4-7 復興通信 楽笑幸齢者になろう 20 おおつち海の勉強室⑪ 大槌町地域包括支援センターのページ 12 18-19 まちのお知らせ 8-11 各課からのお知らせ 15 ひょうたん島日記 第 88 号 城山の風 小中一貫教育だより 16-17 私たちがつくる私たちの新しいまち 〜⑮中心市街地 復興を支える人 支える団体 〜大槌復興推進隊 13 保健だより 生きた証プロジェクト 活動の「今」を伝えます! 目 次 2 「 生 き た 証 プ ロ ジ ェ ク ト 」 は、 東 日本 大 震 災 の 津 波 に よ り 犠 牲 に な っ た方 々 ひ と り ひ と り の 震 災 の 日 ま で の歩 み を 記 録 し 、 町 民 全 体 が 受 け 継 い で 将 来 に 残 そ う と い う 取 組 で す。 犠牲者のご遺族や特に親しかった 方々 か ら 、 故 人 を 思 い 起 こ す エ ピ ソ ードなどを伺います。聴取りをする 際は、各地区の状況に精通した地元 の方と記録員が一緒にお伺いしてい ます。 これまで各地区でご遺族の方へ説 明し、了承を得た約300名(平成 年4月現在)について聴取りの記 次 に、「 犠 牲 者 の 供 養 」 と は、 町 ついて、記録に残します。 ひとりがどのような方であったかに 方不明となっています。そのひとり めて1285名の方が死亡または行 しています。大槌町では関連死を含 「 忘 れ な い 」 と は、 人 は 亡 く な れ ばそれで終わりではないことを意味 記録の継承」の三つです。 生 き た 証 プ ロ ジ ェ ク ト の 目 的 は、 「 忘 れ な い 」「 犠 牲 者 の 供 養 」 「災害 ○三つの意味 録が整理されつつある状況です。 27 ○プ ロ ジ ェ ク ト の 内 容 麦倉哲教授が、これまでの活動内容について報告します。 関係者や学識経験者で構成される実行委員会委員を務める岩手大学 今回から「広報おおつち」に取組状況を連載します。初回は、町内 昨 年 月 に 始 ま っ た『 生 き た 証 プ ロ ジ ェ ク ト 』 は こ の た び 年 目 を 迎 え ま し た。 こ の プ ロ ジ ェ ク ト を よ り 広 く 知 っ て い た だ く た め、 5 な大災害による犠牲の悲しみは、家 などを行ってきました。今回のよう 犠牲者名簿の公表、追悼式典の開催 で 1 0 0 日 目 の 合 同 慰 霊 祭 の 開 催、 とを意味します。大槌町ではこれま 全体で犠牲者ひとりひとりを弔うこ した母のもとに、海上保安庁から人 てくれました。大津波で息子を亡く たことへのやり場のない心境を語っ また、安渡の白銀ふサみトおさんは、跡 取りの息子である二三男さんを失っ ずなを大切にしています。 に話しかける毎日で、今も夫婦のき れました。仏壇に向かって、朝に晩 う方、故人が行方不明だからこそ生 族や近親者にとどまらず町全体、さ 命救助の感謝状が届きました。それ た証を残すことは故人の遺志を大切 実を今後に受け継ぐものです。生き 「災害記録の継承」とは、 そして、 故人の遺志を、また犠牲となった事 合うべきものと思われます。 とと思われました。 母のみならず、忘れてはならないこ す。 このような正義感に満ちた姿は、 は震災一週間前に、転覆した船の乗 岩手大学教育学部麦倉研究室 (受託者) ℡ 019(621)6691 総合政策課 復興まちづくり班 ℡ 0193(42)8724 組員を二三男さんが救助したからで にするものであり、被災の状況を教 ○聴取りの状況 ながります。 訓として未来に継承する営みにもつ 内容について詳しく知りたい方は、 左記までご連絡をお願いします。 妻に伝えたい今の気持ちを語ってく 婦 で 取 り 組 ん で き た 大 正 琴 の お 話、 んを亡くした悲しみと、これまで夫 谷藤右衛門さんは、最愛の妻ケイさ ここで、聴取りの場面からお二方 をご紹介します。まず吉里吉里の東 方もいます。 の教訓として継承して欲しいという す。また、故人の無念の状況を防災 きた証を残したいという方もいま らに町を越えた多くの人々と分かち 定点観測(2015 年 5 月 21 日、城山から) ご 遺 族 か ら お 話 を 伺 っ て み る と、 今はまだ語る気持ちにならないとい 2 Otsuchi Otsuchi 3 3 生きた証プロジェクトの活動状況 14 すくすく赤ちゃん 町長随想 大槌町カレンダー 在りし日の思い出を語る東谷籐右衛門さん (右)と聴取りを行う麦倉哲教授(左) 表紙の写真:平成の杜植樹会= 5 月23 日、 平成の杜(大槌浄化センター敷地内) 息子さんを誇りに思うと話す白銀サトさん (左)と案内役の中村百合子さん(右) 広報おおつち NO.608 2015 年 6 月 5 日
© Copyright 2024 Paperzz