平成26年度 岐阜県下呂市 総合政策課 下呂市少子化対策への取組み ■現状と課題 下呂市の合計特殊出生率は 1.61(平成 24 年)と、全国(平成 24 年全国 1.41)を上回っているものの、出生数及び出生率は年々減少しており、 出生率の低下と出生数の減少により子どもの数が減り、それに伴い将来母親となる女性の数も減ることから、将来、出生率が大幅に回復し、出 生数が増加しない限りは人口の維持が困難となります。 下呂市では少子化対策として、子育て支援対策を重点に子育て環境の整備に取り組み、また医療費助成や妊婦検診の公費負担の拡充、第3 子の保育料無料化など経済的な負担軽減、結婚支援にも取り組んできましたが、こうした対策だけでは少子化の流れを変えることができず、少 子化は進行し、今後も出生数の減少等が見込まれます。 また、世帯構造の変化、家族関係の希薄化や地域社会のつながりの低下、人々の意識(結婚観)とライフステージの変化などの理由から、家 族・家庭をめぐる様々な社会問題が顕在化し、非婚化・晩婚化などの増加にもつながっています。 このため、子育て支援はもとより、結婚・出産の意識に対する支援、仕事と家庭の両立に対する支援などについても積極的に対策を講じていく 必要があるため、これを行政だけではなく、地域、学校、企業など各般において取り組み、地域に密着した情報網を活用した各種支援・情報提 供などを行っていくことが重要です。 平成26年度 岐阜県下呂市 総合政策課 「地域少子化対策強化交付金」の活用 岐阜県と連携し、結婚・妊娠・出産・育児の切れ目ない支援を行うための仕組みを構築 ■事業の趣旨・目的 急速な少子化をはじめとする昨今の社会状況の変化や多様化するニーズに対応するため、子育て支援を重点に様々な事業を実施してきまし たが、新たな課題として、少子化要因の一つである、非婚化・晩婚化が近年加速しています。 そのため、学生期からの妊娠や出産、子どもを生み育てることへの意識づけ、地域・企業・行政が一丸となった結婚支援など、就業、結婚、出 産、子育ての各ライフステージに対応した対策が必要であり、切れ目ない支援を行うことで少子化対策の強化を図ります。 下呂市が取り組む少子化対策新事業 分野 事 業 (概要) 交付金額(千円) ★ラブリッジサポーター事業 結 婚 ・企業との連携(企業独自の結婚支援) 1,248 ・地域・各種団体・企業内婚活サポーターの養成 ・市民・企業サポーター意見交流会の実施 ★命の大切さを伝える「いのちをありがとう」事業 妊娠・出産 ・市内の高校文化祭において、命の誕生写真展、妊婦体験等各種行事を開催 162 ・年齢と妊娠の関係(妊孕性)等、妊娠・出産に関する正しい理解の周知 ・アンケート調査の実施 合 計 1,410
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