ユーロ安の背景と今後の見通し - しんきんアセットマネジメント投信

しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Sh in kin Asset Man age me nt Co., Ltd 加入協会/(社)投資信託協会 (社)日本証券投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 T el.03-5524-8161 URL : http:// www.skam.co.jp
< 臨時運用レポート >
ユーロ安の背景と今後の見通し
1.原油安や利下げ観測、グルジア問題などがユーロの下落圧力に
今年 7 月以降、ユーロ相場の下落が続いています。ユーロ円レートは 7 月中旬にかけて 1 ユーロ=169
円台まで上昇しましたが、その後は下落基調に転じ、9 月 11 日には 1 ユーロ=149 円台まで下落しました。
ユーロ円レートは既に、7 月のピーク水準から 10%以上も下落しています(図表 1)
。
ユーロ下落の背景として、①原油相場の急落を受けて、それまで原油高=ドル安を材料に「ユーロ買い・
ドル売り」を仕掛けていた投資家が「ユーロ売り・ドル買い」に転じたこと、②ユーロ圏景気が市場の予
想以上に悪化しており、欧州中央銀行(ECB)が今後、利下げに転じるとの見方が広まったこと、③ロ
シアのグルジア侵攻を発端とした東欧情勢の不安定化によって、ユーロ圏景気の牽引役の 1 つであるロシ
ア・東欧向け輸出の先行きに不透明感が強まったこと、などが挙げられます。
2.ユーロの下落が当面続く見通しだが、長期的なユーロの「安心感」は変わらず
ユーロ円レートは当面、下落傾向を辿るとみられます。現在、米国に始まった景気後退は資源国・新興
国へと波及しており、世界的な資源・エネルギー需要の減退から原油相場は一段の下落が予想されます。
原油安を材料としたユーロ売り・ドル買いの動きは、今しばらく続くとみられます。同時に、資源・エネ
ルギー需要の減退および資源相場の下落は、資源産出国であるロシア・東欧経済に打撃を与えてユーロ圏
景気は一段と悪化し、資源・エネルギー安によるインフレ圧力の後退とあいまって、ECBの利下げ観測
を強めるとみられます。
もっとも、ユーロ相場が長期的な下落トレンドに入ったとは判断していません。過去の世界不況の最終
局面では、資源国・新興国から先進国への投資マネーの還流が発生しており、先進国通貨であるユーロに
も投資マネーが集まってくる可能性が高いためです。既にドルにはその動きが見て取れますが、過去のケ
ースを見ると、ユーロ円はドル円に半年から 1 年ほど遅れて反発・上昇しています(図表 2)
。新興国・資
源国通貨の下落が明らかになるにつれて、ユーロの相対的な「安心感」が見直されてゆくとみられます。
図表1. ユーロ円レートの推移
175
145
(7/18)
169.49
170
165
図表2. ユーロ円はドル円に遅れて動く傾向あり
(円/ユーロ)
(円/㌦)
135
125
(1/1)
162.88
115
105
160
95
155
85
ユーロ円レート
150
(9/11)
149.82
145
1
2008年
2
3
4
5
6
7
8
75
(年、日次)
9
220
210
200
190
(円/ユーロ)
180
170
160
150
140
130
120
110
100
ユーロ円レート(右目盛)
90
80
(年、月次)
04 05 06 07 08 09
ドル円レート(左目盛)
65
99
00
01
02
03
(注)直近のユーロ円レートは08年9月11日午前9時現在。
(資料)Bloomberg
(資料)Bloomberg
みやざき
(2008.9.11
投資調査グループ
チーフエコノミスト
宮嵜
ひろし
浩
E-Mail : [email protected])
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