リポート HRSnews ローランペリエシャンパーニュセミナーに参加して・・・２０１５年ユネスコ世界遺産に登録されたシャンパーニュは泡の芸術品と称され、そのきらびやかな色調と弾ける気泡の美しさ、高貴で繊細な香りと上品で華やかな味わいに魅了されたセミナーでした。ChampagneとはAOC原産地呼称統制法に基づきフランスシャンパーニュ地方で特定されたブドウ品種のみを使用しシャンパン方式メトードシャンプノワ瓶内二次発酵及び最低１５ヶ月間の瓶内熟成を経て造られる偉大なスパークリングワインです。こんな素晴らしいシャンパーニュの魅力を多くの方に伝えて行きたいと思います。シャンパーニュローランペリエグランシエクルテイスティングコメント外観輝き透明感のあるベージュ帯びた濃いイエローゴールドを呈していて健全な状態。グラスのディスクはやや厚くラルムはゆっくりと流れ落ちる所からアルコールのボリュームとシャンパーニュの十分な凝縮感がうかがえる。下から立ち昇る気泡はきめ細かく活発で継続的に持続力があり躍動感に満ちている。提供された直後の液面グラスの縁に無数のパールリングが弾けている事から気圧の高さと気泡の力強さがうかがえる。香り　香りの第一印象は華やかで繊細でフルーティー。全体的に透明でスマートなフローラルの印象と果実味のフレーバーとフレッシュ感をまとっており軽くスワーリングする事で内に秘めた青林檎、白いお花、フレッシュハーブといったニュアンスがバランスを占め清涼感を感じながらミネラル香やスパイス香、イースト香といった熟成を伴う香りが融合し複雑で奥行きのあるアロマを展開していく。時間の経過と共に熟した南国トロピカルフルーツのふくよかなブーケが豊かな広がりを見せる。味わい　口に含んだアタックは力強く綿密でエレガンス。クリーミィーできめの細かい気泡の質感がシルクの様な柔らかいビロードに包み込まれノーブルな風味を醸し出ししなやかなテク武田　賢治　プロフィール１９７２年千葉県南房総市出身株式会社日比谷プロワークサービスパーソンとして都内ホテルバンケットサービスに従事。２０１３年 FFCC フランス料理文化センターにてレストランにおけるサービステクニックを学び同年フランスカナルディエ協会日本支部よりメートルカナルディエの称号と勲章を授与。２０１４年フランスチーズ鑑評騎士の会よりシュヴァリエに叙任。２０１６年 CIVC シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会シャンパーニュアカデミークラスプレスティージュ、デュプロム取得。スチャーと丸みを帯びた緩やかな曲線を描くストラクチャーから始まり黄桃やマンゴー、熟した洋梨など完熟した果実味がアフターフレーバーとして広がる。余韻の長さと共に後半からアーモンドダイス、ブリオッシュ、スパイスやドライハーブ、硬質ミネラルといった熟成から生成される円熟した複雑なアロマが持続し滑らかで心地良いマウスフィールが印象的。潜在的な力強さを持ち全体的にバランスがとれ肉厚で骨格のしっかりとしたフルボディータイプのハイクオリティーなシャンパーニュ。（元弊社会長） HRS news 2016 October 9