平成28年度税制改正大綱~贈与税~ 平成28年税制改正大綱が、平成27年12月16日に公表されました。 その改正内容のうち、贈与税の改正の概要についてお知らせいたします。 結婚・子育て資金の一括贈与に係る資金の範囲の明確化 ●直系尊属(贈与者)が子・孫等(受贈者)名義の金融機関の口座等に、結婚・妊娠・出産・育児に必 要な資金を拠出する際、この資金について、子・孫等ごとに一定額を非課税とする制度が平成27 年4月より創設 ●制度利用者からの要望等を踏まえ、結婚・妊娠・出産・育児をより切れ目なく支援する観点から、 非課税の対象となる資金使途につき、一定の拡充を行う 直系尊属から結婚・子育て資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税措置について、その対象と なる不妊治療に要する費用には薬局に支払われるものが含まれること等が明確化されます。 <拡充する資金使途> ・不妊治療費のうち、薬局に支払う医薬品代(処方箋に基づき処方されるものに限る) ・産前産後の母親の医療費、薬局に支払う医薬品代(処方箋に基づき処方されるものに限る) ・母親の産後健診費用 <現行の資金使途> 【結婚関係】 ・挙式等費用 ・新居の住居費 ・引越費用 【妊娠・出産・育児関係】 ・不妊治療費用 ・出産費用 ・産後ケア費用 ・子の医療費 ・子の保育費(ベビーシッターの費用含む) 贈与税の配偶者控除の添付書類の変更 ●贈与税の配偶者控除の適用に係る申告書の添付書類については、登記事項証明書に限るのではな く、居住用不動産を取得したことを証する書類(贈与契約書等)とする。 贈与税の配偶者控除について、その適用を受けるための申告書に添付すべき登記事項証明書を、居住用 不動産を取得したことを証する書類に変更する。 上記の改正は、平成28年1月1日以後に贈与により取得する財産に係る贈与税について適用する。 ~贈与税の配偶者控除~ 婚姻期間が20年以上の配偶者から、居住用不動産又は居住用不動を取得するための金銭の贈与を受 けた場合には、その年分の贈与税の価額から2.000万円までの金額を控除する。 -1-
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