ギリシャ再選挙後のユーロ相場見通し - しんきんアセットマネジメント投信

しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
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<臨時レポート>
ギリシャ再選挙後のユーロ相場見通し
1.緊縮派の勝利で、ギリシャのユーロ離脱は当面回避へ
6 月 17 日に行われたギリシャの再選挙では、財政緊縮を支持する新民主主義党(ND)が勝利し、緊縮
策の破棄を主張する急進左派連合(SYRIZA)が敗北しました。選挙結果を受けて、NDは同じく緊
縮策を支持する全ギリシャ社会主義運動(PASOK)と連立政権を樹立する見通しです。
深刻な財政難に直面するギリシャは今春、財政緊縮策の実施を条件に、欧州連合(EU)および国際通
貨基金(IMF)から巨額の金融支援を受けることで合意していました。もし今般の再選挙でSYRIZ
Aが勝利した場合、EU・IMFからの金融支援が受けられず、6 月中にもギリシャの政府債務が不履行
となって、ギリシャ政府が金融市場から資金を調達できない事態に追い込まれる可能性がありました。ギ
リシャが、政府債務を支払うためにユーロ以外の独自通貨を発行せざるを得ないという「ユーロ通貨圏か
らの脱退」は、今回の再選挙で当面回避できたかたちです。
2.「反緊縮」の潮流は変わらず、今後も不透明感が残る
もっとも、過度の財政緊縮に対する不満は、ギリシャのみならず、ユーロ圏第 2 の大国フランスを含め
多くのユーロ加盟国の国民で共有されつつあります。ギリシャで生じた「反緊縮」の政治的な動きが、ギ
リシャと同様の財政難を抱えるポルトガルやスペインなどでも、今後発生する可能性は否定できません。
ユーロ圏全体の経済成長を促しながら財政健全化を目指すためには、金融緩和による金利水準の引き下
げや為替相場の減価(通貨安政策)が求められますが、欧州中央銀行(ECB)は今のところ追加の金融
緩和に慎重です。ユーロ圏最大の経済大国であるドイツで物価上昇(インフレ)懸念が強まっていること
が、金融緩和の障害となっている模様です。一方、財政緊縮を補う成長戦略として、EUは域内の社会基
盤整備のための投資戦略を提言していますが、こちらについても最大の資金拠出国となるドイツが難色を
示しており、その具体化までにはなお紆余曲折が予想されます。
積極的な景気刺激策が打ち出せない中、ユーロ圏経済は今後も停滞色を強める見通しです。18 日の外国
為替市場では、ユーロ相場がギリシャ再選挙の結果を好感していったん反発しましたが、今後は財政緊縮
路線に対する懸念の強まりから、ユーロ相場が再び弱含みの局面を迎える可能性があります。
図表1. ユーロ相場の推移
1.280
(ドル/ユーロ)
(円/ユーロ)
1.275
102.0
101.5
ユーロドルレート(左目盛)
1.270
101.0
1.265
100.5
1.260
100.0
1.255
99.5
1.250
1.245
ユーロ円レート(右目盛)
1.240
6/14
99.0
6/15
6/16
6/18
98.5
(月/日)
(出所)Bloombergより、しんきん投信作成
(2012.6.18
チーフエコノミスト
みやざき
ひろし
宮嵜
浩
E-Mail : [email protected])
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