど、積極的にいろいろな方法を試してみよう
。アーノルドはそうしてさまざまな方法を試していき、プロビルダー時代のキャリアを通じて使うことになるプログラムを見つけ出したのだ。現役時代のアーノルド・シ
ュワルツェネッガーのトレーニング・スプリット
午前
午後(夕方)
月曜日
胸、背中*
火曜日
前腕
肩、僧帽筋
上腕二頭筋、上腕三
頭筋*水曜日
大腿四頭筋
ハムストリングス
木曜日
胸、背中*
金曜日
前腕
肩、僧帽筋
上腕二頭筋、上腕三頭筋*
土曜日
大腿四頭筋
ハムス
トリングス日曜日
休養日
注:カーフと腹筋は毎日、午後(夕方)に鍛えていた。*胸と背中、上腕二頭筋と上腕三頭筋はスーパーセットでトレーニングした。
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作成: 2017/02/11 AM 10:35